JPH1041407A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH1041407A
JPH1041407A JP8209186A JP20918696A JPH1041407A JP H1041407 A JPH1041407 A JP H1041407A JP 8209186 A JP8209186 A JP 8209186A JP 20918696 A JP20918696 A JP 20918696A JP H1041407 A JPH1041407 A JP H1041407A
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impurity region
heat treatment
region
type impurity
temperature
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JP8209186A
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Kazuhiro Tajima
和浩 田島
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Sony Corp
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サリサイド化された拡散層の接合面深さを浅
くしてもなお縦方向のリーク電流の増大を抑制すること
ができる半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 nMOS領域1の活性領域にイオン注入
により形成したn+ 拡散層(ソース領域16aおよびド
レイン領域16b)中には、多数の結晶欠陥が存在し、
特に拡散層をサリサイド化して接合面深さが浅くなる場
合には、シリコン基板11へのリーク電流の増大の主要
因となる。これらの結晶欠陥は従来よりRTA(高温短
時間熱処理)によって除去していたが、このRTAのみ
では特にn+ 拡散層において結晶欠陥の回復が不十分で
ある。そこで、n+ 拡散層については、予め、窒素雰囲
気中で例えば800°Cという比較低温下で長時間(例
えば10分程度)のプレアニールを行い、その後pMO
S領域2にp+ 拡散層を形成してからRTAを行うよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオン注入により
形成した不純物拡散層を有するMOS型トランジスタ等
の半導体装置の製造方法に係り、特に、不純物拡散層が
サリサイド化された半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体装置においては、素子微細
化の進展による装置性能の向上や集積度の向上が著しい
が、中でも、0.35μm以下という微小な設計ルール
が適用される高速ロジック素子やマイクロプロセッサに
おいては、MOS素子のソース・ドレインとなる拡散層
の抵抗を減少させる必要性が特に大きいため、拡散層を
サリサイド(SALICIDE ; Self Aligned Silicide ;自己
整合的シリサイド)化して低抵抗化を図る技術が行われ
ている。このサリサイド技術とは、シリコン基板に形成
した拡散層の表層部分を、ゲート電極やフィールド酸化
膜(素子分離膜)と自己整合的にシリサイド(チタン等
の金属とシリコンとの化合物)化し、拡散抵抗や層間絶
縁膜上に形成した配線層とのコンタクト抵抗を低減させ
ようとする技術である。
【0003】ところで、素子微細化の流れの中でゲート
長の縮小が進展すると、サリサイド技術を採用した場
合、拡散層の接合面深さ(シリサイドと拡散層との境界
面から拡散層と基板との接合面までの距離)が相対的に
深くなる。この結果、横方向(ソース・ドレイン間)の
リーク電流が大きくなり、素子特性の劣化の要因とな
る。したがって、ゲート長を小さくする場合には、拡散
層の接合面深さも浅く(シャロウ・ジャンクション化)
する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、拡散層
の接合面深さを浅くして、これが例えば100nmを下
回ると、今度は拡散層から基板への(縦方向の)リーク
電流が増大してくることが経験的に知られている。した
がって、ゲート長の縮小に伴って拡散層の接合面深さを
制御しようとする場合には、横方向のリーク電流の抑制
と縦方向のリーク電流の抑制とは相互にトレードオフの
関係にある。
【0005】このような事情から、拡散層をサリサイド
化する際にはシリサイド層をできるだけ薄く形成して拡
散層の接合面深さを確保することが望ましい。この点、
例えばチタンを用いて薄いシリサイド層(TiSi2
を形成すれば、縦方向のリーク電流の抑制には有利であ
るが、その反面、そのような薄いシリサイド層の形成の
ための制御は容易でなく、また、薄膜化に伴う抵抗値の
上昇あるいは細線効果(線幅が細くなるにつれてシート
抵抗が増大すること)が著しい点で不利である。一方、
コバルトを用いてシリサイド層を形成すると、細線効果
の点では有利であるが、薄いシリサイド層の形成のため
の制御が容易でないという点では、チタンの場合と同様
である。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、サリサイド化された拡散層の接合面
深さを浅くしてもなお縦方向のリーク電流の増大を抑制
することができる半導体装置の製造方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
の製造方法は、半導体基板の所定の領域に選択的にイオ
ン注入を行い、不純物領域を形成する工程と、所定の温
度下で一定時間の熱処理を行い、イオン注入によって不
純物領域中に生じた結晶欠陥の回復を促進する工程と、
高温短時間熱処理を行い、前記不純物領域を活性化させ
ると共に格子欠陥を回復させる工程と、不純物領域の表
層部分を所定の金属との化合物層に変成させる工程とを
含んでいる。また、不純物領域を形成した後、熱処理の
前に、半導体基板上に薄い酸化膜を形成するようにして
もよい。不純物領域がMOS型トランジスタのソース・
ドレインとなる場合には、熱処理の後、引き続き、所定
の温度下で熱酸化を行い、ゲート周辺部のリークを低減
させるためのゲートバーズビークを形成するようにして
もよい。熱処理は、例えば窒素雰囲気中において800
°C乃至900°Cの温度条件下で10分以上行い、ま
た、高温短時間熱処理は、例えば窒素雰囲気中において
1000°C乃至1100°Cの温度条件下で10秒以
上行う。不純物領域の表層部分の金属化合物化(シリサ
イド化)は、例えばチタンまたはコバルトを用いて行
う。
【0008】本発明による半導体装置の製造方法では、
イオン注入後に高温短時間熱処理(RTA処理)の前処
理としての熱処理(プレアニール)を行うようにしてい
るので、RTA処理のみでは十分でない不純物領域(拡
散層)中の結晶欠陥の回復を十分に行うことができ、拡
散層からシリコン基板への接合リーク(縦方向リーク)
電流の増大が抑制される。また、プレアニール処理をR
TA処理よりも低温下で(800°C乃至900°C
で)行うようにすれば、拡散層の接合面深さはプレアニ
ール処理による影響を受けず、専らRTA処理の条件に
よってのみ定まる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0010】図1ないし図6は、本発明の一実施の形態
に係る半導体装置の製造方法を表すものである。本実施
の形態では、CMOSデバイスに適用する場合について
説明するものとする。
【0011】まず、図1に示したように、p型のシリコ
ン基板11のうちpMOSトランジスタを形成する領域
に選択的にnウェル領域11′を形成した後、通常のL
OCOS(Local Oxidation of Silicon)プロセスによ
り、素子分離用のフィールド絶縁膜12を選択的に形成
し、nMOS領域1とpMOS領域2とを分離する。
【0012】次に、同図に示したように、熱酸化法等に
より、nMOS領域1およびpMOS領域2のシリコン
基板11の表面を酸化し、例えば10nm程度の膜厚の
ゲート絶縁膜13を形成する。次に、減圧CVD法を用
い、例えば610°Cの温度下で多結晶シリコン(ポリ
シリコン)膜14aを100nm程度の膜厚に形成した
後、例えばWF6 (6フッ化タングステン)およびSi
4 (シラン)を用いたCVD法により、100nm程
度の膜厚のWSiX (タングステンシリサイド)層14
bを形成し、多結晶シリコン膜14aおよびWSiX
14bからなるポリサイド構造を形成する。さらにその
上にオフセット酸化膜24を150nm程度の膜厚に形
成したのち、フォトレジスト膜(図示せず)を1μm程
度の膜厚に形成してフォトリソグラフィ工程によりパタ
ーニングする。そして、このフォトレジスト膜をエッチ
ングマスクとして、多結晶シリコン膜14a、WSiX
層14bおよびオフセット酸化膜24を所定のゲート形
状にエッチング加工する。このときのエッチングプロセ
スは、例えばECR(Electron Cyclotron Resonance)系
のエッチング装置を用いて行い、使用ガスは例えばCl
2 (塩素)およびO2 (酸素)、またはHBr(臭化水
素)およびO2 とする。
【0013】次に、同図に示したように、LDD(Light
ly Doped Drain) 構造形成のために、nMOS領域1お
よびpMOS領域2の活性領域(シリコン基板11のソ
ース・ドレイン領域となる領域)に不純物をイオン注入
する。このとき、nMOS領域1にはn- 不純物として
As(砒素)を10〜40keV程度のエネルギーで打
ち込み、そのドーズ量は例えば1×1014/cm2 とす
る。一方、pMOS領域2にはp- 不純物としてB(ボ
ロン)またはBF2 (フッ化ボロン)を5〜50keV
程度のエネルギーで打ち込み、そのドーズ量は例えば1
×1014/cm 2 とする。
【0014】次に、同図に示したように、LDD構造形
成に必要なサイドウォール15をゲート側面に形成す
る。これには、まず、減圧CVD法により、SiO
2 (二酸化シリコン)膜を150nm程度の膜厚に形成
したのち、マグネトロン系のエッチング装置により、例
えばCHF3 (3フッ化メタン)、CF4 (4フッ化炭
素)、Ar(アルゴン)等のガスを用いて全面の異方性
エッチバックを行う。これにより、ゲート電極14の側
面に0.1μm程度の厚さのサイドウォール15が形成
される。
【0015】次に、同図に示したように、nMOS領域
1の活性領域にn+ 不純物としてAsを選択的にイオン
注入し、n+ 拡散層としてのソース領域16aおよびド
レイン領域16bを形成する。この場合、打ち込みエネ
ルギーは例えば60keVとし、そのドーズ量は例えば
3×1015/cm2 とする。このとき、Asイオンによ
るダメージにより、ソース領域16aおよびドレイン領
域16b中には多数の結晶欠陥が発生する。この結晶欠
陥は、シリコン基板11への縦方向リーク電流を増大さ
せる原因となるものである。
【0016】次に、図2に示したように、例えば減圧C
VD法によるTEOS(テトラ・エチル・オルソシリケ
ート)の熱分解により、10nm程度の膜厚の薄いシリ
コン酸化膜25を全面に形成する。なお、このシリコン
酸化膜25は、後述のpMOS領域2のソース領域16
cおよびドレイン領域16dをそれぞれ形成するため
に、BF2 + を注入する時にFが基板中へ入ることを防
止するためのものである。次に、電気炉等を用いて、例
えば800°Cの温度下、窒素雰囲気中で10分程度の
熱処理(プレアニール)を行い、nMOS領域1のn+
拡散層(ソース領域16aおよびドレイン領域16b)
中の結晶欠陥の回復を促進させる。なお、このときの温
度は800〜900°Cの範囲で変更可能である。続い
て、同じ電気炉を用いて、例えば850°Cの温度下、
酸素雰囲気中で30分程度の酸化を行い、ゲート絶縁膜
13にゲートバーズビークを形成する。このゲートバー
ズビークは、図2に示したようにゲート絶縁膜13の両
端部分の膜厚を厚くすることでチャネルの両端部分に電
界が集中するのを緩和することにより、ゲート周辺部の
リークの要因となるGIDL(Gate Induced Drain Lea
k) を低減させるという役割を果たすものである。
【0017】次に、図3に示したように、pMOS領域
2の活性領域にp+ 不純物としてBF2 を選択的にイオ
ン注入し、p+ 拡散層としてのソース領域16cおよび
ドレイン領域16dを形成する。この場合、打ち込みエ
ネルギーは例えば40keVとし、そのドーズ量は例え
ば3×1015/cm2 とする。このとき、nMOS領域
1へのイオン注入の場合と同様に、BF2 イオンによる
ダメージによってソース領域16aおよびドレイン領域
16b中に多数の結晶欠陥が発生する。
【0018】次に、図4に示したように、窒素雰囲気中
でのRTA(Rapid Thermal Anneal)処理を行う。具体的
には、例えば1000°Cの温度下で10秒という短時
間の熱処理を行う。なお、このときの温度は1000〜
1100°Cの範囲で変更可能である。このRTA処理
により、nMOS領域1のn+ 拡散層(ソース領域16
aおよびドレイン領域16b)およびpMOS領域2の
+ 拡散層(ソース領域16cおよびドレイン領域16
d)の活性化が行われると共に、各拡散層中の結晶欠陥
が回復する。
【0019】次に、図5に示したように、DHFまたは
BHF(バッファードHF)を用いてシリコン酸化膜2
5を除去した後、Asイオンを用い、nMOS領域1の
+拡散層(ソース領域16aおよびドレイン領域16
b)およびpMOS領域2のp+ 拡散層(ソース領域1
6cおよびドレイン領域16d)をアモルファス化させ
る処理(プレアモルファス化処理)を行う。次に、Ti
(チタン)をスパッタした後、第1RTA処理、選択エ
ッチングおよび第2RTA処理を行うことにより、ソー
ス領域16a、ドレイン領域16b、ソース領域16c
およびドレイン領域16dの表層部分をゲート電極14
およびフィールド絶縁膜12と自己整合的にシリサイド
化してTiサリサイド構造を形成する。このとき、シリ
サイド層の厚さは、例えば50nm程度、拡散層の接合
面の深さ(シリサイドと拡散層との境界面から拡散層と
基板との接合面までの距離)は例えば100nm程度で
ある。
【0020】次に、図6に示したように、全面に水分ス
トッパとしてのSi3 4 膜を30nm程度の膜厚に形
成した後、O3 (オゾン)雰囲気中でTEOSを用いた
BPSG(ボロン・リン・シリケート・ガラス)膜を形
成して層間絶縁膜18とし、さらにCMP(化学的機械
的研磨)法を用いて平坦化処理を行う。そして、コンタ
クト孔19形成後、ソース領域16a、ドレイン領域1
6b、ソース領域16cおよびドレイン領域16dの各
シリサイド層に達するコンタクト孔19を形成し、これ
をブランケットタングステン(Blk−W)20で埋め
込み、さらにアルミニウムを主成分とする配線層を形成
した後、これを所定のパターンにパターニングして配線
21を形成する。
【0021】その後、図示しない保護膜等を形成する。
これで、サリサイド構造を有するCMOSデバイスが完
成する。
【0022】今後の流れとして、いわゆるデュアルゲー
ト方式(nMOSトランジスタのゲートにはn型不純物
