JPH1039274A - 液晶表示パネルの駆動装置 - Google Patents

液晶表示パネルの駆動装置

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JPH1039274A
JPH1039274A JP19327296A JP19327296A JPH1039274A JP H1039274 A JPH1039274 A JP H1039274A JP 19327296 A JP19327296 A JP 19327296A JP 19327296 A JP19327296 A JP 19327296A JP H1039274 A JPH1039274 A JP H1039274A
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JP19327296A
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Hideyuki Nakanishi
英行 中西
Yasuhito Fukui
康仁 福井
Takahiro Kobayashi
隆宏 小林
Hideki Nozaki
秀樹 野崎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の行を選択する単純マトリクス型液晶表
示パネルにおいて、液晶の閾値特性に起因するライン毎
の輝度差を無くし、画質改善を行う。 【解決手段】 単純マトリクス型液晶表示パネル1と、
液晶表示パネル1の列電極を駆動する列ドライバ8と、
同じく行電極を駆動する行ドライバ9と、行電極に与え
る信号となる直交行列を保持する行列発生ROM2と、
画像データの1つの列ベクトルの各データの2乗の総和
を一定にするための補正項作成回路3と、補正項作成回
路3の出力の反転・非反転を所定の周期で切り替える第
1および第2の補正項反転回路51,52と、行列発生
ROM2のうち所定の部分について所定の周期で反転す
る行列反転切替回路10と、画像データを行列発生RO
M2のデータで変換する演算回路4と、交流駆動のため
の列データ交流化手段6と、行データ交流化手段7から
液晶表示パネルの駆動装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数行を同時選択
する駆動法を用いて単純マトリクス型液晶表示パネルを
駆動する液晶表示パネルの駆動装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現在、液晶表示パネルは、フラットパネ
ルディスプレイとして広く一般で使用されている。その
代表的な種類の1つに、STN単純マトリクス型液晶表
示パネルがある。以後、STN単純マトリクス型液晶表
示パネルをSTN液晶表示パネルと略す。このSTN液
晶表示パネルは、図6に示されるように、2枚のガラス
基板223Aと223Bで液晶層224を挟持するとい
う構造になっている。ガラス基板223Aには、複数の
縞状透明電極である行電極221が、ガラス基板223
Bには、同じく複数の縞状透明電極である列電極222
が、それぞれ形成されており、行電極221と列電極2
22とは互いに垂直な関係を持つ。このような単純構造
から、STN液晶表示パネルは、低コストで生産できる
という利点を持つ。またビデオレートの動画を表示でき
る、高速応答のSTN液晶表示パネルが開発されつつあ
る現在、その利用分野が広がりつつある。
【0003】しかし、高速応答のSTN液晶表示パネル
に対し、1つの行電極221に1フレーム期間に1度だ
け選択電圧を印加し、その行の上にある画素の情報を列
電極222から供給する従来の線順次駆動法を用いる
と、コントラストが著しく低下する。この現象は図7で
説明される。図7において、(a)の信号は1つの行電
極221に印加される行信号、(b)の信号は1つの列
電極222に印加される列信号であり、(c)の信号
は、行電極221と列電極222の交点にある1つの画
素に印加される(a)の信号と(b)の信号との差信号
である。
【0004】図7(a)の信号は行選択パルスであるた
め、従来の駆動法では、それぞれの行電極221は1フ
レーム期間に1度だけ選択される。液晶層224内の応
答速度の速い液晶は図7(c)の信号によって駆動さ
れ、図7(d)の波形のような光学応答を示し、オン輝
度の低下およびオフ輝度の上昇の現象が現れている。そ
して、人間の目には図7(d)の波形の2つの破線で示
されているオン輝度およびオフ輝度として知覚されるた
め、線順次駆動法を高速応答の液晶に用いた場合、表示
される画像のコントラストは低下してしまう。一般的
に、この現象をフレーム応答現象という。
【0005】そこで、近年、複数行同時選択駆動法と呼
ばれる新しい駆動法が提案されている。これは、一度に
複数の行を同時に選択することで、1つの行を1フレー
ム期間に複数回選択し、フレーム応答現象を抑制する技
術である。図8はこの複数行同時選択駆動法によってフ
レーム応答現象が抑制されることを示している。図8に
おいて、(a)の信号は1つの行電極221に印加され
る行信号、(b)の信号は1つの列電極222に印加さ
れる列信号であり、(c)の信号は、(a)の信号と
(b)の信号との差信号である。
【0006】図8(a)の信号に示されるように、1フ
レーム期間内で等間隔に何度も1つの行を選択するた
め、図8(c)の信号で駆動される画素の液晶は、図8
(d)波形のような光学応答を示し、線順次駆動法のよ
うなオン輝度の低下およびオフ輝度の上昇を防ぎ、高い
コントラストが得られる。図9は、この複数行同時選択
駆動法の具体的な処理の概要を示したものである。ま
ず、行電極221への行信号について説明する。直交行
列231は、各データが1,−1の2値、または、1,
0,−1の3値からなり、行列を構成する列ベクトルの
内、任意の異なる2つの列ベクトルの内積値が、必ず0
になる行列である。行ドライバ9は、行信号として直交
行列231のデータに比例した電圧を繰り返し行電極2
