JPH1035741A - 羊羹の包装方法及びこの包装方法により包装した羊羹 - Google Patents

羊羹の包装方法及びこの包装方法により包装した羊羹

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JPH1035741A
JPH1035741A JP8192497A JP19249796A JPH1035741A JP H1035741 A JPH1035741 A JP H1035741A JP 8192497 A JP8192497 A JP 8192497A JP 19249796 A JP19249796 A JP 19249796A JP H1035741 A JPH1035741 A JP H1035741A
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yokan
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thickness
bag
film
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JP8192497A
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Toshinori Kimura
利規 木村
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HIRATAYA KK
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HIRATAYA KK
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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
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  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 羊羹の長期の品質の保持を可能とし、災害時
の備蓄食料や海外援助食料とする事が可能となる。ま
た、羊羹を保管する個装袋や外装袋の耐久性を良好とす
る事により、災害時等の過酷な条件下でも破損する事な
く、羊羹を保護する事が可能となる。 【解決手段】 低密度ポリエチレンフィルムから成る第
1層5の外面に、ポリエチレンンテレフタレートフィル
ムから成る第2層6を配置する。この外面にアルミ箔か
ら成る第3層7とポリエチレンテレフタレートフィルム
から成る第4層8を配置して個装フィルムを形成し、第
1層5を内側に配置して羊羹1を個装する。そして、ポ
リエチレンフィルムから成る外装第1層12、アルミ箔
蒸着ポリエチレンフィルムから成る外装第2層13及び
ポリプロピレンフィルムから成る外装第3層を配置して
形成した外装袋3に、前記の個装袋2入り羊羹1を収納
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、羊羹を長期に保存する
ための羊羹の包装方法及びこの包装方法により包装した
羊羹に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、羊羹は小豆あん、寒天及び砂糖等
を原料として、これを長時間高温で練り上げて製品化す
るもので、防腐剤等を使用しなくても保存性の高い食品
である事が知られている。また、羊羹の源料である砂糖
は高カロリーで即効性のエネルギーであるから、疲労回
復のためや非常時に於ける良好なエネルギー供給源とな
る。そして、小豆は良質なタンパク源であるし、消化吸
収も良好である。よって、羊羹は単なる嗜好品としてだ
けでなく、安全で栄養価の高い理想的な食品であると言
える。
【0003】そして、この羊羹を、防水加工紙、竹の
葉、ビニール、アルミ製フィルム等で包装したり、プラ
スチック容器等に収納して保管や販売を行っている。こ
のような方法で羊羹を包装する事により、羊羹の保存効
果を得ようとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
