JPH104230A - 気体レーザ用電極 - Google Patents

気体レーザ用電極

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JPH104230A
JPH104230A JP15580796A JP15580796A JPH104230A JP H104230 A JPH104230 A JP H104230A JP 15580796 A JP15580796 A JP 15580796A JP 15580796 A JP15580796 A JP 15580796A JP H104230 A JPH104230 A JP H104230A
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辺 郁 男 渡
Setsuo Suzuki
木 節 雄 鈴
Etsuo Noda
田 悦 夫 野
Motohisa Abe
部 素 久 阿
Takayuki Shibano
野 隆 之 芝
Noriyasu Kobayashi
林 徳 康 小
Nobutada Aoki
木 延 忠 青
Kenji Ishidoya
健 司 石戸谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電の集中を可及的に防止する。 【解決手段】 筒形の第1の電極2と、この第1の電極
の内面との間に円周方向に一様に分散される隙間が形成
されるように前記第1の電極の内側に設置された筒形の
第2の電極10と、を備えていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は気体レーザ用電極に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】気体レーザ用電極が用いられる気体レー
ザ装置の一般的な構成を図18に示す。この気体レーザ
装置90は放電容器91を有しており、この放電容器9
1内の両端部に円筒型の気体レーザ用電極92が対向配
置されている。
【0003】また、放電容器91内には軸方向に延びた
レーザ管94が設けられており、このレーザ管94の外
壁は断熱材95で被覆されている。そして上記気体レー
ザ用電極92は高電圧電源99に接続されているととも
に、レーザ用電極92の先端部分がレーザ管94内に入
り込むような構成となっている。なお、レーザ管94内
にはレーザ媒質となる銅片96が配設されている。ま
た、放電容器91の一端の外側には反射ミラー97が、
他端の外側には出力ミラー98が設けられている。
【0004】次に上記気体レーザ装置90の動作を説明
する。まず放電容器91の給気ポート93aを介して、
図示しないガスボンベからバッファガスとしてネオンガ
スが供給され、排気ポート93bから排出されることに
より、放電容器91内は一定の圧力に保たれている。
【0005】このような状態で気体レーザ用電極92に
高電圧電源99からの高電圧が印加されると、電極92
間でネオン放電が生じる。このネオン放電が継続すると
レーザ管94が加熱されて銅片96が溶け銅蒸気が発生
し、更に加熱を続けると、レーザ媒質である銅原子が励
起され、光が発生する。この光が反射ミラー97と出力
ミラー98との間を往復することにより増幅され出力ミ
ラー98からレーザ光が発振される。
【0006】断熱材95は熱が外部に逃げることを防ぐ
のに用いられる。また電極92の先端がレーザ管94内
に入れられているのは、電極92の先端付近の温度がな
るべく下がらないようにしてレーザ発振に有効な温度領
域(例えば約1450℃以上の温度領域)が長くなるよ
うにするためである。したがって電極92は高温となる
ため、電極材として高融点金属、例えばモリブデンが用
いられる。
【0007】従来、高融点金属で円筒型の気体レーザ用
電極92を製作する場合は、その加工のし易さとコスト
の面から金属板をまるめて円筒にし、この円筒を電極と
している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の円筒
型の気体レーザ用電極92は高融点金属板をまるめて製
作するためにまるめて継いだときの継目に放電が集中し
易い。継目に放電が集中すると、電極92の寿命が短く
なるばかりか、レーザ出力の低下や、レーザ出力の不安
定性を招くという問題が生じる。
