JPH1038435A - 冷凍冷蔵庫の温度制御装置 - Google Patents

冷凍冷蔵庫の温度制御装置

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JPH1038435A
JPH1038435A JP19774796A JP19774796A JPH1038435A JP H1038435 A JPH1038435 A JP H1038435A JP 19774796 A JP19774796 A JP 19774796A JP 19774796 A JP19774796 A JP 19774796A JP H1038435 A JPH1038435 A JP H1038435A
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JP
Japan
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temperature
refrigerator
compartment
baffle
refrigerator compartment
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JP19774796A
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Inventor
Masashi Toyoshima
昌志 豊嶋
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1038435A publication Critical patent/JPH1038435A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷蔵室への冷気量を調節可能にして,当該冷
蔵室の温度を細かく制御可能にする。 【解決手段】 温度検出部71で検出した冷凍室の温度
が温度設定部72で設定した冷凍室設定温度より高く,
かつ,温度検出部71で検出した冷蔵室の温度が,温度
設定部72で設定した冷蔵室設定温度より高い場合に
は,制御部73がバッフルの開角度を演算してダンパ装
置を制御する。これにより冷蔵室に送風される冷気の流
量を調節して,当該冷蔵室の温度を適正に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,バッフルを所定角
度開いて冷蔵室への冷気の送風量を調節することによ
り,当該冷蔵室の温度を適切に制御することが可能な冷
凍冷蔵庫の温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日,冷凍室と冷蔵室と(野菜室や氷温
室等も含む)が分離して設けられた冷凍冷蔵庫が一般家
庭等において普及している。
【0003】かかる冷凍冷蔵庫は,冷気発生手段である
圧縮機,冷却器等により生成した冷気を,当該冷気発生
手段と冷凍室とを連通する冷凍室通路により当該冷凍室
に導き,また冷気発生手段と冷蔵室とを連通する冷蔵室
通路により当該冷蔵室に導くことにより冷凍室及び冷蔵
室の温度調整を行っている。
【0004】この時,冷気を冷凍室にのみ導くか或は冷
凍室及び冷蔵室に導くかは,冷蔵室通路に設けられたダ
ンパ装置により制御される。
【0005】当該ダンパ装置は冷蔵室通路の途中に設け
られると共にバッフルを有して,当該バッフルが冷蔵室
通路を閉塞することにより冷蔵室への冷気の送風が停止
され,またバッフルが冷蔵室通路を開放することにより
冷蔵室に冷気が送風されるようになっている。
【0006】このようなダンパ装置として,例えば,特
公平6−100412号公報等で開示されているダンパ
装置がある。
【0007】図10は,特公平6−100412号公報
において開示されているダンパ装置の構成を示す部分側
断面図である。当該ダンパ装置100は,冷蔵室通路1
10に設けられたリブ111,該リブ111に当接して
冷蔵室通路110の開閉を行うバッフル101,通電す
ることにより磁場を発生してプランジャ102を磁力で
吸引するソレノイド103,一端がバッフル101に他
端がプランジャ102にそれぞれ回動自在に取付けられ
ると共に,これらの中間部分に回動軸104が設けられ
たアーム105,プランジャ102をソレノイド103
から引出す方向に付勢するバネ106等により構成され
ている。
【0008】このような構成で,冷蔵室通路110を閉
塞するときは,ソレノイド103への通電を停止して,
回動軸104を中心にアーム105を回動させる(図1
0において時計回)。これによりアーム105の先端に
取付けられているバッフル101がリブ111に当接し
て冷蔵室通路110が閉じる。
【0009】一方,冷蔵室通路110を開くときは,ソ
レノイド103に通電を行って,プランジャ102をソ
レノイド103の方向に吸引する。これによりアーム1
05は回動軸104を中心に回動して(図10において
反時計回),バッフル101とリブ111との当接が解
除される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
構成では,冷蔵室通路110の開閉をソレノイド103
の動作により行うので,冷蔵室への冷気量の調整が行え
ず当該冷蔵室の温度制御が適切に行えない問題があっ
た。
【0011】即ち,図10に示した特公平6−1004
12号公報にかかるダンパ装置100においては,ソレ
ノイド103への通電を停止して,バネ106の力によ
りバッフル101をリブ111に当接させて冷蔵室通路
110を閉じ,またソレノイド103に通電してバッフ
ル101をリブ111から離して冷蔵室通路110を開
いている。従って,冷蔵室の温度制御は当該冷蔵室に冷
気を送風するか否かの2つの状態で行われていた。
【0012】この結果,冷蔵室が過冷却になる場合があ
り,食品等に好ましからざる影響を与える場合があっ
た。
【0013】そこで本発明は,冷蔵室への冷気の送風量
を調整可能にして,当該冷蔵室の温度を常に適切に保つ
ことが可能な冷凍冷蔵庫の温度制御装置を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め,請求項1にかかる発明は,冷気を発生する冷気発生
手段と冷凍室とを連通する冷凍室通路及び前記冷気発生
手段と冷蔵室とを連通する冷蔵室通路を備え,かつ,前
記冷蔵室通路の途中に設けられて,前記冷蔵室に冷気を
送風する際にはバッフルを動作させて前記冷蔵室通路を
開き,また前記冷蔵室への冷気の送風を停止する際には
バッフルを動作させて前記冷蔵室通路を閉じるダンパ装
置を制御する冷凍冷蔵庫の温度制御装置において,前記
冷凍室及び冷蔵室の温度を設定する温度設定部と,前記
冷凍室及び冷蔵室の温度を検出する温度検出部と,前記
冷凍室の検出温度が,前記冷凍室の設定温度より高く,
かつ,前記冷蔵室の検出温度が,前記冷蔵室の設定温度
より高い場合には,前記温度設定部及び前記温度検出部
からの各温度に基づき前記バッフルの開角度を演算して
前記ダンパ装置を制御することにより前記冷蔵室への冷
気の送風量を調整する制御部とを有することを特徴とす
る。
【0015】即ち,温度検出部で検出した冷凍室の温度
が温度設定部で設定した冷凍室設定温度より高く,か
つ,前記温度検出部で検出した冷蔵室の温度が,前記温
度設定部で設定した冷蔵室設定温度より高い場合には,
冷蔵室に冷気を適量送風すべく,制御部がバッフルの開
角度を演算してダンパ装置を制御する。
【0016】請求項2にかかる発明は,前記制御部が,
前記温度検出部からの前記冷蔵室の検出温度に基づき当
該冷蔵室の温度変化率を求め,当該温度変化率と前記冷
凍室の検出温度とに基づき前記バッフルの開角度を演算
して前記ダンパ装置を制御することを特徴とする。
【0017】請求項3にかかる発明は,前記温度検出部
が,前記冷凍室の温度,冷蔵室の温度を検出すると共に
外気温を検出し,かつ,前記制御部が,前記温度設定部
からの外気温と前記冷蔵室の検出温度及び設定温度に基
づき前記バッフルの開角度を演算して前記ダンパ装置を
制御することを特徴とする。
【0018】請求項4にかかる発明は,前記制御部が,
ファジー演算によりバッフルの開角度を演算することを
特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図に基づき
説明する。図1は,本発明にかかるダンパ装置を備えた
冷凍冷蔵庫の正面図,図2はその側断面図を示してい
る。
【0020】冷凍冷蔵庫は,断熱構造の本体1(以下本
体という)を有し,当該本体1は前面が開口された内箱
2と外箱3との間に発泡断熱材4が充填されて形成され
ている。
【0021】また,本体1の内部には,上から順に,断
熱性のドア9を有すると共に内部に複数の棚11が設け
られた冷蔵室5,断熱性の引出し10をそれぞれ有した
冷凍室6及び野菜室7が設けられ,これらが仕切壁8に
より区画されている。
【0022】また冷蔵室5の下部には氷温室15が設け
られ,冷凍室6の背部には冷気発生手段である冷却器1
2及びファン13が配設された冷却室14が設けらてい
る。
【0023】さらに,氷温室15の背部には,ダンパ装
置50が配設されたダンパ室20が設けられている。
【0024】そして,冷凍冷蔵庫の下部に配設された圧
縮機28等により生成した低温冷媒が冷却器12に循環
し,ファン13を回転させることにより冷却器12で発
生した冷気を冷蔵室通路により冷蔵室5に送風し,また
冷凍室通路により冷凍室6に送風している。
【0025】冷凍室通路は,冷却室14と冷凍室6を連
通させる通路である。また冷蔵室通路は,冷却室14と
ダンパ室20とを連通させる冷気導入路24,ダンパ室
20で冷気導入路24と接続された冷気ダクト16とか
ら構成され,当該冷気ダクト16は冷蔵室5の背部に設
けられて,冷蔵室5に連通する冷蔵室用冷気供給路1
8,野菜室7に連通する野菜室用冷気供給路29,氷温
室15に連通する氷温室用冷気供給路23a,23bと
を有している。
【0026】以上により,冷却器12からの冷気は,冷
凍室6に送風されると共に,冷気導入路24によりダン
パ室20のダンパ装置50に導かれ,当該ダンパ装置5
0から冷却ダクト16を経て冷蔵室5,野菜室7及び氷
温室15に送風される。
【0027】次に,ダンパ装置50を図を参照して詳細
に説明する。図3は当該ダンパ装置50の外観を示す斜
視図である。
【0028】ダンパ装置50は,通路開閉部51及び駆
動部56を有し,また温度制御装置70は,温度検出部
71,温度設定部72及び制御部73を有している。
【0029】通路開閉部51は冷気導入路24を閉塞す
るように配設されると共に開口部53が設けられた閉塞
板52,該閉塞板52の一端が回動軸55となって回動
することにより開口部53に当接して冷気導入路24を
閉じ,また開口部53から離れることにより冷気導入路
24を開くバッフル54を有している。
【0030】駆動部56は図4に示すように,バッフル
54の回動軸55に回動力を付与してバッフル54を回
動させるステッピングモータ59,該ステッピングモー
タ59の回転数を減速させて大きなトルクを発生させる
複数のギヤ60,バッフル54の位置を規制するストッ
パー61等を有している。
【0031】温度制御装置70のブロック図を図5に示
す。温度制御装置70の温度検出部71は,冷蔵室5の
温度を検出する冷蔵室温度検出センサ71a及び冷凍室
6の温度を検出する冷凍室温度検出センサ71bとを有
し,また温度設定部72は冷蔵室5の温度を設定する冷
蔵室温度設定器72a及び冷凍室6の温度を設定する冷
凍室温度設定器72bとを有している。
【0032】また温度制御装置70の制御部73は,温
度検出部71及び温度設定部72からの信号に基づき制
御信号をドライバ74に出力してステッピングモータ5
9を駆動させるCPU73a,該CPU73aが行った
制御情報等の諸データを記憶するメモリ73bとを有し
ている。
【0033】このような構成により,温度制御装置70
からの信号によりステッピングモータ59が動作してバ
ッフル54の開閉が行われる。
【0034】ところで,ステッピングモータ59はパル
ス信号により動作して,該パルス信号に相当する量だけ
回転し,停止時には励磁電流を流し続けることにより保
持トルクを発生して停止する。従って,急速に停止する
ことが可能である。従って,パルス数を適宜設定するこ
とによりバッフル54を半開きの状態にすることが可能
になる。
【0035】また,このようなステッピングモータ59
を用いることにより,例えば,ACモータを用いたとき
に生ずるバッフル54の開閉状態を検出する手段が不要
になり,当該手段が着氷して制御不能に陥ることが無く
なる。
【0036】また,保持トルクにより急速に停止するこ
とが可能なため,例えギヤ等を用いても保持トルクがギ
ヤの慣性等に対するブレーキとして働くので,容易にバ
ッフル54を所定位置に停止させることが可能になる。
【0037】さらに,上記構成の駆動部56はバッフル
54の開閉動作において,開動作及び閉動作共に駆動力
をバッフル54に付与するので,バッフル54が着氷し
て制御不能に陥ることが無くなる。
【0038】次に上記温度制御装置70がダンパ装置5
0を制御して冷凍冷蔵庫の温度制御を行う動作を,図6
に示すフローチャートに基づき説明する。
【0039】ステップS1で制御部73は冷凍室6に設
けられた冷凍室温度センサ71bからの信号に基づき,
当該冷凍室6の実測温度Frが冷凍室温度設定器72b
で設定された設定温度Fsより高いか否かを判断する。
【0040】即ち,実測温度Frが設定温度Fsより高
い場合には,圧縮機28等を動作させて冷気を発生し
て,冷蔵室5及び冷凍室6の温度を下げるべくステップ
S2に進み,実測温度Frが設定温度Fsより低い場合
には,冷気の発生を停止すべくステップS13に進む。
【0041】ステップS2では,冷凍室6の実測温度F
rが設定温度Fsより高いので,圧縮機28及びファン
13等を動作させた後,ステップS3において冷蔵室5
に設けられた冷蔵室温度センサ71aからの信号に基づ
き,当該冷蔵室5の実測温度Rrが設定温度Rsより高
いか否かを判断する。
【0042】そして,実測温度Rrが設定温度Rsより
高い場合には,冷蔵室5に冷気を送風する必要があるの
でステップS4に進み,バッフル54が全閉されている
か否かを判断する。一方,実測温度Rrが設定温度Rs
より低い場合には,冷蔵室5に冷気を送風する必要がな
いのでステップS10に進み,バッフル54が開いてい
るか否かを判断する。
【0043】ステップS10でバッフル54が閉じてい
ると判断した場合は,ステップS1に戻り,バッフル5
4が開いていると判断した場合には,ステップS11で
バッフルを閉じた後ステップS1に戻る。
【0044】一方,ステップS4でバッフル54が全閉
していると判断した場合には,ステップS6に進み,タ
イマがセットされてステップS7に進む。
【0045】ステップS7では,冷蔵室の実測温度Rr
と設定温度Rsとの温度差ΔTrが,冷蔵室温度検出セ
ンサ71aからの信号と冷蔵室温度設定器72aからの
信号とから求められる。
【0046】そして,ステップS8で当該温度差ΔTr
と冷凍室の実測温度FrとからCPU73aはファジー
演算を行い,バッフル54の開角度を求める。かかるC
PU73aにおけるファジー演算については後述する。
【0047】このようにして求められた開角度にバッフ
ル54がなるように,ステップS9でCPU73aはド
ライバ74に制御信号を出力する。かかる制御信号とし
ては,例えば,ドライバ74から100パルスの駆動信
号をステッピングモータ59に出力すると,バッフル5
4が90度回転して全閉状態から全開状態になるように
調整されている場合,ステップS8で求めた開角度が4
5度であったとすると,50パルスの駆動信号をステッ
ピングモータ59に出力させるようにドライバ74を制
御する。
【0048】またステップS4において,バッフル54
が全閉していない場合,即ちバッフル54が所定量開い
ている場合には,改めてバッフル54の開角度を演算し
て開く必要がないので,ステップS5に進み,当該バッ
フル54の半開状態が所定時間維持されたか否かを判断
し,所定時間経過していない場合にはステップS1に戻
り,所定時間経過した場合にはステップS6に進む。
【0049】なお,ステップS4における全閉でない場
合としては,ステップS9でバッフル54を半開状態に
して,ステップS1に戻った場合である。従って,この
場合には,ステップS6でタイマがセットされているの
で,ステップS5で判断する経過時間はタイマでセット
された時間である。
【0050】また,ステップS5からステップS6に進
む場合は,ステップS9でバッフル54を半開状態にし
て,冷蔵室5に所定量の冷気を送風した時間がステップ
S6で接待されたタイマ時間を計時した場合である。従
って,この間に冷蔵室5の温度が低下しているので,再
度バッフル54の開角度が調整されるようになる。
【0051】次に,ステップS1からステップS13に
進む場合について説明する。ステップS1からステップ
S13に進む場合は,冷凍室6の実測温度Frが設定温
度Fsより低い場合であるので,この場合には冷気の発
生を停止する。
【0052】即ち,ステップS13でバッフル54が開
いているか否かが判断され,閉じている場合にはステッ
プS16に進み,開いている場合にはステップS14で
バッフル54を閉じる処理が行われて,ステップS15
で当該バッフル54の閉動作が完了したか否かが判断さ
れる。閉動作が完了するとステップS16に進む。
【0053】このようにバッフル54を閉じた後,ステ
ップS16で圧縮機28等の運転が停止されて,冷気の
発生が中断する。
【0054】なお,圧縮機28等の運転停止に先立ち,
バッフル54を閉じるのは,湿度の高い冷蔵室5の空気
がバッフル周辺に逆流して霜や氷を付着させないように
するためである。
【0055】またバッフル54の開閉状態の判断は,メ
モリ73bに記憶されているダンパ装置50の制御情報
から判断する。即ち,制御部73はダンパ装置50を制
御する度にバッフル54を開いたか閉じたかを制御情報
としてメモり73bに記憶するので,当該制御情報の内
容から現在のバッフル54の開閉状態が判断される。
【0056】次に,ファジー演算によりバッフル54の
開角度を求める手法を図を参照して説明する。
【0057】図7(a)は,横軸に冷凍室の実測温度F
rを摂氏−16度から摂氏−26度の範囲で示した,
「冷凍室の温度が高い度合」を示すメンバーシップ関数
F(fH)と「冷凍室の温度が低い度合」を示すメンバ
ーシップ関数F(fL)を現したものである。
【0058】図7(b)は,横軸に冷蔵室の実測温度R
rとその設定温度Rsとの温度差ΔTrを摂氏3度から
摂氏0度の範囲で示した,「温度差ΔTrが大きい度
合」を示すメンバーシップ関数F(rH)と「温度差Δ
Trが小さい度合」を示すメンバーシップ関数F(r
L)を現したものである。
【0059】さらに図7(c)は横軸にバッフルの開角
度を90度から0度の範囲で示した,当該「バッフルの
開角度が大きい度合」を示すメンバーシップ関数F(b
L),「バッフルの開角度が中の度合」を示すメンバー
シップ関数F(bM)及び「バッフルの開角度が小さい
度合」を示すメンバーシップ関数F(bS)を現したも
のである。
【0060】上記メンバーシップ関数を用いてバッフル
の開角度を求める手法を,冷凍室の実測温度Frが摂氏
−18度で,冷蔵室の実測温度Rrと設定温度Rsとの
温度差ΔTrが摂氏1.8度の条件で説明する。
【0061】図7(a)より,冷凍室の実測温度Frが
摂氏−18度の時の冷凍室の温度が高い度合は0.8と
なり,冷凍室の温度が低い度合は0.2となる。
【0062】また,図7(b)より,温度差ΔTrが摂
氏1.8度の時の温度差ΔTrが大きい度合は0.4と
なり,温度差ΔTrが小さい度合は0.6となる。
【0063】そこで,これらの値を用いてミニマム/マ
ックス法によりバッフルの開角度の度合を求める。当該
ミニマム法を適用する上での条件として以下の条件を設
定する。なお括弧内の数値は上記例に対応する数値を示
している。 「冷凍室の温度が高い度合」(0.8)と「温度差が
大きい度合」(0.4)に対しては,バッフルの開角度
の度合として「温度差が大きい度合」(0.4)を用い
る。 「冷凍室の温度が高い度合」(0.8)と「温度差が
小さい度合」(0.6)に対しては,バッフルの開角度
の度合として「温度差が小さい度合」(0.6)を用い
る。 「冷凍室の温度が低い度合」(0.2)と「温度差が
大きい度合」(0.4)に対しては,バッフルの開角度
の度合として「冷凍室の温度が低い度合」(0.2)を
用いる。 「冷凍室の温度が低い度合」(0.2)と「温度差が
大きい度合」(0.6)に対しては,バッフルの開角度
の度合として「冷凍室の温度が低い度合」(0.2)を
用いる。
【0064】この様にして求めたバッフルの開角度の度
合を図7(c)に適用した結果が図中斜線で示された領
域となる。バッフルの開角度は,当該車線領域の面積の
重心として与えられるので,同図の場合は37.4度と
なる。
【0065】図8は上述した手法により求めたバッフル
の開角度の度合を示すテーブルで,実際にはメモリ73
bに予め格納されている。従って,CPU73aは必要
に応じて当該メモリ73bからバッフルの開角度を読出
し,図8(c)に示すメンバーシップ関数に従って開角
度を演算する。
【0066】なお,上記説明ではバッフルの開角度の度
合をファジー演算により冷凍室や冷蔵室の実測温度及び
設定温度から求めたが,本発明はこのような条件に制限
されるものではない。例えば,冷蔵室の実測温度や設定
温度の変りに,当該冷蔵室の温度の変化率を用いること
も可能であり(図9(a)参照),また冷凍室の実測温
度及び設定温度に替えて外気温を用いることも可能であ
る(図9(b)参照)。
【0067】無論,このような冷蔵室の温度の変化率,
外気温といった温度を用いる場合には,これらの温度が
冷凍冷蔵庫の温度制御に重要になる場合であるので,適
宜選択して用いればよい。
【0068】
【発明の効果】請求項1にかかる本発明によれば,冷凍
室の温度が当該冷凍室の設定温度より高く,かつ,冷蔵
室の温度が当該冷蔵室の設定温度より高い場合に,バッ
フルの開角度を適宜演算して設定するようにしたので,
冷蔵室の温度が細かく制御でき,当該冷蔵室に収納され
た食品等が冷えすぎるような事態を回避することが可能
になった。
【0069】請求項2にかかる発明によれば,バッフル
の開角度を演算する際に,冷凍室の温度及び設定温度
と,冷蔵室の温度及び設定温度を用いたので,バッフル
の開角度を適切に演算することが可能になった。
【0070】請求項3にかかる発明によれば,バッフル
の開角度を演算する際に,冷蔵室の温度の変化率を求
め,当該変化率と冷凍室の温度及び設定温度とを用いた
ので,バッフルの開角度を適切に演算することが可能に
なった。
【0071】請求項4にかかる発明によれば,バッフル
の開角度を演算する際に,外気温と冷蔵室の温度及び設
定温度とを用いたので,バッフルの開角度を適切に演算
することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるダンパ装置を備えた冷凍冷蔵庫
の正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】ダンパ装置の斜視図である。
【図4】駆動部の構成図である。
【図5】制御手段のブロック図である。
【図6】制御手段のフローチャートである。
【図7】バッフルの開角度を演算する際に用いるメンバ
ーシップ関数で,(a)は冷凍室温度に関するメンバー
シップ関数,(b)は冷蔵室の温度と設定温度とに関す
るメンバーシップ関数,(c)は開角度に関するメンバ
ーシップ関数を示す図である。
【図8】メモリに記憶された開角度のテーブルを説明す
る図である。
【図9】メモリに記憶された開角度のテーブルを説明す
る図で,(a)は冷凍室温度と冷蔵室温度の変化率とか
ら求めたテーブル,(b)は外気温と冷蔵室温度から求
めたテーブルを示す図である。
【図10】従来の技術の説明に適用されるダンパ装置の
側断面図である。
【符号の説明】
5 冷蔵室 6 冷凍室 7 野菜室 12 冷却器 13 ファン 14 冷却室 15 氷温室 16 冷気ダクト 18 冷蔵室用冷気供給路 19 ダンパ 20 ダンパ室 23a,23b 氷温室用冷気供給路 24 冷気導入路 50 ダンパ装置 51 通路開閉部 52 閉塞板 53 開口部 54 バッフル 55 回動軸 56 駆動部 59 ステッピングモータ 60 ギヤ 61 ストッパ 70 制御手段 71 温度検出部 72 温度設定部 73 制御部 73a CPU 73b メモリ 74 ドライバ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷気を発生する冷気発生手段と冷凍室と
    を連通する冷凍室通路及び前記冷気発生手段と冷蔵室と
    を連通する冷蔵室通路を備え,かつ,前記冷蔵室通路の
    途中に設けられて,前記冷蔵室に冷気を送風する際には
    バッフルを動作させて前記冷蔵室通路を開き,また前記
    冷蔵室への冷気の送風を停止する際にはバッフルを動作
    させて前記冷蔵室通路を閉じるダンパ装置を制御する冷
    凍冷蔵庫の温度制御装置において,前記冷凍室及び冷蔵
    室の温度を設定する温度設定部と,前記冷凍室及び冷蔵
    室の温度を検出する温度検出部と,前記冷凍室の検出温
    度が,前記冷凍室の設定温度より高く,かつ,前記冷蔵
    室の検出温度が,前記冷蔵室の設定温度より高い場合に
    は,前記温度設定部及び前記温度検出部からの各温度に
    基づき前記バッフルの開角度を演算して前記ダンパ装置
    を制御することにより前記冷蔵室への冷気の送風量を調
    整する制御部とを有することを特徴とする冷凍冷蔵庫の
    温度制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部が,前記温度検出部からの前
    記冷蔵室の検出温度に基づき当該冷蔵室の温度変化率を
    求め,当該温度変化率と前記冷凍室の検出温度とに基づ
    き前記バッフルの開角度を演算して前記ダンパ装置を制
    御することを特徴とする請求項1記載の冷凍冷蔵庫の温
    度制御装置。
  3. 【請求項3】 前記温度検出部が,前記冷凍室の温度,
    冷蔵室の温度を検出すると共に外気温を検出し,かつ,
    前記制御部が,前記温度設定部からの外気温と前記冷蔵
    室の検出温度及び設定温度に基づき前記バッフルの開角
    度を演算して前記ダンパ装置を制御することを特徴とす
    る請求項1記載の冷凍冷蔵庫の温度制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部が,ファジー演算によりバッ
    フルの開角度を演算することを特徴とする請求項1乃至
    3いずれか1項記載の冷凍冷蔵庫の温度制御装置。
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