JPH1038114A - タンクローリの配管構造の中間仕切弁 - Google Patents

タンクローリの配管構造の中間仕切弁

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JPH1038114A
JPH1038114A JP8213105A JP21310596A JPH1038114A JP H1038114 A JPH1038114 A JP H1038114A JP 8213105 A JP8213105 A JP 8213105A JP 21310596 A JP21310596 A JP 21310596A JP H1038114 A JPH1038114 A JP H1038114A
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valve
intermediate gate
gate valve
tank
brake
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JP8213105A
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Inventor
Seizo Fujii
聖三 藤井
Kiyoteru Sato
清輝 佐藤
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、中間仕切弁に起因した混油,混液事
故が防止され、第2に、しかもこれが簡単,容易,かつ
自動的,確実に実現される、タンクローリの配管構造の
中間仕切弁を提案する。 【解決手段】 このタンクローリは、タンク内が複数の
タンク室に区画され、前側のタンク室が、底弁を介し前
側配管に接続されると共に前側配管が吐出弁に接続さ
れ、残りの後側のタンク室が、底弁を介し後側配管に接
続されると共に後側配管が他の吐出弁に接続され、前側
配管と後側配管が、中間配管16の中間仕切弁15を介
して接続された配管構造よりなる。中間仕切弁15は、
エアー開閉式よりなると共に常閉へと付勢するスプリン
グが内蔵され、開閉制御部44に加圧エアーが開の電磁
弁57や手動開閉弁58を介して供給オンされて開とな
り、電磁弁57はパーキングブレーキ25のオン時に開
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンクローリの配
管構造の中間仕切弁に関する。すなわち、タンク内が複
数のタンク室に区画されたタンクローリにおける、荷卸
し用の配管構造の中間仕切弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タンクローリは一般的に、タンク内が複
数のタンク室に区画されると共に、次のような配管構造
が採用されていることが多い。すなわち、前側の適宜数
のタンク室が、それぞれの底弁を介し前側配管に接続さ
れると共に、この前側配管が吐出弁に接続され、又、残
りの後側の適宜数のタンク室が、それぞれの底弁を介し
後側配管に接続されると共に、この後側配管が他の吐出
弁に接続されている。そして、このような配管構造にあ
っては、その前側配管と後側配管とが中間仕切弁を介し
て接続され、従来この中間仕切弁としては、ボールバル
ブやバタフライバルブ等の手動開閉弁が用いられ、手動
のハンドル操作にて開閉されていた。
【0003】さて、このような配管構造のタンクローリ
にあっては、各種の荷卸し方法が実施可能であり、その
都度、中間仕切弁が適宜開閉されるようになっていた
が、次のやの荷卸し方法が行われる際は、中間仕切
弁は、必ず所定のごとく開閉されていなければならな
い。まず、各タンク室に同種の油等が積載されている
場合、つまり前側の各タンク室と後側の各タンク室と
に、同一の油等が積載されている場合において、前側の
各タンク室の油等も後側配管(そしてその吐出弁)側か
ら荷卸しする時や、これとは逆に、後側の各タンク室の
油等も前側配管(そしてその吐出弁)側から荷卸しする
時、更に、そのいずれかに付設されたポンプを利用して
荷卸しする時、このような前側配管と後側配管間の中間
仕切弁は、必ず開に切換操作されていなければならな
い。これに対し、前側の各タンク室と後側の各タンク
室とに、異種の油等が積載されている場合において、前
側の各タンク室の油等は前側配管(そしてその吐出弁)
から荷卸しすると共に、これと同時併行的に、後側の各
タンク室の異なった油等は後側配管(そしてその吐出
弁)から荷卸しする時、このような前側配管と後側配管
間の中間仕切弁は、必ず閉に切換操作されていなければ
ならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、上述したの同時併行的な荷卸し方法が実施される
際、中間仕切弁は閉となっていなけれならないが、閉へ
の切換操作を忘れたり(うっかりミス)誤操作により、
中間仕切弁が開のまま、前側と後側から異種の油等の荷
卸しを行ってしまうことが多々あった。特に、同種の油
等について、上述したの荷卸し方法が実施された後、
中間仕切弁を開のままとし、そのまま事後、異種の油等
について上述したの荷卸し方法が実施されることが多
々あった。
【0005】そして、このように中間仕切弁が開のま
ま、前側のタンク室や前側配管と後側のタンク室や後側
配管とから、異なった異種の油等が、同時併行的に荷卸
しされてしまうと、混油,混液事故が発生するという問
題が指摘されていた。すなわち、このように荷卸しされ
る異種の油等が開の中間仕切弁を介して混じり合い、荷
卸し先たるガソリンスタンド等の荷受けタンク内に、こ
のように異なった油等が混油,混液したもの(例えばガ
ソリンと軽油とが混じり合ったものや、ガソリンと灯油
とが混じり合ったもの)が、荷卸しされてしまうことが
あった。もって、非常に危険であると共に、このように
混油,混液したものは使用不能であり経済的損失も大き
く、更に、事後その回収作業や荷受けタンクの復旧作業
にも手間と費用がかかる、という問題が指摘されてい
た。
【0006】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例における課題を解決すべくなされたものであって、
中間仕切弁について、エアー開閉式とすると共に常閉へ
と付勢するスプリングを内蔵せしめ、更に請求項2で
