JPH1041025A - 活線挿抜対応コネクタ - Google Patents

活線挿抜対応コネクタ

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JPH1041025A
JPH1041025A JP8192194A JP19219496A JPH1041025A JP H1041025 A JPH1041025 A JP H1041025A JP 8192194 A JP8192194 A JP 8192194A JP 19219496 A JP19219496 A JP 19219496A JP H1041025 A JPH1041025 A JP H1041025A
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female terminal
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昌広 山田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】安価かつ、電子回路基板へ実装した後でも容易
に時間差接続のシーケンスを変更できる活線挿抜対応コ
ネクタを提供する。 【解決手段】リセプタクル側コネクタ1には、先端がメ
ス端子5またはメス端子6に接触しており、未嵌合時に
はコネクタ外周面より一部が突出するバネ性を持ったモ
ールド部分を設け、プラグ側コネクタ2には、嵌合スト
ローク方向で高さが異なるモールドガイド壁9とモール
ドガイド壁10とを設けることにより、時間差接続を安
価に実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器や電子計
算機を構成する電子回路基板等に実装されるコネクタに
関し、特に、時間差接触構造を有した活線挿抜対応コネ
クタに関する。
【0001】
【従来の技術】一般に活線挿抜方式では、電子回路パッ
ケージに実装されたコネクタ端子を時間差接触させる構
造とすることにより、信号、電源およびグランドの接続
/切断順序を制御し、活線挿抜に伴う電源電圧変動やバ
スライン信号の乱れを防ぐ構造となっている。
【0002】従来の活線挿抜対応コネクタにおいては、
この時間差接触を実現するために、コネクタ同士で接続
するツーピースタイプのコネクタでは、図7(a)に示
すようにプラグ側コネクタ2に、端子長の長いオス端子
3と端子長の短いオス端子4とが設けられている。プラ
グ側コネクタ2にリセプタクル側コネクタ1が嵌合する
ときには、最初にオス端子3がリセプタクル側コネクタ
1のメス端子5と接触し、次いでオス端子4がメス端子
6に接触することにより、オス端子3とオス端子4との
長さの差分だけ、時間差接触させることができる構造と
なっている。
【0003】コネクタと電子回路基板上のパッドが接続
されるワンピースタイプのカードエッジタイプのコネク
タでは、図7(b)に示すように、カードエッジコネク
タ17と嵌合する電子回路配線基板14上の接触用パッ
ド15と接触用パッド16とが嵌合方向にずれて配置さ
れており、嵌合時には、このパッド相互の位置ズレ分だ
け時間差接触させることができる構造となっている。
【0004】また、実開昭61−161979号公報に
記載されているコネクタでは、時間差接触実現のため
に、メス端子の形状を変えること、具体的には任意の接
点部だけを曲げ起こし、時間差接触させたい分だけ曲げ
起こしの位置をずらす構造をとっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の活線挿抜対応コ
ネクタにおいては、活線挿抜対応の時間差接続のため
に、コネクタの端子長さや曲げ位置を変えた複数種類の
端子を用意する必要があり、部品種類が増えるため、価
格が高くなるという問題点がある。更に、コネクタのど
の位置に、どの種類の端子を組み込むかによっても種類
がさらに増えるために、様々な種類のものが少量生産さ
れることになり、より高価格化を招いている。
【0006】また、従来の活線挿抜対応の時間差接続コ
ネクタでは、一度コネクタを電子回路配線基板に実装し
てしまった後は、時間差接続のシーケンスを容易には変
更できないという問題点もある。これは、従来のコネク
タでは、時間差接続実現のために端子そのものの長さや
形状を変えており、後で電子回路パッケージの機能/用
途変更等の理由で時間差接続のシーケンスを変更するに
は、ツーピースタイプのコネクタではコネクタを全て交
換するか、はんだ付けやプレスフィットで実装されたコ
ンタクトを1本づつ抜いて交換するしかなく、カードエ
ッジコネクタに至っては電子回路パッケージの電子回路
配線基板変更となってしまうためである。
【0007】本発明の目的は、従来、一度電子回路パッ
ケージ等にコネクタを実装してしまった後では難しかっ
た時間差接続シーケンスの変更をコネクタ実装後でも容
易に行なえる安価な活線挿抜対応コネクタを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のコネクタは、複
数のメス端子を有するリセプタクル側コネクタと、前記
リセプタクル側コネクタと嵌合する複数のオス端子を有
するプラグ側コネクタとを備える活線挿抜対応コネクタ
において、前記リセプタクル側コネクタは、個々のメス
端子単位または同じ接続順番のメス端子単位で独立し、
未嵌合時には当該リセプタクル側コネクタの外周部より
一部が突出し、嵌合時には複数の前記突出部分が順次押
されることによって、前記複数のメス端子のそれぞれを
前記プラグ側コネクタの前記複数のオス端子のそれぞれ
に順次接触させる構造を有し、前記プラグ側コネクタ
は、当該コネクタ周囲のモールドガイド壁が嵌合ストロ
ーク方向で高さが異なった構造を有し、前記リセプタク
ル側コネクタと前記プラグ側コネクタとが互いに嵌合す
るときに前記モールドガイド壁によって前記突出した一
部分が順次押されることによって前記複数のメス端子の
それぞれが前記リセプタクル側コネクタの前記複数のオ
ス端子のそれぞれに順次押しつけられ接触する。
【0009】本発明の他のコネクタは、複数のメス端子
を有するリセプタクル側コネクタと、複数のオス端子を
有するプラグ側コネクタとを備える活線挿抜対応コネク
タにおいて、前記リセプタクル側コネクタは、メス端子
毎に、嵌合ストローク方向に複数個の穴を配列したモー
ルドと、メス端子単位で前記複数のモールド穴の1つに
挿入され、未嵌合時にはメス端子により押され、前記モ
ールドの壁面からその一部を突出させている可動コマと
を有し、前記メス端子が前記可動コマに押されないとき
には嵌合しても前記オス端子と接触せず、前記プラグ側
コネクタは、端部がテーパー状になっているモールドガ
イド壁を有し、前記リセプタクル側コネクタと前記プラ
グ側コネクタとが互いに嵌合するときに、前記モールド
ガイド壁によって前記可動コマが押され、さらに、前記
可動コマによって前記メス端子が前記オス端子に押しつ
けられ接触する。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態
について図面を参照して詳細に説明する。
【0011】図1および図2(a)を参照すると、電子
回路基板14に実装されたリセプタクル側コネクタ1
は、メス端子5やメス端子6の単位で独立し、先端がメ
ス端子5およびメス端子6に接触し、未嵌合時にはリセ
プタクル側コネクタ1の外形からその一部を三角形状に
突出する、バネ性を持った片持ち梁状モールド部7およ
び8を有している。
【0012】オス端子3とオス端子4との間の接点ギャ
ップをLa、メス端子5とメス端子6との間の接点ギャ
ップをLbとすると、未嵌合状態ではLa<Lbの関係
となっている。電子回路基板14に実装されたプラグ側
コネクタ2は、周囲に着脱可能で嵌合ストローク方向の
高さがそれぞれL1およびL2である、端縁部にテーパ
ー部を設けたモールドガイド壁9および10を有してい
る。
【0013】次に、本実施の形態の動作について、コネ
クタ嵌合の順にしたがって図2(a)、図2(b)およ
び図3を参照して詳細に説明する。
【0014】嵌合前の状態では、図2(a)に示すよう
に、リセプタクル側コネクタ1のメス端子5およびメス
端子6は片持ち梁状モールド7および片持ち梁状モール
ド8の影響を受けておらず、接点ギャップはLbとなっ
ている。当然この状態ではメス端子5およびオス端子
3、メス端子6およびオス端子4は、共に非接触状態と
なっている。
【0015】プラグ側コネクタ2にリセプタクル側コネ
クタ1を挿入していくと、最初に、図2(b)に示す状
態となる。この状態では、プラグ側コネクタ2のモール
ドガイド壁9の端縁部のテーパー部により、リセプタク
ル側コネクタ1の片持ち梁状モールド7の三角形状突出
部分が押されることによって、メス端子5側の接点ギャ
ップが小さくなり、接点ギャップLbがLb′となり、
メス端子5がオス端子3と接触し電気的に接続される。
このとき、メス端子6とオス端子4は、まだ非接触状態
となっている。
【0016】更に挿入を進め嵌合を完了させると、図3
に示す状態となる。先に接続を完了したメス端子5とオ
ス端子3に(L1−L2)×挿入速度の時間だけ遅れ
て、プラグ側コネクタ2のモールドガイド壁10のテー
パー部により、リセプタクル側コネクタ1の片持ち梁状
モールド8の三角形状突出部分が押されることによっ
て、メス端子5側の接点ギャップが小さくなり、接点ギ
ャップLb′がLb″となりメス端子6がオス端子4と
接触し電気的に接続される。
【0017】コネクタ抜去の場合には、これまで説明し
た嵌合と逆の順序でオス端子とメス端子との接触が絶た
れることになる。
【0018】以上説明したように、プラグ側コネクタ2
のモールドガイド壁9およびモールドガイド壁10によ
ってメス端子とオス端子との時間差接続が実現できるた
め、時間差接続のタイミングや順序を変更する場合に
は、コネクタを電子回路基板14に実装した後でもモー
ルドガイド壁9およびモールドガイド壁10の部分の部
品のみを交換することによって容易に変更することが可
能となる。
【0019】次に、本発明の第2の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0020】図4および図5(a)を参照すると、リセ
プタクル側コネクタ1には、未嵌合時にはメス端子5お
よびメス端子6に押されて外方向に突起が一部飛び出る
茸型の可動コマ12および可動コマ13と、可動コマ1
2および可動コマ13を装着するためのモールド穴11
とが設けられ、このモールド穴11は嵌合ストローク方
向に各端子単位でLa間隔で複数個設けられており、可
動コマ12または可動コマ13が各端子単位で1個だけ
モールド穴11に装着されている。また、メス端子5と
メス端子6との間の接点ギャップL1はプラグ側コネク
タ2のオス端子3とメス端子4との間の接点ギャップL
2に対して未嵌合時にはL1>L2の関係を有するよう
になっている。
【0021】図5(b)に示すように、リセプタクル側
コネクタ1をプラグ側コネクタ2に挿入させていくと、
プラグ側コネクタ2のモールドガイド壁9およびモール
ドガイド壁10にガイドされながらリセプタクル側コネ
クタ1が挿入されるが、このとき、リセプタクル側コネ
クタ1の可動コマ13の突起部分が、プラグ側コネクタ
2のモールドガイド壁10によって押され、リセプタク
ル側コネクタ1の外周面と同一面となるまで引っ込むこ
とになる。したがって、可動コマ13はリセプタクル側
コネクタ1のメス端子6を押すこととなり、接点ギャッ
プL1が小さくなりプラグ側コネクタ2のオス端子4と
接触し電気的に接続される。更に、図6に示すように、
嵌合を進めていくと、La×嵌合速度だけの時間遅れ
て、リセプタクル側コネクタ1の可動コマ12もプラグ
側コネクタ2のモールドガイド壁9に押され、リセプタ
クル側コネクタ1の外周面と同一面となるまで引っ込む
ことにより可動コマ12がメス端子5を押すことにな
り、メス端子5とオス端子3とが接触し電気的に時間差
接続される。
【0022】以上説明したように、プラグ側コネクタ2
の可動コマ12と可動コマ13の装着穴位置によってメ
ス端子とオス端子との時間差接続が実現できるため、時
間差接続のタイミングや順序の変更は、コネクタを電子
回路基板14に実装した後でも可動コマ12および可動
コマ13の装着位置を変えるだけで容易に変更可能とな
っている。
【0023】
【発明の効果】以上のように、活線挿抜対応の時間差接
続のために、従来の活線挿抜対応コネクタではコネクタ
の端子長さや曲げ位置を変えた複数種類の端子を用意し
ていたが、本発明では、コネクタ端子は全て同一のもの
を使用し、時間差接続のためには1部品の変更または組
立位置の変更で対応可能であるため、コネクタ価格が安
くなるという効果が本発明にはある。
【0024】また、従来のコネクタでは、時間差接続実
現のために端子そのものの長さや形状を変えていたが、
本発明では、コネクタモールドの一部の交換や、モール
ド部品装着位置の変更だけで時間差接続の順番を容易に
変更することが可能になるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図2】(a)は図1のA−A線で切断したときの嵌合
