JPH1042256A - ディジタル画像信号記録装置 - Google Patents

ディジタル画像信号記録装置

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JPH1042256A
JPH1042256A JP8210648A JP21064896A JPH1042256A JP H1042256 A JPH1042256 A JP H1042256A JP 8210648 A JP8210648 A JP 8210648A JP 21064896 A JP21064896 A JP 21064896A JP H1042256 A JPH1042256 A JP H1042256A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定された所定の量子化ビット数の画像信号
(SD信号)及びより大きな量子化ビット数の静止画像
信号を記録可能なディジタル画像記録装置を提供する。 【解決手段】 10ビットで量子化された静止画像信号
をHDフレームメモリ15に格納し、1フレームの画像
信号を画面領域で16分割する。次いで記録処理回路1
7において、10ビットの画像信号を8ビットの上位ビ
ットデータと下位ビットデータとに分割し、ダミーデー
タの付加及び画素の並べ替えを行ってSD信号の画像デ
ータに変換する。このときVTR部2においてDCT演
算の単位となるDCTブロックを構成するように画素の
並べ替えを行う。変換した画像データをSD信号を記録
するVTR部2に入力し、磁気テープ41に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル画像信
号記録装置及び記録再生装置に関し、特に高精細度の静
止画像信号を記録/再生するものに関する。
【0002】
【従来の技術】画像データを情報圧縮して記録を行うデ
ィジタルVTR(ビデオテープレコーダ)の規格として
「DVC」と呼ばれる規格(以下「DVC規格」とい
う)が提案されている(例えば、National Technical R
eport Vol. 41 No.2 Apr. 1995第48頁から第55
頁)。このDVC規格には、現行放送レベルの通常解像
度の画像信号(SD信号)を記録するための規格と、高
精細度の画像信号(HD信号)を記録するための規格と
があるが、SD信号を記録するための規格の概要を以下
に説明する。
【0003】映像信号は、いわゆる525/60方式
(NTSC方式などがこれに相当する)では、(4:
1:1)で標本化される。そして、輝度(Y)信号につ
いては、水平方向の有効画素数720画素、垂直方向の
有効ライン数はフレーム内で480本、色差(Cb、C
r)信号については、水平方向の有効画素数180画
素、垂直方向の有効ライン数は輝度信号と同じ480本
である。
【0004】これらの有効画素データをブロック化して
DCT(離散コサイン変換)演算を行う。DCT演算の
ためのブロック(以下「DCTブロック」という)は、
具体的には輝度(Y)信号及び色差(Cb、Cr)信号
のそれぞれについて1フレームの画素に対して水平8画
素×垂直8画素で区切って構成される。そして、図12
に示すように、画面上の同じ位置の同じ面積に対応する
Y信号のDCTブロック4つと、Cb信号及びCr信号
のDCTブロック1つずつとからなる6DCTブロック
を「マクロブロック」と呼ぶ。さらに1フレームの画面
を27マクロブロック単位で分割し、図13に示すよう
にスーパーブロックを構成する。そして、図13の中で
各列から1つのスーパーブロックを選択し、それぞれの
スーパーブロックから1つのマクロブロックを取り出
し、5個のマクロブロックで1ビデオセグメントを構成
する。圧縮時には、ビデオセグメント単位でデータ量が
所定量以内となるように制御される。
【0005】DCT演算としては、フレーム単位で水平
8画素×垂直8画素で8×8のDCTを行うモードと、
フィールド単位で水平8画素×垂直4画素で8×4のD
CTを行い、2つのフィールドの各DCT係数の和と差
をとって8×8のブロックを構成するモードとが設けら
れており、符号化時に適応的に切り換え可能とされてい
る。DCT演算により得られたDCT係数は、量子化と
可変長符号化を施した後のデータ量が所定値以下で且つ
最もその所定値に近い値となるように、量子化テーブル
を選択して量子化される。
【0006】量子化及び可変長符号化後のデータは、マ
クロブロック単位で図14に示すようにフォーマティン
グされ、さらに図15に示すようにSYNCワード、I
Dコード及び誤り訂正のためのパリティーワードが付加
されたシンクブロックの形で磁気テープ上に記録され
る。1フレームの画像データは、10本のトラックに分
割されて記録される。図13のスーパーブロックの横1
行分の画像データが1本のトラックに記録される。図1
6は1トラック上のデータの配置を示す図である。
【0007】図14に示すようにフォーマティングされ
たデータには、復号に必要な諸パラメータ(エラー及び
コンシールの情報STA、選択した量子化テーブルの番
号QNOなど)も含まれる。ここで1ビデオセグメント
のデータは、5シンクブロックに格納される。このとき
直流成分のデータは図のDC領域(DC0からDC5)
に格納され、交流成分はAC領域に格納される。交流成
分は、直流成分と同一のシンクブロック内の該当DCT
ブロックのAC領域に格納するのを基本とするが、デー
タ量が割り当てられた場所の容量よりも多くなった場合
には、同一のシンクブロック内の空いているAC領域や
同一ビデオセグメント内の空いているAC領域を流用す
る。
【0008】図15のIDコードには、1フレームの画
像データを構成する全10本のトラックのうち、何本目
のトラックのシンクブロックであるかを示すトラックペ
アナンバと、1つのトラック内の何番目のシンクブロッ
クであるかを示すシンクブロックナンバとが格納されて
いる。さらに、画像データを格納しているシンクブロッ
クのIDコードには、この他にシーケンスナンバ(SE
Q.No.)が格納されている。これは、連続する12
フレームに0から11の番号を割り当てたものである。
【0009】図16において、ITIはITI(Ins
ert and Track Informatio
n)セクタであり、主にインサート編集時のトラッキン
グ制御を容易にするための情報が記録される。AUDI
Oはオーディオセクタであり、オーディオデータを格納
した9個のシンクブロックと、アウターパリティを格納
した5個のシンクブロックからなる。VIDEOはビデ
オセクタであり、ビデオデータを格納した135個のシ
ンクブロックと、ビデオAUXと呼ばれる補助データを
格納した3個のシンクブロックと、アウターパリティを
格納した11個のシンクブロックからなる。SUBCO
DEはサブコードセクタであり、タイムコード情報等が
記録される領域である。また、図16において上記以外
の部分は、ギャップと呼ばれる部分であり、セクタ単位
のインサート編集時に他のセクタを破壊しないようにす
るためのマージンとなる。
【0010】また、ビデオカメラとVTRが一体となっ
たカメラ一体型VTRでは、手ぶれ補正機能を有するも
のが、従来より知られている。その手ぶれ補正の手法と
して、比較的画素数の多い撮像素子を使用して撮像素子
の出力信号の一部の領域を有効画素とし、手ぶれを検知
したときは、そのふれを補償するように前記一部の領域
を選択するものが知られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】いわゆる525/60
方式のTV画像と銀塩写真の画質を比較した場合、TV
画像は画素数及び階調度の点で銀塩写真の画像よる劣
る。階調度は、A/D変換時の量子化ビット数を増加さ
せることにより、改善することができるが、上述したD
VC規格のVTRでは、量子化ビット数は8ビットに固
定されているため、この規格に準拠したVTRを用いて
銀塩写真に近い画質を得ることはできなかった。
【0012】また、上記手ぶれ補正行う場合には、フレ
ームメモリが必要となってコストが上昇するという問題
があった。本発明は上述した点に着目してなされたもの
であり、固定された所定の量子化ビット数の画像信号及
びより大きな量子化ビット数の静止画像信号を記録可能
なディジタル画像記録装置を提供することを第1の目的
とする。
【0013】また本発明は、手ぶれ補正機能と高精細度
の静止画像信号を記録する機能とを併せ持つ低コストの
ディジタル画像信号記録装置を提供することを第2の目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1に記載の発明は、pビット(pは1以上の整
数)で量子化された、3個の独立した信号から成る画像
信号を、所定画素ブロック毎に直交変換を行うことによ
りデータ量を圧縮して記録媒体に記録する記録手段を備
