JPH1037419A - 屋根パネルの吊り上げ装置 - Google Patents

屋根パネルの吊り上げ装置

Info

Publication number
JPH1037419A
JPH1037419A JP19306496A JP19306496A JPH1037419A JP H1037419 A JPH1037419 A JP H1037419A JP 19306496 A JP19306496 A JP 19306496A JP 19306496 A JP19306496 A JP 19306496A JP H1037419 A JPH1037419 A JP H1037419A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof panel
rear plate
bottom hole
space
hanging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19306496A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihisa Tanimoto
典久 谷本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP19306496A priority Critical patent/JPH1037419A/ja
Publication of JPH1037419A publication Critical patent/JPH1037419A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根パネルを破損させたり、落下させたりす
ることなく、簡単に吊り上げることができ、しかも、無
駄な部材を出すことなく、吊り上げ作業を完結すること
ができる屋根パネルの吊り上げ装置を提供することにあ
る。 【解決手段】 棟側端部付近が棟木(2)の上に載せら
れる屋根パネル本体(7)、この屋根パネル本体(7)
の棟側端部に垂下するように設けられた底穴(14)を
有する後板(4)、この後板(4)と上記棟木(2)と
の間に形成された着脱スペース(33)、および、この
着脱スペース(33)から、立ち上がった先端部(6)
が差し込まれて上記底穴(14)に着脱自在に取り付け
られる外形略J字型の後用吊り具(1)を備え、さら
に、この後用吊り具(1)の先端部(6)の立ち上がり
寸法が、上記着脱スペース(33)の高さ寸法よりも低
く形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根パネルの吊り
上げ装置に関し、具体的には、屋根瓦を葺設した屋根パ
ネルをワイヤーなどで吊り上げるのに有用な屋根パネル
の吊り上げ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の屋根パネルの吊り上げ装置として
は、例えば、図8に示すごとく、野地板(12)が敷設
された屋根パネル本体(7)があって、この屋根パネル
本体(7)の野地板(12)に複数の穴(19)が開け
られて、この穴(19)の各々に吊り下げ治具を入れ
て、この各々にワイヤー(8)が取り付けられ、複数の
ワイヤー(8)を束ねる主ワイヤー(20)で吊り上げ
ていたものがあった。
【0003】また、図9の〔1〕および〔2〕に示すご
とく、野地板(12)が敷設された屋根パネル本体
(7)の上にさらに屋根瓦(10)が葺設されている場
合は、屋根パネル本体(7)の軒側において、同屋根パ
ネル本体(7)の前端部分に前板(28)が取り付けら
れており、この前板(28)に1個ないし複数個の取り
付け用孔が開けられて引っ掛けられる前用吊り具(1
5)があって、この前用吊り具(15)の上端に吊り孔
(11)が設けられているものであった。そして、同屋
根パネル本体(7)の棟側において、同屋根パネル本体
(7)の後端部分に後板(4)が取り付けられており、
この後板(4)に吊りプレート(21)を接触させて、
釘(23)を同吊りプレート(21)の表面から打ち込
むことによって、後板(4)に固定されており、同吊り
プレート(21)の上端に引っ掛け孔(22)が設けら
れているものであった。それから、これらの吊り孔(1
1)や引っ掛け孔(22)の各々にワイヤー(8)が取
り付けられ、複数のワイヤー(8)を束ねる主ワイヤー