前の断面図である。(b)は図1をA−A線で切断した
ときの嵌合途中の断面図である。
【図3】図1をA−A線で切断したときの嵌合完了の断
面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図5】(a)は図4のB−B線で切断したときの嵌合
前の断面図である。(b)は図4をB−B線で切断した
ときの嵌合途中の断面図である。
【図6】図4をB−B線で切断したときの嵌合完了の断
面図である。
【図7】(a)は従来のコネクタの断面図である。
(b)は他の従来のコネクタの断面図である。
【符号の説明】
1 リセプタクル側コネクタ 2 プラグ側コネクタ 3 オス端子 4 オス端子 5 メス端子 6 メス端子 7 片持ち梁状モールド 8 片持ち梁状モールド 9 モールドガイド壁 10 モールドガイド壁 11 モールド穴 12 可動コマ 13 可動コマ 14 電子回路配線基板 15 接触用パッド 16 接触用パッド 17 カードエッジコネクタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のメス端子を有するリセプタクル側
    コネクタと、前記リセプタクル側コネクタと嵌合する複
    数のオス端子を有するプラグ側コネクタとを備える活線
    挿抜対応コネクタにおいて、 前記リセプタクル側コネクタは、個々のメス端子単位ま
    たは同じ接続順番のメス端子単位で独立し、未嵌合時に
    は当該リセプタクル側コネクタの外周部より一部が突出
    し、嵌合時には複数の前記突出部分が順次押されること
    によって、前記複数のメス端子のそれぞれを前記プラグ
    側コネクタの前記複数のオス端子のそれぞれに順次接触
    させる構造を有し、 前記プラグ側コネクタは、当該コネクタ周囲のモールド
    ガイド壁が嵌合ストローク方向で高さが異なった構造を
    有し、 前記リセプタクル側コネクタと前記プラグ側コネクタと
    が互いに嵌合するときに前記モールドガイド壁によって
    前記突出した一部分が順次押されることによって前記複
    数のメス端子のそれぞれが前記リセプタクル側コネクタ
    の前記複数のオス端子のそれぞれに順次押しつけられ接
    触することを特徴とする活線挿抜対応コネクタ。
  2. 【請求項2】 複数のメス端子を有するリセプタクル側
    コネクタと、複数のオス端子を有するプラグ側コネクタ
    とを備える活線挿抜対応コネクタにおいて、 前記リセプタクル側コネクタは、メス端子毎に、嵌合ス
    トローク方向に複数個の穴を配列したモールドと、メス
    端子単位で前記複数のモールド穴の1つに挿入され、未
    嵌合時にはメス端子により押され、前記モールドの壁面
    からその一部を突出させている可動コマとを有し、前記
    メス端子が前記可動コマに押されないときには嵌合して
    も前記オス端子と接触せず、 前記プラグ側コネクタは、端部がテーパー状になってい
    るモールドガイド壁を有し、 前記リセプタクル側コネクタと前記プラグ側コネクタと
    が互いに嵌合するときに、前記モールドガイド壁によっ
    て前記可動コマが押され、さらに、前記可動コマによっ
    て前記メス端子が前記オス端子に押しつけられ接触する
    ことを特徴とする活線挿抜対応コネクタ。
JP8192194A 1996-07-22 1996-07-22 活線挿抜対応コネクタ Expired - Lifetime JP2871606B2 (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6238226B1 (en) 1998-10-16 2001-05-29 Molex Incorporated Edge connector for flat circuitry
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KR20180097714A (ko) * 2017-01-16 2018-08-31 성 젠 우 릴레이에 물체를 연결 또는 연결해제할 때 전기 아크를 방지하기 위한 방법

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