えたディジタル画像信号記録装置において、qビット
(qはq>pなる整数)で量子化された、3個の独立し
た信号から成る静止画像信号を、画素毎に上位uビット
(uは1以上の整数)で再量子化した上位ビット信号
と、画素毎に上位vビット(vはu≧vなる整数)で再
量子化した信号を原信号から差し引いて得られる下位ビ
ット信号とに分割し、前記上位ビット信号及び下位ビッ
ト信号をpビットの信号に変換して、分割pビット信号
として出力する分割変換手段と、前記分割pビット信号
を前記所定画素ブロックを構成するように並べ替えて出
力する並べ替え手段とを備え、前記記録手段は、前記並
べ替え手段の出力信号に所定の処理を施して前記記録媒
体に記録することを特徴とする。
【0015】請求項2に記載の発明は、pビット(pは
1以上の整数)で量子化された、3個の独立した信号か
ら成る画像信号を、所定画素ブロック毎に直交変換を行
うことによりデータ量を圧縮して記録媒体に記録する記
録手段を備えたディジタル画像信号記録装置において、
qビット(qはq>pなる整数)で量子化された、3個
の独立した信号から成る静止画像信号を、画素毎にほぼ
均等に2の(q−p)乗分割し、pビットの信号に変換
して、分割pビット信号として出力する分割変換手段
と、前記分割pビット信号を前記所定画素ブロックを構
成するように並べ替えて出力する並べ替え手段とを備
え、前記並べ替え手段は、前記分割pビット信号のそれ
ぞれを並べ替えて得られる2の(q−p)乗個の信号の
前記所定画素ブロックを構成する画素が互いに異なるよ
うに並べ替えを行い、前記記録手段は、前記並べ替え手
段の出力信号に所定の処理を施して前記記録媒体に記録
することを特徴とする。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のディジタル画像信号記録装置において、前記記
録手段は、前記3つの独立した信号の前記所定画素ブロ
ックを所定数ずつ組にしてマクロブロックを構成し、該
マクロブロックを単位として信号処理を行い、前記並べ
替え手段は、画面内の同位置に対応する、前記分割pビ
ット信号のそれぞれの前記所定画素ブロックが、同一の
マクロブロックに含まれるように前記並べ替えを行うこ
とを特徴とする。
【0017】請求項4に記載の発明は、pビット(pは
1以上の整数)で量子化された、3個の独立した信号か
ら成る画像信号を、所定画素ブロック毎に直交変換を行
うことによりデータ量を圧縮して記録媒体に記録する記
録手段と、前記記録媒体に記録された信号を再生し、所
定の再生処理を施して出力する再生手段とを備えたディ
ジタル画像信号記録再生装置において、qビット(qは
q>pなる整数)で量子化された、3個の独立した信号
から成る静止画像信号を、画素毎に上位uビット(uは
1以上の整数)で再量子化した上位ビット信号と、画素
毎に上位vビット(vはu≧vなる整数)で再量子化し
た信号を原信号から差し引いて得られる下位ビット信号
とに分割し、前記上位ビット信号及び下位ビット信号を
pビットの信号に変換して、分割pビット信号として出
力する分割変換手段と、前記分割pビット信号を前記所
定画素ブロックを構成するように並べ替えて出力する並
べ替え手段と、前記記録手段は、前記並べ替え手段の出
力信号に所定の記録処理を施して前記記録媒体に記録
し、前記再生手段は、前記上位ビット信号に対応する再
生信号を上位vビットで再量子化することにより得られ
る再生上位ビット信号に、前記下位ビット信号に対応す
る再生下位ビット信号を加算することにより前記qビッ
トの静止画像信号に変換する再生変換手段を有すること
を特徴とする。
【0018】請求項5に記載の発明は、pビット(pは
1以上の整数)で量子化された、3個の独立した信号か
ら成る画像信号を、所定画素ブロック毎に直交変換を行
うことによりデータ量を圧縮して記録媒体に記録する記
録手段と、前記記録媒体に記録された信号を再生し、所
定の再生処理を施して出力する再生手段とを備えたディ
ジタル画像信号記録再生装置において、qビット(qは
q>pなる整数)で量子化された、3個の独立した信号
から成る静止画像信号を、画素毎にほぼ均等に2の(q
−p)乗分割し、pビットの信号に変換して、分割pビ
ット信号として出力する分割変換手段と、前記分割pビ
ット信号を前記所定画素ブロックを構成するように並べ
替えて出力する並べ替え手段とを備え、前記並べ替え手
段は、前記分割pビット信号のそれぞれを並べ替えて得
られる2の(q−p)乗個の信号の前記所定画素ブロッ
クを構成する画素が互いに異なるように並べ替えを行
い、前記記録手段は、前記並べ替え手段の出力信号に所
定の処理を施して前記記録媒体に記録し、前記再生手段
は、前記2の(q−p)乗個の分割pビット信号に対応
する再生信号を画素毎に加算することにより前記qビッ
トの静止画像信号に変換する再生変換手段を有すること
を特徴とする。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のディジタル画像信号記録再生装置において、前記再生
手段は、再生信号の誤りを訂正する誤り訂正手段を含
み、前記再生変換手段は、前記2の(q−p)乗個の分
割pビット信号に対応する再生信号の内の一部が訂正不
能であるときは、同一画素に対応する他の再生信号によ
り前記qビットの静止画像信号を構成することを特徴と
する。
【0020】請求項7に記載の発明は、1フレームの有
効画素数が水平方向j画素×垂直方向k画素(j及びk
はともに1以上であって且つ少なくとも一方が2以上で
ある整数)であるディジタル画像信号を記録するディジ
タル画像信号記録装置において、有効画素数が水平方向
及び垂直方向の少なくとも一方において前記1フレーム
の有効画素数より多く、かつ水平方向及び垂直方向のい
ずれにおいても前記1フレームの画素数以上である撮像
手段と、前記撮像手段の振れを検出する振れ検出手段
と、前記撮像手段の出力信号のうちから、前記検出した
振れを補償するように水平方向j画素×垂直方向k画素
の領域を選択して前記ディジタル画像信号に変換し、振
れ補償信号として出力する振れ補償手段と、前記撮像手
段の出力信号のうちから、前記水平方向j画素×垂直方
向k画素の領域より広い領域を選択し、その領域をn分
割(nは2以上の整数)してnフレームの前記ディジタ
ル画像信号に変換し、分割変換信号として出力する分割
変換手段と、前記振れ補償信号又は分割変換信号に所定
の処理を施して記録媒体に記録する記録手段と、前記振
れ補償信号を記録する第1のモードと、前記分割変換信
号を記録する第2のモードとを切り換える切換手段とを
備えることを特徴とする。
【0021】請求項8に記載の発明は、pビット(pは
1以上の整数)で量子化され、1フレームの有効画素数
が水平方向j画素×垂直方向k画素(j及びkはともに
1以上であって且つ少なくとも一方が2以上である整
数)であるディジタル画像信号を記録するディジタル画
像信号記録装置において、qビット(qはq>pなる整
数)で量子化された静止画像信号又は有効画素数が前記
水平方向j画素×垂直方向k画素より多い静止画像信号
を、n分割(nは2以上の整数)してnフレームの前記
ディジタル画像信号に変換し、分割変換信号として出力
する分割変換手段と、前記分割変換信号に所定の処理を
施して記録媒体に記録する記録手段とを備え、前記記録
手段は、所定画素ブロック毎に直交変換を行うことによ
り、複数の前記所定画素ブロックから成る所定処理単位
のデータ量が所定量以下となるように画像データの圧縮
を行う圧縮手段を有し、前記分割変換手段は、前記分割
変換の際に少なくとも前記所定画素ブロック内で同一値
のダミーデータから成る前記所定画素ブロックを付加
し、且つその付加する所定画素ブロックが前記所定処理
単位にできるだけ均等に含まれるように配置することを
特徴とする。
【0022】請求項1に記載の発明によれば、qビット
で量子化された静止画像信号が、画素毎に上位uビット
(uは1以上の整数)で再量子化した上位ビット信号
と、画素毎に上位vビット(vはu≧vなる整数)で再
量子化した信号を原信号から差し引いて得られる下位ビ
ット信号とに分割され、前記上位ビット信号及び下位ビ
ット信号がpビットの信号に変換され、該変換後の分割
pビット信号が所定画素ブロックを構成するように並べ
替えられて記録媒体に記録される。
【0023】請求項2に記載の発明によれば、qビット
で量子化された静止画像信号が、画素毎にほぼ均等に2
の(q−p)乗分割され、該分割後の分割pビット信号
が所定画素ブロックを構成するように、かつ2の(p−
q)乗個の信号の所定画素ブロックを構成する画素が互
いに異なるように並べ替えられ、記録媒体に記録され
る。
【0024】請求項3に記載の発明によれば、前記3つ
の独立した信号の前記所定画素ブロックを所定数ずつ組
にしてマクロブロックが構成され、該マクロブロックを
単位として信号処理が行われ、画面内の同位置に対応す
る、前記分割pビット信号のそれぞれの前記所定画素ブ
ロックが、同一のマクロブロックに含まれるように並べ
替えが行われる。
【0025】請求項4に記載の発明によれば、記録時の
上位ビット信号に対応する再生信号を上位vビットで再
量子化することにより得られる再生上位ビット信号に、
記録時の下位ビット信号に対応する再生下位ビット信号
を加算することにより、qビットの静止画像信号が再生
される。
【0026】請求項5に記載の発明によれば、2の(q
−p)乗個の分割pビット信号に対応する再生信号を画
素毎に加算することにより、qビットの静止画像信号が
再生される。請求項6に記載の発明によれば、2の(q
−p)乗個の分割pビット信号に対応する再生信号の内
の一部が訂正不能であるときは、同一画素に対応する他
の再生信号によりqビットの静止画像信号が構成され
る。
【0027】請求項7に記載の発明によれば、第1のモ
ードでは、有効画素数が水平方向及び垂直方向の少なく
とも一方において前記1フレームの有効画素数より多
く、かつ水平方向及び垂直方向のいずれにおいても前記
1フレームの画素数以上である撮像手段の出力信号のう
ちから、検出した振れを補償するように水平方向j画素
×垂直方向k画素の領域が選択され、振れ補償信号に変
換されて記録される一方、第2のモードでは、撮像手段
の出力信号のうちから、水平方向j画素×垂直方向k画
素の領域より広い領域が選択され、その選択された領域
の画像信号が画面領域でn分割(nは2以上の整数)さ
れてnフレームのディジタル画像信号に変換されて記録
される。
【0028】請求項8に記載の発明によれば、ダミーデ
ータから成る所定画素ブロックが付加され、且つその付
加する所定画素ブロックが、データ量を所定量以下とす
る所定処理単位にできるだけ均等に含まれるように配置
される。
【0029】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は本発明の実施の一形態にかか
るディジタル画像信号記録再生装置の構成を示すブロッ
ク図であり、このシステムは、画像信号切換処理部1
と、画像信号記録再生部2とから成る。
【0030】画像信号切換処理部1は、ディジタル化さ
れたSD信号が入力される入力端子11と、デジタル化
された高精細度且つ高階調度の静止画像信号(以下「H
DS信号」という)が入力される入力端子12と、再生
されたHDS信号が出力される出力端子19と、再生さ
れたSD信号が出力される出力端子20と、SD信号と
HDS信号を切り換えるための第1及び第2のスイッチ
回路13、14と、HDS信号をフレーム単位で格納す
る第1及び第2のHDフレームメモリ15、16と、デ
ータのビット数の変換、ダミーデータ挿入等を行う記録
処理回路17と、記録時と逆のビット数の変換、ダミー
データの除去等を行う再生処理回路18と、第1及び第
2のHDフレームメモリ15、16の読み出し・書き込
みアドレスを制御するアドレス制御回路10とを主たる
構成要素とする。
【0031】記録処理回路17は、図2(a)に示すよ
うに、入力される10ビットのデータを上位ビットのデ
ータと下位ビットのデータに分割し、それぞれ8ビット
のデータに変換する上位ビットデータ/下位ビットデー
タ分割回路17aと、上位ビットデータ及び下位ビット
データの並べ替えを行う並べ替え回路17bと、ダミー
データを付加するダミーデータ付加回路17cとからな
る。また再生処理回路18は、同図(b)に示すよう
に、記録時に付加したダミーデータを除去するダミーデ
ータ除去回路18aと、記録時と逆のデータの並べ替え
を行う並べ替え回路18bと、記録時に分割した上位ビ
ットデータと下位ビットデータとを合成して10ビット
データに変換する上位ビットデータ/下位ビットデータ
合成回路18cとからなる。
【0032】本実施形態では、HDS信号は、G,B,
Rの3原色信号で構成され、各信号は、水平方向の有効
画素数が1280で、垂直方向の有効ライン数はフレー
ム(以下HDS信号のフレームを「HDフレーム」とい
い、SD信号のフレームを「SDフレーム」という)内
で1024本とする。また、量子化ビット数は、10ビ
ットであり、各画素データは4から1020の範囲の数
値を表す。
【0033】入力されたHDS信号は第1のHDフレー
ムメモリ15に供給され、1HDフレーム分のHDS信
号が第1のHDフレームメモリ15に格納される。アド
レス制御回路10は、後述するようにHDフレームメモ
リ15の読み出しアドレスを制御し、HDS信号の画素
の並べ替えを行い、HDフレームメモリ15から読み出
されたHDS信号は、記録処理回路17を介して第1の
スイッチ回路13に供給される。第1のスイッチ回路1
3はSD信号と画素の並べ替えられたHDS信号とを切
り換えて、画像信号記録再生部2のブロック化回路21
に供給する。
【0034】画像信号記録再生部2は、本実施形態では
DVC規格のVTRで構成されており、以下「VTR部
2」という。VTR部2の画像信号記録系は、DCT演
算のためのブロック化を行うブロック化回路21と、D
CT演算を行うDCT回路22と、量子化を行う量子化
回路23と、可変長符号化を行うVLC(Variable Len
gth Coding)回路24と、サブコードセクタへの情報の
書き込み、ビデオAUXデータの付加などを行う補助情
報書き込み回路25と、誤り訂正のためのパリティビッ
トを付加する誤り訂正符号化回路26と、シンクブロッ
クの合成を行うとともに、磁気テープに記録するための
変調を行うシンクブロック合成記録変調回路27と、磁
気テープ41への記録を行う磁気ヘッド28とを主たる
構成要素とし、画像信号再生系は、磁気テープ41から
の再生を行う磁気ヘッド28と、シンクブロックの検出
及び復調を行うSYNC検出再生復調回路29と、パリ
ティビットの情報に基づいて誤り訂正を行う誤り訂正復
号化回路30と、サブコードセクタのデータ、ビデオA
UXデータ等の読み出しを行う補助情報読み出し回路3
1と、可変長復号化を行うVLD(Variable Length De
coding)回路32と、逆量子化を行う逆量子化回路33
と、逆DCT演算を行う逆DCT回路34と、画素の並
べ替えを行う画素並べ替え回路35とを主たる構成要素
とする。
【0035】VTR部2の画素並べ替え回路35の出力
信号は、画像信号切換処理部1の第2のスイッチ14に
入力される。第2のスイッチ回路14により、再生信号
がSD信号であるときは、SD信号出力端子20側に出
力され、HDS信号であるときは再生処理回路18を介
して第2のHDフレームメモリ16に出力される。HD
S信号を再生するときは、アドレス制御回路10は、記
録時に並べ替えた画素の配置を元に戻すようにHDフレ
ームメモリ16の書き込みアドレスを制御するととも
に、記録時に入力された順序で1HDフレーム分のデー
タが出力されるように読み出しアドレスを制御する。
【0036】次にHDS信号の記録時におけるHDフレ
ームの分割、画素データのビット数の変換等の方法を説
明する。以下の処理は、アドレス制御回路10、フレー
ムメモリ15及び記録処理回路17により行われる。入
力されたHDS信号を、HDフレームメモリ15に格納
し、画面領域で16分割し、該分割した領域の画像信号
がSD信号の1フレーム(1SDフレーム)の画像信号
に対応するように変換して、VTR部2へ入力する。
【0037】図3(a)は、16分割の方法を説明する
ための図である。1HDフレームのG信号を、水平方向
に8分割し、垂直方向に2分割する。分割後の領域A〜
Pはそれぞれ水平160画素×垂直512画素から成
る。B、R信号についても同様に分割する。
【0038】次に領域AのG信号を水平方向に8画素取
り出し、各画素データの上位8ビットを、SD信号のY
信号の水平8画素のデータとして配置する。すなわち、
10ビットの下位2ビットを切り捨てることによる再量
子化を行い、8ビットの上位ビットデータに変換してY
信号の画素データとして配置する。各画素データの値の
範囲は、1から255である。次に領域AのB信号につ
いても同様に水平方向に8画素取り出し、上位8ビット
の画素データをSD信号のY信号の水平8画素のデータ
として配置する。次に領域AのR信号についても同様に
水平方向に8画素取り出し、上位8ビットの画素データ
をSD信号のY信号の水平8画素のデータとして配置す
る。次にG信号の水平8画素の下位4ビットのデータを
取り出す。この処理は、元の10ビットのデータの下位
4ビットをすべて「0」として再量子化したデータを元
の10ビットのデータから減算する処理に相当する。そ
して、その4ビットのデータに4ビットの「0」を上位
に付加して8ビットととし、さらに値「16」を加算し
て得られた画素データ(下位ビットデータ)を、SD信
号のY信号の水平8画素のデータとして配置する。この
画素データの値の範囲は、元々4ビットのデータなので
16から32である。
【0039】以上の処理を水平方向が640ビットとな
るまで繰り返し、さらに同じ処理を垂直方向512ライ
ンに亘って行うことにより、図3(b)に示すよう水平
640画素×垂直512画素の画像データに変換され
る。ここで、各画像データのビット数は8ビットであ
り、またGU,BU,RUはそれぞれG信号、B信号、
R信号の上位ビットデータを示し、GLは、G信号の下
位ビットデータを示す。なお、図3(b)において画素
数の表示と図面上の寸法とは必ずしも比例関係にはな
く、適宜分かり易いように変形して示している。以下、
画素数を示した図面は、本実施形態及び他の実施形態で
も同様である。
【0040】また、B信号の下位4ビットについては、
4ビットの「0」を上位に付加して8ビットととし、さ
らに値「128」を加算にして8ビットの下位ビットデ
ータに変換し、その下位ビットデータをSD信号のCr
信号の水平8画素のデータとして配置する。この処理を
水平方向及び垂直方向に繰り返すことにより、水平16
0画素×垂直512画素の画像データに変換される。
【0041】また、R信号の下位4ビットについては、
4ビットの「0」を上位に付加して8ビットととし、さ
らに値「128」を加算にして8ビットの下位ビットデ
ータに変換し、その下位ビットデータをSD信号のCb
信号の水平8画素のデータとして配置する。この処理を
水平方向及び垂直方向に繰り返すことにより、水平16
0画素×垂直512画素の画像データに変換される。
【0042】1SDフレームは、Y信号については水平
720画素×垂直480画素であり、Cr及びCb信号
については水平180画素×垂直480画素であるの
で、上記処理により得られた画像データはそのままでは
1SDフレームに対応しないので、以下のような画素の
並べ替え及びダミーデータの挿入を行う。
【0043】先ずY信号については、図4(a)に示す
ように、水平640画素×垂直512画素の領域の左端
及び下端がそれぞれSDフレームの左端及び下端と一致
するように対応させる。そして、上側のはみ出し領域R
1の画素(水平640画素×垂直32画素)を、SDフ
レームの右側周辺領域R2(水平64画素×垂直320
画素)に移動する。このとき、水平8画素×垂直8画素
を最小単位として、できるだけその単位で移動する。さ
らに右下がりのハッチングを付した領域R3には、ダミ
ーデータとして全て値が「16」のデータを格納する。
これにより、1SDフレームのY信号が得られる。
【0044】またCr及びCb信号についても、図4
(b)に示すように、水平160画素×垂直512画素
の領域の左端及び下端がそれぞれ色差信号のSDフレー
ムの左端及び下端と一致するように対応させる。そし
て、上側のはみ出し領域R4の画素(水平160画素×
垂直32画素)を、SDフレームの右側周辺領域R5
(水平16画素×垂直320画素)に移動する。このと
き、水平8画素×垂直8画素を最小単位として、できる
だけその単位で移動する。さらに右下がりのハッチング
を付した領域R6には、ダミーデータとして全て値が
「128」のデータを格納する。これにより、1SDフ
レームのCr及びCb信号が得られる。
【0045】以上の処理を領域A〜Pについて行うこと
により、1フレームのHDS信号が16フレームのSD
信号に変換され、VTR部2に入力される。VTR部2
の記録系では、前述したようなDVC規格にしたがった
DCT演算、量子化、可変長符号化等の信号処理が行わ
れる。本実施形態では、上述したように画像データの変
換を行っているので、マクロブロックの構成は図5に示
すようになる。すなわち、マクロブロックを構成するY
信号のブロックは、G,B及びR信号の上位ビットデー
タ及びG信号の下位ビットデータから成り、Cr及びC
b信号のブロックは、それぞれB信号の下位ビットデー
タ及びR信号の下位ビットデータから成る。したがっ
て、画面上の同じに位置に対応する画像データは全て1
つのマクロブロックに含まれる。
【0046】さらに本実施形態では、以下に述べるHD
S信号用の特別の処理が行われ、磁気テープ上に画像情
報が記録される。ここで、DVC規格では1SDフレー
ムの画像データは、10本のトラックに分割して記録さ
れるので、この10本のトラックを1トラックフレーム
といい、1HDフレームは16トラックフレームに亘っ
て記録される。
【0047】各トラックフレームの補助情報記録領域で
あるサブコードセクタに、そのトラックフレームには1
HDフレームを16分割した内のある部分を記録したと
いうことを示す情報と、どの部分が記録されているかを
示す情報と、Y信号及び色差信号の画素数を示す情報
と、アスペクト比等を示す情報とを記録する。この処理
は、補助情報書き込み回路25で行われる。
【0048】次にVTR部2の再生系における処理を説
明する。磁気テープに記録されたデータは、再生・復調
されてディジタルデータ列となる。このデータ列からS
YNCワード(図15参照)が検出され、1シンクブロ
ックのデータが得られる。このようにして得られた再生
データに対して、シンクブロック内でインナーパリティ
を利用した誤り検出・訂正処理が行われ、ビデオデータ
等についてはさらにアウターパリティを利用した誤り検
出・訂正処理が行われる。その後、補助情報の読み出
し、可変長復号化処理(可変長符号化の逆の処理)、逆
量子化処理、逆DCT演算が順次行われ、さらに元の画
素配置に並べなおされて、画像信号切換処理部1の第2
のスイッチ回路14に出力される。
【0049】以上はSD信号及びHDS信号共通の処理
である。さらにHDS信号の再生時においては、補助情
報読み出し回路31において、サブコードセクタのデー
タを読み取り、そのトラックフレームに1HDフレーム
のどの部分が記録されているかを示す情報など、必要な
情報を得る。そして、そのHDS信号に関する情報を画
像信号切換処理部1へ供給する。
【0050】画像信号切換処理部1の再生処理回路18
では、記録時に付加したダミーデータの除去、記録時と
逆のデータの並べ替え処理及び以下に述べる上位ビット
データと下位ビットデータの合成処理が行われる。先ず
G、B、R信号の上位ビットデータ(8ビット)につい
ては、下位2ビットを切り捨てて6ビットのデータに再
量子化する。下位2ビットを切り捨てるのは、DCT係
数の量子化の際の量子化ノイズの影響が考えられるから
である。上位6ビットについては、ほとんどの場合に量
子化ノイズの影響はない。
【0051】また、G信号の下位ビットデータについて
は、先ず記録時に加算した値「16」を減算し、得られ
たデータの値が「15」より大きいときは「15」と
し、「0」より小さいときは「0」として、下位4ビッ
トを取り出す。そして、再量子化した上位6ビットのデ
ータの下位に付加し、10ビットのデータとする。
【0052】また、R、B信号の下位ビットデータにつ
いては、記録時に加算した値「128」を減算し、得ら
れたデータの値が「15」より大きいときは「15」と
し、「0」より小さいときは「0」として、下位4ビッ
トを取り出す。そして、再量子化した上位6ビットの下
位に付加し、10ビットのデータとする。この処理は、
上位ビットデータと下位ビットデータを加算しているこ
とに相当する。
【0053】このようにして16分割したすべての領域
のデータの処理を行い、フレームメモリ16に格納する
と同時に1HDフレームのデータとして、HDフレーム
メモリ16から読み出す。読み出した画像のアスペクト
比等は、サブコードセクタ記録した情報を参照して決定
する。このようして、再生HDS信号を得る。
【0054】なお、本実施形態では、図1の第1のスイ
ッチ回路13は、使用者がSD信号の記録又はHDS信
号の記録を選択することにより切り換えられる。そし
て、SD信号記録かHDS信号記録かを示す情報は、図
示しない制御部に供給され、その制御部がVTR部2の
記録時の各部における切換制御を行う。また、再生時
は、前記制御部が、補助情報読み出し回路31で読み出
された補助情報から、SD信号かHDS信号かを判別
し、スイッチ回路14などの切換制御を行う。
【0055】以上のように本実施形態では、10ビット
のG,B,R信号を、それぞれ上位8ビットに再量子化
した上位ビットデータと、10ビットのデータの下位4
ビットをすべて「0」として再量子化したデータを元の
10ビットから差し引いた結果の4ビットのデータの上
位に「0」を付加するとともに所定数(16又は12
8)を加算した8ビットの下位ビットデータとに分割、
変換し、変換後のデータを水平8画素×垂直8画素のD
CTブロックとして配置し、SD信号のY信号及びC
r,Cb信号として記録、再生するようにしたので、元
の画像信号の相関性を生かして高効率のデータ圧縮が可
能であり、SD信号及びSD信号より量子化ビット数が
大きく(高階調度)且つ高精細度の静止画像信号を記録
再生できる画像信号記録再生装置を、低コストで実現す
ることができる。
【0056】また再生時に、上位ビットデータの下位2
ビットを再量子化により除いてから、下位ビットデータ
を加算するようにしたので、このようして得られる10
ビットのデータは、元のデータに十分近い値となり、8
ビット精度以上の階調を保持した記録再生が可能とな
る。
【0057】また、G,B,R信号の画面内の同じ位置
の上位ビットデータのDCTブロック及び下位ビットデ
ータのDCTブロックが全て1つのマクロブロックに含
まれるようにしたので、各DCTブロックをDCT変換
したDCT係数の少なくとも低次の係数が同一のシンク
ブロックに配置され(低次の係数に対応するデータから
順にシンクブロックへのパッキングが行われるからであ
る)、再生時の訂正不能エラーにより1つのシンクブロ
ックが失われた場合に、再生画面で影響を受ける範囲は
水平8画素×垂直8画素のDCTブロックの範囲のみで
あり、視覚的な妨害を最小限にとどめることができる。
【0058】なお、上述した実施形態では、入力データ
等の上位ビットを取り出すときは、切り捨てによる再量
子化を行ったが、これに限るものではなく、1つ下位の
ビットを参照して丸めを行うようにしてもよい。例え
ば、上位6ビットに再量子化するときは、7ビット目が
「1」なら上位6ビットのLSBに「1」を加算し、
「0」なら何も加算しないようにする。記録時にこの処
理を行って得た上位6ビットのデータを元のデータから
減算して下位4ビットのデータを算出した場合は、再生
時に上位ビットデータを6ビットに再量子化する際にも
1つ下位のビットを参照して6ビットに丸める処理を行
う。
【0059】また、再量子化後のビット数は6ビットに
限らないことはいうまでもない。また、記録するHDS
信号は、水平1280画素×垂直1024画素に限定さ
れるものではなく、例えば水平1920画素×垂直10
36画素のHDS信号であってもよい。また、HDS信
号は、G,B,Rの3原色信号から成るものに限らず、
Y信号と2つの色差信号からなるものであってもよい。
【0060】また、画面領域での分割は必ずしも均等に
行う必要はなく、また16分割でなくてもよい。例え
ば、水平1920画素×垂直1036画素の領域を、2
4分割するようにしてもよい。また、1SDフレームの
余白部分に格納するダミーデータの値は「16」又は
「128」に限るものではなく、DCT演算を行う単位
となるDCTブロック(水平8画素×垂直8画素)の範
囲で同一の値のデータであればよい。
【0061】(第2の実施形態)本実施形態の画像信号
記録再生装置の構成は、基本的には第1の実施形態と同
様であるが、記録処理回路17及び再生処理回路18
は、それぞれ図2(c)、(d)に示すように構成され
る。すなわち、第1の実施形態における、上位ビット/
下位ビット分割回路17a及び上位ビット/下位ビット
合成回路18cに代えて、除算ビットデータ/減算ビッ
トデータ分割回路17d及び除算ビットデータ/減算ビ
ットデータ合成回路18dが設けられている。
【0062】また本実施形態における入力HDS信号
は、Y信号及び2つの色差信号(Cr及びCb信号)か
ら成り、Y信号の水平方向の有効画素数1280画素、
垂直方向の有効ライン数はHDフレーム内で1024本
とし、Cr及びCb信号は、それぞれ水平640画素×
垂直1024画素のディジタル信号とする。また量子化
ビット数は、9ビットであり、各画像データは「2」か
ら「509」の範囲の数値を表している。
【0063】本実施形態では、1HDフレームを画面領
域で8分割して8SDフレームの画像データに変換す
る。具体的には、Y信号については図6(a)に示すよ
うに、水平方向に4分割、垂直方向に2分割し、分割後
の各領域A〜Hは、水平320画素×垂直512画素か
ら成る。
【0064】次に分割した領域から水平方向に8画素取
り出し、9ビットのデータを2で除算する。本実施形態
では、9ビットデータを1ビット右方向にシフトして8
ビットデータとすることで、2による除算処理を行う。
除算処理により得られたデータを、以下「除算ビットデ
ータ」という。次いで、元の9ビットデータから除算ビ
ットデータを減算することにより、8ビットデータを得
る。この減算処理により得られたデータを以下「減算ビ
ットデータ」という。次に水平8画素分の除算ビットデ
ータと8画素分のダミーデータとを交互に配置する。こ
の処理を水平320画素×垂直512画素について行う
と、図6(b)に示すように、水平640画素×垂直5
12画素の画像データが得れられる(ハッチングを付し
た領域がダミーデータが格納された領域である)。ここ
で、ダミーデータは全て値「16」とする。減算ビット
データについても同様の処理を行い、水平640画素×
垂直512画素の画像データが得られる。
【0065】次に水平640画素×垂直512画素の画
像データに対して、第1の実施形態と同様に、図4
(a)に示すように、並べ替え及び全て値が「16」の
ダミーデータの挿入を行って、水平720画素×垂直4
80画素の画像データに変換する。このようにして、除
算ビットデータ及び減算ビットデータのそれぞれが、1
SDフレームのY信号データに変換される。
【0066】Cr及びCb信号についても同様に、水平
640画素×垂直1024画素から成る画面領域を水平
方向に4分割、垂直方向に2分割し、水平160画素×
垂直512画素の画像データとする。そして、Y信号と
同様に9ビットデータを、8ビットの除算ビットデータ
と減算ビットデータに分割する。次に、水平160画素
×垂直512画素の画像データに対して、第1の実施形
態と同様に、図4(b)に示すように、並べ替え及び全
て値が「128」のダミーデータの挿入を行って、水平
720画素×垂直480画素の画像データに変換する。
このようにして、除算ビットデータ及び減算ビットデー
タのそれぞれが、1SDフレームの色差信号データに変
換される。
【0067】さらに本実施形態では、減算ビットデータ
からなるSDフレームについては、フレームの下端2ラ
イン分の画像データを上端に移動する処理(以下「2ラ
イン転回処理」という)を行う。この処理により、除算
ビットデータから成るSDフレームと減算ビットデータ
からSDフレームとで、画像データが2ライン分ずれ
る。
【0068】以上の処理が領域A〜Hについて画像信号
切換処理部1で行われ、16SDフレームの画像データ
に変換されて、VTR部2に入力される。VTR部2に
おける記録時の処理は、第1実施形態と同様である。本
実施形態では、上記したように除算ビットデータのフレ
ームのデータと減算ビットデータのフレームのデータと
で、2ライン分のずれがあるので、DCTブロック内の
画素データも2ライン分ずれた画素データとなる。ま
た、本実施形態では、上述したように画像データの変換
を行っているので、マクロブロックの構成は図7に示す
ようになる。すなわち、マクロブロックを構成するY信
号のブロックは、HDS信号のY信号の除算ビットデー
タ又は減算ビットデータのブロック2個(Ya,Yc)
と、ダミーデータのブロック2個(Yb,Yd)とから
なり、Cr及びCb信号のブロックは、それぞれHDS
信号のY信号と同じ画面位置のCr及びCb信号の除算
ビットデータ又は減算ビットデータのブロックからな
る。すなわち、画面上の同じ位置に対応する画像データ
は全て1つのマクロブロックに含まれる。
【0069】また本実施形態では、各トラックフレーム
の補助情報記録領域であるサブコードセクタに、そのト
ラックフレームには1HDフレームを8分割した内のあ
る部分を記録したということを示す情報と、どの部分が
記録されているかを示す情報と、2ライン転回処理を行
ったことを示す情報と、Y信号及び色差信号の画素数を
示す情報と、アスペクト比等を示す情報とを記録する。
【0070】再生時は、第1の実施形態と同様に記録時
と逆の処理が行われるが、本実施形態では除算ビットデ
ータと対応する減算ビットデータとを加算することによ
り、9ビットのデータに戻して、フレームメモリ16に
格納する。除算ビットデータと減算ビットデータとはほ
ぼ同一の値のデータであるが、除算ビットデータから成
るフレームと、減算ビットデータから成るフレームとで
は、DCTブロックを構成する画素が2ライン分のずれ
ているため、DCT演算、量子化、逆量子化、逆DCT
演算を行った結果発生する量子化ノイズも異なるものと
なる。したがって、除算ビットデータと減算ビットデー
タとを加算することにより、信号成分はほぼ2倍となる
が、量子化ノイズ成分は必ずしも2倍とはならないの
で、量子化ノイズの影響を相対的に低減することができ
る。
【0071】また、再生時の訂正不能の誤りにより、除
算ビットデータ又は減算ビットデータのいずれか一方が
失われた場合には、失われなかったデータを2倍するこ
とにより、9ビットのデータに変換する。その場合に
は、量子化ノイズも2倍となるので画質は劣化するが、
画面の一部のデータが完全に失われることを防止するこ
とができる。
【0072】以上のように本実施形態では、9ビットの
画像データを、8ビットの除算ビットデータと減算ビッ
トデータとに分割し、除算ビットデータ及び減算ビット
データをそれぞれ水平8画素×垂直8画素のDCTブロ
ックとして配置するようにしたので、元の画像データの
相関性を生かして高効率のデータ圧縮が可能であり、S
D信号及びSD信号より量子化ビット数が大きく(高階
調度)且つ高精細度の静止画像信号を記録再生できる画
像信号記録再生装置を、低コストで実現することができ
る。
【0073】また、除算ビットデータから成るSDフレ
ームと、減算ビットデータからなるSDフレームとで画
素を2ライン分ずらす2ライン転回処理を行い、再生時
に除算ビットデータと減算ビットデータとを加算して9
ビットのデータに戻すようにしたので、量子化ノイズの
影響を低減することができ、再生データとしての9ビッ
トデータが元の9ビットデータと十分近い値となり、8
ビット精度以上の階調を保持した記録再生が可能とな
る。
【0074】またY、Cb及びCr信号の画面内の同じ
位置の除算ビットデータ又は減算ビットデータのDCT
ブロックは、全て同一のマクロブロックに含まれるよう
にしたので、各DCTブロックをDCT変換したDCT
係数の少なくとも低次の係数が同一のシンクブロックに
配置され、再生時の訂正不能エラーにより1つのシンク
ブロックが失われた場合に、再生画面で影響を受ける範
囲は狭い範囲にとどまり、視覚的な妨害を最小限にとど
めることができる。
【0075】さらに再生時訂正不能誤りにより、除算ビ
ットデータ又は減算ビットデータのいずれか一方が失わ
れた場合には、失われなかったデータを2倍することに
より、9ビットのデータに変換するようにしたので、画
面の一部のデータが完全に失われることを防止すること
ができる。
【0076】なお、本実施形態では、9ビットの入力デ
ータを2つの8ビットデータ分割したが、入力データが
10ビットの場合には、4つの8ビットデータに分割す
る。その場合には、10ビットのデータを先ず2で除算
し、その除算結果を入力データから減算することによ
り、2つの9ビットデータに分割する。次いでその9ビ
ットデータをそれぞれ2分割して4つの8ビットデータ
とする。
【0077】また、入力データは、8ビットであっても
よい。その場合には、除算ビットデータ及び減算ビット
データをともに入力データと同一とし、再生時には、除
算ビットデータと減算ビットデータとを加算してさらに
2で除算することにより、8ビットのデータとする。
【0078】(第3の実施形態)本実施形態のディジタ
ル画像信号記録再生装置は、図1の構成に図8に示す撮
像部を追加するとともに、記録処理回路17及び再生処
理回路18を図9に示すように、それぞれダミーデータ
付加回路17c及びダミーデータ除去回路18cのみか
ら成るように変更したものである。
【0079】図8に示すように追加した撮像部は、撮像
素子であるCCD(電荷結合素子)51と、CCD51
の振れ(手振れ)を検出する動きセンサ52と、動きセ
ンサ52の検出信号に応じて手振れを補償するようにC
CD51からの読み出しデータを制御する振れ補償部5
3と、CCD51又は振れ補償部53からの画像データ
をSD信号またはSD信号より高精度の静止画像信号で
あるHDS信号に変換して、SD信号出力端子55又は
HD静止画像信号出力端子56に出力する画像信号処理
部54とから成る。SD信号出力端子55及びHD静止
画像信号出力端子56は、それぞれ図1のSD信号入力
端子11及びHD静止画像信号入力端子12に接続され
ている。
【0080】CCD51の画素数はR、G、Bの各色毎
に水平912画素×垂直600画素である。先ず図1の
スイッチ回路13及び14をSD信号側とするSD信号
モードの場合の動作を説明する。
【0081】このモードでは、振れ補償部53は、動き
センサ52により検出した手振れの方向と量の情報に応
じて、CCD51の水平912画素×垂直600画素の
領域から、手振れを補償するように水平720画素×垂
直480画素の領域を選択して、その領域内の画素デー
タを画像信号処理部54に出力する。画像信号処理部5
4は、R,G,B信号からY信号及び色差(Cr,C
b)信号を合成し、色差信号については水平方向に画素
を1/4に間引く処理を行って、SD信号として出力す
る。
【0082】SD信号は画像信号切換処理部1のスイッ
チ回路13を介してVTR部2に入力され、通常の記録
再生が行われる。次に図1のスイッチ回路13及び14
をHDS信号側とするHDS信号記録モードの場合の動
作を説明する。
【0083】このモードでは、画像信号処理部54は、
R,G,Bそれぞれの信号の水平912画素×垂直60
0画素の画素データを、Y信号及び2つの色差信号(C
r、Cb)に変換し、色差信号については水平方向に画
素を1/4に間引く処理を行い、HDS信号として端子
56から出力する。すなわち、図10に示すように、水
平912画素×垂直600画素のY信号と、水平228
画素×垂直600画素のCr及びCb信号からなるHD
S信号が出力され、HDフレームメモリ15に格納され
る。
【0084】次にY信号及び色差信号をそれぞれ画面領
域で2分割して、それぞれ水平456画素×垂直600
画素及び水平114画素×垂直600の画像データと
し、図11に示すように画素の並べ替え及びダミーデー
タの挿入を行って、1SDフレームの画像データに変換
する。画素データの並べ替えは、HDフレームメモリ1
5の読み出しアドレスを制御することにより行う。
【0085】すなわち、Y信号については、図11
(a)に示すように、水平640画素×垂直512画素
の領域の左端及び上端がそれぞれSDフレームの左端及
び上端と一致するように対応させる。そして、下側のは
み出し領域を4つの領域R11、R12、R13及びR
14に分割し、それぞれSDフレームの右側周辺領域R
21、R22、R23及びR24に移動する。さらにハ
ッチングを付した領域R30には、ダミーデータとして
全て値が「16」のデータを格納する。これにより、1
SDフレームのY信号が得られる。
【0086】色差信号についても同様に、図11(b)
に示すように、水平114画素×垂直512画素の領域
の左端及び上端がそれぞれSDフレームの左端及び上端
と一致するように対応させる。そして、下側のはみ出し
領域を4つの領域R41、R42、R43及びR44に
分割し、それぞれSDフレームの右側周辺領域R51、
R52、R53及びR54に移動する。さらにハッチン
グを付した領域R60には、ダミーデータとして全て値
が「128」のデータを格納する。これにより、1SD
フレームの色差信号が得られる。
【0087】以上のように構成された1SDフレームの
信号はVTR部2に入力される。VTR部2の記録系で
は、前述したようにDVC規格にしたがった信号処理が
行われる。ここで、スーパーブロックを説明する図13
と図11とを比較すれば明らかなように、ダミーデータ
の領域R30及びR60はスーパーブロックの第4列
(j=4)のデータとなる。前述したように、DVC規
格における符号量制御の処理単位であるビデオセグメン
トは、スーパーブロックの第0〜4列の各列から1つの
マクロブロックを取り出して合計5個のマクロブロック
で構成される。このとき、スーパーブロックの第4列内
のマクロブロックは、そのマクロブロックを構成する各
DCTブロックが同一の値のデータとなるようにしたの
で、DCT変換係数のうち交流成分はすべて「0」とな
り、可変長符号化することで少ないデータ量に圧縮する
ことができる。したがって、ビデオセグメント内で一定
量以下のデータ量に圧縮する際に他のDCTブロックに
データ量を割り振ることができる。
【0088】本実施形態では、スーパーブロックの第4
列を構成するすべてのDCTブロックが、DCTブロッ
ク内で同一値のダミーデータとなるように配置したの
で、1SDフレームのすべてのビデオセグメントにおい
て、画像情報よりなるDCTブロックにデータ量を割り
振ることができる。したがって、画像情報よりなるDC
Tブロックすべてについて量子化ノイズを削減できるの
で、圧縮伸張時に画面全体の画質を一様に向上させるこ
とができる。
【0089】上述したようにダミーデータをSDフレー
ム周辺領域である領域R30及びR60に格納すること
により、ダミーデータからなるDCTブロックが、符号
化後のデータ量を所定値以下とする処理単位であるビデ
オセグメントに、ほぼ均等に配置される。
【0090】本実施形態では、HDフレームメモリ15
から画像データを読み出すときに、同じSDフレームの
データを連続して4回読み出す処理を行う。これによ
り、1HDフレームを分割、変換して得られる2SDフ
レームの画像データのそれぞれが、磁気テープ上に4ト
ラックフレームに亘って記録される。
【0091】VTR部2における記録再生時の処理は、
第1又は第2の実施形態と同様である。なお、本実施形
態では、SD信号モードかHDS信号記録モードかを示
す情報が、図示しない制御部に供給され、VTR部2の
各部の切換制御が行われる。
【0092】画像信号切換処理部1においては、再生時
はダミーデータの除去及び記録時と逆の画素データの移
動が行われる。なお、1SDフレームのデータが4トラ
ックフレームに亘って記録されているので、再生時はH
Dフレームメモリ16の同じ番地に同じデータが4回書
き込まれる。このようにすることにより、同一のSYN
Cブロックが4トラックフレームの全部について訂正不
能でなければ、すべてのSYNCブロックを再生するこ
とができる。
【0093】以上のようにしてHDS信号記録モードで
は、SD信号より高精細の静止画像信号(HDS信号)
の記録再生を行うことができる。以上のように本実施形
態では、1SDフレームの有効画素数より総画素数の多
いCCD51を用いて、SD信号記録時の手振れ補正を
行う機能と、CCD51の有効画素領域の全体を使用し
て得られる高精細度静止画像信号の記録再生を行う機能
とを有するディジタル画像信号記録再生装置を低コスト
で実現することができる。
【0094】また、記録時にダミーデータからなるDC
Tブロックが各ビデオセグメントにできるだけ均等に含
まれるようにしたので、各ビデオセグメントでダミーデ
ータ以外のDCTブロックにビット数を割り当てること
が可能となり、再生画像信号の画質を向上させることが
できる。
【0095】なお、CCD51の画素数は水平912画
素×垂直600画素に限定されるものではなく、水平方
向720画素以上且つ垂直方向480画素以上であっ
て、且つ水平方向及び垂直方向の少なくとも一方におい
て、SDフレームの画素数を超えていればよい。ただ
し、例えば水平720画素×垂直600画素のCCDを
使用すると、手振れ補償は垂直方向のみ可能となり、あ
るいは水平912画素×垂直480画素のCCDを使用
すると、水平方向のみ手振れ補償が可能となる。
【0096】また、HDS信号モードにおける画面領域
の分割は2分割に限らない。また分割変換して得られた
1SDフレームの画像データを必ずしも4トラックフレ
ームに亘って記録する必要はなく、2トラックフレーム
でも1トラックフレームでもよい。
【0097】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、qビットで量子化された静止画像信号が、
画素毎に上位uビット(uは1以上の整数)で再量子化
した上位ビット信号と、画素毎に上位vビット(vはu
≧vなる整数)で再量子化した信号を原信号から差し引
いて得られる下位ビット信号とに分割され、前記上位ビ
ット信号及び下位ビット信号がpビットの信号に変換さ
れ、該変換後の分割pビット信号が所定画素ブロックを
構成するように並べ替えられて記録媒体に記録されるの
で、pビットで量子化された画像信号及びpビットより
大きなqビットで量子化された高階調度の静止画像信号
をともに記録することができる。
【0098】請求項2に記載の発明によれば、qビット
で量子化された静止画像信号が、画素毎にほぼ均等に2
の(q−p)乗分割され、該分割後の分割pビット信号
が所定画素ブロックを構成するように、かつ2の(p−
q)乗個の信号の所定画素ブロックを構成する画素が互
いに異なるように並べ替えられ、記録媒体に記録される
ので、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する。
【0099】請求項3に記載の発明によれば、3つの独
立した信号の所定画素ブロックを所定数ずつ組にしてマ
クロブロックが構成され、該マクロブロックを単位とし
て信号処理が行われ、画面内の同位置に対応する、分割
pビット信号のそれぞれの所定画素ブロックが、同一の
マクロブロックに含まれるように並べ替えが行われるの
で、再生時の訂正不能エラーによる視覚的な妨害を最小
限にとどめることができる。
【0100】請求項4に記載の発明によれば、記録時の
上位ビット信号に対応する再生信号を上位vビットで再
量子化することにより得られる再生上位ビット信号に、
記録時の下位ビット信号に対応する再生下位ビット信号
を加算することにより、qビットの静止画像信号が再生
されるので、このようして再生されるqビットのデータ
は、元のデータに十分近い値となり、pビット精度以上
の階調を保持した記録再生が可能となる。
【0101】請求項5に記載の発明によれば、2の(q
−p)乗個の分割Pビット信号に対応する再生信号を画
素毎に加算することにより、qビットの静止画像信号が
再生されるので、信号成分はほぼ2の(q−p)乗倍と
なるが、量子化ノイズ成分は必ずしも2の(q−p)乗
倍とはならないので、量子化ノイズの影響を相対的に低
減することができる。
【0102】請求項6に記載の発明によれば、2の(q
−p)乗個の分割pビット信号に対応する再生信号の内
の一部が訂正不能であるときは、同一画素に対応する他
の再生信号によりqビットの静止画像信号が構成される
ので、再生時の訂正不能の誤りにより、2の(q−p)
乗個の分割pビット信号の一部が失われた場合でも、q
ビットの静止画像信号を得ることができる。
【0103】請求項7に記載の発明によれば、第1のモ
ードでは、有効画素数が水平方向及び垂直方向の少なく
とも一方において1フレームの有効画素数より多く、か
つ水平方向及び垂直方向のいずれにおいても1フレーム
の画素数以上である撮像手段の出力信号のうちから、検
出した振れを補償するように水平方向j画素×垂直方向
k画素の領域が選択され、振れ補償信号に変換されて記
録される一方、第2のモードでは、撮像手段の出力信号
のうちから、水平方向j画素×垂直方向k画素の領域よ
り広い領域が選択され、その選択された領域の画像信号
が画面領域でn分割(nは2以上の整数)されてnフレ
ームのディジタル画像信号に変換されて記録されるの
で、手ぶれ補正機能と高精細度の静止画像信号を記録す
る機能とを併せ持ディジタル画像信号記録装置を低コス
トで実現することができる。
【0104】請求項8に記載の発明によれば、ダミーデ
ータから成る所定画素ブロックが付加され、且つその付
加する所定画素ブロックが、データ量を所定量以下とす
る所定処理単位にできるだけ均等に含まれるように配置
されるので、各所定処理単位でダミーデータ以外のDC
Tブロックにビット数を割り当てることが可能となり、
再生画像信号の画質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかるディジタル画像
信号記録再生装置の構成を示す図である。
【図2】図1の装置の一部の構成を詳細に示す図であ
る。
【図3】高階調度の静止画像信号を通常階調度の画像信
号に変換する手法を説明するための図である。
【図4】高階調度の静止画像信号を通常階調度の画像信
号に変換する手法を説明するための図である。
【図5】変換して得られる画像信号のマクロブロックの
構成を説明するための図である。
【図6】高階調度の静止画像信号を通常階調度の画像信
号に変換する手法を説明するための図である。
【図7】変換して得られる画像信号のマクロブロックの
構成を説明するための図である。
【図8】撮像部の構成を示すブロック図である。
【図9】記録処理回路及び再生処理回路(図1)の構成
を示すブロック図である。
【図10】高精細静止画像信号の構成を説明するための
図である。
【図11】高精細度の静止画像信号を通常解像度の画像
信号に変換する手法を説明するための図である。
【図12】DVC規格(SD信号)のマクロブロックの
構成を示す図である。
【図13】DVC規格のスーパーブロックを説明するた
めの図である。
【図14】DVC規格のフォーマッティング後のデータ
構造を示す図である。
【図15】DVC規格のシンクブロックを示す図であ
る。
【図16】DVC規格の磁気テープ上のデータ構造を示
す図である。
【符号の説明】
1 画像信号切換処理部 2 画像信号記録再生部 10 アドレス制御回路 15、16 HDフレームメモリ 17 記録処理回路 18 再生処理 21 ブロック化回路 22 DCT演算回路 23 量子化回路 24 可変長符号化回路 25 補助情報書き込み回路 26 誤り訂正符号化回路 27 シンクブロック合成記録変調回路 51 CCD 52 動きセンサ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 pビット(pは1以上の整数)で量子化
    された、3個の独立した信号から成る画像信号を、所定
    画素ブロック毎に直交変換を行うことによりデータ量を
    圧縮して記録媒体に記録する記録手段を備えたディジタ
    ル画像信号記録装置において、 qビット(qはq>pなる整数)で量子化された、3個
    の独立した信号から成る静止画像信号を、画素毎に上位
    uビット(uは1以上の整数)で再量子化した上位ビッ
    ト信号と、画素毎に上位vビット(vはu≧vなる整
    数)で再量子化した信号を原信号から差し引いて得られ
    る下位ビット信号とに分割し、前記上位ビット信号及び
    下位ビット信号をpビットの信号に変換して、分割pビ
    ット信号として出力する分割変換手段と、 前記分割pビット信号を前記所定画素ブロックを構成す
    るように並べ替えて出力する並べ替え手段とを備え、 前記記録手段は、前記並べ替え手段の出力信号に所定の
    処理を施して前記記録媒体に記録することを特徴とする
    ディジタル画像信号記録装置。
  2. 【請求項2】 pビット(pは1以上の整数)で量子化
    された、3個の独立した信号から成る画像信号を、所定
    画素ブロック毎に直交変換を行うことによりデータ量を
    圧縮して記録媒体に記録する記録手段を備えたディジタ
    ル画像信号記録装置において、 qビット(qはq>pなる整数)で量子化された、3個
    の独立した信号から成る静止画像信号を、画素毎にほぼ
    均等に2の(q−p)乗分割し、pビットの信号に変換
    して、分割pビット信号として出力する分割変換手段
    と、 前記分割pビット信号を前記所定画素ブロックを構成す
    るように並べ替えて出力する並べ替え手段とを備え、 前記並べ替え手段は、前記分割pビット信号のそれぞれ
    を並べ替えて得られる2の(q−p)乗個の信号の前記
    所定画素ブロックを構成する画素が互いに異なるように
    並べ替えを行い、 前記記録手段は、前記並べ替え手段の出力信号に所定の
    処理を施して前記記録媒体に記録することを特徴とする
    ディジタル画像信号記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段は、前記3つの独立した信
    号の前記所定画素ブロックを所定数ずつ組にしてマクロ
    ブロックを構成し、該マクロブロックを単位として信号
    処理を行い、前記並べ替え手段は、画面内の同位置に対
    応する、前記分割pビット信号のそれぞれの前記所定画
    素ブロックが、同一のマクロブロックに含まれるように
    前記並べ替えを行うことを特徴とする請求項1又は2に
    記載のディジタル画像信号記録装置。
  4. 【請求項4】 pビット(pは1以上の整数)で量子化
    された、3個の独立した信号から成る画像信号を、所定
    画素ブロック毎に直交変換を行うことによりデータ量を
    圧縮して記録媒体に記録する記録手段と、前記記録媒体
    に記録された信号を再生し、所定の再生処理を施して出
    力する再生手段とを備えたディジタル画像信号記録再生
    装置において、 qビット(qはq>pなる整数)で量子化された、3個
    の独立した信号から成る静止画像信号を、画素毎に上位
    uビット(uは1以上の整数)で再量子化した上位ビッ
    ト信号と、画素毎に上位vビット(vはu≧vなる整
    数)で再量子化した信号を原信号から差し引いて得られ
    る下位ビット信号とに分割し、前記上位ビット信号及び
    下位ビット信号をpビットの信号に変換して、分割pビ
    ット信号として出力する分割変換手段と、 前記分割pビット信号を前記所定画素ブロックを構成す
    るように並べ替えて出力する並べ替え手段と、 前記記録手段は、前記並べ替え手段の出力信号に所定の
    記録処理を施して前記記録媒体に記録し、 前記再生手段は、前記上位ビット信号に対応する再生信
    号を上位vビットで再量子化することにより得られる再
    生上位ビット信号に、前記下位ビット信号に対応する再
    生下位ビット信号を加算することにより前記qビットの
    静止画像信号に変換する再生変換手段を有することを特
    徴とするディジタル画像信号記録再生装置。
  5. 【請求項5】 pビット(pは1以上の整数)で量子化
    された、3個の独立した信号から成る画像信号を、所定
    画素ブロック毎に直交変換を行うことによりデータ量を
    圧縮して記録媒体に記録する記録手段と、前記記録媒体
    に記録された信号を再生し、所定の再生処理を施して出
    力する再生手段とを備えたディジタル画像信号記録再生
    装置において、 qビット(qはq>pなる整数)で量子化された、3個
    の独立した信号から成る静止画像信号を、画素毎にほぼ
    均等に2の(q−p)乗分割し、pビットの信号に変換
    して、分割pビット信号として出力する分割変換手段
    と、 前記分割pビット信号を前記所定画素ブロックを構成す
    るように並べ替えて出力する並べ替え手段とを備え、 前記並べ替え手段は、前記分割pビット信号のそれぞれ
    を並べ替えて得られる2の(q−p)乗個の信号の前記
    所定画素ブロックを構成する画素が互いに異なるように
    並べ替えを行い、 前記記録手段は、前記並べ替え手段の出力信号に所定の
    処理を施して前記記録媒体に記録し、 前記再生手段は、前記2の(q−p)乗個の分割pビッ
    ト信号に対応する再生信号を画素毎に加算することによ
    り前記qビットの静止画像信号に変換する再生変換手段
    を有することを特徴とするディジタル画像信号記録再生
    装置。
  6. 【請求項6】 前記再生手段は、再生信号の誤りを訂正
    する誤り訂正手段を含み、前記再生変換手段は、前記2
    の(q−p)乗個の分割pビット信号に対応する再生信
    号の内の一部が訂正不能であるときは、同一画素に対応
    する他の再生信号により前記qビットの静止画像信号を
    構成することを特徴とする請求項5に記載のディジタル
    画像信号記録再生装置。
  7. 【請求項7】 1フレームの有効画素数が水平方向j画
    素×垂直方向k画素(j及びkはともに1以上であって
    且つ少なくとも一方が2以上である整数)であるディジ
    タル画像信号を記録するディジタル画像信号記録装置に
    おいて、 有効画素数が水平方向及び垂直方向の少なくとも一方に
    おいて前記1フレームの有効画素数より多く、かつ水平
    方向及び垂直方向のいずれにおいても前記1フレームの
    画素数以上である撮像手段と、 前記撮像手段の振れを検出する振れ検出手段と、 前記撮像手段の出力信号のうちから、前記検出した振れ
    を補償するように水平方向j画素×垂直方向k画素の領
    域を選択して前記ディジタル画像信号に変換し、振れ補
    償信号として出力する振れ補償手段と、 前記撮像手段の出力信号のうちから、前記水平方向j画
    素×垂直方向k画素の領域より広い領域を選択し、その
    領域をn分割(nは2以上の整数)してnフレームの前
    記ディジタル画像信号に変換し、分割変換信号として出
    力する分割変換手段と、 前記振れ補償信号又は分割変換信号に所定の処理を施し
    て記録媒体に記録する記録手段と、 前記振れ補償信号を記録する第1のモードと、前記分割
    変換信号を記録する第2のモードとを切り換える切換手
    段とを備えることを特徴とするディジタル画像信号記録
    装置。
  8. 【請求項8】 pビット(pは1以上の整数)で量子化
    され、1フレームの有効画素数が水平方向j画素×垂直
    方向k画素(j及びkはともに1以上であって且つ少な
    くとも一方が2以上である整数)であるディジタル画像
    信号を記録するディジタル画像信号記録装置において、 qビット(qはq>pなる整数)で量子化された静止画
    像信号又は有効画素数が前記水平方向j画素×垂直方向
    k画素より多い静止画像信号を、n分割(nは2以上の
    整数)してnフレームの前記ディジタル画像信号に変換
    し、分割変換信号として出力する分割変換手段と、 前記分割変換信号に所定の処理を施して記録媒体に記録
    する記録手段とを備え、 前記記録手段は、所定画素ブロック毎に直交変換を行う
    ことにより、複数の前記所定画素ブロックから成る所定
    処理単位のデータ量が所定量以下となるように画像デー
    タの圧縮を行う圧縮手段を有し、 前記分割変換手段は、前記分割変換の際に少なくとも前
    記所定画素ブロック内で同一値のダミーデータから成る
    前記所定画素ブロックを付加し、且つその付加する所定
    画素ブロックが前記所定処理単位にできるだけ均等に含
    まれるように配置することを特徴とするディジタル画像
    信号記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006094225A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Fujitsu Ltd 画像処理装置、画像処理方法、およびそのプログラム

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