JPH1041821A - A/d変換装置 - Google Patents

A/d変換装置

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Publication number
JPH1041821A
JPH1041821A JP19321796A JP19321796A JPH1041821A JP H1041821 A JPH1041821 A JP H1041821A JP 19321796 A JP19321796 A JP 19321796A JP 19321796 A JP19321796 A JP 19321796A JP H1041821 A JPH1041821 A JP H1041821A
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JP
Japan
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voltage
converter
microcomputer
analog input
logic circuits
Prior art date
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Application number
JP19321796A
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English (en)
Inventor
Atsuko Suzuki
敦子 鈴木
Shojiro Toyoda
昌二郎 豊田
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定速度が早く、分解能を向上させることが
可能なA/D変換装置を実現する。 【解決手段】 基準電圧を分圧してこの分圧された電圧
とアナログ入力電圧とを比較することによりディジタル
信号に変換するA/D変換装置において、LSB電圧
の”m・(1/2n )、[nは自然数、m=0〜2n-1]”
の電圧を順次発生させる加算電圧発生手段と、アナログ
入力電圧に加算電圧発生手段の出力電圧を順次加算する
加算手段と、この加算手段の出力電圧をディジタル値に
変換するA/D変換器と、このA/D変換器の変換値を
累算する制御回路とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、A/D変換装置に
関し、特にその分解能を向上させることが可能なA/D
変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来ではA/D変換器を内蔵した制御回
路であるマイクロコンピュータ(以下、単にマイコンと
呼ぶ。)が多く広まっているが、一般的なマイコンに内
蔵されているA/D変換器の分解能は8ビット若しくは
10ビット程度が主流である。
【0003】但し、用途によってはそれ以上の分解能を
必要とする場合があり、この場合には別途高分解能のA
/D変換器を用いる等して、せっかく内蔵されているA
/D変換器を使用しないことになってしまう。
【0004】図2はこのような問題点を改善した従来の
A/D変換装置の一例を示す構成ブロック図である。
【0005】図2において1はA/D変換器を内蔵した
マイコン、2は三角波発生回路、3は加算回路、100
はアナログ入力電圧、101はマイコン1からの制御信
号、102は三角波信号、103は加算回路3の出力信
号である。
【0006】アナログ入力電圧100は加算回路3の一
方の入力端子に入力され、加算回路3の出力信号103
はマイコン1のA/D変換器の入力端子に接続される。
【0007】マイコン1からの制御信号101は三角波
発生回路2に接続され、三角波発生回路2の出力である
三角波信号102は加算回路3の他方の入力端子及びマ
イコン1のA/D変換器の他の入力端子に接続される。
【0008】ここで、図2に示す従来例の動作を図3を
用いて説明する。図3は加算回路3の出力信号103と
三角波信号102の関係を示す特性曲線図である。
【0009】マイコン1は制御信号101により三角波
発生回路2を制御して図3中”イ”に示すような三角波
信号102を発生させる。図3から分かるようにこの三
角波信号102はA/D変換器の変換値”0”〜”1”
の間の振幅で変化する。
【0010】アナログ信号100には図3中”イ”に示
す三角波信号102が加算されてA/D変換器に入力さ
れるので、出力信号103は図3中”ロ”に示すような
信号になる。
【0011】例えば、アナログ入力電圧100が”3.
37V”であるとする。もし、三角波信号102の加算
がなければ図3中”ハ”に示すようになり、変換値”1
73”のしきい値である”3.38V”には達していな
いので変換値は”172”となる。
【0012】ここで、三角波信号102を加算して図3
中”ロ”に示すような出力信号103にした場合、図3
中”ニ”及び”ヘ”の部分は変換値が”172”にな
り、図3中”ホ”の部分は変換値が”173”になる。
【0013】従って、図3中”ト”に示すようにこの出
力信号103を細かくサンプリングしてその平均値を取
ることにより、例えば、”172.5”なる変換値を得
る。この結果、マイコン1に内蔵されたA/D変換器の
分解能以上の変換値を得ることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図2に示す従
来例においては平均化処理の精度を上げるため多くのサ
ンプリング点でサンプリングをしなければならず分解能
は向上するものの測定速度が遅くなってしまうと言った
問題点があった。従って本発明が解決しようとする課題
は、測定速度が早く、分解能を向上させることが可能な