を導入し、pMOSトランジスタのゲートにはp型不純
物を導入する方式)が多用されることを考慮すると、ソ
ース・ドレインのアニールはRTAによって行われるこ
とが必至であると考えられるが、このRTAのみでは、
特にn+ 拡散層において結晶欠陥の回復が十分に行われ
ないことが予想される。したがって、本実施の形態のよ
うに、予め、RTA処理の前処理としての熱処理(プレ
アニール)をRTAよりも低温下で長時間行うようにす
れば、n+ 拡散層からシリコン基板11への接合リーク
(縦方向リーク)の主原因となるnMOS領域1のn+
拡散層中の結晶欠陥を十分回復させることができる。す
なわち、サリサイド構造の拡散層において、接合面深さ
が比較的浅くならざるを得ない場合においても、縦方向
のリーク電流の増大を抑制することができる。
【0023】しかも、このプレアニール工程は、ゲート
絶縁膜13にゲートバーズビークを形成するための熱酸
化工程の前に挿入して一連のシーケンス中に組み入れる
ようにしたので、特段の工程増加を伴うことはない。
【0024】また、プレアニール処理は低温下で行うよ
うにしているため、n+ 拡散層(ソース領域16aおよ
びドレイン領域16b)の接合面深さは、プレアニール
処理によっては変化せず、専らRTA処理の条件によっ
てのみ定まる。すなわち、プレアニール処理を行うこと
によってRTA処理の条件が影響を受けることはない。
したがって、ショートチャネル効果の影響を低減するこ
とができる。
【0025】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではな
く、その均等の範囲で種々変形可能である。例えば、本
実施の形態では、イオン注入によるn+ 拡散層の形成後
プレアニールの前にシリコン酸化膜25を形成するよう
にしており、イオン注入はスルー酸化膜を介さずに直接
行うようにしているが、本発明はこれに限定されず、シ
リコン酸化膜25の形成後にイオン注入およびプレアニ
ールを行うようにしてもよい。また、シリコン酸化膜2
5を形成せずにイオン注入およびプレアニールを行うよ
うにしてもよい。但し、シリコン酸化膜25を形成した
上でプレアニールを行うようにした方が、不純物を外方
に拡散させることができるという点で有利である。
【0026】また、本実施の形態では、CMOSデバイ
スに適用する場合について説明したが、本発明はこれに
限定されることはなく、例えばnMOSまたはpMOS
デバイスのいずれか一方のみを含む半導体装置、あるい
はバイポーラデバイス、さらにバイポーラデバイスとC
MOSデバイスとを混載したBiCMOSデバイスにも
適用できるのはもちろんである。
【0027】また、本実施の形態では、n+ 拡散層につ
いてのみプレアニールを行い、p+拡散層についてはプ
レアニールを行わずRTA処理のみを行うようにしてい
るが、これは、特にn+ 拡散層については、RTAのみ
では結晶欠陥の回復が不十分であり、サリサイド構造下
でのシャロウジャンクション化に伴う縦方向のリーク電
流の増大を抑制できないからである。したがって、p+
拡散層に対してもプレアニールを行うようにしても問題
はない。
【0028】なお、拡散層の接合面深さが浅くなること
(シャロウジャンクション化)に伴う縦方向のリーク電
流の増大は、拡散層がサリサイド構造を有する場合に特
に問題となることから、本実施の形態に示したプレアニ
ールを行う方法は、特にサリサイド構造を有するデバイ
スの製造に適用したときにその真価を発揮し得るが、本
発明は必ずしもサリサイド構造を有するデバイスにのみ
適用するものではなく、一般的にシャロウジャンクショ
ン化の進んだデバイスに適用することができ、縦方向の
リーク電流の抑制に寄与し得るものである。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし7記
載の半導体装置の製造方法によれば、イオン注入後に高
温短時間熱処理(RTA処理)の前処理としての熱処理
(プレアニール)を行うようにしたので、RTA処理の
みでは十分でない不純物領域(拡散層)中の結晶欠陥の
回復を十分に行うことができ、拡散層からシリコン基板
への接合リーク(縦方向リーク)電流の増大を抑制する
ことができる。この効果は、拡散層の表層をサリサイド
化した場合のように接合面深さが浅くならざるを得ない
ケースにおいても特に顕著に認められる。また、プレア
ニール処理をRTA処理よりも低温下で(800°C乃
至900°Cで)行うようにすれば、拡散層の接合面深
さはプレアニール処理による影響を受けず、専らRTA
処理の条件によってのみ定まる。したがって、ショート
チャネル効果の影響を低減することができる。
【0030】また、請求項3記載の半導体装置の製造方
法のように、プレアニール工程を、ゲートバーズビーク
の形成するための熱酸化工程の前に挿入して一連のシー
ケンス中に組み入れるようにすれば、特段の工程増加を
伴うことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る半導体装置の製造
方法の一工程を表す素子断面図である。
【図2】図1に続く工程を表す素子断面図である。
