JPH1038731A - 半導体圧力検出器 - Google Patents

半導体圧力検出器

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Publication number
JPH1038731A
JPH1038731A JP19670996A JP19670996A JPH1038731A JP H1038731 A JPH1038731 A JP H1038731A JP 19670996 A JP19670996 A JP 19670996A JP 19670996 A JP19670996 A JP 19670996A JP H1038731 A JPH1038731 A JP H1038731A
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JP
Japan
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strain generating
pressure
generating part
strain
diaphragm
Prior art date
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Pending
Application number
JP19670996A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Maki
和男 牧
Yutaka Shimotori
裕 霜鳥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiki Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Seiki Co Ltd filed Critical Nippon Seiki Co Ltd
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Publication of JPH1038731A publication Critical patent/JPH1038731A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低圧測定時でも測定精度を低下させることな
く、圧力−電圧出力の直線性に優れた半導体圧力検出器
を提供する。 【解決手段】 ダイアフラム1は薄肉の起歪部1aと厚
肉の固定部1bとを形成する。ダイアフラム1の固定部
1bの起歪部1a周辺に溝部6を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体圧力検出器
に関し、特に低圧測定用の半導体圧力検出器の圧力−出
力電圧特性の直線性改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体圧力検出器は、特公昭63
−36154号に開示されるものがあり、前記半導体圧
力検出器のダイアフラムは、シリコン(Si)単結晶よ
り形成され、薄肉の起歪部及びそれを包囲する厚肉の固
定部を有し、前記起歪部上にはピエゾ抵抗素子が形成さ
れている。このピエゾ抵抗素子は圧力印加によるダイア
フラムの変形による抵抗値変化が得られるブリッジ回路
を形成し、出力電圧が得られるように構成されている。
【0003】そして、前記ダイアフラムの裏面側には、
前記ダイアフラムと熱膨張係数が類似し、かつ前記起歪
部の略中央に対応した位置に圧力導入孔を形成した例え
ば、ガラス材料からなる台座を結合している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た構成の圧力検出器は、極めて低い圧力を測定する場合
において、圧力と出力電圧の直線性が悪くなると言った
欠点を有するものである。それは、低圧領域を測定する
には前記ダイアフラムの前記起歪部の肉厚を薄くする必
要があるため、圧力を印加したときのたわみが大きくな
り、前記ダイアフラムの前記起歪部全体が伸び、その伸
びによる膜力の影響により前記直線性が悪くなると言っ
た、所謂バルーン効果が生じるためである。微圧レンジ
(1Kgf /cm2程度以下)の半導体圧力検出器におい
て、前記バルーン効果を防止するために、前記起歪部を
厚く形成し、感度を下げることで対処しているが、測定
精度が低下してしまうと言った問題点がある。
【0005】そこで、本発明は前記問題点に着目し、低
圧測定時でも測定精度を低下させることなく、圧力−電
圧出力の直線性に優れた半導体圧力検出器を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、周辺部に厚肉
の固定部と、前記固定部の内側に薄肉の起歪部とを形成
したダイアフラムの前記起歪部面にピエゾ抵抗素子を形
成した半導体圧力検出器において、前記固定部の前記起
歪部周辺に溝部を形成してなるものである。
【0007】前記溝部の外方の前記固定部上に、前記ダ
イアフラムの外部と電気的に接続するための電極部を設
けてなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、低圧測定用の半導体圧
力検出器において、厚肉の固定部と、薄肉の起歪部とを
形成したダイアフラムの前記固定部の前記起歪部周辺に
溝部を形成することにより、前記起歪部に圧力が印加さ
れ、大きなたわみが前記起歪部に生じた場合であって
も、前記起歪部が前記固定部に固定された状態の従来に
比べ、前記起歪部が前記固定部に対し自由支持に近似し
た状態になっていることから、前記起歪部の膜力が緩和
されるため、薄肉の起歪部の状態で圧力−電圧出力の直
線性に優れた半導体圧力検出器が得られるものである。
また、従来のように起歪部を厚肉にする必要がないこと
から、感度を低下させずに圧力を検出することが可能と
なる。
【0009】また、前記起歪部に形成されたピエゾ抵抗
素子の抵抗値変化を電気的に伝達するためのボンディン
グパット(電極部)を前記溝部の外方の前記固定部に形
成することにより、前記ボンディングパットによって前
記起歪部のたわみを阻害することがなく、良好な圧力の
検出が得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を添付図面に記載した実施例に
基づき説明する。
【0011】図1は半導体圧力検出器のダイアフラムの
ピエゾ抵抗素子形成面から見た平面図、図2は図1のA
−A’線における断面図である。
【0012】図1,図2において、1は、シリコン単結
晶からなるダイアフラムであり、このダイアフラム1に
は薄肉の起歪部1aと、起歪部1aを包囲する厚肉の固
定部1bとを形成している。2は、起歪部1a上面に、
例えばボロンを拡散して形成するピエゾ抵抗素子からな
る歪ゲージであり、各歪ゲージ2は配線パターン3によ
りブリッジ回路4状に構成されている。5は、ブリッジ
回路4から配線パターン3を介して後述する溝部より外
方の固定部1bまで電気的に引き出され、各歪ゲージ2
の抵抗値変化をワイヤボンディング等の手段により図示
しない回路基板(ダイアフラム1の外部)に伝達するた
めのボンディングパット(電極部)、6は本発明の特徴
となる、後で詳述する溝部、7は、ダイアフラム1の起
歪部1aに圧力を伝達するための圧力導入孔7aを形成
し、ダイアフラム1と熱膨張係数が近似した、例えば硼
珪酸ガラス等からなる台座であり、以上から半導体圧力
検出器の一部を構成している。
【0013】本発明の特徴となる溝部6は、ダイヤフラ
ム1の固定部1bの起歪部1a周辺に、四角形状の起歪
部1aの角部を除く各辺を囲むように、エッチング処理
により形成されており、これは従来のダイアフラムのよ
うに起歪部の周辺が固定部に確実に固定されるものに比
べ、固定部1bの起歪部1a周辺に溝部6を形成するこ
とにより、起歪部1aが固定部1bに対し自由支持に近
似した状態にするためのものである。
【0014】従って、前述した構成の低圧測定用のダイ
アフラム1は、起歪部1aに圧力が印加され、大きなた
わみが起歪部1aに生じた場合であっても、起歪部1a
が固定部1bに対し自由支持に近似した状態になってい
ることから、起歪部1aの膜力が緩和されるため、従来
のように起歪部を厚肉に形成しなくとも圧力−電圧出力
の直線性に優れた半導体圧力検出器が得られるものであ
る。また、従来のように起歪部を厚肉にする必要がない
ことから、感度を低下させずに圧力を検出することが可
能となる。
【0015】また、起歪部1aに形成するブリッジ回路
状に形成された歪ゲージ2の抵抗値変化をダイアフラム
1の外部に伝達するためのボンディングパット5を溝部
6の外方の固定部1bに形成することにより、ボンディ
ングパット5によって起歪部1aのたわみを阻害するこ
とがなく、良好な圧力の検出が得られるものである。
【0016】尚、本実施例では溝部6の外方の固定部1
bにボンディングパット5を形成するため、溝部6を固
定部1bの全周辺に設けない構成としたが、請求項1に
記載の本発明にあっては、固定部1bの周辺全集に溝部
を形成し、起歪部1a上にボンディングパット5を形成
するようにしても良い。
【0017】また、本実施例では四角形状のダイアフラ
ム1を例に挙げてあるが、ダイアフラム形状は本実施例
に限定されるものではない。
【0018】
【発明の効果】本発明は、周辺部に厚肉の固定部と、前
記固定部の内側に薄肉の起歪部とを形成したダイアフラ
ムの前記起歪部面にピエゾ抵抗素子を形成した半導体圧
力検出器において、前記固定部の前記起歪部周辺に溝部
を形成してなるものであり、前記起歪部に圧力が印加さ
れ、大きなたわみが前記起歪部に生じた場合であって
も、前記起歪部が前記固定部に対し自由支持に近似した
状態になっていることから、前記起歪部の膜力が緩和さ
れるため、薄肉の起歪部の状態で圧力−電圧出力の直線
性に優れた半導体圧力検出器が得られるものである。ま
た、従来のように起歪部を厚肉にする必要がないことか
ら、感度を低下させずに圧力を検出することが可能とな
る。
【0019】また、前記溝部の外方の前記固定部上に電
気的に接続するための電極部を設けてなるものであり、
前記電極部によって前記起歪部のたわみを阻害すること
がなく、良好な圧力の検出が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す平面図。
【図2】同上実施例の要部断面図。
【符号の説明】
1 ダイアフラム 1a 起歪部 1b 固定部 2 歪ゲージ(ピエゾ抵抗素子) 5 ボンディングパット(電極部) 6 溝部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周辺部に厚肉の固定部と、前記固定部の
    内側に薄肉の起歪部とを形成したダイアフラムの前記起
    歪部面にピエゾ抵抗素子を形成した半導体圧力検出器に
    おいて、前記固定部の前記起歪部周辺に溝部を形成して
    なることを特徴とする半導体圧力検出器。
  2. 【請求項2】 前記溝部の外方の前記固定部上に、前記
    ダイアフラムの外部と電気的に接続するための電極部を
    設けてなることを特徴とする請求項1に記載の半導体圧
    力検出器。
JP19670996A 1996-07-25 1996-07-25 半導体圧力検出器 Pending JPH1038731A (ja)

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JP19670996A JPH1038731A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 半導体圧力検出器

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JPH1038731A true JPH1038731A (ja) 1998-02-13

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008082952A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Mitsubishi Electric Corp 半導体感歪センサ
JP2021071452A (ja) * 2019-11-01 2021-05-06 愛知時計電機株式会社 センサチップ

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