JPH10361A - アンモ酸化触媒及びそれを用いたニトリルの製造方法 - Google Patents
アンモ酸化触媒及びそれを用いたニトリルの製造方法Info
- Publication number
- JPH10361A JPH10361A JP8172832A JP17283296A JPH10361A JP H10361 A JPH10361 A JP H10361A JP 8172832 A JP8172832 A JP 8172832A JP 17283296 A JP17283296 A JP 17283296A JP H10361 A JPH10361 A JP H10361A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalyst
- based oxide
- oxide catalyst
- ammonia
- nitrile
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
y On 、(式中、XはNa、K、Rb、Cs、Ag、M
g、Ca、Sr、Ba、Sc、Y、La、Al、Zr、
Si、Ni、Ti、Mn、In、Cu、Ru、Rh、P
d、Pt、Ir、Nb、Sb、B、P、Sn、Pbの中
から選ばれた少なくとも1種の元素を表し、0.01≦
a≦10、0.01≦b≦10、0.01≦c≦10、
0≦y≦5である。)で示されるアンモ酸化触媒、及び
アルカンを触媒の存在下に、分子状酸素およびアンモニ
アを含む混合ガスにより気相接触酸化させるアンモ酸化
方法において、触媒として該触媒を用いるニトリルの製
造方法。 【効果】アルカンを原料とし効率よく目的とするニトリ
ルを製造できる。
Description
酸素とアンモニアにより気相接触酸化させ、ニトリルを
製造する方法に関するものであり、特に、プロパン、n
−ブタンからアクリロニトリル、イソブタンからメタア
クリロニトリルの製造方法に関する。アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等のニトリル類は、合成繊維、
合成樹脂、合成ゴムを中心に多様な工業製品の中間原料
として工業的に重要である。
等のニトリル類の製造方法としては、従来、オレフィ
ン、即ち、プロピレン、イソブテン等の原料を、触媒の
存在下で分子状酸素およびアンモニアと気相接触アンモ
酸化する方法が当業者によく知られている。一方、アル
カンはオレフィンに比較して一層広範囲に入手可能であ
り、また経済的にも一層有利な出発原料である。そのた
めに、ニトリルに製造に関して、アルカンを出発原料に
して触媒の存在下、分子状酸素とアンモニアにより気相
接触アンモ酸化させる製造方法に関心が高まっている。
特に工業的に重要なアクリロニトリル、メタクリロニト
リルを、プロパン、n−ブタン、イソブタンを出発原料
として、触媒の存在下、分子状酸素とアンモニアにより
気相接触アンモ酸化させる製造方法に関心が高まってい
る。
原料とし、気相接触アンモ酸化法によりアクリロニトリ
ルまたはメタアクリロニトリルを製造する方法のうち、
ハロゲンプロモ−タ−または硫黄プロモータ−と触媒を
用いる方法として、塩化水素とFe−U−Sb系酸化物
触媒(USP3, 686,295号明細書)、臭化メチ
ルとMo−Ce系酸化物触媒(USP3,746,73
7号明細書)、臭化メチルとMo−Te−Ce系酸化物
触媒(USP3,833,638号明細書)、硫化水素
とSb−U系酸化物触媒(特公昭50−17046号公
報)などが特許出願されている。
タ−を用いない方法として、触媒系としてはSb−U−
Ni−V系酸化物触媒(特公昭47−14371号公
報、USP3,816,506号明細書)、Sb−U−
W系酸化物触媒(USP3,670,006号明細
書)、Sb−U系酸化物触媒(USP4,000,17
8号明細書)、Bi−Fe系酸化物触媒(USP3,6
70,008号明細書)、Mo−B−Sn系酸化物触媒
(USP3,670,009号明細書)、Sb−In系
酸化物触媒(USP3,678,090号明細書)、G
a−Sb系酸化物触媒(ソ連特許547444号、ソ連
特許698646号)、Sb−Sn系酸化物触媒、Sb
−U系酸化物触媒、As−Sn系酸化物触媒、As−U
系酸化物触媒、Sn−Ti系酸化物触媒、Mo−Sn系
酸化物触媒、V−Cr系酸化物触媒、V−Mo系酸化物
触媒、Ti−Mo系酸化物触媒(以上特公昭50−28
940号公報)、V−P系酸化物触媒(特開昭52−1
48022号公報、特公昭58−5188号公報)、V
−Sb系酸化物触媒(特開昭47−33783号公