【0009】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であって、放電の集中が起こりにくい気体レーザ用電極
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による気体レーザ
用電極の第1の態様は、筒形の第1の電極と、この第1
の電極の内面との間に円周方向に一様に分散される隙間
が形成されるように前記第1の電極の内側に設置された
筒形の第2の電極と、を備えていることを特徴とする。
【0011】また本発明による気体レーザ用電極の第2
の態様は、第1の態様の気体レーザ用電極において、前
記第1の電極は、長方形状の1枚の金属板の対向する1
組の辺に対称的に複数の切り込みを入れることによって
前記1組の各辺に複数の係合片を形成し、前記金属板を
まるめて前記1組の辺のうち一方の辺の係合片と他方の
辺の係合片が互い違いに係合するようにして形成したこ
とを特徴とする。
【0012】また本発明による気体レーザ用電極の第3
の態様は、第1の態様の気体レーザ用電極において、前
記第1の電極はブロック状の金属材料から形成されたこ
とを特徴とする。
【0013】また本発明による気体レーザ用電極の第4
の態様は、第1乃至第3のいずれかの態様の気体レーザ
用電極において、前記第2の電極は、外面に複数の突起
が設けられており、この突起によって前記隙間が前記第
1の電極の内面と前記第2の電極の外面の間に形成され
ることを特徴とする。
【0014】また本発明による気体レーザ用電極の第5
の態様には、第1乃至第4のいずれかの態様の気体レー
ザ用電極において、前記第2の電極は周方向にほぼ等間
隔に配置される複数の孔が開けられていることを特徴と
する。
【0015】また本発明による気体レーザ用電極の第6
の態様は、第1乃至第5のいずれかの態様の気体レーザ
用電極において、前記第2の電極は、軸方向に分割され
て配置された複数の筒型の副電極を有し、これらの副電
極は金属板によって連結されていることを特徴とする。
【0016】また本発明による気体レーザ用電極の第7
の態様は、第1乃至第5のいずれかの態様の気体レーザ
用電極において、前記第2の電極は、周方向に一様に分
散され、軸方向に延びた複数枚の金属板を有し、前記隙
間は前記金属板と前記第1の電極の内面との間に形成さ
れることを特徴とする。
【0017】また本発明による気体レーザ用電極の第8
の態様は、筒形の電極の内側に、表面に複数の突起を有
する細長い金属板を、前記突起が前記電極の内面に接す
るようにスパイラル状に設置したことを特徴とする。
【0018】また本発明による気体レーザ用電極の第9
の態様は、筒形の電極に、周方向に一様に分散する、軸
方向の切れ目を入れ、この切れ目に金属板が編み込まれ
ていることを特徴とする。
【0019】また本発明による気体レーザ用電極の第1
0の態様は、筒形の電極の内側に金属メッシュが接する
ように設置されていることを特徴とする。
【0020】また本発明による気体レーザ用電極の第1
1の態様は、金属板から形成された筒形の電極と、この
電極の周方向に一様に分散するように形成された複数の
切り開き部と、を備え、前記切り開き部の切り開いた部
分は前記電極の内側に曲げられていることを特徴とす
る。
【0021】また本発明による気体レーザ用電極の第1
2の態様は、ブロック状の金属材料から形成された筒形
の電極と、この電極の内側に周方向に形成された複数の
溝とを備えていることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明による気体レーザ用電極の
第1の実施の形態の構成を図1に示す。この実施の形態
の気体レーザ用電極1は外筒2と内筒10とを備えてい
る。外筒2は図2(a)の展開図に示すように高融点金
属板2の一辺にほぼ同じ長さの複数の切込み3a1 ,…
3a4 を入れることにより係合片2a1 ,…2a5 を形
成するとともに上記一辺に対向する他辺に、上記切込み
3a1 ,…3a4 に対称的にほぼ同じ長さの複数の切込
み3b1 ,…3b4 を入れることにより係合片2b1
…2b5 を形成し、続いて上記金属板2をまるめて上記
一辺上の係合辺2a1 ,…2a5 と上記他辺上の係合片
2b1 ,…2b5 が互い違いに係合するようにして円筒
を形成したものである。例えば上記一辺の係合片2
1 ,2a3 ,2a5が外筒2の外側の位置にあれば、
係合片2a2 ,2a4 は外筒2の内側に位置し、このと
き上記他辺の係合片2b1 ,2b3 ,2b5 は内側に、
係合片2b2 ,2b4 は外側に位置することになる。こ
のときの外筒2の断面を図2(b)に示す。なお図2
(b)において符号4は継目である。
【0023】一方内筒10は図3の展開図に示すような
形状の高融点金属板10から形成される。この金属板1
0は主要部11と、継目保護部12とを備えている。主
要部11には複数の孔13が設けられているとともに複
数の突起14が設けられている。
【0024】そしてこの金属板10を突起14が外側を
向くように矢印の方向にまるめ、金属板10の主要部1
1の端部と外筒2の端部が一致するようにして外筒2の
内側に挿入する。すると、弾性力により金属板10が外
側に広がろうとして動作し、金属板10の突起14が外
筒2の内周に接触して上記広がろうとする動作が停止
し、図1に示す気体レーザ用電極1が形成される。な
お、継目保護部12は外筒2の、内筒10によって被わ
れていない継目を被覆するように配置される。一般に高
電圧電源には外筒2が接続される。
【0025】この気体レーザ用電極1においては、上記
突起14によって外筒12の内周と内筒10の外周との
間に一様な隙間が形成される。このため、電極1の先端
の周方向の狭い隙間、および内筒10の孔13の周囲と
外筒2との間の狭い隙間で電子の発生率が高まり、放電
が一箇所、例えば外筒2の継目に集中するのを抑えるこ
とができる。
【0026】なお、内筒10は重なりが生じないように
金属板10の周方向の長さを調製することにより、図1
に示すように切れ目21を設けた方が良い。これは内筒
10の重なった部分に放電が集中することを避けるため
である。また切れ目21を設ける代わりに内筒10を構
成する金属板10を外筒2の内側に一周以上巻くことに
より周方向に更に一様に狭い隙間を形成しても良い。
【0027】また、内筒10を構成する金属板10自体
の広がる力だけで金属板10は外筒2の内側に設置され
るが、リベット221 ,222 等を用いることにより、
内筒10を外筒2に固定し、内筒10の自重あるいは放
電による損傷で内筒10の先端が外筒より離れることを
防止するようにしても良い。
【0028】また放電が外筒2の継目に集中しないよう
にするため、外筒2の先端部分に切り欠き8を入れ、継
目4が電極1の先端に現われないようにするとともに、
リベット223 によって継目が離れないようにしても良
い。
【0029】なお、内筒10の継目保護部12は外筒2
の、内筒10によって被われていない継目4に放電が集
中するのを防止するために設けたものであり、放電が集
中しないようであれば、内筒10を構成する金属板10
(図3参照)から取り除いても良い。
【0030】なお、内筒10の軸方向の長さは、放電が
安定に持続されれば、外筒2の軸方向の長さより短くて
良い。この場合熱伝導による熱の損失が少なくなる。
【0031】なお外筒2を薄い金属板を用いて形成する
ことにより熱伝導を少なくし、放電による損傷の大きい
内筒10を厚い金属板を用いて形成した方が良い。また
内筒10は外筒2の材料とは異なる、放電による損傷が
より少ない金属を用いても良い。
【0032】なお、上記実施の形態の気体レーザ用電極
1においては、隙間を形成するための突起14は内筒1
0の外側に設けたが、外筒2の内側に設けても良い。ま
た上記隙間は突起14の高さによって調整することが可
能である。突起14の高さはどれも同じにするのが一般
的であるが、部分的に高さを変え、隙間の狭い所と広い
所を形成するようにすると、気体レーザ装置90の放電
容器91内の圧力が高いときは放電が狭い隙間に、圧力
が低いときには広い隙間に集中し易いため、広い圧力範
囲に適応することが可能となる。
【0033】また上記実施の形態の気体レーザ用電極1
においては、外筒2と内筒10の電気的接触は突起14
やリベット221 ,222 ,223 で保っているが、電
気的接触をより確実にするため、突起14の頭を円筒に
合せた面形状にしたり、リベット止めの数を増やした
り、金属のスペーサを入れたりしても良い。
【0034】次に本発明による気体レーザ用電極の第2
の実施の形態を図4を参照して説明する。この実施の形
態の気体レーザ用電極は1枚の金属板から形成され、こ
の電極の展開図を図4に示す。この実施の形態の気体レ
ーザ用電極は、第1の実施の形態の気体レーザ用電極と
同様に、外筒2と、内筒10と、継目保護部12とを有