(20)で吊り上げていたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな屋根パネルの吊り上げ装置においては、まず、図8
に示すごとき場合、屋根面に屋根パネル本体(7)を取
り付けた後、野地板(12)に開けられた複数の穴(1
9)を塞いだ上で防水処理を施さなければならず、ただ
単に屋根瓦(10)を葺設するだけの作業には止まら
ず、現場での施工作業としては、面倒なものであった。
【0005】また、図9に示すごとき場合、屋根面に屋
根パネル本体(7)を取り付けた後、屋根パネル本体
(7)の軒側においては、前用吊り具(15)を外すだ
けで良いが、同屋根パネル本体(7)の棟側において
は、図9の〔2〕に示すごとく、吊りプレート(21)
が釘(23)にて後板(4)に固定されており、吊りプ
レート(21)の取り外しは困難であり、しかも、同屋
根パネル本体(7)の棟側は、棟木(2)の上に載せら
れているために、吊りプレート(21)を取り外すこと
はできないものであった。そこで、同図9の〔2〕に示
すごとく、吊りプレート(21)が邪魔にならないよう
に、同吊りプレート(21)の上端を折り曲げていた
が、結果として、吊りプレート(21)が無駄な部材と
なり、再利用できないものであった。
【0006】本発明は、上述の事実に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、屋根パネルを破
損させたり、落下させたりすることなく、簡単に吊り上
げることができ、しかも、無駄な部材を出すことなく、
吊り上げ作業を完結することができる屋根パネルの吊り
上げ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
屋根パネルの吊り上げ装置は、棟側端部付近が棟木
(2)の上に載せられる屋根パネル本体(7)、この屋
根パネル本体(7)の棟側端部に垂下するように設けら
れた底穴(14)を有する後板(4)、この後板(4)
と上記棟木(2)との間に形成された着脱スペース(3
3)、および、この着脱スペース(33)から、立ち上
がった先端部(6)が差し込まれて上記底穴(14)に
着脱自在に取り付けられる外形略J字型の後用吊り具
(1)を備え、さらに、この後用吊り具(1)の先端部
(6)の立ち上がり寸法が、上記着脱スペース(33)
の高さ寸法よりも低く形成されていることを特徴とす
る。
【0008】本発明の請求項2に係る屋根パネルの吊り
上げ装置は、上記後板(4)に上記底穴(14)を設け
る代わりに、同底穴(14)を有した取り付けブロック
(13)が、上記屋根パネル本体(7)の裏面内側にお
いて、上記後板(4)に配設固定されたことを特徴とす
る。
【0009】本発明の請求項3に係る屋根パネルの吊り
上げ装置は、上記後板(4)の下端部において、上記後
用吊り具(1)が着脱される部分の周辺部分に切欠(3
1)を設けたことを特徴とする。
【0010】本発明の請求項4に係る屋根パネルの吊り
上げ装置は、上記屋根パネル本体(7)どうしを対向さ
せて上記棟側端部にできた後板間スペース(32)を天
井裏(26)からの空気(27)を換気する換気口(2
5)となしたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に係る図
面に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施形態に係る屋根パ
ネルの吊り上げ装置を示した要部側面図である。図2
は、本発明の他の一実施形態に係る屋根パネルの吊り上
げ装置を示した要部側面図である。図3は、本発明の屋
根パネルの吊り上げ装置に用いられる一実施形態に係る
屋根パネルを示した斜視図である。図4は、図2の屋根
パネルの吊り上げ装置を示した要部斜視図である。図5
は、本発明の屋根パネルの吊り上げ装置において、一実
施形態に係る後用吊り具が外される様子を示した側面図
である。図6は、本発明の屋根パネルの吊り上げ装置に
おいて、一実施形態に係る後用吊り具が外される様子を
示した平面図である。図7は、本発明の一実施形態に係
る屋根パネルの吊り上げ装置に用いられる屋根パネルが
敷設された後の様子を示した側面図である。
【0013】本発明の屋根パネルの吊り上げ装置は、図
1に示すごとく、棟側端部付近が棟木(2)の上に載せ
られる屋根パネル本体(7)、この屋根パネル本体
(7)の棟側端部に垂下するように設けられた底穴(1
4)を有する後板(4)、この後板(4)と上記棟木
(2)との間に形成された着脱スペース(33)、およ
び、この着脱スペース(33)から、立ち上がった先端
部(6)が差し込まれて上記底穴(14)に着脱自在に
取り付けられる外形略J字型の後用吊り具(1)を備
え、さらに、この後用吊り具(1)の先端部(6)の立
ち上がり寸法が、上記着脱スペース(33)の高さ寸法
よりも低く形成されているものである。
【0014】上記屋根パネル本体(7)は、図1、図
2、図5ないし図7に示すごとく、同屋根パネル本体
(7)の棟側端部付近が棟木(2)の上に載せられてい
るものである。この屋根パネル本体(7)としては、例
えば、野地板(12)が敷設され、この野地板(12)
の上に屋根下地材(9)が敷設され、さらに、この屋根
下地材(9)の上に屋根瓦(10)が葺設されているも
のである。
【0015】上記棟木(2)は、図5ないし図7に示す
ごとく、単独で用いられてもかまわないし、図1および
図2に示すごとく、両側に補助的な役割を果たす添木
(3)が取り付けられて用いられてもかまわないもので
ある。
【0016】上記野地板(12)としては、通常使用さ
れている合板などの木板でかまわないものであるが、そ
の他のものが用いられたとしても良く、特に制限される
ものではない。
【0017】また、上記屋根瓦(10)としては、例え
ば、外形が略長方形状をなしている平板状のものであ
る。この屋根瓦(10)の種類としては、陶器瓦、石綿
板瓦、石綿セメント板瓦、繊維入りセメント板瓦、合成
樹脂瓦、または、金属瓦などが挙げられ、さらに、その
他公知の屋根成形材料により形成してあってもかまわな
いものである。
【0018】さらに、上記屋根下地材(9)としては、
例えば、通常使用されている塩化ビニル樹脂などの樹脂
製のシートでよく、雨水などが浸入しないものであれ
ば、その他のものを用いてもかまわないものである。
【0019】なお、上記屋根パネル本体(7)は、図1
ないし図3、図5または図7に示すごとく、両側端部に
垂下するように側板(18)が設けられていてもかまわ
ないものである。
【0020】同じく、上記屋根パネル本体(7)は、図
3に示すごとく、軒側端部に垂下するように前板(2
8)が設けられていてもかまわないものである。このよ
うに、前板(28)や上記側板(18)が設けられてい
ることによって、上記屋根パネル本体(7)としては、
上記野地板(12)の下側で枠体を形成していてもかま
わないものである。
【0021】なお、必要に応じて、図1および図2に示
すごとく、上記屋根下地材(9)と上記屋根瓦(10)
との間に桟木(30)が設けられていてもかまわない
し、また、上記屋根パネル本体(7)上の棟側端部に笠
木(29)が設けられていてもかまわないものである。
【0022】上記後板(4)は、図1に示すごとく、底
穴(14)を有しているものであって、上記屋根パネル
本体(7)の棟側端部に垂下するように設けられている
ものである。この底穴(14)の大きさは、上記後板
(4)の厚さによって、自由自在に設定することができ
るものである。
【0023】上記着脱スペース(33)は、図1、図
2、図5および図7に示すごとく、上記後板(4)と上
記棟木(2)との間に形成されているものである。
【0024】そして、上記後用吊り具(1)は、外形略
J字型のものであって、上記着脱スペース(33)か
ら、立ち上がった先端部(6)が差し込まれて上記底穴
(14)に着脱自在に取り付けられるものである。この
後用吊り具(1)の材質としては、通常用いられている
鉄、アルミニウム、ステンレスなどの金属製のものであ
ってもかまわないし、上記屋根パネル本体(7)を吊り
上げて支えられるだけの強度があれば、その他の材質の
ものが用いられてもかまわないものである。
【0025】なお、図1ないし図4に示すごとく、必要
に応じて、上記後用吊り具(1)の本体部(5)の上端
に吊り孔(11)が設けられていてもかまわないもので
ある。このような吊り孔(11)が設けられていると、
図1および図2に示すごとく、ワイヤー(8)などが同
吊り孔(11)に取り付けやすい点で好ましいものであ
る。
【0026】なお、図3に示すごとく、上記前板(2
8)には、1個ないし複数個の前用吊り具(15)が取
り付けられていても良く、さらに、必要に応じて、この
前用吊り具(15)の上端に吊り孔(11)が設けられ
ていてもかまわないものである。このような吊り孔(1
1)が設けられていると、上記後用吊り具(1)の場合
と同様に、ワイヤー(8)などが同吊り孔(11)に取
り付けやすい点で好ましいものである。
【0027】上記前用吊り具(15)は、例えば、先端
部を上記前板(28)に引っかけるだけでもかまわない
ものであるが、図示のごとく、先端部をボルト状となし
たもの、すなわち、先端部にネジ溝(17)が付与され
ていて、このネジ溝(17)にナット(16)で固定す
ることができるものであってもかまわないものである。
【0028】本発明においては、図1および図2に示す
ごとく、上記後用吊り具(1)の先端部(6)の立ち上
がり寸法が、上記着脱スペース(33)の高さ寸法より
も低く形成されているものである。このように形成され
ていれば、後用吊り具(1)の先端部(6)の立ち上が
り寸法、着脱スペース(33)の高さ寸法のそれぞれの
数値は、特に制限されるものではない。
【0029】本発明は、このような構成をとることによ
って、外形略J字型の後用吊り具(1)の先端部(6)
の立ち上がり寸法が、後板(4)と棟木(2)との間に
形成された着脱スペース(33)の高さ寸法よりも低く
形成されているために、この着脱スペース(33)か
ら、後用吊り具(1)の立ち上がった先端部(6)が差
し込まれて、底穴(14)に着脱自在に取り付けられ、
結果として、同後用吊り具(1)が屋根パネル本体
(7)に容易に取り付けられるものとなる。
【0030】吊り上げ作業が完結して、後用吊り具
(1)を取り外す際は、図5の〔1〕および図6の
〔1〕に示すごとく、後板(4)と棟木(2)との間に
形成された着脱スペース(33)の高さ寸法よりも低く
形成されているために、片側に屋根パネル本体(7)が
設置されていると、そのまま矢印のごとく下へ引っ張る
だけで後用吊り具(1)が外れるものである。図5の
〔2〕および図6の〔2〕に示すごとく、両側に屋根パ
ネル本体(7)が設置されていると、下へ引っ張るとと
もに90°回転させて上へ引き上げるだけで後用吊り具
(1)が外れるものである。
【0031】また、従来のような野地板(12)に複数
の穴を開けたりすることがないために、防水処理などの
現場での施工作業としては、面倒なものは不要となる。
【0032】さらに、従来の吊りプレートのように、吊
り上げ作業が完結して、不要となった部材が邪魔になら
ないように、同部材の上端を折り曲げたりして、無駄に
することもなくなるものである。
【0033】すなわち、本発明は、屋根パネル本体
(7)を破損させたり、落下させたりすることなく、簡
単に吊り上げることができ、しかも、従来の吊りプレー
トのような無駄な部材を出すことなく、吊り上げ作業を
完結することができるものである。
【0034】また、図2ないし図4に示すごとく、上記
後板(4)に上記底穴(14)を設ける代わりに、同底
穴(14)を有した取り付けブロック(13)が、上記
屋根パネル本体(7)の裏面内側において、上記後板
(4)に配設固定されていると、後板(4)に底穴(1
4)を設けなくてもよい分だけ、後板(4)を薄く形成
して、軽量化を図ることができる上に、取り付けブロッ
ク(13)に底穴(14)を設けることで、後板(4)
に底穴(14)を設けた場合と同等の効果を奏すること
ができるものとなる。また、取り付けブロック(13)
にて後板(4)を補強することができるものであり、後
板(4)を厚く形成したものよりもかえって強度を高く
することができるものである。
【0035】さらに、図3に示すごとく、上記後板
(4)の下端部において、上記後用吊り具(1)が着脱
される部分の周辺部分に切欠(31)を設けているもの
であると、切欠(31)があることで、着脱スペース
(33)に加えて、この切欠(31)分だけ後用吊り具
(1)の着脱しうるスペースが増えることになり、後用
吊り具(1)の着脱時の余裕が確保されるものである。
【0036】すなわち、後用吊り具(1)が屋根パネル
本体(7)により一層容易に着脱することができるもの
となる。
【0037】なお、図7に示すごとく、上記屋根パネル
本体(7)どうしを対向させて上記棟側端部にできた後
板間スペース(32)を天井裏(26)からの空気(2
7)を換気する換気口(25)となしているものである
と、天井板(24)で仕切られてできた天井裏(26)
内の空気(27)を図7中の矢印に沿って、後板間スペ
ース(32)である換気口(25)から排出されること
で換気を行うことができるものである。
【0038】すなわち、後用吊り具(1)を取り外す際
に、図5の〔2〕および図6の〔2〕に示すごとく、両
側に屋根パネル本体(7)が設置されていると、上記後
板間スペース(32)を利用して、後用吊り具(1)を
下へ引っ張って、90°回転させて上へ引き上げるだけ
で、同後用吊り具(1)が外れるとともに、同後板間ス
ペース(32)を利用して、屋根パネル本体(7)の設
置完了後、常に換気の道を確保することができるもので
ある。
【0039】本発明に係る屋根パネルの吊り上げ装置に
よると、図1に示すごとく、棟側端部付近が棟木(2)
の上に載せられる屋根パネル本体(7)、この屋根パネ
ル本体(7)の棟側端部に垂下するように設けられた底
穴(14)を有する後板(4)、この後板(4)と上記
棟木(2)との間に形成された着脱スペース(33)、
および、この着脱スペース(33)から、立ち上がった
先端部(6)が差し込まれて上記底穴(14)に着脱自
在に取り付けられる外形略J字型の後用吊り具(1)を
備え、さらに、この後用吊り具(1)の先端部(6)の
立ち上がり寸法が、上記着脱スペース(33)の高さ寸
法よりも低く形成されているので、外形略J字型の後用
吊り具(1)の先端部(6)の立ち上がり寸法が、後板
(4)と棟木(2)との間に形成された着脱スペース
(33)の高さ寸法よりも低く形成されているために、
この着脱スペース(33)から、後用吊り具(1)の立
ち上がった先端部(6)が差し込まれて、底穴(14)
に着脱自在に取り付けられ、結果として、同後用吊り具
(1)が屋根パネル本体(7)に容易に取り付けられる
ものとなる。
【0040】吊り上げ作業が完結して、後用吊り具
(1)を取り外す際は、図5の〔1〕および図6の
〔1〕に示すごとく、片側に屋根パネル本体(7)が設
置されていると、外形略J字型の後用吊り具(1)の先
端部(6)の立ち上がり寸法が、後板(4)と棟木
(2)との間に形成された着脱スペース(33)の高さ
寸法よりも低く形成されているために、そのまま矢印の
ごとく下へ引っ張るだけで後用吊り具(1)が外れるも
のである。図5の〔2〕および図6の〔2〕に示すごと
く、両側に屋根パネル本体(7)が設置されていると、
下へ引っ張るとともに90°回転させて上へ引き上げる
だけで後用吊り具(1)が外れるものである。
【0041】すなわち、本発明は、屋根パネル本体
(7)を破損させたり、落下させたりすることなく、簡
単に吊り上げることができ、しかも、従来の吊りプレー
トのような無駄な部材を出すことなく、吊り上げ作業を
完結することができるものである。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る屋根パネルの吊
り上げ装置によると、外形略J字型の後用吊り具(1)
の先端部(6)の立ち上がり寸法が、後板(4)と棟木
(2)との間に形成された着脱スペース(33)の高さ
寸法よりも低く形成されているために、この着脱スペー
ス(33)から、後用吊り具(1)の立ち上がった先端
部(6)が差し込まれて、底穴(14)に着脱自在に取
り付けられ、結果として、同後用吊り具(1)が屋根パ
ネル本体(7)に容易に取り付けられるものとなる。
【0043】吊り上げ作業が完結して、後用吊り具
(1)を取り外す際は、後板(4)と棟木(2)との間
に形成された着脱スペース(33)の高さ寸法よりも低
く形成されているために、片側に屋根パネル本体(7)
が設置されていると、そのまま矢印のごとく下へ引っ張
るだけで後用吊り具(1)が外れるものである。両側に
屋根パネル本体(7)が設置されていると、下へ引っ張
るとともに90°回転させて上へ引き上げるだけで後用
吊り具(1)が外れるものである。
【0044】また、従来のような野地板(12)に複数
の穴を開けたりすることがないために、防水処理などの
現場での施工作業としては、面倒なものは不要となる。
【0045】さらに、従来の吊りプレートのように、吊
り上げ作業が完結して、不要となった部材が邪魔になら
ないように、同部材の上端を折り曲げたりして、無駄に
することもなくなるものである。
【0046】すなわち、本発明は、屋根パネル本体
(7)を破損させたり、落下させたりすることなく、簡
単に吊り上げることができ、しかも、従来の吊りプレー
トのような無駄な部材を出すことなく、吊り上げ作業を
完結することができるものである。
【0047】本発明の請求項2に係る屋根パネルの吊り
上げ装置によると、請求項1記載の場合に加えて、後板
(4)に底穴(14)を設けなくてもよい分だけ、後板
(4)を薄く形成して、軽量化を図ることができる上
に、取り付けブロック(13)に底穴(14)を設ける
ことで、後板(4)に底穴(14)を設けた場合と同等
の効果を奏することができるものとなる。また、取り付
けブロック(13)にて後板(4)を補強することがで
きるものであり、後板(4)を厚く形成したものよりも
かえって強度を高くすることができるものである。
【0048】本発明の請求項3に係る屋根パネルの吊り
上げ装置によると、請求項1または請求項2記載の場合
に加えて、切欠(31)があることで、着脱スペース
(33)に加えて、この切欠(31)分だけ後用吊り具
(1)の着脱しうるスペースが増えることになり、後用
吊り具(1)の着脱時の余裕が確保されるものである。
【0049】すなわち、後用吊り具(1)が屋根パネル
本体(7)により一層容易に着脱することができるもの
となる。
【0050】本発明の請求項4に係る屋根パネルの吊り
上げ装置によると、請求項1ないし請求項3何れか記載
の場合に加えて、天井板で仕切られてできた天井裏(2
6)内の空気(27)が、後板間スペース(32)であ
る換気口(25)から排出されることで換気を行うこと
ができるものである。
【0051】すなわち、後用吊り具(1)を取り外す際
に、両側に屋根パネル本体(7)が設置されていると、
上記後板間スペース(32)を利用して、後用吊り具
(1)を下へ引っ張って、90°回転させて上へ引き上
げるだけで、同後用吊り具(1)が外れるとともに、同
後板間スペース(32)を利用して、屋根パネル本体
(7)の設置完了後、常に換気の道を確保することがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る屋根パネルの吊り上
げ装置を示した要部側面図である。
【図2】本発明の他の一実施形態に係る屋根パネルの吊
り上げ装置を示した要部側面図である。
【図3】本発明の屋根パネルの吊り上げ装置に用いられ
る一実施形態に係る屋根パネルを示した斜視図である。
【図4】図2の屋根パネルの吊り上げ装置を示した要部
斜視図である。
【図5】本発明の屋根パネルの吊り上げ装置において、
一実施形態に係る後用吊り具が外される様子を示した側
面図である。
【図6】本発明の屋根パネルの吊り上げ装置において、
一実施形態に係る後用吊り具が外される様子を示した平
面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る屋根パネルの吊り上
げ装置に用いられる屋根パネルが敷設された後の様子を
示した側面図である。
【図8】一従来例に係る屋根パネルの吊り上げ装置を示
した斜視図である。
【図9】〔1〕は、他の一従来例に係る屋根パネルの吊
り上げ装置を示した斜視図であり、〔2〕は、〔1〕の
屋根パネルの吊り上げ装置に用いられた屋根パネルが敷
設される際の様子を示した側面図である。
【符号の説明】
1 後用吊り具 2 棟木 4 後板 6 先端部 7 屋根パネル本体 13 取り付けブロック 14 底穴 25 換気口 26 天井裏 27 空気 31 切欠 32 後板間スペース 33 着脱スペース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04G 21/16 E04G 21/16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棟側端部付近が棟木の上に載せられる屋
    根パネル本体、この屋根パネル本体の棟側端部に垂下す
    るように設けられた底穴を有する後板、この後板と上記
    棟木との間に形成された着脱スペース、および、この着
    脱スペースから、立ち上がった先端部が差し込まれて上
    記底穴に着脱自在に取り付けられる外形略J字型の後用
    吊り具を備え、さらに、この後用吊り具の先端部の立ち
    上がり寸法が、上記着脱スペースの高さ寸法よりも低く
    形成されていることを特徴とする屋根パネルの吊り上げ
    装置。
  2. 【請求項2】 上記後板に上記底穴を設ける代わりに、
    同底穴を有した取り付けブロックが、上記屋根パネル本
    体の裏面内側において、上記後板に配設固定されたこと
    を特徴とする請求項1記載の屋根パネルの吊り上げ装
    置。
  3. 【請求項3】 上記後板の下端部において、上記後用吊
    り具が着脱される部分の周辺部分に切欠を設けたことを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の屋根パネルの
    吊り上げ装置。
  4. 【請求項4】 上記屋根パネル本体どうしを対向させて
    上記棟側端部にできた後板間スペースを天井裏からの空
    気を換気する換気口となしたことを特徴とする請求項1
    ないし請求項3何れか記載の屋根パネルの吊り上げ装
    置。
JP19306496A 1996-07-23 1996-07-23 屋根パネルの吊り上げ装置 Pending JPH1037419A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19306496A JPH1037419A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 屋根パネルの吊り上げ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19306496A JPH1037419A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 屋根パネルの吊り上げ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1037419A true JPH1037419A (ja) 1998-02-10

Family

ID=16301608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19306496A Pending JPH1037419A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 屋根パネルの吊り上げ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1037419A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007238220A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Daiwa House Ind Co Ltd 吊り治具
JP2019019660A (ja) * 2017-07-13 2019-02-07 株式会社サンエープロテント 大型テント

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007238220A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Daiwa House Ind Co Ltd 吊り治具
JP2019019660A (ja) * 2017-07-13 2019-02-07 株式会社サンエープロテント 大型テント

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN112049310A (zh) 一种吊顶连接构件及安装方法
JPH1037419A (ja) 屋根パネルの吊り上げ装置
JP2954837B2 (ja) 外壁板の取付方法及びこれに使用する見切縁
CN212427740U (zh) 一种吊顶连接构件
JPH09235817A (ja) 屋根パネルおよびその積載構造
JP2553094Y2 (ja) 屋根パネル吊下装置
JPH08302888A (ja) 天井パネルおよび天井パネルを用いた住宅の施工方法
JPH0715934Y2 (ja) 軒天井の支持構造
JP3050242B2 (ja) 屋根パネル
JP2801787B2 (ja) 屋根パネル
JPS60195251A (ja) 屋根の瓦葺き工法
JPS644984Y2 (ja)
JPS647149Y2 (ja)
JP3016309U (ja) 大引材の仮止め具
JPH082268Y2 (ja) 吊具付きパネル
JP3005459U (ja) 立体トラス用吊りビ−ム
JPH04221160A (ja) 屋根パネルの吊下げ施工治具
JPH0571308U (ja) 壁パネルの設置構造
JPH04194260A (ja) 壁パネル取付け構造
JPH04269272A (ja) 屋根パネルの吊り方法
JPH05340017A (ja) 屋根パネル及びその接合構造
JPH04107773U (ja) 吊り具
GB2147651A (en) Abutment device for the strengthening, preservation and repair of roofs
JPH0649947A (ja) 天井パネル取り付け構造
JPH0528814U (ja) 軒天井の支持構造