保存方法では、アルミ製フィルム等を用いたものであっ
ても、耐衝撃性、外気に対する保存性等に於いて不充分
なものであり、長期間の保存を行う事はできないもので
あった。
【0005】本発明は上述の如き課題を解決しようとす
るものであって、羊羹の長期間の品質保持を可能とする
事により、災害用の備蓄食糧としたり、海外援助食料と
したりする事を可能にするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の如き課題
を解決するため、厚さ30μm〜70μmの低密度ポリ
エチレンフィルムから成る第1層の外面に、厚さ4μm
〜25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムから
成る第2層を配置し、この第2層の外面に厚さ6μm〜
10μmのアルミ箔から成る第3層を配置し、この第3
層の外面に厚さ4μm〜25μmのポリエチレンテレフ
タレートフィルムから成る第4層を配置して成る個装袋
により、第1層を内側に配置して羊羹を個装した後、厚
さ12μm〜70μmのポリエチレンフィルムから成る
外装第1層の外面に、厚さ4μm〜25μmのアルミ箔
蒸着ポリエチレンフィルムから成る外装第2層を止着
し、この外装第2層の外面に、厚さ12μm〜25μm
のポリプロピレンフィルムから成る外装第3層を配置し
た外装袋に、前記の個装羊羹を収納して成るものであ
る。
【0007】また、第2の発明は、上記第1の発明の包
装方法により包装した羊羹である。
【0008】
【作用】本発明は上述の如く構成したものであるから、
羊羹を個装袋と外装袋で包装するには、個装袋の第1層
を内側にして、羊羹をこの個装袋に収納する。そして、
個装袋の外周を止着して密閉する。この止着は、第1層
の低密度ポリエチレンフィルムを加熱融着して行う。低
密度ポリエチレンフィルムは、加熱融着し易く、シール
性に優れているから、個装袋の気密性を確実に保つ事が
できる。また、第3層のアルミ箔は、遮光性に優れてお
り、第2層及び第4層のポリエチレンテレフタレート
は、丈夫で防水性に優れている。よって、このような個
装袋で羊羹を包装する事により、羊羹の水分蒸発を防
ぎ、外気や日光から確実に遮断する事ができる。
【0009】また、第1層の低密度ポリエチレンフィル
ムは、厚さ30μm〜70μmで形成し、厚さが30μ
mより薄いと、加熱融着の機能が弱いものとなり、個装
袋の気密性が低下する。また、厚さが70μmより厚い
と、加熱融着の機能は変わらずに、コストだけが高くな
る。また、第2層のポリエチレンテレフタレートフィル
ムは、厚さ4μm〜25μmで形成し、厚さが4μmよ
り薄いと、耐久性が劣化して破損し易いものとなる。ま
た、厚さが25μmより厚いと、個装袋が硬くて扱いに
くいものとなるし、コスト高となる。また、第3層のア
ルミ箔は、厚さ6μm〜10μmで形成し、厚さが6μ
mより薄いと、遮光性が低下したり、しわがよって扱い
にくくなったり、破損し易いものとなる。また、厚さが
10μmより厚いと、個装袋が厚ぼったいものとなる
し、コストも高くなる。また、第4層のポリエチレンテ
レフタレートフィルムは、厚さ4μm〜25μmで形成
し、厚さが4μmより薄いと、耐衝撃性に乏しいものと
なり、個装袋が破損し易いものとなる。また、厚さが2
5μmより厚いと、個装袋が硬くて扱いにくく、コスト
高となるし、加熱融着する場合に、第1層まで熱を効率
良く伝達しにくいものとなる。
【0010】また、外装袋は、外装第1層を内側に配置
して袋状に形成する。この形成は、外装第1層のポリエ
チレンを加熱融着する事によって行う。ポリエチレンも
また、シール性に優れているから、外装袋の気密性を確
実に保つ事が可能となる。また、外装第2層のアルミ箔
蒸着ポリエチレンは、ポリエチレンの持つ防水性、防湿
性、耐寒性及び耐薬品性の性質と、アルミ箔の持つ遮光
性に優れた性質を合わせ持ち、外装袋の内部に日光や水
分が侵入するのを防ぐ事が可能となる。そして、外側の
外装第3層であるポリプロピレンは、熱や機械的刺激に
対して丈夫で、耐薬品性であるから、雨や泥水、直射日
光、衝撃等により破損したり、羊羹が腐食したりする事
なく使用でき、外装袋を丈夫なものとする。
【0011】また、外装第1層のポリエチレンフィルム
は、厚さ12μm〜70μmで形成し、厚さが12μm
より薄いと、加熱融着の機能が弱まり、外装袋の気密性
が低下し、厚さが70μmより厚いと、加熱融着の機能
は変わらずに、コストだけが高くなる。また、外装第2
層のアルミ箔蒸着ポリエチレンフィルムは、厚さ4μm
〜25μmで形成し、厚さが4μmより薄いと、遮光性
が低下し、破損し易いものとなり、厚さが25μmより
厚いと、遮光性は向上せずにコスト高となる。また、外
装第3層のポリプロピレンフィルムは、厚さ12μm〜
25μmで形成し、厚さが12μmより薄いと、耐久性
に乏しく、破損し易いものとなり、厚さが25μmより
厚いと、外装袋が硬くて扱いにくいものとなり、コスト
高となるし、加熱融着の際の熱伝導率も悪くなる。
【0012】上記の如き外装袋に、個装袋入りの羊羹を
複数個、収納した後、外装袋の口を密閉して保管する。
このように、丈夫で保存効果の高い個装袋と外装袋で羊
羹を包装して保管する事により、羊羹の品質を長期間に
渡って保持する事が可能となる。そして、アウトドアや
過酷な条件下でも袋が破損する事なく、安全に保管する
事が可能となる。
【0013】上記の如く形成した羊羹を食べるには、外
装袋を破断して開封し、外装袋の内部に収納された個装
袋を取り出す。そして、この個装袋を破断して、内部の
羊羹を取り出して、食べる事ができる。そして、羊羹の
品質が保持されているから、何時でも作りたてと同じに
みずみずしく、美味しい羊羹を食べる事ができる。
【0014】そして、外装袋内の羊羹を全部食べ切らな
くても、残りの羊羹も各々個装袋で密閉包装されている
から、引き続き保存する事が可能である。また、これら
の個装羊羹を外装袋に再び収納し、外装袋の開封口を閉
じた後、輪ゴムやテープで止着して保管すれば、保存効
果がより向上する。また、外装袋に収納しなくても、個
装袋は丈夫で保存能力も優れているから、手軽にバッグ
等に携帯する事が可能となる。
【0015】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に於いて説明す
れば、(1)は羊羹で、25gの一口分の量を、図1に示
す如く、薄い平板状に形成している。従って、食べる時
に一人分ずつカットする手間がないし、薄くて少量であ
るから子供やお年寄り、病人等にも噛み切り易く、食べ
切り易いものとなる。また、羊羹(1)は、必ずしも25
gの平板状に形成しなくても良く、食べ易い量と形状で
適宜形成する。そして、この羊羹(1)を個装袋(2)で包
装した後、外装袋(3)に収納して保存する。この個装袋
(2)と外装袋(3)の構成及び羊羹(1)の包装方法を以下
に説明する。
【0016】個装袋(2)は、図2に示す如く、厚さ30
μm〜70μmの低密度ポリエチレンフィルムから成る
第1層(5)の外面に、厚さ4μm〜25μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルムから成る第2層(6)を配置
し、この第2層(6)の外面に厚さ6μm〜10μmのア
ルミ箔から成る第3層(7)を配置し、この第3層(7)の
外面に厚さ4μm〜25μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルムから成る第4層(8)を配置して形成すると
良い。
【0017】そして、本実施例では、個装袋(2)は、第
1層(5)の低密度ポリエチレンフィルムを厚さ50μ
m、第2層(6)及び第4層(8)のポリエチレンテレフタ
レートフィルムを厚さ12μm、第3層(7)のアルミ箔
を厚さ7μmで形成している。そして、袋状に形成した
時に、羊羹(1)よりも大きい面積となり、外周にフラッ
プ(9)を形成して止着可能な大きさとなるよう、個装袋
(2)を形成している。
【0018】上記の材質で個装袋(2)を形成する事によ
り、下記の如き効果が生じる。まず、第1層(5)の低密
度ポリエチレンフィルムは、加熱融着し易くシール強度
に優れているから、これで個装袋(2)を密閉する事によ
り、個装袋(2)の気密性を向上させる事が可能となる。
また、低密度ポリエチレンフィルムは、酸やアルカリに
強く、耐薬品性に優れているから、羊羹(1)を包んだ場
合に、この羊羹(1)の汁等で変質する事がない。そし
て、第3層(7)のアルミ箔は軽量で、遮光性、耐食性及
び耐熱性に優れているから、食品を保存するのに適した
ものである。その反面、湿気や外気を透過してしまう
し、破損し易い欠点がある。
【0019】そこで、耐水性、防湿性、耐寒性に優れ、
丈夫なポリエチレンテレフタレートフィルムを第2層
(6)と第4層(8)に配置し、アルミ箔を挟んで補強する
事により、外気を遮断するとともに羊羹(1)の水分の蒸
発等を防ぐ事ができる。また、丈夫なポリエチレンテレ
フタレートを個装袋(2)の外側の第4層(8)に配置する
事により、針や爪楊枝等の先端の尖ったもので突かれた
り、他の機械的刺激によって、破れたり穴があいたりし
にくいものとなる。よって、個装袋(2)は、防水性、防
湿性、遮光性及び耐久性にに優れたものとなるから、羊
羹(1)を保存するのに適したものとなる。
【0020】また、外装袋(3)は、図3に示す如く、厚
さ12μm〜70μmのポリエチレンフィルムから成る
外装第1層(12)の外面に、厚さ4μm〜25μmのア
ルミ箔蒸着ポリエチレンフィルムから成る外装第2層
(13)を止着し、この外装第2層(13)の外面に厚さ1
2μm〜25μmのポリプロピレンフィルムから成る外
装第3層(14)を配置して形成すると良い。
【0021】そして、本実施例では、外装第1層(12)
のポリエチレンフィルムを厚さ30μm、外装第2層
(13)のアルミ箔蒸着ポリエチレンフィルムを厚さ12
μm、外装第3層(14)のポリプロピレンフィルムを厚
さ20μmで形成している。そして、外装第1層(12)
のポリエチレンフィルムは、加熱融着し易く、シール性
に優れているから、外装袋(3)の形成上、加工が容易で
あり、気密性も良好となる。外装第2層(13)にはアル
ミ箔蒸着ポリエチレンフィルムを配置しているが、ポリ
エチレンフィルムは、耐水性、防湿性及び耐寒性にも優
れ、丈夫であり、アルミ箔は遮光性に優れたものであ
る。よって、外装第2層(13)は、両者の長所を備えた
ものであるから、外装袋(3)の内部への外気や水分の侵
入を確実に防止する事が可能となる。
【0022】また、外装第3層(14)のポリプロピレン
フィルムは、耐水性、耐薬品性に優れた性質を持つか
ら、これで外装袋(3)の外側を被覆する事により、例え
ば酸性雨や泥等が付着しても、腐食や破損が起こらず、
内部への水分や汚れの侵入を防ぐものとなる。また、熱
や機械的刺激にも強い性質を持つから、直射日光を受け
ても変質しにくいし、少々手荒に扱っても破損しにくい
から、外装袋(3)の耐久性を向上させる事が可能とな
る。
【0023】また、外装袋(3)はガゼット袋等に折り畳
んで形成し、複数個の個装袋(2)入り羊羹(1)を収納可
能な大きさで形成する。そして、ガゼット袋を形成する
には、外装第1層(12)のポリエチレンフィルムを内側
に配置して、このポリエチレンフィルムの端部を加熱融
着にて止着する。ポリエチレンフィルムは、シール性に
優れているから、この止着が容易に開放する事がなく、
外装袋(3)の気密性が良好となる。また、外装袋(3)の
上端は止着しないで、図1に示す如く、後で羊羹(1)を
入れるための開口部(15)を形成しておく。
【0024】上述の如き包装部材を使用して、羊羹(1)
を包装する方法を説明すれば、まず羊羹(1)を、個装袋
(2)の第1層(5)上に載置し、この第1層(5)を羊羹
(1)に密着させて空気を抜きながら、個装袋(2)で包み
込む。そして、この個装袋(2)の外周を、フラップ(9)
部分で止着する。この止着は、個装袋(2)の外周部で積
層したフラップ(9)の低密度ポリエチレンフィルムを加
熱融着して行う。低密度ポリエチレンフィルムは、加熱
融着が容易でシール性に優れているから、個装袋(2)の
気密性が確実となるし、止着が容易に開放される事もな
い。また、酸やアルカリ等にも強いから、羊羹(1)の成
分で変質したりする事もない。また、個装袋(2)のフラ
ップ(9)には、切り口(16)を形成する事により、個装
袋(2)を破断し易くしている。
【0025】次に、上記の如く形成した個装袋(2)入り
羊羹(1)を複数個、外装袋(3)の開口部(15)から、外
装袋(3)の内部に収納する。そして、外装袋(3)の開口
部(15)を止着して密閉する。この止着も、外装袋(3)
のポリエチレンフィルムを加熱融着させて行えば、気密
性が良好となる。また、外装袋(3)を密閉する場合、外
装袋(3)内の空気を抜いてから密閉したり、不活性ガス
等を充填してから密閉すれば、保存効果がより向上す
る。
【0026】従って、外装袋(3)及び個装袋(2)も、変
質や破損しにくく耐久性に優れたものであるから、羊羹
(1)の保存機能を長期に維持する事が可能となる。ま
た、外気、日光及び外部からの湿気等を完全に遮断する
とともに、羊羹(1)の水分蒸発を確実に防ぐから、羊羹
(1)の長期保存が可能となる。また、外装袋(3)と個装
袋(2)で二重に羊羹(1)を包装する事により、保存効果
が更に向上する。また、羊羹(1)をコンパクトに形成し
ているから、携帯にも便利なものとなる。また、個装袋
(2)は丈夫であるから、携帯中に破損して羊羹(1)が飛
び出すような事もなく、安心して携帯できる。
【0027】そして、上述の如く包装された羊羹(1)を
食べる場合は、外装袋(3)をハサミ等で破断して、外装
袋(3)の中から、個装袋(2)入り羊羹(1)を取り出す。
次に、個装袋(2)を破断して羊羹(1)を取り出すが、個
装袋(2)には切り口(16)を設けているから、この切り
口(16)から個装袋(2)を切り開く事により、簡単に個
装袋(2)を破断する事ができる。その後、個装袋(2)の
中の羊羹(1)を食べる事ができる。羊羹(1)は、外装袋
(3)と個装袋(2)で確実に品質が保持されているから、
美味しく食べる事ができる。
【0028】そして、外装袋(3)内の羊羹(1)を食べ残
しても、この残りの羊羹(1)はそれぞれ個装袋(2)で確
実に包装されているから、保存効果を損なう事なく、引
き続き羊羹(1)を長期に保存する事が可能となる。ま
た、この残りの羊羹(1)を、再び外装袋(3)に収納した
後、外装袋(3)の開口部(15)を輪ゴムやテープで止着
して保存すれば、保存効果もより向上する。
【0029】耐久性試験 25gの羊羹(1)を、前記の実施例で構成した個装袋
(2)で包装し、これを同じく前記の実施例で構成した外
装袋(3)に収納した。この包装状態の羊羹(1)を、35
゜Cの温度下で放置する過酷試験を行った。そして、こ
の状態で11日、20日、32日の間、各々保存した。
【0030】そして、上記の保存日数に伴う、羊羹(1)
の細菌の繁殖状態を検査した。その結果は表1に示す通
りである。
【0031】
【表1】
【0032】上記表1に於いて、細菌の種類とその検出
方法は以下の通りである。 一般生細菌・・・・標準寒天混釈培養法 大腸菌群・・・・・デソキシコレート混釈培養法 大腸菌・・・・・・EC発酵管法 サルモネラ菌・・・DHL平板塗抹法 黄色ブドウ球菌・・卵黄加マンニット食塩培地平板塗抹
【0033】また、上記の過酷試験を行った羊羹(1)に
ついて、官能検査を行った。この検査は、試験品の羊羹
(1)に於いて、外観、色調、香り、味及び食感を、感覚
的に表現したものであり、この検査結果を表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】上記の細菌検査及び官能検査の結果より、
個装袋(2)と外装袋(3)で包装した羊羹(2)は、長期に
品質が保持される事がわかる。過酷試験では、細菌の発
生状態を調査したが、大腸菌群、大腸菌、サルモネラ菌
及び黄色ブドウ球菌は、試験の開始日から終了日まで、
全く検出されなかった。また、一般生菌は検出されたが
微量であり、日数を経ても増殖する事はなかった。逆
に、試験開始日よりも11日目以降の方が、減少傾向に
あった。これは、袋の気密性が高いから、酸素等が不足
して、細菌が死滅したと考えられる。また、官能検査の
結果では、羊羹(1)の外観、色調、香り、味及び食感の
全てが、日数を経ても変わることなく、良好であった。
【0036】従って、羊羹(1)は、個装袋(2)と外装袋
(3)で包装する事により、長期間保存しても、風味が変
わる事なく、作りたての美味しさを保つ事が可能とな
る。また、細菌の増殖を防ぎ、羊羹(1)の安全性を長期
にわたって保持できるから、衛生的で安心して食べる事
ができる。また、高温下でも品質や風味が変わらないか
ら、熱帯等の過酷な地域でも保存が可能となる。
【0037】また、高温下で日数が経過しても、羊羹
(1)の品質が変わらないという事により、外装袋(3)及
び個装袋(2)の耐久性と保存効果の良好さが証明され
る。よって、熱帯、乾燥地帯及び寒冷地帯等や、災害時
等の過酷な条件下に於いても、外装袋(3)及び個装袋
(2)が腐食したり、破損したりしにくいものとなり、羊
羹(1)の品質を保つ事が可能となる。
【0038】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成したものである
から、羊羹の長期の品質の保持が可能となる。また、個
装袋や外装袋は防水性、防湿性、耐熱性、耐寒性に優れ
ており、丈夫で破損しにくいから、熱帯、乾燥地帯、極
寒地帯等の過酷な環境下でも良好な食品とする事ができ
るし、汚れや水分等が羊羹に及ぶ事なく保存可能とな
る。
【0039】また、羊羹の長期の品質の保持と携帯の手
軽さにより、災害時の備蓄食料や海外援助食料にも適し
たものとなる。更に、羊羹を保管する個装袋や外装袋の
耐久性も良好であるから、災害時の過酷な条件下でも破
損する事なく、羊羹を保護する事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を一部透視した状態の斜視
図。
【図2】個装袋の拡大断面図。
【図3】外装袋の拡大断面図。
【符号の説明】
1 羊羹 2 個装袋 3 外装袋 5 第1層 6 第2層 7 第3層 8 第4層 12 外装第1層 13 外装第2層 14 外装第3層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 77/04 B65D 77/04 F 85/72 85/72 C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ30μm〜70μmの低密度ポリエ
    チレンフィルムから成る第1層の外面に、厚さ4μm〜
    25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムから成
    る第2層を配置し、この第2層の外面に厚さ6μm〜1
    0μmのアルミ箔から成る第3層を配置し、この第3層
    の外面に厚さ4μm〜25μmのポリエチレンテレフタ
    レートフィルムから成る第4層を配置して成る個装袋に
    より、第1層を内側に配置して羊羹を個装した後、厚さ
    12μm〜70μmのポリエチレンフィルムから成る外
    装第1層の外面に、厚さ4μm〜25μmのアルミ箔蒸
    着ポリエチレンフィルムから成る外装第2層を止着し、
    この外装第2層の外面に、厚さ12μm〜25μmのポ
    リプロピレンフィルムから成る外装第3層を配置した外
    装袋に、前記の個装羊羹を収納して行う事を特徴とする
    羊羹の包装方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の包装方法により包装し
    た羊羹。
JP8192497A 1996-07-22 1996-07-22 羊羹の包装方法及びこの包装方法により包装した羊羹 Pending JPH1035741A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102229273A (zh) * 2011-04-26 2011-11-02 美赞臣营养品(中国)有限公司 奶粉包装膜及其生产工艺
JP2013189253A (ja) * 2013-05-28 2013-09-26 Kyocera Document Solutions Inc 梱包材
CN103921502A (zh) * 2014-04-03 2014-07-16 贵州劲瑞新型包装材料有限公司 一种包装袋薄膜结构及其制作方法
CN104029438A (zh) * 2014-06-04 2014-09-10 温州市嘉丽隆包装有限公司 一种食品包装膜
CN106584943A (zh) * 2016-12-07 2017-04-26 滁州瑞林包装材料有限公司 一种防紫外线的聚酯/低密度聚乙烯药品包装用复合膜
CN106626575A (zh) * 2016-12-07 2017-05-10 滁州瑞林包装材料有限公司 一种安全易撕的药品包装用复合膜

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