JPH1135519A - アクリル酸の製造方法 - Google Patents

アクリル酸の製造方法

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JPH1135519A
JPH1135519A JP9199862A JP19986297A JPH1135519A JP H1135519 A JPH1135519 A JP H1135519A JP 9199862 A JP9199862 A JP 9199862A JP 19986297 A JP19986297 A JP 19986297A JP H1135519 A JPH1135519 A JP H1135519A
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acrylic acid
propylene
gas
composite oxide
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JP9199862A
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Yukio Sakai
幸雄 酒井
Tsutomu Teshigawara
力 勅使河原
Shoichi Seo
正一 瀬尾
Akiko Fujita
明子 藤田
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクロレン含有ガスを酸化してアクリル酸を
製造する際にプロピオン酸の副生を抑制してアクリル酸
を製造する方法の提供。 【解決手段】 アクロレイン含有ガスを、下記(1)〜
(4)の各元素を含有する複合酸化物触媒の存在下、分
子状酸素により酸化することを特徴とするアクリル酸の
製造方法。 (1)モリブデン、(2)バナジウム及び/又はニオ
ブ、(3)アンチモン、(4)スズ

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクリル酸の製造
方法に関する。詳しくは、アクロレイン含有ガスを特定
の複合酸化物触媒の存在下に酸化してプロピオン酸の副
生を抑制しつつアクリル酸を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アクリル酸の製造方法には、プロピレン
を原料とし、気相酸化する方法が知られている。プロピ
レンの気相接触酸化によるアクリル酸の製造方法として
は、 1.一挙に同一の触媒でプロピレンからアクリル酸まで
酸化する一段酸化法。 2.第一段酸化工程で主としてアクロレインを製造し、
これを副生するアクリル酸等の副生成物と分離し、得ら
れたアクロレインを第二段酸化工程で酸化する二段法。 3.第一段酸化工程で主としてアクロレインを製造し、
これを副生するアクリル酸やオフガスと分離することな
く一緒に第二段酸化工程で酸化する方法。(以下、連続
法と略記する) 等があり、現在3の方法が主として工業的に実施されて
いる。
【0003】いずれの方法によっても、製造されるアク
リル酸中には微量のプロピオン酸が副生して含まれてい
る。プロピオン酸は分子量がアクリル酸に非常に近いた
め、沸点等の物理的性質がよく似ている上に、化学的構
造も似ているので化学的性質もよく似ていて、蒸留その
他の物理的方法によっても、化学的処理によっても分離
が困難である。
【0004】しかし、プロピオン酸又はそのエステルは
重合することはないので、用途によっては、アクリル酸
又はアクリル酸エステルの品質に及ぼす影響は大きい。
副生プロピオン酸を低減するため、例えば連続法の第二
段触媒としてプロピオン酸生成の少ないものを使用する
という手法があり、特開昭48−91014号公報には
Mo−V−T−A−O(但し、Tはタングステン又はア
ンチモンを示し、Aはアルカリ金属を示す)系触媒が、
また、特開昭52−29483号公報にはMo−Nb−
Cu−Fe−X−O(但し、XはNa、K、Rb、M
g、Ca、Sr、Baから選ばれた少なくとも一種の元
素を示す)系触媒が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記触
媒についてもプロピオン酸の副生量は生成アクリル酸に
対して500ppm以上であり、満足し得るものではな
い。本発明の目的は、アクロレイン含有ガスを酸化して
アクリル酸を製造する際に、選択的にプロピオン酸の副
生を抑制してアクリル酸を製造する方法を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく、鋭意検討した結果、アクロレイン混合ガ
スを、特定の複合酸化物触媒の存在下、酸化することに
より、アクリル酸の選択率を殆ど低下することなく、選
択的にプロピオン酸の生成を抑制することができること
を見出し、本発明に到達したものである。即ち、本発明
の要旨は、アクロレイン含有ガスを、下記(1)〜
(4)の各元素を含有する複合酸化物触媒の存在下、分
子状酸素により酸化することを特徴とするアクリル酸の
製造方法。 (1)モリブデン、(2)バナジウム及び/又はニオ
ブ、(3)アンチモン、(4)スズ、にある。以下、本
発明を詳細に説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明者等は酸化の工程でプロピ
オン酸の副生を減少させるべく研究した結果、第一段酸
化工程で未反応プロピレンとしてオフ・ガス中に含まれ
るプロピレンが第二段酸化工程のMo、Vを主成分とす
る触媒上で接触酸化されてプロピオン酸を生ずると共
に、第二段酸化工程での主反応物であるアクロレイン更
にはアクロレイン酸化の生成物であるアクリル酸からも
プロピオン酸が生ずることを見出した。この他第一段酸
化工程で、プロピオンアルデヒドとなり酸化工程で更に
酸化されてプロピオン酸となる工程もあるが量的には少
ない。
【0008】アクロレインよりアクリル酸を製造する際
に使用される触媒は特開昭62−213846号公報
(Sb−Mo−(V及び/又はNb)−Ni−X−Y−
O;Xはケイ素及び/又はアルミニウムを示し、Yは銅
及び/又はタングステンを示す。)等により公知である
が、これらアクロレインの酸化用触媒はアクロレインの
酸化に適する反応温度ではプロピレンに対する活性は低
いが、それでも僅かではあるが、酸化されたプロピレン
は一部プロピオン酸となる。
【0009】プロピレンからのプロピオン酸の生成抑制
のためアルカリの添加効果を特開昭48−91014号
公報は開示しているが、これらアルカリはアクロレイン
或いはアクリル酸から副生するプロピオン酸生成抑制に
は効果がないことが分かった。従って、連続法でプロピ
レンからアクリル酸を製造する場合にプロピレン転化率
が高い例えば97%以上の条件でプロピオン酸の生成量
を抑制しようとするならば、いかにアクロレイン或いは
アクリル酸からのプロピオン酸の副生を抑制するかが鍵
となる。
【0010】本発明者等は、アクロレイン或いはアクリ
ル酸からのプロピオン酸の副生を抑制する触媒を鋭意検
討した結果、従来から知られている下記(1)〜(3)
の複合酸化物に(4)のスズ成分を加えることにより、
(1)モリブデン、(2)バナジウム及び/又はニオ
ブ、(3)アンチモン、(4)スズ アクリル酸の選択率を殆ど低下することなく、選択的に
プロピオン酸の生成を抑制する触媒を見出した。本発明
に用いられる複合酸化物触媒としては、(1)モリブデ
ン、(2)バナジウム及び/又はニオブ、(3)アンチ
モン、(4)スズの各成分を含有する複合酸化物触媒で
あれば特に限定はされないが、下記一般式(I)で表わ
される複合酸化物触媒が特に好ましい。
【0011】
【化2】 Moa b Nic Sbd Sne f g h (I)
【0012】(式中、Zはバナジウム及び/又はニオブ
を示し、Xはケイ素及び/又はアルミニウムを示し、Y
は銅及び/又はタングステンを示し、aないしhは各元
素の原子比を示し、a=1〜100、好ましくは1〜5
0、b=0.1〜50、好ましくは1〜20、c=1〜
100、好ましくは10〜100、d=1〜100、好
ましくは10〜100、e=0.1〜3、好ましくは2
〜40、f=0〜200、好ましくは0〜100、g=
0.1〜50、好ましくは1〜20、hは各成分の酸化
度によって決まる数である)
【0013】更に、上記複合酸化物触媒におけるアンチ
モン源が、炭酸ニッケルを原料の一部とし、600〜9
00℃で加熱された履歴を有するSb−Ni−X−O
(但し、Xは珪素及び/又はアルミニウムを示す)で示
されるアンチモン複合酸化物であることが最も好まし
い。また、スズ源としては、酸化スズ、硫酸スズ等が好
ましい。
【0014】次に、この複合酸化物触媒の製造方法につ
いてより具体的に説明する。先ずSb−Ni−X−Oは
Sb供給源としては金属アンチモン、酸化アンチモン
を、Ni供給源としては炭酸ニッケルを、Si供給源と
してはコロイダルシリカ、粒状シリカ等を、Al供給源
としてはアルミナ等を用い、操作面では、例えば、五酸
化ないし三酸化アンチモンの粉末とシリカ又はアルミナ
とを炭酸ニッケルの水スラリーに加え、撹拌しながら蒸
発乾固し、生成固体を600〜900℃、好ましくは6
50〜850℃、で空気存在下に焼成する。
【0015】なお、Sb−Ni−X−Oにおける各元素
の原子比については、Sb:1〜40、好ましくは1〜
20、Ni:1〜20、好ましくは1〜10、X:0〜
10、好ましくは0〜5であり、Oについては各成分の
酸化度によって決まる値である。上記のようにして得ら
れたSb−Ni−X−O複合酸化物粉末をMo、V又は
Nbの多重酸塩−(モリブデン酸又はリンモリブデン
酸)又はこれらの塩(例えばアンモニウム塩)、これら
金属の水酸化物又は塩、並びに前記のY成分、即ち銅化
合物及び/又はタングステン化合物、スズ化合物を湿式
にて混合し、濃縮、乾燥後、粉砕する。得られる化合物
を、そのまま或いは適当な担体及び賦形剤、例えばシリ
カ、グラファイト、アビセル等と共に適当な形状、例え
ば小粒状、小柱状、リング状等の形状に賦型(打錠、押
し出し、その他の方法による)した後、300〜500
℃程度の温度で1〜10時間程加熱して、複合酸化物と
する。この場合の加熱の雰囲気は非還元性、好ましくは
分子状酸素の共存下が好ましい。
【0016】また、本発明に用いられるアクロレイン含
有ガスとは、純アクロレインの外、アクロレインとその
他の成分を含むアクロレイン混合ガスを包含する。アク
ロレイン混合ガスの具体例としては、プロピレンを酸化
して得られるアクロレイン含有ガス、プロパンを酸化し
て得られるアクロレイン含有ガス等を挙げることができ
る。この中、プロピレンを酸化して得られるアクロレイ
ン含有ガスが好適に用いられる。なお、プロピレンの酸
化により得られる混合ガスの組成は、例えばアクロレイ
ン2〜8モル%、アクリル酸0.1〜4モル%、未反応
プロピレン0.01〜0.3モル%、残りは窒素、炭酸
ガス、一酸化炭素である。
【0017】本発明触媒を用いる接触酸化によるアクリ
ル酸の製造条件としては、この目的で実施される通常の
方法が採用可能であり、例えば180〜400℃程度の
反応温度及び0.5〜10気圧程度の圧力下で行われ
る。反応原料はアクロレイン又はプロピレンの酸化によ
り得られるアクロレイン含有ガスであり、酸化剤として
は分子状酸素又は分子状酸素を含む混合ガス(例えば空
気)に加えて、水蒸気の共存が好ましい。これらの混合
ガス(反応の混合ガスとする)を触媒に流通するが、接
触時間は通常0.5〜10秒程度が適当である。反応混
合ガスの組成としては例えばアクロレイン1モルに対し
分子状酸素1〜20モルが使用される。この反応混合ガ
スとしてはアクロレイン製造目的でプロピレンを接触酸
化した生成ガスをそのまま導入してもよく、またこれに
酸素その他を追加して反応ガスとしてもよい。酸素源と
しては一般に空気が使用されるが、純粋な酸素(分子状
酸素)或いは酸素を二酸化炭素、窒素等の不活性ガスで
希釈した混合ガスを使用しても勿論差し支えない。その
他、この接触酸化反応には本発明の主旨と反しない限り
通常のアクロレインの気相接触酸化に関する知見を参考
にすることができる。
【0018】
【実施例】以下、実施例及び比較例を用いて本発明の内
容を具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない
限り本実施例により限定されるものではない。
【0019】実施例1 (a)触媒の製造 塩基性炭酸ニッケル(NiCO3 ・2Ni(OH)2
4H2 O)228g(但し、含有率76%の塩基性炭酸
ニッケルを該換算量使用(以下同様)を純水300ml
に分散させる。これにシリカ(カープレックス#67)
50g及び三酸化アンチモン150gを加えて充分に撹
拌する。このスラリー液を加熱濃縮し、乾燥する。次
に、得られた固体をマッフル炉にテ800℃で3時間焼
成する。これを粉砕して、60メッシュ以下とする(S
b−Ni−Si−O)。
【0020】純水540mlを約80℃に加熱し、パラ
モリブデン酸アンモン63.9g、メタバナジン酸アン
モン8.4g、水酸化ニオブ4.6g、硫酸スズ6.6
g及び硫酸銅21.2gを撹拌しながら順次加えて溶解
する。次に、上記Sb−Ni−Si−O粉末をこの溶液
に加えて、充分撹拌混合する。このスラリーを80℃〜
100℃に加熱し、濃縮乾燥する。この乾燥品を粉砕し
て24メッシュ以下とし、1.5重量%のグラファイト
を添加混合する。次に、小型打錠成型機にて5φ×4m
mに成型する。これをマッフル炉にて400℃で5時間
焼成して、触媒とした。ここで得られた触媒の組成は、
原子比で下記の通りである。 Mo:V:Nb:Sb:Sn:Ni:Cu:Si=3
5:7:3:100:3:43:9:80
【0021】(b)反応 第一段酸化工程のプロピレン酸化用触媒として特公平6
−13097号公報に開示される方法にて調製した下記
組成の触媒40ml Mo:Bi:Co:Fe:Na:B:K:Si=12:
1:0.6:7:0.1:0.2:0.1:18を内径
20mmのステンレス鋼製ナイタージャケット付き反応
器に充填し、プロピレン濃度10%、スチーム濃度17
%、及び空気濃度73%の原料ガスを常圧にてガス空間
速度750hr-1,反応浴温310℃にて通過させる。
【0022】第一段酸化工程で供給したプロピレンの9
7.5%が反応し、残りの2.5%は未反応プロピレン
として第一段酸化工程の出ガス中に存在する。反応した
プロピレンの86%はアクロレインに転化し、9%は副
生アクリル酸となる。残りは炭酸ガス、一酸化炭素、が
主で少量の酢酸も含まれる。これ等のガスと反応の残り
