JPH1042244A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH1042244A
JPH1042244A JP19080996A JP19080996A JPH1042244A JP H1042244 A JPH1042244 A JP H1042244A JP 19080996 A JP19080996 A JP 19080996A JP 19080996 A JP19080996 A JP 19080996A JP H1042244 A JPH1042244 A JP H1042244A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリ容量を削減でき、かつ高度な画像処理
を行えるようにすること。 【解決手段】 複写体像を画像信号に変換する変換手
段、(実施例ではCCD3)前記変換手段により変換さ
れた画像信号を処理するとともに処理信号蓄積手段に転
送する手段(DMAC7)、前記蓄積手段によって蓄積
される画像データをリンクドリストによって管理する管
理手段(メインCPU8)とを有することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置、特
にデジタルカメラ好適な装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来例において、撮影を行う場合、光学
系1を通ってCCDに露光された映像をA/D変換器で
デジタル信号に変換して、DSPでガンマ処理やその他
の映像信号の補正を行って圧縮部でデータを圧縮し記録
部にデジタル画像データを記録するのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例では、DSPと圧縮部間、及び圧縮部と記録部間を
専用のデータパスで構成し、かつDSP、圧縮部が専用
の処理メモリを必要としていたため、たくさんのメモリ
を必要としていた。また、前記のような構成を取らず、
1つのメモリをDSPや圧縮部が共有したとしても画像
データを一つのメモリブロックとして管理していたので
は、結局多くのメモリ容量を必要とするか、高度なメモ
リ管理手段を導入せざるをえず、コストアップにつなが
っていた等の欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、被写体
像を画像信号に変換し蓄積するための撮像手段、前記撮
像手段の画像信号をデジタル信号に変換するためのA/
D変換器、映像信号処理手段、映像信号圧縮手段、蓄積
手段、転送手段を備え、前記A/D変換器、映像信号処
理手段、及び映像信号圧縮手段から転送手段によって蓄
積手段へ画像データを転送し、更に蓄積管理手段によっ
て蓄積手段におけるデータ画像をリンクドリストによっ
て管理することによって、画像処理をより小容量のメモ
リで高速に行うことを目的とする。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施例であり、
デジタルカメラのブロック図である。同図において、1
はレンズ、絞り、シャッター、水晶ローパスフィルタ等
の光学系ユニット、2はストロボ、3は、補色モザイク
タイプのCCD、4はCCDのタイミング信号を生成し
制御するSSG、5はCCD出力を10bitのデジタ
ル変換するADコンバータ、6は上記撮像系の制御やデ
ジタル信号処理を行うデジタル・シグナル・プロセッシ
ング(DSP)ブロック、7は2つのチャネルをコント
ロールすることが可能なダイレクトメモリアクセスコン
トローラ(DMAC)である。それぞれのチャネルに対
して、転送元レジスタ、転送先アドレスレジスタ、転送
回数レジスタ、コントロールレジスタがあり、デバイス
からのリクエストによって、1バスアクセスでメモリか
らデバイスへの転送、もしくはデバイスからメモリへの
転送を行うことができる。8はメインCPUであり、小
規模で高速なRAM、ROMをローカルに内蔵しており
ROMには本システムのオペレーティングシステムが実
装されている。9は本システムのアプリケーションプロ
グラムを格納するためのROM、10はデータを記憶す
るための容量1MBYTEのDRAM、15はバッテリーや
システムの電源管理を司る電源コントローラ、16はス
イッチ、ダイヤル等の入力装置、17はLED、LCD
等の表示装置、11はサブCPUであり、入力装置(1
6)や表示装置(17)等のユーザーインタフェース
(UI)や電源コントローラ(15)を総括するマイク
ロコンピュータ、12は画像データ等のファイルを記憶
するための再書き込み可能な不揮発性メモリ:フラッシ
ュROM、18はPCカードなどの外部記憶媒体、13
は外部記録媒体(18)とのインタフェースを取り持つ
カードインタフェース、14はシステムバスを外部に拡
張するための拡張バスインタフェース、19はセントロ
ニクス等のパラレルインタフェースと、拡張バスを仲介
するためのPC通信インタフェースである。システムバ
スはデータ16bitのセパレートバスである。
【0006】図2は、図1−6のDSPブロック内部回
路である。同図において、202はJPEG圧縮・伸長
回路であり、ブロックインタリーブで画像データの入出
力を行う1チップのICである。具体的には、離散コサ
イン変換(DCT)回路及び逆変換回路、量子化回路及
び逆変換回路、ハフマン符号化回路及び復号化回路で構
成されている。204は、ビデオカメラ用として汎用デ
ジタルビデオ処理回路であり、CCDからフイールド加
算読みだしされたデータの画像処理を行う1チップのI
Cである。具体的には、2H分のディレイライン回路、
YC分離回路、色マトリクス回路、アパーチャ補正回
路、ゲイン補正回路、ガンマ補正回路等で構成され、垂
直方向に対して3タップ、水平方向に対しては、19タ
ップのフィルタ処理を行ってデジタルビデオ信号を生成
する。201はJPEG回路(202)に画像データを
入出力するための双方向ファストイン・ファスト・アウ
トメモリ(FIFO)であり、8bit×8段で構成さ
れている。203はJPEG回路(202)と圧縮デー
タを入出力するための双方向FIFOで16bit×8