報)、V−Sb−Ti系酸化物触媒(特開昭54−10
0994号公報)、V−Sb−W系酸化物触媒(特開平
1−268668号公報、特開平2−95439号公
報、特開平2−261544号公報)、
008,427号明細書)、V−Sb−Bi系酸化物触
媒(特開平6−80620号公報)、V−Sb−Fe系
酸化物触媒(特開平6−135922号公報)、Mo−
Bi−Al−Mg系酸化物触媒(ソ連特許193484
号)、Mo−Bi−Fe−P系酸化物触媒(ソ連特許2
20982号)、Mo−P−Bi系酸化物触媒(特開昭
47−13312号公報、特開昭48−16887号公
報)、Ga−Bi−Mo系酸化物触媒(特開平3−58
962号公報)、Bi−Fe−Mo−Al系酸化物触媒
(特開平3−157356号公報)、Mo−Cr−Bi
系酸化物触媒(特開平7−215925号公報)、Ca
−Ni−P−Mo−Bi系酸化物触媒(特開昭50−6
9018号公報)、Nb−Cr−Mo−Bi系酸化物触
媒(特開平6−116225号公報)、Bi−V系酸化
物触媒(特開昭63−295545号公報)、V−Sn
−Sb−Cu系酸化物触媒(特開平4−275266号
公報)、V−P−W系酸化物触媒(USP4,918,
214号明細書)、
平2−257号公報、特開平5−279313号公
報)、W−V−Te−Nb系酸化物触媒(特開平6−2
28073号公報)、Mo−Te系酸化物触媒(特開平
7−215926号公報)、Mo−Cr−Te系酸化物
触媒(USP5,171,876号明細書)、Ag−B
i−V−Mo系酸化物触媒(特開平3−58961号公
報)、Mo−V−Mn系酸化物触媒(特開平6−135
921号公報)、Mo−Mg系酸化物触媒(特開平5−
194347号公報)、Sn−V−Bi−P系酸化物触
媒(特開平4−247060号公報)、Ta−Mo系酸
化物触媒(特開平5−213848号公報)、P−Mo
系酸化物触媒(特開平6−199767号公報)、Cr
−Sb−W系酸化物触媒(特開平7−157461号公
報)、Mo−Sb−W系酸化物触媒(特開平7−157
462号公報)などが特許出願され、開示されている。
反応系にハロゲンプロモーターや硫黄プロモーターの添
加を必要とする方法においては、反応装置が特殊耐食性
材料で作った反応装置である必要があり、また、ハロゲ
ンプロモーターの回収を必要とし工業的に有利でない。
そのためプロモーターを添加しない系が望まれるが、該
系では、いまだ工業的に実施できるレベルに到達してい
ない。USP3,833,638号明細書では、ハロゲ
ンプロモーターを使用することなくMo−Bi−Ce系
酸化物/SiO2 担持触媒を用いる方法を数例提示して
いるものの、その収率は低い。
を原料としてニトリルを製造方法するための新規触媒と
して種々の金属酸化物について鋭意検討した結果、Mo
−Bi−Ce−Co−X系の金属酸化物(Xは1種また
は複数種の特定元素を表す)の存在下、アルカンを分子
状酸素およびアンモニアを含む混合ガスにより気相接触
酸化させるアンモ酸化法により、反応系にハロゲン化物
等のプロモ−タ−を存在させることなく、目的とするニ
トリルを効率よく製造し得ることを見いだし、本発明に
到達したものである。すなわち、本発明の要旨は、下記
式(1)により表されるアンモ酸化触媒である。
a、Sr、Ba、Sc、Y、La、Al、Zr、Si、
Ni、Ti、Mn、In、Cu、Ru、Rh、Pd、P
t、Ir、Nb、Sb、B、P、Sn、Pbの中から選
ばれた少なくとも1種の元素を表し、 0.01≦a≦10 0.01≦b≦10 0.01≦c≦10 0≦y≦5 であり、また、nは他の存在元素の原子価によって決定
される値である。) また、アルカンを触媒の存在下に、分子状酸素およびア
ンモニアを含む混合ガスにより気相接触酸化させるアン
モ酸化方法において、触媒として上記式(1)により表
される触媒を用いることを特徴とするニトリルの製造方
法である。さらに上記のアルカンとして、プロパン、n
−ブタンまたはイソブタンを用いることを特徴とするア
クリロニトリルまたはメタアクリロニトリルの製造方法
である。
を触媒の存在下に、分子状酸素およびアンモニアを含む
混合ガスにより接触酸化させるアンモ酸化方法におい
て、触媒として下記式(1) Mo1 Bia Ceb Coc Xy On ・・・(1) により表される金属酸化物のうち、aが0.01≦a≦
10、好ましくは0.01≦a≦5であり、さらに好ま
しくには0.1≦a≦1の範囲内であり、bが0.01
≦b≦10、好ましくは0.01≦b≦5であり、さら
に好ましくは0.1≦b≦1の範囲内であり、cが0.
01≦c≦10であり、好ましくは0.01≦c≦5で
あり、さらに好ましくは0.1≦c≦1の範囲内である
金属酸化物を触媒として用いる。Xとしては、Na、
K、Rb、Cs、Ag、Mg、Ca、Sr、Ba、S
c、Y、La、Al、Zr、Si、Ni、Ti、Mn、
In、Cu、Ru、Rh、Pd、Pt、Ir、Nb、S
b、B、P、Sn、Pbであり、好ましくはNa、K、
Rb、Cs、Ag、Mg、Ca、La、U、Al、Z
r、Si、Ni、Ti、Mn、Cu、Nb、Sb、B、
P、Sn、Pbであり、さらに好ましくはK、Rb、C
s、Ag、Mg、Ca、Al、Zr、Si、Ni、N
b、Sbであるものの中からえらばれた少なくとも1種
の元素である。Xを用いる場合の組成範囲yは、0<y
≦5であり、好ましくは0.01≦y≦1の範囲内であ
る。
ともできるが、触媒の表面積を大きくしたり、活性を上
げたり、機械的強度等の物理的性状を改善したりするた
めに担体を用いることもできる。担体として、シリカ、
アルミナ、シリカ−アルミナ、チタニア、ジルコニア、
マグネシア、シリカ−チタニア、シリカ−ジルコニア等
の当分野での公知の担体を用いることができる。好まし
くは、シリカ、アルミナ、シリカーアルミナ、ジルコニ
アである。担体の量は、担体を含めた触媒重量の90重
量%以下であり、好ましくは70重量%以下である。
約はなく、使用する元素の金属酸アンモニウム塩、硝酸
塩、酢酸塩、炭酸塩、金属酸、水酸化物、酸化物、塩化
物などが使用できる。担体の原料としては、ゲル、ゾ
ル、酸化物、水酸化物等の他、触媒調製工程の後に担体
成分を生成する原料を用いることもできる。これらは触
媒に応じて使い分けることができる。本発明で用いる触
媒は、当分野において通常用いられる公知の方法を採用
することによって調製することができる。例えば次のよ
うな方法で調製することができる。
解させ、これを硝酸ビスマス、硝酸セリウムの硝酸水溶
液に加える。この液をA液とする。また、熱水にパラモ
リブデン酸アンモニウムを溶解させ、この液に水に溶解
した硝酸コバルトの水溶液を加える。この液をB液と
し、これをA液に加える。5金属元素以上を用いる場合
はNa、K、Rb、Cs、Ag、Mg、Ca,Sr、B
a、Sc、Y、La、Al、Zr、Si、Ni、Ti、
Mn、In、Cu、Ru、Rh、Pd、Pt、Ir、N
b、Sb、B、P、Sn、Pbの中から選ばれた少なく
とも1種の硝酸塩等の水溶液またはスラリーを、A液ま
たはB液に加える。
どの担体を加え混合撹拌する。この溶液またはスラリー
を、噴霧乾燥法、蒸発乾固法、真空乾燥法等の方法で乾
燥後、300℃〜900℃、好ましくは400℃〜80
0℃の範囲内で、0.5時間〜50時間、好ましくは
0.5時間〜20時間、回転焼成炉、バンド焼成炉、流
動焼成炉、固定焼成炉等で焼成して調製する。焼成雰囲
気については空気中で行う方法が一般的であるが、酸素
雰囲気中または窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガ
ス中、または真空中で実施してもよい。
れない。乾燥後または焼成後に打錠機、押出成型機、造
粒機等により成型して、ペレット状、貫通孔を有するリ
ング状、球状等の形態にしてもよいし、また噴霧乾燥法
等で調製した触媒は特に成型せずそのまま用いることも
できる。このようにして調製された触媒の構造について
は必ずしも明確ではないが、Bi2/3 MoO4 に代表さ
れる擬似シ−ライト型の結晶構造とCoMoO4 に代表
される擬似シーライト型の結晶構造を含有するものと推
定される。
行う場合の原料であるアルカンについては特に制約はな
いが、得られるニトリルの有用性を考えると、プロパ
ン、n−ブタン、イソブタンを用いるのがよい。本発明
の触媒はオレフィンからニトリルを製造することもでき
るので、アルカン中にオレフィンが含有されていても問
題はない。分子状酸素として通常は空気が使用される
が、酸素でもよい。希釈ガスを用いる場合には、窒素、
アルゴン、ヘリウム、二酸化炭素などが使用される。ま
た希釈ガスとして水蒸気を併せて使用することがアンモ
ニアの分解を抑制するをうえで好ましい傾向にある。
分子状酸素の割合は、アルカンに対して、アンモニアは
0.5〜10モル、好ましくは0.5〜5モル、特に好
ましくは0.8〜3モル倍量の範囲である。また酸素に
ついては、アルカンに対して、0.5〜10モル、好ま
しくは0.8〜7モル、特に好ましくは1〜5モル倍量
の範囲である。特にアルカンをアンモニア、酸素に対し
て大過剰に用いたガス組成のものは、大量の未反応アル
カンを分離回収することや、酸素として純酸素を用いる
ために工業的に有利でなく好ましくない。
釈ガスを合わせた混合ガスの圧力は、通常大気圧下で実
施することができるが、0.1〜10atmの範囲内で
行うこともできる。本反応は400℃〜650℃で実施
することができ、好ましいのは470℃〜600℃の範
囲内であり、さらに好ましくは500℃〜560℃の範
囲内である。温度があまり低いときは反応速度の低下を
招き、またあまり高い場合には熱分解等による副生物が
多くなるので好ましくない。本反応の混合ガスの空間速
度WHSVは、通常10〜10000Ncc・hー1/
g、好ましくは100〜5000Ncc・hー1/gの範
囲である。反応器方式は、固定床、流動床、移動床等の
いずれも採用できる。また単流方式でもリサイクル方式
でもよい。
に説明する。各例においてプロパン転化率、アクリロニ
トリル選択率、アクリロニトリル収率、空間速度はそれ
ぞれ次の定義に従う。
e0.33Co0.24On 」で示される触媒を次のようにして
調製した。水250gにパラモリブデン酸アンモニウム
4水塩11.9gを加え90℃に加熱し溶解させる。こ
れを、10%硝酸21gに硝酸ビスマス5水塩7.4
g、硝酸セリウム6水塩12.9gを溶解した液に添加
した。この液をA液とする。また、水72gにパラモリ
ブデン酸アンモニウム4水塩4.0gを加え、90℃に
加熱し溶解させる。この液に水12gに溶解した硝酸コ
バルト6水塩6.2gを添加した。この液をB液とす
る。A液にB液を添加後、この混合液を220℃に加熱
したプレート上に噴霧し、得られた乾燥物を空気中60
0℃で2時間焼成して触媒を得た。この触媒3gを内径
10mmの管状反応器に充填し、プロパン:アンモニ
ア:酸素:ヘリウム:水=1:2:3:11.4:4.
3のモル比になるよう各ガスを供給し、表1に示す条件
で気相接触反応を行った。反応生成物の分析はオンライ
ンガスクロマトグラフィーで行った。得られた結果を表
1に示す。
e0.22Co0.50On 」で示される触媒を次のようにして
調製した。水250gにパラモリブデン酸アンモニウム
4水塩11.9gを加え90℃に加熱し溶解させる。こ
れを、10%硝酸17gに硝酸ビスマス5水塩5.9
g、硝酸セリウム6水塩12.9gを溶解した液に添加
した。この液をA液とする。また、水250gにパラモ
リブデン酸アンモニウム4水塩11.9gを加え、90
℃に加熱し溶解させる。この液に水38gに溶解した硝
酸コバルト6水塩19.7gを添加した。この液をB液
とする。A液にB液を添加後、この混合液を220℃に
加熱したプレート上に噴霧し、得られた乾燥物を空気中
600℃で2時間焼成して触媒を得た。この触媒3gを
内径10mmの管状反応器に充填し、プロパン:アンモ
ニア:酸素:ヘリウム:水=1:2:3:11.4:
4.3のモル比になるよう各ガスを供給し、表1の条件
で気相接触反応を行った。反応生成物の分析はオンライ
ンガスクロマトグラフィーで行った。得られた結果を表
1に示す。
e0.44On 」で示される触媒を次のようにして調製し
た。水250gにパラモリブデン酸アンモニウム4水塩
11.9gを加え90℃に加熱し溶解させる。これを、
10%硝酸21gに硝酸ビスマス5水塩7.2g、硝酸
セリウム6水塩12.9gを溶解した液に添加した。こ
の混合液を220℃に加熱したプレート上に噴霧し、得
られた乾燥物を空気中600℃で2時間焼成して触媒を
得た。この触媒3gを内径10mmの管状反応器に充填
し、プロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム:水=1:
2:3:11.4:4.3のモル比になるよう各ガスを
供給し、表1の条件で気相接触反応を行った。反応生成
物の分析はオンライン、ガスクロマトグラフィーで行っ
た。得られた結果を表1に示す。
o0.11On 」で示される触媒を次のようにして調製し
た。水250gにパラモリブデン酸アンモニウム4水塩
11.9gを加え90℃に加熱し溶解させる。これを、
水40gに溶解した硝酸セリウム6水塩16.1g、硝
酸コバルト6水塩2.2gに添加した。この混合液を2
20℃に加熱したプレート上に噴霧し、得られた乾燥物
を空気中600℃で2時間焼成して触媒を得た。この触
媒3gを内径10mmの管状反応器に充填し、プロパ
ン:アンモニア:酸素:ヘリウム:水=1:2:3:1
1.4:4.3のモル比になるよう各ガスを供給し、表
1の条件で気相接触反応を行った。反応生成物の分析は
オンラインガスクロマトグラフィーで行った。得られた
結果を表1に示す。
o1.41On 」で示される触媒を次のようにして調製し
た。水70gに硝酸セリウム6水塩12.7g、硝酸コ
バルト6水塩6.2gを加え溶解させる。これを、10
%硝酸21gに硝酸ビスマス5水塩7.3g、に溶解し
た液に添加した。この混合液を220℃に加熱したプレ
ート上に噴霧し、得られた乾燥物を空気中600℃で2
時間焼成して触媒を得た。この触媒3gを内径10mm
の管状反応器に充填し、プロパン:アンモニア:酸素:
ヘリウム:水=1:2:3:11.4:4.3のモル比
になるよう各ガスを供給し、表1の条件で気相接触反応
を行った。反応生成物の分析はオンラインガスクロマト
グラフィーで行った。得られた結果を表1に示す。
ば、アルカンを原料とし効率よく目的とするニトリルを
製造することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記式(1)により表されるアンモ酸化
触媒。 Mo1 Bia Ceb Coc Xy On ・・・(1) (式中、XはNa、K、Rb、Cs、Ag、Mg、C
a、Sr、Ba、Sc、Y、La、Al、Zr、Si、
Ni、Ti、Mn、In、Cu、Ru、Rh、Pd、P
t、Ir、Nb、Sb、B、P、Sn、Pbの中から選
ばれた少なくとも1種の元素を表し、 0.01≦a≦10 0.01≦b≦10 0.01≦c≦10 0≦y≦5 であり、また、nは他の存在元素の原子価によって決定
される値である。) - 【請求項2】 アルカンを触媒の存在下に、分子状酸素
およびアンモニアを含む混合ガスにより気相接触酸化さ
せるアンモ酸化法によるニトリルの製造において、触媒
として請求項1記載の触媒を用いることを特徴とするニ
トリルの製造方法。 - 【請求項3】 請求項2記載のアルカンとして、プロパ
ン、n−ブタンまたはイソブタンを用いることを特徴と
するアクリロニトリルまたはメタアクリロニトリルの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17283296A JP3818697B2 (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | アンモ酸化触媒及びそれを用いたニトリルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17283296A JP3818697B2 (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | アンモ酸化触媒及びそれを用いたニトリルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10361A true JPH10361A (ja) | 1998-01-06 |
JP3818697B2 JP3818697B2 (ja) | 2006-09-06 |
Family
ID=15949183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17283296A Expired - Lifetime JP3818697B2 (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | アンモ酸化触媒及びそれを用いたニトリルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3818697B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4851273A (en) * | 1987-10-15 | 1989-07-25 | Zorbit Corporation | Method and apparatus for degreasing fried foods |
JP2013522037A (ja) * | 2010-03-23 | 2013-06-13 | イネオス ユーエスエイ リミテッド ライアビリティ カンパニー | 改良された混合金属酸化物アンモ酸化触媒の調製方法 |
JP2015188802A (ja) * | 2014-03-27 | 2015-11-02 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 酸化物触媒及びその製造方法、並びにアクリロニトリルの製造方法 |
-
1996
- 1996-06-13 JP JP17283296A patent/JP3818697B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4851273A (en) * | 1987-10-15 | 1989-07-25 | Zorbit Corporation | Method and apparatus for degreasing fried foods |
JP2013522037A (ja) * | 2010-03-23 | 2013-06-13 | イネオス ユーエスエイ リミテッド ライアビリティ カンパニー | 改良された混合金属酸化物アンモ酸化触媒の調製方法 |
JP2015188802A (ja) * | 2014-03-27 | 2015-11-02 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 酸化物触媒及びその製造方法、並びにアクリロニトリルの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3818697B2 (ja) | 2006-09-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4346822B2 (ja) | プロピレンの低温度選択的酸化用のモリブデン−バナジウム系触媒、その製造方法及び使用方法 | |
US6642174B2 (en) | Mixed-metal oxide catalysts and processes for preparing the same | |
JP3500663B2 (ja) | アクリル酸の製造方法 | |
US6746983B2 (en) | Hydrothermally synthesized MO-V-M-X oxide catalysts for the selective oxidation of hydrocarbons | |
JPH07232071A (ja) | アルカンよりニトリルを製造するための触媒 | |
JP3669077B2 (ja) | ニトリルの製造法 | |
JP4081824B2 (ja) | アクリル酸の製造方法 | |
JP2002537085A (ja) | エタンから酢酸への酸化用触媒 | |
JP4182237B2 (ja) | イソブタンの気相接触酸化反応用触媒およびこれを用いてなるアルケンおよび/または含酸素化合物の製造方法 | |
JP3331629B2 (ja) | アルカンよりニトリルを製造するための触媒 | |
JPH06228073A (ja) | ニトリルの製造法 | |
JP3818697B2 (ja) | アンモ酸化触媒及びそれを用いたニトリルの製造方法 | |
JPH1135519A (ja) | アクリル酸の製造方法 | |
JPH07289907A (ja) | ニトリル製造用触媒の製造方法 | |
JP3768289B2 (ja) | アンモ酸化触媒およびそれを用いたニトリルの製造方法 | |
JP3894986B2 (ja) | アンモ酸化触媒およびそれを用いたニトリルの製造方法 | |
JP3982869B2 (ja) | ニトリル化合物製造用触媒 | |
JP3966588B2 (ja) | アンモ酸化用触媒組成物およびこれを用いたニトリル化合物の製造方法 | |
JP3966573B2 (ja) | ニトリル化合物製造用触媒 | |
JP2000169420A (ja) | アクリル酸の製造方法 | |
JP3789164B2 (ja) | ニトリル化合物製造用触媒 | |
JP2002088013A (ja) | (メタ)アクリル酸の製造方法 | |
JP2002088012A (ja) | (メタ)アクリル酸の製造法 | |
JP3353345B2 (ja) | ニトリルの製造法 | |
JPH1081660A (ja) | 不飽和ニトリルの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060124 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060320 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060613 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060613 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090623 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090623 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090623 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100623 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110623 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110623 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120623 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120623 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130623 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130623 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140623 Year of fee payment: 8 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |