JPH1040820A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

プラズマディスプレイ装置

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Publication number
JPH1040820A
JPH1040820A JP8208773A JP20877396A JPH1040820A JP H1040820 A JPH1040820 A JP H1040820A JP 8208773 A JP8208773 A JP 8208773A JP 20877396 A JP20877396 A JP 20877396A JP H1040820 A JPH1040820 A JP H1040820A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass substrate
plasma display
glass
less
display device
Prior art date
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Pending
Application number
JP8208773A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Miwa
義治 三和
Kazuhiko Asahi
和彦 旭
Junzo Wakagi
純造 若木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority to JP8208773A priority Critical patent/JPH1040820A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 その目的とするところは、密度が2.75g
/cm3 以下と低く、しかも570℃以上の温度で熱処
理しても熱収縮が小さいガラス基板を用いたプラズマデ
ィスプレイ装置を提供することである。 【解決手段】 一対のガラス基板と、ガラス基板の内側
面に配置された電極と、ガラス基板内に配置され、電極
の放電によって発光する蛍光体とを備えたプラズマディ
スプレイ装置において、前記ガラス基板が、重量百分率
で、SiO2 50%以上、Al23 3.5%以
上、MgO+CaO+SrO+BaO 15%未満、B
aO 2%未満のSiO2 −Al23 −RO系ガラス
からなり、2.75g/cm3 以下の密度を有すること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマディスプレイ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイ装置には、DC型
とAC型の2種類が存在する。
【0003】図1は、DC型プラズマディスプレイ装置
を示す部分断面図である。DC型プラズマディスプレイ
装置10は、一定の間隔をおいて対向して設けられた前
面ガラス基板11と、背面ガラス基板12を備えてい
る。
【0004】前面ガラス基板11は、内側面にカソード
(陰極)13が形成され、一方、背面ガラス基板12の
内側面には、アノード(陽極)14と補助アノード15
が形成されており、絶縁体16を介して蛍光体17を備
えたリブ18が立設されている。そして前面ガラス基板
11と、背面ガラス基板12で囲まれた内部には、He
−Xeガス19が封入されている。尚、20は、抵抗を
示し、21は、アノード母線を示している。
【0005】また図2は、AC型プラズマディスプレイ
装置を示す部分断面図である。このAC型プラズマディ
スプレイ装置22も、一定の間隔をおいて対向して設け
られた前面ガラス基板23と、背面ガラス基板24を備
えている。
【0006】前面ガラス基板23は、内側面に表示電極
25を備え、この表示電極25は、誘電体層26によっ
て埋設され、この誘電体層26の表面には、MgO膜2
7が形成されている。また背面ガラス基板24の内側面
には、アドレス電極28が形成されている。前面ガラス
基板23の内側面のMgO膜27と、背面ガラス基板2
4の内側面との間には、背面ガラス基板24から立設し
たリブ29が形成されている。このリブ29は、表面に
蛍光体30を備えている。前面ガラス基板23と、背面
ガラス基板24で囲まれた内部には、Ne−Xeガス3
1が封入されている。
【0007】一般にこれらのプラズマディスプレイ装置
のガラス基板としては、建築窓用ソーダライムガラス板
が使用され、このガラス基板表面への電極の焼き付け、
誘電体層、リブ及び蛍光体の形成は、500〜600℃
の高温で行われる。また前面ガラス基板と背面ガラス基
板をシーリングフリットで接着する時の温度も500〜
600℃の高温で行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら建築窓用
ソーダライムガラスは、歪点が500℃程度と低いた
め、上記した500〜600℃、特に570℃以上の温
度で熱処理する際の熱収縮が大きく、ガラス基板の表面
に、電極や絶縁ペーストをパターン合わせする際に位置
ずれが起こりやすいという欠点がある。
【0009】このような事情から特開平3−40933
号には、歪点が600℃以上と高く、熱収縮の小さいプ
ラズマディスプレイ装置に使用するガラス基板が提案さ