段で構成されている。205はビデオ処理回路(20
4)からの出力を受け取るためのFIFOで16bit
×8段で構成されている。208、210、212はデ
ータパスを選択するためのセレクタ、209はデータの
ビット幅を10bitから16bitに変換及び逆変換
する10/16変換回路で10bitデータ8つを5ワ
ードに変換する。211はデータを所定のレベルにクラ
ンプするクランプ回路、213は16bit×16段で
構成するFIFOでかつ乗算器を内蔵しており、バッフ
ァに所定の係数を乗算することができる。214はクラ
ンプ回路(211)出力を外部に対してトライステート
制御するためのバッファ、206はコントローラでJP
EG(202)やビデオ処理回路(204)に対してデ
ータ通信を行う。また、DPSブロックのすべての制御
を司るとともに、SSG(4)、ストロボ(2)等も制
御する。207はシステムバスとのインタフェース回路
である。チャネル1及び2は、DMAのためのチャネル
である。データバスは基本的に16bitであり、ビデ
オ処理回路(204)入力は、下位10bitが、FI
FO3(201)の入出力は下位8bitが有効になっ
ている。
【0007】次に、本システムにおける撮影記録動作に
ついて説明する。本システムでは、撮影モードとしてカ
ラー/白黒を、記録モードとしてJPEG/RAWを選
択することができる。また、画素サイズを三段階(83
2×608、640×480、320×240)に切り
替えることができる。撮影モードの選択は、入力装置
(16)のカラー/白黒切り替えSWによって行い、記
録モード、画素サイズの選択は、入力装置(16)のダ
イヤルSWによって行う。また、いずれのモードにおい
ても本画像を1/100程度に画素数を間引きしたサム
ネイル画像を生成する。以後各モード撮影記録動作につ
いて述べる。
【0008】○カラー撮影JPEG記録 入力装置(16)のレリーズSWがユーザーによって押
されると、マイクロコンピュータ(11)がスリープモ
ードから起床する。このレリーズSWは、SW1及びS
W2の2つのSWで構成されている。マイクロコンピュ
ータ(11)は、電源コントローラ(15)に対してシ
ステム電源の投入を指示する。電源コントローラ(1
5)は、システム電源を供給し所定の時間の後にCPU
(8)に対するリセット信号が解除される。リセットが
解除されるとCPU(8)が起床し、内蔵ROM及びR
OM(9)にある。ウエイクアップシーケンスを実行す
る。ウエイクアップシーケンスでは、デバイスの初期化
や各サービスの起床等を行う。ウエイクアップシーケン
スの完了後、CPU(8)がマスターとなってマイクロ
コンピュータ(11)と通信を行い、SW1が押された
ことを検知して相当するイベントをイベントマネージャ
に対して発行する。イベントマネージャは、他のステー
トを鑑みて撮影可能な状態ならば撮影準備イベントを発
行し、当該イベントに対応したプロシージャ:撮影準備
プロシージャが開始される。
【0009】撮影記録シーケンスは、撮影準備プロシー
ジャと撮影本露光プロシージャから成り、撮影準備プロ
シージャでは、撮影光学系の電源投入、AF制御、AE
制御、AWB制御、CCDデータを格納するメモリ構造
の生成を、撮影本露光プロシージャでは露光、CCDデ
ータ転送、信号処理及び記録等を所定の順番で行う。
【0010】撮影準備プロシージャでのAF制御、AE
制御、AWB制御は、CCDデータをビデオ処理回路
(204)で評価することによって行う。具体的には、
コントローラ(206)がFIFO1(213)の出力
をオープンにして、A/D(5)の出力がビデオ処理回
路(204)に入力されるよう制御し、またSSG
(4)を通じてCCDをフイールド加算読みだしモード
に設定し、またビデオ処理回路(204)の処理モー
ド、データの評価領域の設定、評価値の取得をコントロ
ーラ(206)がビデオ処理回路(204)と通信する
ことにより行う。
【0011】CCDデータが格納される領域は、DRA
M(10)上に作成された2つの片方向リンクドリスト
である。図3にそのメモリ構造を示す。CCD1ライン
分のメモリ領域は、1つのリニアなメモリブロックであ
り、タグ部とデータ部で構成される。そして、タグ部に
は、次のラインの参照先が格納されている。例えば、T
ag−odd−0には、Tag−odd−1のアドレス
が格納されている。また、データ部はCCDの1ライン
分のデータを格納するための領域である。そして、nラ
インで一つのリンクドリストとなり、1フィールド分の
メモリ領域となり、2フィールドでCCDの全画素を格
納することができる。なお、Tag−odd−n、Ta
g−even−nの参照先であるEND−OF−LIS
Tには−1を代入している。個々のラインのリニアなメ
モリ領域は、メモリマネージャによって管理されるが、
それぞれのラインは比較的小さなメモリブロックであ
り、かつ、DRAM(10)上に自由に配置できるた
め、メモリを有効に活用することが可能となる。この2
つの片方向リンクドリストを以下CCDリストと呼ぶこ
ととする。CCDリストは、撮影準備プロシージャにお
いて作成される。撮影準備プロシージャが完了すると、
撮影準備完了イベントがイベントマネージャに対して発
行され、イベントマネージャはSW2の履歴及びその他
のステートを鑑みて、露光可能ならば、本露光イベント
を発行し当該イベントに対応する撮影本露光プロシージ
ャが実行される。撮影本露光プロシージャでは、CCD
(3)を露光モードに切り替えてシャッターをきり、C
CD転送に伴って、A/D変換を行い一画面分の画像デ
ータをDRAM(10)へDMA転送する。以下にCC
DデータのDMA転送について述べる。
【0012】本露光時、コントローラ(206)は、S
EL1(208)をa、SEL2(210)をb、SE
L3(212)をaに、なおかつバッファ(214)の
出力をオープンに、チャネル1を出力に設定し、FIF
O1(213)の乗算機能をディセーブルすることによ
って、A/D(5)→10/16変換回路(209)→
FIFO1(213)→バスインタフェース(207)
のパスを設定する。CCDは、フレーム読みだしモード
に設定する。その後SSG(4)を介してCCDをコン
