JPH1037842A - 水車の調速制御装置 - Google Patents

水車の調速制御装置

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JPH1037842A
JPH1037842A JP8191941A JP19194196A JPH1037842A JP H1037842 A JPH1037842 A JP H1037842A JP 8191941 A JP8191941 A JP 8191941A JP 19194196 A JP19194196 A JP 19194196A JP H1037842 A JPH1037842 A JP H1037842A
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JP
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speed
signal
opening
turbine
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JP8191941A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Okayasu
紀行 岡安
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/20Hydro energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水車の起動昇速制御を効率よく安定して行
う。 【解決手段】 水車の回転速度Nを検出する速度検出器
1と、水車の回転速度Nが規定値に達したことを検出す
る規定値速度判定器11と、水車の回転速度Nが規定値
に達するまではその規定値速度の速度指令信号Nを出
力し、それ以後は規定値速度から定格速度まで上昇変化
する速度指令信号Nを出力する速度設定器2′と、起
動開始後“0”から水車が回転を始める起動開度まで所
定の開度変化率で上昇する開度制限信号PRを出力する
負荷制限器7′と、水車の回転速度Nと速度指令信号N
との偏差信号ΔNに基づいてサーボモータ5の開度を
制御するPID合成制御信号を出力するPID調整器4
と、開度制限信号PRとPID合成制御信号のいずれか
低値を開度指令信号GRとして選択する低値優先器6と
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水力発電所に設置
される水車の調速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水力発電所においては、目標とする発電
量を得るために水車の回転速度を制御する調速制御装置
が用いられる。
【0003】このような水車の調速制御装置において
は、一般に水車を起動するときは、案内羽根の開度を起
動開度まで負荷制限器によって制限するとともに、案内
羽根の開度を速度設定器からの昇速設定信号によって制
御して水車を停止状態から定格速度まで加速している。
【0004】図12は、このような調速制御装置の従来
の構成を示すもので、速度検出器1で検出される水車の
回転速度Nと速度設定器2で設定される速度指令信号N
とが加算器3で比較され、この速度偏差信号ΔNに基
づいてPID調整器4によりサーボモータ5を駆動して
案内羽根の開度を制御するPID合成制御信号が演算さ
れる。低値優先器6は、負荷制限器7からの案内羽根の
開度を制限する開度制限信号PRとPID調整器4から
のPID合成制御信号を入力し、何れか低い方を開度指
令信号GRとして出力する。
【0005】この開度指令信号GRは、位置検出器9で
検出される案内羽根の開度信号GVと加算器8にて比較
され、これによって得られた開度偏差信号GCが電気/
機械変換器10を介してサーボモータ5を駆動し、図示
しない案内羽根の開度を制御する。
【0006】この調速制御装置において、起動昇速時に
は速度設定器2は起動信号により、図13に示すように
速度“0”から定格速度まで一定変化率で上昇する速度
指令信号Nを出力する。
【0007】また負荷制限器7は、図13に示すように
開度“0”からすぐに設定の起動開度に至る開度制限信
号PRを出力する。
【0008】このとき、図13に示すように、速度指令
信号Nが出力されても水車はすぐに回転することがで
きないので、水車の回転速度Nと速度指令信号Nの速
度偏差信号ΔNが大きくなり、PID合成制御信号が開
度制限信号PRより大きくなると、低値優先器6の出力
GRは負荷制限器7からの開度制限信号となる。そし
て、水車が回転し始め、PID合成制御信号が開度制限
信号PRより小さくなると、低値優先器6の出力はPI
D調整器4からのPID合成制御信号となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の水車
の調速制御装置では、起動昇速制御時に、図13に示す
ように、速度指令信号Nに沿って水車の速度が上昇せ
ず、案内羽根の実開度がすぐに開度制限信号PRに至っ
てしまう。
【0010】そして、水車が回転し始め、速度が上昇し
て速度設定信号Nより大きくなると、再び低値優先器
6からはPID合成制御信号に従った開度指令信号GR
が出力される。
