JPH10340640A - 電力ケーブル用導体 - Google Patents
電力ケーブル用導体Info
- Publication number
- JPH10340640A JPH10340640A JP14952197A JP14952197A JPH10340640A JP H10340640 A JPH10340640 A JP H10340640A JP 14952197 A JP14952197 A JP 14952197A JP 14952197 A JP14952197 A JP 14952197A JP H10340640 A JPH10340640 A JP H10340640A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- deformed
- conductor
- stranded wires
- stranded
- hollow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 異形素線で構成した中空セグメンタル導体に
おいて、導体を構成する素線を構成する素線の厚さｈと
幅ｗとの比ｗ／ｈが小さい場合、撚り線中に素線が反転
し導体製造を続行することができない場合がある。 【解決手段】 複数本の異形素線を撚合せた中空セグメ
ンタル導体構造において、異形素線の厚さｈと幅ｗとの
比を、ｗ／ｈ≧０．５となっていることを特徴とする。
おいて、導体を構成する素線を構成する素線の厚さｈと
幅ｗとの比ｗ／ｈが小さい場合、撚り線中に素線が反転
し導体製造を続行することができない場合がある。 【解決手段】 複数本の異形素線を撚合せた中空セグメ
ンタル導体構造において、異形素線の厚さｈと幅ｗとの
比を、ｗ／ｈ≧０．５となっていることを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばＯＦ電力ケ
ーブルの導体として使用される中空セグメンタル導体の
構造に関するものである。
ーブルの導体として使用される中空セグメンタル導体の
構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、例えば単心ＯＦケーブルの導体構
造は、図３に例を示す在来の構造のものから、図４に例
を示すような導体をコンパクト化した中空セグメンタル
導体が採用されている。
造は、図３に例を示す在来の構造のものから、図４に例
を示すような導体をコンパクト化した中空セグメンタル
導体が採用されている。
【０００３】この導体構造は、単心ＯＦケーブルのコス
ト低減対策の一つとして、ケーブルの外径を小さくする
ため、導体を出来るだけコンパクト化する必要があり開
発されたものである。
ト低減対策の一つとして、ケーブルの外径を小さくする
ため、導体を出来るだけコンパクト化する必要があり開
発されたものである。
【０００４】図３において、導体１１は金属線をコイル
状に成形した中空スパイラル１２の周りに多数本の丸線
１３を撚合せて構成している。その周りに絶縁体１４，
コルゲートアルミシース１５等を施してＯＦケーブルを
構成する。
状に成形した中空スパイラル１２の周りに多数本の丸線
１３を撚合せて構成している。その周りに絶縁体１４，
コルゲートアルミシース１５等を施してＯＦケーブルを
構成する。
【０００５】図４においては、導体１１は、複数本の断
面扇形の異形線（セグメント）１７を中空状に撚合せて
構成している。
面扇形の異形線（セグメント）１７を中空状に撚合せて
構成している。
【０００６】図４に示す中空セグメンタル導体１１によ
ると、占積率が大きく、かつ中空部１８の形成のために
余分の断面積を必要としない（図３に示す導体１１では
中空スパイラル１２の断面積が必要）ので、導体１１全
体の外径および断面積を小さくすることができる。
ると、占積率が大きく、かつ中空部１８の形成のために
余分の断面積を必要としない（図３に示す導体１１では
中空スパイラル１２の断面積が必要）ので、導体１１全
体の外径および断面積を小さくすることができる。
【０００７】上記の異形素線で構成した中空セグメンタ
ル導体を製造するためには、予め異形に成形した素線を
より線機で同心よりすることにより造られる。あるい
は、より線機の集合ダイス手前で素線を異形に成形し、
直ちに撚合せることにより造られる。
ル導体を製造するためには、予め異形に成形した素線を
より線機で同心よりすることにより造られる。あるい
は、より線機の集合ダイス手前で素線を異形に成形し、
直ちに撚合せることにより造られる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】上記の異形素線で構成
した中空セグメンタル導体において、導体を構成する素
線の形状が、図１に示す厚さ（ｈ）に対する幅（ｗ）の
割合が小さい場合、撚り線中に素線が反転し導体製造を
続行することができない場合がある。
した中空セグメンタル導体において、導体を構成する素
線の形状が、図１に示す厚さ（ｈ）に対する幅（ｗ）の
割合が小さい場合、撚り線中に素線が反転し導体製造を
続行することができない場合がある。
【０００９】本発明は、上述の問題を解消するため成さ
れたもので、撚り線中に素線の反転を解消するために
は、素線の厚さ（ｈ）に対する幅（ｗ）の割合（ｗ／
ｈ）が大きいほど反転しにくい。しかしながら、異形素
線の成形は、ｗ／ｈ＝１に近いほど圧縮成形が容易であ
る。本発明は、割合ｗ／ｈをどの程度の大きさならば、
反転しないかを突きとめたものである。
れたもので、撚り線中に素線の反転を解消するために
は、素線の厚さ（ｈ）に対する幅（ｗ）の割合（ｗ／
ｈ）が大きいほど反転しにくい。しかしながら、異形素
線の成形は、ｗ／ｈ＝１に近いほど圧縮成形が容易であ
る。本発明は、割合ｗ／ｈをどの程度の大きさならば、
反転しないかを突きとめたものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の手段は、複数本の異形素線を撚合わせた中
空セグメンタル導体構造において、前記異形素線断面の
厚さｈと幅ｗとの比ｗ／ｈが、最小で０．５としたこと
を特徴とする。
め、本発明の手段は、複数本の異形素線を撚合わせた中
空セグメンタル導体構造において、前記異形素線断面の
厚さｈと幅ｗとの比ｗ／ｈが、最小で０．５としたこと
を特徴とする。
【００１１】上記の導体構造により、つまり異形素線の
断面構造が、そのｗ／ｈ≧０．５であればより線機で撚
り線中に素線が反転しないことが判明した。
断面構造が、そのｗ／ｈ≧０．５であればより線機で撚
り線中に素線が反転しないことが判明した。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図に基
づいて説明する。図１は本発明に係る中空セグメンタル
導体１の断面を示す。図に示すような導体１を製造する
には、図２に示すより線機により製造される。図２はよ
り線機の一つの回転ゲージ部分を表わしたもので、導体
１の各層ごとに各回転ケージが割り当てられる。図２に
おいて、予め断面扇形に成形された素線３がより線機ボ
ビン２２に巻かれていて、より線機回転ケージ２１を回
転することにより、素線３は目板２３を介して圧縮集合
ダイス２４にて同心よりされる。
づいて説明する。図１は本発明に係る中空セグメンタル
導体１の断面を示す。図に示すような導体１を製造する
には、図２に示すより線機により製造される。図２はよ
り線機の一つの回転ゲージ部分を表わしたもので、導体
１の各層ごとに各回転ケージが割り当てられる。図２に
おいて、予め断面扇形に成形された素線３がより線機ボ
ビン２２に巻かれていて、より線機回転ケージ２１を回
転することにより、素線３は目板２３を介して圧縮集合
ダイス２４にて同心よりされる。
【００１３】あるいは、より線の圧縮集合ダイスの手前
で、各丸形素線を異形に成形加工するローラーダイス等
に連続的に通し、直ちに中空状に撚合せることにより製
造される。なおこの場合は、各より線機ボビンには丸形
素線が巻いてある。
で、各丸形素線を異形に成形加工するローラーダイス等
に連続的に通し、直ちに中空状に撚合せることにより製
造される。なおこの場合は、各より線機ボビンには丸形
素線が巻いてある。
【００１４】上記で製造された本発明に係る中空セグメ
ンタル導体構造は、図１に示す異形素線の厚さｈと幅ｗ
との比ｗ／ｈ≧０．５としたことを特徴とする。
ンタル導体構造は、図１に示す異形素線の厚さｈと幅ｗ
との比ｗ／ｈ≧０．５としたことを特徴とする。
【００１５】以下に、０．４≦ｗ／ｈ≦０．８３の範囲
で検討を行った結果を記す。
で検討を行った結果を記す。
【００１６】異形素線の反転発生状況は下表の通りであ
った。
った。
【００１７】
【表１】 本願発明は中空セグメンタル導体について述べたが、充
実セグメンタル導体に適用できることは勿論である。
実セグメンタル導体に適用できることは勿論である。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電力ケー
ブル用導体は、複数本の異形素線を撚合せた中空セグメ
ンタル導体構造において、異形素線の厚さｈと幅ｗとの
比をｗ／ｈ≧０．５とすることにより、導体製造中の異
形素線の反転を防止できる。
ブル用導体は、複数本の異形素線を撚合せた中空セグメ
ンタル導体構造において、異形素線の厚さｈと幅ｗとの
比をｗ／ｈ≧０．５とすることにより、導体製造中の異
形素線の反転を防止できる。
【図１】本発明電力ケーブル用導体の断面を示すと共に
構成している異形素線の拡大断面を示す断面図。
構成している異形素線の拡大断面を示す断面図。
【図２】本発明電力ケーブル用導体を製造するより線機
の説明図。
の説明図。
【図３】従来のＯＦ電力ケーブル導体例を示す断面図。
【図４】従来の電力ケーブル用中空セグメンタル導体例
を示す断面図。
を示す断面図。
１，１１ 導体 ３ 異形素線 ５，１８ 中空部 １２ 中空スパイラル線 １３ 丸線の素線 １６ 防食層 １７ セグメンタル ２１ より線機回転ケージ ２２ より線機ボビン ２３ 目板 ２４ 圧縮集合ダイス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 光功 千葉県富津市新富42−１ 株式会社フジク ラ富津工場内 (72)発明者 吉田 昭太郎 東京都江東区木場１−５−１ 株式会社フ ジクラ内 (72)発明者 重年 生雄 東京都江東区木場１−５−１ 株式会社フ ジクラ内
Claims (1)
- 【請求項１】 複数本の異形素線を撚合せた中空セグメ
ンタル導体構造において、 前記異形素線断面の厚さｈと幅ｗとの比ｗ／ｈが、最小
で０．５としたことを特徴とする電力ケーブル用導体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14952197A JPH10340640A (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | 電力ケーブル用導体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14952197A JPH10340640A (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | 電力ケーブル用導体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10340640A true JPH10340640A (ja) | 1998-12-22 |
Family
ID=15476963
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14952197A Pending JPH10340640A (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | 電力ケーブル用導体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10340640A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010118190A (ja) * | 2008-11-11 | 2010-05-27 | Sumitomo Electric Ind Ltd | ソリッドケーブル |
| CN105845193A (zh) * | 2016-04-20 | 2016-08-10 | 无锡市苏南电缆有限公司 | 一种分层铝合金导体及其退火工艺 |
-
1997
- 1997-06-06 JP JP14952197A patent/JPH10340640A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010118190A (ja) * | 2008-11-11 | 2010-05-27 | Sumitomo Electric Ind Ltd | ソリッドケーブル |
| CN105845193A (zh) * | 2016-04-20 | 2016-08-10 | 无锡市苏南电缆有限公司 | 一种分层铝合金导体及其退火工艺 |
| CN105845193B (zh) * | 2016-04-20 | 2017-08-15 | 无锡市苏南电缆有限公司 | 一种分层铝合金导体及其退火工艺 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060227 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060314 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060704 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |