JPH103860A - 蛍光ランプの製造方法および蛍光ランプ - Google Patents
蛍光ランプの製造方法および蛍光ランプInfo
- Publication number
- JPH103860A JPH103860A JP15206396A JP15206396A JPH103860A JP H103860 A JPH103860 A JP H103860A JP 15206396 A JP15206396 A JP 15206396A JP 15206396 A JP15206396 A JP 15206396A JP H103860 A JPH103860 A JP H103860A
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- JP
- Japan
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- glass bulb
- amalgam
- fluorescent lamp
- exhaust pipe
- residue
- Prior art date
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- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 水銀放出後のアマルガム残留物をガラスバル
ブ内から取り除き、残留物による音の発生や蛍光体層の
剥離を防止する。 【解決手段】 ガラスバルブ2の両端部を扁平形ステム
3で閉塞した後にガラスバルブ2内部にアマルガムを投
入し、ガラスバルブ2内を排気後に排気管6を所定長さ
残してチップオフし、ガラスバルブ2内部でアマルガム
から水銀を放出させる。その後、アマルガムの水銀放出
後の残留物8を排気管6内部に移動させ、排気管6を扁
平形ステム3の近傍で溶断することにより、ガラスバル
ブ2から残留物を収容した排気管部9を分離する。
ブ内から取り除き、残留物による音の発生や蛍光体層の
剥離を防止する。 【解決手段】 ガラスバルブ2の両端部を扁平形ステム
3で閉塞した後にガラスバルブ2内部にアマルガムを投
入し、ガラスバルブ2内を排気後に排気管6を所定長さ
残してチップオフし、ガラスバルブ2内部でアマルガム
から水銀を放出させる。その後、アマルガムの水銀放出
後の残留物8を排気管6内部に移動させ、排気管6を扁
平形ステム3の近傍で溶断することにより、ガラスバル
ブ2から残留物を収容した排気管部9を分離する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスバルブ両端
部が扁平形ステムで閉塞され、内部にアマルガムを有す
る蛍光ランプおよびその製造方法に関するものである。
部が扁平形ステムで閉塞され、内部にアマルガムを有す
る蛍光ランプおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ガラスバルブ内部に水銀を封
入する方式として、水銀を収容したガラス製またはメタ
ル製カプセルをガラスバルブ内に固定し、ガラスバルブ
封止後にカプセルを加熱開封してガラスバルブ内に水銀
を放出させるガラスカプセル方式やメタルカプセル方式
のほかに、アマルガムを用いる方式等がある。
入する方式として、水銀を収容したガラス製またはメタ
ル製カプセルをガラスバルブ内に固定し、ガラスバルブ
封止後にカプセルを加熱開封してガラスバルブ内に水銀
を放出させるガラスカプセル方式やメタルカプセル方式
のほかに、アマルガムを用いる方式等がある。
【0003】これらの方式は、液体水銀をガラスバルブ
内に直接投入する水銀ドロッパー方式に比べて投入水銀
量のコントロールが容易であり、蛍光ランプに使用する
水銀量を必要最小限に抑えることができるとともに、蛍
光ランプ製造時の水銀の大気中への拡散を防止できる等
の利点がある。
内に直接投入する水銀ドロッパー方式に比べて投入水銀
量のコントロールが容易であり、蛍光ランプに使用する
水銀量を必要最小限に抑えることができるとともに、蛍
光ランプ製造時の水銀の大気中への拡散を防止できる等
の利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガラスカプセ
ル方式やメタルカプセル方式では、完成後の蛍光ランプ
内に、ガラス製カプセルやメタル製カプセルという不要
なものが残ることになる。
ル方式やメタルカプセル方式では、完成後の蛍光ランプ
内に、ガラス製カプセルやメタル製カプセルという不要
なものが残ることになる。
【0005】また、アマルガムを使用する方式の場合に
は、ガラスバルブの封止後にアマルガムを加熱して水銀
を放出させるので、アマルガムの水銀放出後の残留物が
蛍光ランプ内に残った状態で完成品となる。
は、ガラスバルブの封止後にアマルガムを加熱して水銀
を放出させるので、アマルガムの水銀放出後の残留物が
蛍光ランプ内に残った状態で完成品となる。
【0006】そのため、蛍光ランプの輸送時や交換時に
残留物がガラスバルブ内で転がって異音を発生させ、使
用者に不良品との誤解を与えるほか、輸送時に残留物が
ガラスバルブ内部で転がることにより、ガラスバルブの
内壁面に形成された蛍光体層を剥離させるという問題が
ある。
残留物がガラスバルブ内で転がって異音を発生させ、使
用者に不良品との誤解を与えるほか、輸送時に残留物が
ガラスバルブ内部で転がることにより、ガラスバルブの
内壁面に形成された蛍光体層を剥離させるという問題が
ある。
【0007】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、水銀放出後のアマルガム残留物
をガラスバルブ内から取り除くことのできる蛍光ランプ
の製造方法と、それに適した蛍光ランプを提供するもの
である。
になされたものであり、水銀放出後のアマルガム残留物
をガラスバルブ内から取り除くことのできる蛍光ランプ
の製造方法と、それに適した蛍光ランプを提供するもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明の蛍光ランプの製造方法は、ガラスバル
ブの少なくとも一端部を排気管を有する扁平形ステムで
閉塞し、前記排気管より前記ガラスバルブ内部にアマル
ガムを投入するとともに前記ガラスバルブ内を排気した
後、前記排気管を所定長さ残して溶断して前記ガラスバ
ルブを封止し、次に前記ガラスバルブ内部で前記アマル
ガムから水銀を放出させ、前記アマルガムの水銀放出後
の残留物を前記排気管内部に移動させた後、前記排気管
を前記扁平形ステムの近傍で溶断することにより、前記
ガラスバルブから前記残留物を収容した排気管部を分離
するものである。
るために本発明の蛍光ランプの製造方法は、ガラスバル
ブの少なくとも一端部を排気管を有する扁平形ステムで
閉塞し、前記排気管より前記ガラスバルブ内部にアマル
ガムを投入するとともに前記ガラスバルブ内を排気した
後、前記排気管を所定長さ残して溶断して前記ガラスバ
ルブを封止し、次に前記ガラスバルブ内部で前記アマル
ガムから水銀を放出させ、前記アマルガムの水銀放出後
の残留物を前記排気管内部に移動させた後、前記排気管
を前記扁平形ステムの近傍で溶断することにより、前記
ガラスバルブから前記残留物を収容した排気管部を分離
するものである。
【0009】この方法によれば、アマルガムの残留物を
扁平形ステム上で転がすことにより容易に排気管内部に
移動させることができ、残留物を排気管部に密閉した状
態でガラスバルブと分離することができる。
扁平形ステム上で転がすことにより容易に排気管内部に
移動させることができ、残留物を排気管部に密閉した状
態でガラスバルブと分離することができる。
【0010】また、本発明の蛍光ランプは、ガラスバル
ブの両端部を扁平形ステムで閉塞した蛍光ランプにおい
て、前記扁平形ステムはそのほぼ中央部にチップオフ部
を有するとともに、前記扁平形ステムの内壁面に前記チ
ップオフ部に向かって下る傾斜面を有する漏斗状部が設
けられているものである。
ブの両端部を扁平形ステムで閉塞した蛍光ランプにおい
て、前記扁平形ステムはそのほぼ中央部にチップオフ部
を有するとともに、前記扁平形ステムの内壁面に前記チ
ップオフ部に向かって下る傾斜面を有する漏斗状部が設
けられているものである。
【0011】この構成によれば、蛍光ランプの製造時
に、アマルガムの残留物を傾斜面上で転がして排気管内
に容易に移動させることができ、アマルガムの残留物を
蛍光ランプから容易に分離することができる。
に、アマルガムの残留物を傾斜面上で転がして排気管内
に容易に移動させることができ、アマルガムの残留物を
蛍光ランプから容易に分離することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面を用いて説明する。
面を用いて説明する。
【0013】(実施の形態1)本発明の製造方法により
40W直管蛍光ランプを製造する例について、図面を用
いて説明する。
40W直管蛍光ランプを製造する例について、図面を用
いて説明する。
【0014】図1に示すように、扁平形ステム3の周縁
部に形成された段差部12(図5を参照)を、内面に蛍
光体層(図示せず)が形成されたガラスバルブ2の端部
にはめ合わせて、ガラスバルブ2の両端部を閉塞する。
部に形成された段差部12(図5を参照)を、内面に蛍
光体層(図示せず)が形成されたガラスバルブ2の端部
にはめ合わせて、ガラスバルブ2の両端部を閉塞する。
【0015】次に、一方の排気管(図示せず)をガラス
バルブ(図示せず)の近傍で溶断してチップオフした
後、もう一方の排気管6が鉛直上方に位置するようにガ
ラスバルブ2を回転させ、排気管6からアマルガム粒
(図示せず)をガラスバルブ2の内部に投入する。排気
管6からガラスバルブ2の内部を排気した後、アルゴン
等の所定のガスを封入し、排気管6をガラスバルブ2の
端面から約70[mm]の所で溶断してチップオフす
る。この時点で、ガラスバルブ2は、完全に封止され
る。
バルブ(図示せず)の近傍で溶断してチップオフした
後、もう一方の排気管6が鉛直上方に位置するようにガ
ラスバルブ2を回転させ、排気管6からアマルガム粒
(図示せず)をガラスバルブ2の内部に投入する。排気
管6からガラスバルブ2の内部を排気した後、アルゴン
等の所定のガスを封入し、排気管6をガラスバルブ2の
端面から約70[mm]の所で溶断してチップオフす
る。この時点で、ガラスバルブ2は、完全に封止され
る。
【0016】アマルガム粒としては、たとえば、チタン
と亜鉛との重量比が9:1で、水銀7[mg]を含む直
径1.5[mm]の球状のものを使用する。
と亜鉛との重量比が9:1で、水銀7[mg]を含む直
径1.5[mm]の球状のものを使用する。
【0017】次に、ガラスバルブ2を回転あるいは揺動
してアマルガム粒をガラスバルブ2の端部に移動させ、
ガラスバルブ2の外部からの高周波加熱によりアマルガ
ムから水銀を放出させる。続いて、図2に示すように、
ガラスバルブ2を垂直に立てて排気管6を鉛直下部に位
置させ、ガラスバルブ2を揺動させて、残留物8を連通
孔7から排気管6の内部に落下させる。連通孔7および
排気管6の内径は3〜4[mm]であり、1.5[m
m]のアマルガム粒を落下させるのに十分な大きさであ
る。
してアマルガム粒をガラスバルブ2の端部に移動させ、
ガラスバルブ2の外部からの高周波加熱によりアマルガ
ムから水銀を放出させる。続いて、図2に示すように、
ガラスバルブ2を垂直に立てて排気管6を鉛直下部に位
置させ、ガラスバルブ2を揺動させて、残留物8を連通
孔7から排気管6の内部に落下させる。連通孔7および
排気管6の内径は3〜4[mm]であり、1.5[m
m]のアマルガム粒を落下させるのに十分な大きさであ
る。
【0018】最後に、排気管6を扁平形ステム3の近傍
で溶断してチップオフし、ガラスバルブ2から排気管部
9を分離する(図3参照)。
で溶断してチップオフし、ガラスバルブ2から排気管部
9を分離する(図3参照)。
【0019】本発明の製造方法によれば、アマルガムの
残留物8を扁平形ステム3上で転がして排気管6の内部
に確実に落下させることができる。そして、残留物8を
完成後の蛍光ランプ1から除去することができるので、
残留物8による異音発生や蛍光体剥離といった問題が発
生しない。
残留物8を扁平形ステム3上で転がして排気管6の内部
に確実に落下させることができる。そして、残留物8を
完成後の蛍光ランプ1から除去することができるので、
残留物8による異音発生や蛍光体剥離といった問題が発
生しない。
【0020】また、ガラスバルブ2の内部にアマルガム
が残留せず、水銀が単体で封入されているので、ランプ
点灯時の光束の立ち上がりが速い。
が残留せず、水銀が単体で封入されているので、ランプ
点灯時の光束の立ち上がりが速い。
【0021】残留物8を排気管6内部に容易に落下させ
るためには、扁平形ステム3の内面に傾斜面を有する漏
斗状部5を設けることが好ましいが、漏斗状部5がなく
ても、ガラスバルブ2全体を揺動することにより残留物
8を排気管6内部に落下させることができる。
るためには、扁平形ステム3の内面に傾斜面を有する漏
斗状部5を設けることが好ましいが、漏斗状部5がなく
ても、ガラスバルブ2全体を揺動することにより残留物
8を排気管6内部に落下させることができる。
【0022】また、残留物8を排気管部9に密閉した状
態でガラスバルブ2から分離することができるので、大
気中への水銀の放散を防止することができ、その後の残
留物8の処理を容易かつ無公害に行うことができる。
態でガラスバルブ2から分離することができるので、大
気中への水銀の放散を防止することができ、その後の残
留物8の処理を容易かつ無公害に行うことができる。
【0023】なお、本発明ではアマルガム粒を使用して
いるが、水銀を収容したガラスカプセルやメタルカプセ
ルを使用してもよい。この場合にも、カプセルをガラス
バルブ内で固定せず、カプセルの加熱開封後に上記と同
様の方法により残留物をガラスバルブと分離することが
できる。
いるが、水銀を収容したガラスカプセルやメタルカプセ
ルを使用してもよい。この場合にも、カプセルをガラス
バルブ内で固定せず、カプセルの加熱開封後に上記と同
様の方法により残留物をガラスバルブと分離することが
できる。
【0024】以上のように、本発明の製造方法によれ
ば、水銀ドロッパー方式に比べて水銀投入量のコントロ
ールが格段に容易なアマルガムやカプセルを用いた蛍光
ランプにおいて、水銀放出後のアマルガムやカプセルを
蛍光ランプから分離することができる。
ば、水銀ドロッパー方式に比べて水銀投入量のコントロ
ールが格段に容易なアマルガムやカプセルを用いた蛍光
ランプにおいて、水銀放出後のアマルガムやカプセルを
蛍光ランプから分離することができる。
【0025】(実施の形態2)図4に示すように、本発
明の蛍光ランプは、ガラスバルブ2の両端部を扁平形ス
テム3で閉塞したものである。扁平形ステム3はそのほ
ぼ中央部にチップオフ部4を有するとともに、扁平形ス
テム3の内壁面には、その周縁部からチップオフ部4に
向かって下る傾斜面が設けられ、漏斗状部5が形成され
ている。
明の蛍光ランプは、ガラスバルブ2の両端部を扁平形ス
テム3で閉塞したものである。扁平形ステム3はそのほ
ぼ中央部にチップオフ部4を有するとともに、扁平形ス
テム3の内壁面には、その周縁部からチップオフ部4に
向かって下る傾斜面が設けられ、漏斗状部5が形成され
ている。
【0026】扁平形ステム3には、一対の電極リード線
13と、リング保持用のミドルポール14が埋め込ま
れ、一対の電極リード線13間には電極15が取り付け
られている。
13と、リング保持用のミドルポール14が埋め込ま
れ、一対の電極リード線13間には電極15が取り付け
られている。
【0027】この構成によれば、本発明の蛍光ランプの
製造方法を実施する際に、アマルガムの残留物を傾斜面
上で転がして排気管内に容易に移動させることができ、
アマルガムの残留物を蛍光ランプの外部に容易に取り除
くことができる。
製造方法を実施する際に、アマルガムの残留物を傾斜面
上で転がして排気管内に容易に移動させることができ、
アマルガムの残留物を蛍光ランプの外部に容易に取り除
くことができる。
【0028】また、傾斜面を設けることにより、扁平形
ステムを金型で成形する際に、金型の上型とガラス材料
との付着を防止することができ、ステムと金型との離型
を容易に行うことができる。
ステムを金型で成形する際に、金型の上型とガラス材料
との付着を防止することができ、ステムと金型との離型
を容易に行うことができる。
【0029】また、扁平形ステムは、従来のいわゆるフ
レアステムに比べて電極をガラスバルブ端部寄りに設け
ることができるので、電極間距離、すなわち陽光柱を長
くすることができ、蛍光ランプの発光効率を向上させる
ことができるという効果も有する。
レアステムに比べて電極をガラスバルブ端部寄りに設け
ることができるので、電極間距離、すなわち陽光柱を長
くすることができ、蛍光ランプの発光効率を向上させる
ことができるという効果も有する。
【0030】(実施の形態3)図5は、本発明の蛍光ラ
ンプに使用する扁平形ステムを示す。
ンプに使用する扁平形ステムを示す。
【0031】図5において、扁平形ステム3の傾斜面の
角度θを、ガラスバルブの中心軸に直交する面に対して
15゜以下としたものである。
角度θを、ガラスバルブの中心軸に直交する面に対して
15゜以下としたものである。
【0032】残留物8を排気管6内に容易に移動させる
ためには、この角度θを大きくすることが好ましい。し
かし、大きすぎると扁平形ステム3が厚形化して扁平形
ステムの利点が損なわれるほか、チップオフ部4が口金
(図示せず)と接触する等の問題が生じるため、角度θ
は15゜以下、0゜以上であることが好ましい。
ためには、この角度θを大きくすることが好ましい。し
かし、大きすぎると扁平形ステム3が厚形化して扁平形
ステムの利点が損なわれるほか、チップオフ部4が口金
(図示せず)と接触する等の問題が生じるため、角度θ
は15゜以下、0゜以上であることが好ましい。
【0033】また、図5および図6に示すように、扁平
形ステム3は、大径部11と、傾斜面を有する小径部1
0とを有し、周縁部に段差部12を形成している。小径
部10の外径はガラスバルブの端部内径よりも若干小さ
く、大径部11の外径はガラスバルブの外径とほぼ同一
となっている。また、図6に示すように、扁平形ステム
3のほぼ中央部に連通孔7が設けられ、そのまわりに電
極リード線13およびミドルポール14が配置されてい
る(電極は図示せず)。
形ステム3は、大径部11と、傾斜面を有する小径部1
0とを有し、周縁部に段差部12を形成している。小径
部10の外径はガラスバルブの端部内径よりも若干小さ
く、大径部11の外径はガラスバルブの外径とほぼ同一
となっている。また、図6に示すように、扁平形ステム
3のほぼ中央部に連通孔7が設けられ、そのまわりに電
極リード線13およびミドルポール14が配置されてい
る(電極は図示せず)。
【0034】このような段差部12を設けることによ
り、ガラスバルブの端部に扁平形ステムをしっかりはめ
合わせることができ、扁平形ステム3とガラスバルブ2
との位置合わせを容易に行うことができる。
り、ガラスバルブの端部に扁平形ステムをしっかりはめ
合わせることができ、扁平形ステム3とガラスバルブ2
との位置合わせを容易に行うことができる。
【0035】また、本発明に使用する扁平形ステムは、
金型成形により製造することができる。すなわち、所定
位置に孔を設けたソーダガラス円板に電極リード線1
3、ミドルポール14、排気管6をそれぞれ挿入し、金
型内に収容して加熱し、これらを一体化するとともに、
漏斗状部5と段差部12の成形も同時に行うことができ
る。したがって、従来のフレアステムに比べて電極リー
ド線等の位置合わせが容易である上、製造中のフレアの
割れ等の問題が発生することがない。
金型成形により製造することができる。すなわち、所定
位置に孔を設けたソーダガラス円板に電極リード線1
3、ミドルポール14、排気管6をそれぞれ挿入し、金
型内に収容して加熱し、これらを一体化するとともに、
漏斗状部5と段差部12の成形も同時に行うことができ
る。したがって、従来のフレアステムに比べて電極リー
ド線等の位置合わせが容易である上、製造中のフレアの
割れ等の問題が発生することがない。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ガラスバ
ルブ内に封入する水銀量を必要最小限に抑えることがで
きるとともに、ガラスバルブ内部にアマルガムやカプセ
ル等の不要な残留物が存在することのない蛍光ランプの
製造方法と蛍光ランプを提供することができる。
ルブ内に封入する水銀量を必要最小限に抑えることがで
きるとともに、ガラスバルブ内部にアマルガムやカプセ
ル等の不要な残留物が存在することのない蛍光ランプの
製造方法と蛍光ランプを提供することができる。
【図1】本発明の実施の形態の製造方法の工程を示す図
【図2】同じく他の工程を示す図
【図3】同じく別の工程を示す図
【図4】本発明の実施の形態の蛍光ランプの要部断面図
【図5】同蛍光ランプに用いられる扁平形ステムの断面
図
図
【図6】同扁平形ステムの平面図
1 蛍光ランプ 2 ガラスバルブ 3 扁平形ステム 4 チップオフ部 5 漏斗状部 6 排気管 7 連通孔 8 残留物 9 排気管部 12 段差部
Claims (4)
- 【請求項1】 ガラスバルブの少なくとも一端部を排気
管を有する扁平形ステムで閉塞し、前記排気管より前記
ガラスバルブ内部にアマルガムを投入するとともに前記
ガラスバルブ内を排気した後、前記排気管を所定長さ残
して溶断して前記ガラスバルブを封止し、次に前記ガラ
スバルブ内部で前記アマルガムから水銀を放出させ、前
記アマルガムの水銀放出後の残留物を前記排気管内部に
移動させた後、前記排気管を前記扁平形ステムの近傍で
溶断することにより、前記ガラスバルブから前記残留物
を収容した排気管部を分離することを特徴とする蛍光ラ
ンプの製造方法。 - 【請求項2】 ガラスバルブの両端部を扁平形ステムで
閉塞した蛍光ランプにおいて、前記扁平形ステムはその
ほぼ中央部にチップオフ部を有するとともに、前記扁平
形ステムの内壁面に前記チップオフ部に向かって下る傾
斜面を有する漏斗状部が設けられていることを特徴とす
る蛍光ランプ。 - 【請求項3】 前記傾斜面の角度は、前記ガラスバルブ
の中心軸に直交する面に対して15゜以下であることを
特徴とする請求項2に記載の蛍光ランプ。 - 【請求項4】 前記扁平形ステムはその周縁部に、前記
ガラスバルブの端部内径よりも小さな外径を有する小径
部と、前記小径部より大きな外径を有する大径部とから
なる段差部を有し、前記ガラスバルブの端部に前記小径
部がはめ合わされていることを特徴とする請求項2に記
載の蛍光ランプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15206396A JPH103860A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 蛍光ランプの製造方法および蛍光ランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15206396A JPH103860A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 蛍光ランプの製造方法および蛍光ランプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH103860A true JPH103860A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15532254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15206396A Pending JPH103860A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 蛍光ランプの製造方法および蛍光ランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH103860A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009098750A1 (ja) * | 2008-02-08 | 2009-08-13 | Panasonic Corporation | 蛍光ランプおよび照明装置 |
-
1996
- 1996-06-13 JP JP15206396A patent/JPH103860A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009098750A1 (ja) * | 2008-02-08 | 2009-08-13 | Panasonic Corporation | 蛍光ランプおよび照明装置 |
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