トロールし、本露光を実行する。本露光後、割り込み禁
止に設定した上で、2フィールドの期間にCCDリスト
に対してCCDデータをDMA転送する。DMA転送で
は、プログラムがTag−odd−0からdata−o
dd−0を参照し、DMAC(7)のチャネル1の転送
先アドレスにdata−odd−0ポインタを、転送回
数を1H分のデータ数に、転送方向をデバイスからメモ
リ方向に設定する。そしてコントローラ(206)は、
CCDのデータ読みだしを開始させる。CCDデータ
は、A/D変換器(5)で10bitのデジタルデータ
に変換され、10/16変換回路(209)によって1
6bit幅、すなわち8つの10bitデータが5ワー
ドに変換されてFIFO1(213)に入力される。コ
ントローラ(206)は、CCDデータが有効画素にな
るタイミングでFIFO1(213)へ取込みをイネー
ブルにして、DMAC(7)に対してチャネル1のDM
Aリクエストを発行する。DMAC(7)は、チャネル
1のDMAリクエストを受け付けると所定のプロトコル
に従って、転送先アドレスをインクリメントしながら、
FIFO1(213)からdata−odd−0へのバ
ーストDMA転送を行う。1H分のDMA転送が終了す
ると、プログラムは、Tag−odd−0からTag−
odd−1を参照しさらにdata−odd−1を参照
してDMAC(7)のチャネル1の転送先アドレスに、
data−odd−1ポインタを、転送回数を再び1H
分のデータ数に設定する。コントローラ(206)は、
FIFO1(213)にゴミデータが蓄積されるので、
一度リフレッシュを行い、再びCCDデータが有効画素
になるタイミングでFIFO1(213)へ取り込みを
イネーブルにして、DMAC(7)に対してチャネル1
のDMAリクエストを発行する。以後同様にして、da
ta−odd−nまで転送し、フィールド1の転送が終
了する。フィールド2のDMA転送では、Tag−ev
en−0から参照を行い、DMAC(7)のチャネル1
の転送先アドレスにdata−even−0ポインタを
設定することで、フィールド1と同様に転送を行うこと
ができる。そして、2フィールド分のDMA転送が終了
した時点で割り込み禁止を解除する。本実施例では、O
DDフィールドからの取込みを説明したが、本露光のタ
イミングによっては、EVENフィールドからの取込み
も有り得る。その場合には、フィールド2、フィールド
1の順番でDMA転送を行う。図4にDMA転送終了後
の1ライン分のメモリブロックの例を示す。data−
odd−mには、850ピクセル分の画像データと46
ピクセル分のオプティカルブラック(OB)データが格
納されている。OBデータは後にデジタルクランプを行
う際に使用する。10/16変換を行っているので、デ
ータ量はタグ部と合わせて1124BYTEである。本
実施例では、1フィールド307ラインで構成するた
め、総データ量は、1124×307×2=69013
6BYTEとなり、1MBYTEのDRAMに納めることが
できる。
【0013】CCDデータのDMA転送の次に信号処理
及び記録シーケンスを行う。信号処理及び記録シーケン
スでは、カラー画像処理タスク、サムネイルタスク、J
PEGタスクの3つのタスクが並列に動作し処理を行
う。図5に当該タスクの概念図を示す。図5では、デー
タの流れを実線の矢印で、コントロールの流を点線の矢
印で示している。信号処理・記録シーケンスでは、JP
EGタスクがマスターとなってすべての処理が行われ
る。すなわち、JPEGタスクがサムネイルタスクに対
してデータ要求をすると、サムネイルタスクは、そのデ
ータ要求をペンディングした上で、画像処理タスクに対
してデータ要求を行う。画像処理タスクは、サムネイル
タスクの要求の見合うデータ処理を行い、それが終了し
たならば、サムネイルタスクに対して返答をする。その
後、サムネイルタスクは、画像処理データに対して、間
引き処理を行ってサムネイルデータを生成し、それが終
了したならば、JPEGタスクに対して返答をする。J
PEGタスクは、返答が返ってきたならば、画像処理デ
ータに対してJPEG処理を行いJPEGデータを生成
し、必要に応じてJPEGファイルを生成していく。上
記処理単位は、ライン単位で管理される。そして全ライ
ンの処理が終了した時点でサムネイルタスクは、サムネ
イルファイルを生成し、信号処理・記録シーケンスが終
了する。それぞれの処理に関して以下に述べる。
【0014】・カラー画像処理 図6にカラー画像処理の概念図を示す。カラー画像処理
では、10/16変換され、DMA転送されたCCDR
AWデータすなわちCCDリストに対して、10/16
逆変換を行い、1Hディレイラインを用いて加算平均を
とることにより、フレーム読みだしCCDデータの垂直
加算混合を行う。そのデータを今後加算CCDデータと
呼ぶ。加算CCDデータは、ビデオ処理回路(204)
によって処理され、YUVデータを生成し、これが画像
処理データとなるのである。カラー画像処理前半の上記
加算CCDデータを生成する過程を以後、垂直加算混合
処理と呼び、後半の加算CCDデータからYUVデータ
を生成する過程をビデオ処理と呼ぶ。本実施例では、垂
直加算混合処理をソフトウェアで、ビデオ処理をハード
ウェアで実現している。
【0015】垂直加算混合処理では、図9に示す画像処
理用の片方向リンクドリストを使用する。メモリ構造は
CCDリストと同様で、ライン数は、本実施例では36
ラインで構成しDRAM(10)上に生成する。図7に
垂直加算混合処理の概念図を示す。図8において、左側
のCCDRAWデータがCCDリストに、右側の加算C
CDデータがカラー画像処理リストに対応している。但
し、実際のCCDリストは10/16変換が施されてい
る。同図においてGr(グリーン)、Mg(マゼン
タ)、Cy(シアン)、Yl(イエロー)は、CCDの
光学カラーフィルタを表しており、補色モザイク配列に
対応している。また、同図では、data−even−
0がCCD光学面上では、幾何的にdata−odd−
0の上部にある例として表現している。同図のCCDリ
ストをラスター処理する際、1Hディレイラインを用い
てその前後のデータの加算平均を求めることにより、例
えば、data−even−0とdata−odd−0