21に印加する。このような直交行列231の3値の
内、1,−1に対応する電圧が、行電極221に対する
選択パルスとなる。したがって、直交行列231の1つ
の行ベクトルの1,−1の総数分だけ、行電極221を
同時に選択し、直交行列231の1つの列ベクトルの
1,−1の総数分だけ、1つの行電極を、1フレーム期
間に選択することになる。
【0007】つぎに、列電極222への列信号について
説明する。液晶表示パネルに表示する1フレーム分のデ
ィジタル画像データ232(−1がオン、1がオフに対
応)に対して、直交行列231との積である列信号デー
タ233を作成する。列ドライバ7は、列信号として列
信号データ233の各データの値に比例した電圧を列電
極222に印加する。
【0008】上記の行および列の2つの信号は、i番目
(iは0以上N未満の整数)の1H期間(1フレーム期
間=1H期間×N)において、直交行列231のi行目
のデータが行電極221に、列信号データ233のi行
目のデータが列電極222にそれぞれ印加される。この
ようにすると1フレーム期間で、両電極221,222
間のそれぞれの画素に、表示すべき画像データ232に
比例した実効値電圧が蓄積される。各画素の液晶層22
4は、行電極221および列電極222間の実効値電圧
に応じて光を透過するため、液晶表示パネルに画像が表
示されることになる。
【0009】ここで、この列信号データ233として満
たすべき条件として、1つの列ベクトルの各データの2
乗の総和が一定とならなければならないという条件があ
る。1つの行ベクトルの1,−1の総数がnである(す
なわち、同時選択本数n)のN行N列の直交行列をH、
画像データ232の列ベクトル(データ数N)をx、そ
の各データをxi (1≦i≦N)、列信号データの列ベ
クトル(データ数N)をy、その各データをyi とする
と、各画像データがオン(=−1)かオフ(=1)であ
る2値画像の場合、列ベクトルyの各データの2乗の総
和Sは、(数1)のようになっている。
【0010】
【数1】 S=(y1 2 +y2 2 +…+yN 2 ) = t(Hx)(Hx) =( t tH)(Hx) = tx( tHH)x = tx・nU・x =n|x|2 =n(x1 2 +x2 2 +…+xN 2 ) =n・N (Uは単位行列、 tH, txはそれぞれH,xの転置行
列を表す。) しかし、中間調のデータを持つ画像データの場合、xi
が1と−1の間の値を取り得るので、列ベクトルyの各
データの2乗の総和Sが所定の定数にならない。このた
め、従来、「全インターバル」方式と「分離インターバ
ル」方式の2つの方法により、総和Sが所定の定数とな
るようにし、階調表示を行っている。階調表示に関する
文献としては、「アクティブ駆動で高コントラスト、高
解像のSTNカラー動画を実現」,フラットパネルディ
スプレイ1993,日経マイクロデバイス,190〜1
92Pがある。
【0011】ここでは、本発明で採用した「全インター
バル」方式について簡単に触れておく。「全インターバ
ル」方式は、1フレーム期間内で実効電圧を決める方式
である。(数1)より列ベクトルyの各データの2乗の
総和Sが所定の定数となるためには、画像データの列ベ
クトルx(データ数N−1)の各データxi (1≦i≦
N−1)の2乗の総和が一定となることが必要である。
【0012】このため、各データxi の2乗の総和を一
定にするためのデータhを各列毎に求め、実際には存在
しない仮想の行の情報として、図10のように画像デー
タの列ベクトルの最終N行目につけ加える。これによ
り、列ベクトルyの各データの2乗の総和Sは所定の定
数となり、階調表示が可能となる。以後、この仮想行の
データを実効電圧を補正する補正項と呼ぶ。
【0013】この「全インターバル」方式での駆動方法
を実現する装置の構成を、図11を参照しながら簡単に
説明する。行列発生ROM2は、予め定められたN行N
列の直交行列Hを保持し、直交行列Hの行ベクトルのデ
ータを順に演算回路4と行ドライバ9とに繰り返し出力
する。補正項作成回路3は、入力される画像データの1
つの列ベクトルの各データの2乗の総和を一定にするた
めの補正項を演算回路4に出力する。
【0014】演算回路4は、入力される画像データ行列
の最終行に、補正項作成回路3の出力する補正項を加え
てN行M列の行列Aとし、行列発生ROM2の出力する
直交行列Hの行ベクトルと行列Aの列ベクトルとの内積
を計算する。演算回路4では、この演算が直交行列Hの
すべての行ベクトルと行列Aのすべての列ベクトルとの
組み合わせに対して行われ、N行M列の列信号データ行
列Bが算出される。
【0015】列ドライバ8は、演算回路4より出力され
るデータに応じた電圧をSTN液晶表示パネル1のM個
の列電極に印加し、行ドライバ9は、行列発生ROM2
から出力された直交行列Hの行ベクトルのN個のデータ
に応じた電圧を、STN液晶表示パネル1のN個の行電
極に印加する。ただし、行ドライバ9および列ドライバ
8とも、1フレーム期間内の時刻iにおいて、直交行列
Hおよび行列Bの各々i行目のデータに応じた電圧をそ
れぞれの電極に印加する。
【0016】ここで、液晶の長寿命化の観点で、液晶に
直流電圧が加わるのを避けるために、実際には演算回路
4および行列発生ROM2の出力信号を所定の周期で反
転させて交流化して列ドライバ8および行ドライバ9に
送っている。この交流化のための信号反転回路は図11
中の符号6,7に示しており、以後6を列データ交流化
回路、7を行データ交流化回路と呼ぶ。両交流化回路
6,7の反転は液晶に与えられる実効値を変えないため
にフレーム単位でかつ連動して行われ、列信号を反転さ
せるときは、行信号も同時に反転させる必要がある。
【0017】これらの構成要素の内、列ドライバ8と行
ドライバ9とからSTN液晶表示パネル1に行信号と列
信号とを印加する駆動ブロック100が構成されてい
る。上記のように構成された複数行同時選択駆動法によ
り、動画対応の高速応答STN液晶でもコントラストが
