JPH1035520A - 車両のパワーステアリング装置 - Google Patents

車両のパワーステアリング装置

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Publication number
JPH1035520A
JPH1035520A JP8195001A JP19500196A JPH1035520A JP H1035520 A JPH1035520 A JP H1035520A JP 8195001 A JP8195001 A JP 8195001A JP 19500196 A JP19500196 A JP 19500196A JP H1035520 A JPH1035520 A JP H1035520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
steering
valve
power steering
suspension
Prior art date
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Pending
Application number
JP8195001A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Nihei
徹男 二瓶
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Publication date
Application filed by UD Trucks Corp filed Critical UD Trucks Corp
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Publication of JPH1035520A publication Critical patent/JPH1035520A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パワーステアリングポンプの失陥時にサスペン
ションシリンダから、軸重でシリンダが縮み切るまでの
間、パワーステアリングのコントロールバルブへ油圧を
供給できるようにする。 【解決手段】サスペンションシリンダ1a〜1hから油
圧をパワーステアリングのコントロールバルブ18のポ
ンプポートへ導く非常用の油圧回路12,13a〜13
d,22と、パワーステアリングのポンプ10の失陥時
にのみ非常用の油圧回路12,13a〜13d,22を
連通状態に連絡するバルブ手段15a〜15d,23,
25と、コントロールバルブ18への油圧の逆流を阻止
するチェック弁26,27を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両のパワーステ
アリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車など車両のステアリング操作力を
軽減するため、車輪を操向するパワーシリンダと、ステ
アリングホイールの回転(操舵角)に応じてパワーシリ
ンダへの油圧の供給を制御するコントロールバルブと、
このコントロールバルブへの油圧を供給するパワーステ
アリングポンプと、を備えるパワーステアリング装置が
広く採用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
装置ではパワーシリンダへ油圧を供給するポンプが失陥
すると油圧力が下がり、パワーシリンダの操作力が低下
するため、そのフェイルセーフとして電動機(モータ)
や車軸で駆動される非常用の油圧ポンプと、その油圧を
コントロールバルブのポンプポートへ導く非常用回路を
設ける例が見られる。しかし、非常用に油圧ポンプが必
要なため、コストの面で不利なばかりでなく、パワース
テアリング装置全体の重量も増えるという不具合があっ
た。
【0004】この発明はこのような問題点に着目してな
されたもので、油圧サスペンション装置を備える車両に
おいて、パワーステアリングポンプの失陥時にサスペン
ション側の油圧を非常用に利用できるようにしたパワー
ステアリング装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、車輪を操
向するパワーシリンダと、ステアリングホイールの操舵
角に応じてパワーシリンダへの油圧を制御する操舵バル
ブと、この操舵バルブへの油圧を供給するポンプと、油
圧的に車軸を支持するサスペンションシリンダと、サス
ペンションシリンダに配管を介して所定の高圧を供給す
るアキュームレータを備える車両において、サスペンシ
ョンシリンダから油圧をパワーシリンダの操作バルブの
ポンプポートへ導く非常用の油圧回路と、ポンプの失陥
時にのみ非常用の油圧回路を連通状態に連絡するバルブ
手段と、パワーシリンダの操舵バルブのポンプポートか
らポンプへの逆流を阻止するチェック弁を設ける。
【0006】第2の発明は、第1の発明において、パワ
ーシリンダの操舵バルブへの油圧を供給するポンプの吐
出圧力を検出するセンサと、その検出信号に応じてポン
プの失陥時に作動する警報手段を設ける。
【0007】
【作用】第1の発明では、パワーステアリング用のポン
プの失陥時は、バルブ手段が非常用の油圧回路を連通状
態に連絡するため、サスペンションシリンダは軸重で収
縮され、その下室から押し出される油がパワーシリンダ
の操作バルブのポンプポート側へと供給され、チェック
弁により所定レベルの油圧に保持される。そのため、サ
スペンションシリンダからの供給油圧により、これらが
縮み切るまでの間は、失陥前と同等のパワーステアリン
グ機能を確保できる。
【0008】第2の発明では、ポンプが失陥すると、警
報手段が作動するため、パワーステアリングの異常発生
およびこれに伴うサスペンションシリンダの収縮(車高
の低下)を警報できる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1はクレーン車などの4軸車両
への適用例を表す。サスペンション系において、1a〜
1hは各軸のサスペンションシリンダで、前2軸左側の
各シリンダ1b,1dの下室と後2軸右側の各シリンダ
1e,1gの上室が、後2軸右側の各シリンダ1e,1
gの下室と前2軸左側の各シリンダ1b,1dの上室が
それぞれ配管接続される。また、後2軸左側の各シリン
ダ1f,1hの下室と前2軸右側の各シリンダ1a,1
cの上室が、前2軸右側の各シリンダ1a,1cの下室
と後2軸左側の各シリンダ1f,1hの上室がそれぞれ
配管接続される。
【0010】これらの配管5a〜5d毎にアキュームレ
ータ2a〜2d(蓄圧器)が介装され、サスペンション
シリンダ1a〜1hのピストンロッド進入体積分の余剰
油を吸収する。なお、シリンダ1a〜1hの間を既述の
クロス配管状態に接続することにより、車両のピッチン
グに際しても右側のシリンダ1a,1c,1e,1gと
左側のシリンダ1b,1d,1f,1hとに差圧が生じ
るのを防止できる。
【0011】3はパワーステアリング用のポンプ10と
一体にエンジンで駆動されるサスペンション用のポンプ
で、その吐出油をサスペンションシリンダ1a〜1h側
へ供給するポンプ回路4が設けられる。ポンプ回路4に
その油圧を各配管5a〜5dへ供給する分岐管6a〜6
dが形成され、分岐管6a〜6dを開閉するチャージバ
ルブ7a〜7d(電磁弁)とチェック弁8a〜8dが介
装される。9はインラインフィルタ、3aはポンプ3か
らシリンダ1a〜1hへの油圧の流量を調整するフロー
コントロールバルブで、余剰油はリザーバ11へ戻され
る。
【0012】サスペンションシリンダ1a〜1hは車体
や車輪の揺れに伴って伸縮し、アキュームレータ2a〜
2dのガス圧によって荷重を弾性的に支持する。また、
チャージバルブ7a〜7dを開くと、ポンプ回路4から
分岐管6a〜6dを介してシリンダ1a〜1hの下室へ
油圧が供給され、シリンダ1a〜1hが伸側へ作動し、
車高を相対的に高められる。
【0013】リザーバ11へ油を戻すタンク回路12
(ドレン回路)が設けられ、タンク回路12は各配管5
a〜5dに分岐管13a〜13dを介して接続される。
各分岐管13a〜13dにパワーステアリング系のポン
プ回路14の圧力をパイロット圧として開閉するドレン
バルブ15a〜15d(非常用バルブの1つとして機能
する)と、サスペンションシリンダ1a〜1hの収縮速
度をそれぞれ適当に緩和するオリフィス16a〜16d
が介装される。
【0014】パワーステアリング系において、17a〜
17dは前2軸左右の車輪を操向するパワーシリンダ、
18はステアリングホイール18aの回転に応じてパワ
ーシリンダ17a〜17dへの油圧の供給を制御するコ
ントロールバルブ(操舵バルブ)、10はサスペンショ
ンポンプ3と一体にエンジンで駆動されるパワーステア
リングポンプ、10aはポンプ10からギヤボックス1
8への油圧の流量を調整するフローコントロールバルブ
で、余剰油はリザーバ11へ戻される。なお、タンク回
路19にオイルクーラ20とリターンフィルタ21が介
装される。
【0015】パワーステアリングのコントロールバルブ
18は油圧の流れを遮断する中立ポジションと、パラレ
ルな連通ポジションと、クロスする連通ポジションを備
えるもので、中立ポジションで車輪の直進状態にシリン
ダ17a〜17dを保持する一方、ステアリングホイー
ル18aを回動操作すると、その操作角度(操舵角)に
応じてパラレルか、クロスする連通状態に切り替わり、
車輪を右側か左側へ操向するようにシリンダ17a〜1
7dを伸縮させる。
【0016】ポンプ回路14のコントロールバルブ18
のポンプポート付近とサスペンション系のタンク回路1
2を結ぶ非常用の油圧回路22が形成され、エンジンキ
ースイッチがオフのときにのみ非常用の油圧回路22を
閉じる非常用バルブ(電磁弁)23と、油圧の流量を適
度に調整するオリフィス24が介装される。
【0017】サスペンション系のタンク回路12を開閉
する非常用バルブ25が設けられ、パワーステアリング
系のポンプ回路14からパイロット圧が導入され、ポン
プ回路の失陥時にタンク回路12を遮断する。パワーシ
リンダへの油圧を保持するため、失陥時のポンプ10へ
の逆流を阻止するチェック弁26と、ポンプ10の正常
時に非常用の油圧回路22およびサスペンション系のタ
ンク回路12へと逆流するのを阻止するチェック弁27
が設けられる。28はドレンバルブ15a〜15dおよ
び非常用バルブ25にパイロット圧を導く管路を示す。
【0018】通常の運転時は、エンジンキースイッチの
オンにより非常用バルブ23が作動して非常用の油圧回
路22を開き状態に保持する。また、パワーステアリン
グのポンプ回路14からのパイロット圧により、非常用
バルブ25は開かれる一方、各ドレンバルブ15a〜1
5dは閉じられる。
【0019】チャージバルブ7a〜7dをオンすると、
ポンプ3から油圧がポンプ回路4に供給され、分岐管7
a〜7dを介してサスペンションシリンダ1a〜1hへ
送り込まれる。これにより、サスペンションシリンダ1
a〜1bは伸び出し、車体を所定の高さに支持する。チ
ャージバルブ7a〜7dは、サスペンションシリンダ1
a〜1hのストロークセンサ30a〜30dの検出信号
