JPH08130305A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH08130305A JPH08130305A JP6266984A JP26698494A JPH08130305A JP H08130305 A JPH08130305 A JP H08130305A JP 6266984 A JP6266984 A JP 6266984A JP 26698494 A JP26698494 A JP 26698494A JP H08130305 A JPH08130305 A JP H08130305A
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- JP
- Japan
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- semiconductor device
- silicide layer
- manufacturing
- gate electrode
- polycrystalline silicon
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 基板への不純物の突き抜けを抑え、かつ工程
増や性能の低下をもたらすことなくp+ ゲート構造を形
成できるPMOSFET等の半導体装置の製造方法を提
供する。 【構成】 多結晶シリコン層2a,2bと、シリサイド
層3a,3bとを備えるポリサイド構造Ia,Ibのゲ
ート電極を備える半導体装置を製造する際、ゲート電極
のp+ 化のためにB+ を用い、かつB+ のプロジェクシ
ョンレンジをシリサイド層3の中に合わせて打ち込み、
その後熱処理により、多結晶シリコン中にボロンを拡散
させる。
増や性能の低下をもたらすことなくp+ ゲート構造を形
成できるPMOSFET等の半導体装置の製造方法を提
供する。 【構成】 多結晶シリコン層2a,2bと、シリサイド
層3a,3bとを備えるポリサイド構造Ia,Ibのゲ
ート電極を備える半導体装置を製造する際、ゲート電極
のp+ 化のためにB+ を用い、かつB+ のプロジェクシ
ョンレンジをシリサイド層3の中に合わせて打ち込み、
その後熱処理により、多結晶シリコン中にボロンを拡散
させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に関する。本発明は、例えばPMOSFETの製造方法
として好適に利用できるものである。
に関する。本発明は、例えばPMOSFETの製造方法
として好適に利用できるものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】近年、PMOSFETの
短チャネル効果が問題とされており、ゲート電極として
n+ 多結晶シリコンを用いる代わりに、p+ 多結晶シリ
コンを用いることが提案されている。p+ 多結晶シリコ
ンにすることで、PMOSFETは表面チャネル(Su
rface Channel)動作となり、短チャネル
効果に対する高い耐性を得ることができる。
短チャネル効果が問題とされており、ゲート電極として
n+ 多結晶シリコンを用いる代わりに、p+ 多結晶シリ
コンを用いることが提案されている。p+ 多結晶シリコ
ンにすることで、PMOSFETは表面チャネル(Su
rface Channel)動作となり、短チャネル
効果に対する高い耐性を得ることができる。
【0003】p+ 多結晶シリコンに含まれるボロンは、
熱処理によってゲート絶縁膜である例えばシリコン酸化
膜を突き抜けて、シリコン基板中に拡散することが知ら
れている。特にBF2 + のようなFの含有は、酸化膜中
のボロンの拡散を増長させ、突き抜けが起こりやすいこ
とが報告されている。酸化膜中にFが含有することによ
る増速拡散によってボロンがチャネル領域に達すると、
しきい値Vthが低下する現象が生じる。従って、性能
の低下をもたらす(このようなFの影響については、例
えば、W.S.Lindenberger,et.a
l.,“Fluorine Effect Boron
Diffusion of P+Gate Devi
ces”,IEDM 89,pp447〜450参
照)。よってこのようなボロンの半導体基板への突き抜
けを防ぐため、酸化膜を窒化してかかる突き抜けを防止
することが試みられている。しかしこの技術では工程数
が増加し、かつトランジスタのGmの劣化を引き起こす
という問題が生じていた。
熱処理によってゲート絶縁膜である例えばシリコン酸化
膜を突き抜けて、シリコン基板中に拡散することが知ら
れている。特にBF2 + のようなFの含有は、酸化膜中
のボロンの拡散を増長させ、突き抜けが起こりやすいこ
とが報告されている。酸化膜中にFが含有することによ
る増速拡散によってボロンがチャネル領域に達すると、
しきい値Vthが低下する現象が生じる。従って、性能
の低下をもたらす(このようなFの影響については、例
えば、W.S.Lindenberger,et.a
l.,“Fluorine Effect Boron
Diffusion of P+Gate Devi
ces”,IEDM 89,pp447〜450参
照)。よってこのようなボロンの半導体基板への突き抜
けを防ぐため、酸化膜を窒化してかかる突き抜けを防止
することが試みられている。しかしこの技術では工程数
が増加し、かつトランジスタのGmの劣化を引き起こす
という問題が生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
技術にあっては、ボロンの突き抜けが生じないようなp
+ 多結晶シリコンゲート電極の形成は、BF2 + のイオ
ン打ち込みでは困難であり、また、ボロン突き抜けを防
止するため窒化酸化膜を形成する技術は、工程数の増加
やトランジスタのGmの劣化を引き起こしていたもので
ある。
技術にあっては、ボロンの突き抜けが生じないようなp
+ 多結晶シリコンゲート電極の形成は、BF2 + のイオ
ン打ち込みでは困難であり、また、ボロン突き抜けを防
止するため窒化酸化膜を形成する技術は、工程数の増加
やトランジスタのGmの劣化を引き起こしていたもので
ある。
【0005】本発明は上記問題点を解決して、基板への
不純物の突き抜けを抑え、かつ工程増や性能の低下をも
たらすことなくp+ ゲート構造を形成できる半導体装置
の製造方法を提供することを目的とする。
不純物の突き抜けを抑え、かつ工程増や性能の低下をも
たらすことなくp+ ゲート構造を形成できる半導体装置
の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本出願の請求項1の発明
は、多結晶シリコン層と、シリサイド層とを備えるポリ
サイド構造のゲート電極を備える半導体装置の製造方法
であって、B+ のプロジェクションレンジをシリサイド
層の中に合わせて打ち込み、その後熱処理により、多結
晶シリコン中にボロンを拡散させることによりゲート電
極をp+ 化することを特徴とする半導体装置の製造方法
であって、これにより上記課題を解決するものである。
は、多結晶シリコン層と、シリサイド層とを備えるポリ
サイド構造のゲート電極を備える半導体装置の製造方法
であって、B+ のプロジェクションレンジをシリサイド
層の中に合わせて打ち込み、その後熱処理により、多結
晶シリコン中にボロンを拡散させることによりゲート電
極をp+ 化することを特徴とする半導体装置の製造方法
であって、これにより上記課題を解決するものである。
【0007】本出願の請求項2の発明は、シリサイド層
がタングステンシリサイドから成り、該タングステンシ
リサイドから成るシリサイド層はジクロロシランSiH
2 Cl2 と6フッ化タングステンWF6 とヘリウムHe
ガスにより形成することを特徴とする請求項1に記載の
半導体装置の製造方法であって、これにより上記課題を
解決するものである。
がタングステンシリサイドから成り、該タングステンシ
リサイドから成るシリサイド層はジクロロシランSiH
2 Cl2 と6フッ化タングステンWF6 とヘリウムHe
ガスにより形成することを特徴とする請求項1に記載の
半導体装置の製造方法であって、これにより上記課題を
解決するものである。
【0008】本出願の請求項3の発明は、シリサイド層
がチタンまたはコバルトのシリサイドから成り、該シリ
サイド層はスパッタリングにより形成することを特徴と
する請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、
これにより上記課題を解決するものである。
がチタンまたはコバルトのシリサイドから成り、該シリ
サイド層はスパッタリングにより形成することを特徴と
する請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、
これにより上記課題を解決するものである。
【0009】本出願の請求項4の発明は、多結晶シリコ
ン中のB+ をRTAにより活性化させることを特徴とす
る請求項1ないし3のいずれかに記載の半導体装置の製
造方法であって、これにより上記課題を解決するもので
ある。
ン中のB+ をRTAにより活性化させることを特徴とす
る請求項1ないし3のいずれかに記載の半導体装置の製
造方法であって、これにより上記課題を解決するもので
ある。
【0010】本出願の請求項5の発明は、ゲート電極と
なるp+ 化したポリサイド構造上に、オフセット絶縁膜
を堆積する構造としたことを特徴とする請求項1ないし
4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法であって、
これにより上記課題を解決するものである。
なるp+ 化したポリサイド構造上に、オフセット絶縁膜
を堆積する構造としたことを特徴とする請求項1ないし
4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法であって、
これにより上記課題を解決するものである。
【0011】本発明の構成を、後記詳述する本発明の実
施例を示す図1ないし図4の例示を用いて説明すると、
次のとおりである。本発明は、図4に示すような多結晶
シリコン層2a,2bと、シリサイド層3a,3bとを
備えるポリサイド構造Ia,Ibのゲート電極を備える
半導体装置を製造する際、ゲート電極のp+ 化のために
B+ を用い、かつB+ のプロジェクションレンジをシリ
サイド層3の中に合わせて打ち込み(図1)、その後熱
処理により、多結晶シリコン中にボロンを拡散させる
(図4)ものである。
施例を示す図1ないし図4の例示を用いて説明すると、
次のとおりである。本発明は、図4に示すような多結晶
シリコン層2a,2bと、シリサイド層3a,3bとを
備えるポリサイド構造Ia,Ibのゲート電極を備える
半導体装置を製造する際、ゲート電極のp+ 化のために
B+ を用い、かつB+ のプロジェクションレンジをシリ
サイド層3の中に合わせて打ち込み(図1)、その後熱
処理により、多結晶シリコン中にボロンを拡散させる
(図4)ものである。
【0012】この発明は、ゲート電極となるp+ 化した
ポリサイド構造Ia,Ib上に、オフセット絶縁膜4
a,4bを堆積する構造とする(図3)態様を好ましく
採用できる。
ポリサイド構造Ia,Ib上に、オフセット絶縁膜4
a,4bを堆積する構造とする(図3)態様を好ましく
採用できる。
【0013】
【作用】本発明によれば、p+ ゲート電極の形成の手段
は、B+ のイオン注入により多結晶シリコンをp+ 化す
るものであり、特にB+ をシリサイド層にプロジェクシ
ョンレンジを合わせて打ち込みを行ってその後熱処理す
る手法を用いるので、B+ のようなFを含まないイオン
を用いる結果、ボロンの突き抜けが生じにくい。工程数
の増加もなくトランジスタ性能の低下の問題をもたらす
こともない。かつ、ポリサイド構造をとるので、ゲート
電極として低抵抗であり、かつ、B+ 注入後のアニール
により、ゲート電極となる多結晶シリコン中の空乏化を
防ぐことができる。
は、B+ のイオン注入により多結晶シリコンをp+ 化す
るものであり、特にB+ をシリサイド層にプロジェクシ
ョンレンジを合わせて打ち込みを行ってその後熱処理す
る手法を用いるので、B+ のようなFを含まないイオン
を用いる結果、ボロンの突き抜けが生じにくい。工程数
の増加もなくトランジスタ性能の低下の問題をもたらす
こともない。かつ、ポリサイド構造をとるので、ゲート
電極として低抵抗であり、かつ、B+ 注入後のアニール
により、ゲート電極となる多結晶シリコン中の空乏化を
防ぐことができる。
【0014】また、ゲート電極上にオフセット絶縁膜を
堆積させた後に、BF2 + のイオン注入によりLDDと
ソース・ドレインを形成する方法を採用すると、その場
合のゲート電極中へのFの注入を避けることができる。
堆積させた後に、BF2 + のイオン注入によりLDDと
ソース・ドレインを形成する方法を採用すると、その場
合のゲート電極中へのFの注入を避けることができる。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例について、詳述する。但