れている。
【0010】ところが特開平3−40933号のガラス
基板は、ソーダライムガラスに比べて、かなり密度が高
いため、重量が大きくなるという問題がある。すなわち
プラズマディスプレイ装置は、30〜50インチ程度の
大画面で、しかも壁掛けテレビとなるため、これに用い
られるガラス基板には、できるだけ軽量であることが要
求される。ガラス基板を軽量化するためには、その厚み
を薄くすれば良いが、強度面を考慮すると、薄板化につ
いては自ずと限界がある。そこでガラス基板の軽量化を
図るためには、ガラスの密度を低くする方法を採らざる
を得ないが、特開平3−40933号には、ガラスの密
度について何ら配慮されていない。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、密度が2.75g/c
3 以下と低く、しかも570℃以上の温度で熱処理し
ても熱収縮が小さいガラス基板を用いたプラズマディス
プレイ装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成すべく、種々の実験を繰り返した結果、ガラス基
板を構成するSiO2 、Al23 及びMgO、Ca
O、SrO、BaOといったRO(アルカリ土類金属)
の含有量を規制することによって、歪点を高く、密度を
低くすることができるという知見に基づいて、本発明を
提案するものである。
【0013】すなわち本発明のプラズマディスプレイ装
置は、一対のガラス基板と、ガラス基板の内側面に配置
された電極と、ガラス基板内に配置され、電極の放電に
よって発光する蛍光体とを備えたプラズマディスプレイ
装置において、前記ガラス基板が、重量百分率で、Si
2 50%以上、Al23 3.5%以上、MgO
+CaO+SrO+BaO 15%未満、BaO 2%
未満のSiO2 −Al23 −RO系ガラスからなり、
2.75g/cm3 以下の密度を有することを特徴とす
る。
【0014】
【作用】以下、本発明で使用するガラス基板の各成分を
上記のように限定した理由を説明する。
【0015】SiO2 は、ガラスのネットワークフォー
マーであり、ガラスの歪点を高めると共に、密度を下げ
る効果を有するため、50%以上含有させる。ただしS
iO2 量が多すぎると、熱膨張係数が小さくなりすぎ
て、ガラス基板に塗布される絶縁ペーストやシーリング
フリットの熱膨張係数(75〜95×10-7/℃)と整
合し難くなるため、65%までに抑えることが好まし
い。
【0016】Al23 も、ガラスの歪点を高めると共
に、密度を下げる効果を有するため、3.5%以上、好
ましくは4.1%以上含有させる。ただしAl23
が多すぎると、ガラスが失透しやすく、成形が困難とな
るため、15%までに抑えることが好ましい。すなわち
ガラスが失透しやすいと、失透物の発生を抑えるため溶
融温度を高くする必要があるが、溶融温度を高くする
と、成形時のガラスが軟らかくなる。その結果、ガラス
板の表面にうねりが発生したり、寸法精度が低下しやす
くなり、高い表面精度や寸法精度が要求されるプラズマ
ディスプレイ装置の基板として使用することが不可能と
なるからである。
【0017】MgO、CaO、SrO及びBaOは、ガ
ラスの密度に大きく影響を与える成分であり、これらの
合量を15%未満、BaO量を2%未満に抑えなけれ
ば、ガラスの密度が高くなるため、軽量化を図ることが
困難となる。ただしこれらの成分の合量が少なすぎる
と、熱膨張係数が小さくなりすぎるため、10%以上含
有させることが好ましい。
【0018】また本発明では、上記成分以外にも、ガラ
スの化学的耐久性を向上させる目的でZrO2 を10%
以下、熱膨張係数を調整する目的でLi2 O、Na2
及びK2 Oを合量で25%以下、ガラスの紫外線による
着色を防止する目的でTiO 2 を5%以下、清澄剤とし
てAs23 、Sb23 、SO3 、Cl等の成分を1
%以下、着色剤としてFe23 、CoO、Cr2
3 、NiO、CeO2 等の成分を1%以下含有させるこ
とが可能である。
【0019】
【実施例】以下、本発明のプラズマディスプレイ装置を
実施例に基づいて詳細に説明する。
【0020】表1は、実施例のガラス基板(試料No.
1〜7)と、比較例のガラス基板(試料No.8、9)
を示すものである。因に試料No.9は、一般の建築窓
用ソーダライムガラスである。
【0021】
【表1】
【0022】表1の各試料は、次のようにして調製し
た。
【0023】まず表中のガラス組成となるように原料を
調合し、これを白金坩堝に入れた後、電気炉中で145
0〜1550℃の温度で4時間溶融し、この溶融ガラス
をカーボン上に流し出して板状に成形した。次いで、こ
のガラス板の両面を光学研磨することによってガラス基
板を作製した。
【0024】こうして得られた各試料について、密度、
歪点、液相温度及び熱膨張係数を調べた。
【0025】表1から明らかなように、実施例であるN
o.1〜7の各試料は、密度が2.70g/cm3 以下
であるため、軽量化を図ることが可能であり、歪点が5
72℃以上であるため、熱収縮が小さいことが明らかで
ある。またいずれの試料も、液相温度が1020℃以下
であるため、失透し難いものと考えられ、熱膨張係数が
80〜89×10-7/℃であり、絶縁ペーストやシーリ
ングフリットのそれと整合していた。
【0026】それに対し、比較例であるNo.8の試料
は、密度が2.88g/cm3 と高いため軽量化が困難
である。またNo.9の試料は、歪点が500℃と低い
ため、熱収縮が大きいものと判断される。
【0027】尚、表中の密度は、周知のアルキメデス法
によって測定し、歪点は、ASTMC336−71の方
法に基づいて測定し、液相温度は、白金ボートに297
〜500μmの粒径を有するガラス粉末を入れ、温度勾
配炉に48時間保持した後の失透観察によって求めたも
のである。
【0028】また熱膨張係数は、ディラトメーターによ
って30〜380℃における平均熱膨張係数を測定した
ものである。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明のプラズマディスプ
レイ装置は、密度が2.75g/cm3 以下と低く、歪
点の高いガラス基板を使用するため、軽量化を図ること
ができ、しかも570℃以上の温度で熱処理してもガラ
ス基板の熱収縮が少ないという長所を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】DC型プラズマディスプレイ装置を示す部分断
面図である。
【図2】AC型プラズマディスプレイ装置を示す部分断
面図である。
【符号の説明】
10 CD型プラズマディスプレイ装置 11、23 前面ガラス基板 12、24 背面ガラス基板 13 カソード 14 アノード 17、30 蛍光体 22 AC型プラズマディスプレイ装置 25 表示電極 28 アドレス電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のガラス基板と、ガラス基板の内側
    面に配置された電極と、ガラス基板内に配置され、電極
    の放電によって発光する蛍光体とを備えたプラズマディ
    スプレイ装置において、前記ガラス基板が、重量百分率
    で、SiO250%以上、Al23 3.5%以上、
    MgO+CaO+SrO+BaO15%未満、BaO
    2%未満のSiO2 −Al23 −RO系ガラスからな
    り、2.75g/cm3 以下の密度を有することを特徴
    とするプラズマディスプレイ装置。
JP8208773A 1996-07-18 1996-07-18 プラズマディスプレイ装置 Pending JPH1040820A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8208773A JPH1040820A (ja) 1996-07-18 1996-07-18 プラズマディスプレイ装置

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JP8208773A JPH1040820A (ja) 1996-07-18 1996-07-18 プラズマディスプレイ装置

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JP7140198A Division JP3814814B2 (ja) 1998-03-04 1998-03-04 プラズマディスプレイ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1040820A true JPH1040820A (ja) 1998-02-13

Family

ID=16561863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8208773A Pending JPH1040820A (ja) 1996-07-18 1996-07-18 プラズマディスプレイ装置

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JP (1) JPH1040820A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6268304B1 (en) 1998-04-28 2001-07-31 Asahi Glass Company Ltd. Plate glass and substrate glass for electronics
US6297182B1 (en) 1998-08-11 2001-10-02 Asahi Glass Company Ltd. Glass for a substrate

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6268304B1 (en) 1998-04-28 2001-07-31 Asahi Glass Company Ltd. Plate glass and substrate glass for electronics
US6297182B1 (en) 1998-08-11 2001-10-02 Asahi Glass Company Ltd. Glass for a substrate

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Effective date: 20040203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040325

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040415