JPH103747A - ディジタル情報再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタル情報信号のコピー制御情報によ
り、ディジタル情報信号を変換し得たアナログ情報信号
の出力を停止するディジタル情報再生装置を提供する。 【構成】 記録媒体(T) に記録された信号からディジタ
ル情報信号を再生復調する再生処理手段(H2, 6, 7)と、
ディジタル情報信号と共に記録されたコピー制御情報を
検出する検出手段(8) と、再生処理手段(H2, 6, 7)から
の再生ディジタル情報信号をアナログ情報信号に変換出
力する変換手段(9) と、検出手段(8) の検出したコピー
制御情報がコピー禁止を表すときは、アナログ情報信号
の出力を停止する手段(SW2) を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、再生されたディジタル
情報信号をアナログ情報信号に変換出力する再生装置に
おいて、ディジタル情報信号のコピー制御情報により、
変換されたアナログ情報信号出力を停止するディジタル
情報再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、映像信号をディジタル情報信号と
して記録・再生するディジタルＶＴＲの発展が著しい。
高品位な情報信号の安定した再現性を特徴とするディジ
タル情報信号は、殆ど信号劣化なく複製を作ることがで
きるので、著作権保護の観点から、ディジタル情報信号
をコピーする記録媒体にコピー制御情報を一緒に記録
し、この情報を基に記録再生装置のコピー（記録）動作
を制御することが提案されている（例えば、ディジタル
音声信号を記録・再生するディジタル・オーディオ・テ
ープレコーダ（ＤＡＴ）におけるSCMS(Serial Copy Man
agement System) 等）。また、米国のＴＶ Ｄｉｇｅｓ
ｔ誌（1996年４月１日号の第10頁〜第11頁）に記載され
ているように、ディジタル情報信号の記録・再生に関す
る法制化の動きもある。

【０００３】一方、通常カメラ一体型ＶＴＲは、主にユ
ーザの撮影した映像を記録しこれを再生するという使わ
れ方がされているが、再生機能及び映像信号出力端子を
持つものについては、その映像信号出力端子を介して他
の映像機器と接続し、映画等のビデオソフトが記録され
たテープを再生すれば、これらのビデオソフトを他の映
像機器にダビングすることが可能である。

【０００４】こうした背景から、カメラ一体型ディジタ
ルＶＴＲにおいてもディジタル情報信号の記録・再生に
伴う信号の出入力、特に、ディジタル情報信号をアナロ
グ映像信号に変換して出入力を行う際のコピー制御に関
する対応が望まれていた。

【０００５】コピー制御を行うものとして、ビデオプロ
グラムのコピー防止方法及びその装置（特開昭６３−１
０７２８１号公報）が提案されている。この装置は、映
像信号の垂直ブランキング期間に特殊信号を介挿し、こ
の特殊信号を録画装置側で検出することによって録画装
置の機能を停止させるものである。

【０００６】上記したコピー防止装置をカメラ一体型デ
ィジタルＶＴＲに応用した場合を図４に示す。同図に
て、カメラ一体型ディジタルＶＴＲは、光学像を撮像し
映像信号を出力する撮像素子１、撮像素子１からの映像
信号をディジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換器２、Ａ／
Ｄ変換器２からのディジタル信号に所定の信号処理（輪
郭補正、ノイズ除去等）を施すカメラ信号処理回路３、
カメラ信号処理回路３からのディジタル信号に対して圧
縮処理、誤り訂正符号化処理を介して記録信号に変調し
て出力するディジタル記録信号処理回路４、記録信号処
理回路４からの記録信号を所定レベルに増幅する記録ア
ンプ５、記録アンプ５からの記録信号をテープ状記録媒
体Ｔに記録する磁気ヘッドH1、このテープ状記録媒体Ｔ
及びコピー禁止又はコピー可能などのコピー制御信号が
付加された情報信号がディジタル記録されたテープ状記
録媒体Ｔから信号を再生する磁気ヘッドH2、磁気ヘッド
H2からの再生信号に対して記録時と逆の信号処理によっ
てディジタル信号を再生復調するディジタル再生信号処
理回路７、ディジタル再生信号処理回路７において再生
されたディジタル信号に後述する検出手段８からのコピ
ー制御情報を付加すると共に所定のインターフェイスに
応じた信号形態にて出力するインターフェイス手段10、
インターフェイス手段10からのディジタル情報信号を図
示しない伝送路に出力するディジタル信号出力端子D-ou
t 、再生されたディジタル信号からコピー制御情報を検
出する検出手段８、再生されたディジタル信号をアナロ
グ信号に変換するＤ／Ａ変換器９、検出手段８の検出し
たコピー制御情報に基づいてＤ／Ａ変換されたアナログ
映像信号に特殊信号を付加する付加手段18、記録時は上
記した撮像素子１からの映像信号を切換え出力し、再生
時は付加手段18からのアナログ映像信号を切換え出力す
るスイッチSW1 、スイッチSW1 からの信号を図示しない
伝送路に供給するアナログ映像信号出力端子A-out 、ス
イッチSW1 からの信号を画像表示する表示手段11とから
構成される。尚、磁気ヘッドH1, H2は記録・再生兼用の
ものであっても良いが、ここでは夫々記録専用、再生専
用のものとして説明する。

【０００７】記録時は、光学像を撮像した映像信号はテ
ープ状記録媒体Ｔに記録されると共にスイッチSW1 を介
して表示手段11に供給され、表示手段11に表示された画
像によって記録される映像信号をモニタすることができ
る。上記した通常のカメラ一体型ＶＴＲの使われ方であ
る。尚、上記した表示手段11は、例えば、カメラ一体型
ＶＴＲのカメラ部が撮像した映像信号、あるいはＶＴＲ
部が再生した映像信号を表示するための、カメラ一体型
ＶＴＲに設けられたビューファインダ、又は３〜４イン
チ型液晶ディスプレイ等である。

【０００８】再生時は、再生されたディジタル信号がイ
ンターフェイス手段10を介してディジタル出力されると
共に付加手段18を介してスイッチSW1 に供給され、スイ
ッチSW1 は供給されたアナログ映像信号をアナログ出力
すると共に表示手段11に供給する。

【０００９】次に再生時、再生されたディジタル信号に
コピー制御情報が含まれている場合を説明する。磁気ヘ
ッドH2によって再生された信号は再生アンプ６によって
所定レベルに増幅され、ディジタル再生信号処理回路７
においてディジタル信号に再生復調されて、検出手段
８、Ｄ／Ａ変換器９及びインターフェイス手段10に夫々
供給される。検出手段８は供給されたディジタル情報信
号の記録フォーマットの所定の位置に記録されているコ
ピー制御情報を検出する。

【００１０】このコピー制御情報がコピー禁止を表すと
きは、検出手段８からの制御信号がインターフェイス手
段10及び付加手段18に夫々供給される。インターフェイ
ス手段10は供給された制御信号に基づいてディジタル情
報信号の出力を制御或いは上記したSCMS情報等の制御情
報を付加してこれを出力する。付加手段18は供給された
制御信号に基づいてＤ／Ａ変換されたアナログ映像信号
に特殊信号を付加してスイッチSW1 に供給する。

【００１１】ここで、上記した付加手段18は、特開昭６
３−１０７２８１号に記載された、コピーされたくない
通常のビデオ信号にある選択された波形（上記した特殊
信号）を加える変調器である。

【００１２】こうしてコピー制御情報がコピー禁止を表
すときは、再生されたアナログ映像信号に特殊信号を付
加する（上記したようにアナログ映像信号を変形あるい
は記録装置の記録動作を制御する所定の制御信号を介挿
する）ことによってアナログ出力される信号の記録を制
御することができる。

【００１３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たカメラ一体型ディジタルＶＴＲにおいて、再生時、コ
ピー禁止を表すコピー制御情報に基づく制御を行う場
合、上記した特殊信号を付加する付加手段18を備えるこ
とが必要であり、構成上煩雑になるという問題があっ
た。特に、小型軽量化が望まれるカメラ一体型ディジタ
ルＶＴＲにおいて、上記した煩雑な構成を用いずに、ア
ナログ映像信号のコピー制御を行うものが求められてい
た。

【００１４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
を解決するために、次の（１）〜（４）の構成を有して
いる。

【００１５】（１） 第１の発明によれば、画像又は音
声等のデータからなるディジタル情報信号と、その情報
信号のコピー制御情報等からなる付加情報とが記録され
た記録媒体（テープ状記録媒体(T) ）から、前記ディジ
タル情報信号と前記付加情報とを再生復調し、得られた
再生ディジタル情報信号をアナログ情報信号に変換出力
するディジタル情報再生装置において、前記記録媒体
(T) に記録された信号から前記ディジタル情報信号を再
生復調する再生処理手段（磁気ヘッド(H2)，再生アンプ
(6) ，ディジタル再生信号処理回路(7) ）と、前記再生
処理手段(H2, 6,7)からの再生ディジタル情報信号をア
ナログ情報信号に変換出力する変換手段（Ｄ／Ａ変換器
(9) ）と、前記記録媒体(T) に記録された信号から前記
付加情報の内でコピー制御情報を検出する検出手段(8)
と、前記検出手段(8) によって検出されたコピー制御情
報がコピー禁止を表すときは、前記変換手段(9) からの
アナログ情報信号の出力を停止する手段（スイッチ(SW
2) ）とを備えることを特徴とするディジタル情報再生
装置が提供される。

【００１６】（２） 第２の発明によれば、前記変換手
段(9) からのアナログ情報信号の内で画像データを出力
するための外部端子(A-out) と、前記アナログ情報信号
の内で画像データを表示する表示手段(11)とを備え、前
記検出手段(8) によって検出されたコピー制御情報がコ
ピー禁止を表すときは、前記画像データの前記外部端子
(A-out) への出力を停止することを特徴とする上記
（１）記載のディジタル情報再生装置が提供される。

【００１７】（３） 第３の発明によれば、所定の文字
情報あるいは警告音を出力する手段（第１、第２のキャ
ラクタ回路(14, 15)，発音手段(17)）とを備え、前記検
出手段(8) によって検出されたコピー制御情報がコピー
禁止を表すときは前記外部出力端子(A-out) 及び前記表
示手段(11)に前記文字情報を出力、あるいは警告音を発
音することを特徴とする上記（１）乃至（２）記載のデ
ィジタル情報再生装置が提供される。

【００１８】

【発明の実施の形態】図１は本発明のディジタル情報再
生装置を説明する図、図２は本発明の要部であるスイッ
チ手段を説明する図、図３は他の発明の実施の形態を説
明する図である。以下図面を参照しつつ本発明の実施の
形態を説明する。また、上述と同一の構成部には同一符
号を付し、その説明を省略する。

【００１９】図１に示すように、本発明のディジタル情
報再生装置によるカメラ一体型ディジタルＶＴＲは、光
学像を撮像し映像信号を出力する撮像素子１、撮像素子
１からの映像信号をディジタル信号に変換するＡ／Ｄ変
換器２、Ａ／Ｄ変換器２からのディジタル信号に所定の
信号処理（輪郭補正、ノイズ除去等）を施すカメラ信号
処理回路３、カメラ信号処理回路３からのディジタル信
号に対して圧縮処理、誤り訂正符号化処理等を施して記
録信号に変調して出力するディジタル記録信号処理回路
４、記録信号処理回路４からの記録信号を所定レベルに
増幅する記録アンプ５、記録アンプ５からの記録信号を
テープ状記録媒体Ｔに記録する磁気ヘッドH1、このテー
プ状記録媒体Ｔ及びコピー禁止又はコピー可能などのコ
ピー制御信号が付加された情報信号がディジタル記録さ
れたテープ状記録媒体Ｔから信号を再生する磁気ヘッド
H2、磁気ヘッドH2からの再生信号に対して記録時と逆の
信号処理によってディジタル信号を再生復調するディジ
タル再生信号処理回路７、ディジタル再生信号処理回路
７において再生されたディジタル信号に後述する検出手
段８からの制御情報を付加すると共に所定のインターフ
ェイスに応じてディジタル出力するインターフェイス手
段10と、インターフェイス手段10からの信号を図示しな
い伝送路に供給するディジタル信号出力端子D-out と、
再生されたディジタル信号からコピー制御情報を検出す
る検出手段８、記録時は上記した撮像素子１からの映像
信号を切換え出力し、再生時は再生されたディジタル信
号をＤ／Ａ変換し得たアナログ映像信号を切換え出力す
るスイッチSW1 、検出手段８からのコピー制御情報に基
づいてスイッチSW1 からのアナログ映像信号を切換え出
力するスイッチSW2 、スイッチSW2 からの信号を図示し
ない伝送路に供給するアナログ映像信号出力端子A-out
、スイッチSW1 からの信号を画像表示する表示手段11
とから構成される。

【００２０】尚、上記したディジタル再生信号処理回路
７はアナログ映像信号と共にアナログ音声信号を再生す
るものであり、再生されたアナログ音声信号はここでは
図示しないアナログ音声信号出力端子に供給されること
は勿論である。

【００２１】さて、本カメラ一体型ディジタルＶＴＲに
おいて、コピーが禁止されている記録済みビデオソフト
を再生したときを説明する。上述したように、テープ状
記録媒体Ｔを走査した磁気ヘッドH2からの再生信号は再
生アンプ６により所定レベルまで増幅され、ディジタル
再生信号処理回路７に供給される。

【００２２】ディジタル再生信号処理回路７では、上記
したように誤り訂正符号復号化、データ伸長等の所定の
処理を経て再生ディジタル情報信号が出力される。この
再生ディジタル情報信号は検出手段８、Ｄ／Ａ変換器
９、インターフェイス手段10に夫々供給される。

【００２３】検出手段８は、再生された信号の所定のフ
ォーマットに記録されているコピー制御情報を検出し、
再生されたディジタル情報信号がコピー禁止であるかを
検出する。検出手段８はコピー禁止の制御情報を検出し
た場合、制御信号をインターフェイス手段10及びスイッ
チSW2 に夫々供給する。

【００２４】インターフェイス手段10は、供給された制
御信号に基づいてコピー禁止の情報を再生ディジタル情
報信号に付加し、これをディジタル信号出力端子D-out
に供給する。再生ディジタル情報信号に付加されたコピ
ー禁止の情報は、例えば、ディジタル信号出力端子D-ou
t から供給される図示しない伝送路の外部機器において
検出され、その機器の記録動作が制御される。

【００２５】一方、Ｄ／Ａ変換器９に供給された再生デ
ィジタル情報信号はＤ／Ａ変換によってアナログ映像信
号に変換され、上記したスイッチSW1 に供給される。こ
のときスイッチSW1 はＤ／Ａ変換器９からのアナログ映
像信号を切換え出力し、これをスイッチSW2 及び表示手
段11に夫々供給する。スイッチSW2 は検出手段８からの
制御信号に基づいて出力をＯＦＦに切換え、アナログ映
像信号の出力を停止する。

【００２６】上記したようなコピーが禁止されている記
録済みビデオソフトを再生する以外のときは、スイッチ
SW2 はＯＮの状態を保ち、アナログ映像信号をアナログ
映像信号出力端子A-out に供給する。

【００２７】ここで、カメラ一体型ディジタルＶＴＲに
おいては、上述したカメラ一体型ＶＴＲの使い方に加え
て、ユーザが撮像した映像信号を再生し、これを私的に
ダビングする使い方が殆どであり、コピー制御情報によ
る特殊信号の付加手段を用いずに、コピーが禁止されて
いる信号を再生するときアナログ映像信号の出力を停止
したとしても、カメラ一体型ディジタルＶＴＲとしての
主要な機能が大きく阻害されることはないといえる。ま
た、コピーが禁止されている信号を再生する場合でも表
示手段11には再生アナログ映像信号が供給されるので、
表示手段11にて記録内容をモニタすることはできる。上
記したように、小型軽量化が望まれるカメラ一体型ディ
ジタルＶＴＲにおいて、上記した煩雑な構成を用いず
に、アナログ映像信号のコピー制御を行うメリットの方
が大きい。

【００２８】次に本発明のその他の実施の形態を説明す
る。図２に示すように、図１に示す構成に対し、スイッ
チSW1 からのアナログ映像信号を切換えるスイッチSW2
の代わりに、Ｄ／Ａ変換器９からのアナログ映像信号と
撮像素子１からの出力信号とを切換え出力するスイッチ
SW3 と、検出手段８からの制御信号及びスイッチSW1の
切換信号との論理演算を行う論理回路12とを設けて、論
理回路12の出力に応じてスイッチSW3 を制御する。ここ
では図示しないその他の構成は、図１と同様のものであ
るとする。また、ここで、各々のスイッチSW1, SW3に供
給される制御信号が夫々ハイレベルの時、スイッチSW1,
SW3はＤ／Ａ変換器９からの信号側に接続され、ローレ
ベルの時は撮像素子１からの出力信号側に接続される。

【００２９】論理回路12は、検出手段８からの制御信号
（通常の場合はハイレベル、コピー禁止の場合はローレ
ベル）と、スイッチSW1 の切換信号（再生時はハイレベ
ル、記録時はローレベル）との論理演算を行う。再生時
であってもコピー禁止の場合、論理回路12の演算結果は
「ローレベル」となってスイッチSW3 が撮像素子１から
の信号を切換え出力する。しかし、再生時は撮像素子１
は動作していないので実質信号は出力されない。

【００３０】図３には、本発明のカメラ一体型ディジタ
ルＶＴＲのその他の実施の形態を示す。上記したＤ／Ａ
変換器９からのアナログ映像信号と撮像素子１からの出
力信号とを夫々切換え出力するスイッチSW1 、アナログ
映像信号を再生するための基準の同期信号を生成出力す
るための同期信号生成手段13と、スイッチSW1 からの出
力信号と同期信号生成手段13からの同期信号とを夫々切
換え出力するスイッチSW4 、スイッチSW4 からの出力信
号に所定のキャラクタ信号を重畳し出力する第１のキャ
ラクタ回路14、スイッチSW1 からの出力信号に所定のキ
ャラクタ信号を重畳し出力する第２のキャラクタ回路1
5、アナログ映像信号出力端子A-out に接続プラグが接
続されたことを検出するスイッチSW5 、スイッチSW5 の
検出結果と上記した検出手段８からの制御信号との論理
演算を行う論理回路16、論理回路16の演算結果に基づい
て警告音を発音する発音手段17とから構成される。ま
た、ここでは図示しないその他の構成は図１と同様のも
のであるとする。

【００３１】上記したように再生時、検出手段８にてコ
ピー禁止の制御情報が検出されると、ローレベルの制御
信号が出力される。スイッチSW4 はこの制御信号に基づ
いて同期信号生成手段13からの同期信号を第１のキャラ
クタ回路14に供給する。また、この制御信号はインバー
タＩによって反転されて論理回路16に供給される。

【００３２】一方、この論理回路16にはスイッチSW5 か
らの検出信号が供給されている。このスイッチSW5 はア
ナログ映像信号出力端子A-out に接続プラグが接続され
たときにハイの電位に切り替わる構成を有しており、こ
のときハイレベルの検出信号がが論理回路16に供給され
る。

【００３３】論理回路16は検出手段８からの制御信号
（インバータＩにより反転されてハイレベル）とスイッ
チSW4 からの検出信号（ハイレベル）の演算結果を発音
手段17及び第１、第２のキャラクタ回路14, 15に夫々供
給する。発音手段17及び第１、第２のキャラクタ回路1
4, 15はこの演算結果に基づいて夫々動作を開始する。

【００３４】発音手段17は、例えば、警告音を出力し、
ユーザにアナログ映像信号がコピー禁止の制御情報によ
って出力が停止されたことを知らせる。第１、第２のキ
ャラクタ回路14, 15は、例えば、アナログ映像信号がコ
ピー禁止の制御情報によって出力が停止されたことを知
らせる文字情報を出力する。第１のキャラクタ回路14は
この文字情報をアナログ映像信号出力端子A-out から出
力し、第２のキャラクタ回路15はこの文字情報を上記し
た表示手段11に供給する。

【００３５】こうして、再生時、コピー禁止の制御情報
が検出されたとき、再生ディジタル情報信号のアナログ
映像信号の出力の代わりに第１のキャラクタ回路14から
の文字情報が出力される。また、表示手段11には第２の
キャラクタ回路15からの文字情報が表示され、発音手段
17は警告音を発音し、ユーザにその旨知らせることがで
きる。ここで、スイッチSW5 及び論理回路16を設けたこ
とにより、アナログ映像信号出力端子A-out に接続プラ
グが接続されているときのみ文字情報の表示や警告音の
発音がなされる。即ち、本カメラ一体型ディジタルＶＴ
Ｒと他の機器とが接続されていないときは、文字情報の
表示や警告音の発音を停止することで、文字情報の表示
や警告音の発音がなされる煩わしさを避けることができ
る。

【００３６】尚、文字情報をアナログ映像信号出力端子
A-out 又は表示手段11に供給する他に、ＬＥＤパネル、
点灯ランプ等の表示手段を設けて、これらを点灯させる
ことでユーザにアナログ映像信号の出力停止を知らせる
ようにしても良いことは勿論である。

【００３７】以上、アナログ情報信号の内で映像信号の
みについて説明したが、例えば、音声信号についても上
記したコピー制御情報を伝送することが考えられる。特
表平７−５０５９８号公報によると、コピー制御などに
用いるディジタル情報をスペクトラム拡散変調してスペ
クトラム拡散符号信号を生成し、その周波数成分のレベ
ルが、音声信号の周波数成分に対して所定レベル以下と
なるようにしてこれを音声信号に付加する埋込み信号シ
ステムが提案されており、このシステムを用いることで
アナログ音声信号のコピー制御を行うことが考えられ
る。

【００３８】これに対し、本ディジタル情報再生装置に
おいて、上記したテープ状記録媒体Ｔに記録されたコピ
ー制御情報からコピー禁止の情報が検出されたとき、ア
ナログ映像信号出力端子の出力を停止すると共に、上記
と略同等の技術思想で構成した図示しない音声処理手段
を介してアナログ音声信号出力端子の出力を停止するこ
とにより、上記した埋込み信号システムを用いることな
く簡易な構成によって映像信号のみならずコピーが禁止
された音声信号のコピー制御を行うことができる。

【００３９】尚、本ディジタル情報再生装置は、テープ
状記録媒体に記録されたコピー制御情報及びディジタル
情報信号のコピー制御について述べたが、上記したコピ
ー制御情報及びディジタル情報信号はディスク状記録媒
体に記録されたものであっても良いことは勿論である。

【００４０】

【発明の効果】上述したように、本発明によれば、ディ
ジタル情報信号のコピー制御情報に応じて、コピー禁止
の場合はアナログ情報信号の出力を停止することによっ
て、カメラ一体型ＶＴＲの本来の機能を殆ど損なうこと
なく、従来必要であったコピー防止信号付加回路を省略
すると共に不正なコピーを防止することができるという
効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のディジタル情報再生装置を説明する図
である。

【図２】本発明の要部であるスイッチ手段を説明する図
である。

【図３】他の発明の実施の形態を説明する図である。

【図４】従来のディジタル情報再生装置を説明する図で
ある。

【符号の説明】

１…撮像素子、２…Ａ／Ｄ変換器、３…カメラ信号処理
回路、４…ディジタル記録信号処理回路、５…記録アン
プ、６…再生アンプ、７…ディジタル再生信号処理回
路、８…検出手段、９…Ｄ／Ａ変換器、１０…インター
フェイス手段、１１…表示手段、ＳＷ１，ＳＷ２…スイ
ッチ、Ｔ…テープ状記録媒体、D-out …ディジタル情報
信号出力端子、A-out …アナログ映像信号出力端子。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】画像又は音声等のデータからなるディジタ
   ル情報信号と、その情報信号のコピー制御情報等からな
   る付加情報とが記録された記録媒体から、前記ディジタ
   ル情報信号と前記付加情報とを再生復調し、得られた再
   生ディジタル情報信号をアナログ情報信号に変換出力す
   るディジタル情報再生装置において、 前記記録媒体に記録された信号から前記ディジタル情報
   信号を再生復調する再生処理手段と、前記再生処理手段
   からの再生ディジタル情報信号をアナログ情報信号に変
   換出力する変換手段と、前記記録媒体に記録された信号
   から前記付加情報の内でコピー制御情報を検出する検出
   手段と、前記検出手段によって検出されたコピー制御情
   報がコピー禁止を表すときは、前記変換手段からのアナ
   ログ情報信号の出力を停止する手段とを備えることを特
   徴とするディジタル情報再生装置。
2. 【請求項２】前記変換手段からのアナログ情報信号の内
   で画像データを出力するための外部端子と、前記アナロ
   グ情報信号の内で画像データを表示する表示手段とを備
   え、前記検出手段によって検出されたコピー制御情報が
   コピー禁止を表すときは、前記画像データの前記外部端
   子への出力を停止することを特徴とする請求項１記載の
   ディジタル情報再生装置。
3. 【請求項３】所定の文字情報あるいは警告音を出力する
   手段とを備え、前記検出手段によって検出されたコピー
   制御情報がコピー禁止を表すときは前記外部出力端子及
   び前記表示手段に前記文字情報を出力、あるいは警告音
   を発音することを特徴とする請求項１乃至２記載のディ
   ジタル情報再生装置。