JPH1037906A - 油圧装置 - Google Patents

油圧装置

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JPH1037906A
JPH1037906A JP19493296A JP19493296A JPH1037906A JP H1037906 A JPH1037906 A JP H1037906A JP 19493296 A JP19493296 A JP 19493296A JP 19493296 A JP19493296 A JP 19493296A JP H1037906 A JPH1037906 A JP H1037906A
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JP
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pressure
pilot
valve
hydraulic
control valve
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JP19493296A
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English (en)
Inventor
Michihiko Imakita
充彦 今北
Junji Kamibayashi
淳治 上林
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】圧力補償手段の作動応答性を高めるとともに、
作動油の油温の変化による過渡応答特性の変動を防止す
る。 【解決手段】油圧ポンプ(1)から油圧シリンダ(9)
側に供給される作動油の流量を流量制御弁(2)により
調整する油圧装置に、油圧ポンプから流量制御弁に対し
て供給される作動油の圧力を変更調整する主弁(4)
と、主弁に対して流量制御弁の下流側からの2次パイロ
ット圧に設定圧を加えた中間パイロット圧を作用させて
開閉作動を調整するパイロット弁(5)とを備える。主
弁を、流量制御弁の上流側(11)からの1次パイロッ
ト圧が中間パイロット圧よりも低いとき、油圧ポンプと
流量制御弁とを接続するよう構成する。パイロット弁
を、2次パイロット圧に設定圧を加えたものが中間パイ
ロット圧よりも高いとき、油圧ポンプと中間パイロット
通路とを直接的に接続するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成型機などの
アクチュエータに対して作動油を供給する油圧装置に関
し、さらに詳しくは、上記作動油の流量を調整する流量
制御弁の前後差圧を、圧力補償手段により所定の設定圧
に保持するよう構成された油圧装置に係る。
【0002】
【従来の技術】従来より、射出成型機のアクチュエータ
に対して作動油を供給する油圧装置として、図3及び図
4に示すように、油圧ポンプ(101)から供給される
作動油を流量制御弁(102)を介して油圧シリンダ
(103)側に供給するようにし、この流量制御弁(1
02)の上流側(105)に設けた圧力補償弁(10
4)によりこの流量制御弁(102)の前後差圧を一定
に保持することにより、上記油圧シリンダ(103)に
対する作動油の供給量を正確に制御するようにしたもの
が知られている。すなわち、上記図3の油圧装置(13
0)においては、流量制御弁(102)の上流側(10
5)からのパイロット圧と下流側(106)からのパイ
ロット圧とが、それぞれ、減圧型圧力補償弁(107)
の2つのパイロットポートに導かれ、この減圧型圧力補
償弁(107)が、上記上流側(105)の油圧を上記
下流側(106)の油圧に対してスプリング(108)
の押圧力に相当する圧力だけ高く保持するよう作動する
ようになっている。また、上記図4の油圧装置(14
0)においては、流量制御弁(102)の上流側(10
5)からのパイロット圧が比例切換弁(109)の左側
のパイロットポート(110)に導かれる一方、上記流
量制御弁(102)の下流側(106)からのパイロッ
ト圧がリリーフ弁(111)に導かれ、このリリーフ弁
(111)においてスプリング(112)の押圧力に対
応する圧力だけ上記下流側(106)のパイロット圧よ
りも高く保たれたベント圧が、ベント通路(113)を
介して上記比例切換弁(109)の右側のパイロットポ
ート(114)に導かれる。そして、上記比例切換弁
(109)の開度が、上記左右のパイロットポート(1
10,114)にそれぞれ導かれる上流側(105)の
油圧と上記ベント圧との差圧に応じて調整されることに
より、上記流量制御弁(102)の上流側(105)と
下流側(106)との差圧が所定の値に保持されるよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
油圧装置(140)においては、上記比例切換弁(10
9)のスプールを作動させるための作動油が油圧源(1
01)から絞り弁(115)とベント通路(113)と
を通過して比例切換弁(109)に供給されるようにな
っており、この供給油量が上記絞り弁(115)によっ
て極めて少量に抑えられているため、上記スプールの動
作が緩慢なものにならざるを得ない。このため、上記比
例切換弁(109)の作動応答性が低くなり、圧力補償
手段(104)の過渡応答特性が悪くなってしまうとい
う不都合がある。この不都合を解消するために上記絞り
弁(115)の流路を拡げることも考えられるが、この
場合には、上記ベント通路(113)から上記リリーフ
弁(111)を介して油タンク(116)に還流する油
量が過大になってしまい、動力損失が大き過ぎるという
不都合がある。その上、絞り弁(115)を通過する作
動油の流量が油温の変化によって大きく変動するため、
油温の変化に対する圧力補償手段(104)の過渡応答
特性の変動が大きくなってしまうという不都合もある。
【0004】さらに、上記従来の油圧装置(130及び
140)においては、流量制御弁(102)の前後差圧
がスプリング(108又は112)の弾性力により設定
されるようになっているため、油圧シリンダ(103)
側に供給する作動油量を増加させるために上記差圧を大
きく設定しようとすれば、通常、スプリング(108又
は112)を大きくせざるを得ず、コンパクト化の要請
に反するという不都合がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、圧力補償手段
の過渡応答特性を向上させるとともに、作動油の油温の
変化による上記過渡応答特性の変動を防止することにあ
る。併せて、油圧装置の外形寸法を大きくすることな
く、アクチュエータに供給する作動油の大流量化を図る
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、油圧源(10)と、この油
圧源(10)からアクチュエータ(90)側に供給され
る作動油の流量を調整する流量制御弁(2)と、この流
量制御弁(2)の前後差圧を所定の設定圧に保持する圧
力補償手段(3)とを備えた油圧装置を前提とする。こ
のものにおいて、上記圧力補償手段(3)として、上記
油圧源(10)と上記流量制御弁(2)との間に介装さ
れ、上記流量制御弁(2)の上流側(11)からの1次
パイロット圧を1次パイロット通路(7)を介して受
け、上記油圧源(10)から上記流量制御弁(2)に対
して供給される作動油の圧力を変更調整する主弁(4
0)と、上記油圧源(10)の吐出側圧力を受け、上記
主弁(40)に対し上記1次パイロット圧の反対向きに
中間パイロット圧を作用させる中間パイロット通路
(6)と、上記流量制御弁(2)の下流側(12)から
の2次パイロット圧を2次パイロット通路(8)を介し
て受ける一方、上記中間パイロット通路(6)からの中
間パイロット圧を受け、上記主弁(40)の開閉作動を
調整するパイロット弁(50)とを備えるものとする。
そして、上記主弁(40)を、その開度が、上記1次パ
イロット圧が上記中間パイロット圧よりも高いときに減
少される一方、上記1次パイロット圧が上記中間パイロ
ット圧よりも低いときに増加されるよう構成し、かつ、
上記パイロット弁(50)を、上記2次パイロット圧に
上記設定圧を加えたものが上記中間パイロット圧よりも
高いとき、上記油圧源(10)と上記中間パイロット通
路(6)とを接続する構成とするものである。
【0007】上記の構成の場合、流量制御弁(2)の上
流側(11)の油圧が中間パイロット圧、すなわち、上
記流量制御弁(2)の下流側(12)の油圧に設定圧を
加えたものよりも低いとき、上記中間パイロット圧によ
り主弁(40)の開度が増加されるため、上記油圧源
(10)から上記流量制御弁(2)に供給される作動油
の流量が増大し、これにより、上記上流側(11)の油
圧が高まる。反対に、上記上流側(11)の油圧が上記
中間パイロット圧よりも高いとき、上記1次パイロット
圧により上記主弁(40)の開度が減少されるため、上
記油圧源(10)から上記流量制御弁(2)に供給され
る作動油の流量が減少し、これにより、上記上流側(1
1)の油圧が低下する。この結果、上記上流側(11)
の油圧と上記下流側(12)の油圧との差、つまり、上
記流量制御弁(2)の前後差圧が上記設定圧に保たれ
る。この際、上記主弁(40)のスプール(43)を駆
動するための作動油が上記パイロット弁(50)を介し
て上記油圧源(10)から直接上記中間パイロット通路
(6)に供給されるようになっているため、この中間パ
イロット通路(6)から上記主弁(40)に十分な量の
作動油が素早く供給される。このため、上記スプール
(43)を素早く駆動してこの主弁(40)の開度を応
答性良く増加又は減少させることが可能になり、これに
より、圧力補償手段(3)の過渡応答特性を向上させる
ことが可能になる。また、上記主弁(40)のスプール
(43)を駆動する作動油が絞り弁を通過しないため、
この作動油の油温の変化による流量の変動が極めて小さ
くなり、これにより、上記圧力補償手段(3)の過渡応
答特性が油温の変化により変動することを防止すること
が可能になる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明におけるパイロット弁(50)を、油圧源(10)と
中間パイロット通路(6)とを接続する昇圧位置と、上
記中間パイロット通路(6)と油タンク(14)とを接
続する降圧位置とを有する3ポート2位置の比例切換弁
(5)とし、2次パイロット圧に設定圧を加えたものが
中間パイロット圧よりも低いとき、上記降圧位置側に切
換えられる構成とするものである。
【0009】上記の構成の場合、請求項1記載の発明に
おけるパイロット弁(50)の構成が具体的に特定さ
れ、これにより、上記請求項1記載の発明による作用が
確実に得られる。すなわち、2次パイロット圧に所定の
設定圧を加えたものが中間パイロット圧よりも高いと
き、上記パイロット弁(50)が昇圧位置に切換えられ
られることにより、確実に、油圧源(10)と中間パイ
ロット通路(6)とが接続される。一方、上記2次パイ
ロット圧に上記設定圧を加えたものが上記中間パイロッ
ト圧よりも低いとき、上記パイロット弁(50)が降圧
位置に切換えられることにより、確実に、上記中間パイ
ロット通路(6)と油タンク(14)とが接続される。
さらに、従来のリリーフ弁(図4参照)と比較して、油
圧源(10)と油タンク(14)とが上記中間パイロッ
ト通路(6)とを介して直接接続されることがないた
め、上記油圧源(10)から上記油タンク(14)に還
流する油量を最小限のものとして動力損失を最小限に抑
制することが可能になる。加えて、上記パイロット弁
(50)の上記昇圧位置における開度と上記降圧位置に
おける開度とが同程度に設定され得るため、上記昇圧位
置において上記油圧源(10)から上記中間パイロット
通路(6)へ供給される作動油の流量と、上記降圧位置
においてこの中間パイロット通路(6)から油タンク
(14)へ還流される作動油の流量とを同程度のものに
することが可能になる。従って、上記主弁(40)のス
プール(43)の駆動速度をその方向によらず同程度の
ものとしてこの主弁(40)の開度を同様に増加又は減
少させることが可能になり、これにより、圧力補償手段
(3)の過渡応答波形を左右対称にさせることが可能に
なる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明におけるパイロット弁(50)を、設定圧がスプリン
グ(53)によりスプール(54)に加えられるよう構
成された比例切換弁(5)とするものである。
【0011】上記の構成の場合、請求項1記載の発明に
おけるパイロット弁(50)において、2次パイロット
圧に設定圧を加えるための構成が具体的に特定され、ス
プリング(53)の弾性力により中間パイロット圧が2
次パイロット圧よりも確実に所定の設定圧だけ高く保た
れるため、上記請求項1記載の発明による作用が確実に
得られる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明におけるパイロット弁(50)を、設定圧が電磁力に
よりスプール(57)に加えられるよう構成された電磁
比例切換弁(55)とするものである。
【0013】上記の構成の場合、請求項1記載の発明に
おけるパイロット弁(50)において、2次パイロット
圧に設定圧を加えるための上記請求項3記載の発明とは
異なる構成が具体的に特定され、入力される電流値に応
じてソレノイド(56)が発生する電磁力により、中間
パイロット圧が2次パイロット圧よりも確実に所定の設
定圧だけ高く保たれることにより、上記請求項1記載の
発明による作用が確実に得られる。その上、スプリング
の弾性力による場合と比較して外形寸法を大きくするこ
となく、上記設定圧を増大設定することが可能になり、
かつ、入力する電流値を変更することにより、上記設定
圧を変更することが可能になる。このため、流量制御弁
(2)の前後差圧の高差圧化、及び、可変化を図ること
が可能になり、これにより、油圧装置全体のコンパクト
化を図りつつ、アクチュエータ(90)側に供給される
作動油の大流量化を図ることが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
