JPH1038649A - 超音波式流量計 - Google Patents
超音波式流量計Info
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- JPH1038649A JPH1038649A JP8191918A JP19191896A JPH1038649A JP H1038649 A JPH1038649 A JP H1038649A JP 8191918 A JP8191918 A JP 8191918A JP 19191896 A JP19191896 A JP 19191896A JP H1038649 A JPH1038649 A JP H1038649A
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Abstract
型化を図る。 【解決手段】 導入路5、測定路4、導出路5をU字状
に形成したU字体12の外側から開閉体を収める流量制
御室7を設けるとともに一対の超音波振動子13を測定
路4の上流側および下流側に設けることで、上流側の超
音波振動子13と開閉体9の配置の干渉をなくして測定
路4の流れ方向側(図1の左右方向)の長さとU字状の
奥行き方向(図1の紙面方向)の長さをそれぞれ短縮し
て流量計の小型化を実現している。
Description
超音波式流量計に関するものである。
に示すように、流れに直交する方向の断面が矩形の流体
流路1の一部に超音波振動子2と3を対向するように配
置し、超音波振動子2から発した超音波を超音波振動子
3で検出するまでの時間を計測し、この時間から流体の
速度を演算して流量を算出する流量計があった。
流量計では、矩形の断面形状により流路での流体の流速
分布をできるだけ二次元的に形成して測定精度の向上を
図っていたが、アスペクト比(長辺長さH0/短辺長さ
W0)を大きくして偏平化し、且つ流路長さを大きくす
るには加工上の制約があり、さらにこのアスペクト比の
大きな矩形流路による高測定精度化と被測定流体の流動
を制御する制御弁を組込んだ流量計のコンパクト化を両
立できないという課題を有していた。
するために、矩形断面を有する測定路の上流側および下
流側に導入路と導出路を設けてU字体とし、このU字体
の導入路の外側に開閉体を収納する流量制御室を設け、
測定路の上流側および下流側に対向して超音波振動子を
配置したものである。
ト比および流路長さをそれぞれ大きく設定した上でコン
パクトに構成できるため、測定精度が高く小型コンパク
トな流量計を低コストで実現できる。
路と、前記測定路の上流側に設けた導入路と、前記測定
路の下流側に設けた導出路と、前記導入路に流入する被
測定流体を制御する開閉体と、前記導入路に連通され前
記開閉体を設けた流量制御室と、前記流量制御室の上流
側に設けた入口部と、前記導出路の下流側に設けた出口
部と、前記測定路の上流側および下流側に対向して設け
た超音波振動子と、前記超音波振動子からの信号を基に
流量を算出する流量演算部とを備え、前記導入路、前記
測定路、前記導出路をU字状に形成したU字体を有する
ものである。そして、測定部での被測定流体は、上流側
および下流側に設けた導入路と導出路により流れが安定
化されるとともに矩形断面の大きなアスペクト比により
流れ状態の二次元性が高められ、さらに超音波振動子が
測定部の上流側および下流側に設けられて超音波が測定
路を伝播する距離を長く設定できるので流れによる超音
波の伝達時間変化が大きくなり、流れ状態の改善および
超音波の伝播時間の解析精度の両面で測定精度を向上で
きる。また、導入路、測定路、導出路をU字状に形成し
たU字体の外側から開閉体を収める流量制御室を設ける
とともに超音波振動子を測定路の上流側および下流側に
設けることで、上流側の超音波振動子と開閉体の配置の
干渉をなくして測定路の流れ方向側(図1の左右方向)
の長さとU字状の奥行き方向(図1の紙面方向)の長さ
をそれぞれ短縮して流量計の小型化を実現できる。ま
た、流量制御室の開閉体を取付ける穴および導入路に連
通する穴は外側から容易に加工可能のため低コスト化が
できる。
測定流体の流れを横切るように流れ方向に対して所定の
角度を設けて配置したものである。そして、超音波振動
子から出される超音波は、測定路を貫流する被測定流体