の垂直加算混合ができ、data−p−0を生成するこ
とができるのである。以後順次data−p−1、da
ta−p−2…を生成することができる。以下垂直加算
混合処理の詳細を説明する。本実施例では、図10に示
すリングバッファで1Hディレイラインを実現してい
る。同1Hディレイラインは、高速動作が要求されるの
で、CPU(8)上のローカルなメモリ上に構成する。
それぞれのリストのデータ領域(ΔH)は32pixe
lであり、本実施例では、850pixel分のディレ
イラインを構成するために、28個のリスト(すなわち
1H+ΔH=896pixel)によって実現してい
る。カラー画像処理タスクは、サムネイルタスクからデ
ータ要求を受けると、CCDリストのdata−eve
n−0の先頭から1Hディレイラインのdata−dl
−0、data−dl−1の順で10/16逆変換をソ
フトウェアで行いながら、データを32pixel毎に
詰め込んでいく。data−even−0の詰め込みが
終了したならば、Tag−even−0のメモリブロッ
クを開放する。そして1Hディレイラインは、data
−dl−26まですべてデータが詰め込まれ、data
−dl−27のみが空の状態となる。次に、data−
p−0のメモリブロックを確保し、data−odd−
0の先頭から20ワードを10/16逆変換して32p
ixelに変換し、data−dl−27に詰め込み次
のリストであるdata−dl−0と1pixel毎に
加算平均を行いdata−p−0の先頭から詰め込んで
いく。以後同様にしてdata−odd−0の処理が終
了したならTag−odd−0のメモリブロックを開放
し、data−p−0には、加算混合処理されたデータ
が1ライン分詰め込まれるのである。そして、data
−p−1のメモリブロックを確保しTag−p−0から
のリストに結合して、さらにTag−p−1からdat
a−p−1を参照して処理データの蓄積先を求め、Ta
g−even−0からTag−even−1を参照し、
さらにdata−even−1を参照することによって
入力元データを求めて、上記と同様の処理を行うことに
より、すべての画像処理用リストに対しての垂直加算混
合処理を終了する。上記1Hディレイラインを用いるこ
とでより少ないメモリで処理パフォーマンスを落さずに
垂直加算混合処理を行うことができ、また、CCDリス
トの開放と、画像処理リストの生成を1ラインづつ順次
行うことによって、メモリを圧迫せずにスムーズに処理
を行うことができる。
【0016】次に画像処理リストに対してビデオ処理を
行う。ビデオ処理では、36ラインの加算CCDデータ
から32ラインのYUVデータを生成する。まず図2の
チャネル2をFIFO2(205)の出力に、チャネル
1を入力に、SEL3(212)をb、SEL1(20
8)をc、SEL2(210)をaに、トライステート
バッファ(214)の出力をイネーブルに、かつA/D
(5)の出力をオープンにして、バスインタフェース
(207)→チャネル1→FIFO1(213)→クラ
ンプ回路(211)ビデオ処理回路(204)→FIF
O2(205)→チャネル2→バスインタフェース(2
07)のデータパスを設定する。なお、FIFO1(2
13)の乗算機能はディセーブルにし、クランプ回路
(211)には、あらかじめ数十ライン分のOBの平均
を設定しておく。図8は、ビデオ処理の概念図である。
以後同図を元にビデオ処理の説明を行う。同図(a)
は、垂直加算混合処理後の画像処理リストの例である。
垂直加算混合処理は1ラインにつき864pixel行
うが、後半の14pixelは、OBデータのため無効
であり、実画像データは850pixelとなる。ビデ
オ処理は1ラインを2度に分けて行う。それは、ビデオ
処理回路(204)の1水平期間が600pixel程
度にしか対応できないためである。まず、DMAC
(7)のチャネル1の転送方向をメモリからデバイス方
向に、チャネル2の転送方向をデバイスからメモリ方向
に設定し、かつチャネル1の転送元を図8(b)のPa
に、チャネル2の転送元をPaに、チャネル1の転送回
数をLs(434pixel)に、チャネル2の転送回
数をLd(416pixel)に設定する。そして、コ
ントローラ(206)は、チャネル1のDMAリクエス
トをDMAC(7)に対して発行する。DMAC(7)
は、チャネル1のDMAリクエストを受け付けると、転
送元アドレスをインクリメントしながら、加算CCDデ
ータをFIFO1(213)へバーストDMA転送す
る。DMA転送された加算CCDデータは、FIFO1
(213)から適宜出力され、クランプ回路(211)
で所定のレベルシフトされて、ビデオ処理回路(20
4)に入力される。ビデオ処理回路(204)では、5
0pixel程度のディレイでビデオ処理されてFIF
O2(205)に出力され取込まれる。FIFO2(2
05)がエンプティでなくなるとコントローラ(20
6)はDMAC(7)に対して、チャネル2のDMAリ
クエストを発行する。DMAC(7)は、DMAC
(7)は、チャネル2のDMAリクエストを受け付ける
と、転送先アドレスをインクリメントしながら、FIF
O2(205)の出力であるYUVデータをPaから順
にバーストDMA転送する。このとき、DMAC(7)
に対して2つのDMAリクエストが存在するので、DM
AC(7)は、チャネル1とチャネル2を1転送毎に交
替してバーストDMA転送を行う。そして2つのDMA
転送がすべて終了すると、図8(c)のように416p
ixelのYUVデータが画像処理リストの同一ライン
に生成される。このときビデオ処理回路(204)は5
0pixel程度のディレイを持つので、チャネル2の
転送先アドレスがチャネル1の転送元アドレスを追い越
してしまうことは有り得ない。また、図8(b)の加算
CCDデータの前半9pixelと後半9pixel
は、ビデオ処理回路(204)におけるフィルタ処理の
ための前後の画素データが不完全なため、無効とする。
そして、2つのチャネルのDMA転送のほとんどが同一
時刻ではDRAMの同じページへのアクセスとなるため
高速な処理を行うことができるのである。次に、DMA
C(7)のチャネル1の転送元を図8(c)のPbに、
チャネル2の転送元をPbに、チャネル1の転送回数を
Ls(434pixel)に、チャネル2の転送回数を
Ld(416pixel)に設定し、上記同様に、図8
(d)の後半のYUVデータが生成される。これで、図
8(e)に示される832pixelの1ライン分のY
UVデータの生成が完了する。但し、実際に32ライン
のYUVデータを生成するには、ビデオ処理回路(20
4)がフィールド処理を行いかつ、垂直方向に2H分の
ディレイを持つ制約上、ビデオ処理は、data−p−
0の前半、data−p−2の前半、…、data−p
−34の前半、data−p−0の後半、data−p
−2の後半、…、data−p−34の後半、1H分の
ダミーラインの挿入、data−p−1の前半、dat
a−p3の前半、…、data−p−35の前半、da
ta−p−1の後半、data−p−3の後半、…da
ta−p−35の後半の順番で処理しなければならな
い。1Hのダミーラインを間に挿入するのは、図7から
明らかなように、data−p−0、2等のEVEN加
算フィールドと、data−p−1、3等のODD加算
フィールドでは、加算CCDデータの構造が丁度1H分
ずれているからである。このダミーラインを偶数画像処
理リストと奇数画像処理リストの間に挿入することによ
り、ビデオ処理回路(204)の同一フィールドで、E
VEN加算フィールドデータとODD加算フィールドデ
ータの両方のデータ処理を行うことができるのである。
また、data−p−0からdata−p−3までは、
ビデオ処理回路(204)において垂直方向処理のため
の画素データが不完全なので、無効なYUVデータとな
る。従って、data−p−0からdata−p−3ま
ではチャネル2のDMA転送は行う必要が無い。そし
て、図8の概念図(e)で生成されたYUVデータは、
正確には1ライン前の加算CCDデータに対応するYU
Vデータということになる。さらに、data−p−3
2〜35までの後半4ラインの加算CCDデータは、次
回のブロックのビデオ処理に使用できるので、それぞれ
の加算CCDデータがYUVデータに変更される直前
に、data−p−0〜3へコピーする。以上の処理に
よって、画像処理リストの後半32ラインに有効なYU
Vデータが生成される。そして、カラー画像処理タスク
は、サムネイルタスクのデータ要求に対して返答とし
て、Y、U、Vの各画像構成データの情報(ライン数、
1ラインのピクセル数、1ピクセルのビット数、ライン
ブロックの先頭ポインタ、データ間隔等)を返しサムネ
イルタスクが動作を開始する。
【0017】また、640×480ピクセルの画像サイ
ズの場合は、図8のPaを96pixel後半にづら
し、Lsを338pixel、Ldを320pixel
として処理することで実現できる。さらに320×24
0ピクセルの画素サイズの場合は、図8のPaを96p
ixel後半にづらし、Lsを338pixel、Ld
を320pixelとした上で、図7のODDフィール
ド加算を行わず、EVEN加算データだけでフィールド
データ処理を行い、640×240の画像処理データを
生成し、先に述べたデータ返答の水平方向のデータ間隔
を2倍にすることで320×240データを上位のタス
クに対して表現する。
【0018】・サムネイル処理 サムネイルタスクは、YUVデータの間引き及び間引き
データのRGBデータへの変換を行う。図11は、DR
AM(10)上に生成されるサムネイルデータの構造体
である。以後サムネイルリストと呼ぶ。サムネイルデー
タは、80×60pixelのRGBデータであるか
ら、サムネイルリストは、80pixel、60ライン
の片方向リンクドリストとなる。各サムネイルライン
は、必要に応じて適宜作られサムネイルリストに追加さ
れていく。図12にサムネイル処理の概念図を示す。
(a)は、画像処理リストのYUVデータの例である。
Yデータは各ピクセルに、U、Yデータは、1ピクセル
おきに存在している。(b)はサムネイルリストのYU
Vデータの例である、サムネイルリストでは、各ピクセ
ルにYUVデータが存在する。例えば、(a)のPIX
nが、(b)のPIXjに対してサブサンプルされる画
素に該当した場合、YjにはYnから、UjにはUnか
ら、VjにはVn−1若しくはVn+1からデータがコ
ピーされる。また、(a)のPIXn+1が該当した場
合には、YjにはYn+1が、UjにはUn若しくはU
n+2が、VjにはVn+1がコピーされる。1ライン
分の間引きが完了したならば、サムネイルタスクは、
(b)→(c)のように、テーブル変換によってYUV
データからRGBデータを作成する。ここで、(b)の
ためのメモリブロックを(c)のメモリブロックを非同
一としてCPU(8)の高速なローカルメモリにテンポ
ラリに作成することで、高速なサブサンプリングと高速
なRGB変換を行うことができる。サムネイルタスク
は、カラー画像処理タスクからのデータ返答を元に適宜
間引き処理を行う。例えば、832×608ピクセルの
画像処理データを80×60ピクセルに間引く際は、上
下4ピクセル、左右16ピクセルを無視し、800×6
00ピクセルに対して10×10ピクセルの中心のもし
くはそれに近いピクセルのデータをサンプリングしてい
くのである。640×480の画像処理データに対して
は、8×8ピクセルの中心画素を、320×240の画
像処理データに対しては、4×4ピクセルの中心画素を
それぞれサンプリングしていくのである。但し、サムネ
イルタスクは、YUVデータを画像処理リストとして参
照しているわけでなく、先頭PIX のポインタ、Y、U、
Vそれぞれのデータ間隔等の情報を画像処理タスクから
受け取ってサムネイル処理を行う。画像処理リストの3
2ラインのYUVデータに対してのサブサンプリング及
びRGB変換が終了したならば、サムネイルタスクは、
JPEGタスクからのデータ要求の返答として、画像処
理タスクからの返答情報をそのまま返し、JPEGタス
クが動作を開始する。
【0019】・JPEG処理 JPEGタスクは、ソフトウェアによってラスタブロッ
ク変換を行い、JPEG回路(202)によってJPE
G圧縮を行いYUV422のJPEGファイルを作成す
る。JPEGタスクは、JPEG処理に先立って、JP