し、当然のことではあるが、本発明は以下の実施例によ
り限定を受けるものではない。
し、当然のことではあるが、本発明は以下の実施例によ
り限定を受けるものではない。
【0016】実施例1 この実施例は、本発明を、p+ ポリサイドゲートMOS
FETの製造に適用したものである。この実施例を図1
ないし図4に示す。
FETの製造に適用したものである。この実施例を図1
ないし図4に示す。
【0017】本実施例は、図4に示すような多結晶シリ
コン層2a,2bと、シリサイド層3a,3bとを備え
るポリサイド構造Ia,Ibのゲート電極を備える半導
体装置を製造する際、ゲート電極のp+ 化のためにB+
を用い、かつB+ のプロジェクションレンジをシリサイ
ド層3の中に合わせて打ち込み(図1)、その後熱処理
により、多結晶シリコン中にボロンを拡散させる(図
4)工程をとる。
コン層2a,2bと、シリサイド層3a,3bとを備え
るポリサイド構造Ia,Ibのゲート電極を備える半導
体装置を製造する際、ゲート電極のp+ 化のためにB+
を用い、かつB+ のプロジェクションレンジをシリサイ
ド層3の中に合わせて打ち込み(図1)、その後熱処理
により、多結晶シリコン中にボロンを拡散させる(図
4)工程をとる。
【0018】本実施例では特に、ゲート電極となるp+
化したポリサイド構造Ia,Ib上に、オフセット絶縁
膜4a,4bを堆積する構造とする(図3)態様をとっ
た。これによりLDD5やソース・ドレイン7の形成に
BF2 + のイオン注入を用いても、ゲート電極にFの影
響を与えないようにした。
化したポリサイド構造Ia,Ib上に、オフセット絶縁
膜4a,4bを堆積する構造とする(図3)態様をとっ
た。これによりLDD5やソース・ドレイン7の形成に
BF2 + のイオン注入を用いても、ゲート電極にFの影
響を与えないようにした。
【0019】また本実施例では、シリサイド層3がタン
グステンシリサイドから成り、該タングステンシリサイ
ドから成るシリサイド層はジクロロシランSiH2 Cl
2 と6フッ化タングステンWF6 とヘリウムHeガスに
より形成した。
グステンシリサイドから成り、該タングステンシリサイ
ドから成るシリサイド層はジクロロシランSiH2 Cl
2 と6フッ化タングステンWF6 とヘリウムHeガスに
より形成した。
【0020】また、多結晶シリコン中のB+ をRTAに
より活性化させる構成とした。
より活性化させる構成とした。
【0021】更に詳しくは、本実施例は下記の工程によ
りPMOSFETを製造した。 ゲート酸化膜の形成 図1に示すように、Si基板10上にトランジスタのゲ
ート絶縁膜となる酸化膜1(SiO2 )を850℃で、
パイロジェニック酸化により、8nm厚形成する。酸化
膜1の形成後に、N2 雰囲気中で900℃、10分のア
ニールを行う。
りPMOSFETを製造した。 ゲート酸化膜の形成 図1に示すように、Si基板10上にトランジスタのゲ
ート絶縁膜となる酸化膜1(SiO2 )を850℃で、
パイロジェニック酸化により、8nm厚形成する。酸化
膜1の形成後に、N2 雰囲気中で900℃、10分のア
ニールを行う。
【0022】p+ ゲート電極の形成 更に、アンドープの多結晶シリコン2を80nm堆積す
る。その後に、SPM洗浄と希フッ酸処理により該多結
晶シリコン2上に成長した自然酸化膜を除去してから、
シリサイド層3としてWSixを80nm堆積し、ポリ
サイド構造とする。WSixは、ジクロロシランSiH
2 Cl2 と、6フッ化タングステンWF6 と、ヘリウム
Heガスとによって形成した。条件は下記のとおりとし
た。
る。その後に、SPM洗浄と希フッ酸処理により該多結
晶シリコン2上に成長した自然酸化膜を除去してから、
シリサイド層3としてWSixを80nm堆積し、ポリ
サイド構造とする。WSixは、ジクロロシランSiH
2 Cl2 と、6フッ化タングステンWF6 と、ヘリウム
Heガスとによって形成した。条件は下記のとおりとし
た。
【0023】温度 550〜780℃ 圧力 20〜60Pa 使用ガス WF6 :SiH2 Cl2 :He=10:50
0:60sccm
0:60sccm
【0024】この構造について、多結晶シリコン2をp
+ 型にするために、図1に矢印IIで模式的に示すよう
に、B+ を、15keVで3E15/cm2 の条件で、
