JPH1035016A - 光源ユニット - Google Patents

光源ユニット

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Publication number
JPH1035016A
JPH1035016A JP20545096A JP20545096A JPH1035016A JP H1035016 A JPH1035016 A JP H1035016A JP 20545096 A JP20545096 A JP 20545096A JP 20545096 A JP20545096 A JP 20545096A JP H1035016 A JPH1035016 A JP H1035016A
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JP
Japan
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light
light source
transmission rod
source unit
rod
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Pending
Application number
JP20545096A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Matsuda
俊 松田
Kazuhiro Tanae
和宏 田苗
Osamu Nakagawa
修 中川
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NIPPON SEKIEI GLASS KK
Original Assignee
NIPPON SEKIEI GLASS KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発光長が500mmを越えるような長尺であっ
ても光量の低下を招くことなく、光量ムラおよび偏りの
ない均一な線状光であって、配光ビーム角の小さい平行
光線に近い照射光を得る。また、装置全体を小型化し、
かつ低電圧で、電球交換の作業時間を短縮でき、赤外線
を照射光より取り除く。 【解決手段】外周面に軸方向に延長する拡散縞314が
形成されるとともに、少なくとも一方の端部が複数に分
岐した光伝送用ロッド302と、光伝送用ロッド302
の各端面に光を入射する光源306と、光伝送用ロッド
302の拡散縞314が形成された側と反対側に、拡散
縞314に沿うようにして配置されたグラデーション・
フィルター202とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源ユニットに関
し、さらに詳細には、画像処理などに用いて好適な高光
量かつ長尺(例えば、発光長(発光している部位の長
さ)が500mm以上である。)な光源として用いるこ
とのできる光源ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像処理、イメージ・スキャナ
ー、オプティカル・プリンターあるいは複写機などの光
源としては、解像度および読み取り速度を向上させるた
めに、光量レベルが大きく、光量ムラおよび偏りのない
均一な線状光であるとともに、配光ビーム角が小さい平
行光線に近い照射光を得ることができるものであること
が望ましい。
【0003】こうした要望を満足させる光源として、本
願出願人等は、特公平6−38626号に開示された光
源ユニットを提案している。
【0004】ところが、出願人の実験によれば、光伝送
用ロッドの一方の端面に光を入射するランプを備えた特
公平6−38626号に開示された光源ユニットにおい
ては、光伝送用ロッドにおける発光長が500mm程度
までは十分な光量を得ることができるが、光伝送用ロッ
ドにおける発光長が500mmを越すような長尺なもの
になってくると、次第に光量の低下が見られてくる。
【0005】このため、発光長が500mmを越すよう
な長尺な光源ユニットとしては、一般には、反射鏡の内
面に、所謂、両口タイプと称される管状電球を配置した
ものが用いられている。この管状電球は、反射鏡内面に
おいて焦点調整した後に所定位置に固定されるものであ
り、電源を投入されると、管状電球より発せられた光が
反射鏡に反射し、所定位置に設定された焦点上に照射さ
れることになる。
【0006】また、管状電球が使用により劣化した場合
には、反射鏡から劣化した管状電球を取り外し、新しい
管状電球を、反射鏡内面において焦点調整した後に所定
位置に固定することになる。
【0007】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、管状
電球を使用した従来の光源ユニットにおいては、管状電
球の特性から、光量ムラおよび偏りのない均一な線状光
であって、配光ビーム角の小さい平行光線に近い照射光
を得ることは困難であるという問題点があった。
【0008】また、管状電球の使用により、ユニットが
大型化するのでスペースのない場所に使用することが困
難であり、さらに発光長を長くするためには電球の設計
電圧を高くしなければならないので、絶縁対策を慎重に
行う必要があるという問題点があった。
【0009】さらに、管状電球の交換の際には、反射鏡
内における焦点調整をその都度行う必要があるため、管
状電球交換作業に長時間要する恐れがあるという問題点
があった。
【0010】さらにまた、管状電球は、照射効率が悪い
ので消費電力が多くなり、照射光も赤外線を含むため、
熱による悪影響を受け易いなどの問題点があった。
【0011】本発明は、従来の技術の有するこのような
種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、発光長が500mmを越えるような長尺
であっても光量の低下を招くことなく、光量ムラおよび
偏りのない均一な線状光であって、配光ビーム角の小さ
い平行光線に近い照射光を得ることができるようにした
光源ユニットを提供しようとするものである。
【0012】また、本発明の目的とするところは、装置
全体を小型化し、かつ低電圧で、電球交換の作業時間を
短縮でき、赤外線を照射光より取り除くことを可能とし
た光源ユニットを提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による光源ユニットは、特公平6−3862
6号に示す光源ユニットを大幅に改良したものである。
【0014】即ち、本発明による光源ユニットは、外周
面に軸方向に延長する拡散縞が形成された光伝送用ロッ
ドと、上記光伝送用ロッドの少なくとも一方の端部に配
置され、外部から入射された光を略直角方向に屈折させ
て上記光伝送用ロッドに入射するプリズムと、上記光伝
送用ロッドとのなす角が略直角となるように、一方の端
面が上記プリズムに連設された導光用ロッドと、上記導
光用ロッドの他方の端面に光を入射する光源とを有し、
上記光源から上記導光用ロッドの上記他方の端面に入射
された光が、上記導光用ロッド内を通過し、上記プリズ
ムにより略直角方向に屈折されて上記光伝送用ロッド内
に入射されるようにしたものである。
【0015】また、本発明による光源ユニットは、上記
した構成に加えて、さらに、上記光伝送用ロッドの上記
拡散縞が形成された側と反対側に、上記拡散縞に沿うよ
うにして配置されたグラデーションを形成されたフィル
ターとを有するようにしてもよい。
【0016】また、本発明による光源ユニットは、外周
面に軸方向に延長する拡散縞が形成された光伝送用ロッ
ドと、上記光伝送用ロッドの少なくとも一方の端面に光
を入射する光源と、上記光伝送用ロッドの上記拡散縞が
形成された側と反対側に、上記拡散縞に沿うようにして
配置されたグラデーションを形成されたフィルターとを
有するようにしたものである。
【0017】また、本発明による光源ユニットは、外周
面に軸方向に延長する拡散縞が形成されるとともに、少
なくとも一方の端部が複数に分岐した光伝送用ロッド
と、上記光伝送用ロッドの各端面に光を入射する光源
と、上記光伝送用ロッドの上記拡散縞が形成された側と
反対側に、上記拡散縞に沿うようにして配置されたグラ
デーションを形成されたフィルターとを有するようにし
たものである。
【0018】ここで、上記フィルターは、透明な薄板に
黒色のグラデーションを付したものである。
【0019】また、上記フィルターは、上記光伝送用ロ
ッドから出射される線状光の光量分布に応じて、光量が
強くなるに従ってグラデーションの濃度を高くするよう
にしてもよい。
【0020】さらに、上記光伝送用ロッドは、上記光伝
送用ロッドの上記拡散縞が形成された側と反対側に、上
記拡散縞に沿うようにして形成されたスリットを備えた
ケーシングによって被覆され、上記フィルターは、上記
ケーシングに形成されたスリットを遮蔽するように配置
されるようにしてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づいて、本
発明による光源ユニットの実施の形態を詳細に説明する
ものとする。
【0022】図1は、本発明による光源ユニットの実施
の形態の第一の例を示しており、この光源ユニット10
は、発光用の光伝送用ロッド(以下、「発光用光伝送用
ロッド」と称する。)12と、発光用光伝送用ロッド1
2の両端部12a、12bにそれぞれ配置されて、外部
から入射された光を略直角方向に屈折させて発光用光伝
送用ロッド12に入射するプリズム14a、14bと、
発光用光伝送用ロッド12とのなす角αが略直角となる
ように、一方の端面がプリズム14a、14bにそれぞ
れ連設された導光用の光伝送用ロッド(以下、「導光用
光伝送用ロッド」と称する。)16a、16bとを備え
ている。ここで、発光用光伝送用ロッド12および導光
用光伝送用ロッド16a、16bは、中実でかつ円形断
面を有し、材質としてはできるだけ透明度が高いものが
良く、例えば、石英ガラス、光学ガラス、シリコーン樹
脂あるいはアクリル樹脂などより製造される。
【0023】そして、導光用光伝送用ロッド16a、1
6bの各端部には、ランプ・ハウス18a、18bを介
してランプ20a、20bがそれぞれ配設されている。
【0024】従って、ランプ20a、20bをそれぞれ
点灯することにより、導光用光伝送用ロッド16a、1
6bの各端部に、ランプ20a、20bからの照射光が
入射されることになる。
【0025】さらに、図1とともに図2および図3を参
照しながら説明すると、発光用光伝送用ロッド12、プ
リズム14a、14bおよび導光用光伝送用ロッド16
a、16bは、ケーシング22により被覆されている。
特に、ケーシング22の発光用光伝送用ロッド12を被
覆する部位の内面は、鏡面仕上げされた反射面として形
成されている。また、ケーシング22の発光用光伝送用
ロッド12を被覆する部位には、発光用光伝送用ロッド
12の中心軸方向に沿って延長するスリット24が形成
されている。
【0026】なお、ケーシング22は、FEP熱収縮材
よりなるサポート部材26を介して発光用光伝送用ロッ
ド12ならびに導光用光伝送用ロッド16a、16bに
支持されるようになされている。
【0027】そして、発光用光伝送用ロッド12のスリ
ット24が位置する部位と反対側の外周面に、軸方向に
延長する直線細縞状の拡散縞28が塗布されている。拡
散縞28は、発光用光伝送用ロッド12よりも高屈折率
である微紛体よりなり、例えば、チタニア、マグネシア
あるいは硫酸バリウムなどよりなる。
【0028】また、この光源ユニット10の寸法は図1
および図3に示した通りであるが、スリット24ならび
に拡散縞28は、945mmの長さにわたって延設され
ている。従って、この光源ユニット10の発光長は94
5mmとなり、光源ユニット10の発光長はかなり長尺
に構成されている。
【0029】以上の構成において、ランプ20a、20
bにより、導光用光伝送用ロッド16a、16bの各端
面から、導光用光伝送用ロッド16a、16b内へ光が
入射される。こうして導光用光伝送用ロッド16a、1
6b内へ入射された光は、プリズム14a、14bによ
り略直角に屈折されて、発光用光伝送用ロッド12の両
端部12a、12bから発光用光伝送用ロッド12内へ
入射される。
【0030】発光用光伝送用ロッド12内へ入力された
光は、拡散縞28により拡散反射され、発光用光伝送用
ロッド12のレンズ作用により、発光用光伝送用ロッド
12内部から拡散縞28と反対方向へ指向性をもって、
入射された光の成分の一部が出射される。
【0031】即ち、拡散縞28により拡散反射され、発
光用光伝送用ロッド12のレンズ作用により発光用光伝
送用ロッド12内部から拡散縞28と反対方向へ指向性
をもって出射される光は、拡散縞28が発光用光伝送用
ロッド12の軸方向に延長して形成されているため、発
光用光伝送用ロッド12の軸方向に延長した線状光とな
り、ケーシング22のスリット24から線状光として出
射されることになる。また、ケーシング22のスリット
24近傍の内周面が反射面とされているため、スリット
24を通過しなかった光は、この反射面により反射され
て発光用光伝送用ロッド12内に戻され、再度拡散縞2
8により指向性をもった出射光として拡散反射されるこ
とになる。
【0032】また、発光用光伝送用ロッド12のレンズ
作用は光の波長によって異なるものであり、可視光成分
は指向性が強く、近赤外線から赤外線までの成分は指向
性が弱く拡散されるため、有害な熱線放射を避けること
ができる。
【0033】そして、この光源ユニット10によれば、
ランプ20a、20bが発光用光伝送用ロッド12から
離れて配置されるため、発光用光伝送用ロッド12から
出射された光を照射される照射対象物に、ランプ20
a、20bの発光に伴う発熱の影響を及ぼすことが防止
される。
【0034】図4および図5には、本発明による光源ユ
ニットの実施の形態の第二の例を示しており、この光源
ユニット100は、本発明による光源ユニットの実施の
形態の第一の例として示した光源ユニット10を二つ組
み合わせることにより構成されている。
【0035】即ち、光源ユニット100は、二つの光源
ユニット10の発光用光伝送用ロッド12を、発光用光
伝送用ロッド12からそれぞれ出射される光が所定の角
度β(例えば、β=45°とする。)で交差するように
配置してなるものである。
【0036】従って、二つの発光用光伝送用ロッド12
からそれぞれ出射される光が交差する焦点に照射対象物
を配置すれば、光源ユニット10で得られる光量の2倍
の光量を光源ユニット100では得ることができる。
【0037】なお、光源ユニット100は二つの光源ユ
ニット10を組み合わせた場合に関して説明したが、こ
れに限られることなしに、光源ユニット100と同様に
して、三つ以上の光源ユニット10を組み合わせるよう
にしてもよい。
【0038】発光部がシンプル化されたことにより、こ
うした2連以上の並列組み合わせも近接して設置するこ
とが可能となり、照射対象物に熱の影響を与えることな
く、コンパクトな構成で任意の高光量が得られることと
なる。
【0039】図6には、本発明による光源ユニットの実
施の形態の第三の例を示しており、この光源ユニット2
00は、スリット24にグラデーションを形成されたフ
ィルター(以下、「グラデーション・フィルター」と称
する。)202を配置した点においてのみ、実施の形態
の第一の例として示す光源ユニット10と異なる。
【0040】スリット24に配置されたグラデーション
・フィルター202は、図7に示すように、樹脂などに
より形成された透明な薄板(透明薄板)202aの上
に、印刷などにより黒色のグラデーション202bを付
したものである。ここで、黒色のグラデーション202
bは、スリット24から線状に出射される光(線状光)
の長手方向の光量分布データを取り、このうち有効長さ
範囲内で光量の一番低い部分を透過率100%とみな
し、透過率100%の地点に対応する透明薄板202a
の部位にはグラデーション202bを付することなく、
光量の強い分布に合わせて対応する透明薄板202aの
部位にグラデーション202bを付するようにしたもの
である。従って、有効長さ範囲内で光量の一番低い部分
に対応する透明薄板202aの部位はグラデーション2
02bが付されることはなく、光量が増大するにつれて
グラデーション202bの濃度を高くしてグラデーショ
ン・フィルター202を透過して出射される光量を落と
し、線状光の長手方向の各地点での光量分布を均一にす
るものである。即ち、グラデーション・フィルター20
2の各部位において、透過率が100%となるようにグ
ラデーション202bの黒色の濃淡を形成することにな
る。
【0041】従って、こうしたグラデーション・フィル
ター202をスリット24に配置することにより、スリ
ット24からグラデーション・フィルター202を透過
して出射される線状光の光量分布は均一になる。
【0042】即ち、グラデーション・フィルター202
を用いることにより、拡散縞28に対する処理を行うこ
となしに、光量分布の均一化を図ることができ、しか
も、各光源ユニット200の光量分布に合わせてグラデ
ーション・フィルター202を形成することができるの
で、ほぼ完全に均一な光量分布を実現することができ
る。
【0043】なお、光源ユニット200は、光源ユニッ
ト10にグラデーション・フィルター202を取り付け
るようにしたものであるが、二つの光源ユニット200
を光源ユニット100と同様に組み合わせるようにして
もよい。
【0044】また、このグラデーション・フィルター2
02は、光伝送用ロッドの一方の端面に光を入射するラ
ンプを備えた特公平6−38626号公報に開示された
光源ユニットなどに組み合わせて使用することも可能
で、こうしたレンズ作用により拡散縞と反対方向へ指向
性をもって出射される線状光とグラデーション・フィル
ター202との組み合わせは、光の拡散・反射特性では
なく透過特性を利用するグラデーション・フィルター2
02にとって、特に有効的な構成といえる。
【0045】図8は、本発明による光源ユニットの実施
の形態の第四の例を示しており、この光源ユニット30
0は、両端が略Y字状に二股に分岐した光伝送用ロッド
302を備えている。この光伝送用ロッド302は、中
実でかつ円形断面を有し、材質としてはできるだけ透明
度が高いものが良く、例えば、石英ガラス、光学ガラ
ス、シリコーン樹脂あるいはアクリル樹脂などより製造
される。
【0046】この実施の形態においては、こうした二股
に分岐した光伝送用ロッド302は、直棒状の本体部3
02aの両端部に適宜設定された分岐位置Aに、本体部
302aと15゜の角度をもって分岐部302bを溶接
することにより構成されている。
【0047】そして、光伝送用ロッド302の本体部3
02aと分岐部302bとの各端部には、ランプ・ハウ
ス304を介してランプ306がそれぞれ配設されてい
る。従って、ランプ306をそれぞれ点灯することによ
り、光伝送用ロッド302の本体部302aと分岐部3
02bとの各端部に、ランプ306からの照射光が入射
されることになる。
【0048】さらに、図8とともに図9および図10を
参照しながら説明すると、光伝送用ロッド302の両端
の分岐位置Aの間の中間部位Bは、本体部302aの中
心軸方向に沿って延長するスリット308が形成される
とともにスリット308近傍の内周面が反射面とされた
ケーシング310により被覆されているものであり、ケ
ーシング310は、その両端においてFEP熱収縮材よ
りなるサポート部材312を介して本体部302aに支
持されるようになされている。
【0049】そして、本体部302aのスリット308
が位置する部位と反対側の外周面に、軸方向に延長する
直線細縞状の拡散縞314が塗布されている。拡散縞3
14は、本体部302aよりも高屈折率である微紛体よ
りなり、例えば、チタニア、マグネシアあるいは硫酸バ
リウムなどよりなる。
【0050】さらに、スリット308には、本発明によ
る光源ユニットの実施の形態の第三の例として示す光源
ユニット200と同様に、グラデーション・フィルター
202が取り付けられている。
【0051】また、この光源ユニット300の寸法は図
8および図10に示した通りであるが、拡散縞314は
1560mmの長さにわたって塗布されている。従っ
て、この光源ユニット300の発光長は1560mmと
なり、その中で有効発光長は1500mmとされている
ものであって、光源ユニット300の有効発光長はかな
り長尺に構成されている。
【0052】以上の構成において、ランプ306によ
り、光伝送用ロッド302の本体部302aと分岐部3
02bとの各端面から、本体部302aの中間部位B内
へ光が入射される。こうして中間部位Bに入射された光
は、拡散縞314により拡散反射され、本体部302a
のレンズ作用により、本体部302a内部から拡散縞3
14と反対方向へ指向性をもって、入射された光の成分
の一部が出射される。
【0053】即ち、拡散縞314により拡散反射され、
本体部302aのレンズ作用により本体部302a内部
から拡散縞314と反対方向へ指向性をもって出射され
る光は、拡散縞314が光伝送用ロッド302の軸方向
に延長して形成されているため、本体部302aの軸方
向に延長した線状光となり、ケーシング310のスリッ
ト308からグラデーション・フィルター202を介し
て線状光として出射されることになる。また、ケーシン
グ310のスリット308近傍の内周面が反射面とされ
ているため、スリット308を通過しなかった光は、こ
の反射面により反射されて本体部302a内に戻され、
再度拡散縞314により指向性をもった出射光として拡
散反射されて、ケーシング310のスリット308から
グラデーション・フィルター202を介して線状光とし
て出射されることになる。
【0054】このように、グラデーション・フィルター
を透過して線状光が出射されることになるので、出射さ
れる線状光の光量分布は均一になる。
【0055】また、光伝送用ロッド302のレンズ作用
は光の波長によって異なるものであり、可視光成分は指
向性が強く、近赤外線から赤外線までの成分は指向性が
弱く拡散されるため、有害な熱線放射を避けることがで
きる。
【0056】次に、上記構成の光源ユニット300を用
いて、出願人が行った実験結果について説明する。
【0057】なお、本実験においては、光伝送用ロッド
302の材質は石英ガラスを用い、そのロッド径を12
mmとし、幅1.4mmの拡散縞314を塗布した。
【0058】また、ケーシング310の材質はアルミニ
ウムであり、スリット308の幅は7mmとした。
【0059】さらに、ランプ306としては、定格点灯
21.0V,150Wのランプを用いた。
【0060】そして、スリット308からグラデーショ
ン・フィルター202を透過して出射される線状光の測
定にあたっては、スリット308から45.0mm離れ
たところの地点で、本体部302aの軸方向にスキャン
させながら照度を測定した。ところで、出願人は実験か
ら、チタニアなどの拡散縞314に減光剤を添加する
と、拡散縞314での反射率が変化することが判った。
即ち、拡散縞314に減光剤としてカーボン微粉(粒子
径:1μm〜5μm)を添加すると、カーボン微粉によ
って光が吸収されて、拡散縞314から反射される光の
量を減らすことができるので、その結果、光伝送用ロッ
ド302から出射される光量を減少させることができる
ことが判った。
【0061】減光剤としては、黒色微粉であるカーボ
ン、SiC、鉄の酸化物などが使用できるが、入手の容
易さ、微粉粒径の均一さ、安定性を考慮すると、カーボ
ンが好ましい。
【0062】このように、拡散縞314での反射率が減
少すると、光量も減少することになるので、拡散縞31
4の分岐による光量分布差の大きい両端部位のみにカー
ボン微粉などの減光剤を添加すれば、拡散縞314の両
端での大幅な光量の増大を抑制し、フラットな特性の光
量分布を達成することができるようになる。
【0063】図11には、拡散縞314の両端部位31
4a、314eはチタニアにカーボン微粉を4%添加
し、拡散縞314の次端部位314b、314dはチタ
ニアにカーボン微粉を2%添加し、拡散縞314の中間
部位314cはチタニアのみとした場合における実験結
果を示す。
【0064】図11に示す実験結果より、有効発光長に
おける光量の平均値は42119Lxであり、画像処理
などの光源として十分な光量を備えている。
【0065】また、光量分布(最小値/最大値)に関し
ては86.5%となっているものであって、グラデーシ
ョン・フィルター202と拡散縞314に添加された減
光剤の効果によりフラットな特性を得られるようにな
る。
【0066】比較例として、拡散縞をチタニアのみと
し、グラデーション・フィルター202を用いない場合
の実験結果のグラフを図12に示し、拡散縞としてチタ
ニアにカーボン微粉を添加し、グラデーション・フィル
ター202を用いない場合の実験結果のグラフを図13
に示す。
【0067】なお、グラデーション・フィルター202
は、コンピュータでのデータ処理が可能であるため、非
常に精密に各光源ユニットの出射光としての線状光の特
性を制御することができるとともに、単一もしくは種々
のグラデーションを付されたグラデーション・フィルタ
ー20を組み合わせて均一分布以外の分布設計にも使用
することができる。
【0068】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、発光長が500mmを越えるような長尺で
あっても光量の低下を招くことなく、光量ムラおよび偏
りのない均一な線状光であって、配光ビーム角の小さい
平行光線に近い照射光を得ることができるという優れた
効果を奏する。
【0069】また、本発明は、装置全体を小型化し、か
つ低電圧で、電球交換の作業時間を短縮でき、赤外線を
照射光より取り除くことができるという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光源ユニットの実施の形態の第一
の例を示す全体構成説明図である。
【図2】図1のII−II線による要部断面図である。
【図3】図1における発光用光伝送用ロッドの中間部位
の拡大説明図である。
【図4】本発明による光源ユニットの実施の形態の第二
の例を示す全体構成説明図である。
【図5】図4のV−V線による要部断面図である。
【図6】本発明による光源ユニットの実施の形態の第三
の例を示す要部断面図である。
【図7】グラデーション・フィルターの説明図である。
【図8】本発明による光源ユニットの実施の形態の第四
の例を示す全体構成説明図である。
【図9】図8のIX−IX線による要部断面図である。
【図10】図8における光伝送用ロッドの中間部位の拡
大説明図である。
【図11】拡散縞としてチタニアにカーボン微粉を添加
した場合における、グラデーション・フィルターを配し
た本発明による光源ユニットの実施の形態の第四の例の
実験結果を示すグラフである。
【図12】拡散縞をチタニアのみとし、グラデーション
・フィルターを用いない場合の実験結果を示すグラフで
ある。
【図13】拡散縞としてチタニアにカーボン微粉を添加
し、グラデーション・フィルターを用いない場合の実験
結果を示すグラフである。
【符号の説明】
10、100、200、300 光源ユニット 12 発光用光伝送用ロ
ッド 14a、14b プリズム 16a、16b 導光用光伝送用ロ
ッド 18a、18b、304 ランプ・ハウス 20a、20b、306 ランプ 22、310 ケーシング 24、308 スリット 26、312 サポート部材 28、314 拡散縞 202 グラデーション・
フィルター 202a 透明薄板 202b グラデーション 302 光伝送用ロッド 302a 本体部 302b 分岐部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に軸方向に延長する拡散縞が形成
    された光伝送用ロッドと、 前記光伝送用ロッドの少なくとも一方の端部に配置さ
    れ、外部から入射された光を略直角方向に屈折させて前
    記光伝送用ロッドに入射するプリズムと、 前記光伝送用ロッドとのなす角が略直角となるように、
    一方の端面が前記プリズムに連設された導光用ロッド
    と、 前記導光用ロッドの他方の端面に光を入射する光源とを
    有し、 前記光源から前記導光用ロッドの前記他方の端面に入射
    された光が、前記導光用ロッド内を通過し、前記プリズ
    ムにより略直角方向に屈折されて前記光伝送用ロッド内
    に入射されることを特徴とする光源ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光源ユニットにおい
    て、 さらに、前記光伝送用ロッドの前記拡散縞が形成された
    側と反対側に、前記拡散縞に沿うようにして配置された
    グラデーションを形成されたフィルターとを有すること
    を特徴とする光源ユニット。
  3. 【請求項3】 外周面に軸方向に延長する拡散縞が形成
    された光伝送用ロッドと、 前記光伝送用ロッドの少なくとも一方の端面に光を入射
    する光源と、 前記光伝送用ロッドの前記拡散縞が形成された側と反対
    側に、前記拡散縞に沿うようにして配置されたグラデー
    ションを形成されたフィルターとを有することを特徴と
    する光源ユニット。
  4. 【請求項4】 外周面に軸方向に延長する拡散縞が形成
    されるとともに、少なくとも一方の端部が複数に分岐し
    た光伝送用ロッドと、 前記光伝送用ロッドの各端面に光を入射する光源と、 前記光伝送用ロッドの前記拡散縞が形成された側と反対
    側に、前記拡散縞に沿うようにして配置されたグラデー
    ションを形成されたフィルターとを有することを特徴と
    する光源ユニット。
  5. 【請求項5】 請求項2、3または4のいずれか1項に
    記載の光源ユニットにおいて、 前記フィルターは、透明な薄板に黒色のグラデーション
    を付したものであることを特徴とする光源ユニット。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の光源ユニットにおい
    て、 前記フィルターは、前記光伝送用ロッドから出射される
    線状光の光量分布に応じて、光量が強くなるに従ってグ
    ラデーションの濃度を高くするようにしたことを特徴と
    する光源ユニット。
  7. 【請求項7】 請求項2、3、4、5または6のいずれ
    か1項に記載の光源ユニットにおいて、 前記光伝送用ロッドは、前記光伝送用ロッドの前記拡散
    縞が形成された側と反対側に、前記拡散縞に沿うように
    して形成されたスリットを備えたケーシングによって被
    覆され、 前記フィルターは、前記ケーシングに形成されたスリッ
    トを遮蔽するように配置されたことを特徴とする光源ユ
    ニット。
JP20545096A 1996-07-17 1996-07-17 光源ユニット Pending JPH1035016A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011071696A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Mitsubishi Electric Corp 照明装置および画像読取装置

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