EG回路(202)の初期化や、DSPブロックのデー
タパス設定を行う。具体的には、コントローラ(20
6)を通じて、JPEG回路(202)を圧縮モードに
設定し、量子化テーブルデータ、ハフマンテーブルデー
タを設定する。それぞれのテーブルデータは、入力装置
(16)を通じてユーザーが設定した3段階のJPEG
クオリティに対応した所定のテーブルがロードされる。
また、DSPブロックは、コントローラ(206)によ
り、FIFO3(201)がバスインタフェース(20
7)からJPEG回路(202)方向に、FIFO4
(203)がJPEG回路(202)からバスインタフ
ェース(207)方向に、JPEG回路(202)は、
画像データ入力、圧縮データ出力に設定し、メモリ上の
YUVデータ→プログラムドIO(PIO)バスインタ
フェース(207)→FIFO3(201)→JPEG
回路(202)→FIFO4(203)→バスインタフ
ェース(207)→DMAチャネル2→メモリ上の圧縮
データのデータパスが設定される。そして、JPEGタ
スクは、DRAM(10)上に圧縮データ蓄積用の数K
BYTEのバッファを確保し、DMAC(7)のチャネ
ル2の転送先アドレスにバッファの先頭ポインタを、転
送方向をデバイスからメモリ方向に転送回数に圧縮バッ
ファの大きさを設定する。そして、YUVデータをラス
タブロック変換し、FIFO3(201)に対してPI
O入力しながら、FIFO4(203)出力を圧縮デー
タバッファへDMA転送することでJPEG処理が進め
られる。
【0020】図13にラスタブロック変換の概念図を示
す。図13(a)は、YUV422JPEGの処理単位
である1MCU(Minimun Code Uni
t)を表している。YUV422では、2つのYの8×
8データブロックと、U、Vそれぞれ1つづつ8×8ブ
ロックが最小処理単位となり、1MCUを形成する。図
13(b)は、ラスタブロック変換用の構造体であり、
リングバッファとなっている。そして、Y0、0等の記
号は同図(a)の記号に対応している。以下同図を元に
ラスタブロック変換について述べる。ラスタブロック変
換モジュールは、図13(b)のTag−r−0より、
Y0、0のアドレスを参照し、Y0、0データをリード
し、バスインタフェース(207)のJPEGポートに
ライトする。JPEGポートにライトされたデータは、
FIFO3(201)へ蓄積され、所定のタイミングで
JPEG回路(202)へ入力される。そして次に、Y
のデータ間隔を参照し、Y0、0ポインタにYのデータ
間隔を加算して、Y1、0のアドレスを得て、Y1、0
データをリードし、JPEGポートにライトする。以後
同様にして、Y7、0までライトしたならば、Y0、0
ポインタに対してY16、0への距離を加算し、次のM
CUのためのY0、0ポインタとして同データを更新す
る。そして、次のラスタポインタを得るために、Tag
−r−0からTag−r−1を参照し、Y0、1のポイ
ンタデータを得る。以後、同様にして、Y7、7までの
リード・ライトでYの第1ブロックのラスタブロック変
換が終了する。その後、Tag−r7からTag−r8
を参照することによって、Yの第2ブロックのラスタブ
ロック変換を行い、同様にして、Tag−r−15から
Tag−r−16を参照することによって、Uブロック
のラスタブロック変換が、Tag−r−23からTag
−r−24を参照することによって、Vブロックのラス
タブロック変換を行うことができる。これで1MCUの
ラスタブロック変換が終了し、Tag−r−31からT
ag−r−0を参照することによって、次のMCUのラ
スタブロック変換を同様に行うことができる。そして上
記の操作を52回繰り返すことにより、832ピクセル
×8ラインのラスタブロック変換が、40回繰り返すこ
とにより、640ピクセル×8ラインのラスタブロック
変換が、20回繰り返すことにより、320ピクセル×
8ラインのラスタブロック変換が行え、JPEGタスク
は、更にそれを4回繰り返すことにより、32ラインの
画像処理データのラスタブロック変換及びJPEG回路
(202)への入力を完了する。一方、JPEG回路
(202)より出力される圧縮データは、FIFO4
(203)に蓄積され、FIFO4(203)か空でな
くなると、コントローラ(206)よりチャネル2のD
MAリクエストが発行され、適宜圧縮バッファへのDM
A転送が行われる。JPEGタスクは、DMAの終了を
チェックし、終了していたならば、圧縮バッファのデー
タをファイルに落として、DMAC(7)の再設定を行
う。そして、32ラインのYUVデータの入力がすべて
終了したならば、次の32ラインブロックを処理すべ
く、サムネイルタスクに対してデータ要求を発行するこ
とによって再び次の処理シーケンスが動作を開始するの
である。
【0021】このようなラスタブロック変換方式では図
13(b)のラスタブロック変換用データ構造を変えれ
ば、同じラスタブロック変換ソフトウェアモジュールに
よって、YUV444、YUV411、グレイスケール
等、様々なJPEGフォーマットに対するラスタブロッ
ク変換を行うことができる拡張性がある。そして、ラス
タブロック変換リングバッファをCPU(8)の高速な
ローカルメモリに作成することにより、より高速な処理
を行うことができる。また、図13(b)のポインタ情
報、データ間隔情報等は、サムネイルタスクを通じて、
得た画像処理タスクからの返答情報を元にJPEGタス
クが構成する。また、FIFO3(201)へ画像デー
タをPIO転送する代わりに、DMAチャネルをもう一
つ設け、テンポラリなメモリにラスタブロック変換デー
タをコピーしておいてDMA転送しても良い。
【0022】以上に述べたカラー画像処理、サムネイル
処理JPEG処理を適宜繰り返すことにより、すべての
信号処理シーケンスが終了する。サムネイルタスクは、
その時点でサムネイルリスト所定のヘッダーを付加し、
TIFFファイルとしてRGBサムネイルファイルを生
成する。また、各タスクは、処理中にデバイスの異常を
検知した場合、致命的エラーを発行する。また、外部記
録媒体(18)に対してのファイルライト中に、外部記
憶媒体のカバー蓋が開けられたり、外部記憶媒体(1
8)の空き容量が充分でないなど、予想外の事態でファ
イルのライトに失敗した場合にも、致命的エラーを発行
する。致命的エラーが発行されると、必要最小限なエラ
ー処理が行われた後にシステムは、シャットダウンされ
る。
【0023】○白黒撮影JPEG記録 信号処理及び記録シーケンスまでは、カラー撮影JPE
G記録と同様である。但し、ユーザーによって入力装置
(16)のカラー/白黒切り替えSWで白黒が選択され
ると、それと機械的に連動して、光学系ユニット(1)
の水晶ローパスフィルタが取り除かれる。また、信号処
理及び記録シーケンスでは、画像処理のみが異なり、後
はほとんど同様である。従って以下には、白黒画像処理
を中心に述べる。
【0024】・白黒画像処理 図14に白黒画像処理の概念図を示す。白黒画像処理で
は、CCDRAWデータに対して10/16逆変換を行
いクランプしたデータに対してそれぞれのCCD光学フ
ィルタに対応した係数を乗算し、ガンマ変換を施すこと
で1pixel8bitのYデータを生成する。以下詳
細を説明する。白黒画像処理も図9のカラー画像処理リ
ストと同様のデータ構造を使用し、32ラインごとの処
理を行う。まず、白黒画像処理タスクは、所定の評価方
法により、Grのための係数K1、Mgのための係数K
2、Cyのための係数K3、Ylのための係数K4と、
カラー画像処理時と同様のOB平均値を求めておく。そ
して、以下のハードウェア設定を行う。白黒画像処理タ
スクは、図2において、SEL1(208)をbに、S
EL2(210)をbに、SEL3(212)をcにト
ライステートバッファ(214)をオープンに設定す
る。また、10/16変換回路(209)を逆変換モー
ドに、クランプ回路(211)に先に求めておいたOB
平均値を、FIFO1(213)を乗算器モードに設定
し、バスインタフェース(207)→10/16変換回
路(209)→クランプ回路(211)→FIFO1
(213)→バスインタフェース(207)のデータパ
スを設定する。そして、白黒画像処理タスクは、FIF
O1(213)の乗算器の係数に、K1とK2を設定
し、CCDリストのdata−even−2から処理を
行う。具体的には、Tagによりdata−even−
2を参照し、Tag−even−0、1のメモリブロッ
クを開放して、data−even−2の先頭から5ワ
ードをDMAC(7)に所定の設定をしてチャネル1を
用いてDMA転送し、10/16変換回路(209)に
より、10/16逆変換し、8pixelのデータに復
元する。そして、同8pixelのデータは、クランプ
回路(211)により所定のレベルシフトされて、FI
FO1(213)に入力される。FIFO1(213)
は奇数番目データにはK1を偶数番目のデータにはK2
をそれぞれ乗算して下位10bitが有効な画像データ
として蓄積する。その後、白黒画像処理タスクは、DM
AC(7)を再設定して、FIFO1(213)からd
ata−p−0の先頭から順に8ワードDMA転送を行
う。上記操作を、832×608サイズの場合は、10
6回、640×480サイズと320×240サイズの
場合は、82回繰り返し、1H分の乗算処理が終了す
る。その後、data−p−0に対してテーブル変換に
よってすべての画素に対して10bitの画像データを
8bitの画像データにガンマ変換しながら、9pix
el前半に移動する。9pixel前半に移動するの
は、カラーデータと位置合わせをするためである。次に
FIFO1(213)の乗算器の係数にK3、K4を設
定し、data−odd−2の白黒画像処理を同様に行
いdata−p−1に蓄積する。以降、Tag−eve
v−2からTag−even−3更にdata−eve
n−3を参照して、Tag−even−2のメモリブロ
ックを開放し、EVENフィールドの白黒画像処理を行
って、data−p−2に蓄積し、Tag−odd−2
からTag−odd−3更にdata−odd−3を参
照して、Tag−odd−2のメモリブロックを開放
し、ODDフィールドの白黒画像処理を行って、dat
a−p−3に蓄積するながれを15回繰り返して32ラ
インの処理が終了する。但し、320×240サイズの
場合には、片フィールドの処理で充分なので、CCDリ
ストのどちらか片フィールドに対して白黒画像処理を行
う。ここで、カラー画像処理と同様にCCDリストの開
放と、画像処理リストの生成を1ラインづつ順次行うこ
とによって、メモリを圧迫せずにスムーズに処理を行う
ことができる。そして、Y画像構成データの情報(ライ
ン数、1ラインのピクセル数、1ピクセルのビット数、
ライン部ブロックの先頭ポインタ、データ間隔等)をデ
ータ返答としてサムネイルタスクに返す。但し、サムネ
イルタスクは、Yデータの間引きだけをカラー処理と同
様に行う。サムネイル処理が終了したならば、JPEG
タスクにデータ返答が返され、JPEG処理がカラー画
像と同様に行われる。ただし、JPEGタスクは、JP
EG回路(202)に対して、すべて1もしくは1に近
い小さな値の量子化テーブルを設定し、量子化をディー
セーブルする。また、U、Vデータが存在しないので、
図13(b)のラスタブロック変換用構造体は、前半の
2つのYだけの16段のリングバッファとし、Yのみの
ラスタブロック変換を行い、グレースケールの非量子化
JPEGファイルを生成する。このようにすることによ
り、文字等の記録に耐えるJPEGファイルを生成する
ことができる。
【0025】以上の述べた白黒画像処理、サムネイル処
理、JPEG処理を適宜繰り返すことにより、すべての
信号処理シーケンスが終了する。サムネイルタスクは、
その時点で、サムネイルリストに所定のヘッダーを付加
し、TIFFファイルとしてグレイスケールサムネイル
ファイルを生成する。このように、副画像であるサムネ
イルもカラー白黒に対応することにより、サムネイルフ
ァイルを見るだけで、主画像のカラー白黒を判別するこ
とが可能となる。また、各タスクは、処理中にデバイス
の異常を検知した場合、致命的エラーを発行する。ま
た、外部記憶媒体(18)に対してのファイルライト中
に、外部記憶媒体のカバー蓋が開けられたり、外部記憶
媒体(18)の空き容量が充分でないなど、予想外の事
態でファイルのライトに失敗した場合にも、致命的エラ