は、エアー配管の電磁弁をパーキングブレーキのオン時
のみ開とし、請求項3では、エアー配管の電磁弁をポン
プ用の動力取出装置のオン時のみ開とし、請求項4で
は、エアー配管の手動開閉弁を、サービスラインのブレ
ーキ信号のオフ時は閉とし、請求項5では、エアー配管
の手動開閉弁を、ブレーキチャンバへの加圧エアーの供
給オフ時は閉とすべく、それぞれ設定してなる。もっ
て、これらにより本発明は、第1に、中間仕切弁に起因
した混油,混液事故が防止されると共に、第2に、しか
もこれが簡単,容易かつ自動的,確実に実現される、タ
ンクローリの配管構造の中間仕切弁を、提案することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、この請求項1
のタンクローリの配管構造の中間仕切弁は、タンク内が
複数のタンク室に区画され、前側の適宜数の該タンク室
が、それぞれの底弁を介し前側配管に接続されると共
に、該前側配管が吐出弁に接続され、又、残りの後側の
適宜数の該タンク室が、それぞれの底弁を介し後側配管
に接続されると共に、該後側配管が他の吐出弁に接続さ
れ、かつ、該前側配管と該後側配管とが中間仕切弁を介
して接続されてなる、タンクローリの配管構造において
用いられる。そして該中間仕切弁は、エアー開閉式より
なると共に常閉へと付勢するスプリングが内蔵されてお
り、その開閉制御部へのエアー源からの加圧エアーの供
給オンにより開、又、加圧エアーの供給オフにより該ス
プリングの付勢力にて閉に、それぞれ切換えられるよう
に設定されていること、を特徴とする。
【0008】次に、請求項2については次のとおり。す
なわち、この請求項2のタンクローリの配管構造の中間
仕切弁は、請求項1に記載したタンクローリの配管構造
の中間仕切弁において、該中間仕切弁の開閉制御部と該
エアー源間のエアー配管に、上流側から電磁弁と手動開
閉弁とが順に配設されてなる。そして該電磁弁は、パー
キングブレーキのオン時は開、該パーキングブレーキの
オフ時は閉に切換わるように設定されていること、を特
徴とする。
【0009】請求項3については次のとおり。すなわ
ち、この請求項3のタンクローリの配管構造の中間仕切
弁は、請求項1に記載したタンクローリの配管構造の中
間仕切弁において、該前側配管又は該後側配管のいずれ
かとその該吐出弁との間に、切換弁を介しポンプが介装
されると共に、該ポンプは、車輌エンジンに付設された
動力取出装置にて駆動されるようになっている。かつ、
該中間仕切弁の開閉制御部と該エアー源間のエアー配管
に、上流側から電磁弁と手動開閉弁とが順に配設され、
該電磁弁は、該動力取出装置のオン時は開、該動力取出
装置のオフ時は閉に切換わるように設定されているこ
と、を特徴とする。
【0010】請求項4については次のとおり。すなわ
ち、この請求項4のタンクローリの配管構造の中間仕切
弁は、請求項1に記載したタンクローリの配管構造の中
間仕切弁において、該タンクローリのブレーキ装置は、
運転手のブレーキ操作に基づくサービスラインを経由し
たブレーキ信号、又は該運転手のブレーキ操作によらず
緊急事態発生に基づくエマージェンシーラインを経由し
たブレーキ信号にて、加圧エアーがブレーキチャンバに
供給されて、ブレーキ作動するようになっている。そし
て、該中間仕切弁の開閉制御部と該エアー源間のエアー
配管に、自動切換機能付の手動開閉弁が配設されてお
り、該手動開閉弁は、該サービスラインを経由したブレ
ーキ信号のオフ時は自動的に閉に切換わるように設定さ
れていること、を特徴とする。
【0011】請求項5については次のとおり。すなわ
ち、この請求項5のタンクローリの配管構造の中間仕切
弁は、請求項1に記載したタンクローリの配管構造の中
間仕切弁において、該タンクローリのブレーキ装置は、
運転手のブレーキ操作に基づくサービスラインを経由し
たブレーキ信号、又は該運転手のブレーキ操作によらず
緊急事態発生に基づくエマージェンシーラインを経由し
たブレーキ信号にて、加圧エアーがブレーキチャンバに
供給されて、ブレーキ作動するようになっている。そし
て、該中間仕切弁の開閉制御部と該エアー源間のエアー
配管に、自動切換機能付の手動開閉弁が配設されてお
り、該手動開閉弁は、加圧エアーの該ブレーキチャンバ
への供給オフ時は、自動的に閉に切換わるように設定さ
れていること、を特徴とする。
【0012】このように、このタンクローリの配管構造
の中間仕切弁は、エアー開閉式よりなると共にスプリン
グが内蔵されており、常時は、その開閉制御部への加圧
エアーの供給オフにより、スプリングの付勢力にて閉と
なっており、例外的に、開閉制御部への加圧エアーの供
給オンにより、開に切換わる。
【0013】すなわち、請求項2や3では、エアー配管
に電磁弁と手動開閉弁が配設されており、電磁弁は、荷
卸し時つまりパーキングブレーキのオン時や動力取出装
置のオン時のみ、開に切換わるので、これに加え必要に
応じ手動開閉弁を開操作することにより、中間仕切弁が
開に切換わる。又、請求項4や5では、エアー配管に自
動切換機能付の手動開閉弁が配設されており、荷卸し
時、つまりブレーキ装置のサービスラインにおけるブレ
ーキ信号のオン時や、ブレーキチャンバへの加圧エアー
の供給時に、必要に応じ手動開閉弁を開操作することに
より、中間仕切弁が開に切換わる。
【0014】このような例外的な場合を除き、この中間
仕切弁は、自動的に常時閉となっている。そこで、前側
の各タンク室と後側の各タンク室とに、異種の油等が積
載されている場合に、前側の各タンク室からは前側配管
を介し後側の各タンク室からは後側配管を介して、それ
ぞれ同時併行的に異なった油等を荷卸しする際、前側配
管と後側配管間の中間仕切弁は、自動的に必ず閉となっ
ている。つまり中間仕切弁は、常時は必ず閉を維持して
おり、このような荷卸しに際しいちいち閉に切換操作す
ることを要しない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す発明の
実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図2,
図3,図4,図5は、本発明の実施の形態の説明に供す
る。
【0016】そして図1は、その第1例の説明に供し、
その配管,エアー配管,パーキングブレーキ等の要部の
説明図であり、図2は、第2例の説明に供し、その配
管,エアー配管,動力取出装置等の要部の説明図であ
る。図3は、第3例の説明に供し、その配管,エアー配
管,ブレーキ装置等の要部の説明図であり、図4は、第
4例の説明に供し、その配管,エアー配管,ブレーキ装
置等の要部の説明図であり、図5は、中間仕切弁の正断
面図である。図6は、タンクローリのタンクの1例の底
面概略図であり、図7は、タンクローリのタンクの他の
例の底面概略図であり、図8は、タンクローリの側面図
である。
【0017】まず、図6,図7,図8等により、タンク
ローリ1について一般的に述べる。タンクローリ1のタ
ンク2内は幅方向に沿った仕切板3により、3室から7
室程度(図6,図8の例では6室、図7の例では7室)
の複数室のタンク室4,5に区画されている。そして、
レギュラーガソリン,ハイオクガソリン,灯油,軽油,
その他の油等の液体が、油槽所の貯蔵タンクから、各タ
ンク室4,5上部の注入口を介するか、又はポンプ6を
使用し各タンク室4,5底部の底弁7を介して、各タン
ク室4,5にそれぞれ積込まれる。なお、各タンク室
4,5について同種の油等(例えばレギュラーガソリ
ン)が積込まれることもあるが、前側のタンク室4と後
側のタンク室5とで異種の油等(例えば前側のタンク室
4にはレギュラーガソリン、後側のタンク室5には灯
油)が積込まれることもあり、更に、各タンク室4,5
毎に異種の油等が積込まれることもある。
【0018】もってタンクローリ1は、タンク2の各タ
ンク室4,5にこのような油等を積載して運搬し、目的
地の荷卸し先、例えばガソリンスタンド等の荷受けタン
クに荷卸しする。タンク2からガソリンスタンド等の荷
受けタンクへの荷卸しは、各タンク室4,5の底弁7、
次に、各底弁7に一端が分岐接続された前側配管8や後
側配管9、それから、前側配管8や後側配管9の他端に
接続された前側左右配管10や後側左右配管11更には
後方配管12、更に、前側左右配管10や後側左右配管
11や後方配管12等の左右端や後端に接続されると共
にタンク2の左右両側下や後端下に位置する吐出口13
付の吐出弁14、それから、荷卸しに際し吐出口13に
一端が接続された吐出ホース(図示せず)、吐出ホース
の他端が接続されるガソリンスタンド等の荷受けタンク
の受口、等々を介して実施される。ガソリンスタンド等
の荷受けタンクは、例えばレギュラーガソリン,ハイオ
クガソリン,灯油,軽油,その他の油等の種類毎に区画
されており、吐出ホースはそのいずれかの受口に選択的
に接続される。なおタンクローリ1としては、図示の一
体的な単車タイプのものや、タンク2を積載したトレー
ラーがトラクタにて牽引されるトレーラータイプのもの
もある。タンクローリ1は、一般的にこのようになって
いる。
【0019】次に、このようなタンクローリ1の配管構
造について、図6,図7により述べておく。この配管構
造では、前側の適宜数(図6の例では3室、図7の例で
も3室)のタンク室4が、それぞれの底弁7を介し、長
手方向に沿いつつ徐々に後側に下降傾斜した前側配管8
の分岐された一端に接続されると共に、この前側配管8
が、前側左右配管10を介し吐出口13付の吐出弁14
に接続されている。又、残りの後側の適宜数(図6の例
では3室、図7の例では4室)のタンク室5が、それぞ
れの底弁7を介し、長手方向に沿いつつ徐々に前側に下
降傾斜した後側配管9の分岐された一端に接続されると
共に、この後側配管9が、後側左右配管11を介し吐出
口13付の他の吐出弁14に接続されている。そして、
このような前側配管8と後側配管9とが、中央部付近で
中間仕切弁15を介して接続されている。
【0020】すなわち図6の例では、前側配管8と後側
配管9は、前側左右配管10や後側左右配管11と、前
側左右配管10と後側左右配管11間に介装された長手
方向に沿った中間配管16と、中間配管16に配設され
た中間仕切弁15とを介して、接続されている。なお、
この図6の例では、後側左右配管11の中央近くに後方
配管12の先端が接続されると共に、長手方向に沿った
後方配管12の後端にも、吐出口13付の吐出弁14が
接続されている。他方図7の例では、前側配管8と後側
配管9は、前側配管8の他端(後端)に先端が接続され
ると共に後側左右配管11に後端が接続された、中間配
管16を介して接続され、この中間配管16に中間仕切
弁15が配設されている。なお、この図7の例では、後
側左右配管11の中央近くに、左側の後方配管12の先
端が接続されると共に、この左側の後方配管12の後端
に、吐出口13付の吐出弁14が接続され、かつ、前側
左右配管10の中央近くにも、右側の後方配管12の先
端が接続されると共に、この右側の後方配管12の後端
にも、吐出口13付の吐出弁14が接続されている。図
6,図7中Aは、各後方配管12の先端付近に配設され
た後方切換弁である。
【0021】更に、図7の例はポンプ6付タイプとなっ
ている。すなわち、前側配管8は折曲された介装配管1
7を介し、前側左右配管10の中央近くに接続され、こ
の介装配管17の折曲部付近に四方切換弁等の切換弁1
8が配設されており、この切換弁18に、ポンプ6が往
復用の分岐配管19を介して接続されている。そして、
四方切換弁よりなる切換弁18をポンプ吐出位置に切換
えると共にポンプ6を回転駆動することにより、ポンプ
6による荷卸しが行われ、又、切換弁18を重力吐出位
置に切換えることにより、ポンプ6を利用しない重力吐
出が可能となり、更に、切換弁18をポンプ吸込み位置
に切換えると共にポンプ6を逆回転駆動することによ
り、ポンプ6を利用した積込みが行われ切換弁18を停
止位置に切換えることにより、これらが行われない状態
となる。なお、タンクローリ1より高所に荷受けタンク
が位置する場合の荷卸しには、ポンプ6が必須的に使用
され、又、ガソリンの荷卸しについてはポンプ6の使用
が全面的に禁止されている。
【0022】このように、図7の配管構造の例では、図
示のように前側配管8又は後側配管9のいずれかとその
吐出弁14との間に、四方切換弁等の切換弁18を介し
ポンプ6が介装されると共に、このポンプ6は図2中に
示したように、車輌エンジン20に付設された動力取出
装置21にて駆動されるようになっている。
【0023】すなわち、車輌エンジン20には、その動
力取出用のP.T.O.装置たる動力取出装置21が付
設されており、この動力取出装置21に、軸,ポンプ,
油圧回路,油圧モータ等(図示せず)を介しポンプ6が
付設されている。もって、車輌エンジン20を駆動する