シリサイド層3であるWSix中に打ち込む。ここで、
シリサイド層3であるWSix中にプロジェクションレ
ンジRpを合わせてB+ を打ち込む。これは後の熱処理
により、多結晶シリコン3中にボロンが拡散することに
なる。以上により、図1の構造とした。
+ 型にするために、図1に矢印IIで模式的に示すよう
に、B+ を、15keVで3E15/cm2 の条件で、
シリサイド層3であるWSix中に打ち込む。ここで、
シリサイド層3であるWSix中にプロジェクションレ
ンジRpを合わせてB+ を打ち込む。これは後の熱処理
により、多結晶シリコン3中にボロンが拡散することに
なる。以上により、図1の構造とした。
【0025】オフセット絶縁膜の形成 SPM洗浄を行った後、図2に示すように、オフセット
絶縁膜となる絶縁膜4を形成する。例えば、SiO2 を
常圧CVD法にて堆積して、このオフセット絶縁膜形成
用絶縁膜4とする。常圧CVD法にて成膜するSiO2
の形成は比較的低温での成膜の下記条件とした。
絶縁膜となる絶縁膜4を形成する。例えば、SiO2 を
常圧CVD法にて堆積して、このオフセット絶縁膜形成
用絶縁膜4とする。常圧CVD法にて成膜するSiO2
の形成は比較的低温での成膜の下記条件とした。
【0026】使用ガス SiH4 :O2 :N2 =30:
1000:2000sccm 温度 420℃ 圧力 700〜760Torr
1000:2000sccm 温度 420℃ 圧力 700〜760Torr
【0027】ゲート電極のパターニング、LDDの形
成 次に図3に示すように、マスクM1により、ゲート電極
形成用のポリサイドI(多結晶シリコン2とシリサイド
層3とから成る)とオフセット絶縁膜形成用絶縁膜4を
同時にパターニングするための異方性エッチングを行
う。パターニングされた後の多結晶シリコンを符号2
a,2bで示し、同じくシリサイド層を3a,3bで示
し、オフセット絶縁膜を4a,4bで示す。Ia,Ib
はパターニングされた後のポリサイド構造、1a,1b
は同じくゲート絶縁膜を示す。その後に、BF2 + を2
0keVで2E13/cm2 の条件で基板10中に打ち
込む。これにより、PMOSFETの低濃度不純物領域
であるLDD5を形成する。ここで、オフセット絶縁膜
4a,4bを堆積してあるため、ゲート電極中へのFの
注入が抑えられる。以上により図3の構造を得た。
成 次に図3に示すように、マスクM1により、ゲート電極
形成用のポリサイドI(多結晶シリコン2とシリサイド
層3とから成る)とオフセット絶縁膜形成用絶縁膜4を
同時にパターニングするための異方性エッチングを行
う。パターニングされた後の多結晶シリコンを符号2
a,2bで示し、同じくシリサイド層を3a,3bで示
し、オフセット絶縁膜を4a,4bで示す。Ia,Ib
はパターニングされた後のポリサイド構造、1a,1b
は同じくゲート絶縁膜を示す。その後に、BF2 + を2
0keVで2E13/cm2 の条件で基板10中に打ち
込む。これにより、PMOSFETの低濃度不純物領域
であるLDD5を形成する。ここで、オフセット絶縁膜
4a,4bを堆積してあるため、ゲート電極中へのFの
注入が抑えられる。以上により図3の構造を得た。
【0028】側壁絶縁膜の形成、ソース・ドレインの
形成 側壁絶縁膜6となる絶縁膜を100〜120nm堆積す
る。この絶縁膜6の材料としては例えば常圧CVD法に
て成膜するSiO2 (形成条件は前掲)が挙げられる。
全面をエッチバックして側壁絶縁膜6を形成し、その後
に、BF2 + を30keVで4E15/cm2 の条件で
基板10中に打ち込み、PMOSFETのソース・ドレ
イン7を形成する。以上により、図4で示す構造とし
た。
形成 側壁絶縁膜6となる絶縁膜を100〜120nm堆積す
る。この絶縁膜6の材料としては例えば常圧CVD法に
て成膜するSiO2 (形成条件は前掲)が挙げられる。
全面をエッチバックして側壁絶縁膜6を形成し、その後
に、BF2 + を30keVで4E15/cm2 の条件で
基板10中に打ち込み、PMOSFETのソース・ドレ
イン7を形成する。以上により、図4で示す構造とし
た。
【0029】熱処理(活性化) 次に、図示しないが更に層間膜を形成する。その後、1
050℃、10秒のRTA(Rapid Therma
l Anneal,急速加熱アニール)を用いて、熱処
理により多結晶シリコン2a,2b中に拡散したB+ を
活性化する。
050℃、10秒のRTA(Rapid Therma
l Anneal,急速加熱アニール)を用いて、熱処
理により多結晶シリコン2a,2b中に拡散したB+ を
活性化する。
【0030】本実施例によれば、PMOSFETにおけ
るp+ 電極の形成をB+ のイオン打ち込みで行うので、
例えばBF2 + のイオン打ち込みにおいて問題であった
Fの影響を受けることなく、半導体装置を形成すること
ができる。
るp+ 電極の形成をB+ のイオン打ち込みで行うので、
例えばBF2 + のイオン打ち込みにおいて問題であった
Fの影響を受けることなく、半導体装置を形成すること
ができる。
【0031】また、本実施例によれば、ゲート電極とす
るポリサイド構造Iを形成後にオフセット絶縁膜形成用
絶縁膜4を堆積させ、これによるオフセット絶縁膜4
a,4bが存在する状態でBF2 + のイオン注入により
LDD5、ソース・ドレイン7を形成するので、このよ
うな拡散領域形成のためにはBF2 + を用いても、オフ
セット絶縁膜4a,4bで保護されているのでゲート電
極へのFの注入はこれを抑えることができる。
るポリサイド構造Iを形成後にオフセット絶縁膜形成用
絶縁膜4を堆積させ、これによるオフセット絶縁膜4
a,4bが存在する状態でBF2 + のイオン注入により
LDD5、ソース・ドレイン7を形成するので、このよ
うな拡散領域形成のためにはBF2 + を用いても、オフ
セット絶縁膜4a,4bで保護されているのでゲート電
極へのFの注入はこれを抑えることができる。
【0032】また本実施例では、シリサイド層3をタン
グステンシリサイド層としたので、B+ 注入後のRTA
によるゲート多結晶シリコンのp+ 化がきわめて良好に
行えて、その空乏化を十分に防止できた。更に、常圧C
VD法によるSiO2 の堆積によりオフセット絶縁膜4
を形成したので、これの形成はそれ程高温にする必要が
ないので、WSixに対する悪影響はなかった。
グステンシリサイド層としたので、B+ 注入後のRTA
によるゲート多結晶シリコンのp+ 化がきわめて良好に
行えて、その空乏化を十分に防止できた。更に、常圧C
VD法によるSiO2 の堆積によりオフセット絶縁膜4
を形成したので、これの形成はそれ程高温にする必要が
ないので、WSixに対する悪影響はなかった。
【0033】本実施例は更に様々な変形が可能であり、
例えば、別途、スパッタリングにより形成したTi,C
oのシリサイドを用いて実施例1と同様にp+ MOSF
ETを形成したところ、その場合もほぼ上記と同程度に
多結晶シリコンを十分にp+化できた。
例えば、別途、スパッタリングにより形成したTi,C
oのシリサイドを用いて実施例1と同様にp+ MOSF
ETを形成したところ、その場合もほぼ上記と同程度に
多結晶シリコンを十分にp+化できた。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、基板への不純物の突き
抜けを抑え、かつ工程増や性能の低下をもたらすことな
くp+ ゲート構造を形成できる半導体装置の製造方法を
提供することができた。
抜けを抑え、かつ工程増や性能の低下をもたらすことな
くp+ ゲート構造を形成できる半導体装置の製造方法を
提供することができた。
【図1】本発明の一実施例を製造工程順に示した断面図
である(1)。
である(1)。
【図2】本発明の一実施例を製造工程順に示した断面図
である(2)。
である(2)。
【図3】本発明の一実施例を製造工程順に示した断面図
である(3)。
である(3)。
【図4】本発明の一実施例を製造工程順に示した断面図
である(4)。
である(4)。
10 Si基板 1,1a,1b ゲート絶縁膜 2,2a,2b 多結晶ポリシリコン 3,3a,3b シリサイド(WSix) 4,4a,4b オフセット絶縁膜 5 LDD 6 側壁絶縁膜 7 ソース・ドレイン領域 I ポリサイド構造(パターニング前) Ia,Ib ポリサイド構造(パターニング後)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/3205
Claims (5)
- 【請求項1】多結晶シリコン層と、シリサイド層とを備
えるポリサイド構造のゲート電極を備える半導体装置の
製造方法であって、 B+ のプロジェクションレンジをシリサイド層の中に合
わせて打ち込み、その後熱処理により、多結晶シリコン
中にボロンを拡散させることによりゲート電極をp+ 化
することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】シリサイド層がタングステンシリサイドか
ら成り、該タングステンシリサイドから成るシリサイド
層はジクロロシランSiH2 Cl2 と6フッ化タングス
テンWF6 とヘリウムHeガスにより形成することを特
徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】シリサイド層がチタンまたはコバルトのシ
リサイドから成り、該シリサイド層はスパッタリングに
より形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体
装置の製造方法。 - 【請求項4】多結晶シリコン中のB+ をRTAにより活
性化させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
かに記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】ゲート電極となるp+ 化したポリサイド構
造上に、オフセット絶縁膜を堆積する構造としたことを
特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の半導体
装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6266984A JPH08130305A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6266984A JPH08130305A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08130305A true JPH08130305A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17438447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6266984A Pending JPH08130305A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08130305A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000072731A1 (en) * | 1999-05-26 | 2000-12-07 | Seung Ho Park | Pillow by which a user can easily convert lying posture |
JP2003037265A (ja) * | 2001-07-24 | 2003-02-07 | Asahi Kasei Microsystems Kk | 半導体装置および半導体装置の製造方法 |
JP2005286302A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Hynix Semiconductor Inc | フラッシュメモリ素子の製造方法 |
-
1994
- 1994-10-31 JP JP6266984A patent/JPH08130305A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000072731A1 (en) * | 1999-05-26 | 2000-12-07 | Seung Ho Park | Pillow by which a user can easily convert lying posture |
JP2003037265A (ja) * | 2001-07-24 | 2003-02-07 | Asahi Kasei Microsystems Kk | 半導体装置および半導体装置の製造方法 |
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Date | Code | Title | Description |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |