JPH1035504A - 階段昇降機 - Google Patents

階段昇降機

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JPH1035504A
JPH1035504A JP19672696A JP19672696A JPH1035504A JP H1035504 A JPH1035504 A JP H1035504A JP 19672696 A JP19672696 A JP 19672696A JP 19672696 A JP19672696 A JP 19672696A JP H1035504 A JPH1035504 A JP H1035504A
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stair
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stairs
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Shigeki Fujiwara
茂喜 藤原
Hideki Yamashita
秀樹 山下
Shigeru Makino
滋 牧野
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷物の階段昇降を楽に且つ安心して行う。 【解決手段】 荷物の搭載部10を備えた本体1、該本
体1に加えられる階段昇降のための外力を検出する外力
検出器5、上記本体1の階段昇降用動力を発生する駆動
部31,36、上記外力検出器5で検出された力に基づ
いて上記駆動部を作動させる制御手段とから成る。本体
1に加えた階段昇降のための外力に応じて階段の昇降の
ための駆動がなされるために、階段を昇降する操作者に
合わせた昇降を昇降機が行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は階段の昇降を行う階
段昇降機、殊に買い物カートや荷車等に好適に用いるこ
とができる階段昇降機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】荷物を載せた本体にモータ駆動の無限軌
道(クローラ)を設けて、階段走行を行うことができる
ようにした運搬車が特開平5−170104号公報に示
されている。このような運搬車であれば、重い荷物を載
せている時も階段の昇降を楽に行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記のものは、
操作ハンドル部に設けられたスイッチを投入してモータ
を作動させれば無限軌道が所定の速度で回転するもので
あるために、操作ハンドルを持つ操作者は運搬車の速度
に合わせて階段を昇降しなくてはならず、荷物の昇降の
ための力が不要であるとはいえ、微妙な動作を行わせる
ことが困難である上に、足元の不安定な階段では恐怖感
が生じやすくて使い勝手が良いとは言えない。
【0004】本発明はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その目的とするところは荷物を搭載した状態で
の階段昇降を楽に且つ安心して行うことができる階段昇
降機を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、荷物
の搭載部を備えた本体と、該本体に加えられる階段昇降
のための外力を検出する外力検出器と、上記本体の階段
昇降用動力を発生する駆動部と、上記外力検出器で検出
された力に基づいて上記駆動部を作動させる制御手段と
から成ることに特徴を有している。本体に加えた階段昇
降のための外力に応じて階段昇降のための駆動がなされ
るために、階段を昇降する操作者に合わせた昇降を昇降
機が行うものである。
【0006】上記駆動部にはモータとこのモータを駆動
源として動作する無限軌道とからなるものを好適に用い
ることができる。走行用の自由回転車輪や駆動部にて駆
動される走行用車輪を備えていてもよい。また駆動部に
て駆動される走行用車輪であり且つクラッチの切り離し
にて走行用の自由回転車輪となる車輪を備えていてもよ
い。駆動部にて駆動される走行用車輪を設ける場合は、
モータを駆動源として動作する無限軌道の駆動軸と同軸
に設けておくとよい。
【0007】前記制御手段は外力検出器で検出された力
に基づいて駆動源のトルクを制御するものであっても、
駆動源の作動速度を制御するものであっても、駆動源の
作動加速度を制御するものであってもよい。また、制御
手段は階段下降時に駆動部に粘性を与えるものであった
り、階段下降時に外力検出器で検出される力が所定値以
