JPH1038460A - 乾燥機 - Google Patents

乾燥機

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Publication number
JPH1038460A
JPH1038460A JP20896496A JP20896496A JPH1038460A JP H1038460 A JPH1038460 A JP H1038460A JP 20896496 A JP20896496 A JP 20896496A JP 20896496 A JP20896496 A JP 20896496A JP H1038460 A JPH1038460 A JP H1038460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
binder
chamber
slurry
powder
spraying
Prior art date
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Pending
Application number
JP20896496A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Fujimura
美一 藤村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
Priority to JP20896496A priority Critical patent/JPH1038460A/ja
Publication of JPH1038460A publication Critical patent/JPH1038460A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Glanulating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面に均一にバインダーが存在する造粒粉末
が得られる乾燥機を提供すること。 【解決手段】 スラリーをチャンバー1内に噴霧し、溶
媒を除去し、造粒粉末を得る乾燥機に、チャンバー1の
下部にバインダー噴霧用のノズル3を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾燥機に関し、特
に、セラミックス原料粉末等の造粒の際、一般的に用い
られているスプレードライヤーの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】乾燥造粒は、固形分と溶媒との混合液
(以下、スラリーと称す)から溶媒を除去し、利用目的
に応じた形態の造粒粉末を得るための基本操作であり、
最近のファインセラミックスを代表とする新素材の開発
には欠かせない技術である。
【0003】また、乾燥造粒には乾燥機が用いられ、こ
のような産業上の必要性から、より高性能な乾燥機が求
められている。現在、工業用に広く用いられている乾燥
機の一つとして、スプレードライヤーがある。これは、
熱風を吹き込んだチャンバー内にノズルあるいはアトマ
イザーによって、スラリーを噴霧し、表面張力によって
球状となった液滴から溶媒を蒸発させ、乾燥と造粒を同
時に行う装置である。
【0004】ところで、セラミックス原料粉末の場合、
後工程で予焼あるいは成形を行う。このために、造粒粉
末としては、次のような性質が求められている。 輸送に耐え得る強度をもっていること、 流動性がよいこと、 成形用粉末として使用する場合には、得られる成形体
にハンドリング可能な強度があること、 金型への充填が容易なこと、 金型との摩擦が小さいこと、等である。
【0005】従って、造粒粉末にある程度の強度を持た
せ、これを成形して得られる成形体にハンドリング可能
な強度を持たせることを目的として、スラリーに結合剤
(バインダー)を混合して造粒することが通常行われて
いる。
【0006】成形体の強度は、造粒粉末どうしの結合が
強いほど大きくなる。即ち、バインダーが造粒粉末の表
面に存在するほどバインダーどうしの結合力が強く、成
形体の強度も大きくなる。
【0007】しかし、従来のようにスラリーにバインダ
ーを混合し、スプレードライヤーで乾燥造粒した場合に
は、溶媒の蒸発に伴って、バインダーも液滴の表面に移
動するが、少量しか存在しない。更に、バインダーは、
造粒粉末の表面に不均一に存在しているため、得られる
成形体の強度は、十分なものではなかった。
【0008】また、スラリーに対するバインダーの混合
量を多くすれば、成形体の強度は大きくなるが、焼結工
程において、バインダーの燃焼に伴い発生するガスによ
り、製品に割れが発生しやすくなる。
【0009】また、スラリーの濃度を高くすることは、
生産性の向上に対して好ましいが、溶媒が少なくなるた
めに、液滴の乾燥時間が短くなり、液滴の表面に移動す
るバインダーの量も少なくなり、成形体の強度も小さく
なる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の課題
を解決し、表面に均一にバインダーが存在する造粒粉末
が得られる乾燥機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、固形分と溶媒
の混合液をチャンバー内に噴霧し、前記溶媒を除去し、
造粒粉末を得る乾燥機において、前記チャンバーの下部
に、バインダー噴霧用のノズルを設けたことを特徴とす
る乾燥機である。
【0012】即ち、本発明は、熱風を吹き込んだチャン
バー内にノズルあるいはアトマイザーによって、スラリ
ーを噴霧し、球状となった液滴から溶媒を蒸発させ、乾
燥と造粒を同時に行う乾燥機において、スラリー噴霧用
とは別に、チャンバーの下部にバインダー噴霧用のノズ
ルを設けた構造としたものである。
【0013】従って、本発明の乾燥機においては、チャ
ンバー内に噴霧された液滴の溶媒が蒸発し、造粒粉末が
落下する際に、このノズルからバインダーを吹き付け、
容易に造粒粉末の表面にバインダーをコーティングする
ことが可能である。よって、バインダーは、粉末の表面
に薄く均一に存在するため、この粉末を成形した場合、
従来よりも成形体の強度が向上する。
【0014】また、造粒粉末の表面にバインダーを吹き
付ける方式であるために、スラリーの濃度を高くした場
合においても、表面をバインダーで薄く均一にコーティ
ングすることができる。そのことにより、従来のよう
に、スラリー濃度を高くした場合においても、成形体の
強度が低下することはない。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の乾燥機の概略を
示す。本発明の乾燥機は、チャンバー1の下部にバイン
ダー噴霧用のノズル3が2箇所に取り付けられている。
高速回転するアトマイザーディスク2の遠心力によっ
て、スラリーをチャンバー1の内部に噴霧する。噴霧さ
れたスラリーは、表面張力により球状となり、溶媒が蒸
発し、顆粒状の粉末となり、チャンバー1内を落下す
る。この落下してきた粉末に上記のノズル3によりバイ
ンダーを吹き付ける。これにより、表面にバインダーが
薄く均一にコーティングされた造粒粉末が得られる。
【0016】
【実施例】本実施例において、チャンバーの概略の寸法
は、高さが3m、直胴部の直径が1.5mである。ま
た、チャンバーに投入される熱風の温度は250℃、チ
ャンバーの下部の熱風の出口付近の温度は120℃であ
る。
【0017】(実施例1)スラリーとして濃度50%、
粘度1000cPである、MnZnフェライトの原料粉
末と純水の混合液を用い、バインダーとしてポリビニル
アルコール(PVA)の7%水溶液を用い、造粒した。
【0018】更に、得られた造粒粉末を乾式プレスし、
縦1cm、横3.5cm、高さ0.5cmの成形体を得
た。成形体の密度は、2.9g/cm3とした。この成
形体を用い、3点曲げ試験によって、成形体強度を測定
した。
【0019】(比較例1)PVAの7%水溶液を、あら
かじめ粉末重量に対して14wt%添加し、濃度50
%、粘度1000cPに調整したスラリーを用い、図1
のノズル3からバインダーの噴霧をしないで造粒した。
【0020】実施例1と同様にして、得られた造粒粉末
を、乾式プレスし、成形体を得、強度を測定した。
【0021】(実施例2)スラリーとして濃度60%、
粘度1500cPであるMnZnフェライトの原料粉末
と純水の混合液を用いた以外は、実施例1と同様な条
件、手順で、造粒した後、乾式プレスし、成形体を得、
強度を測定した。
【0022】(比較例2)スラリーを、濃度60%、粘
度1500cPに調整した以外は、比較例1と同様な条
件、手順で、造粒した後、乾式プレスし、成形体を得、
強度を測定した。
【0023】実施例1、2、比較例1、2の成形体強度
の測定結果を表1に示す。
【0024】
【0025】表1より、本発明の乾燥機で造粒した場合
の方が成形体強度が大きいことがわかる。また、スラリ
ー濃度が高い場合においても、本発明の方が成形体強度
が大きいことがわかる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、表面に均一にバインダ
ーが存在する造粒粉末が得られる乾燥機を提供すること
ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乾燥機の概略を示す説明図。
【符号の説明】
1 チャンバー 2 アトマイザーディスク 3 (バインダー噴霧用の)ノズル 4 液滴 5 バインダー 6 ロータリーバルブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固形分と溶媒の混合液をチャンバー内に
    噴霧し、前記溶媒を除去し、造粒粉末を得る乾燥機にお
    いて、前記チャンバーの下部にバインダー噴霧用のノズ
    ルを設けたことを特徴とする乾燥機。
JP20896496A 1996-07-19 1996-07-19 乾燥機 Pending JPH1038460A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20896496A JPH1038460A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 乾燥機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20896496A JPH1038460A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 乾燥機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1038460A true JPH1038460A (ja) 1998-02-13

Family

ID=16565080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20896496A Pending JPH1038460A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 乾燥機

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JP (1) JPH1038460A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110449090A (zh) * 2019-05-31 2019-11-15 深圳市芭田生态工程股份有限公司 一种环形涂布颗粒化肥造粒塔及其工艺造粒方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110449090A (zh) * 2019-05-31 2019-11-15 深圳市芭田生态工程股份有限公司 一种环形涂布颗粒化肥造粒塔及其工艺造粒方法

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