【0015】<第1実施形態>図1は、本発明の第1実
施形態に係る油圧装置を示し、1は油圧源(10)とし
ての油圧ポンプ、2はこの油圧ポンプ(1)からアクチ
ュエータ(90)としての油圧シリンダ(9)側に供給
される作動油の流量を調整する流量制御弁,3はこの流
量制御弁(2)の前後差圧を所定の設定圧に保持する圧
力補償手段である。また、4は上記油圧ポンプ(1)と
上記流量制御弁(2)との間に配設された主弁、5はこ
の主弁(4)の開閉作動を調整するパイロット弁、6は
上記主弁(4)と上記パイロット弁(5)とを接続する
中間パイロット通路であり、さらに、7は上記流量制御
弁(2)の上流側(11)からの1次パイロット圧を上
記主弁(4)に伝える1次パイロット通路、8は上記流
量制御弁(2)の下流側(12)からの2次パイロット
圧を上記パイロット弁(5)に伝える2次パイロット通
路である。そして、上記主弁(4)、上記パイロット弁
(5)、上記中間パイロット通路(6)、上記1次パイ
ロット通路(7)及び2次パイロット通路(8)により
上記圧力補償手段(3)が構成されている。なお、13
は上記油圧シリンダ(9)の作動方向を切換えるための
切換弁、14は油タンクである。
【0016】上記流量制御弁(2)は、2ポート2位置
の電磁比例開閉弁であり、作動前はスプリング(22)
の押圧力により図1における左側(以下、単に左側とい
う)の遮断位置に保持される一方、ソレノイド(21)
の発生する電磁力により上記スプリング(22)に抗し
て図1における右側(以下、単に右側という)の供給位
置に切換わり、油圧ポンプ(1)側と油圧シリンダ
(9)側とを接続するように構成されている。また,上
記流量制御弁(2)の開度は、上記ソレノイド(21)
に入力される電流値に応じて無段階に変更され、これに
より、流路を通過する作動油の流量が連続的に変更され
るようになっている。なお、上記流量制御弁(2)が上
記供給位置にあるときに、その内部の連通路(23)に
より上記流量制御弁(2)の下流側(12)と上記2次
パイロット通路(8)とが連通されるようになってい
る。
【0017】上記主弁(4)は、3ポート2位置の比例
切換弁であり、左側のパイロットポート(41)が1次
パイロット通路(7)により流量制御弁(2)の上流側
(11)に接続される一方、右側のパイロットポート
(42)が中間パイロット通路(6)によりパイロット
弁(5)の左側のパイロットポート(51)と接続され
ている。そして、上記主弁(4)は、上記1次パイロッ
ト通路(7)からの1次パイロット圧が上記中間パイロ
ット通路(6)からの中間パイロット圧よりも低いと
き、右側の昇圧位置に切り換わって油圧ポンプ(1)の
吐出側(1a)と流量制御弁(2)とを接続する一方、
上記1次パイロット圧が上記中間パイロット圧よりも高
いとき、左側の降圧位置に切り換わって上記流量制御弁
(2)と油タンク(14)とを接続するようになってい
る。また、上記主弁(4)は、そのスプール(43)が
上記1次パイロット圧と上記中間パイロット圧とが均衡
した状態で保持されるように構成されており、これらの
両パイロット圧の差圧に応じて弁の開度が無段階に変更
されることにより、上記流量制御弁(2)に対して供給
する作動油の圧力を変更調整するようになっている。
【0018】上記パイロット弁(5)は、3ポート2位
置の比例切換弁であり、右側のパイロットポート(5
2)が2次パイロット通路(8)により流量制御弁
(2)の下流側(12)に接続され、スプール(54)
の右側から上記2次パイロット通路からの2次パイロッ
ト圧とスプリング(53)の押圧付勢力とが加えられる
一方、このスプール(54)の左側から中間パイロット
通路(6)からの中間パイロット圧が加えられるように
構成されている。そして、上記パイロット弁(5)は、
上記2次パイロット圧に上記押圧付勢力による設定圧を
加えたものが上記中間パイロット圧よりも高いとき、右
側の昇圧位置に切り換わって油圧ポンプ(1)の吐出側
(1a)と上記中間パイロット通路(6)とを接続する
ようになっており、これにより、上記油圧ポンプ(1)
から供給される作動油が中間パイロット通路(6)を介
して上記主弁(4)のパイロットポート(42)に供給
されてこの主弁(4)のスプール(43)を駆動するよ
うになっている。一方、上記パイロット弁(5)は、上
記2次パイロット圧に上記設定圧を加えたものが上記中
間パイロット圧よりも低いとき、左側の降圧位置に切り
換わって上記中間パイロット通路と油タンク(14)と
を接続し、この中間パイロット通路(6)から作動油を
油タンク(14)に還流させるようになっている。ま
た、上記パイロット弁(5)は、そのスプール(54)
が、上記2次パイロット圧に上記設定圧を加えたものと
上記中間パイロット圧とが均衡した状態で保持されるよ
うに構成されており、これらの差圧に応じて弁の開度が
無段階に変更されるようになっている。
【0019】つぎに、上記第1実施形態の作用・効果を
説明する。
【0020】まず、油圧ポンプ(1)を運転状態にする
と、スプリング(53)により昇圧位置に保持されてい
るパイロット弁(5)を介して油圧ポンプ(1)からの
作動油が中間パイロット通路(6)に供給され、この作
動油の供給を受けた主弁(4)が確実に昇圧位置に切換
えられることになる。そして、流量制御弁(2)を供給
位置に切換えることにより、上記油圧ポンプ(1)側か
らの作動油を上記主弁(4)と上記流量制御弁(2)を
介して油圧シリンダ(9)側に供給する。ここで、上記
油圧シリンダ(9)を左側から右側に駆動する場合、切
換弁(13)を左側位置に切換え、上記油圧ポンプ
(1)からの作動油を上記油圧シリンダ(9)の左側の
シリンダ室に供給する。この際、上記主弁(4)の開度
が1次パイロット圧と中間パイロット圧との差圧に応じ
て変更されるため、上記流量制御弁(2)に対して供給
される作動油の圧力が変更されてこの流量制御弁(2)
の前後差圧が所定の設定圧に保持される。これにより、
上記油圧シリンダ(9)に供給される作動油の流量が正
確に調整される。
【0021】つぎに、上記油圧シリンダ(9)に供給す
る作動油量を増大させてこの油圧シリンダ(9)の作動
速度を増加させる場合、流量制御弁(2)の開度を大き
くさせて上記油圧シリンダ(9)に対する供給油量を増
大させると、瞬間的に、上記流量制御弁(2)の上流側
(11)の油圧が低下し、かつ、下流側(12)の油圧
が高まり、この流量制御弁(2)の前後差圧が減少する
ことになる。このため、上記下流側(12)からの2次
パイロット圧の上昇により上記パイロット弁(5)がよ
り昇圧側に移行し、これにより、このパイロット弁
(5)を介して中間パイロット通路(6)に供給される
作動油が増量される。そして、この中間パイロット通路
(6)から上記主弁(4)のパイロットポート(42)
に供給される作動油により上記主弁(40)のスプール
(43)が駆動されてこの主弁(4)の開度が増加さ
れ、上記油圧ポンプ(1)から上記流量制御弁(2)の
上流側(11)に供給される作動油量が増大することに
より、この上流側(11)の油圧が高まって上記流量制
御弁(2)の前後差圧が所定の設定値に戻される。
【0022】この際、上記作動油が、上記パイロット弁
(5)と上記中間パイロット通路(6)とを介して、上
記油圧ポンプ(1)から直接的に上記主弁(4)のパイ
ロットポート(42)に供給されるようになっており、
絞り弁等を通過しないため、このパイロットポート(4
2)に対して十分な量の作動油を素早く供給することが
でき、これにより、上記主弁(4)のスプール(43)
を素早く駆動してこの主弁(4)の開度を応答性良く変
更させることができる。このため、上記流量制御弁
(2)の前後差圧が所定の設定値に戻るまでの時間を極
めて短くすることができ、これにより、圧力補償手段
(3)の過渡応答特性を向上させることができる。
【0023】また、従来の絞り弁(図4参照)と比較し
て、比例切換弁では、内部を通過する作動油の油温が変
化してもその流量の変動は極めて小さいものであるた
め、上記主弁(4)のパイロットポート(42)に供給
される作動油量の油温の変化による変動は、極めて小さ
いものになる。従って、上記主弁(4)のスプール(4
3)の駆動速度は供給される作動油の油温が変化しても
あまり変動することがなく、これにより、圧力補償手段
(3)の過渡応答特性が作動油温の変化よって変動する
ことが防止される。さらに、中間パイロット通路(6)
が油タンク(14)に対して接続されるのは、パイロッ
ト弁(5)が降圧位置に切り換わっているときに限ら
れ、油圧ポンプ(1)と油タンク(14)とが上記中間
パイロット通路(6)を介して直接接続されることがな
いため、上記油タンク(14)に還流される油量を最小
限に抑えることができ、これにより、動力損失を最小限
に抑制することができる。
【0024】つぎに、上記油圧シリンダ(9)に供給す
る作動油量を減少させてこの油圧シリンダ(9)の作動
速度を低減させる場合、流量制御弁(2)の開度を小さ
くさせて上記油圧シリンダ(9)に対する供給油量を減
少させると、瞬間的に、上記流量制御弁(2)の上流側
(11)の油圧が高まり、かつ、下流側(12)の油圧
が低下し、この流量制御弁(2)の前後差圧が増大する
ことになる。そして、上記下流側(12)からの2次パ
イロット圧の低下を受けて上記パイロット弁(5)がよ
り降圧側に移行し、これにより、中間パイロット通路
(6)から作動油が油タンク(14)に還流する一方、
上流側から1次パイロット通路(7)を介して上記主弁
(4)のパイロットポート(41)に供給される作動油
によりスプール(43)が駆動されてこの主弁(4)の
開度が減少される。この結果、上記油圧ポンプ(1)か
ら上記流量制御弁(2)の上流側(11)に供給される
作動油量が減少し、これにより、この上流側(11)の
油圧が低下して上記流量制御弁(2)の前後差圧が所定
の設定値に戻される。
【0025】この際、パイロット弁(5)の昇圧位置に
おける開度と降圧位置における開度とを同様のものに設
定することができるため、上記昇圧位置において油圧ポ
ンプ(1)からパイロットポート(42)側へ作動油を
供給するときの流量と、上記降圧位置において上記パイ
ロットポート(42)側から油タンク(14)へ作動油
を還流させるときの流量とを同程度のものにすることが
できる。従って、主弁(4)の開度を同様に増加又は減
少させることができ、これにより、圧力補償手段(3)
の過渡応答波形を左右対称にさせることができる。
【0026】<第2実施形態>図2は本発明の第2実施
形態に係る油圧装置を示し、55は電磁比例切換弁によ
り構成されたパイロット弁である。
【0027】上記パイロット弁(55)は、ソレノイド
(56)に入力される電流値に応じて発生する電磁力に
より、スプール(57)が右側から左側に押圧され、こ
の押圧力により所定の設定圧が設定されるるように構成
されている。
【0028】なお、上記油圧装置のその他の構成は第1
実施形態のものと同様であるために、同一部材には同一
符号を付して、その説明は省略する。
【0029】そして、上記第2実施形態の場合、上記設
定圧が上記ソレノイド(56)に入力される電流値に応
じて設定されるため、スプリング(53)のみによる場
合と比較して、外形寸法を大型化することなく上記設定
圧を増大させることができ、かつ、上記電流値を変更す
ることにより、上記設定圧を変更させることができる。
このため、流量制御弁(2)の前後差圧の高差圧化、及
び、可変化を容易に図ることができ、これにより、油圧
装置全体のコンパクト化を図りつつ、油圧シリンダ
(9)に供給される作動油の大流量化を図ることができ
る。
【0030】<他の実施形態>なお、本発明は上記第1
及び第2実施形態に限定されるものではなく、その他種
々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第
1及び第2実施形態では、主弁(40)として3ポート
2位置の比例切換弁(4)を用いているが、これに限ら
ず、例えば、2ポートの比例弁などを用いてもよい。
【0031】上記第1及び第2実施形態では、アクチュ
エータ(90)として、油圧シリンダ(9)を用いてい
るが、これに限らず、例えば、油圧モータ等に作動油を
供給するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における油圧装置によれば、主弁(40)のスプール
(43)を駆動するための作動油がパイロット弁(5
0)を介して油圧源(10)から直接供給されるため、
上記主弁(40)の開度を応答性良く増加又は減少させ
ることができ、これにより、圧力補償手段(3)の過渡
応答特性を向上させることができる。また、上記スプー
ル(43)を駆動する作動油が絞り弁を通過しないた
め、上記圧力補償手段(3)の過渡応答特性が油温の変
化によって変動することを防止することができる。
【0033】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明におけるパイロット弁(50)の構成が具
体的に特定され、これにより、上記請求項1記載の発明
による効果を確実に得ることができる。さらに、油圧源
(10)と油タンク(14)とが直接接続されることが
ないため、動力損失を最小限に抑制することができる。
加えて、油圧源(10)から中間パイロット通路(6)
へ供給されるときの作動油の流量と、この中間パイロッ
ト通路(6)から油タンク(14)へ還流されるときの
作動油の流量とを同程度のものにすることにより、圧力
補償手段(3)の過渡応答波形を左右対称にさせること
ができる。
【0034】請求項3記載の発明によれば、スプリング
(53)の弾性力により中間パイロット圧を2次パイロ
ット圧よりも確実に所定の設定圧だけ高く保つことによ
り、請求項1記載の発明による効果を確実に得ることが
できる。
【0035】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の発明による効果に加えて、ソレノイド(56)によ
って設定圧を増大又は変更設定することにより、流量制
御弁(2)の前後差圧の高差圧化又は可変化を図ること
ができ、これにより、油圧装置全体のコンパクト化を図
りつつ、アクチュエータ(90)側に供給される作動油
の大流量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す構成図である。
【図2】第2実施形態を示す構成図である。
【図3】従来の油圧装置の例を示す構成図である。
【図4】図3とは異なる従来例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ(油圧源) 2 流量制御弁 3 圧力補償手段 4,40 主弁 5,50,55 パイロット弁 6 中間パイロット通路 7 1次パイロット通路 8 2次パイロット通路 9 油圧シリンダ(アクチ
ュエータ) 10 油圧源 11 流量制御弁の上流側 12 流量制御弁の下流側 14 油タンク 53 パイロット弁のスプリ
ング 54,57 パイロット弁のスプー
ル 56 パイロット弁のソレノ
イド 90 アクチュエータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧源(10)と、この油圧源(10)
    からアクチュエータ(90)側に供給される作動油の流
    量を調整する流量制御弁(2)と、この流量制御弁
    (2)の前後差圧を所定の設定圧に保持する圧力補償手
    段(3)とを備えた油圧装置において、 上記圧力補償手段(3)は、 上記油圧源(10)と上記流量制御弁(2)との間に介
    装され、上記流量制御弁(2)の上流側(11)からの
    1次パイロット圧を1次パイロット通路(7)を介して
    受け、上記油圧源(10)から上記流量制御弁(2)に
    対して供給される作動油の圧力を変更調整する主弁(4
    0)と、 上記油圧源(10)の吐出側圧力を受け、上記主弁(4
    0)に対し上記1次パイロット圧の反対向きの中間パイ
    ロット圧を作用させる中間パイロット通路(6)と、 上記流量制御弁(2)の下流側(12)からの2次パイ
    ロット圧を2次パイロット通路(8)を介して受ける一
    方、上記中間パイロット通路(6)からの中間パイロッ
    ト圧を受け、上記主弁(40)の開閉作動を調整するパ
    イロット弁(50)とを備えており、 上記主弁(40)は、その開度が、上記1次パイロット
    圧が上記中間パイロット圧よりも高いときに減少される
    一方、上記1次パイロット圧が上記中間パイロット圧よ
    りも低いときに増加されるよう構成されており、 上記パイロット弁(50)は、上記2次パイロット圧に
    上記設定圧を加えたものが上記中間パイロット圧よりも
    高いとき、上記油圧源(10)と上記中間パイロット通
    路(6)とを接続するよう構成されていることを特徴と
    する油圧装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 パイロット弁(50)は、油圧源(10)と中間パイロ
    ット通路(6)とを接続する昇圧位置と、上記中間パイ
    ロット通路(6)と油タンク(14)とを接続する降圧
    位置とを有する3ポート2位置の比例切換弁(5)であ
    り、2次パイロット圧に設定圧を加えたものが中間パイ
    ロット圧よりも低いとき、上記降圧位置側に切換えられ
    るように構成されていることを特徴とする油圧装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 パイロット弁(50)は、設定圧がスプリング(53)
    によりスプール(54)に加えられるよう構成された比
    例切換弁(5)であることを特徴とする油圧装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 パイロット弁(50)は、設定圧がソレノイド(56)
    の電磁力によりスプール(57)に加えられるよう構成
    された電磁比例切換弁(55)であることを特徴とする
    油圧装置。
JP19493296A 1996-07-24 1996-07-24 油圧装置 Withdrawn JPH1037906A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101457778A (zh) * 2007-12-10 2009-06-17 沃尔沃建造设备控股(瑞典)有限公司 具有外部先导压力操作型闭锁阀的液压回路
KR101868169B1 (ko) * 2013-06-20 2018-06-15 현대건설기계 주식회사 굴삭기의 전자유압 밸브 시스템

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