に基づいて、図示しない高さ調整コントローラにより、
車高が目標値に達すると閉じられる。
【0020】運転中にパワーステアリングポンプ10の
失陥が発生すると、ポンプ回路14の油圧が低下するか
ら、各ドレンバルブ15a〜15dおよび非常用バルブ
25が切り替わる。ドレンバルブ15a〜15dは分岐
管13a〜13dを開く一方、非常用バルブ25はサス
ペンションのタンク回路12を閉じる。サスペンション
シリンダ1a〜1hは軸重で収縮され、その下室から押
し出される油の一部がドレンバルブ15a〜15dおよ
び非常用バルブ23を通り、オリフィス24で調整され
ながら、パワーステアリングのコントロールバルブ18
へと供給される。
【0021】そのため、サスペンションシリンダ1a〜
1hからの供給油圧により、これらが縮み切るまでの間
は、失陥前と同等のパワーステアリング機能を確保でき
る。また、ポンプ10の失陥を検出する手段として、パ
イロット圧を検出する圧力センサ29が設けられ、その
検出信号に応じて作動する警報器(図示せず)を運転室
に配置することにより、パワーステアリングの異常発生
およびこれに伴うサスペンションシリンダ1a〜1hの
収縮(車高の低下)を警報できる。
【0022】
【発明の効果】第1の発明によれば、車輪を操向するパ
ワーシリンダと、ステアリングホイールの操舵角に応じ
てパワーシリンダへの油圧を制御する操舵バルブと、こ
の操舵バルブへの油圧を供給するポンプと、油圧的に車
軸を支持するサスペンションシリンダと、サスペンショ
ンシリンダに配管を介して所定の高圧を供給するアキュ
ームレータを備える車両において、サスペンションシリ
ンダから油圧をパワーシリンダの操作バルブのポンプポ
ートへ導く非常用の油圧回路と、ポンプの失陥時にのみ
非常用の油圧回路を連通状態に連絡するバルブ手段と、
パワーシリンダの操舵バルブのポンプポートからポンプ
への逆流を阻止するチェック弁を設けたので、ポンプの
失陥時にサスペンションシリンダから、軸重でシリンダ
が縮み切るまでの間、パワーシリンダの操作バルブへ油
圧を供給できる。したがって、非常用に別ポンプを用意
することなく、パワーステアリングポンプの失陥時のバ
ックアップを低コストで実現できる。
【0023】第2の発明によれば、第1の発明におい
て、パワーシリンダの操舵バルブへの油圧を供給するポ
ンプの吐出圧力を検出するセンサと、その検出信号に応
じてポンプの失陥時に作動する警報手段を設けたので、
パワーステアリングの異常発生およびこれに伴うサスペ
ンションシリンダの収縮(車高の低下)を警報できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を表す構成図である。
【符号の説明】
1a〜1h サスペンションシリンダ 2a〜2d アキュームレータ 3 サスペンション用ポンプ 4 サスペンション系のポンプ回路 5a〜5d サスペンション系の配管 10 パワーステアリングポンプ 12 サスペンション系のタンク回路 13a〜13d 分岐管 14 パワーステアリング系のポンプ回路 15a〜15d ドレンバルブ 17a〜17d パワーシリンダ 18 コントロールバルブ 19 パワーステアリング系のタンク回路 22 非常用の油圧回路 23,25 非常用バルブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪を操向するパワーシリンダと、ステア
    リングホイールの操舵角に応じてパワーシリンダへの油
    圧を制御する操舵バルブと、この操舵バルブへの油圧を
    供給するポンプと、油圧的に車軸を支持するサスペンシ
    ョンシリンダと、サスペンションシリンダに配管を介し
    て所定の高圧を供給するアキュームレータを備える車両
    において、サスペンションシリンダから油圧をパワーシ
    リンダの操作バルブのポンプポートへ導く非常用の油圧
    回路と、ポンプの失陥時にのみ非常用の油圧回路を連通
    状態に連絡するバルブ手段と、パワーシリンダの操舵バ
    ルブのポンプポートからポンプへの逆流を阻止するチェ
    ック弁を設けたことを特徴とする車両のパワーステアリ
    ング装置。
  2. 【請求項2】パワーシリンダの操舵バルブへの油圧を供
    給するポンプの吐出圧力を検出するセンサと、その検出
    信号に応じてポンプの失陥時に作動する警報手段を設け
    たことを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリン
    グ装置。
JP8195001A 1996-07-24 1996-07-24 車両のパワーステアリング装置 Pending JPH1035520A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013151258A (ja) * 2012-01-26 2013-08-08 Isuzu Motors Ltd パワーステアリングシステム、車両、及びその制御方法。
CN112623026A (zh) * 2020-12-30 2021-04-09 徐州徐工挖掘机械有限公司 转向和悬架调节复合系统和工程车辆

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JP2013151258A (ja) * 2012-01-26 2013-08-08 Isuzu Motors Ltd パワーステアリングシステム、車両、及びその制御方法。
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