ーを発行する。致命的エラーが発行されると、必要最小
限なエラー処理が行われた後にシステムは、シャットダ
ウンされる。
【0026】○カラー撮影RAW記録 RAWファイルの生成とJPEGファイルを生成しない
ことを除けば、カラー撮影JPEG記録と同様である。
但し、すべての信号処理に先立って、CCDリストに所
定のRAWファイルヘッダを付加してCCDRAWファ
イルを記録し、その後、サムネイルタスクとカラー画像
処理タスクのみを動作させる。この場合、サムネイルタ
スクは、マスターとして動作する。カラー画像処理、サ
ムネイル処理を適宜繰り返すことにより、すべての信号
処理シーケンスが終了し、サムネイルタスクは、その時
点で、サムネイルリストに所定のヘッダーを付加し、T
IFFファイルとしてRGBサムネイルファイルを生成
する。また、各タスクは、処理中にデバイスの異常を検
知した場合、致命的エラーを発行する。また、外部記録
媒体(18)に対してのファイルライト中に、外部記憶
媒体のカバー蓋が開けられたり、外部記憶媒体(18)
の空き容量が充分でないなど、予想外の事態でファイル
のライトに失敗した場合にも、致命的エラーを発行す
る。致命的エラーが発行されると、必要最小限なエラー
処理が行われた後にシステムは、シャットダウンされ
る。
【0027】○白黒撮影RAW記録 RAWファイルの生成とJPEGファイルを生成しない
ことを除けば、白黒撮影JPEG記録と同様である。但
し、すべての信号処理に先立って、CCDリストに所定
のRAWファイルヘッダを付加してCCDRAWファイ
ルを記録し、その後、サムネイルタスクと白黒画像処理
タスクのみを動作させる。この場合、サムネイルタスク
は、マスターとして動作する。白黒画像処理、サムネイ
ル処理を適宜繰り返すことにより、すべての信号処理シ
ーケンスが終了し、サムネイルタスクは、その時点で、
サムネイルリストに所定のヘッダーを付加し、TIFF
ファイルとしてグレイスケールサムネイルファイルを生
成する。また、各タスクは、処理中にデバイスの異常を
検知した場合、致命的エラーを発行する。また、外部記
憶媒体(18)に対してのファイルライト中に、外部記
憶媒体のカバー蓋が開けられたり、外部記憶媒体(1
8)の空き容量が充分でないなど、予想外の事態でファ
イルのライトに失敗した場合にも、致命的エラーを発行
する。致命的エラーが発行されると、必要最小限なエラ
ー処理が行われた後にシステムは、シャットダウンされ
る。
【0028】以上説明したように、本実施例によれば、
デジタルカラー信号処理手段、デジタル白黒信号処理手
段、JPEG圧縮手段、DMACによるデータ転送手段
を持ち、1つのメモリを信号処理手段、圧縮手段が転送
手段によって共有し、かつメモリ上の画像データの管理
にリンクドリストを用いることによって、より小容量の
メモリで、高度な画像処理を、高速に実現することが可
能となった。
【0029】
【発明の効果】本発明に依れば蓄積手段での画像信号の
管理の際にリンクドリストを用いているのでより小容量
のメモリで高速な処理が行える様になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図。
【図2】DPSブロックの詳細図。
【図3】CCDリストのメモリ構造を表す図。
【図4】DMA転送後のデータ内容を表す図。
【図5】信号処理タスクの概念図。
【図6】カラー画像処理の概念図。
【図7】垂直加算混合処理の概念図。
【図8】ビデオ処理の概念図。
【図9】カラー画像処理に用いるリストのメモリ構造を
表す図。
【図10】1Hディレイラインのメモリ構造を表す図。
【図11】サムネイルデータのメモリ構造を表す図。
【図12】サムネイル処理の概念図。
【図13】ラスタブロック変換の概念図。
【図14】白黒画像処理の概念図。
【符号の説明】
1 レンズ、絞り、シャッター、水晶ローパスフィルタ
等の光学系ユニット 2 ストロボ 3 CCD 4 SSG 5 ADコンバータ 6 デジタル・シグナル・プロセッシング(DSP)ブ
ロック 7 ダイレクトメモリアクセスコントローラ(DMA
C) 8 メインCPU 9 ROM 10 DRAM 11 マイクロコンピュータ 12 フラッシュROM 13 カードインタフェース 14 拡張バスインタフェース 15 電源コントローラ 16 スイッチ、ダイヤル等の入力装置 17 LED、LCD等の表示装置 18 PCカードなどの外部記憶媒体 19 PC通信インタフェース

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像を画像信号に変換する変換手
    段、 前記変換手段により変換された画像信号を処理するとと
    もに、処理信号蓄積手段に転送する手段、 前記蓄積手段によって蓄積される画像データをリンクド
    リストによって管理する管理手段とを有することを特徴
    とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記画像信号の所定ラインによって1つ
    のリンクドリストを構成することを特徴とする請求項1
    の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記転送する手段は、前記変換された信
    号を一旦、前記蓄積手段に転送し、次いで転送された信
    号を読み出し、処理後、再び前記蓄積手段に転送するこ
    とを特徴とする請求項1の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記リンクドリストは前記蓄積手段のデ
    ィレクトリーに格納されることを特徴とする請求項1の
    画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記蓄積手段は半導体メモリであること
    を特徴とする請求項1の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記変換手段は2次元撮像素子であるこ
    とを特徴とする請求項1の画像処理装置。
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