に対して流れに直交する断面すなわち矩形断面の長辺方
向にわたって流速の測定を行うため、アスペクト比を大
きくした矩形断面により二次元性を高められた流れ状態
に対してさらに矩形断面の長辺方向に平均化して流速を
計るため、より高精度の流量測定ができる。また、上流
側の超音波振動子と開閉体の配置上の干渉がより一層避
け易くなるため、流量計のより一層の小型化ができる。
路、導出路、出口部を一体成形したものである。そし
て、上記各部の一体成形により部品点数の削減と加工お
よび組立時間の低減により低コスト化が実現できる。ま
た、一体成形により被測定流体の流路が高強度に構成さ
れ流量測定部の形状安定性が確保できるため、流量計の
耐久性および信頼性を向上できる。
接続体と、この接続体とU字体との間で形成した空間部
と、この空間部に流量演算部を収納したものである。そ
して、外部との接続口である入口部および出口部を接続
体で固定しているので流量計の高強度化により信頼性が
向上できる。また、接続体とU字体との間で形成した空
間部に流量演算部を収納することで流量計をより小型化
できる。また流量演算部は接続体とU字体により必然的
に4面を金属材料で囲うことができ、残りの2面を囲う
だけで流量演算部はその全面を外部からの電波などの外
乱から遮蔽でき、低コストで信頼性を向上することがで
きる。
手段とU字体を覆う電波透過性材料で構成した筐体を備
えたものである。そして、U字体により流量計の強度が
確保できるため、筐体は強度部材と考えなくて良く合成
樹脂などの電波透過性材料にして無線送受信手段を筐体
の外部に別設することなく内蔵でき、流量計の小型化と
低コスト化ができる。
は被測定流体中の水分を凝縮液化させる凝縮促進部を設
けたものである。そして、被測定流体中の水分は凝縮促
進部で凝縮液化されて低減されるため超音波振動子への
水分の結露付着が防止され、超音波振動子への水分の付
着による超音波の受送信機能の劣化を防止して測定機能
の確保および測定精度の確保に対する信頼性を高めるこ
とができる。
ィンを設けて構成したものである。そして、流量計の外
部に接する外表面積が広い接続体にさらに表面積を拡大
するフィンを設けるため、このフィンに熱的に対向する
流量計内の流路が外気温度により十分冷やされて被測定
流体内の湿度が高い場合は水分の凝縮が確実にでき、信
頼性をより一層向上できる。また、接続体の外表面積が
広いためフィンを設置する位置は加工し易い場所に任意
に設定でき加工性を向上できる。さらにフィンを接続体
の補強部として併用できるため、流量計の耐久性を向上
できる。
たものである。そして、断熱材により測定路が外気温度
により他の部分より速く冷却されるのを防止して超音波
振動子への結露をなくし、流量測定の信頼性をより一層
向上できる。
して説明する。 (実施例1)図1は本発明の実施例1の超音波式流量計
の縦断面図、図2は図1のA−A線断面図である。図
1、図2において、4は被測定流体の流れ方向に対して
直交する断面が長辺を流路幅W、短辺を流路高さHの矩
形形状とした測定路であり、5は測定路4の上流側でか
つ矩形断面の流路高さHの方向に設けた導入路であり、
6は測定路4の下流側でかつ導入路5と同じ側に設けた
導出路であり、導入路5および導出路6はそれぞれ測定
路4の断面形状に近い寸法形状である。7は導入路5に
開閉制御口8を介して連通され導出路6と反対側に位置
するように配置した流量制御室である。9は流量制御室
7に設けた開閉体であり、開閉制御口8を開閉する弁部
9aと弁部9aを駆動する駆動部9bを有し、被測定流
体が導入路5へ流入する量を制御するものである。10
は流量制御室7の上流側に設け流量制御室7に連通する
入口部であり、その外周部にはねじ等の連結手段10a
が設けられている。11は導出路6の下流側に設けた出
口部であり、その外周部にはねじ等の連結手段11aが
設けられている。12は導入路5、測定路4、導出路6
をU字状に形成したU字体であり、測定路4を上方に配
置し下方に導入路5および導出路6を延ばした逆U字の
形をしている。13は測定路4の上流側および下流側に
対向して設けた超音波振動子であり、14は超音波振動
子13からの信号を基に流量を算出する流量演算部であ
る。流量演算部14は超音波振動子13に対する信号発
生・処理部15a、演算部15bおよび開閉体9を動作
させる開閉制御部16を備えている。
開始にあたり開閉制御部16により開閉体9の駆動部9
bを駆動して弁部9aを開閉制御口8から開放(図1の
状態)する。被測定流体は入口部10より流入し流量制
御室7に入り、開閉制御口8を経て導入路5へ流入す
る。測定路4の断面に近い形状・寸法に設定された導入
路5に流入した流れはその流れ状態を安定させて測定路
4に流入する。測定路4では流路幅Wに対して流路高さ
Hを十分小さく設定したアスペクト比の大きな断面形状
により、流路断面での流れ状態の二次元性が確保され
る。測定路4を出た流れは導出路6を経て出口部11よ
り流出する。導出路6は測定路4の断面に近い形状・寸
法に設定されているため、測定路4の下流端での流れは
上記二次元性が確保される。すなわち測定路4の流れ方
向の全域にわたって流れ状態の二次元性が確保される。
・処理部15aの作用により対向配置された一対の超音
波振動子13間で超音波の送受が行なわれる。このとき
流量演算部14では、一対の超音波振動子13間で計測
される信号を信号発生・処理部15aで処理し、さらに
演算部15bにおいて被測定流体の流速に応じた超音波
の伝播時間より流速が計算される。この流速と測定路4
の断面積に基づいて流量が算出される。この流量計測値
に基づき被測定流体の流量が過大など異常と見なすこと
ができる場合などでは、開閉制御部16により開閉体9
を駆動して弁部9bを開閉制御口8に当接させて被測定
流体の流れを停止(図示せず)させる。
流れをよぎる距離を測定路4に対して最大限に長く設定
できるため、超音波の伝播時間の変化を確実に検出で
き、高精度の測定ができる。また、被測定流体は測定路
4の全域で流れ状態の二次元性が高められ、さらに一対
の超音波振動子13が測定路4の上流側および下流側に
設けられて超音波が測定路4を伝播する距離を長く設定
できるので、流れ状態の改善および超音波の伝播の両面
で測定精度を向上できる。また、導入路5、測定路4、
導出路6をU字状に形成したU字体12の外側から開閉
体9を収める流量制御室7を設けるとともに一対の超音
波振動子13を測定路4の上流側および下流側に設ける
ことで、上流側の超音波振動子13と開閉体9の配置の
干渉をなくして測定路4の流れ方向側の長さLとU字状
の奥行き方向(図1の紙面方向)の長さをそれぞれ短縮
して流量計の小型化を実現できる。また、流量制御室7
の開閉体9を取付ける穴および導入路5に連通する開閉
制御口8は外側から容易に加工可能のため低コスト化が
できる。
音波式流量計の測定路4を示し、図1のB−B線で切断
した場合に相当する断面図である。図3において、一対
の超音波振動子13は測定路4の上流側および下流側に
互いに対向するように設けたもので、測定路4の被測定
流体の流れ方向全域にわたり測定可能とするとともに流
路幅Wの方向に被測定流体の流れを横切るように流れ方
向(矢印C)に対して所定の角度θを設けて配置されて
いる。
された超音波は、測定路4を貫流する被測定流体に対し
て流れに直交する断面すなわち矩形断面の長辺方向であ
る流路幅Wにわたって流れを横切って他方の超音波振動
子13で受信される。ここで測定路4での流れ状態はア
スペクト比を大きくした矩形断面により二次元性を高め
られることと、さらに矩形断面の長辺方向である流路幅
Wにわたり平均の流速を計ることのため、より一層の高
精度の流量測定ができる。また、上流側の超音波振動子
13と開閉体9は偏心して配置されるため、配置上の干
渉がより一層避け易くなり、流量計の外形寸法に影響す
る高さ寸法Y(図1に示す)を小さくして流量計の小型
化ができる。また、一対の超音波振動子13を測定路4
の上流側および下流側の端面に配置することにより、一
対の超音波振動子13は流路幅Wの方向への飛び出し量
が低減でき、流量計の外形寸法に影響する奥行き寸法D
を小さくできる。従って、流量計のより一層の小型化が
できる。
音波式流量計の流路体の分解斜視図である。図4におい
て、17は入口部10と、流量制御室7、導入路5、測
定路4、導出路6からなるU字体12と、出口部11と
を金属材料で一体成形した流路体である。18は流路体
17の流量制御室7の一面に設けた第一開口部、19は
U字体12の一面に設けた第二開口部であり、第一開口
部18および第二開口部19は同一面側に設けられてい
る。20は第一開口部18および第二開口部19を封止
する封止体であり、封止体20はパッキン材(図示せ
ず)あるいはシール剤(図示せず)を介して流路体17
に取付けられる。
流路である流路体17が高強度に構成されるため、測定
部の歪みあるいは外力による変形などを防止して測定部
の形状安定性が確保でき、流量計の耐久性および信頼性
を向上できる。
減でき、加工時間および組立時間などの低減により低コ
スト化が実現できる。
音波式流量計の縦断面図、図6は同流量計の流路体の分
解斜視図である。図5において、21は入口部10と出
口部11を機械的に接続し固定する接続体であり、ここ
では接続体21は入口部10と出口部11を金属材料で
一体成形している。22は接続体21とU字体12によ
り囲まれて形成される空間部であり、流量演算部14は
この空間部22に収納されている。
17の第一開口部18および第二開口部19を封止する
とともに空間部22の一面を封鎖する金属材料で形成し
た第一封止体であり、24は空間部22の他面を封鎖す
る金属材料で形成した第二封止体である。
10および出口部11を接続体21で固定しているの
で、流量計を外部の配管などに取付ける時など大きな外
力を加えても、高強度化された接続体21により測定路
4を有するU字体12の変形を防止でき取付時の施工性
および計測精度の信頼性が向上できる。また、接続体2
1とU字体12との間で形成した空間部22に流量演算
部14を収納することでスペースの有効活用を図り流量
計をより小型化できる。また流量演算部14は接続体2
1とU字体12により必然的に4面を金属材料で囲うこ
とができ、残りの2面を第一および第二封止体23、2
4で囲うだけで流量演算部14はその全周面を外部から
の電波などの外乱から遮蔽できる。特に第一封止体23
は流路体17の封止体と兼用でき、外乱からの遮蔽構成
の低コスト化と外乱の影響をなくして計測精度の信頼性
を向上することができる。
音波式流量計の縦断面図である。図7において、25は
計測値、異常発生あるいは流量計への動作命令などを離
れた場所に設けた外部ユニット26と無線により送受信
する無線送受信手段である。無線送受信手段25は無線
送受信手段本体25aと無線送受信手段アンテナ25b
を備え、外部ユニット26は外部ユニット本体26aと
外部アンテナ26bを備えている。27は無線送受信手
段25とU字体12を覆う筐体である。この筐体27は
合成樹脂などの電波透過性材料で構成されるもので、無
線送受信手段25とU字体12の他に開閉体9、一対の
超音波振動子13、流量演算部14、などを覆ってい
る。また、流量演算部14および無線送受信手段25の
無線送受信手段本体25aは空間部22に収納されると
ともに封止体(図示せず)により外乱電波などから遮蔽
されている。
波透過性材料にして無線送受信手段25を筐体27内に
内蔵でき、筐体の外部に無線送受信手段を設ける場合に
生じる外形寸法の拡大や部品数の増加が防止され、流量
計の小型化と低コスト化ができる。また、U字体12に
より流量計の強度が確保されるため、筐体は強度部材と
考えなくて良く、材質の選択自由度、薄肉化、樹脂化な
どが実現でき、流量計の生産性の向上と軽量化による取
扱い性の向上ができる。
音波式流量計の縦断面図である。図8において、28は
被測定流体の中に含まれる水分を凝縮液化させる凝縮促
進部であり、一対の超音波振動子13の上流側と下流側
に設けられている。29は凝縮促進部28に熱的に連結
された放熱部である。凝縮促進部28としてペルチェ素
子などの電子冷却手段の吸熱側を配置し、放熱部29と
してペルチェ素子などの電子冷却手段の放熱側を配置す
ることで被測定流体中の水分を温度の低下した凝縮促進
部28で凝縮せしめるものである。このように測定路4
あるいは超音波振動子13よりも低温となる凝縮促進部
28を設けることで測定路4あるいは超音波振動子13
への水分の付着を防止して、水分が付着することによる
超音波の送受信機能の劣化の発生をなくし、計測不能と
なる事態の防止および計測精度の劣化の発生を防止す
る。なお、凝縮促進部28は一対の超音波振動子13の
上流側に設けることで十分であるが、被測定流体の流動
が停止しているときに出口部11側から自然対流などで
逆流する可能性があることを考えると、一対の超音波振
動子13の下流側にも設ける方がより効果があるのは言
うまでもない。また、測定路4を導入路5、導出路6よ
り上方に配置した逆U字状にU字体12を構成した方が
効果が高いのは言うまでもない。
進部28で凝縮液化されて低減されるため一対の超音波
振動子13への水分の結露付着が防止され、超音波振動
子13への水分の付着による超音波の受送信機能の劣化
を防止して測定機能の確保および測定精度の確保に対す
る信頼性を向上できる。
音波式流量計の縦断面図である。図9において、30は
接続体21の外表面に設けたフィンで、フィン30の近
くにある被測定流体の流路の内壁が熱的に対向して凝縮
促進部28として作用する。31は特に強く凝縮促進部
28として作用させるため流路の内壁に設けた凝縮フィ
ンであり、接続体21を介して外表面に設けたフィン3
0と熱的に連結されている。ここで、凝縮促進部28は
フィン30により外気により冷やされて外気温度程度ま
で冷やされ、凝縮促進部28を通る被測定流体中の水分
の凝縮液化を促し、被測定流体の湿度が高くその露点温
度が凝縮促進部28の温度より高い場合は凝縮促進部2
8で結露を生じさせる。
却するため凝縮作用にエネルギーを使わず省電力化でき
る。また、流量計の外部に接する外表面積が広い接続体
にさらに表面積を拡大するフィンを設けるため、このフ
ィンに熱的に対向する流量計内の流路が外気温度により
十分冷やされて凝縮作用を確実にして計測部への水分の
付着を防止して計測の信頼性をより一層向上できる。ま
た、接続体の外表面積が広いためフィンを設置する位置
は加工し易い場所に任意に設定でき加工性を向上でき
る。また、さらにフィンを接続体の補強部として併用で
きるため、流量計の耐久性を向上できる。なお、流路の
内壁に凝縮フィン31がない場合でも、外表面に設けた
フィン30の近くにある流路の内壁は外気温度により冷
却されるので凝縮促進部28として作用するのは言うま
でもなく、流路の内壁の加工が容易となるため、より生
産性に優れた流量計が実現できる。
超音波式流量計の縦断面図である。図10において、3
2は測定路4の外周側に設けた断熱材であり、超音波振
動子13も覆うように設けている。この断熱材32によ
り測定路4の近傍を保温して凝縮促進部28よりも測定
路4の近傍の温度が低くなるのを防ぎ、測定路4および
超音波振動子13への結露を防止する。
外気温度により他の部分より速く冷却されるのを防止し
て測定路4での内面の結露を防止して超音波振動子13
への水分の付着をなくすもので、超音波振動子13への
水分の付着による超音波の受送信特性の劣化を防止して
流量測定の信頼性をより一層向上できる。
超音波式流量計によれば、次の効果が得られる。
よび下流側に接続した導入路と導出路とをU字状に形成
したU字体と、U字体の導入路外側に設けた開閉体を有
する流量制御室と、測定路の上流側および下流側に対向
して設けた超音波振動子を備えることにより、測定路で
の流れ状態の二次元性が高められ、かつ超音波振動子間
の超音波が測定路を伝播する距離を長く設定できるの
で、流れ状態の改善および超音波の伝播時間の解析精度
の両面で測定精度を向上できる。また、上流側の超音波
振動子と開閉体の配置の干渉をなくして測定路の流れ方
向側の長さとU字体の奥行き方向の長さをそれぞれ短縮
してアスペクト比の大きな矩形断面の測定路であっても
流量計の小型化を実現できる。さらに、流量制御室の開
閉体を取付ける穴および導入路に連通する穴は外側から
容易に加工可能のため低コスト化ができる。
測定流体の流れを横切るように流れ方向に対して所定の
角度を設けて配置されているので、二次元性を高められ
た流れ状態に対してさらに矩形断面の長辺方向である流
路幅Wにわたり平均の流速を計ることのため、より一層
の高精度の流量測定ができる。また、上流側の超音波振
動子と開閉体は偏心して配置されることおよび超音波振
動子を測定路の上流側および下流側の端面に配置するこ
とにより、流量計の外形寸法に影響する高さ寸法Yおよ
び奥行き寸法Dを小さくして流量計のより一層の小型化
ができる。
路、導出路、出口部を一体成形しているので、一体成形
により被測定流体の流路である流路体が高強度に構成さ
れ測定部の歪みあるいは外力による変形などを防止して
測定部の形状安定性が確保でき、流量計の耐久性および
信頼性を向上できる。また、各部の一体成形により部品
点数が削減でき、加工時間および組立時間などの低減に
より低コスト化が実現できる。
接続体とU字体との間で形成した空間部に流量演算部を
収納しているので、外部との接続口である入口部および
出口部を接続体で固定しているので流量計の高強度化に
より取付の施工性および計測の信頼性を向上できる。ま
た、接続体とU字体との間で形成した空間部に流量演算
部を収納することで流量計をより小型化できる。また流
量演算部は接続体とU字体により必然的に4面を金属材
料で囲われるため、残りの2面を囲うだけで流量演算部
はその全面を外部からの電波などの外乱から遮蔽でき、
低コストで信頼性を向上できる。
透過性材料で構成した筐体を備えているので、無線送受
信手段を筐体内に内蔵でき、筐体の外部に無線送受信手
段を設ける場合に生じる外形寸法の拡大や部品数の増加
が防止されて流量計の小型化および低コスト化が向上で
きる。また、U字体により流量計の強度が確保されるた
め筐体は強度部材と考えなくて良く、材質の選択自由
度、薄肉化、樹脂化などが実現でき、流量計の生産性の
向上と軽量化による取扱い性の向上ができる。
は被測定流体中の水分を凝縮液化させる凝縮促進部を設
けているので、被測定流体中の水分は凝縮促進部で凝縮
液化されて低減されるため超音波振動子への水分の結露
付着が防止され、超音波の受送信機能の劣化を防止して
測定機能の確保および測定精度の確保に対する信頼性を
向上できる。
縮促進部を構成しているので、外気温度と自然対流によ
り冷却するため凝縮作用にエネルギーを使わず省電力化
できる。また、外表面積が広い接続体の表面積をさらに
拡大することで、流量計内の流路が外気温度により十分
冷やされて凝縮作用が確実となり信頼性をより一層向上
できる。また、接続体の外表面積が広いためフィンを設
置する位置は加工し易い場所に任意に設定でき加工を向
上できる。また、さらにフィンを接続体の補強部として
併用できるため、流量計の耐久性を向上できる。
ているので、測定路4が他の部分より速く冷やされるの
を防いで測定路あるいは超音波振動子への水分の付着を
防止し、超音波振動子への水分の付着による超音波の受
送信特性の劣化を防止して流量測定の信頼性をより一層
向上できる。
示し、図1のB−B線で切断した場合相当する断面図
分解斜視図
図
面斜視図
Claims (8)
- 【請求項1】矩形断面を有する測定路と、前記測定路の
上流側に設けた導入路と、前記測定路の下流側に設けた
導出路と、前記導入路に流入する被測定流体を制御する
開閉体と、前記導入路に連通され前記開閉体を設けた流
量制御室と、前記流量制御室の上流側に設けた入口部
と、前記導出路の下流側に設けた出口部と、前記測定路
の上流側および下流側に対向して設けた超音波振動子
と、前記超音波振動子からの信号を基に流量を算出する
流量演算部とを備え、前記導入路、前記測定路、前記導
出路をU字状に形成したU字体を有する超音波式流量
計。 - 【請求項2】対向する超音波振動子は測定路の被測定流
体の流れを横切るように流れ方向に対して所定の角度を
設けて配置した請求項1記載の超音波式流量計。 - 【請求項3】入口部、流量制御室、導入路、測定路、導
出路、出口部を一体成形した請求項1記載の超音波式流
量計。 - 【請求項4】入口部、出口部を機械的に固定する接続体
と、この接続体とU字体との間で形成した空間部と、こ
の空間部に流量演算部を収納した請求項1〜3のいずれ
か1項に記載の超音波式流量計。 - 【請求項5】無線送受信手段と、この無線送受信手段と
U字体を覆う電波透過性材料で構成した筐体を備えた請
求項1〜4のいずれか1項に記載の超音波式流量計。 - 【請求項6】超音波振動子の少なくとも上流側には被測
定流体中の水分を凝縮液化させる凝縮促進部を設けた請
求項1〜5のいずれか1項に記載の超音波式流量計。 - 【請求項7】凝縮促進部は、接続体の外表面にフィンを
設けて構成した請求項6記載の超音波式流量計。 - 【請求項8】少なくとも測定路には断熱材を設けた請求
項1〜7のいずれか1項に記載の超音波式流量計。
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JPH1038649A true JPH1038649A (ja) | 1998-02-13 |
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