JPH104060A - 露光装置および露光方法 - Google Patents

露光装置および露光方法

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JPH104060A
JPH104060A JP8175924A JP17592496A JPH104060A JP H104060 A JPH104060 A JP H104060A JP 8175924 A JP8175924 A JP 8175924A JP 17592496 A JP17592496 A JP 17592496A JP H104060 A JPH104060 A JP H104060A
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JP
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mask
exposure
optical system
light
substrate
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JP8175924A
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Yasushi Oki
裕史 大木
Masato Shibuya
眞人 渋谷
Kazuya Okamoto
和也 岡本
Soichi Yamato
壮一 大和
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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    • G03F7/70058Mask illumination systems
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 たとえば2光子吸収レジストを用いた非線形
多重露光において所定の光強度を実現するとともに各回
の露光時間を短縮することのできる露光装置。 【解決手段】 照明光学系ILは、光源22からの空間
的にコヒーレントな光に基づいて、マスク26のパター
ン領域の一部だけを照明する照明領域を形成する。そし
て、非線形多重露光の各回の露光において、照明領域と
マスクパターンとを相対移動させながら、マスクパター
ンの全体像を基板28上に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は露光装置および露光
方法に関し、特に半導体素子や液晶表示素子などの製造
に用いられる投影露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば特開平6−291009号公報
および「Japanese Journal of Applied Physics 」の第
33巻(1994年)のレター177には、本件出願の
発明者らによって非線形多重露光に関する技術が開示さ
れている。非線形多重露光では、入射光の強度に対して
非線形に感光が進行する感光特性を有するレジストに対
して、レジストが塗布されたウエハ上での光強度分布を
変化させながら多重露光を行う。
【0003】露光に際して、レジストには、次の式
(1)で表される潜像反応濃度ξが発生する。 ξ= exp(−C・Im ・T) (1) ここで、 I:入射光の強度 T:露光時間 C:定数
【0004】なお、mは、レジストの線形性を表す指数
である。現在一般に使用されているポジ型レジストのよ
うに、m=1の感光特性を有するレジストでは、入射光
の強度に対して感光が線形に進行するという。一方、m
≠1の感光特性を有するレジストでは、入射光の強度に
対して感光が非線形に進行するという。非線形多重露光
では、たとえば投影光学系に対するマスクパターンの位
置を変えたり、マスクパターンそのものを変えたりし
て、ウエハ上での光強度分布を変化させた状態で露光を
繰り返す。この非線形多重露光技術により、回折限界を
超える高解像の微細パターンをウエハ上に形成すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、非線形多重露
光技術においては、通常の露光よりも強い光強度および
長い露光時間が必要である。以下、光強度に対して感光
が非線形に進む感光特性を有するレジストとして、たと
えばm=2の感光特性を有する2光子吸収レジストを考
えることにする。Proceedings of SPIE 、第1674巻
(1992年)、第776頁〜778頁に掲載された E
n. S. Wu(エン・エス・ウ)らの論文によれば、2光子
吸収効率W(単位:photon/sec )は、W=δI2 で与
えられる。
【0006】また、2光子吸収量Vは、V=WT=δI
2 Tで与えられる。ここで、定数δは、およそ10-58
4 sec /photonのオーダーである。この定数δの値を
前提にすると、I2 Tを極めて大きくしなければ、2光
子吸収レジストを用いた際の露光を達成することが難し
い。すなわち、たとえば2光子吸収レジストを用いた非
線形多重露光技術においては、通常の露光よりもはるか
に大きな光強度や露光時間が要求されることになる。
【0007】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、たとえば2光子吸収レジストを用いた非線形
多重露光において所定の光強度を実現するとともに各回
の露光時間を短縮することのできる露光装置および露光
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、光源からの光を集光して所定の
パターンが形成されたマスクを照明するための照明光学
系と、前記マスクのパターン像を感光性の基板上に形成
するための投影光学系とを備え、前記基板上には入射光
の強度に対して非線形に感光が進行する感光特性を有す
るレジストが塗布され、前記基板上での光強度分布を変
化させて非線形多重露光を行う露光装置において、前記
照明光学系は、前記光源からの空間的にコヒーレントな
光に基づいて、前記マスクのパターン領域の一部だけを
照明する照明領域を形成し、前記非線形多重露光の各回
の露光において、前記照明領域と前記マスクパターンと
を相対移動させながら、前記マスクパターンの全体像を
前記基板上に形成することを特徴とする露光装置を提供
する。
【0009】本発明の露光装置の好ましい態様によれ
ば、前記レジストの潜像反応濃度は、入射光の強度のm
乗(m>1)に対応して形成される。なお、前記マスク
と前記投影光学系と前記基板とに対して前記照明光学系
を相対移動させるための駆動系を備えているか、あるい
は前記照明光学系と前記投影光学系とに対して前記マス
クおよび前記基板をそれぞれ相対移動させるための駆動
手段を備えていることが好ましい。
【0010】また、本発明においては、照明光学系を介
して光源からの光を集光し所定のパターンが形成された
マスクを照明し、投影光学系を介して前記マスクのパタ
ーン像を感光性の基板上に形成し、前記基板上には入射
光の強度に対して非線形に感光が進行する感光特性を有
するレジストが塗布され、前記基板上での光強度分布を
変化させて非線形多重露光を行う露光方法において、前
記光源からの空間的にコヒーレントな光に基づいて、前
記マスクのパターン領域の一部だけを照明する照明領域
を形成し、前記非線形多重露光の各回の露光において、
前記照明領域と前記マスクパターンとを相対移動させな
がら、前記マスクパターンの全体像を前記基板上に形成
することを特徴とする露光方法を提供する。
【0011】本発明の露光方法の好ましい態様によれ
ば、前記レジストの潜像反応濃度は、入射光の強度のm
乗(m>1)に対応して形成される。また、前記マスク
と前記投影光学系と前記基板とに対して前記照明光学系
を相対移動させるか、あるいは前記照明光学系と前記投
影光学系とに対して前記マスクおよび前記基板をそれぞ
れ相対移動させることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、空間的にコヒーレントな
光を供給する光源(以下、簡単のため「レーザー光源」
という)を用いる場合、照明領域の面積を変えても照明
光の開口数NAは変わらないことを説明する図である。
図1(A)では、レーザービーム1によってマスクMの
パターン全体を照射し、マスクパターンの全体像を得て
いる。一方、図1(B)では、レーザービームをアフォ
ーカル光学系3で絞り、図1(A)のレーザービーム1
よりも細いレーザービーム2でマスクMのパターンの一
部を照射している。図1(B)の場合、マスクパターン
の部分像しか得られない。しかしながら、図1(B)の
場合、図1(A)と同じ投影光学系を用いると、図1
(A)の場合よりも明るいマスクパターン像を形成する
ことができる。
【0013】このように、レーザー光源を用いる場合、
照明領域を小さくしても、照明光の開口数NAは変わら
ない。しかしながら、レーザー光源以外の光源を用いる
場合、照明領域を小さくすると照明光の開口数NAが大
きくなってしまう。その結果、より明るい像を得るため
には、投影光学系の開口数NAをより大きくしなければ
ならない。これは、輝度が不変であることによる当然の
帰結である。したがって、レーザー光源を用いる場合に
のみ、照明領域を小さくすることによって、他に影響を
与えることなく、像の光強度Iを大きくすることができ
ることがわかる。
【0014】以下、マスクパターンの全体を一括露光す
る場合の光強度Iを1と仮定し、そのとき必要となる2
光子吸収レジストを用いた際の露光時間Tも1と仮定し
て考察を進める。2光子吸収量VはI2 Tに比例する
が、上述の仮定によればI2 T=1であるから、露光を
完了するにはI2 Tの値が1にならなければならない。
次に、マスクを照明するレーザービームの幅がマスクパ
ターンの全体幅の1/10となるように、ビーム断面を
スリット状に整形する。このとき、光量の損失を回避す
るために、たとえばアフォーカル光学系などを介してビ
ーム整形を行うことはいうまでもない。
【0015】この場合の光強度Iは、マスクパターンの
全体を一括露光する場合の光強度の10倍、すなわち1
0となることは明らかである。したがって、I2 =10
0となり、I2 T=1の関係から露光時間Tはマスクパ
ターンの全体を一括露光する場合の1/100ですむこ
とになる。ただし、ビーム整形により照明領域が1/1
0になっているので、マスクパターンの全体を露光する
には10倍の露光時間が必要になる。その結果、これら
2つの効果から、照明領域を1/10にしたことによ
り、露光時間は1/10ですむことになる。
【0016】一般に、2光子吸収レジストを用いた際の
露光において、照明領域を1/nにすると、露光時間も
1/nですむ。すなわち、スリット状の照明光でマスク
を走査しながら露光を行うスリット走査型に構成するこ
とにより光強度Iを増大させることができるので、露光
時間Tを顕著に短縮することができる。もちろん、露光
時間Tを短縮する必要がなければ、パワーのより低いレ
ーザー光源を用いることができることはいうまでもな
い。以上の説明においては、レーザー光を空間的に偏在
させて光強度を増大させているが、レーザー光を時間的
に偏在させて光強度を増大させることも考えられる。
【0017】以下、レーザー光を時間的に偏在させて光
強度を増大させることについて説明する。すなわち、平
均パワーが同じであるならば、ピークパワーの大きいパ
ルス発振レーザー光源の方が連続発振レーザー光源より
も2光子吸収レジストを用いた際の露光に有利である。
前述したように、2光子吸収量Vは、I2 Tに比例す
る。連続発振レーザーの場合は、その平均パワーをIav
とすると、2光子吸収量VはIav2 Tに比例する。一
方、パルス発振レーザーの場合は、そのピークパワーを
Ipeとし、発振時間と発振間隔との比をR(R<1)と
すると、2光子吸収量VはIpe2 RT=IpeIavT=I
av2 T/Rに比例する。
【0018】こうして、パルス発振レーザーでは、同じ
平均パワーを有する連続発振レーザーと比較して、同一
の露光時間に対して2光子吸収量Vが1/Rとなる。換
言すれば、パルス発振レーザーにおいては、同じ平均パ
ワーを有する連続発振レーザーと比較して、露光時間が
R倍になる。ここで、R<1であるから、パルス発振レ
ーザーを用いることにより、露光時間を短縮することが
できることがわかる。すなわち、露光時間が同じでもよ
ければ、さらに低いパワーのパルス発振レーザーを使う
ことができる。これは、時間的にR倍の部分に光を偏在
させたことにより露光時間がR倍になったことと等価で
ある。すなわち、空間的な偏在化と同様に、レーザー光
を時間的に偏在させて光強度を増大させることが可能で
ある。
【0019】以上のように、2光子吸収レジストを用い
た際の露光では、照明光を空間的に偏在化させ、さらに
必要に応じて時間的にも偏在化させることによって、露
光時間の飛躍的な短縮を図ることができる。あるいは、
照明光を空間的に偏在化させ、さらに必要に応じて時間
的にも偏在化させることによって、レーザーパワーの飛
躍的な低減を図ることができる。これは、一般に、前述
の式(1)においてm>1の非線形感光特性を有するレ
ジストについて成り立つ。すなわち、Im T(m>1)
に対応して感光が進行する他のレジストの場合にも、空
間的な偏在化や時間的な偏在化が有利であることは容易
に推察することができる。また、一般的に、光強度のべ
き乗の形で表すことのできない非線形な感光特性を有す
るレジストに対しても、空間的な偏在化や時間的な偏在
化が有利であるケースが存在することは明らかである。
【0020】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説
明する。図2は、本発明の第1実施例にかかる露光装置
の構成を概略的に示す図である。図2の露光装置は、パ
ルス発振型のレーザー光源22を備えている。なお、レ
ーザー光源22のピークパワーIpeは、平均パワーIav
の100倍であるものとする。レーザー光源22から射
出された光は、コリメートレンズ23によりほぼ平行な
光束に変換された後、アフォーカル光学系24に入射す
る。アフォーカル光学系24は、一対のシリンドリカル
レンズ24aおよび24bから構成されている。シリン
ドリカルレンズ24aは、図2の紙面内において正屈折
力を有し、紙面と直交する面内において屈折力を有しな
い。一方、シリンドリカルレンズ24bは、紙面内にお
いて負屈折力を有し、紙面と直交する面内において屈折
力を有しない。
【0021】こうして、アフォーカル光学系24に入射
した光束は、紙面直交方向における幅よりも紙面内にお
ける幅の小さい光束25に整形された後、被投影原版で
あるマスク26を照明する。このように、レーザー光源
22、コリメートレンズ23およびアフォーカル光学系
24は、マスク26を照明するための照明光学系ILを
構成している。そして、照明光学系ILの全体は、適当
な駆動系21によって図2の紙面水平方向に沿って駆動
されるようになっている。マスク26のパターンで回折
された光は、投影光学系27を介して、感光性基板であ
るウエハ28の表面にマスクパターン像を形成する。な
お、ウエハ28の表面には、2光子吸収型のレジストが
塗布されている。ウエハ28はウエハステージ29上に
固定され、ウエハステージ29は適当な駆動系30によ
り投影光学系27の光軸に垂直な面内において二次元的
に駆動されるように構成されている。
【0022】ここで、投影光学系27の像面サイズ(視
野領域)は、マスク26のパターン全体をカバーしてい
る。一方、マスク26を照射するレーザビーム25の紙
面内における幅は、アフォーカル光学系24の作用によ
り、投影光学系27の像面サイズの約1/100になる
ように設定されている。換言すれば、レーザビーム25
は、マスク26のパターン全体の約1/100を照明す
るように設定されている。
【0023】こうして、1回の露光操作において、照明
光学系ILは駆動系21によって紙面水平方向に沿って
駆動され、これに伴って照明光束25がマスク26上に
形成されたパターンを紙面水平方向に沿って走査する。
この走査露光により、ウエハ28上には、マスク26の
パターンの全体像が形成される。非線形多重露光では、
1回目の露光の後、投影光学系27に対するマスク26
の相対位置を変化させるか、マスク26を交換してマス
クパターンを変化させるか、あるいは投影光学系27に
対するウエハ28の相対位置を変化させる。このよう
に、ウエハ28上の光強度分布を変化させた状態で走査
露光を繰り返すことによって、非線形多重露光が完了さ
れる。その結果、非線形多重露光により、回折限界を超
える高解像の微細パターンをウエハ28上に形成するこ
とができる。
【0024】第1実施例では、非線形多重露光の各回の
露光において、マスクパターンの1/100をスリット
状の光束で照射しながら走査露光する。この構成によ
り、前述したように、マスクパターンの全体を一括露光
する場合と較べて、露光時間を1/100に短縮するこ
とができる。また、パルス発振レーザー22のピークパ
ワーが平均パワーの100倍であるため、同じ平均パワ
ーを有する連続発振レーザーと較べて、露光時間をさら
に1/100に短縮することができる。
【0025】図3は、本発明の第2実施例にかかる露光
装置の構成を概略的に示す図である。第2実施例は第1
実施例の構成と類似の構成を有するが、第2実施例では
露光に際して照明光学系を移動させることなくマスクと
ウエハとを移動させている点だけが第1実施例と相違す
る。したがって、図3において、第1実施例の構成要素
と同じ機能を有する要素には図1と同じ参照符号を付し
ている。以下、第1実施例との相違点に着目して、第2
実施例を説明する。
【0026】第2実施例では、マスク26がマスクステ
ージ31上に固定されている。マスクステージ31は、
モーターなどの駆動手段32によって図3の紙面水平方
向に沿って駆動されるようになっている。また、駆動手
段32は、マスクステージ31の移動と連動させて紙面
水平方向に沿ってマスクステージ31と反対方向にウエ
ハステージ29を駆動する。第2実施例においても、第
1実施例と同様に、非線形多重露光が行われる。しかし
ながら、第2実施例では、非線形多重露光の各回の露光
において、マスク26とウエハ28とを紙面水平方向に
沿って互いに反対方向に移動させる。これに伴って、照
明光束25がマスク26上に形成されたパターンを紙面
水平方向に沿って走査し、ウエハ28がマスクパターン
像の移動に追従する。この場合は、投影光学系27の像
面サイズ(視野領域)は、マスク26のパターン全域を
カバーする必要はない。
【0027】こうして、第2実施例においても、マスク
パターンの1/100をスリット状の光束で照射しなが
ら走査露光する構成により、マスクパターンの全体を一
括露光する場合と較べて、露光時間を1/100に短縮
することができる。また、パルス発振レーザー22のピ
ークパワーが平均パワーの100倍であるため、同じ平
均パワーを有する連続発振レーザーと較べて、露光時間
をさらに1/100に短縮することができる。
【0028】なお、上述の各実施例では、2光子吸収レ
ジストを例にとって本発明を説明している。しかしなが
ら、前述したように、一般にIm T(m>1)に対応し
て非線形に感光が進行する他のレジストの場合にも、本
発明を適用することができる。また、光強度のべき乗の
形で表すことのできない非線形な感光特性を有するレジ
ストに対しても、本発明を適用することができるケース
があることはいうまでもない。
【0029】
【効果】以上説明したように、本発明の露光装置および
露光方法によれば、たとえば2光子吸収レジストを用い
た非線形多重露光において、所定の光強度を実現すると
ともに各回の露光時間を大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空間的にコヒーレントな光を供給する光源を用
いる場合、照明領域の面積を変えても照明光の開口数N
Aは変わらないことを説明する図である。
【図2】本発明の第1実施例にかかる露光装置の構成を
概略的に示す図である。
【図3】本発明の第2実施例にかかる露光装置の構成を
概略的に示す図である。
【符号の説明】
21 駆動系 22 レーザー光源 23 コリメートレンズ 24 アフォーカル光学系 25 照明光束 26 マスク 27 投影光学系 IL 照明光学系 28 ウエハ 29 ウエハステージ 30 駆動系 31 マスクステージ 32 駆動手段
フロントページの続き (72)発明者 大和 壮一 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を集光して所定のパターン
    が形成されたマスクを照明するための照明光学系と、前
    記マスクのパターン像を感光性の基板上に形成するため
    の投影光学系とを備え、前記基板上には入射光の強度に
    対して非線形に感光が進行する感光特性を有するレジス
    トが塗布され、前記基板上での光強度分布を変化させて
    非線形多重露光を行う露光装置において、 前記照明光学系は、前記光源からの空間的にコヒーレン
    トな光に基づいて、前記マスクのパターン領域の一部だ
    けを照明する照明領域を形成し、 前記非線形多重露光の各回の露光において、前記照明領
    域と前記マスクパターンとを相対移動させながら、前記
    マスクパターンの全体像を前記基板上に形成することを
    特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 前記レジストの潜像反応濃度は、入射光
    の強度のm乗(m>1)に対応して形成されることを特
    徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 前記マスクと前記投影光学系と前記基板
    とに対して前記照明光学系を相対移動させるための駆動
    系を備えていることを特徴とする請求項1または2に記
    載の露光装置。
  4. 【請求項4】 前記照明光学系と前記投影光学系とに対
    して前記マスクおよび前記基板をそれぞれ相対移動させ
    るための駆動手段を備えていることを特徴とする請求項
    1または2に記載の露光装置。
  5. 【請求項5】 前記光源は、レーザー光源であることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の露光
    装置。
  6. 【請求項6】 前記レーザー光源は、パルス発振型のレ
    ーザー光源であることを特徴とする請求項5に記載の露
    光装置。
  7. 【請求項7】 照明光学系を介して光源からの光を集光
    し所定のパターンが形成されたマスクを照明し、投影光
    学系を介して前記マスクのパターン像を感光性の基板上
    に形成し、前記基板上には入射光の強度に対して非線形
    に感光が進行する感光特性を有するレジストが塗布さ
    れ、前記基板上での光強度分布を変化させて非線形多重
    露光を行う露光方法において、 前記光源からの空間的にコヒーレントな光に基づいて、
    前記マスクのパターン領域の一部だけを照明する照明領
    域を形成し、 前記非線形多重露光の各回の露光において、前記照明領
    域と前記マスクパターンとを相対移動させながら、前記
    マスクパターンの全体像を前記基板上に形成することを
    特徴とする露光方法。
  8. 【請求項8】 前記レジストの潜像反応濃度は、入射光
    の強度のm乗(m>1)に対応して形成されることを特
    徴とする請求項7に記載の露光方法。
  9. 【請求項9】 前記マスクと前記投影光学系と前記基板
    とに対して前記照明光学系を相対移動させることを特徴
    とする請求項7または8に記載の露光方法。
  10. 【請求項10】 前記照明光学系と前記投影光学系とに
    対して前記マスクおよび前記基板をそれぞれ相対移動さ
    せることを特徴とする請求項7または8に記載の露光方
    法。
  11. 【請求項11】 前記光源は、レーザー光を供給するこ
    とを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載
    の露光方法。
  12. 【請求項12】 前記光源は、パルスレーザー光を供給
    することを特徴とする請求項11に記載の露光方法。
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