【図3】図2に続く工程を表す素子断面図である。
【図4】図3に続く工程を表す素子断面図である。
【図5】図4に続く工程を表す素子断面図である。
【図6】図5に続く工程を表す素子断面図である。
【符号の説明】
1…nMOS領域、2…pMOS領域、11…シリコン
基板、12…フィールド絶縁膜、13…ゲート絶縁膜、
14…ゲート電極、14a…多結晶シリコン膜、14b
…WSiX 層、15…サイドウォール、16a,16c
…ソース領域、16b,16d…ドレイン領域、24…
オフセット酸化膜、25…シリコン酸化膜
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/78 H01L 29/78 301S 21/336 301G

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の所定の領域に選択的にイオ
    ン注入を行い、不純物領域を形成する工程と、 所定の温度下で一定時間の熱処理を行い、前記イオン注
    入によって不純物領域中に生じた結晶欠陥の回復を促進
    する工程と、 高温短時間熱処理を行い、前記不純物領域を活性化させ
    ると共に格子欠陥を回復させる工程と、 前記不純物領域の表層部分を所定の金属との化合物層に
    変成させる工程とを含むことを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記不純物領域を形成した後、前記熱処
    理の前に、前記半導体基板上に薄い酸化膜を形成する工
    程を行うことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記不純物領域がMOS型トランジスタ
    のソース・ドレインとなる場合において、 前記熱処理の後、引き続き、所定の温度下で熱酸化を行
    い、ゲート周辺部のリークを低減させるためのゲートバ
    ーズビークを形成することを特徴とする請求項1記載の
    半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記所定の温度下で一定時間行う熱処理
    は、窒素雰囲気中において800°C乃至900°Cの
    温度条件下で10分以上行うものであることを特徴とす
    る請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記高温短時間熱処理は、窒素雰囲気中
    において1000°C乃至1100°Cの温度条件下で
    10秒以上行うものであることを特徴とする請求項1記
    載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記所定の金属はチタンまたはコバルト
    であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 シリコン半導体基板に選択的にイオン注
    入を行い、n型不純物領域を形成する工程と、 所定の温度下で一定時間の熱処理を行い、前記イオン注
    入によってn型不純物領域に生じた格子欠陥を回復させ
    る工程と、 シリコン半導体基板に選択的にイオン注入を行い、p型
    不純物領域を形成する工程と、 高温短時間熱処理を行い、前記n型不純物領域およびp
    型不純物領域を活性化させると共に格子欠陥を回復させ
    る工程と、 前記n型不純物領域およびp型不純物領域の表層部分を
    所定の金属との化合物層に変成させる工程とを含むこと
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6342440B1 (en) 1999-03-05 2002-01-29 Sanyo Electric Co., Ltd. Method for forming low-leakage impurity regions by sequence of high-and low-temperature treatments
US6611031B2 (en) 2000-09-28 2003-08-26 Nec Corporation Semiconductor device and method for its manufacture

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US6342440B1 (en) 1999-03-05 2002-01-29 Sanyo Electric Co., Ltd. Method for forming low-leakage impurity regions by sequence of high-and low-temperature treatments
US6611031B2 (en) 2000-09-28 2003-08-26 Nec Corporation Semiconductor device and method for its manufacture

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