【0011】しかしながら、すでに速度偏差ΔNが大き
いため開度指令信号GRは適正値とならず、サーボモー
タ5の開度閉め過ぎ操作による案内羽根の不安定な動き
が発生し、水車速度の乱れが発生し、サーボモータ5や
図示しない案内羽根に悪影響を及ぼすという問題があっ
た。
【0012】また、安定した起動・昇速を行うには、起
動時間を長くとらなければならないという問題があっ
た。
【0013】さらに、水の落差の変動が大きい発電所で
は、落差が小さくなることによって、不安定な動きが発
生するという問題があった。
【0014】本発明は、かかる事情に対処してなされた
もので、従来に比べて、安定してより円滑な起動昇速制
御を行うことのできる水車の調速制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、水車
の案内羽根を操作する案内羽根の開度を調節することに
よって、水車の回転速度を制御する水車の調速制御装置
において、水車の回転速度を検出する速度検出器と、こ
の速度検出器の検出信号に基づいて水車の回転速度があ
らかじめ決められた規定値に達したか否かを判定する規
定値速度判定器と、この規定値速度判定器からの判定信
号を入力し、水車の回転速度が規定値に達するまではこ
の規定値速度を速度指令信号として出力し、水車の回転
速度が規定値に達した後は規定値速度から定格速度まで
所定の変化率で上昇する速度指令信号を出力する速度設
定器と、速度検出器からの水車の回転速度と速度設定器
からの速度指令信号との偏差に基づいて、水車の回転速
度が速度指令信号に一致するような案内羽根の開度制御
信号を出力する調整器と、水車の起動開始により、水車
の昇速特性に応じた変化率で0から当該水車の起動に必
要な所定の起動開度まで上昇し、その後一定となる案内
羽根の開度制限信号を出力する負荷制限器と、調整器か
ら出力される開度制御信号と負荷制限器から出力される
開度制限信号を入力し、いずれか低値を案内羽根の開度
を調節する開度指令信号として出力する低値優先器とを
備えたことを特徴とする。
【0016】この構成においては、0から起動開度まで
所定の開度変化率で上昇する負荷制限器からの開度制限
信号により、停止状態の水車を規定値速度まで起動さ
せ、水車が規定値速度から定格速度となるまでは、速度
設定器から出力される所定の昇速率を持つ速度指令信号
により昇速させるものである。したがって、最適な規定
値速度、開度変化率および昇速率を設定することによ
り、案内羽根の開度の開き過ぎや、閉め過ぎ操作による
案内羽根の不安定な動きが発生しないよう、安定した起
動・昇速を効率よく行うことができる。
【0017】また、請求項2の発明は、上記速度設定器
が、入力された速度信号を定格速度までに制限し速度指
令信号として出力する制限器と、設定された昇速率およ
び制限器へ入力される速度信号に基づいて、昇速率で上
昇する速度信号を演算する積分器と、起動開始後水車の
回転速度が規定値に達するまではこの規定値速度を制限
器に出力し、水車の回転速度が規定値に達した後は積分
器からの速度信号を制限器に出力する切替手段とを備え
たこと特徴とする。
【0018】また、請求項3の発明は、請求項2の構成
において、上記速度設定器が、制限器から出力される速
度指令信号に基づいて、前記積分器に設定する昇速率を
切替える切替手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0019】この構成においては、水車の昇速特性が変
化する回転速度ごとにその昇速特性に合った昇速率を切
替えることができ、より円滑に安定した水車の起動昇速
制御を行うことができる。
【0020】また、請求項4の発明は、請求項1の構成
において、上記速度設定器が、入力された速度信号を定
格速度までに制限し速度指令信号として出力する制限器
と、水車の回転速度が規定値に達した時点から時間をカ
ウントする時間カウンターと、この時間カウンターから
の時間カウント値に基づいて、時間カウント値がゼロの
ときの初期値を規定値速度として、あらかじめ時間カウ
ント値に応じて少なくとも1つ以上用意された関数のう
ち対応する関数に従って速度信号を演算する関数発生器
と、起動開始により関数発生器からの速度信号を制限器
に出力する切替手段とを備えたこと特徴とする。
【0021】この構成においては、水車の回転速度が規
定値に達した時点からの時間経過に応じて水車の昇速特
性に合わせた関数にて速度指令信号を演算することによ
り、より円滑に安定した水車の起動昇速制御を行うこと
ができる。
【0022】また、請求項5の発明は、請求項1の構成
において、上記負荷制限器が、設定された開度変化率お
よび開度制限信号に基づいて積分演算を行う積分器と、
この積分器からの出力信号を、設定された起動開度まで
に制限する制限器と、起動開始前はゼロを開度制限信号
として出力し、起動開始により制限器からの出力信号を
開度制限信号として出力する切替手段とを備えたことを
特徴とする。
【0023】この構成においては、負荷制限器による開
度制御を終了する最適な規定値速度と、最適な起動開度
と、最適な開度変化率を設定することにより、停止状態
の水車を規定値速度まで効率よく無理なく起動させるこ
とができる。
【0024】また、請求項6の発明は、請求項5の構成
において、上記負荷制限器が、水車を駆動する水流の有
効落差または静落差の条件によって、積分器に設定され
る開度変化率を切替える開度変化率切替手段と、有効落
差または静落差の条件によって、制限器に制限値として
設定される起動開度を切替える起動開度切替手段とをさ
らに備えたことを特徴とする。
【0025】また、請求項7の発明は、請求項5の構成
において、上記負荷制限器が、水車を駆動する水流の有
効落差または静落差を示す信号を入力し制限器に制限値
として設定される起動開度を演算する起動開度演算器
と、有効落差または静落差を示す信号を入力し積分器に
設定される開度変化率を演算する開度変化率演算器とを
さらに備えたことを特徴とする。
【0026】請求項6および7の構成においては、水車
を回転させる水流の落差に応じた開度変化率および起動
開度を自動的に設定することができ、落差にかかわらず
ほぼ一定時間で効率よく停止状態の水車を規定値速度ま
で起動することができる。
【0027】また、請求項8の発明は、請求項1の構成
において、上記負荷制限器が、設定された開度変化率お
よび開度制限信号に基づいて積分演算を行う積分器と、
この積分器からの出力信号を、設定された起動開度まで
に制限する制限器と、規定値速度判定器からの判定信号
に基づいて、起動開始後水車の回転速度が規定値に達す
るまでは制限器からの出力信号を入力し、常に最新の信
号を保持する保持器と、規定値速度判定器からの判定信
号に基づいて、起動開始前はゼロを開度制限信号として
出力し、起動開始後水車の回転速度が規定値に達するま
では制限器からの出力信号を開度制限信号として出力
し、水車の回転速度が規定値に達した後は保持器に保持
されている信号を開度制限信号として出力する切替手段
とを備えたことを特徴とする。
【0028】この構成においては、水車の回転速度が規
定値に達した時点で負荷制限器から出力される開度制限
信号の値が一定に保持されるため、最大の起動開度を開
度制限値として適用することにより、落差等の条件が異
なっても制限器に設定する起動開度を変更することなく
良好な制御を行うことができる。
【0029】さらに、請求項9の発明は、請求項1の構
成において、放水口水位値、上ダム水位値、および損失
水頭信号を入力し有効落差信号を演算する加算器と、こ
の加算器から出力される有効落差信号および案内羽根の
開度検出値から、損失水頭信号を演算する損失水頭演算
器と、加算器から出力される有効落差信号に基づいて起
動開度を演算し負荷制限器に制限値として設定する起動
開度演算器と、加算器から出力される有効落差信号に基
づいて通常運転時の負荷上限値を演算し負荷制限器に制
限値として設定する負荷上限値発生器と、起動演算器に
よって演算された起動開度に基づいて開度変化率を演算
し積分器に設定する開度変化率演算器とをさらに備えた
ことを特徴とする。
【0030】この構成においては、算出された有効落差
信号に基づいて負荷制限器の制限値および開度変化率を
適切に変化させることができ、有効落差にかかわらず停
止状態の水車が規定値速度までに到達する時間をほぼ一
定にすることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。なお、従来例と共通する部
分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0032】図1は、本発明の水車の調速制御装置の一
実施の形態を示すもので、図12に示す従来構成と比較
して、水車の回転速度Nが規定値に達したか否かを判定
する規定値速度判定器11が設けられている。また、起
動開始とともに速度指令信号Nを上昇させる速度設定
器2に代えて、水車の回転速度Nが規定値に達するまで
はその規定値速度を速度指令信号Nとして出力し、そ
れ以後規定値速度から定格速度まで速度指令信号N
上昇させる速度設定器2′が用いられる。さらに、負荷
制限器7に代えて、起動開始後開度制限信号PRを
“0”から水車が回転を始める起動開度まで所定の開度
変化率で上昇させる負荷制限器7′が適用される。
【0033】次に、この実施の形態の作用を図1および
図2に基づいて説明する。なお、図2は、この実施の形
態の起動昇速制御特性を示すグラフである。
【0034】速度設定器2′は、起動開始後水車が回転
を始めて規定値速度に到達するまでは、速度指令信号N
を規定値速度の一定値に設定し出力する。
【0035】一方、負荷制限器7′は、水車の案内羽根
の開度が起動開度となるまで開度制限信号PRを徐々に
上昇させ、それ以降の開度制限信号PRは起動開度に制
限される。
【0036】このため、起動開始後水車が回転を始めて
水車の回転速度Nが規定値近くになるまでは、ΡID調
整器4からのΡID合成制御信号は負荷制限器7′から
の開度制限信号PRを上回り、低値優先器6から出力さ
れる開度指令信号GRは開度制限信号PRに制限される
ことになり、案内羽根の開度は、水車を起動する起動開
度まで負荷制限器7′からの開度制限信号PRにより上
昇する。
【0037】この状態で水車は回転を始め、規定値速度
まで昇速すると、規定値速度判定器11がこれを検出
し、規定値速度判定信号PUをオン出力する。
【0038】この規定値速度判定信号PUにより、速度
設定器2′は速度指令信号Nを上昇させ始めるが、こ
の時点ではPID合成制御信号が負荷制限器7′からの