の酸素、反応に関与しない窒素、水蒸気よりなる第一段
酸化工程の出ガスをそのまま第二段酸化工程に通ずる。
【0023】連結部にノズルを設け連続して接続した内
径20mmのステンレス鋼ナイタージャケット付き反応
器に、上記の如く調製した触媒50mlを充填し、ノズ
ルより中間空気を導入し、ガス空間速度1350h
-1,反応浴温260℃にて通過させた。得られたアク
リル酸の供給したプロピレンに対する収率はモル比8
9.1%、未反応プロピレン2.4%、副生アクロレイ
ン0.7%でその他は主として炭酸ガス及び一酸化炭素
であった。得られたアクリル酸中のプロピオン酸は20
0ppmであった。
【0024】比較例1 第一段酸化工程は装置触媒反応条件等全て実施例1と同
じとし、その出ガスを全て第二段酸化工程に送入する。
第二段酸化工程には実施例1で第二段酸化工程に用いた
触媒からSnを除いて同様に調製した触媒(Mo:V:
Nb:Sb:Ni:Cu:Si=35:7:3:10
0:43:9:80)を用いる他は全て同じとする。得
られたアクリル酸の供給したプロピレンに対する収率は
モル比89.0%、未反応プロピレン2.4%、副生ア
クロレイン0.7%でその他は主として炭酸ガス及び一
酸化炭素であった。得られたアクリル酸中のプロピオン
酸は350ppmであった。
【0025】実施例2 第一段酸化工程は装置触媒反応条件等全て実施例1と同
じとし、その出ガスを全て第二段酸化工程に送入する。
第二段酸化工程には実施例1で第二段酸化工程に用いた
触媒のSn原料として酸化スズ48.7gを用いて同様
に調製した触媒(Mo:V:Nb:Sb:Sn:Ni:
Cu:Si=35:7:3:100:35:43:9:
80)を用いる他は全て同じとする。得られたアクリル
酸の供給したプロピレンに対する収率はモル比89.0
%、未反応プロピレン2.4%、副生アクロレイン0.
7%でその他は主として炭酸ガス及び一酸化炭素であっ
た。
【0026】得られたアクリル酸中のプロピオン酸は1
95ppmであった。以上の結果より、本発明の特定複
合酸化物の存在下に反応を行った場合には、プロピオン
酸の対アクリル酸含量は200ppm(モル)以下であ
ったが、Snを含有しない公知の複合酸化物の場合には
350ppmであり、本発明で特定する複合酸化物の場
合には、アクリル酸のプロピレンに対する収率を維持し
ながら、プロピオン酸は大幅に減少させることができる
ことが分かった。
【0027】
【発明の効果】本発明の方法により、プロピレンの気相
酸化により得られるアクロレイン混合ガスを酸化してア
クリル酸を製造する際にプロピオン酸を低減させること
により製品中のプロピオン酸含有量を減らすことがで
き、アクリル酸或いはアクリル酸エステルの重合に際し
有利となり、その工業的意義は大きいものがある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 明子 茨城県稲敷郡阿見町中央八丁目3番1番 三菱化学株式会社筑波研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクロレイン含有ガスを、下記(1)〜
    (4)の各元素を含有する複合酸化物触媒の存在下、分
    子状酸素により酸化することを特徴とするアクリル酸の
    製造方法。 (1)モリブデン、(2)バナジウム及び/又はニオ
    ブ、(3)アンチモン、(4)スズ
  2. 【請求項2】 複合酸化物触媒が、下記一般式(I)で
    表わされるものであることを特徴とする請求項1に記載
    の方法。 【化1】 Moa b Nic Sbd Sne f g h (I) (式中、Zはバナジウム及び/又はニオブを示し、Xは
    ケイ素及び/又はアルミニウムを示し、Yは銅及び/又
    はタングステンを示し、aないしhは各元素の原子比を
    示し、a=1〜100、b=0.1〜50、c=1〜1
    00、d=1〜100、e=0.1〜3、f=0〜20
    0、g=0.1〜50、hは各成分の酸化度によって決
    まる数である)
  3. 【請求項3】 複合酸化物触媒におけるアンチモン源
    が、炭酸ニッケルを原料の一部とし、600〜900℃
    で加熱された履歴を有するSb−Ni−X−O(但し、
    Xは珪素及び/又はアルミニウムを示す)で表わされる
    アンチモン複合酸化物であることを特徴とする請求項1
    又は2に記載のアクリル酸の製造方法。
  4. 【請求項4】 アクロレイン含有ガスがプロピレンの気
    相接触酸化により得られるものであることを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれかに記載の方法。
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