JPH10341550A - 回転電機の固定子枠 - Google Patents
回転電機の固定子枠Info
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- JPH10341550A JPH10341550A JP15054097A JP15054097A JPH10341550A JP H10341550 A JPH10341550 A JP H10341550A JP 15054097 A JP15054097 A JP 15054097A JP 15054097 A JP15054097 A JP 15054097A JP H10341550 A JPH10341550 A JP H10341550A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 脚部剛性は高く比較的重量も軽く形成された
電動機で、脚部の剛性向上に脚補強部の効果の低いこと
が解析により確認された。又、冷却性では固定子枠の下
部でフアンカバーから出た冷却風が脚部の脚部補強リブ
に当って軸方向への流れを阻害されて脚部間では脚補強
部で冷却風が澱む現象が発生し、固定子枠の下部での放
熱性は悪くなり電動機の温度が規定以上に上昇する。 【解決手段】 固定子枠の外周表面に軸方向に延びる複
数個の冷却フィンを有し、下部側面には凹み形状の複数
個の脚部を有する回転電機の固定子枠で、前記脚部間に
冷却フィンに向って斜め上方向に傾斜する上傾斜冷却フ
ィンを、または冷却フィンから斜め下方向に傾斜して配
設された複数個の下傾斜冷却フィンと、この下傾斜冷却
フィンが位置する上部の冷却フィンを複数本分断し、そ
の分断箇所に該下傾斜冷却フィンと同方向に傾斜して植
設された冷却風誘導フィンを有するものである。
電動機で、脚部の剛性向上に脚補強部の効果の低いこと
が解析により確認された。又、冷却性では固定子枠の下
部でフアンカバーから出た冷却風が脚部の脚部補強リブ
に当って軸方向への流れを阻害されて脚部間では脚補強
部で冷却風が澱む現象が発生し、固定子枠の下部での放
熱性は悪くなり電動機の温度が規定以上に上昇する。 【解決手段】 固定子枠の外周表面に軸方向に延びる複
数個の冷却フィンを有し、下部側面には凹み形状の複数
個の脚部を有する回転電機の固定子枠で、前記脚部間に
冷却フィンに向って斜め上方向に傾斜する上傾斜冷却フ
ィンを、または冷却フィンから斜め下方向に傾斜して配
設された複数個の下傾斜冷却フィンと、この下傾斜冷却
フィンが位置する上部の冷却フィンを複数本分断し、そ
の分断箇所に該下傾斜冷却フィンと同方向に傾斜して植
設された冷却風誘導フィンを有するものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機で軸方向
表面に複数個の冷却フィンを有する固定子枠を改良した
ものに関する。
表面に複数個の冷却フィンを有する固定子枠を改良した
ものに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来技術を図７乃至図１０を参照して説
明する。図７及び図９は回転電機である全閉外扇形電動
機の要部を示す側面図で、図７において固定子枠６の外
周表面で略軸芯から上部には軸方向に延びる複数個の冷
却フィン３を有し、下部側面には凹み形状の脚部２ａが
設けられ該脚部２ａ間となる脚補強部８には前記冷却フ
ィン３は配設されていない。尚、固定子枠６の上部には
端子箱を有し鋳物で製造されている。この固定子枠６の
反負荷側には軸受ブラケット９が嵌合されて、回転軸９
ａの軸端には外部ファン１が取付けられ、この外部ファ
ン１をフアンカバー１ａで覆っている。前記脚部２ａは
凹み形状の両側部が脚部補強リブ５（図８参照）として
脚部２ａの補強作用をしている。
明する。図７及び図９は回転電機である全閉外扇形電動
機の要部を示す側面図で、図７において固定子枠６の外
周表面で略軸芯から上部には軸方向に延びる複数個の冷
却フィン３を有し、下部側面には凹み形状の脚部２ａが
設けられ該脚部２ａ間となる脚補強部８には前記冷却フ
ィン３は配設されていない。尚、固定子枠６の上部には
端子箱を有し鋳物で製造されている。この固定子枠６の
反負荷側には軸受ブラケット９が嵌合されて、回転軸９
ａの軸端には外部ファン１が取付けられ、この外部ファ
ン１をフアンカバー１ａで覆っている。前記脚部２ａは
凹み形状の両側部が脚部補強リブ５（図８参照）として
脚部２ａの補強作用をしている。
【０００３】次に図９において、固定子枠６ａの外周表
面で略軸芯から上部には軸方向に延びる複数個の冷却フ
ィン３を有し、下部側面には逆Ｔ字形状で前記冷却フィ
ン３のない固定子枠６ａの外表面との間に脚部補強梁７
で形成した空洞７ａ（図１０参照）を有する構造の脚部
２ｂが設けられている。これ以外の部品取付け構成や固
定子枠６ａの製造方法は図７と同様である。前記脚部補
強梁７は肉厚を厚くしないと充分な強度が得られない構
造である。
面で略軸芯から上部には軸方向に延びる複数個の冷却フ
ィン３を有し、下部側面には逆Ｔ字形状で前記冷却フィ
ン３のない固定子枠６ａの外表面との間に脚部補強梁７
で形成した空洞７ａ（図１０参照）を有する構造の脚部
２ｂが設けられている。これ以外の部品取付け構成や固
定子枠６ａの製造方法は図７と同様である。前記脚部補
強梁７は肉厚を厚くしないと充分な強度が得られない構
造である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】図７に示すような構造
の電動機では脚部２ａの剛性は高く比較的重量も軽い製
品が形成されるが、脚部２ａの剛性向上に脚補強部８の
効果の低いことが解析により確認された。この為、補強
すると重量の大きい回転電機となっていた。一方冷却性
では次のような問題が内在している。電動機が駆動し、
外部ファン１によりフアンカバー１ａから流入した冷却
風４は、冷却フィン３に沿って軸方向に流れ固定子枠６
を冷却する。この時、固定子枠６の下部では、フアンカ
バー１ａから出た冷却風４が脚部２ａの脚部補強リブ５
に当って軸方向への流れを阻害されると共に脚部２ａ間
には前記冷却フィン３は配設されていないことから、脚
補強部８では冷却風４が澱む現象が発生する。この結
果、固定子枠６の下部での放熱性は悪くなり電動機の温
度が規定以上に上昇する。
の電動機では脚部２ａの剛性は高く比較的重量も軽い製
品が形成されるが、脚部２ａの剛性向上に脚補強部８の
効果の低いことが解析により確認された。この為、補強
すると重量の大きい回転電機となっていた。一方冷却性
では次のような問題が内在している。電動機が駆動し、
外部ファン１によりフアンカバー１ａから流入した冷却
風４は、冷却フィン３に沿って軸方向に流れ固定子枠６
を冷却する。この時、固定子枠６の下部では、フアンカ
バー１ａから出た冷却風４が脚部２ａの脚部補強リブ５
に当って軸方向への流れを阻害されると共に脚部２ａ間
には前記冷却フィン３は配設されていないことから、脚
補強部８では冷却風４が澱む現象が発生する。この結
果、固定子枠６の下部での放熱性は悪くなり電動機の温
度が規定以上に上昇する。
【０００５】次に図９では、冷却面では有効な構造であ
るが、剛性を保つために脚部補強梁７の肉厚を厚くする
必要があり製品が重くなる。本発明は上記事情に鑑みて
成されたもので、大きな剛性と冷却性の良い構造を形成
しながら低重量で小形化された回転電機の固定子枠を提
供することを目的とする。
るが、剛性を保つために脚部補強梁７の肉厚を厚くする
必要があり製品が重くなる。本発明は上記事情に鑑みて
成されたもので、大きな剛性と冷却性の良い構造を形成
しながら低重量で小形化された回転電機の固定子枠を提
供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明における回転電機
の固定子枠は、請求項１では固定子枠の外周表面に軸方
向に延びる複数個の冷却フィンを有し、下部側面には凹
み形状の複数個の脚部を有する回転電機の固定子枠にお
いて、前記脚部間に前記冷却フィンに向って斜め上方向
に傾斜する上傾斜冷却フィンを複数個配設したものであ
る。このように構成すると、固定子枠下部に流れた冷却
風は、脚部補強リブによって阻害されることなく脚部と
固定子枠下部外表面間の隙間を通り、上傾斜冷却フィン
間を分流して、従来冷却風が澱んでいた脚補強部が冷却
されるので固定子枠下部は冷却され、高剛性の脚部を有
しながら電動機の温度上昇が従来に比べ低下する。
の固定子枠は、請求項１では固定子枠の外周表面に軸方
向に延びる複数個の冷却フィンを有し、下部側面には凹
み形状の複数個の脚部を有する回転電機の固定子枠にお
いて、前記脚部間に前記冷却フィンに向って斜め上方向
に傾斜する上傾斜冷却フィンを複数個配設したものであ
る。このように構成すると、固定子枠下部に流れた冷却
風は、脚部補強リブによって阻害されることなく脚部と
固定子枠下部外表面間の隙間を通り、上傾斜冷却フィン
間を分流して、従来冷却風が澱んでいた脚補強部が冷却
されるので固定子枠下部は冷却され、高剛性の脚部を有
しながら電動機の温度上昇が従来に比べ低下する。
【０００７】次に請求項２では、前記脚部間に前記冷却
フィンから斜め下方向に傾斜して配設された複数個の下
傾斜冷却フィンと、この下傾斜冷却フィンが位置する上
部の冷却フィンを複数本分断し、その分断箇所に該下傾
斜冷却フィンと同方向に傾斜して植設された冷却風誘導
フィンを有するものである。このように構成すると、回
転軸から下部の冷却フィンに流れる冷却風が、軸方向に
沿って流れ冷却風誘導フィンから下傾斜冷却フィンに冷
却風となって流れる。この下傾斜冷却フィンに流れる冷
却風によって、固定子枠の下部は冷却され高剛性の脚部
を有しながら電動機の温度上昇が従来に比べ低下する。
フィンから斜め下方向に傾斜して配設された複数個の下
傾斜冷却フィンと、この下傾斜冷却フィンが位置する上
部の冷却フィンを複数本分断し、その分断箇所に該下傾
斜冷却フィンと同方向に傾斜して植設された冷却風誘導
フィンを有するものである。このように構成すると、回
転軸から下部の冷却フィンに流れる冷却風が、軸方向に
沿って流れ冷却風誘導フィンから下傾斜冷却フィンに冷
却風となって流れる。この下傾斜冷却フィンに流れる冷
却風によって、固定子枠の下部は冷却され高剛性の脚部
を有しながら電動機の温度上昇が従来に比べ低下する。
【０００８】また請求項３では、固定子枠の外周表面に
軸方向に延びて形成の複数個の冷却フィンと、下部側面
には複数個凹み形状で形成された複数個の脚部と、固定
子枠内部で前記脚部近くに形成の軸方向に延びる複数個
の内部下循環路とを備えた回転電機の固定子枠で、前記
内部下循環路の外表面で前記脚部間に冷却フィンに向っ
て斜め上方向に傾斜する上傾斜冷却フィンを複数個配設
したものである。
軸方向に延びて形成の複数個の冷却フィンと、下部側面
には複数個凹み形状で形成された複数個の脚部と、固定
子枠内部で前記脚部近くに形成の軸方向に延びる複数個
の内部下循環路とを備えた回転電機の固定子枠で、前記
内部下循環路の外表面で前記脚部間に冷却フィンに向っ
て斜め上方向に傾斜する上傾斜冷却フィンを複数個配設
したものである。
【０００９】このように構成すると、外部ファンによっ
て発生した冷却風が、冷却フィンに沿って流れると共に
脚部と固定子枠下部外表面間の隙間を通る冷却風となり
上傾斜冷却フィン間を冷却風となって分流する。この上
傾斜冷却フィン間を流れる冷却風によって、内部下循環
路の脚部間外側表面が良く冷却されるので、内部下循環
路の内部冷却効率が良くなって固定子枠の温度上昇低
下、ひいては高剛性の脚部を有しながら電動機全体の温
度低減効果が得られる。
て発生した冷却風が、冷却フィンに沿って流れると共に
脚部と固定子枠下部外表面間の隙間を通る冷却風となり
上傾斜冷却フィン間を冷却風となって分流する。この上
傾斜冷却フィン間を流れる冷却風によって、内部下循環
路の脚部間外側表面が良く冷却されるので、内部下循環
路の内部冷却効率が良くなって固定子枠の温度上昇低
下、ひいては高剛性の脚部を有しながら電動機全体の温
度低減効果が得られる。
【００１０】更に請求項４では、前記内部下循環路の外
表面で前記脚部間に冷却フィンから斜め下方向に傾斜し
て配設する複数個の下傾斜冷却フィンと、この下傾斜冷
却フィンが位置する上部の冷却フィンを複数本分断し、
その分断箇所に該下傾斜冷却フィンと同方向に傾斜して
植設された冷却風誘導フィンとを有するものである。
表面で前記脚部間に冷却フィンから斜め下方向に傾斜し
て配設する複数個の下傾斜冷却フィンと、この下傾斜冷
却フィンが位置する上部の冷却フィンを複数本分断し、
その分断箇所に該下傾斜冷却フィンと同方向に傾斜して
植設された冷却風誘導フィンとを有するものである。
【００１１】このように構成すると、回転軸から下部の
冷却フィンに流れる外部ファンによって発生した冷却風
が、軸方向に沿って流れ冷却風誘導フィンから下傾斜冷
却フィンに冷却風となって流れる。この下傾斜冷却フィ
ンに流れる冷却風によって、内部下循環路の脚部間外側
表面が良く冷却されるので、内部下循環路の内部冷却効
率が良くなって固定子枠の温度上昇低下ひいては電動機
全体の温度低減効果が得られる。
冷却フィンに流れる外部ファンによって発生した冷却風
が、軸方向に沿って流れ冷却風誘導フィンから下傾斜冷
却フィンに冷却風となって流れる。この下傾斜冷却フィ
ンに流れる冷却風によって、内部下循環路の脚部間外側
表面が良く冷却されるので、内部下循環路の内部冷却効
率が良くなって固定子枠の温度上昇低下ひいては電動機
全体の温度低減効果が得られる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下本発明の第１実施例について
図１を参照し、従来構成と同じものは同じ符号を使用し
て説明する。図１は請求項１に対応する回転電機である
全閉外扇形電動機の要部を示す側面図である。図におい
て、固定子枠１６の外周表面で略軸芯から上部には軸方
向に延びる複数個の冷却フィン３を有し、下部側面には
凹み形状の脚部１０が設けられ該脚部１０間には前記冷
却フィン３へ向って斜め上方向に傾斜する上傾斜冷却フ
ィン１１を複数個配設する。尚、これ以外の構造は従来
の図１１と同じであって、固定子枠１６の上部には端子
箱を有し鋳物で製造されており、この固定子枠１６の反
負荷側には軸受ブラケット９が嵌合されて、回転軸の軸
端９ａには外部ファン１が取付けられ、この外部ファン
１をフアンカバー１ａで覆っている。前記脚部１０は凹
み形状の両側部が脚部補強リブ５（図８参照…図１のＣ
−Ｃ断面は図８と同じ）として脚部１０の補強作用をし
ている。
図１を参照し、従来構成と同じものは同じ符号を使用し
て説明する。図１は請求項１に対応する回転電機である
全閉外扇形電動機の要部を示す側面図である。図におい
て、固定子枠１６の外周表面で略軸芯から上部には軸方
向に延びる複数個の冷却フィン３を有し、下部側面には
凹み形状の脚部１０が設けられ該脚部１０間には前記冷
却フィン３へ向って斜め上方向に傾斜する上傾斜冷却フ
ィン１１を複数個配設する。尚、これ以外の構造は従来
の図１１と同じであって、固定子枠１６の上部には端子
箱を有し鋳物で製造されており、この固定子枠１６の反
負荷側には軸受ブラケット９が嵌合されて、回転軸の軸
端９ａには外部ファン１が取付けられ、この外部ファン
１をフアンカバー１ａで覆っている。前記脚部１０は凹
み形状の両側部が脚部補強リブ５（図８参照…図１のＣ
−Ｃ断面は図８と同じ）として脚部１０の補強作用をし
ている。
【００１３】このように構成された固定子枠１６におい
て、電動機が駆動し外部ファン１によって冷却風４が吸
入されると、冷却フィン３側に流れた冷却風４は軸方向
に沿って流れ固定子枠１６外表面を冷却する。一方、固
定子枠１６下部に流れた冷却風４は、脚部補強リブ５に
よって阻害されることなく矢印で示す冷却風１０ａとな
って、図８で示すように脚部１０と固定子枠１６下部外
表面間の隙間１０ｂを通り、上傾斜冷却フィン１１間を
冷却風１２ａとなって分流し冷却フィン３に当って合流
した冷却風１２となる。この上傾斜冷却フィン１１間を
流れる冷却風１２ａによって、従来冷却風４が澱んでい
た脚補強部８が冷却されるので固定子枠１６下部は冷却
され、高剛性の脚部を有しながら電動機の温度上昇が従
来に比べ低下する。
て、電動機が駆動し外部ファン１によって冷却風４が吸
入されると、冷却フィン３側に流れた冷却風４は軸方向
に沿って流れ固定子枠１６外表面を冷却する。一方、固
定子枠１６下部に流れた冷却風４は、脚部補強リブ５に
よって阻害されることなく矢印で示す冷却風１０ａとな
って、図８で示すように脚部１０と固定子枠１６下部外
表面間の隙間１０ｂを通り、上傾斜冷却フィン１１間を
冷却風１２ａとなって分流し冷却フィン３に当って合流
した冷却風１２となる。この上傾斜冷却フィン１１間を
流れる冷却風１２ａによって、従来冷却風４が澱んでい
た脚補強部８が冷却されるので固定子枠１６下部は冷却
され、高剛性の脚部を有しながら電動機の温度上昇が従
来に比べ低下する。
【００１４】次に第２実施例について図２を参照し、第
１実施例と異なる箇所を説明する。固定子枠１７の脚部
１０間に冷却フィン３から斜め下方向に傾斜する下傾斜
冷却フィン１４を複数個配設する。又、この下傾斜冷却
フィン１４が位置する上部で回転軸から下部の冷却フィ
ン３ａを複数本分断して、下傾斜冷却フィン１４と同方
向に傾斜する冷却風誘導フィン１３を冷却フィン３ａに
植設する。このように構成すると、回転軸９ａから下部
の冷却フィン３ａに流れる外部ファン１によって発生し
た冷却風４が、軸方向に沿って流れ冷却風誘導フィン１
３から下傾斜冷却フィン１４に冷却風１６ａとなって流
れる。この下傾斜冷却フィン１４に流れる冷却風１６ａ
によって、固定子枠１７の下部は冷却され高剛性の脚部
を有しながら電動機の温度上昇が従来に比べ低下する。
１実施例と異なる箇所を説明する。固定子枠１７の脚部
１０間に冷却フィン３から斜め下方向に傾斜する下傾斜
冷却フィン１４を複数個配設する。又、この下傾斜冷却
フィン１４が位置する上部で回転軸から下部の冷却フィ
ン３ａを複数本分断して、下傾斜冷却フィン１４と同方
向に傾斜する冷却風誘導フィン１３を冷却フィン３ａに
植設する。このように構成すると、回転軸９ａから下部
の冷却フィン３ａに流れる外部ファン１によって発生し
た冷却風４が、軸方向に沿って流れ冷却風誘導フィン１
３から下傾斜冷却フィン１４に冷却風１６ａとなって流
れる。この下傾斜冷却フィン１４に流れる冷却風１６ａ
によって、固定子枠１７の下部は冷却され高剛性の脚部
を有しながら電動機の温度上昇が従来に比べ低下する。
【００１５】次に第３実施例について図３を参照し、第
１実施例と異なる箇所を説明する。固定子枠２６内部に
軸方向に延びる複数個の内部上循環路２１，内部下循環
路２１ａが形成されており（図３では各１個）、内部上
循環路２１は回転軸９ａ上から上部４５度の位置にあ
り、内部下循環路２１ａは脚部２５の固定子枠２６側に
位置している。そして、内部下循環路２１ａの外側表面
で脚部２５間に冷却フィン３へ向って斜め上方向に傾斜
する上傾斜冷却フィン１９（図３のＥ−Ｅ断面は図６に
示す冷却フィン３３ａに植設の冷却風誘導フィン２９の
ないものと同じ）を複数個配設する。このように構成す
ると、外部ファン１によって発生した冷却風４が、冷却
フィン３に沿って流れると共に冷却風２５ａとなって図
４に示す脚部２５と固定子枠２６下部外表面間の隙間２
５ｂを通り上傾斜冷却フィン１９間を冷却風２０ａとな
って分流する。この上傾斜冷却フィン１９間を流れる冷
却風２０ａによって、内部下循環路２１ａの脚部２５間
外側表面が良く冷却されるので、内部下循環路２１ａの
内部冷却効率が良くなって固定子枠２６の温度上昇低下
ひいては高剛性の脚部を有しながら電動機全体の温度低
減効果が得られる。
１実施例と異なる箇所を説明する。固定子枠２６内部に
軸方向に延びる複数個の内部上循環路２１，内部下循環
路２１ａが形成されており（図３では各１個）、内部上
循環路２１は回転軸９ａ上から上部４５度の位置にあ
り、内部下循環路２１ａは脚部２５の固定子枠２６側に
位置している。そして、内部下循環路２１ａの外側表面
で脚部２５間に冷却フィン３へ向って斜め上方向に傾斜
する上傾斜冷却フィン１９（図３のＥ−Ｅ断面は図６に
示す冷却フィン３３ａに植設の冷却風誘導フィン２９の
ないものと同じ）を複数個配設する。このように構成す
ると、外部ファン１によって発生した冷却風４が、冷却
フィン３に沿って流れると共に冷却風２５ａとなって図
４に示す脚部２５と固定子枠２６下部外表面間の隙間２
５ｂを通り上傾斜冷却フィン１９間を冷却風２０ａとな
って分流する。この上傾斜冷却フィン１９間を流れる冷
却風２０ａによって、内部下循環路２１ａの脚部２５間
外側表面が良く冷却されるので、内部下循環路２１ａの
内部冷却効率が良くなって固定子枠２６の温度上昇低下
ひいては高剛性の脚部を有しながら電動機全体の温度低
減効果が得られる。
【００１６】次に第４実施例について図５を参照し、第
３実施例と異なる箇所を説明する。固定子枠２７内部に
形成の脚部２５の固定子枠２７側に位置した内部下循環
路２１ｂ外側表面で、脚部２５間に冷却フィン３３から
斜め下方向に傾斜する下傾斜冷却フィン２２を複数個配
設する。又、この下傾斜冷却フィン２２が位置する上部
で回転軸から下部の冷却フィン３３ａを複数本分断し
て、下傾斜冷却フィン２２と同方向に傾斜する冷却風誘
導フィン２９を冷却フィン３３ａ（図５のＦ−Ｆ断面を
図６に示し参照）に植設する。このように構成すると、
回転軸９ａから下部の冷却フィン３３ａに流れる外部フ
ァン１によって発生した冷却風４が、軸方向に沿って流
れ冷却風誘導フィン２９から下傾斜冷却フィン２２に冷
却風２８ａとなって流れる。この下傾斜冷却フィン２２
に流れる冷却風２８ａによって、内部下循環路２１ｂの
脚部２５間外側表面が良く冷却されるので、内部下循環
路２１ｂの内部冷却効率が良くなって固定子枠２７の温
度上昇低下ひいては高剛性の脚部を有しながら電動機全
体の温度低減効果が得られる。
３実施例と異なる箇所を説明する。固定子枠２７内部に
形成の脚部２５の固定子枠２７側に位置した内部下循環
路２１ｂ外側表面で、脚部２５間に冷却フィン３３から
斜め下方向に傾斜する下傾斜冷却フィン２２を複数個配
設する。又、この下傾斜冷却フィン２２が位置する上部
で回転軸から下部の冷却フィン３３ａを複数本分断し
て、下傾斜冷却フィン２２と同方向に傾斜する冷却風誘
導フィン２９を冷却フィン３３ａ（図５のＦ−Ｆ断面を
図６に示し参照）に植設する。このように構成すると、
回転軸９ａから下部の冷却フィン３３ａに流れる外部フ
ァン１によって発生した冷却風４が、軸方向に沿って流
れ冷却風誘導フィン２９から下傾斜冷却フィン２２に冷
却風２８ａとなって流れる。この下傾斜冷却フィン２２
に流れる冷却風２８ａによって、内部下循環路２１ｂの
脚部２５間外側表面が良く冷却されるので、内部下循環
路２１ｂの内部冷却効率が良くなって固定子枠２７の温
度上昇低下ひいては高剛性の脚部を有しながら電動機全
体の温度低減効果が得られる。
【００１７】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、固定子枠
下部に流れた冷却風が、脚部か設けた上傾斜冷却フィン
間を分流するので、従来冷却風が澱んで冷却効率の悪い
部分が冷却され高剛性の脚部を有しながら電動機の温度
上昇が従来に比べ低下する。又、固定子枠下部に形成さ
れた内部下循環路のある構造では、内部下循環路の脚部
間外側表面に設けた下傾斜冷却フィンに冷却風が流れる
ことから、この部分が良く冷却され内部下循環路の内部
冷却効率が良くなって固定子枠の温度上昇低下ひいては
電動機全体の温度低減効果が得られる。
下部に流れた冷却風が、脚部か設けた上傾斜冷却フィン
間を分流するので、従来冷却風が澱んで冷却効率の悪い
部分が冷却され高剛性の脚部を有しながら電動機の温度
上昇が従来に比べ低下する。又、固定子枠下部に形成さ
れた内部下循環路のある構造では、内部下循環路の脚部
間外側表面に設けた下傾斜冷却フィンに冷却風が流れる
ことから、この部分が良く冷却され内部下循環路の内部
冷却効率が良くなって固定子枠の温度上昇低下ひいては
電動機全体の温度低減効果が得られる。
【図１】本発明の第１実施例を示す全閉外扇形電動機の
要部を示す側面図、
要部を示す側面図、
【図２】本発明の第２実施例を示す図１相当図、
【図３】本発明の第３実施例を示す図１相当図、
【図４】図３のＤ−Ｄ断面図、
【図５】本発明の第４実施例を示す図１相当図、
【図６】図５のＦ−Ｆ断面図、
【図７】従来の全閉外扇形電動機の要部を示す側面図、
【図８】図７のＡ−Ａ断面図、
【図９】従来の全閉外扇形電動機の要部を示す側面図、
【図１０】図９のＢ−Ｂ断面図。
３，３ａ，３３，３３ａ…冷却フィン、９ａ…回転軸、
１０，２５…脚部、１１，１９…上
傾斜冷却フィン、 １３，２９…冷却風誘導フィン、１
４，２２…下傾斜冷却フィン、１６，１７，２６，２７
…固定子枠、２１ａ，２１ｂ…内部下循環路。
１０，２５…脚部、１１，１９…上
傾斜冷却フィン、 １３，２９…冷却風誘導フィン、１
４，２２…下傾斜冷却フィン、１６，１７，２６，２７
…固定子枠、２１ａ，２１ｂ…内部下循環路。
Claims (4)
- 【請求項１】 固定子枠の外周表面に軸方向に延びる複
数個の冷却フィンを有し、下部側面には凹み形状の複数
個の脚部を有する回転電機の固定子枠において、前記脚
部間に前記冷却フィンに向って斜め上方向に傾斜する上
傾斜冷却フィンを複数個配設したことを特徴とする回転
電機の固定子枠。 - 【請求項２】 固定子枠の外周表面に軸方向に延びる複
数個の冷却フィンを有し、下部側面には凹み形状の複数
個の脚部を有する回転電機の固定子枠において、前記脚
部間に前記冷却フィンから斜め下方向に傾斜して配設さ
れた複数個の下傾斜冷却フィンと、この下傾斜冷却フィ
ンが位置する上部の冷却フィンを複数本分断し、その分
断箇所に該下傾斜冷却フィンと同方向に傾斜して植設さ
れた冷却風誘導フィンを有することを特徴とする回転電
機の固定子枠。 - 【請求項３】 固定子枠の外周表面に軸方向に延びて形
成の複数個の冷却フィンと、下部側面には複数個凹み形
状で形成された複数個の脚部と、固定子枠内部で前記脚
部近くに形成の軸方向に延びる複数個の内部下循環路と
を備えた回転電機の固定子枠において、前記内部下循環
路の外表面で前記脚部間に冷却フィンに向って斜め上方
向に傾斜する上傾斜冷却フィンを複数個配設したことを
特徴とする回転電機の固定子枠。 - 【請求項４】 固定子枠の外周表面に軸方向に延びて形
成の複数個の冷却フィンと、下部側面には複数個凹み形
状で形成された複数個の脚部と、固定子枠内部で前記脚
部近くに形成の軸方向に延びる複数個の内部下循環路と
を備えた回転電機の固定子枠において、前記内部下循環
路の外表面で前記脚部間に冷却フィンから斜め下方向に
傾斜して配設する複数個の下傾斜冷却フィンと、この下
傾斜冷却フィンが位置する上部の冷却フィンを複数本分
断し、その分断箇所に該下傾斜冷却フィンと同方向に傾
斜して植設された冷却風誘導フィンとを有することを特
徴とする回転電機の固定子枠。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15054097A JPH10341550A (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 回転電機の固定子枠 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15054097A JPH10341550A (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 回転電機の固定子枠 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10341550A true JPH10341550A (ja) | 1998-12-22 |
Family
ID=15499108
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15054097A Pending JPH10341550A (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 回転電機の固定子枠 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10341550A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1100182A1 (en) * | 1999-11-12 | 2001-05-16 | General Electric Company | Fan cooled electric motors with increased thermal dissipation |
| EP1511156A3 (de) * | 2003-08-26 | 2005-10-12 | Wilo Ag | Optimierte Kühlluftzuführung |
| JP2006050683A (ja) * | 2004-07-30 | 2006-02-16 | Toshiba Corp | 車両用全閉形電動機 |
| JP2013176293A (ja) * | 2007-04-27 | 2013-09-05 | Toshiba Corp | 電動機 |
| CN107910968A (zh) * | 2017-12-04 | 2018-04-13 | 安源客车制造有限公司 | 公交车电机总成 |
| CN109075652A (zh) * | 2015-12-23 | 2018-12-21 | 卧龙电气美国有限责任公司 | 用于空气冷却电机部件的系统和方法 |
| WO2021009859A1 (ja) * | 2019-07-17 | 2021-01-21 | 三菱電機株式会社 | モータ装置及びｅｇｒバルブ装置 |
-
1997
- 1997-06-09 JP JP15054097A patent/JPH10341550A/ja active Pending
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| CN109075652A (zh) * | 2015-12-23 | 2018-12-21 | 卧龙电气美国有限责任公司 | 用于空气冷却电机部件的系统和方法 |
| CN109075652B (zh) * | 2015-12-23 | 2020-10-16 | 卧龙电气美国有限责任公司 | 用于空气冷却电机部件的系统和方法 |
| CN107910968A (zh) * | 2017-12-04 | 2018-04-13 | 安源客车制造有限公司 | 公交车电机总成 |
| WO2021009859A1 (ja) * | 2019-07-17 | 2021-01-21 | 三菱電機株式会社 | モータ装置及びｅｇｒバルブ装置 |
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