確保できるものである。ところで、STN液晶の構造上
の問題、物性上の問題から、画質に種々の悪影響を及ぼ
すことが指摘されている。例えば構造上の問題で言え
ば、STN液晶表示パネルの等価回路は図12で示され
るような構成となっているために、コンデンサを介して
列ドライバ8から列信号の微分成分が行信号に漏れ込
む。これによって、各液晶には正しい実効電圧が与えら
れず、クロストークと呼ばれる現象や、行方向のライン
の輝度むら(以下、横筋と記載)を引き起こす。
【0018】この問題を解決するために、本件発明者ら
は特願平7−190178号公報で、列ドライバ8から
出力される列信号を例えば1列毎に反転させることによ
って、列信号の微分成分を互いにキャンセルする駆動方
法を示した。この駆動方法による液晶表示パネルの駆動
装置の構成を図13に示す。液晶に与えられる実効値を
変えずに列信号を1列毎に反転する手段として、図13
に示すように、補正項作成回路3の出力を第1の補正項
反転回路51で所定の周期で反転させるものである。自
然画では入力画像データは中間調に集中する(つまり0
付近)ために、演算回路4から出力される列信号は補正
項の値に大きく左右され、列信号の符号は補正項の符号
に対応したものとなる。この原理で、補正項を所定の周
期で反転させることにより、列信号は所定の列毎に互い
に反転した信号となり、前記の微分成分がキャンセルさ
れるものである。このとき、画像入力データが特に1あ
るいは−1に近い値のときは補正項が正の値のときの列
信号波形と負の値のときの列信号波形が大きく異なり、
種々の理由で両者の実効値が完全に同一とはならず列方
向の輝度差を生む。これに対応して所定のフレーム毎に
補正項の反転を切り替える操作を第2の補正項反転回路
52で行い列方向の輝度差をなくしている。
【0019】つぎの問題となるのが、液晶のオン・オフ
の閾値特性が周波数に依存することが原因で横筋が発生
することである。この原理は本発明のポイントであるの
で、図13で示した駆動方式に基づき具体例を挙げて詳
細に説明する。まず、行列発生ROM2に保持する直交
行列は、図14に示す8行8列の行列とし、画像データ
は説明をわかりやすくするために、全て0とする(つま
りグレー一色のべた画面)。また、液晶の画素数は説明
のための必要最小限に止め、7行2列の14画素とす
る。また交流化駆動のための行信号、列信号の反転は1
フレーム毎に行われるものとし、補正項の反転は2フレ
ーム毎に行われるものとする。つまり画像データの1列
目の補正項、2列目の補正項は図15のように推移す
る。
【0020】このときの列信号は、入力画像データの最
終行に補正項hを加えた8行2列のデータを図14に示
す直交行列で直交変換したデータとなる。この演算は演
算回路4で行われ、その具体的内容は図16に示す通り
である。図16に示す列信号データは1フレーム毎に反
転され、また2フレーム毎に補正項が反転されるので最
終的に列ドライバ8から出力される列信号は図17
(a),(b)に示す通りとなる。
【0021】つぎに、行列発生ROM2のデータが行ド
ライバ9から出力される行信号になる。このとき、行列
発生ROM2のn列目のデータがn行目の行信号に対応
する。このデータは1フレーム毎に反転されるので、最
終的に行ドライバ9から出力される行信号は図17
(c),(d)に示す通りである。なおここでは、ライ
ン毎の特徴を明確にするために2行目の行信号と5行目
の列信号について図示しており、(c)が2行目の行信
号波形、(d)が5行目の行信号波形である。液晶には
列信号と行信号の差の電圧が与えられるので、最終的に
液晶に与えられる電圧は図17(e)〜(h)に示す通
りである。なおここでは、列電圧と行電圧の比は実際例
に基づきに列電圧1に対し行電圧3として図示してい
る。
【0022】図17の(e),(f)と(g),(h)
の比較から、2行目の信号と5行目の信号は明らかに周
波数が異なっており、2行目の信号は低周波成分のレベ
ルが高くなっていることがわかる。このことは、列信号
が反転された2つの列で同様の結果となっている。実験
的な見地から液晶の閾値は数10Hz以下で急激に下が
り始める。フレーム周波数が100Hz程度であれば、
2行目と5行目の液晶の閾値特性には大きな差が生じ、
たとえ同一の実効電圧が与えられていても、2行目は5
行目より明るくなり、両者に輝度差を生じる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、各液晶
に加わる電圧の周波数により液晶の閾値特性が変化し、
ライン間で横筋が発生する。この例では説明を判りやす
くするためにわざと直交行列の各列の周波数に差がある
行列を用いたが、8行8列等の小さい行列では、各列の
周波数の差は必ず発生し、横筋の原因となる。また閾値
特性の変化点である低周波成分を除去するために補正項
のフレーム毎の反転を止めれば横筋改善に効果がある
が、そのときの画質への影響は前述の通りである。
【0024】この問題を解決する方法として、特開平7
−281645号公報では、複数の直交行列を用意し、
各ラインの周波数をできるだけ均一化するようにそれら
を順次切り替えて用いる試みがなされている。しかし、
この方法では複数の直交行列を保持するための高価なメ
モリを余分に必要とする問題がある。
【0025】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたもので、ほとんどコストアップなく簡単な構成で
横筋を改善することができる液晶表示パネルの駆動装置
を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の液晶表示
パネルの駆動装置は、行電極と列電極との間に実効値電
圧に応答する液晶を挟持する単純マトリクス型液晶表示
パネルと、外部から入力される画像データの1つの列ベ
クトルの各データの2乗の総和を一定にする補正データ
を算出する際に、画像データの所定の列に対しては補正
データの極性を正とし、所定の列以外の列に対しては補
正データの極性を負とする補正データ作成手段と、補正
データ作成手段の出力データを1画面表示期間の定数倍
である第1の周期で反転させ出力する補正データ反転手
段と、行電極を駆動する行信号のパターンとなる第1の
ベクトルと行信号のパターンとはならない第2のベクト
ルとからなる直交行列のデータを保持し出力する行列発
生手段と、行列発生手段の出力する第1のベクトルの所
定のデータの極性を1画面表示期間の定数倍である第2
の周期で反転させる行列データ反転手段と、画像データ
を行列データ反転手段を介して出力される第1のベクト
ルを用いて変換し、補正データ反転手段の出力する補正
データを行列発生手段の出力する第2のベクトルを用い
て変換し、画像データの画像データの変換結果と補正デ
ータの変換結果とを加算して列電極を駆動する列信号の
もととなるデータを算出する演算手段と、演算手段の出
力データの極性を1画面表示期間の定数倍である第3の
周期で反転させ出力する列信号交流化手段と、列信号交
流化手段の動作と同期させて行列データ反転手段を介し
て出力される第1のベクトルデータの極性を反転させて
出力する行信号交流化手段と、行信号交流化手段の出力
データから行信号を生成し、列信号行交流化手段の出力
データから列信号を生成し、液晶表示パネルを駆動する
駆動手段とを備えている。
【0027】この構成によると、行列データ反転手段に
より行列発生手段の出力する第1のベクトルの所定のデ
ータの極性を1画面表示期間の定数倍である第2の周期
で反転させ、演算手段により画像データを行列データ反
転手段を介して出力される第1のベクトルを用いて変換
するようにしたので、各液晶に与えられる電圧信号の周
波数成分のうち、直交行列のデータとフレーム単位での
データ反転に起因する特異な低周波数成分のレベルを抑
えることができ、液晶の閾値特性による横筋を大幅に改
善することが可能である。
【0028】請求項2記載の液晶表示パネルの駆動装置
は、請求項1記載の液晶表示パネルの駆動装置におい
て、行列データ反転手段は第1のベクトルの全データの
極性を第2の周期で反転して出力するようにしている。
この構成によると、請求項1と同じ作用が得られる。請
求項3記載の液晶表示パネルの駆動装置は、請求項1記
載の液晶表示パネルの駆動装置において、第1の反転周
期と第2の反転周期を等しくし、第1および第2の反転
周期と第3の反転周期のうち一方を1画面表示期間と
し、他方を2画面表示期間としている。
【0029】この構成によると、請求項1と同じ作用が
得られる。請求項4記載の液晶表示パネルの駆動装置
は、行電極と列電極との間に実効値電圧に応答する液晶
を挟持する単純マトリクス型液晶表示パネルと、外部か
ら入力される画像データの1つの列ベクトルの各データ
の2乗の総和を一定にする補正データを算出する際に、
画像データの所定の列に対しては補正データの極性を正
とし、所定の列以外の列に対しては補正データの極性を
負とする補正データ作成手段と、行電極を駆動する行信
号のパターンとなる第1のベクトルと行信号のパターン
とはならない第2のベクトルとからなる直交行列のデー
タを保持し出力する行列発生手段と、行列発生手段の出
力データを1画面表示期間の定数倍である第1の周期で
反転させ出力する行列データ反転手段と、画像データと
補正データ作成手段の出力データを行列データ反転手段
を介した行列発生手段の出力データで変換して列電極を
駆動する列信号のもととなるデータを算出する演算手段
と、演算手段の出力データの極性を1画面表示期間の定
数倍である第2の周期で反転させ出力する列信号交流化
手段と、列信号交流化手段の動作と同期させて行列デー
タ反転手段の出力データの極性を反転させて出力する行
信号交流化手段と、行信号交流化手段の出力データから
行信号を生成し、列信号行交流化手段の出力データから
列信号を生成し、液晶表示パネルを駆動する駆動手段と
を備えている。
【0030】この構成によると、行列データ反転手段に
より行列発生手段の出力データを1画面表示期間の定数
倍である第1の周期で反転させ出力し、演算手段により
画像データと補正データ作成手段の出力データを行列デ
ータ反転手段を介した行列発生手段の出力データで変換
するようにしたので、各液晶に与えられる電圧信号の周
波数成分のうち、直交行列のデータとフレーム単位での
データ反転に起因する特異な低周波数成分のレベルを抑
えることができ、液晶の閾値特性による横筋を大幅に改
善することが可能である。
【0031】請求項5記載の液晶表示パネルの駆動装置
は、請求項4記載の液晶表示パネルの駆動装置におい
て、第1の反転周期と第2の反転周期のうち一方の反転
周期を1画面表示期間とし、他方の反転周期を2画面表
示期間としている。この構成によると、請求項4と同様
と同様の作用が得られる。請求項6記載の液晶表示パネ
ルの駆動装置は、行電極と列電極との間に実効値電圧に
応答する液晶を挟持する単純マトリクス型液晶表示パネ
ルと、外部から入力される画像データの1つの列ベクト
ルの各データの2乗の総和を一定にする補正データを算
出する際に、画像データの所定の列に対しては補正デー
タの極性を正とし、所定の列以外の列に対しては補正デ
ータの極性を負とする補正データ作成手段と、補正デー
タ作成手段の出力データを1画面表示期間の定数倍であ
る第1の周期を周期で反転させ出力する補正データ反転
手段と、行電極を駆動する行信号のパターンとなる第1
のベクトルと行信号のパターンとはならない第2のベク
トルとからなる直交行列のデータを保持し出力する行列
発生手段と、画像データと補正データ反転手段の出力デ
ータを行列発生手段の出力データで変換して列電極を駆
動する列信号のもととなるデータを算出する演算手段
と、演算手段の出力データの極性を1画面表示期間の定
数倍である第2の周期で反転させ出力する第1の列信号
交流化手段と、第1の列信号交流化手段の動作と同期さ
せて行列発生手段の出力データの極性を反転させて出力
する第1の行信号交流化手段と、第1の列信号交流化手
段の出力データを1画面表示期間の定数倍である第3の
周期で反転させ出力する第2の列信号交流化手段と、第
2の列信号交流化手段の動作と同期させて第1の行信号
交流化手段の出力データの極性を反転させて出力する第
2の行信号交流化手段と、第2の行信号交流化手段の出
力データから行信号を生成し、第2の列信号行交流化手
段の出力データから列信号を生成し、液晶表示パネルを
駆動する駆動手段とを備えている。
【0032】この構成によると、第2の列信号交流化手
段により第1の列信号交流化手段の出力データを1画面
表示期間の定数倍である第3の周期で反転させ出力し、
第2の行信号交流化手段により第2の列信号交流化手段
の動作と同期させて第1の行信号交流化手段の出力デー
タの極性を反転させて出力するようにしたので、各液晶
に与えられる電圧信号の周波数成分のうち、直交行列の
データとフレーム単位でのデータ反転に起因する特異な
低周波数成分のレベルを抑えることができ、液晶の閾値
特性による横筋を大幅に改善することが可能である。
【0033】請求項7記載の液晶表示パネルの駆動装置
は、請求項6記載の液晶表示パネルの駆動装置におい
て、第2の反転周期と第3の反転周期のうちのどちらか
一方を第1の反転周期と等しくし、一方の反転周期を2
画面表示期間とし、他方の反転周期を1画面表示期間と
している。この構成によると、請求項6と同様の作用が
得られる。
【0034】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態:請求項1〜3に対応)以下、本発
明の第1の実施の形態について、図面を参照しながら説
明する。図1は本発明の第1の実施の形態を示す液晶表
示パネルの駆動装置のブロック図である。図1におい
て、図13と同じ働きをする部分には、同じ番号を付し
説明を省略する。
【0035】図1において、2aは行列発生ROM2の
内の入力画像データと演算する部分を、2bは行列発生
ROM2の内の補正項と演算する部分を示している。以
下前者を行列発生ROM2a、後者を行列発生ROM2
bと記して両者を区別する。従来の説明で用いた図14
に示す直交行列の例では、1〜7列目のデータが行列発
生ROM2aになり、8列目のデータが行列発生ROM
2bになる。
【0036】10は行列発生ROM2aの出力を所定の
周期で反転・非反転を切り替えて演算回路4および行デ
ータ交流化回路7に供給する行列反転切替回路である。
本実施の形態では、2フレーム毎に非反転、反転と切り
替えるものとして説明する。行列発生ROM2bの出力
は従来通り、そのまま演算回路4および行データ交流化
回路7に供給される。その他、補正項を所定の列および
2フレーム毎に反転する第1の補正項反転回路51、第
2の補正項反転回路52は従来通りである。
【0037】図1において、行列発生ROM2は請求項
1記載の行列発生手段に相当し、また行列発生ROM2
aは第1のベクトルに、行列発生ROM2bは第2のベ
クトルに相当する。また、補正項作成回路3と第1の補
正項反転回路51とで、請求項1記載の補正データ作成
手段に相当し、第2の補正項反転回路52は補正データ
反転手段に相当する。また、行列反転切替回路10は行
列データ反転手段に、列データ交流化回路6は列信号交
流化手段に、行データ交流化回路7は行信号交流化手段
に相当するものである。
【0038】ついで、このように構成された液晶表示パ
ネルの駆動装置の動作について説明する。なおここで
も、行列発生ROM2の内容、入力される画像データ、
液晶の画素数は従来の説明で用いたものをそのまま用い
て説明する。まず第1フレーム、第2フレームでは、行
列発生ROM2から演算回路4に供給される内容は、従
来と同じであり、その他の構成も同じであるので、列信
号波形、行信号波形は従来通りとなる。
【0039】ついで第3、第4フレームでは行列発生R
OM2aのデータが反転されて演算回路4および行デー
タ交流化回路7に供給される。しかし、入力画像データ
は0であるので、行列発生ROM2aのデータが反転さ
れても、演算回路4から供給される列信号は従来と変わ
らず同じである。したがって、第3、第4フレームで
は、行信号のみが反転することになる。図2(a)に本
実施の形態での列信号波形、(b)に2行目の行信号波
形、(c)に5行目の行信号波形、(d)、(e)にそ
れぞれ2行1列目、5行1列目の液晶に与えられる差電
圧を示す。なお従来の構成による波形を比較のため同図
(f)、(g)に示した。なお、従来の動作の説明では
1列目と2列目の両方の波形を示したが、どちらを用い
ても同じことが言えるため、図2では1列目の画素に与
えられる信号波形のみ示している。
【0040】図2の波形から明らかなように、本発明の
駆動方式とすることにより低周波数成分が大きく減少
し、より高周波化されていることがわかる。本方式で低
周波の成分を削減することにより、液晶の閾値特性が均
一化されて、横筋が大きく改善される。さらに、回路規
模についても行列発生ROM2の内容を反転するための
回路の追加のみであり、余分なメモリも必要とせず回路
規模およびコストの増加は無に等しい。
【0041】また、本実施の形態では入力画像データが
全て0の場合で説明したが、一般に自然画の場合、各デ
ータは中間レベルに集中するために、列信号はほぼ図2
(a)に示すようになり、液晶に与えられる電圧波形は
図2(d)〜(g)の波形から大きく変わることはな
い。このため多くの画像に対して本手法は有効である。
さらに、本手法は第1の補正項反転回路51による列信
号の微分成分のキャンセルの効果に影響を与えるもので
なく、本手法により、従来の微分成分によるクロストー
ク、横筋への影響を消しながら、液晶の閾値特性による
横筋現象を大幅に改善できる。
【0042】なお、本実施の形態では、行列反転切替回
路10の反転切替周期を2フレーム毎としたが、この周
期は交流化駆動のための列データ交流化回路6、行デー
タ交流化回路7の反転・非反転の切替周期、および第2
の補正項反転回路52の反転周期に依存し、これらの切
替周期によって様々な形態がある。例えば列データ交流
化回路6、行データ交流化回路7の切替周期を2フレー
ム毎とした場合、第2の補正項反転回路52および行列
反転切替回路10の切替周期を1フレーム毎とすること
によって、液晶に与えられる波形は上記第1の実施の形
態と同じになり、得られる効果も同じとなる。さらに、
本実施の形態では行列発生ROM2のうち、入力画像デ
ータと演算する部分の全てを所定の周期で反転して演算
回路4に転送したが、この反転を行う部分は画像データ
と演算を行う特定の列のみで良い。例えば図14に示す
直交行列では、2列目のデータのみが特に低周波である
ので、2列目のみを行列発生ROM2aとしても上記実
施の形態と同様の効果が得られる。
【0043】(第2の実施の形態:請求項4,5に対
応)以下、本発明の第2の実施の形態について、図面を
参照しながら説明する。図3は本発明の第2の実施の形
態を示す液晶表示パネルの駆動装置のブロック図であ
る。図3において、図13と同じ働きをする部分には、
同じ番号を付し説明を省略する。
【0044】図3において、10aは行列発生ROM2
の出力を所定の周期で反転・非反転を切り替えて演算回
路4および行データ交流化回路7に出力する行列反転切
替回路である。上記第1の実施の形態の行列反転切替回
路10と異なる点は、第1の実施の形態では入力画像デ
ータと演算する部分についてのみ反転を行っていたが本
実施の形態では行列発生ROM2の全てのデータについ
て反転を行う点である。
【0045】また、図13に示す従来の液晶表示パネル
の駆動装置および上記第1の実施の形態で行っていた第
2の補正項反転回路52は本実施の形態では用いていな
い。その他の構成要素については上記第1の実施の形態
と同じである。ついで、このように構成された第2の実
施の形態の動作について説明するが、行列反転切替回路
10aの反転周期は2フレーム毎とし、その他の行列発
生ROM2の内容、入力される画像データ、液晶の画素
数は従来の説明で用いたものをそのまま用いて説明す
る。
【0046】まず第1フレーム、第2フレームでは、行
列反転切替回路10aでのデータ反転は行われず行列発
生ROM2から演算回路4に供給される内容は従来と同
じであり、かつ第1の実施の形態で行っていた第2の補
正項反転回路52での反転も行われておらず、その他の
構成も同じであるので、列信号波形、行信号波形は従来
通りとなる。
【0047】ついで第3、第4フレームでは行列発生R
OM2のデータが反転されて演算回路4および行データ
交流化回路7に供給される。すなわち、行信号波形につ
いては上記第1の実施の形態と同一になる。また本実施
の形態では前記第1の実施の形態および従来例で行って
いた補正項の2フレーム毎の反転は行わないので、演算
回路4に入力される補正項は、第1、第2フレームと同
じ値である。この点では上記第1の実施の形態とは異な
る。しかし本実施の形態では行列発生ROM2のデータ
全てが反転するので、演算回路4のからは前記第1、第
2フレームと逆位相のデータが列信号として出力され
る。すなわち、この列信号波形は従来例および前記第1
の実施の形態と同一波形となる。
【0048】すなわち本実施の形態においても、液晶に
与えられる電圧波形は図2(d)、(e)で示され、低
周波数成分が大きく減少し、より高周波化される。本方
式で低周波の成分を削減することにより、液晶の閾値特
性が均一化されて、横筋が大きく改善される。さらに、
本実施の形態では、第2の補正項反転回路52(図1参
照)は用いていないが、行列発生ROM2の内容全てを
反転させることにより、第2の補正項反転回路52の効
果と同様の効果が得られ、その他の効果についも上記第
1の実施の形態と同一である。
【0049】また、本実施の形態では、行列反転切替回
路10aの反転周期を2フレーム毎としたが、上記第1
の実施の形態と同様にこの周期は列データ交流化回路
6、行データ交流化回路7の反転周期に依存し、その切
替周期により様々な形態がある。例えば、行列反転切替
回路10aの反転周期を1フレーム毎、列データ交流化
回路6、行データ交流化回路7の反転周期を2フレーム
毎にした場合でも、液晶に与えられる波形は上記第2の
実施の形態と同一になり、得られる効果も同じである。
【0050】(第3の実施の形態:請求項6,7に対
応)以下、本発明の第3の実施の形態について、図面を
参照しながら説明する。図4は本発明の第3の実施の形
態を示す液晶表示パネルの駆動装置のブロック図であ
る。図4において、図13と同じ働きをする部分には、
同じ番号を付し説明を省略する。図4において、6aは
列データ交流化回路6の出力を2フレーム毎に反転・非
反転を切り替える第2の列データ交流化回路であり、列
データ交流化回路6と第2の列データ交流化回路6aの
2つで、演算回路4の出力を1周期が+,−,−,+の
4フレーム周期で切り替えるようにしたものである。7
aは行データ交流化回路7の出力を2フレーム毎に反転
・非反転を切り替える第2の行データ交流化回路であ
り、行データ交流化回路7と第2の行データ交流化回路
7aの2つで行列発生ROM2の出力を1周期が+,
−,−,+の4フレーム周期で切り替えるようにしたも
のである。その他の構成については従来通りであり、上
記第1の実施の形態、第2の実施の形態で設けていた行
列反転切替回路10および10aは本実施の形態では設
けていない。
【0051】ついでこのように構成された第3の実施の
形態の動作について説明するが、本実施の形態おいても
行列発生ROM2の内容、入力される画像データ、液晶
の画素数は従来の説明で用いたものをそのまま用いて説
明する。まず第1フレーム、第2フレームでは、第2の
列データ交流化回路6a、第2の行データ交流化回路7
aでの反転は行われないため、列信号波形、行信号波形
は従来通りとなる。
【0052】ついで第3、第4フレームでは、行信号は
第2の行データ交流化回路7aにより上記第1、第2フ
レームと反転した波形となる。したがって、本実施の形
態においても行信号波形は上記第1の実施の形態、第2
の実施の形態と同じく図5(b)、(c)に示すように
なる。列信号についても第1の列データ交流化回路6の
出力までは、従来と同一構成であるため、その波形につ
いても従来通りとなるが、本実施の形態では、第2の列
データ交流化回路6aによりさらに反転されるので、そ
の波形は図5(a)に示す通りとなる。従って最終的に
液晶に与えられる電圧波形は図5(d),(e)のよう
になる。
【0053】図5から明らかなように、本実施の形態に
おいても、液晶に与えられる電圧信号の低周波数成分が
大きく減少し、より高周波化される。本方式で低周波の
成分を削減することにより、液晶の閾値特性が均一化さ
れて、横筋が大きく改善される。さらに、本実施の形態
においても第1および第2の補正項反転回路51,52
がもたらす効果は従来通り保持され、その他の効果につ
いても上記第1、第2の実施の形態と同様である。
【0054】なお、上記実施の形態ではフレーム単位で
処理を行う場合について説明したが、フィールド単位で
処理しても同じことは明白である。
【0055】
【発明の効果】本発明の液晶表示パネルの駆動装置によ
れば、所定の周期で行列発生手段のデータを反転する
か、もしくは、第1の列データ交流化回路および第1の
行データ交流化回路に加え、反転周期の異なる第2の列
データ交流化回路および第2の行データ交流化回路を設
けることにより、行列発生手段の中の特異なデータ列あ
るいはフレーム単位でのデータ反転に起因する特異な低
周波成分を除去でき、液晶の閾値特性による横筋を大幅
に削減できる。
【0056】さらに、本発明の液晶表示パネルの駆動装
置によれば、わずかな反転回路の追加のみで実現できる
ので、高価なメモリ等の使用はなく、事実上コストアッ
プも無視できる。また、本発明の液晶表示パネルの駆動
装置によれば、補正データ作成手段によって列信号の微
分成分をキャンセルする効果を阻害するものではなく、
本方式によって画質改善に与える効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるSTN型型
液晶表示パネルの駆動装置のブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における信号波形図
である。
【図3】本発明の第2の実施の形態におけるSTN型液
晶表示パネルの駆動装置のブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態におけるSTN型液
晶表示パネルの駆動装置のブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態における信号波形図
である。
【図6】単純マトリクス型液晶表示パネルの構造を示す
概略図である。
【図7】従来の線順次選択駆動法を用いた場合の駆動波
形図と光学応答波形図である。
【図8】複数行同時選択駆動法を用いた場合の駆動波形
図と光学応答波形図である。
【図9】複数行同時選択駆動法の概念を示す概略図であ
る。
【図10】従来の方式における補正項を含んだデータ行
列を示す概略図である。
【図11】従来の方式におけるSTN型液晶表示パネル
の駆動装置のブロック図である。
【図12】単純マトリクス型液晶表示パネルの等価回路
図である。
【図13】従来の方式において列信号の微分成分の漏れ
を改善したSTN型液晶表示パネルの駆動装置のブロッ
ク図である。
【図14】STN型 液晶表示パネルの駆動装置の動作
を説明するために用いた直交行列を示す概略図である。
【図15】従来の列信号の微分成分の漏れを改善した液
晶表示パネルの駆動装置の補正項動作の説明図である。
【図16】従来の列信号の微分成分の漏れを改善した液
晶表示パネルの駆動装置の演算動作の説明図である。
【図17】従来の列信号の微分成分の漏れを改善した液
晶表示パネルの駆動装置の信号波形図である。
【符号の説明】
1 STN型液晶表示パネル 2 行列発生ROM 2a 行列発生ROM 2b 行列発生ROM 3 補正データ作成回路 4 演算回路 6 列データ交流化回路 6a 第2の列データ交流化回路 7 行データ交流化回路 7a 第2の行データ交流化回路 8 列ドライバ 9 行ドライバ 10 行列反転切替回路 10a 行列反転切替回路 51 第1の補正項反転回路 52 第2の補正項反転回路 100 駆動ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野崎 秀樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行電極と列電極との間に実効値電圧に応
    答する液晶を挟持する単純マトリクス型液晶表示パネル
    と、 外部から入力される画像データの1つの列ベクトルの各
    データの2乗の総和を一定にする補正データを算出する
    際に、前記画像データの所定の列に対しては前記補正デ
    ータの極性を正とし、前記所定の列以外の列に対しては
    前記補正データの極性を負とする補正データ作成手段
    と、 前記補正データ作成手段の出力データを1画面表示期間
    の定数倍である第1の周期で反転させ出力する補正デー
    タ反転手段と、 前記行電極を駆動する行信号のパターンとなる第1のベ
    クトルと前記行信号のパターンとはならない第2のベク
    トルとからなる直交行列のデータを保持し出力する行列
    発生手段と、 前記行列発生手段の出力する前記第1のベクトルの所定
    のデータの極性を1画面表示期間の定数倍である第2の
    周期で反転させる行列データ反転手段と、 前記画像データを前記行列データ反転手段を介して出力
    される前記第1のベクトルを用いて変換し、前記補正デ
    ータ反転手段の出力する補正データを前記行列発生手段
    の出力する前記第2のベクトルを用いて変換し、前記画
    像データの画像データの変換結果と前記補正データの変
    換結果とを加算して前記列電極を駆動する列信号のもと
    となるデータを算出する演算手段と、 前記演算手段の出力データの極性を1画面表示期間の定
    数倍である第3の周期で反転させ出力する列信号交流化
    手段と、 前記列信号交流化手段の動作と同期させて前記行列デー
    タ反転手段を介して出力される前記第1のベクトルデー
    タの極性を反転させて出力する行信号交流化手段と、 前記行信号交流化手段の出力データから前記行信号を生
    成し、前記列信号行交流化手段の出力データから前記列
    信号を生成し、前記液晶表示パネルを駆動する駆動手段
    とを備えた液晶表示パネルの駆動装置。
  2. 【請求項2】 行列データ反転手段は第1のベクトルの
    全データの極性を第2の周期で反転して出力する請求項
    1記載の液晶表示パネルの駆動装置。
  3. 【請求項3】 第1の反転周期と第2の反転周期を等し
    くし、第1および第2の反転周期と第3の反転周期のう
    ち一方を1画面表示期間とし、他方を2画面表示期間と
    した請求項1記載の液晶表示パネルの駆動装置。
  4. 【請求項4】 行電極と列電極との間に実効値電圧に応
    答する液晶を挟持する単純マトリクス型液晶表示パネル
    と、 外部から入力される画像データの1つの列ベクトルの各
    データの2乗の総和を一定にする補正データを算出する
    際に、前記画像データの所定の列に対しては前記補正デ
    ータの極性を正とし、前記所定の列以外の列に対しては
    前記補正データの極性を負とする補正データ作成手段
    と、 前記行電極を駆動する行信号のパターンとなる第1のベ
    クトルと前記行信号のパターンとはならない第2のベク
    トルとからなる直交行列のデータを保持し出力する行列
    発生手段と、 前記行列発生手段の出力データを1画面表示期間の定数
    倍である第1の周期で反転させ出力する行列データ反転
    手段と、 前記画像データと前記補正データ作成手段の出力データ
    を前記行列データ反転手段を介した前記行列発生手段の
    出力データで変換して前記列電極を駆動する列信号のも
    ととなるデータを算出する演算手段と、 前記演算手段の出力データの極性を1画面表示期間の定
    数倍である第2の周期で反転させ出力する列信号交流化
    手段と、 前記列信号交流化手段の動作と同期させて前記行列デー
    タ反転手段の出力データの極性を反転させて出力する行
    信号交流化手段と、 前記行信号交流化手段の出力データから前記行信号を生
    成し、前記列信号行交流化手段の出力データから前記列
    信号を生成し、前記液晶表示パネルを駆動する駆動手段
    とを備えた液晶表示パネルの駆動装置。
  5. 【請求項5】 第1の反転周期と第2の反転周期のうち
    一方の反転周期を1画面表示期間とし、他方の反転周期
    を2画面表示期間とした請求項4記載の液晶表示パネル
    の駆動装置。
  6. 【請求項6】 行電極と列電極との間に実効値電圧に応
    答する液晶を挟持する単純マトリクス型液晶表示パネル
    と、 外部から入力される画像データの1つの列ベクトルの各
    データの2乗の総和を一定にする補正データを算出する
    際に、前記画像データの所定の列に対しては前記補正デ
    ータの極性を正とし、前記所定の列以外の列に対しては
    前記補正データの極性を負とする補正データ作成手段
    と、 前記補正データ作成手段の出力データを1画面表示期間
    の定数倍である第1の周期を周期で反転させ出力する補
    正データ反転手段と、 前記行電極を駆動する行信号のパターンとなる第1のベ
    クトルと前記行信号のパターンとはならない第2のベク
    トルとからなる直交行列のデータを保持し出力する行列
    発生手段と、 前記画像データと前記補正データ反転手段の出力データ
    を前記行列発生手段の出力データで変換して前記列電極
    を駆動する列信号のもととなるデータを算出する演算手
    段と、 前記演算手段の出力データの極性を1画面表示期間の定
    数倍である第2の周期で反転させ出力する第1の列信号
    交流化手段と、 前記第1の列信号交流化手段の動作と同期させて前記行
    列発生手段の出力データの極性を反転させて出力する第
    1の行信号交流化手段と、 前記第1の列信号交流化手段の出力データを1画面表示
    期間の定数倍である第3の周期で反転させ出力する第2
    の列信号交流化手段と、 前記第2の列信号交流化手段の動作と同期させて前記第
    1の行信号交流化手段の出力データの極性を反転させて
    出力する第2の行信号交流化手段と、 前記第2の行信号交流化手段の出力データから前記行信
    号を生成し、前記第2の列信号行交流化手段の出力デー
    タから前記列信号を生成し、前記液晶表示パネルを駆動
    する駆動手段とを備えた液晶表示パネルの駆動装置。
  7. 【請求項7】 第2の反転周期と第3の反転周期のうち
    のどちらか一方を第1の反転周期と等しくし、一方の反
    転周期を2画面表示期間とし、他方の反転周期を1画面
    表示期間とした請求項6記載の液晶表示パネルの駆動装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6806858B2 (en) 2001-08-09 2004-10-19 Seiko Epson Corporation Electro-optical apparatus and method of driving electro-optical material, driving circuit therefor, electronic apparatus, and display apparatus
CN109410860A (zh) * 2018-11-22 2019-03-01 惠科股份有限公司 一种面板驱动方法

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