A/D変換装置を実現することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために、本発明では、基準電圧を分圧してこの分圧さ
れた電圧とアナログ入力電圧とを比較することによりデ
ィジタル信号に変換するA/D変換装置において、LS
B電圧の”m・(1/2n )、[nは自然数、m=0〜2
n-1]”の電圧を順次発生させる加算電圧発生手段と、前
記アナログ入力電圧に前記加算電圧発生手段の出力電圧
を順次加算する加算手段と、この加算手段の出力電圧を
ディジタル値に変換するA/D変換器と、このA/D変
換器の変換値を累算する制御回路とを備えたことを特徴
とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明に係るA/D変換装置の一実施
例を示す構成ブロック図である。
【0017】図1において100は図2と同一符号を付
してあり、1aはA/D変換器を内蔵したマイコン、4
及び5はその出力電圧がほぼ電源電圧に等しくなるロジ
ック回路、6,7及び8は抵抗、104はハイレベルの
基準電圧、105はローレベルの基準電圧、106及び
107は制御信号である。
【0018】また、1a,4及び5は加算電圧発生手段
50を、6〜8は加算手段51をそれぞれ構成してい
る。
【0019】アナログ入力電圧100は抵抗6の一端に
入力され、抵抗6の他端は抵抗7及び8の一端と内蔵さ
れたA/D変換器の入力端子に接続される。制御信号1
06及び107はそれぞれロジック回路4及び5に接続
され、ロジック回路4及び5の出力は抵抗7及び8の他
端に接続される。
【0020】ハイレベル基準電圧104はマイコン1a
のハイレベル基準電圧入力端子とロジック回路4及び5
の正電源端子にそれぞれ接続され、ローレベル基準電圧
105はマイコン1aのローレベル基準電圧入力端子と
ロジック回路4及び5の負電源端子にそれぞれ接続され
る。但し、ローレベル基準電圧105は”0V”であ
る。
【0021】ここで、図1に示す実施例の動作を説明す
る。内蔵されたA/D変換器の分解能を8ビットとし、
抵抗6,7及び8の抵抗値を”R0”,”R1”及び”
R2”、ロジック回路4及び5の出力電圧を”V0”及
び”V1”、A/D変換器の入力電圧を”Vad”、ア
ナログ入力電圧100の入力電圧を”Vs”とすると、 Vad=(R1・R2・Vs+R0・R2・V0+R0・R1・V1) /(R0・R1+R1・R2+R0・R2) (1) となる。
【0022】また、ハイレベル基準電圧を”VRH”、
ローレベル基準電圧を”VRL”として、「Vs=V0
=V1=VRH」の条件下で、「R1・R2・Vs:2
n+1 ・R0・R2・V0:2n+2 ・R0・R1・V1」の関係
を満たすように抵抗6〜8の抵抗値を定めるとする。こ
こで、nはA/D変換器の分解能のビット数を示してお
り、A/D変換器の分解能は8ビットであるので R0:R1:R2=1:28+1:28+2 =1:29:210 (2) となる。
【0023】LSB(Least Significant Bit)電圧”V
LSB”は、 VLSB=(VRH−VRL)/2n =(VRH−VRL)/28 (3) となり、また、VRLは”0V”であるので VLSB=VRH/28 (4) となる。
【0024】式(1),式(2)及び式(4)からA/
D変換装置の変換値”Count ”は Count=Vad/VLSB =(29・210・Vs+210・1・V0+1・29・V1)・28 /{(1・29+29・210+210・1)・VRH} =0.9971・(28・Vs/VRH+V0/(2・VRH) +V1/(4・VRH)) (5) となる。
【0025】式(5)において”V0”及び”V1”の
取りうる値は”0”若しくは”VRH”であるので第2
及び第3項の加算値はLSB電圧の”0”,”1/
4”,”2/4”及び”3/4”の何れかの値を取るこ
とになる。
【0026】例えば、制御信号106及び107が両方
ともローレベルであれば、ロジック回路4及び5の出力
は”0V”になるので式(5)の第2及び第3項は”0”
の値を取り、制御信号106がローレベル、制御信号1
07がハイレベルであればロジック回路4及び5の出力
は”0V”及び”VRH”になるので式(5)の第2及
び第3項の加算値は”1/4”の値を取る。
【0027】また、制御信号106がハイレベル、制御
信号107がローレベルであればロジック回路4及び5
の出力は”VRH”及び”0V”になるので式(5)の
第2及び第3項の加算値は”2/4(=1/2)”の値を
取り、制御信号106及び107が両方ともハイレベル
であれば、ロジック回路4及び5の出力は”VRH”に
なるので式(5)の第2及び第3項の加算値は”3/4”
の値を取る。
【0028】実際の測定に際しては制御信号106及び
107を上記4通りに切り換えながら変換値を順次累算
して行くことにより、10ビット分解能にすることが可
能になる。
【0029】例えば、アナログ入力電圧100が”3.
34V”、ハイレベル基準電圧VRHが”5.0
V”、”V0”及び”V1”が”0V”とした場合、式
(5)から、 Count=0.9971・(28・3.34/5.0) =170.512 (6) となり、小数点以下は切り捨てられるので変換値は”1
70”となる。
【0030】同様にして、”V0”が”0V”及び”V
1”が”5V”の場合、”V0”が”5V”及び”V
1”が”0V”の場合、そして、”V0”が”5V”及
び”V1”が”5V”の場合について計算すると、 Count=0.9971・(28・3.34/5.0+0.25) =170.761 (7) Count=0.9971・(28・3.34/5.0+0.5) =171.010 (8) Count=0.9971・(28・3.34/5.0+0.75) =171.260 (9) となり、小数点以下は切り捨てられるので変換値はそれ
ぞれ”170”,”171”及び”171”となる。従
って、それぞれの変換値を合計すると”682”にな
る。
【0031】一方、10ビット分解能のA/D変換器で
はアナログ入力電圧100が”3.34V”、ハイレベ
ル基準電圧VRHが”5.0V”とすれば、 Count=0.9971・(210・3.34/5.0) =682.048 (10) となり、小数点以下は切り捨てられるので変換値は”6
82”になる。
【0032】但し、10ビットA/D変換器においては
式(10)における係数”0.9971”は無いのでス
パン誤差が”0.3%”程度生じてしまうが、この誤差
はマイコン1a内での演算処理により補償ができるので
実際には問題は無い。
【0033】この結果、8ビットA/D変換器のアナロ
グ入力電圧100にLSB電圧の”0”,”1/
4”,”2/4”及び”3/4”の電圧、言い換えれば
LSB電圧の”m・(1/4)、[m=0〜3]”の電圧
を順次加算してこれらの変換値を累算することにより、
10ビット分解能のA/D変換装置を実現することがで
きる。
【0034】また、従来例のように平均化処理の精度を
上げるため多くのサンプリング点でサンプリングをする
必要がないので測定速度が早くなる。すなわち、測定速
度が早く、分解能を向上させることが可能になる。
【0035】なお、図1に示す実施例においては分解能
を2ビット向上させているが、加算する電圧数を増加さ
せることにより2ビット以上の分解能の向上が可能にな
る。例えば、アナログ入力電圧100にLSB電圧の”
m・(1/8)、[m=0〜7]”の電圧を順次加算する
構成にすれば分解能が3ビット向上する。
【0036】また、実施例においてはA/D変換器内蔵
型のマイコンを用いて説明していたがA/D変換器とマ
イコンが別個であっても構わない。
【0037】また、実施例においてはマイコン1aの制
御信号をロジック回路4及び5を介してアナログ入力電
圧100に加算しているが、特に精度を必要としない場
合や、マイコン1aの制御信号の電圧精度が良ければロ
ジック回路4及び5は特に必要ではない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば次のような効果がある。A/D変換器の
アナログ入力電圧にLSB電圧の”m・(1/2n )、
[nは自然数、m=0〜2n-1 ]を順次加算して行きこれ
らの変換値を累算することにより、測定速度が早く、分
解能を向上させることが可能なA/D変換装置が実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るA/D変換装置の一実施例を示す
構成ブロック図である。
【図2】従来のA/D変換装置の一例を示す構成ブロッ
ク図である。
【図3】加算回路の出力信号と三角波信号の関係を示す
特性曲線図である。
【符号の説明】
1,1a マイクロコンピュータ 2 三角波発生回路 3 加算回路 4,5 ロジック回路 6,7,8 抵抗 50 加算電圧発生手段 51 加算手段 100 アナログ入力電圧 103 出力信号 102 三角波信号 104,105 基準電圧 101,106,107 制御信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準電圧を分圧してこの分圧された電圧と
    アナログ入力電圧とを比較することによりディジタル信
    号に変換するA/D変換装置において、 LSB電圧の”m・(1/2n )、[nは自然数、m=0
    〜2n-1]”の電圧を順次発生させる加算電圧発生手段
    と、 前記アナログ入力電圧に前記加算電圧発生手段の出力電
    圧を順次加算する加算手段と、 この加算手段の出力電圧をディジタル値に変換するA/
    D変換器と、 このA/D変換器の変換値を累算する制御回路とを備え
    たことを特徴とするA/D変換装置。
JP19321796A 1996-07-23 1996-07-23 A/d変換装置 Pending JPH1041821A (ja)

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JP19321796A JPH1041821A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 A/d変換装置

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JP19321796A JPH1041821A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 A/d変換装置

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JP19321796A Pending JPH1041821A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 A/d変換装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100315696B1 (ko) * 1999-09-13 2001-12-12 조영석 아날로그/디지털 회로

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100315696B1 (ko) * 1999-09-13 2001-12-12 조영석 아날로그/디지털 회로

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