上となれば駆動部に制動指示を出力するものであったり
することが、下降時の動作や安全性をより好ましいとす
ることができる。荷物の重量検出器を設けて、制御手段
は荷物の重量に応じて外力検出器で検出された外力と駆
動部への出力との相関であるアシストゲインを変更する
ものであってもよい。
【0008】外力検出器としては、本体に設けられた操
作ハンドルと本体との間に設けられて操作ハンドルに加
えられた力を検出するものや、駆動部と本体との間に働
く力を検出するものを好適に用いることができる。また
外力検出器は、加えられた外力に応じて変位する弾性体
と該弾性体の歪みを測定する歪みゲージとからなるも
の、加えられた外力に応じて変位する弾性体と該弾性体
の変位を測定するポテンショメータとからなるもの、上
記弾性体と該弾性体の変位を測定する非接触式変位量検
出器とからなるものなどを好適に用いることができる
が、これらに限定されるものではない。
【0009】階段を検出する階段検出器を備えたものと
することも好ましい。この場合の階段検出器には階段の
ステップとの当接で階段を検出するもの、駆動部におけ
る駆動抵抗を検出するものなどを用いることができる
が、前者の場合、階段検出器は駆動部における無限軌道
の内周側に配したり、駆動部と本体との間に配したもの
であってもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】図中1は荷物9の搭載部10を備
えている本体1であり、上端に操作ハンドル2が設けら
れている本体1の搭載部10と逆の面には階段昇降のた
めの昇降ユニット3が設けられている。該昇降ユニット
3は、駆動源であるモータ31と、該モータ31の回転
を減速して駆動軸33に伝達する減速部32と、駆動軸
33両端に設けられた駆動輪34,34と、一対の従動
輪35,35と、駆動輪34と従動輪35との間に架け
渡された左右一対の無限軌道(クローラ)36,36
と、これらが装着されたベース30とからなるもので、
電源としての電池40と、制御駆動回路が実装された制
御基板41も上記ベース30に装着されており、さらに
ベース30側面には電源スイッチ42と昇降切換スイッ
チ43とが配されている。内周側にバックアッププレー
ト37が配された上記無限軌道36は、上記モータ31
によって回転駆動されるのであるが、その外周面にほぼ
等間隔で突起部38が設けられている。なお、駆動輪3
4が下方側に、従動輪35が上方側に配されている。
【0011】本体1の上端に配された操作ハンドル2
は、図4に示すように、片持ちの板ばね20,20によ
って本体1の一端上部に取り付けられたもので、この操
作ハンドル2の自由端の変位量を測定する非接触式変位
センサー21が本体1の他端上部に配されており、この
非接触式変位センサー21と板ばね20からなる操作ハ
ンドル2とによって操作ハンドル2に加えられた外力を
測定する外力検出器5が構成されている。操作ハンドル
2に力が加えられたならば、板ばね20のたわみによっ
て操作ハンドル2の自由端と非接触式変位センサー21
との間のギャップGの値が変化するが、操作ハンドル2
を引き上げようとする力Fは、板ばね20のばね定数を
k,操作ハンドル2に外力が加えられていない時の上記
ギャップGの値をG0とすると、 F=k×(G−G0) の式によって求めることができる。
【0012】そして前記制御基板41に実装された制御
駆動回路は、図5に示すように、制御回路44とモータ
駆動用の電流ドライバー45とから構成されており、図
6に示すように、外力検出器5で検出された力Fの値と
アシストゲインとに応じて、駆動源であるモータ31の
出力トルクの電流制御を行う。力検出値Fが大きいほ
ど、より大きい出力トルクとなるようにモータ31を制
御するのである。
【0013】電源スイッチ42を投入しても、外力検出
器5で力Fが測定されていない状態ではモータ31は回
転しないが、図7に示すように、階段を上るために操作
ハンドル2を引き上げる方向の力Fを与えたならば、こ
の力Fの値とアシストゲインとに応じた出力トルクがモ
ータ31で発生して無限軌道36が駆動されるものであ
り、該無限軌道36はその突起38を階段のステップに
引っかけるようにして作動するために、本体1は上記力
Fにモータ31の動力によるパワーアシストを受けた状
態で上昇する。上記アシストゲインをたとえば3に設定
しておくならば、操作ハンドル2に加えた力Fの3倍の
力がモータ31によって加えられるために、本体1を持
ち上げるのに必要な力の1/4の力を操作ハンドル2に
加えるだけで、階段を上ることができるものである。昇
降切換スイッチ43を下降側に切り替えた時には、モー
タ31の回転方向が切り替えられ、このために重い荷物
9を積んでいる場合でも、軽い力で支持するだけでゆっ
くりと階段を降りることができる。
【0014】図8〜図10に示すものは、階段昇降時以
外の本体1の移動をスムーズにするための走行用の一対
の自由回転車輪15,15を本体1に設けたものを、図
11は一対の自由回転車輪15,15を備えたものにお
いて、無限軌道36を1つだけとした例を示している。
平地や階段における踏面での移動は自由回転車輪15を
接地させることでスムーズなものとなる。すなわち、図
10に示す階段を上る場合の動作状態から明らかなよう
に、階段に達するまでは自由回転車輪15,15を利用
した人力のみでの移動となるが、階段に至れば操作ハン
ドル2に引き上げようとする力が加えられることから、
この力を外力検出器5が検出して該検出値に応じてモー
タ31の出力が増加し、出力トルクが十分増加すれば突
起38を階段のステップに引っ掛けた無限軌道36の回
転で本体1は持ち上げられる。ステップを上り終えれば
無限軌道36から自由回転車輪15に乗り換えられると
ともに慣性によって自由回転車輪はステップの角部を通
過し、踏面上に載る。階段を下る場合には、無限軌道3
6の突起38が階段のステップに引っ掛かるまで自由回
転車輪15による移動となり、無限軌道36が階段に引
っ掛かった後は、操作ハンドル2を押す力に応じた無限
軌道36の回転駆動によって自由回転車輪15が接地す
るまで下降する。
【0015】図12及び図13に示すように、無限軌道
36の駆動のための駆動軸33に同軸で連結されて無限
軌道36とともに駆動される走行用車輪16,16を設
けてもよい。この場合、平地では昇降ユニット3を本体
1に対して上動させることができるようにしておくこと
で、図14(a)に示すように、自由回転車輪15による
移動を行うことができ、スロープにおいては図14(b)
に示すように走行用車輪16を接地させてモータ31を
回転させることで走行用車輪16のパワーアシスト駆動
でスロープの上り降りを楽に行うことができ、更に階段
昇降時においては無限軌道36のパワーアシスト駆動で
ステップの角を通過する時、図14(c)に示すように走
行用車輪16が角に接することで角の通過をよりスムー
ズに行うことができる。
【0016】図15及び図16に示すように、駆動軸3
3と走行用車輪16との間にクラッチ17を介在させれ
ば、クラッチ17の切り離しによって走行用車輪16が
上記自由回転車輪15を兼ねるものとすることができ
る。このクラッチ17の入り切りは、図17に示すもの
では電源スイッチ42に連動させており、電源スイッチ
42をオンとすればクラッチ17も接続され、電源スイ
ッチ42をオフとすればクラッチ17が切り離されるよ
うにしているが、別途スイッチで入切を行うようにして
もよい。後述する階段検出器にて入切するようにするこ
とも好ましい。
【0017】ところで上記の説明では外力検出器5で検
出された力Fに対して、図18にも示すようにモータ3
1の出力トルクにほぼ比例することになる電流の制御を
行うようにしたものを示したが、図19に示すような速
度制御、あるいは図20に示すような加速度制御でパワ
ーアシストを行ってもよい。もっともトルク制御の場
合、フィードバック制御を行わなくともすむために速度
検出器や加速度検出器などが不要である上に、モータ3
1の駆動源抵抗が本体1の重量に比べて小さい時、階段
の下りでは操作ハンドル2に加えている引き上げ方向の
力を小さくしていくと、本体1は自身の重量で降り始め
る。この時のパワーアシストは、下りに対する抵抗とし
て働くことから、外力検出器5は操作ハンドル2を引き
上げようとする力を検出するだけでよいものとなる。も
っとも、モータ31から無限軌道36に至るまでのギア
比が大きかったり、その他の駆動抵抗が大きい場合に
は、重力で本体1が下ってしまうことがないために、上
記の限りではない。
【0018】力検出値に応じた駆動速度となるように速
度制御を行う場合には、上述したように、速度検出器S
Sを設けてフィードバック制御を行うことで、力検出値
に応じた駆動速度とする。本体1や荷物9の重さにかか
わらず同じ操作力とすることができる。加速度制御を行
う場合には加速度検出器ASを設けてフィードバック制
御を行って、力検出値に応じた加速度となるようにす
る。この場合も本体1や荷物9の重さにかかわらず同じ
操作力となる上に、操作力がゼロの時は停止を含む等速
度運動をするために、摩擦力ゼロの氷面上を動かしてい
るようになる。加速度検出器ASは速度検出器SSと微
分器とで構成したものでもよい。
【0019】いずれの制御を行う場合にも、操作ハンド
ル2に加えられる力を外力検出器5で精度良く検出する
ことができるようにしておく場合、操作ハンドル2を握
ってはいるものの、本体1を動かそうという意志がない
にもかかわらず、外力が検出されたとしてモータ31を
駆動してしまう事態が生じることがある。このために図
21に示すように外力の値が微小であるところ(F1〜
−F1)に不感帯を設定し、検出された外力が微小であ
る時にはパワーアシストが作用しないようにしておくと
よい。
【0020】図22はパワーアシストが階段の上りに対
してのみ作動し、昇降切換スイッチ43を切り替えて下
りにセットした時には、モータ31が抵抗Rに接続され
るようにしたものである。この場合、下りにセットした
ならば、階段のステップに接して本体1の下りで回転す
る無限軌道36がモータ31を回転させる時、モータ3
1は抵抗Rの存在によって回転数が大きいほど抵抗力が
大きくなるために粘性抵抗のように働くことから、小さ
な力を操作ハンドル2に加えておくだけで階段をゆっく
りと降りることができる。
【0021】また階段を降りる時には、上りの場合に比
べて必要な力は小さくなることから、下りにセットした
状態において、検出される外力Fがあまりに大きい場合
は操作者の転倒のような異常事態が考えられる。このた
めに、図23に示すように、下りの場合で検出された外
力Fが所定値F0を越える場合は制動指令を出力するこ
とも好ましい。操作者の転倒等の危険回避を行うことが
できる。
【0022】図24及び図25に示すように、搭載部1
0に荷物9の重量を検出する重量検出器WSを配して、
該重量検出器WSで検出される重量に応じて、アシスト
ゲインGの値を変更するようにしてもよい。このように
アシストゲインGを一定とせずに重量に応じて変更する
ならば、荷物の重量が変わっても、常に同じ操作感覚で
階段の昇降を行うことができる。
【0023】図26及び図27は、外力検出器5の別の
例を示しており、操作ハンドル2と本体1とをばね鋼の
ような弾性体50で連結するとともに、該弾性体50に
歪みゲージ51を装着し、加えられた外力は歪みゲージ
51で検出される歪み量と、弾性体50のヤング率及び
断面積の積で求めるようにしたものである。図28は、
板ばねからなる弾性体50を介して本体1に操作ハンド
ル2を取り付けるとともに、操作ハンドル2に力を加え
た時の弾性体50の変位量をポテンショメータ52で測
定するようにしたものを示しており、弾性体50のばね
定数をKsとすれば、ポテンショメータ52で測定され
る変位量とばね定数Ksとの積で加えられた外力を求め
ることができる。
【0024】図29に示すものは、板ばねからなる弾性
体50の変位を非接触式変位センサー53で測定するよ
うにしたもので、図4に示したものとは弾性体50を両
持ちとした点で相違する。このような非接触式変位セン
サー53は、接触式のセンサーでの問題点であるヒステ
リシスを小さくすることができる上に、変位の伝達機構
が不要であるために構造を簡単にすることができる。
【0025】外力検出器5は、操作ハンドル2の部分に
ではなく、図30〜図32に示すように、本体1と昇降
ユニット3との間に設けてもよい。なお図30は弾性体
50と歪みゲージ51とからなるものを、図31は弾性
体50とポテンショメータ52とからなるものを、図3
2は弾性体50と非接触式変位センサー53とからなる
ものを示している。ただし、本体1と昇降ユニット3と
をつないでいる弾性体50は、操作ハンドル2に加えら
れた外力だけでなく、荷物9の重さに応じても撓みや歪
みを生じることから、図33に示すように、電源スイッ
チ42を投入した時点での外力検出値をゼロ点としてパ
ワーアシストを行うことで、荷物9の重さの影響を排除
する。
【0026】なお、外力検出器5としては、本体1と昇
降ユニット3との間に配したものよりも、操作ハンドル
2と本体1との間に配したものの方がより好ましい結果
を得ることができる。本体1と昇降ユニット3との間に
配した場合、荷物9の重量の影響を完全に排除すること
が困難である上に、本体1の姿勢(傾き)変化の影響も
受けやすいのに対して、操作ハンドル2と本体1との間
に配した場合はこれらの影響をほとんど受けることがな
いからである。
【0027】図34に階段を検出する階段検出器7を備
えたものを示す。電源スイッチ42に直列に接続された
階段検出器7は、階段を検出した時にオンとなってパワ
ーアシストを開始させ、階段を検出していない時にはオ
フとなってパワーアシスト機能をオフとするために、電
源スイッチ42のオンオフの手間を実際上省いてくれる
存在となる上に、電池40の消耗を防ぐものとなる。
【0028】階段検出器7として、図35及び図36に
示すものでは、一対の無限軌道36,36間に配された
検出棒70を備えたスイッチを用いて、上下方向に伸び
た該検出棒70が階段に当たって押し込まれたならばオ
ンとなるようにしているが、図37に示すように、無限
軌道36の内周側に配した前記バックアッププレート3
7を検出棒70の代わりとしてもよく、更には図38に
示すように、昇降ユニット3全体を検出棒70の代わり
として用いるように構成してもよい。いずれにしても階
段接触時にのみ電源が入って無限軌道36の駆動がなさ
れるために、無限軌道36に無駄な動きがなく、また図
7(a)に示したような階段への接触時点から無限軌道3
6が動き出すために、ステップの角部に無限軌道36が
噛みやすく、スムーズな昇降を得ることができる。
【0029】階段検出器7としては、モータ電流の監視
手段を用いることもできる。図39はこの場合の動作の
フローチャートを示しており、階段に接触していない無
負荷時には外力検出器5の外力検出値にかかわらず低い
モータ電流値Iconstでモータ31を駆動しているが、
無限軌道36が階段のステップに噛み込んで負荷がかか
ってモータ電流値Iconstが増大し、所定値Ilimitを越
えれば階段を検出したとして、外力検出値に応じたパワ
ーアシストを開始する。
【0030】以上の各例では、階段の昇降駆動部として
無限軌道36を用いたものを示したが、図40及び図4
1に示すものは、モータ31で回転駆動される複数本
(3本乃至4本)の放射状アーム47の各先端に車輪4
6を取り付けたもので、アーム47の回転によって階段
の昇降を行う。このものにおいてもアーム47の回転駆
動は、本体1上端の操作ハンドル2に設けられた外力検
出器5で検出される外力にアシストゲインを乗じたトル
ク制御または速度制御または加速度制御で行うことによ
って、階段昇降時のパワーアシストを行う。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明においては、本体に
加えた階段昇降のための外力に応じて階段昇降のための
駆動部の駆動がなされるために、階段の昇降を軽く行う
ことができるのはもちろんのこと、階段を昇降する操作
者に合わせた昇降を昇降機が行うものであって、操作者
主導型の階段昇降を容易に行うことができて足元の不安
定な階段の昇降を安心して行うことができる。
【0032】そして、上記駆動部にモータとこのモータ
を駆動源として動作する無限軌道とからなるものを用い
たならば、階段昇降時の姿勢変化が少なくて扱いやすい
ものとすることができる上に、蹴上げ高さがどのような
値の階段であっても同じ感覚で使用することができる。
また走行用の自由回転車輪を設けたものでは、平地移動
をスムーズに行うことができ、駆動部にて駆動される走
行用車輪を設けたものでは、スロープの移動も楽に行う
ことができる。駆動部にて駆動される走行用車輪であり
且つクラッチの切り離しにて走行用の自由回転車輪とな
る車輪を設けた場合には、該車輪に自由回転車輪を兼用
させることができるために、自由回転車輪と走行用車輪
を共に設ける場合と同等の効果を期待することができ
る。駆動部にて駆動される走行用車輪を設ける場合は、
モータを駆動源として動作する無限軌道の駆動軸と同軸
に設けておくと、階段のステップの通過をよりスムーズ
に行うことができるものとなる。
【0033】前記制御手段は外力検出器で検出された力
に基づいて駆動源のトルクを制御するものであっても、
駆動源の作動速度を制御するものであっても駆動源の作
動加速度を制御するものであってもよい。また、制御手
段は階段下降時に駆動部に粘性を与えるものであると、
階段の下降を安心して行うことができるものとなり、さ
らに階段下降時に外力検出器で検出される力が所定値以
上となれば制御手段が駆動部に制動指示を出力するよう
になっていると、操作者の転倒等の危険を回避すること
ができ、下降時の動作や安全性をより好ましいものとす
ることができる。
【0034】荷物の重量検出器を設けて、制御手段は荷
物の重量に応じて外力検出器で検出された外力と駆動部
への出力との相関であるアシストゲインを変更するもの
であれば、荷物の重さが異なっても常に同じような感覚
で操作することができる。外力検出器としては、本体に
設けられた操作ハンドルと本体との間に設けられて操作
ハンドルに加えられた力を検出するものが好ましいが、
駆動部と本体との間に働く力を検出するものであっても
よい。
【0035】また外力検出器は、加えられた外力に応じ
て変位する弾性体と該弾性体の歪みを測定する歪みゲー
ジとからなるもの、加えられた外力に応じて変位する弾
性体と該弾性体の変位を測定するポテンショメータとか
らなるもの、上記弾性体と該弾性体の変位を測定する非
接触式変位量検出器とからなるものなどを用いることが
できる。
【0036】階段を検出する階段検出器を備えたものと
した場合には、階段の昇降時にのみパワーアシストが自
動的に働くようにすることができるために、電源スイッ
チのオンオフの手間の削減を図ることができるとともに
電源が電池である場合の電池消耗を防ぐことができる。
階段検出器としては、階段のステップとの当接で階段を
検出するもの、駆動部における駆動抵抗を検出するもの
などを用いることができるが、前者の場合、階段検出器
は駆動部における無限軌道の内周側に配したり、駆動部
と本体との間に配したものとすると、階段検出を手軽に
且つ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】同上の正面図である。
【図3】同上の側面図である。
【図4】同上の操作ハンドル及び外力検出器を示すもの
で、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図5】同上のブロック回路図である。
【図6】同上の基本動作を示すフローチャートである。
【図7】(a)(b)は同上の動作説明図である。
【図8】他例の正面図である。
【図9】同上の側面図である。
【図10】(a)〜(e)は同上の動作説明図である。
【図11】更に他例の斜視図である。
【図12】別の例の正面図である。
【図13】同上の側面図である。
【図14】(a)〜(c)は同上の動作説明図である。
【図15】異なる例の正面図である。
【図16】同上の側面図である。
【図17】同上のブロック回路図である。
【図18】(a)(b)は同上のトルク制御の場合の説明図で
ある。
【図19】(a)(b)は同上の速度制御の場合の説明図であ
る。
【図20】(a)(b)は同上の加速度制御の場合の説明図で
ある。
【図21】制御動作の他例の説明図である。
【図22】他例のブロック回路図である。
【図23】更に他例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図24】別の例を示しており、(a)は概略側面図、(b)
は動作説明図である。
【図25】同上の動作のフローチャートである。
【図26】外力検出器の一例を示す斜視図である。
【図27】同上の正面図である。
【図28】同上の他例を示すもので、(a)は正面図、(b)
は断面図である。
【図29】同上の更に他例の正面図である。
【図30】外力検出器を本体と昇降ユニットとの間に配
した場合の一例を示すものであり、(a)は側面図、(b)は
拡大側面図である。
【図31】同上の他例を示す拡大側面図である。
【図32】同上の更に他例を示す拡大側面図である。
【図33】同上の各例における動作制御についてのフロ
ーチャートである。
【図34】階段検出器を設けた例のブロック回路図であ
る。
【図35】同上の階段検出器の一例を示す正面図であ
る。
【図36】同上の側面図である。
【図37】同上の他例の側面図である。
【図38】同上の別の例の側面図である。
【図39】同上の更に別の例におけるフローチャートで
ある。
【図40】異なる例の斜視図である。
【図41】(a)〜(d)は同上の動作説明図である。
【符号の説明】
1 本体 3 昇降ユニット 5 外力検出器 31 モータ 36 無限軌道

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷物の搭載部を備えた本体と、該本体に
    加えられる階段昇降のための外力を検出する外力検出器
    と、上記本体の階段昇降用動力を発生する駆動部と、上
    記外力検出器で検出された力に基づいて上記駆動部を作
    動させる制御手段とから成ることを特徴とする階段昇降
    機。
  2. 【請求項2】 駆動部はモータとこのモータを駆動源と
    して動作する無限軌道とからなることを特徴とする請求
    項1記載の階段昇降機。
  3. 【請求項3】 本体は走行用の自由回転車輪を備えてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載の階段昇降
    機。
  4. 【請求項4】 本体は、駆動部にて駆動される走行用車
    輪を備えていることを特徴とする請求項1または2記載
    の階段昇降機。
  5. 【請求項5】 本体は、駆動部にて駆動される走行用車
    輪であり且つクラッチの切り離しにて走行用の自由回転
    車輪となる車輪を備えていることを特徴とする請求項1
    または2記載の階段昇降機。
  6. 【請求項6】 駆動部にて駆動される走行用車輪は、モ
    ータを駆動源として動作する無限軌道の駆動軸と同軸に
    設けられていることを特徴とする請求項4または5記載
    の階段昇降機。
  7. 【請求項7】 制御手段は外力検出器で検出された力に
    基づいて駆動源のトルクを制御するものであることを特
    徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の階段昇降
    機。
  8. 【請求項8】 制御手段は外力検出器で検出された力に
    基づいて駆動源の作動速度を制御するものであることを
    特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の階段昇
    降機。
  9. 【請求項9】 制御手段は外力検出器で検出された力に
    基づいて駆動源の作動加速度を制御するものであること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の階段
    昇降機。
  10. 【請求項10】 制御手段は階段下降時に駆動部に粘性
    を与えるものであることを特徴とする請求項1〜9のい
    ずれかの項に記載の階段昇降機。
  11. 【請求項11】 制御手段は階段下降時に外力検出器で
    検出される力が所定値以上となれば駆動部に制動指示を
    出力するものであることを特徴とする請求項1〜9のい
    ずれかの項に記載の階段昇降機。
  12. 【請求項12】 荷物の重量検出器を備えており、制御
    手段は荷物の重量に応じて外力検出器で検出された外力
    と駆動部への出力との相関であるアシストゲインを変更
    するものであることを特徴とする請求項1〜11のいず
    れかの項に記載の階段昇降機。
  13. 【請求項13】 外力検出器は、本体に設けられた操作
    ハンドルと本体との間に設けられて操作ハンドルに加え
    られた力を検出するものであることを特徴とする請求項
    1〜12のいずれかの項に記載の階段昇降機。
  14. 【請求項14】 外力検出器は、駆動部と本体との間に
    働く力を検出するものであることを特徴とする請求項1
    〜12のいずれかの項に記載の階段昇降機。
  15. 【請求項15】 外力検出器は、加えられた外力に応じ
    て変位する弾性体と該弾性体の歪みを測定する歪みゲー
    ジとからなることを特徴とする請求項13または14記
    載の階段昇降機。
  16. 【請求項16】 外力検出器は、加えられた外力に応じ
    て変位する弾性体と該弾性体の変位を測定するポテンシ
    ョメータとからなることを特徴とする請求項13または
    14記載の階段昇降機。
  17. 【請求項17】 外力検出器は、加えられた外力に応じ
    て変位する弾性体と該弾性体の変位を測定する非接触式
    変位量検出器とからなることを特徴とする請求項13ま
    たは14記載の階段昇降機。
  18. 【請求項18】 階段を検出する階段検出器を備えてい
    ることを特徴とする請求項1〜17のいずれかの項に記
    載の階段昇降機。
  19. 【請求項19】 階段検出器は階段のステップとの当接
    で階段を検出するものであることを特徴とする請求項1
    8記載の階段昇降機。
  20. 【請求項20】 階段検出器は駆動部における無限軌道
    の内周側に配されていることを特徴とする請求項19記
    載の階段昇降機。
  21. 【請求項21】 階段検出器は駆動部と本体との間に配
    されていることを特徴とする請求項19記載の階段昇降
    機。
  22. 【請求項22】 階段検出器は駆動部における駆動抵抗
    を検出するものであることを特徴とする請求項18記載
    の階段昇降機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012143838A (ja) * 2011-01-12 2012-08-02 Nissan Motor Co Ltd パワーアシスト装置
JP2016007939A (ja) * 2014-06-24 2016-01-18 フジマイクロ株式会社 キャリーカート
JP2016133176A (ja) * 2015-01-20 2016-07-25 株式会社ミツバ 電動アシスト装置、およびそれを用いた手押し移動体
KR101841197B1 (ko) * 2016-05-30 2018-03-22 고려대학교 산학협력단 하중 측정을 통한 속도 조절이 가능한 이동체용 트랙 시스템

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