開度制限信号PRを下回るため、開度指令信号GRとし
て案内羽根の開度を制御する。
【0039】したがって、速度指令信号Nと回転速度
Nの偏差ΔNは、大きくなり過ぎることなく、速度指令
信号Nによる安定な速度制御によって、水車の回転速
度は定格速度まで昇速する。
【0040】以上のように、本実施の形態の水車の調速
制御装置では、水車の起動昇速時つまり停止状態の水車
が回転を始めて定格速度まで昇速する時に、サーボモー
タ5の開度の開き過ぎや閉め過ぎ操作による案内羽根の
不安定な動きを抑制して、サーボモータ5および案内羽
根に悪影響を及ぼすことなく安定に水車を定格速度まで
起動昇速することができる。
【0041】次に、上記実施の形態における速度設定器
2′および負荷制限器7′の詳細な構成例を説明する。
【0042】図3は、本発明にかかる速度設定器2′の
第1の構成例を示すものである。この図において、2a
と2bは負論理回路、2cは論理積回路、2dは積分
器、2e〜2gは切替スイッチ、2hは制限器を示して
いる。
【0043】この構成において、負論理回路2aは起動
信号を入力とし、起動信号がオフのときオン出力する。
切替スイッチ2eは、負論理回路2aの出力がオンのと
き、すなわち起動信号がオフのとき、速度ゼロの指令信
号を出力する。
【0044】論理積回路2cは、規定値速度判定信号P
Uを入力とする負論理回路2bの出力と起動信号との論
理積をとり、切替スイッチ2fに出力する。切替スイッ
チ2fは、論理積回路2cの出力がオンのとき、すなわ
ち起動信号がオンで規定値速度判定信号PUがオフのと
き、規定値速度を出力する。
【0045】切替スイッチ2gは、規定値速度判定信号
PUがオンのとき積分器2dの出力を出力する。
【0046】制限器2hは、各切替スイッチ2e〜2g
からの出力値を入力し、速度指令信号が定格速度以上に
ならないように制限している。
【0047】積分器2dは、制限器2hの出力と、あら
かじめ設定された昇速率を用いて積分演算を行い、制限
器2hの出力からあらかじめ設定された昇速率で上昇す
る速度指令信号Nを演算している。
【0048】このように構成された速度設定器2′で
は、起動信号オンにより水車の回転速度Nが規定値速度
に達するまでは規定値速度を速度指令信号Nとして出
力し、回転速度Nが規定値速度に到達した後は、速度指
令信号Nを規定値速度から定格速度まで所定の昇速率
で上昇させて出力する。
【0049】これにより、上記構成の速度設定器2′を
適用した本実施の形態によれば、最適な規定値速度と昇
速率を選定するだけで、安定かつ円滑に水車を起動昇速
させることができ、水車の起動昇速制御特性を向上させ
ることができる。
【0050】図4は、本発明にかかる速度設定器2′の
第2の構成例を示すもので、図3に示すものと共通する
部分には、同一符号を付している。この例では、積分器
2dに設定される昇速率が速度指令信号Nに応じて何
段階かに切り替えられるようになっており、速度指令信
号Nが速度規定値1、速度規定値2、…、速度規定値
nなったことをそれぞれ検出する速度規定値検出器2i
1 、2i2 、…、2in と、速度規定値検出器2i1 、
2i2 、…、2in の検出信号により、対応する昇速率
V1 、昇速率V2 、…、昇速率Vn を積分器2dへ出力
する切替スイッチ2j1 、2j2 、…、2jn が付加さ
れている。
【0051】すなわち、制限器2hから出力される速度
指令信号が上昇するにつれて、速度規定値検出器2i1
、2i2 、…、2in によって速度規定値1、速度規
定値2、…、速度規定値nが検出されるごとに、積分器
2dに設定される昇速率が昇速率1、昇速率2、…、昇
速率nに切り替えられる。
【0052】このように構成された速度設定器2′で
は、水車の回転速度Nが規定値速度に達するまで規定値
速度を速度指令信号Nとして出力し、水車の回転速度
Nが規定値速度に到達後、規定値速度から速度規定値1
まではあらかじめ設定された初期の昇速率で、速度規定
値1から速度規定値2までは昇速率1で、速度規定値2
から速度規定値3までは昇速率2でと、順次昇速率を変
えて速度指令信号Nを定格速度まで上昇させる。
【0053】これにより、この速度設定器2′を適用し
た本実施の形態によれば、水車の速度特性にあった昇速
率で規定値速度から定格速度まで水車の回転速度を昇速
させることができ、無理なく安定して水車を起動昇速さ
せることができる。
【0054】図5は、本発明にかかる速度設定器2′の
第3の構成例を示すもので、図3に示す構成と比較し
て、負論理回路2b、論理積回路2c、積分器2dおよ
び切替スイッチ2f、2gの代わりに、規定値速度判定
信号PUのオンにより時間をカウントする時間カウンタ
ー2kと、規定値速度検出後の時間経過に応じて速度指
令値を演算する関数発生器2lと、起動信号により関数
発生器2lからの速度指令値を出力する切替スイッチ2
mとを設けている。
【0055】時間カウンター2kは、規定値速度判定信
号PUのオンにより時間カウントを開始する。
【0056】関数発生器2lは、初期値を規定値速度と
し、時間カウンター2kがカウントを開始するまでは規
定値速度を出力する。カウント開始後あらかじめ設定さ
れた時間t1 が経過するまでは一次関数f1(t)を用いて
速度指令値を演算し、設定時間t1 が経過した後次の設
定時間t2 が経過するまでは一次関数f2(t)で速度指令
値を演算する。すなわち、時間カウンター2kのカウン
ト値があらかじめ設定された時間t1 、t2 、…、tn
が経過するごとに、それぞれ対応してあらかじめ用意さ
れた一次関数f1(t)、f 2(t) 、…、fn(t)を用いて速
度指令値を演算する。図6に、この関数発生器2lの出
力特性の一例、すなわちカウント値に対する速度指令値
の変化例を示す。
【0057】切替スイッチ2mは、起動信号がオンのと
きに、関数発生器2lによって算出された速度指令値を
出力する。
【0058】このように構成された速度設定器2′で
は、水車の回転速度Nが規定値速度に達するまでは規定
値速度を出力し、回転速度Nが規定値速度に到達した後
は、経過時間に応じて昇速率を変えて速度指令信号N
を定格速度まで上昇させる。
【0059】これにより、この構成の速度設定器2′を
適用した本実施の形態によれば、水車の昇速特性にあっ
た近似曲線をあらかじめ求めておいて関数発生器に設定
することにより、水車の起動昇速制御特性に優れた調速
制御装置を得ることができる。
【0060】図7は、本発明にかかる負荷制限器7′の
第1の構成例を示すもので、7aは負論理回路、7bは
積分器、7cは制限器、7dおよび7eは切替スイッチ
である。
【0061】切替スイッチ7dは、起動信号がオフのと
き負論理回路7aの出力がオンとなることにより、開度
“0”の開度制限信号PRを出力する。
【0062】積分器7bは、負荷制限器7′から出力さ
れる開度制限信号PRとあらかじめ設定された開度変化
率に基づいた積分演算によって、所定の開度変化率で上
昇する開度信号を算出する。
【0063】制限器7cは、積分器7bからの開度信号
を案内羽根の起動開度を上限として制限する。なお、起
動開度は、有効落差の変動に対処できるように、落差の
変動範囲内の最大の開度が設定される。
【0064】切替スイッチ7eは、起動信号オンにより
制限器7cからの出力を開度制限信号PRとして出力す
る。
【0065】このように構成された負荷制限器7′で
は、起動信号オンにより所定の開度変化率で開度制限信
号PRの値を0から起動開度まで上昇させ、それ以降は
起動開度に保って出力する。
【0066】これにより、この負荷制限器7′を適用し
た本実施の形態によれば、最適な開度変化率を選定する
だけで、停止状態の水車を回転させるとともに、速度指
令信号Nによって制御される定格速度以下の任意の回
転速度まで安定した昇速が可能となる。
【0067】図8は、本発明にかかる負荷制限器7′の
第2の構成例を示すもので、図7に示す構成と比較し
て、規定値速度判定信号PUの反転をとる負論理回路7
fと、起動信号と負論理回路7fの出力の論理積を演算
し切替スイッチ7eに出力する論理積回路7gと、負論
理回路7fの出力がオンのとき制限器7cからの開度制
限信号を取り込む切替スイッチ7hと、切替スイッチ7
hを介して制限器7cからの最新の開度制限信号を保持
する保持器7iと、規定値速度判定信号PUがオンのと
き保持器7iに保持されている開度制限信号を出力する
切替スイッチ7jとが付加されている。また、制限器7
cは、積分器7bからの開度信号を案内羽根の最大起動
開度を上限として制限するものとする。なお、最大起動
開度は有効落差(または静落差)によって変動する起動
開度のうちの最大のものをいう。
【0068】すなわち、この構成において切替スイッチ
7eは、起動信号がオンで規定値速度判定信号PUがオ
フのとき、積分器7bから制限器7cを介して出力され
る開度制限信号を出力する。
【0069】またこのとき、規定値速度判定信号PUが
オフのとき作動する切替スイッチ7hにより、積分器7
bから出力され制限器7cを経た開度制限信号が保持器
7iに入力され保持される。
【0070】切替スイッチ7jは、規定値速度判定信号
PUオンにより、保持器7iに最終的に保持された開度
制限信号を出力する。
【0071】このように構成された負荷制限器7′で
は、起動信号オンにより水車の回転速度Nが規定値速度
に達するまで開度制限信号PRを所定の開度変化率で上
昇させ、速度Nが規定値速度に到達した後は開度制限信
号を一定に保持する。
【0072】これにより、この構成の負荷制限器7′を
適用した本実施の形態によれば、最適な開度変化率を選
定するだけで、停止状態の水車を規定値速度に達するま
で安定した状態で昇速制御することができる。
【0073】図9は、本発明にかかる負荷制限器7′の
第3の構成例を示すもので、図7に示す構成と比較し
て、水車を駆動する水流の有効落差または静落差に応じ
て、開度制限信号を上昇させる開度変化率、および制限
器7cの制限値とする起動開度を自動的に切替えるよう
にしている。
【0074】このため、所定の静落差(または有効落
差)を検出する静落差1(有効落差1)、静落差2(有
効落差2)、…、静落差n(有効落差n)の信号によっ
て、それぞれあらかじめ対応して求めておいた開度変化
率1、開度変化率2、…開度変化率nを積分器7bに出
力する切替スイッチ7k1 、7k2 、…、7kn と、そ
れぞれあらかじめ対応して求めておいた起動開度1、起
動開度2、…、起動開度nを制限器7cの上限値として
設定する切替スイッチ7l1 、7l2 、…、7ln とが
付加されている。
【0075】切替スイッチ7k1 、7k2 、…、7kn
は、静落差1(有効落差1)、静落差2(有効落差
2)、…、静落差n(有効落差n)を検出するそれぞれ
の信号によってオンとされ、各々の開度変化率(開度変
化率1、開度変化率2、…、開度変化率n)を積分器7
bに出力する。
【0076】切替スイッチ7l1 、7l2 、…、7ln
は、静落差1(有効落差1)、静落差2(有効落差
2)、…、静落差n(有効落差n)を検出するそれぞれ
の信号によってオンとされ、各々の起動開度(起動開度
1、起動開度2、…、起動開度n)を制限値として制限
器7cに出力する。
【0077】このように構成された負荷制限器7′で
は、静落差または有効落差の異なる条件においても、静
落差または有効落差のレベルごとに対応した起動開度ま
で静落差または有効落差のレベルごとに対応した開度変
化率によって開度制限信号PRを上昇させる。
【0078】これにより、この負荷制限器7′を適用し
た本実施の形態によれば、静落差または有効落差のレベ
ルに応じて自動的に最適な開度変化率および起動開度を
設定することができ、静落差または有効落差にかかわら
ず常に一定の適切な起動昇速時間で水車を規定値速度ま
で起動昇速させることができる。
【0079】図10は、本発明にかかる負荷制限器7′
の第4の構成例を示すもので、図6に示す構成と比較し
て、有効落差または静落差に応じた開度変化率を演算す
る開度変化率演算器7m、および有効落差または静落差
に応じた起動開度を演算する起動開度演算器7nを設け
て、それぞれ積分器7bおよび制限器7cに出力するよ
うにしている。
【0080】開度変化率演算器7mは、静落差または有
効落差の値を入力し、関数により開度変化率を演算して
積分器7bに出力する。
【0081】起動開度演算器7nは、静落差または有効
落差の値を入力し、関数により起動開度を演算して制限
器7cに出力する。
【0082】このように構成された負荷制限器7′で
は、静落差または有効落差の異なる条件においても、任
意の静落差または有効落差に応じた起動開度まで、任意
の静落差または有効落差に応じた開度変化率によって開
度制限信号PRを上昇させる。
【0083】これにより、この構成の負荷制限器7′を
適用した本実施の形態によれば、静落差または有効落差
の値の異なる条件においても、静落差または有効落差に
対応した起動開度と、静落差または有効落差に対応した
開度変化率で案内羽根の開度制御が可能となり、いずれ
の静落差または有効落差においても自動的に最適な起動
昇速時間で水車を起動昇速させることができる。
【0084】図11は、本発明の水車の調速制御装置の
他の実施の形態を示すもので、図12に示す従来構成と
比較して、水車の回転速度Nが規定値に達したことを検
出する規定値速度判定器11と、放水口水位を検出する
放水口水位検出器12と、上ダム水位を検出する上ダム
水位検出器13と、損失水頭を演算する損失水頭演算器
14と、放水口水位検出器12、上ダム水位検出器13
および損失水頭演算器14からの出力に基づいて有効落
差信号hを算出する加算器15と、有効落差信号により
起動開度信号を算出する起動開度演算器16と、起動開
度信号により開度変化率を算出する開度変化率演算器1
7と、有効落差信号により負荷上限信号を算出する負荷
上限信号発生器18とが設けられている。また、規定値
速度判定器11からの判定信号を入力し、水車の回転速
度Nが規定値に達するまではその規定値速度の速度指令
信号Nを出力し、それ以後速度指令信号Nを規定値
速度から定格速度まで上昇させる速度設定器2′と、開
度変化率演算器17からの開度変化率に基づいて起動信
号発生器16からの起動開度信号および負荷上限信号発
生器18からの負荷上限信号によって制限される開度ま
で案内羽根の開度を上昇させる開度制限信号PRを出力
する負荷制限器7′が適用されている。
【0085】加算器15は、放水口水位検出器12から
の放水口水位信号と、上ダム水位検出器13からの上ダ
ム水位信号と、損失水頭演算器14からの損失水頭信号
とを加算して有効落差信号hを出力する。
【0086】損失水頭演算器14は、位置検出器9で得
られたサーボモータ開度GVと、放水口水位、上ダム水
位および損失水頭により算出される有効落差とから実流
量を算出し、この実流量における損失水頭を演算する。
【0087】損失水頭演算器14で得られた損失水頭信
号は、放水口水位検出器12からの放水口水位信号およ
び上ダム水位検出器13からの上ダム水位信号とともに
加算器15に入力され、有効落差信号hとして出力され
る。
【0088】起動開度演算器16および負荷上限信号発
生器18は、加算器15からの有効落差信号hを入力
し、それぞれにおいて有効落差hに適した起動開度信号
と負荷上限信号を算出して、負荷制限器7′に制限値と
して設定する。
【0089】また、起動開度演算器16にて算出された
起動開度信号は開度変化率演算器17に入力され、この
起動開度信号に基づいて開度変化率が算出され負荷制限
器7′に入力される。
【0090】負荷制限器7′は、開度変化率演算器17
からの開度変化率で上昇する開度制御信号を算出し、こ
の開度制御信号を起動開度演算器16からの起動開度信
号または負荷上限信号発生器18からの負荷上限信号の
いずれか低値で制限して開度制限信号PRとして出力す
る。この負荷制限器7′は、図7に示す構成に負荷上限
信号で積分器7bの出力を制限する制限器が付加された
構成となる。
【0091】また速度設定器2′は、図3〜図5のいず
れの構成も適用することができる。
【0092】この実施の形態においては、図10に示す
負荷制限器7′を適用した実施の形態と同様な作用効果
が得られるとともに、有効落差もしくは静落差に基づく
負荷上限信号によっても起動昇速時の開度の上限を設け
てサーボモータ5の起動開度を制限している。すなわ
ち、水車の起動昇速時の起動時つまり、水車が回転を始
め規定値速度に達するまでの開度制御において、水位変
化に合った適切な開度変化率と制限開度を得ることがで
き、常に適切な起動昇速時間を得ることができる。
【0093】
【発明の効果】上記したように、本発明によれば、サー
ボモータの開度の開き過ぎ操作や閉め過ぎ操作を抑制し
て、停止状態の水車を効率よくかつ安定した状態でスム
ーズに起動昇速させることができ、起動昇速時の制御特
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水車の調速制御装置の一実施の形態を
示すブロック図である。
【図2】図1に示す実施の形態の起動昇速制御特性を示
すグラフである。
【図3】図1に示す速度設定器2′の第1の構成例を示
すブロック図である。
【図4】図1に示す速度設定器2′の第2の構成例を示
すブロック図である。
【図5】図1に示す速度設定器2′の第3の構成例を示
すブロック図である。
【図6】図5に示す関数発生器2lの出力特性の一例を
示すグラフである。
【図7】図1に示す負荷制限器7′の第1の構成例を示
すブロック図である。
【図8】図1に示す負荷制限器7′の第2の構成例を示
すブロック図である。
【図9】図1に示す負荷制限器7′の第3の構成例を示
すブロック図である。
【図10】図1に示す負荷制限器7′の第4の構成例を
示すブロック図である。
【図11】本発明の水車の調速制御装置の他の実施の形
態を示すブロック図である。
【図12】従来の水車の調速制御装置を示すブロック図
である。
【図13】従来の水車の調速制御装置の起動昇速制御特
性を示すグラフである。
【符号の説明】
1………速度検出器 2、2′………速度設定器 3、8、15………加算器 4………PID調整器 5………サーボモータ 6………低値優先器 7、7′………負荷制限器 9………位置検出器 10………電気/機械変換器 11………規定値速度判定器 12………放水口水位検出器 13………上ダム水位検出器 14………損失水頭演算器 16………起動開度演算器 17………開度変化率演算器 18………負荷上限信号発生器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水車の案内羽根の開度を調節することに
    よって、当該水車の回転速度を制御する水車の調速制御
    装置において、 前記水車の回転速度を検出する速度検出器と、 この速度検出器の検出信号に基づいて前記水車の回転速
    度があらかじめ決められた規定値に達したか否かを判定
    する規定値速度判定器と、 この規定値速度判定器からの判定信号を入力し、前記水
    車の回転速度が前記規定値に達するまではこの規定値速
    度を速度指令信号として出力し、前記水車の回転速度が
    前記規定値に達した後は前記規定値速度から前記定格速
    度まで所定の変化率で上昇する速度指令信号を出力する
    速度設定器と、 前記速度検出器からの水車の回転速度と前記速度設定器
    からの速度指令信号との偏差に基づいて、前記水車の回
    転速度が前記速度指令信号に一致するような前記案内羽
    根の開度制御信号を出力する調整器と、 前記水車の起動開始により、前記水車の昇速特性に応じ
    た変化率で0から当該水車の起動に必要な所定の起動開
    度まで上昇し、その後一定となる前記案内羽根の開度制
    限信号を出力する負荷制限器と、 前記調整器から出力される開度制御信号と前記負荷制限
    器から出力される開度制限信号を入力し、いずれか低値
    を前記案内羽根の開度を調節する開度指令信号として出
    力する低値優先器とを備えたことを特徴とする水車の調
    速制御装置。
  2. 【請求項2】 前記速度設定器が、 入力された速度信号を前記定格速度までに制限し速度指
    令信号として出力する制限器と、 設定された昇速率および前記制限器へ入力される速度信
    号に基づいて、前記昇速率で上昇する速度信号を演算す
    る積分器と、 起動開始後前記水車の回転速度が前記規定値に達するま
    ではこの規定値速度を前記制限器に出力し、前記水車の
    回転速度が前記規定値に達した後は前記積分器からの速
    度信号を前記制限器に出力する切替手段とを備えたこと
    特徴とする請求項1記載の水車の調速制御装置。
  3. 【請求項3】 前記速度設定器が、 前記制限器から出力される速度指令信号に基づいて、前
    記積分器に設定する昇速率を切替える切替手段をさらに
    備えたことを特徴とする請求項2記載の水車の調速制御
    装置。
  4. 【請求項4】 前記速度設定器が、 入力された速度信号を前記定格速度までに制限し速度指
    令信号として出力する制限器と、 前記水車の回転速度が前記規定値に達した時点から時間
    をカウントする時間カウンターと、 この時間カウンターからの時間カウント値に基づいて、
    前記時間カウント値がゼロのときの初期値を前記規定値
    速度として、あらかじめ少なくとも1つ以上用意された
    関数のうち対応する関数に従って速度信号を演算する関
    数発生器と、 起動開始により前記関数発生器からの速度信号を前記制
    限器に出力する切替手段とを備えたことを特徴とする請
    求項1記載の水車の調速制御装置。
  5. 【請求項5】 前記負荷制限器が、 設定された開度変化率および前記開度制限信号に基づい
    て積分演算を行う積分器と、 この積分器からの出力信号を、設定された起動開度まで
    に制限する制限器と、 起動開始前はゼロを前記開度制限信号として出力し、起
    動開始により前記制限器からの出力信号を前記開度制限
    信号として出力する切替手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の水車の調速制御装置。
  6. 【請求項6】 前記負荷制限器が、 前記水車を駆動する水流の有効落差または静落差の条件
    によって、前記積分器に設定される開度変化率を切替え
    る開度変化率切替手段と、 前記有効落差または静落差の条件によって、前記制限器
    に制限値として設定される起動開度を切替える起動開度
    切替手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項5記
    載の水車の調速制御装置。
  7. 【請求項7】 前記負荷制限器が、 前記水車を駆動する水流の有効落差または静落差を示す
    信号を入力し前記制限器に制限値として設定される起動
    開度を演算する起動開度演算器と、 前記有効落差または静落差を示す信号を入力し前記積分
    器に設定される開度変化率を演算する開度変化率演算器
    とをさらに備えたことを特徴とする請求項5記載の水車
    の調速制御装置。
  8. 【請求項8】 前記負荷制限器が、 設定された開度変化率および前記開度制限信号に基づい
    て積分演算を行う積分器と、 この積分器からの出力信号を、設定された起動開度まで
    に制限する制限器と、 前記規定値速度判定器からの判定信号に基づいて、起動
    開始後前記水車の回転速度が前記規定値に達するまでは
    前記制限器からの出力信号を入力し、常に最新の信号を
    保持する保持器と、 前記規定値速度判定器からの判定信号に基づいて、起動
    開始前はゼロを前記開度制限信号として出力し、起動開
    始後前記水車の回転速度が前記規定値に達するまでは前
    記制限器からの出力信号を前記開度制限信号として出力
    し、前記水車の回転速度が前記規定値に達した後は前記
    保持器に保持されている信号を前記開度制限信号として
    出力する切替手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    記載の水車の調速制御装置。
  9. 【請求項9】 放水口水位値、上ダム水位値、および損
    失水頭信号を入力し有効落差信号を演算する加算器と、 この加算器から出力される有効落差信号および前記案内
    羽根の開度検出値から、前記損失水頭信号を演算する損
    失水頭演算器と、 前記加算器から出力される有効落差信号に基づいて起動
    開度を演算し前記負荷制限器に制限値として設定する起
    動開度演算器と、 前記加算器から出力される有効落差信号に基づいて通常
    運転時の負荷上限値を演算し前記負荷制限器に制限値と
    して設定する負荷上限値発生器と、 前記起動演算器によって演算された起動開度に基づいて
    開度変化率を演算し前記積分器に設定する開度変化率演
    算器とをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の
    水車の調速制御装置。
JP8191941A 1996-07-22 1996-07-22 水車の調速制御装置 Withdrawn JPH1037842A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004234442A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Toshiba Corp 調速制御装置
JP2008309137A (ja) * 2007-06-18 2008-12-25 Toyota Industries Corp 発電システム
CN116292060A (zh) * 2023-05-22 2023-06-23 南方电网调峰调频发电有限公司检修试验分公司 一种抽水蓄能机组起动装置、方法及抽水蓄能系统

Cited By (4)

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CN116292060B (zh) * 2023-05-22 2023-08-29 南方电网调峰调频发电有限公司检修试验分公司 一种抽水蓄能机组起动装置、方法及抽水蓄能系统

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