ことにより、動力取出装置21等を介し油圧モータが回
転駆動され、この油圧モータを駆動源として、荷卸しや
積込み用のポンプ6が回転駆動されるようになっている
(なお、これによらず油圧系が介装されないタイプの動
力取出装置21もある)。図2中22は、動力取出装置
21のオン・オフ用の手動操作式のスイッチレバー、2
3はその検出スイッチであり、スイッチレバー22によ
る動力取出装置21のオン・オフ(作動・作動解除)
は、レバー操作されるスイッチレバー22が、リミット
スイッチ等の検出スイッチ23のスイッチ片に当接・離
反することにより、検出スイッチ23にて検出され、配
線24にてその旨の検出信号が送出される。このタンク
ローリ1の配管構造は、このようになっている。
【0024】次に、このタンクローリ1のパーキングブ
レーキ25について、図1により述べておく。26はパ
ーキングブレーキレバーであり、このハンドルたるパー
キングブレーキレバー26は、タンクローリ1のキャブ
27たる運転室に配され、手動にてレバー操作されるこ
とにより、ワイヤ28を介し、サイドブレーキつまり駐
車ブレーキたるパーキングブレーキ25が、オン・オフ
される。そして、このようなパーキングブレーキ25の
オン・オフ(作動・作動解除)は、レバー操作されるパ
ーキングブレーキレバー26が、対向配設されたリミッ
トスイッチ等の検出スイッチ29のスイッチ片に当接・
離反することにより、検出スイッチ29にて検出され、
その旨の検出信号が配線30にて送出される。パーキン
グブレーキ25は、このようになっている。
【0025】次に、このタンクローリ1のブレーキ装置
31について、図3,図4により述べておく。このタン
クローリ1のブレーキ装置31は、キャブ27内の運転
手のブレーキ操作に基づくサービスライン32を経由し
たブレーキ信号、又は、運転手のブレーキ操作によらず
緊急事態発生に基づくエマージェンシーライン33を経
由したブレーキ信号にて、エアー源たるエアータンク4
5の加圧エアーがブレーキチャンバ35に供給されて、
ブレーキ作動するようになっている。
【0026】このようなブレーキ装置31について、更
に詳述する。まずサービスライン32は、一端がエアー
タンクに接続され、途中でブレーキバルブを経由し(こ
れらの図示は省略)、他端がリレーバルブ36のパイロ
ット作動部に接続されたエアー配管よりなる。そして、
キャブ27内のブレーキペダル(フットブレーキ),ハ
ンドブレーキ(トレーラーブレーキ)等が、運転手にて
ブレーキ操作されることにより、ブレーキバルブが閉か
ら開に切換わり、もって、リレーバルブ36をブレーキ
チャンバ35に対し閉から開に切換えるべく、リレーバ
ルブ36のパイロット作動部にエアー圧がブレーキ信号
として伝達される。これに対しエマージェンシーライン
33は、一端がエアータンク(図示は省略)に接続さ
れ、他端がリレーバルブ36に接続されたエアー配管よ
りなる。そして、運転手のブレーキ操作ではなく、ブレ
ーキ系統のエアー漏れその他の所定の緊急事態が発生す
ると、そのエアー圧が低下し、もってこれをブレーキ信
号として、リレーバルブ36がブレーキチャンバ35に
対し、閉から開に切換わるように設定されている。
【0027】そして、エアー源たるエアータンク45の
加圧エアーは、リレーバルブ36がブレーキチャンバ3
5に対し開に切換わった場合において、この開のリレー
バルブ36そして左右のエアー配管37を介し、左右の
ブレーキチャンバ35に供給される。そして、略シリン
ダ構造よりなるブレーキチャンバ35は、加圧エアーが
供給されることにより前進駆動し、この前進駆動によ
り、スラックアジャスタ38を介しカムシャフト39
が、その軸を中心に回転する。もって、カムシャフト先
端のカムが、ブレーキドラム40内で変位することによ
り、ブレーキシュー(図示せず)が拡開され、拡開され
たブレーキシューがライニングを介し車輪と一体をなす
ブレーキドラム40に圧接することにより、ブレーキが
実施される。なお、図3中の41および図4中の42
は、それぞれエアー管であり、エアー管41は、サービ
スライン32から分岐され、サービスライン32を経由
したブレーキ信号のオン・オフを検出して伝達すべく機
能し、又、エアー管42は、エアー配管37から分岐さ
れ、加圧エアーのブレーキチャンバ35への供給のオン
・オフを、検出して伝達すべく機能する。ブレーキ装置
31は、このようになっている。
【0028】以下、中間仕切弁15について述べる。前
述したように、このタンクローリ1の配管構造では、前
側の各タンク室4の前側配管8と、後側の各タンク室5
の後側配管9とが、中間仕切弁15が配設された中間配
管16にて、接続されている。そして中間仕切弁15
は、まず図5に示したように、エアー開閉式よりなると
共に常閉へと付勢するスプリング43が内蔵されてお
り、その開閉制御部44へのエアー源たるエアータンク
45(図1,図2,図3,図4等を参照)からの加圧エ
アーの供給オンにより開、又、加圧エアーの供給オフに
よりスプリング43の付勢力にて閉に、それぞれ切換え
られるように設定されている。
【0029】このような中間仕切弁15について、更に
詳述する。図5中46は弁孔であり、この弁孔46の周
縁に弁座47が設けられ、中間配管16内に同軸に取付
け固定されている。弁体48は、図面上では例えば上下
動可能であり、頂面49が閉鎖された筒状のシリンダ部
50と、シリンダ部50の下端に内フランジ状に形成さ
れた、端部51と、からなる。そして弁体48は、端部
51がパッキン52を介し弁座47に図面上では上下に
圧接離反可能であり、もって弁孔46を開閉可能となっ
ている。又、エアーパイプ53が中間仕切弁15の外部
から内部に向け立設固定され、先端部が、弁孔46を介
し弁体48のシリンダ部50内に同軸に挿入されると共
に、基端部が、中間仕切弁15に密貫挿された後、外部
のエアー配管54(図1,図2,図3,図4等を参照)
先端に接続されている。
【0030】そしてピストン55が、このようなエアー
パイプ53の先端部に同軸に取付け固定されると共に、
弁体48のシリンダ部50内側面に摺接されており、も
って、ピストン55の頂面と、シリンダ部50の内側面
や閉鎖された頂面49との間でエアー室56が形成さ
れ、エアー室56は、エアーパイプ53の先端と連通し
ている。このようなエアーパイプ53やエアー室56に
て、中間仕切弁15の開閉制御部44が構成されてい
る。スプリング43は、このような固定的なピストン5
5下と可動な弁体48の端部51上との間に、弾接介装
され、もって弁体48を常時図面上では下方に付勢し、
弁体48の端部51が弁座47に圧接すべく付勢してい
る。
【0031】そこで、このエアー開閉式の中間仕切弁1
5は、常時は図示したように、スプリング43の付勢力
にて弁体48が図面上では下方に押圧され、もって、弁
体48の端部51が弁座47に圧接されて、弁孔46が
閉鎖され、中間仕切弁15は閉となっている。
【0032】これに対し、外部のエアー配管54から加
圧エアーが供給オンされ、加圧エアーが、中間仕切弁1
5の開閉制御部44に供給されると、つまり加圧エアー
がエアーパイプ53を介し、ピストン55と弁体48の
シリンダ部50間のエアー室56に圧入されると、次の
ようになる。すなわち、開閉制御部44のエアー室56
のエアー圧が上昇して、スプリング43の付勢力に抗し
弁体48を図面上では上方に押し上げ、図示によらず、
弁体48の端部51と弁座47間が離反する。もって、
弁孔46が開放され中間仕切弁15は開となり、この開
の中間仕切弁15を介し、中間配管16内で正又は逆に
油等が流れることが可能となり、このような中間配管1
6を介し、前述した前側配管8や前側左右配管10と、
後側配管9や後側左右配管11との間で、油等が流れる
ことが可能となる(図1,図2,図3,図4等も参
照)。中間仕切弁15はこのようになっている。
【0033】次に、このような中間仕切弁15への加圧
エアーの供給方式について、図1,図2,図3,図4の
各例を順に説明する。まず図1の例では、中間仕切弁1
5の開閉制御部44とエアー源たるエアータンク45間
のエアー配管54に、上流側から電磁弁57と手動開閉
弁58とが、順に配設されている。そして電磁弁57
は、パーキングブレーキ25のオン時は開、パーキング
ブレーキ25のオフ時は閉に、それぞれ切換わるように
設定されている。
【0034】このような図1の例について、更に詳述す
る。前述したようにこのタンクローリ1では、パーキン
グブレーキ25のパーキングブレーキレバー26による
オン・オフは、検出スイッチ29にて検出され、その検
出信号が配線30にて電磁弁57に送出される。そして
上流側の電磁弁57は、パーキングブレーキ25オンの
電気信号に基づき通電,励磁されることにより開、つま
りエアー配管54を開に切換え、エアータンク45から
の加圧エアーを下流側へと流下せしめる。これに対し、
パーキングブレーキ25オフの場合、電磁弁57は通
電,励磁されず閉、つまりエアー配管54の上流側(イ
ン側・元圧側・1次圧側)は閉となり、下流側(アウト
側)は外気への排気へと切換わる。
【0035】つまりタンクローリ1は、荷卸しに際して
は、パーキングブレーキ25をオンする必要があり、こ
のパーキングブレーキ25のオンにより電磁弁57が開
に切換わり、もって、エアー配管54による加圧エアー
の供給が可能となり、中間仕切弁15が開可能となる。
これに対し荷卸しに際し、もしもパーキングブレーキ2
5のオンを忘れていた場合は、電磁弁57は閉を維持す
るので、加圧エアーの供給は不能であり、中間仕切弁1
5を開とする荷卸しは、不可能となる。他方、例えば荷
卸し終了後の通常走行に際し、タンクローリ1のパーキ
ングブレーキ25はオフされるので、電磁弁57そして
中間仕切弁15は、直ちに開から閉に切換わる。
【0036】さて、エアータンク45と中間仕切弁15
の開閉制御部44間のエアー配管54には、このような
電磁弁57の下流側に、手動開閉弁58が配設されてい
る。そこで、このエアー配管54による加圧エアーの供
給、つまり中間仕切弁15の開閉制御部44のエアーパ
イプ53への加圧エアーの供給は、電磁弁57が前述に
より開であると共に、この手動開閉弁58の開により、
初めて実施される。この2条件の1つ又は2つが欠ける
と、つまり電磁弁57の閉や手動開閉弁58の閉では、
加圧エアーの供給は実施されず、中間仕切弁15は閉を
維持する。
【0037】このような手動開閉弁58について、更に
詳述する。この手動開閉弁58は、開操作例えばその操
作ノブを引くことにより、開に切換わり、上流側のエア
ータンク45から開の電磁弁57を経由した加圧エアー
を、エアー配管54にて、下流側つまり中間仕切弁15
の開閉制御部44へと流下せしめ、中間仕切弁15が開
に切換わる。これに対し、閉操作例えばその操作ノブを
押すことにより、エアー配管54を閉に切換え、その上
流側のエアータンク45や電磁弁57側は閉となり、下
流側は外気への排気へと切換わる。なお、図示例の手動
開閉弁58は、リレータイプつまり圧力スイッチ付より
なり、上流側(イン側・元圧側・1次圧側)が所定圧に
達しない場合、つまり電磁弁57が閉の場合には、自動
的,強制的に閉となると共に、上流側が所定圧に達して
も、開操作されない限り閉を維持するようになってい
る。図1の例は、このようになっている。
【0038】次に、図2の例について述べる。この図2
に示された、中間仕切弁15への加圧エアーの供給方式
にあっては、中間仕切弁15の開閉制御部44とエアー
源たるエアータンク45間のエアー配管54に、上流側
から電磁弁57と手動開閉弁58とが順に配設されてい
る。そして電磁弁57は、動力取出装置21のオン時は
開、動力取出装置21のオフ時は閉に、それぞれ切換わ
るように設定されている。
【0039】このような図2の例について、更に詳述す
る。前述したようにポンプ6付タイプのタンクローリ1
では(図7を参照)、車輌エンジン20に付設された動
力取出装置21のスイッチレバー22によるオン・オフ
は、検出スイッチ23にて検出され、その検出信号が配
線24にて電磁弁57に送出される。そして電磁弁57
は、動力取出装置21オンの電気信号に基づき通電,励
磁されることにより、エアー配管54を開に切換え、エ
アータンク45からの加圧エアーを下流側へと流下せし
める。これに対し、動力取出装置21オフの場合、電磁
弁57は通電,励磁されず閉、つまりエアー配管54の
上流側は閉となり、下流側は外気への排気へと切換わ
る。
【0040】つまりタンクローリ1は、荷卸しや積込み
に際しポンプ6を利用することも多く、このポンプ6
が、車輌エンジン20の駆動を利用した動力取出装置2
1にて回転駆動されていることに鑑み、動力取出装置2
1のオンにより初めて電磁弁57が開となり、エアー配
管54による加圧エアーの供給が可能となり、中間仕切
弁15を開可能としたものである。そしてこれに加え、
手動開閉弁58が開とされると、中間仕切弁15の開閉
制御部44に加圧エアーが供給され、中間仕切弁15が
開に切換わる。これに対し、動力取出装置21がオンさ
れずオフの場合、電磁弁57は閉を維持し加圧エアーの
供給は不能であり、中間仕切弁15を開とする荷卸し
(多くの場合はポンプ6を利用した荷卸し)は、不可能
となる。他方、荷卸し終了後の動力取出装置21のオフ
に伴い、電磁弁57そして中間仕切弁15は、直ちに開
から閉に切換わる。なお、この図2の例において、手動
開閉弁58その他の部材の構成や機能等は、図1の例に
ついて前述したところに準じるので、その説明は省略す
る。図2の例は、このようになっている。
【0041】次に、図3の例について述べる。この図3
に示された、中間仕切弁15への加圧エアーの供給方式
にあっては、中間仕切弁15の開閉制御部44とエアー
源たるエアータンク45間の、エアー配管54とエアー
管41との境目に、自動切換機能付の手動開閉弁59が
配設されている。そして、この手動開閉弁59は、サー
ビスライン32を経由したブレーキ信号のオフ時は、自
動的,強制的に閉に切換わるように設定されている。
【0042】このような図3の例について、更に詳述す
る。前述したようにこのタンクローリ1では、ブレーキ
装置31におけるサービスライン32を経由したブレー
キ信号のオン・オフは、エアー管41にて、自動切換機
能付の手動開閉弁59へと伝達される。この手動開閉弁
59は、前述した図1や図2の手動開閉弁58に準じ、
自動切換機能用としてリレータイプつまり圧力スイッチ
付のものよりなる。すなわち、この手動開閉弁59は、
開操作により開に切換わり、上流側のエアータンク45
からの加圧エアーを、エアー配管54にて下流側つまり
中間仕切弁15の開閉制御部44へと流下せしめる。こ
れに対し閉操作により、エアー配管54を閉に切換え、
上流側つまりエアータンク45側は閉となり、下流側は
外気への排気へと切換わる。
【0043】これと共に、この手動開閉弁59は所定の
自動切換機能付となっている。すなわち、サービスライ
ン32のブレーキ信号のオフが、エアー管41にて手動
開閉弁59の制御部に伝達された場合には、手動開閉弁
59は、手動操作の如何にかかわらず、自動的,強制的
に閉に切換わるように設定されている。つまり、エアー
管41のエアー圧が所定圧に達しない場合、制御部にて
その圧を感知したこの手動開閉弁59は、閉を維持し、
開の場合には閉に切換えられる。
【0044】これに対し、エアー管41のエアー圧が所
定圧に達した場合、つまり、運転手にてブレーキ操作が
行われた場合は、次のようになる。すなわちこの場合に
は、サービスライン32のブレーキ信号がオンすること
により、ブレーキ装置31にてブレーキが実施された旨
が、エアー管41にて手動開閉弁59の制御部に伝達さ
れると、その間、自動切換機能は作用せず、この手動開
閉弁59は、手動操作つまり開操作や閉操作のみに基づ
き、開閉される。つまりタンクローリ1は、ガソリンス
タンド等での荷卸しに際しは、運転手のブレーキ操作に
基づき停車されているので、その間は、手動開閉弁59
そして中間仕切弁15を開可能とするのに対し、荷卸し
終了後のブレーキ操作解除後においては、自動的,強制
的に手動開閉弁59そして中間仕切弁15を、閉とする
ようになっている。図3の例は、このようになってい
る。
【0045】次に、図4の例について述べる。この図4
に示された、中間仕切弁15への加圧エアーの供給方式
にあっては、中間仕切弁15の開閉制御部44とエアー
源たるエアータンク45間の、エアー配管54とエアー
管42との境目に、自動切換機能付の手動開閉弁59が
配設されている。そして、この手動開閉弁59は、加圧
エアーのブレーキチャンバ35への供給オフ時は、自動
的,強制的に閉に切換わるように設定されている。
【0046】このような図4の例について、更に詳述す
る。前述したようにこのタンクローリ1では、ブレーキ
装置31のブレーキ作動の有無、つまりサービスライン
32のブレーキ信号やエマージェンシーライン33のブ
レーキ信号に基づくブレーキチャンバ35への加圧エア
ーの供給オン・オフは、エアー管42にて、自動切換機
能付の手動開閉弁59へと伝達される。この手動開閉弁
59は、前述した図3の例のものに準じた構成,機能よ
りなり、所定の自動切換機能付となっている。
【0047】すなわち、ブレーキチャンバ35への加圧
エアーの供給オフが、エアー管42にて手動開閉弁59
の制御部に伝達された場合において、制御部にてその圧
を感知した手動開閉弁59は、手動操作の如何にかかわ
らず自動的,強制的に閉に切換わる。これに対し、ブレ
ーキチャンバ35へ加圧エアーが供給オンされ、もって
ブレーキ装置31によるブレーキが実施された場合、そ
の旨がエアー管42にて手動開閉弁59の制御部に伝達
されると、その間、自動切換機能は作動せず、この手動
開閉弁59は、手動操作つまり開操作や閉操作のみに基
づき、開閉される。つまりタンクローリ1は、ガソリン
スタンド等での荷卸しに際しては、ブレーキチャンバ3
5に加圧エアーが供給され、ブレーキが実施されて停車
しているので、その間は、手動開閉弁59そして中間仕
切弁15を開可能とするに対し、荷卸し終了後のブレー
キ解除後においては、自動的,強制的に手動開閉弁59
そして中間仕切弁15を、閉とするようになっている。
図4の例は、このようになっている。なお、上述した図
1,図2,図3,図4の各例共、スタータスイッチつま
りイグニッションスイッチがオンされていることが、そ
れぞれの作動の当然の前提となっている。
【0048】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。このように、このタン
クローリ1の配管構造の中間仕切弁15は、図5に示し
たように、エアー開閉式よりなると共にスプリング43
が内蔵されており、常時は、その開閉制御部44つまり
エアーパイプ53そしてエアー室56への加圧エアーの
供給オフにより、スプリング43の付勢力にて閉となっ
ており、例外的に、開閉制御部44への加圧エアーの供
給オンにより、スプリング43の付勢力に抗し開に切換
わる。
【0049】すなわち、図1や図2の例では、エアー配
管54に電磁弁57と手動開閉弁58とが、順に配設さ
れている。そして、まず上流側の電磁弁57は、荷卸し
時、つまりパーキングブレーキ25のオン時や動力取出
装置21のオン時のみ開に切換わるので、これに加え必
要に応じ、下流側の手動開閉弁58を開操作することに
より、中間仕切弁15の開閉制御部44に加圧エアーが
供給オンされ、中間仕切弁15が開に切換わる。又、図
3や図4の例では、エアー配管54に自動切換機能付の
手動開閉弁59が、配設されている。そして荷卸し時、
つまりブレーキ装置31のサービスライン32における
ブレーキ信号のオン時や、ブレーキ装置31のブレーキ
チャンバ35への加圧エアーの供給時には、手動開閉弁
59が開可能なので、必要に応じ手動開閉弁59を開操
作することにより、中間仕切弁15の開閉制御部44に
加圧エアーが供給オンされ、中間仕切弁15が開に切換
わる。
【0050】そして、このような例外的な場合を除き、
このタンクローリ1の配管構造の中間仕切弁15は、常
時は、その開閉制御部44への加圧エアーの供給オフに
より、スプリング43の付勢力にて自動的に閉となって
いる。すなわち、図1や図2の例では、荷卸し終了後の
パーキングブレーキ25のオフや動力取出装置21のオ
フにより、エアー配管54の電磁弁57が閉に切換わ
る。もって、中間仕切弁15の開閉制御部44への加圧
エアーは供給オフされており、中間仕切弁15は、開と
なっていた場合はスプリング43の付勢力にて閉に切換
わり、自動的に常時、閉を維持している。又、図3や図
4の例では、荷卸し終了後のブレーキ装置31のサービ
スライン32のブレーキ信号のオフ時や、ブレーキ装置
31のブレーキチャンバ35への加圧エアーの供給時に
は、エアー配管54の手動開閉弁59が自動的,強制的
に閉に切換わる。従って、中間仕切弁15の開閉制御部
44への加圧エアーは供給オフされており、中間仕切弁
15は、開となっていた場合はスプリング43の付勢力
にて閉に切換わり、自動的に常時、閉を維持している。
【0051】さてそこで、図6,図7,図8等に示され
た、タンク2内の前側の各タンク室4と後側の各タンク
室5とに、異種の油等が積載されている場合において、
前側の各タンク室4からは、前側配管8そして前側左右
配管10を介し、又、後側の各タンク室5からは、後側
配管9そして後側左右配管11を介して、それぞれの吐
出弁14,吐出口13から、同時併行的に異なった油等
を荷卸しする際、前側配管8と後側配管9間の中間配管
16の中間仕切弁15は、自動的に必ず閉となってい
る。つまり、この中間仕切弁15は、上述により常時は
必ず閉を維持しており、このような荷卸しに際し、閉に
切換操作することを要しない。
【0052】さてそこで、このタンクローリ1の配管構
造の中間仕切弁15にあっては、次の第1,第2によう
になる。まず第1に、この中間仕切弁15は、パーキン
グブレーキ25のオン時,動力取出装置21のオン時,
サービスライン32のブレーキ信号のオン時,ブレーキ
チャンバ35への加圧エアーの供給オン時等以外は、ス
プリング43にて常時閉とされている。もって、前後の
各タンク室4,5から、それぞれ積載された異種の油等
が同時併行的に荷卸しされる際も、中間仕切弁15は必
ず閉となっている。つまり、このような荷卸しに際し、
中間仕切弁15をいちいち閉に切換操作することを要せ
ず、切換操作を忘れたり誤操作したりするおそれはな
い。
【0053】第2に、そしてこれを実現する、このタン
クローリ1の配管構造の中間仕切弁15は、所定のエア
ー開閉式よりなると共に、スプリング43を内蔵せしめ
てなる。すなわち、図1や図2の例のように、エアー配
管54に電磁弁57と手動開閉弁58を設け、電磁弁5
7をパーキングブレーキ25や動力取出装置21と連動
させたり、図3や図4の例のように、エアー配管54に
自動切換機能付の手動開閉弁59を設けて、サービスラ
イン32のブレーキ信号やブレーキチャンバ35への加
圧エアーの供給と連動させるようにしてなる。この中間
仕切弁15は、このような簡単な構成よりなる。
【0054】
【発明の効果】本発明に係るタンクローリの配管構造の
中間仕切弁は、以上説明したように、エアー開閉式より
なると共に常閉へと付勢するスプリングを内蔵せしめ、
更に請求項2では、エアー配管の電磁弁をパーキングブ
レーキのオン時のみ開とし、請求項3では、エアー配管
の電磁弁をポンプ用の動力取出装置のオン時のみ開と
し、請求項4では、エアー配管の手動開閉弁を、サービ
スラインのブレーキ信号のオフ時は閉とし、請求項5で
は、エアー配管の手動開閉弁を、ブレーキチャンバへの
加圧エアーの供給オフ時は閉とすべく、それぞれ設定し
てなることにより、次の効果を発揮する。
【0055】第1に、中間仕切弁に起因した混油,混液
事故が防止される。すなわち、このタンクローリの配管
構造の中間仕切弁は、常時はスプリングにて閉とされて
おり、例外的に、パーキングブレーキのオン時,動力取
出装置のオン時,サービスラインのブレーキ信号のオン
時,ブレーキチャンバへの加圧エアーの供給オン時、等
のみにおいて開可能となっている。
【0056】従って、前側の各タンク室と後側の各タン
ク室とに、異種の油等が積載されている場合において、
前側の各タンク室からは前側配管を介し、後側の各タン
ク室からは後側配管を介して、それぞれ同時併行的に異
なった油等を荷卸しする際、前側配管と後側配管間の中
間仕切弁は、必ず閉となっている。つまり、このような
場合において、前述したこの種従来例のように、いちい
ち中間仕切弁を閉に切換操作することを要せず、切換操
作を忘れたり(うっかりミス)誤操作のおそれがなく、
特に、各タンク室に同種の油等を積載すると共にその荷
卸しに際し中間仕切弁を開とし、事後そのままとなって
いることも回避される。もって、荷卸しされる異種の油
等が開の中間仕切弁を介して混じり合うこともなく、荷
卸し先たるガソリンスタンド等の荷受けタンク内に、異
なった油等の混油,混液したものが、荷卸しされてしま
うことも防止される。このように混油,混液事故は防止
されるので、安全性が向上し危険が回避されると共に、
使用不能による経済的損失もなく、更に、事後の回収作
業や復旧作業の手間や費用も回避される。
【0057】第2に、しかもこれは簡単,容易,かつ自
動的,確実に実現される。すなわち、このタンクローリ
の配管構造の中間仕切弁は、エアー開閉式よりなると共
にスプリングを内蔵せしめ、エアー配管の電磁弁を、パ
ーキングブレーキや動力取出装置と連動させたり、エア
ー配管の手動開閉弁を、サービスラインのブレーキ信号
やブレーキチャンバへの加圧エアーの供給と連動させる
ようにした、簡単な構成よりなる。もって、上述した第
1の混油,混液事故の防止が、このような簡単な構成に
より容易に、しかも自動的,確実に実現される。このよ
うに、この種従来例に存した課題が確実に解決される
等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものが
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタンクローリの配管構造の中間仕
切弁について、その発明の実施の形態の第1例の説明に
供し、その配管,エアー配管,パーキングブレーキ等の
要部の説明図である。
【図2】同発明の実施の形態の第2例の説明に供し、そ
の配管,エアー配管,動力取出装置等の要部の説明図で
ある。
【図3】同発明の実施の形態の第3例の説明に供し、そ
の配管,エアー配管,ブレーキ装置等の要部の説明図で
ある。
【図4】同発明の実施の形態の第4例の説明に供し、そ
の配管,エアー配管,ブレーキ装置等の要部の説明図で
ある。
【図5】同発明の実施の形態の説明に供する、中間仕切
弁の正断面図である。
【図6】タンクローリのタンクの1例の底面概略図であ
る。
【図7】タンクローリのタンクの他の例の底面概略図で
ある。
【図8】タンクローリの側面図である。
【符号の説明】
1 タンクローリ 2 タンク 4 前側の各タンク室 5 後側の各タンク室 6 ポンプ 7 底弁 8 前側配管 9 後側配管 14 吐出弁 15 中間仕切弁 18 切換弁 20 車輌エンジン 21 動力取出装置 25 パーキングブレーキ 31 ブレーキ装置 32 サービスライン 33 エマージェンシーライン 35 ブレーキチャンバ 37 エアー配管 43 スプリング 44 開閉制御部 45 エアータンク 54 エアー配管 57 電磁弁 58 手動開閉弁 59 手動開閉弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク内が複数のタンク室に区画され、
    前側の適宜数の該タンク室が、それぞれの底弁を介し前
    側配管に接続されると共に、該前側配管が吐出弁に接続
    され、又、残りの後側の適宜数の該タンク室が、それぞ
    れの底弁を介し後側配管に接続されると共に、該後側配
    管が他の吐出弁に接続され、かつ、該前側配管と該後側
    配管とが中間仕切弁を介して接続されてなる、タンクロ
    ーリの配管構造において、 該中間仕切弁は、エアー開閉式よりなると共に常閉へと
    付勢するスプリングが内蔵されており、その開閉制御部
    へのエアー源からの加圧エアーの供給オンにより開、
    又、加圧エアーの供給オフにより該スプリングの付勢力
    にて閉に、それぞれ切換えられるように設定されている
    こと、を特徴とするタンクローリの配管構造の中間仕切
    弁。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したタンクローリの配管
    構造の中間仕切弁において、該中間仕切弁の開閉制御部
    と該エアー源間のエアー配管に、上流側から電磁弁と手
    動開閉弁とが順に配設され、該電磁弁は、パーキングブ
    レーキのオン時は開、該パーキングブレーキのオフ時は
    閉に切換わるように設定されていること、を特徴とする
    タンクローリの配管構造の中間仕切弁。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載したタンクローリの配管
    構造の中間仕切弁において、該前側配管又は該後側配管
    のいずれかとその該吐出弁との間に、切換弁を介しポン
    プが介装される共に、該ポンプは、車輌エンジンに付設
    された動力取出装置にて駆動されるようになっており、 かつ、該中間仕切弁の開閉制御部と該エアー源間のエア
    ー配管に、上流側から電磁弁と手動開閉弁とが順に配設
    され、該電磁弁は、該動力取出装置のオン時は開、該動
    力取出装置のオフ時は閉に切換わるように設定されてい
    ること、を特徴とするタンクローリの配管構造の中間仕
    切弁。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載したタンクローリの配管
    構造の中間仕切弁において、該タンクローリのブレーキ
    装置は、運転手のブレーキ操作に基づくサービスライン
    を経由したブレーキ信号、又は該運転手のブレーキ操作
    によらず緊急事態発生に基づくエマージェンシーライン
    を経由したブレーキ信号にて、加圧エアーがブレーキチ
    ャンバに供給されて、ブレーキ作動位置するようになっ
    ており、 該中間仕切弁の開閉制御部と該エアー源間のエアー配管
    に、自動切換機能付の手動開閉弁が配設されており、該
    手動開閉弁は、該サービスラインを経由したブレーキ信
    号のオフ時は自動的に閉に切換わるように設定されてい
    ること、を特徴とするタンクローリの配管構造の中間仕
    切弁。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載したタンクローリの配管
    構造の中間仕切弁において、該タンクローリのブレーキ
    装置は、運転手のブレーキ操作に基づくサービスライン
    を経由したブレーキ信号、又は該運転手のブレーキ操作
    によらず緊急事態発生に基づくエマージェンシーライン
    を経由したブレーキ信号にて、加圧エアーがブレーキチ
    ャンバに供給されて、ブレーキ作動するようになってお
    り、 該中間仕切弁の開閉制御部と該エアー源間のエアー配管
    に、自動切換機能付の手動開閉弁が配設されており、該
    手動開閉弁は、加圧エアーの該ブレーキチャンバへの供
    給オフ時は、自動的に閉に切換わるように設定されてい
    ること、を特徴とするタンクローリの配管構造の中間仕
    切弁。
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