している(図4参照)。外筒2を構成することになる金
属板の部分2には第1の実施の形態と同様に切り込み
(図示せず)が入れられている。
【0035】また、内筒10を構成することになる金属
板の部分10には第1の実施の形態の場合と同様に複数
の穴13と、突起14が設けられている。
【0036】このような図4に示す金属板を矢印の方向
にまるめることによって図1に示すような外筒2の内側
に、この外筒2に沿って内筒10が設けられている構造
の気体レーザ用電極を形成することができる。
【0037】この第2の実施の形態の気体レーザ用電極
も第1の実施の形態の電極と同様の効果を奏することは
云うまでもない。さらに本実施例では、一枚の板金から
電極が製作できるため、外筒と内筒の電気的接触が確実
となる。
【0038】次に本発明による気体レーザ用電極の第3
の実施の形態の構成を図5に示す。この実施の形態の気
体レーザ用電極1は、外筒2と、内筒10とを備えてい
る。この外筒2は図1に示す第1の実施の形態の外筒2
とは異なり、ブロック状の金属材料から製作したもので
ある。また内筒10は高融点金属板あるいはブロック状
の金属材料から製作され、孔13と突起14が設けられ
ている。そしてこの内筒10は突起14が外側となるよ
うに(金属板から製作される場合はまるめられて)外筒
2の内側に挿入される。これにより第1の実施の形態の
場合と同様に外筒2と内筒との間には突起14によって
形成される隙間が設けられることになる。
【0039】この実施の形態の気体レーザ用電極では第
1の実施の形態の場合と同様の理由から放電の集中が起
こりにくい。また、外筒2がブロック状の金属材料から
成形されることにより継目がなく、第1の実施の形態に
比べて放電が集中しにくい。
【0040】次に本発明による気体レーザ用電極の第4
の実施の形態の構成を図6に示す。この実施の形態の気
体レーザ用電極1は、外筒2と分割された複数の内筒1
0a,10b,10cとを備えている。外筒2は第1の
実施の形態の場合と同様に高融点金属板から製作され
る。また各内筒10a,10b,10cは突起を有する
高融点金属板をまるめることにより製作され、突起14
を外側にして外筒2の内側に挿入される。
【0041】またこれらの内筒10a,10b,10c
は接続板31によって連続されている。これらの内筒1
0a,10b,10cには突起14のみが設けられてい
るが、必要であれば第1の実施の形態と同様に孔を設け
ても良い。またこれらの各内筒10a,10b,10c
および接続板31は一枚の金属板から製作しても良い。
この場合の展開図を図7に示す。なお、図7において符
号12は継目保護部であり、接続板31とともに外筒2
の継目に放電が集中するのを防止する。なお図6に示す
気体レーザ用電極1は各内筒10a,10b,10cお
よび接続板31が一枚の金属板から製作されているもの
を示している。
【0042】この第4の実施の形態の気体レーザ用電極
1においては、分割された内筒10a,10b,10c
と、外筒との間に、突起14による一様な隙間が周方向
に形成されることにより、放電の集中を避けることがで
きる。
【0043】なお、この第4の実施の形態においては、
第1の実施の形態の場合と同様に外筒2と、各内筒とを
リベット等で固定しても良い。また、外筒2をブロック
状の金属材料から形成しても良い。
【0044】次に本発明による気体レーザ用電極の第5
の実施の形態の構成を図8に示す。この実施の形態の気
体レーザ用電極1は円筒電極2を有しており、この円筒
電極2は図1に示す第1の実施の形態の外筒2と同様に
して一枚の高融点金属板から製作される。そしてこの円
筒電極2の内側に、軸方向に延びた細長い金属板41が
周方向にほぼ等間隔に複数枚配置された構成となってい
る。この複数枚の金属板41は接続円筒42によって連
結されている。なお、複数枚の金属板41および接続円
筒42は1枚の金属板をまるめることによって製作して
も良い。この場合の展開図を図9に示す。
【0045】この第5実施の形態の気体レーザ用電極1
においては、細長い金属板41と円筒電極2の間が全体
として周方向に一様な狭い隙間となるため、放電が一箇
所に集中しにくい構造となっている。細長い金属板41
の幅を太くし、円筒電極2の継目4を被覆するようにす
ると、更に一様な放電を得ることができる。
【0046】なお、細長い金属板41はリベット等を用
いて円筒電極2に固定するようにしても良い。また、細
長い金属板41に孔や突起を設けるようにしても良い。
また、円筒電極2はブロック状の金属材料から形成する
ようにしても良い。
【0047】次に本発明による気体レーザ用電極の第6
の実施の形態の構成を図10に示す。この実施の形態の
気体レーザ用電極1は円筒電極2を有し、この円筒電極
2は図1に示す第1の実施の形態の外筒2と同様にして
一枚の高融点金属板から製作される。なお、図1に示す
継目4等は図10においては図示していない。
【0048】この円筒電極2は、周方向に切られた切れ
目52を軸方向に2箇所入れたものの組を周方向に一様
に複数組配置したものであり、これらの各組の切れ目5
2には細長い金属板53が通されている。
【0049】このように構成することにより、円筒電極
2の内側と細長い金属板52との間には隙間が形成さ
れ、この隙間が円筒電極2の周方向にほぼ等間隔に配置
されるため、放電が一箇所に集中しにくくなる。
【0050】次に本発明による気体レーザ用電極の第7
の実施の形態の構成を図11(a)に示す。この実施の
形態の気体レーザ用電極1は、図11(b)に示す金属
板をまるめることにより形成される。この金属板は円筒
電極となる長方形状の主要部2と、この主要部2の一辺
から延びた細長い複数枚の板部5とを有している。な
お、主要部2には対向する辺に複数個の切り込み3a,
3bが設けられている。
【0051】まず金属板をまるめる前に板部5を主要部
に折り重なるように折り曲げ、その後に矢印方向に金属
板をまるめて、第1の実施の形態の外筒と同様にして円
筒形状の電極1を形成する。なお折り曲げた板部5はリ
ベット等によって円筒2に固定しても良い。
【0052】この実施の形態の気体レーザ用電極1も、
円筒2と板5との間の隙間が電極1の先端部付近の周方
向にほぼ等間隔に形成されるため、放電が分散され放電
が集中するのを防止することができる。
【0053】次に本発明による気体レーザ用電極の第8
の実施の形態の構成を図12に示す。この実施の形態の
気体レーザ用電極1は図1に示す実施の形態の外筒2と
同様にして製作される円筒電極2を有しており、この円
筒電極2の内側に、表面に突起14を有する細長い金属
板61をスパイラル状に設置したものである。突起14
により円筒電極2と金属板61との間に狭い隙間が形成
されるため、放電が分散され、放電が集中するのを防止
することができる。なお、金属板61の先端62を円筒
電極2の継目(図示せず)に近付けないようにすると、
放電を更に効果的に分散させることができる。
【0054】なお、金属板61には孔を設けても良い。
また、円筒電極2をブロック形状の金属材料から形成し
ても良いことは言うまでもない。
【0055】次に本発明による気体レーザ用電極の第9
の実施の形態の構成を図13に示す。この実施の形態の
気体レーザ用電極1は、図1に示す第1の実施の形態の
外筒2と同様にして形成される円筒電極2を有し、この
円筒電極2の、軸方向に切られた切れ目71に金属板7
0が編み込まれている。なお、切れ目71は円筒電極2
の先端から入れられている。
【0056】この実施の形態の気体レーザ用電極1にお
いては、金属板70と円筒電極2との間に周方向に一様
な狭い隙間72が形成されるため、放電が一様に分散さ
れ、放電の集中を防止することができる。なお、編み込
みは2箇所以上作っても良い。
【0057】また、図14に示すように円筒電極2の先
端より少し離れた位置から切れ目71を入れ、この切れ
目に金属板70を編み込むようにしても良い。この場
合、円筒電極2の先端が固定されて動かないため、狭い
隙間を周方向に一様に作り易く、また放電による変形が
少ない。
【0058】なお、図13および図14に示す気体レー
ザ用電極1の円筒電極2はブロック形状の金属材料から
形成しても良い。
【0059】次に本発明による気体レーザ用電極の第1
0の実施の形態の構成を図15に示す。この実施の形態
の気体レーザ用電極1は円筒電極2を有し、この円筒電
極2の内側の面に沿って格子形状の金属部材(メッシュ
ともいう)80が設置されている。この円筒電極2に直
接接していない金属部材80の部分が円筒電極2との間
に狭い隙間が形成され、これにより電子の発生率が高ま
り、放電の集中を防止できる。
【0060】なお、2枚以上のメッシュを重ねてメッシ
ュの目の開口率を調整することができる。
【0061】また、円筒電極2は図2に示す第1の実施
の形態の外筒2と同様に1枚の金属板から形成しても良
いし、ブロック状の金属材料から形成しても良い。
【0062】次に本発明による気体レーザ用電極の第1
1の実施の形態の構成を図16に示す。この実施の形態
の気体レーザ用電極1は図1に示す第1の実施の形態と
外筒2と同様に1枚の金属板から形成された円筒電極2
を有し、この円筒電極2には周上にほぼ等間隔に複数の
切り開き部85が設けられている。そして切り開いた部
分を円筒電極2の内側に曲げることにより、円筒電極2
との間に狭い隙間を形成したものである。
【0063】これにより、放電が分散され、放電の集中
を防止することができる。
【0064】なお、上記第10の実施の形態の気体レー
ザ用電極1においては複数の切り開き部85を設け、切
り開いた部分を曲げることにより狭い隙間を形成した
が、円筒電極2に孔を開け、このときにできる「バリ」
を曲げて隙間を形成しても良い。
【0065】次に本発明による気体レーザ用電極の第1
2の実施の形態の構成を図17に示す。この実施の形態
の気体レーザ用電極1はブロック状の金属材から形成さ
れる円筒電極2を有し、この円筒電極2の内側には周方
向に溝87が形成されている。
【0066】このように周方向に形成された溝により一
様な狭い隙間が形成されることにより放電が分散され、
放電の集中を防止することができる。
【0067】なお、溝87は円筒電極2の先端部だけに
あれば良い。また溝87はスパイラル状に形成しても良
い。
【0068】以上説明した実施の形態の気体レーザ用電
極を組み合わせ用いても良い。
【0069】また、円筒電極(外筒)2の内側に2個以
上の内筒10を重ねるように挿入して気体レーザ用電極
を形成しても良い。
【0070】なお、上記実施の形態の気体レーザ用電極
1は銅蒸気レーザ装置ばかりでなく大部分の金属レーザ
装置、更には電極を有する放電装置にも用いても良い。
また、カソード側の電極として用いるばかりでなくアノ
ード側の電極として用いても良い。
【0071】また、上記各実施の形態においては気体レ
ーザ用電極1の形状は円筒形状のものについて説明した
が、断面が多角形の柱状の電極を用いても良い。
【0072】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、放電
の集中が起こりにくい気体レーザ用電極が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による気体レーザ用電極の第1の実施の
形態の構成を示す構成図。
【図2】第1の実施の形態の電極の外筒の展開図。
【図3】第1の実施の形態の電極の内筒の展開図。
【図4】第2の実施の形態の気体レーザ用電極の展開
図。
【図5】第3の実施の形態の気体レーザ用電極の構成
図。
【図6】第4の実施の形態の気体レーザ用電極の構成
図。
【図7】第4の実施の形態にかかる内筒の展開図。
【図8】第5の実施の形態の気体レーザ用電極の構成
図。
【図9】第5の実施の形態の気体レーザ用電極にかかる
内筒の展開図。
【図10】第6の実施の形態の気体レーザ用電極の構成
図。
【図11】第7の実施の形態の気体レーザ用電極の構成
図。
【図12】第8の実施の形態の気体レーザ用電極の構成
図。
【図13】第9の実施の形態の気体レーザ用電極の構成
図。
【図14】第9の実施の形態の変形例の構成図。
【図15】第10の実施の形態の気体レーザ用電極の構
成図。
【図16】第11の実施の形態の気体レーザ用電極の構
成図。
【図17】第12の実施の形態の気体レーザ用電極の構
成図。
【図18】気体レーザ装置の構成図。
【符号の説明】 1 気体レーザ用電極 2 外筒(円筒電極) 2ai (i=1,…5) 係合片 2bi (i=1,…5) 係合片 3ai (i=1,…4) 切り込み 3bi (i=1,…4) 切り込み 4 継目 8 切り欠き 10 内筒 10a,10b,10c 内筒 11 主要部 12 継目保護部 13 孔 14 突起 21 切れ目 22i (i=1,2,3)リベット 31 接続板 41 金属板 42 接続円筒 52 切れ目 53 金属板 61 金属板 62 金属板の先端部 70 金属板 71 切れ目 72 狭い隙間 80 金属部材(メッシュ) 85 切り開き部 87 溝 90 気体レーザ装置 91 放電容器 92 気体レーザ用電極 93a 給気ポート 93b 排気ポート 94 レーザ管 95 断熱材 96 銅片 97 反射ミラー 98 出力ミラー 99 高電圧電源
フロントページの続き (72)発明者 野 田 悦 夫 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 阿 部 素 久 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 芝 野 隆 之 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 小 林 徳 康 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 青 木 延 忠 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 石戸谷 健 司 栃木県大田原市下石上1385 株式会社東芝 那須電子管工場内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒形の第1の電極と、この第1の電極の内
    面との間に円周方向に一様に分散される隙間が形成され
    るように前記第1の電極の内側に設置された筒形の第2
    の電極と、を備えていることを特徴とする気体レーザ用
    電極。
  2. 【請求項2】前記第1の電極は、長方形状の1枚の金属
    板の対向する1組の辺に対称的に複数の切り込みを入れ
    ることによって前記1組の各辺に複数の係合片を形成
    し、前記金属板をまるめて前記1組の辺のうち一方の辺
    の係合片と他方の辺の係合片が互い違いに係合するよう
    にして形成したことを特徴とする請求項1記載の気体レ
    ーザ用電極。
  3. 【請求項3】前記第1の電極はブロック状の金属材料か
    ら形成されたことを特徴とする請求項1記載の気体レー
    ザ用電極。
  4. 【請求項4】前記第2の電極は、外面に複数の突起が設
    けられており、この突起によって前記隙間が前記第1の
    電極の内面と前記第2の電極の外面の間に形成されるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の気体
    レーザ用電極。
  5. 【請求項5】前記第2の電極には周方向にほぼ等間隔に
    配置される複数の孔が開けられていることを特徴とする
    請求項1記載乃至4のいずれかに記載の気体レーザ用電
    極。
  6. 【請求項6】前記第2の電極は、軸方向に分割されて配
    置された複数の筒型の副電極を有し、これらの副電極は
    金属板によって連結されていることを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれかに記載の気体レーザ用電極。
  7. 【請求項7】前記第2の電極は、周方向に一様に分散さ
    れ、軸方向に延びた複数枚の金属板を有し、前記隙間は
    前記金属板と前記第1の電極の内面との間に形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の気
    体レーザ用電極。
  8. 【請求項8】筒形の電極の内側に、表面に複数の突起を
    有する細長い金属板を、前記突起が前記電極の内面に接
    するようにスパイラル状に設置したことを特徴とする気
    体レーザ用電極。
  9. 【請求項9】筒形の電極に、周方向に一様に分散する、
    軸方向の切れ目を入れ、この切れ目に金属板が編み込ま
    れていることを特徴とする気体レーザ用電極。
  10. 【請求項10】筒形の電極の内側に金属メッシュが接す
    るように設置されていることを特徴とする気体レーザ用
    電極。
  11. 【請求項11】金属板から形成された筒形の電極と、こ
    の電極の周方向に一様に分散するように形成された複数
    の切り開き部と、を備え、前記切り開き部の切り開いた
    部分は前記電極の内側に曲げられていることを特徴とす
    る気体レーザ用電極。
  12. 【請求項12】ブロック状の金属材料から形成された筒
    形の電極と、この電極の内側に周方向に形成された複数
    の溝とを備えていることを特徴とする気体レーザ用電
    極。
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