JPH10340349A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH10340349A
JPH10340349A JP9151813A JP15181397A JPH10340349A JP H10340349 A JPH10340349 A JP H10340349A JP 9151813 A JP9151813 A JP 9151813A JP 15181397 A JP15181397 A JP 15181397A JP H10340349 A JPH10340349 A JP H10340349A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードウェアやソフトウェアを増大させるこ
となく、安価な構成で、かつ、高速に認識対象物の形状
や大きさの判定処理を行なう。 【解決手段】 カメラ部11の人工網膜チップ7は、撮
像した入力画像600をアナログ信号化して、人工網膜
チップ7のセンサセルアレイの各ドットと特定の基準ド
ットとの間の画像信号の差分をアナログ信号S6として
出力する。すると、信号変換部12は、そのアナログ信
号S6を2値化して格納し、1入力画像600分たまる
とそれをディジタル信号S7として判定処理部13に出
力する。このため、カメラ部11から出力されるデータ
量がドット間の画像信号の差分であるアナログ信号S6
であり、また信号変換部12からの出力データはそのア
ナログ信号S6を2値化したものになるので、データ転
送量が減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、認識対象物を撮像
した認識対象画像とそれ以外の背景部分の画像とからな
る入力画像や比較対象画像に基づいて認識対象物の形状
を判定する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13に、従来の画像処理装置の構成を
示す。この従来の画像処理装置は、例えばベルトコンベ
アによって順次搬送されてくる工業製品や、野菜、果物
等の農業製品等の認識対象物の形状や大きさ等を認識を
行うために画像処理を行なうものである。簡単に動作を
説明すると、まず、カメラ部1のCCD6が認識対象物
を撮像した認識対象画像610を含む入力画像600を
取込むと、所定の高解像度でアナログ信号に変換して出
力する。信号変換部2は、そのアナログ信号S1をA/
D変換していったん内部メモリ(図示せず。)に格納等
し、1入力画像600分だけ格納できると、そのA/D
変換後のデータを画像加工前ディジタル信号S2として
出力する。画像データ加工部5は、その画像加工前ディ
ジタル信号S2をCCD6の各ドット毎に2階調に分別
加工等した2値化データと、その2値化データのうち認
識対象画像610を示すデータの座標データをディジタ
ル信号S3として出力し、判定処理部3がその加工後の
ディジタル信号S3に基づいて認識対象物の形状や大き
さ等を認識して、その判定結果を判定結果信号S4とし
て出力する。そして最後に、制御処理部4がその判定結
果信号S4に基づいて各種アクチュエータに対し制御信
号S5を送り、認識対象画像610の形状や大きさ等に
基づいて認識対象物を選別等する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の画像処理装置では、上述したように、カメラ部1の
CCD6が認識対象物を入力画像600として取り込ん
で特定の高解像度の画像アナログ信号S1に変換し、信
号変換部2がその高解像度の画像アナログ信号S1をデ
ィジタル信号S2に変換するようにしていたため、その
後に認識対象物の形状や大きさの認識が行なえるよう
に、その高解像度のディジタル信号S2を2値化等の処
理を行なう画像データ加工部5を設けていた。
【0004】このため、この従来の画像処理装置では、
画像データ加工部5の分だけハードウェアもしくはソフ
トウェア量が増大して、コストがかかると共に、信号変
換部2の後に画像データ加工部5が設けられ、信号変換
部2から画像データ加工部5に転送される高解像度の画
像加工前ディジタル信号S2の量が膨大となるので、デ
ータ転送時間がかかり、形状等の判定処理時間が増大し
て、安価な回路構築および高速処理の妨げになる、とい
う問題があった。
【0005】そこで、本発明は、このような問題点を解
決するためになされたもので、ハードウェアおよびソフ
トウェア量を増大させることなく、安価な構成で、か
つ、高速に認識対象物の形状や大きさの判定処理を行な
うことのできる画像処理装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、受光素子群を有し、その受光素子群に
より認識対象物を撮像した認識対象画像とそれ以外の背
景画像とからなる入力画像を取り込むと共に、上記受光
素子群のうち特定の基準受光素子と順次指定する各受光
素子との間の画像信号の差分を当該各受光素子毎に出力
する画像信号差分出力手段と、上記画像信号差分出力手
段から受光素子毎に出力された上記基準受光素子と各受
光素子との間の画像信号の差分出力を上記認識対象画像
を示す値と上記背景画像を示す値とに2値化して出力す
る2値化手段と、上記2値化手段からの2値化出力に基
づいて上記入力画像中の認識対象物を判定する判定処理
手段と、を具備するものである。
【0007】また、次の発明では、さらに、上記2値化
手段からの2値化出力を入力して、その2値化出力のう
ち認識対象物を示す値をカウントするカウンタを設け、
判定処理手段は、上記カウンタがカウントした認識対象
物を示す値のカウント数により上記入力画像中の認識対
象物を判定することを特徴とするものである。
【0008】また、次の発明では、画像信号差分出力手
段と2値化手段とをそれぞれ2台設け、上記2台の画像
信号差分出力手段がそれぞれ異なる方向から認識対象物
を撮像して異なる方向からの入力画像を取り込むと共
に、それぞれ基準受光素子と各受光素子との間の画像信
号の差分を受光素子毎に出力し、上記2台の2値化手段
は、それぞれ上記画像信号差分出力手段によって上記2
台の画像信号差分出力手段から受光素子毎にそれぞれ出
力された上記基準受光素子と各受光素子との間の画像信
号の差分出力を認識対象物を示す値と背景部分を示す値
との2値に変換し、判定処理手段は、上記2台の2値化
手段によって2値化された上記2台の画像信号差分出力
手段からの差分出力に基づいて、一方向からみた上記認
識対象物の投射面積を検出する一方、他方向からみた認
識対象物の高さを検出し、その認識対象物の面積および
高さにより認識対象部の体積を求めて、上記入力画像中
の認識対象物を判定するものである。
【0009】また、次の発明では、受光素子群を有し、
その受光素子群のうちの一部の受光素子により認識対象
物を撮像した認識対象画像とそれ以外の背景画像とから
なる比較対象画像を取り込む一方、上記受光素子群のう
ちの残りにより基準とする認識対象物を撮像した基準認
識対象画像とそれ以外の背景画像とからなるマスタ画像
を取り込むと共に、上記受光素子群のうち上記比較対象
画像を取り込んだ上記一部の受光素子と、その受光素子
に対応する上記マスタ画像を取り込んだ上記残りの受光
素子とを順次指定してその間の画像信号の差分を出力す
る画像信号差分出力手段と、上記画像信号差分出力手段
から出力される上記比較対象画像を取り込んだ上記一部
の受光素子と上記マスタ画像を取り込んだ上記残りの受
光素子との間の画像信号の差分出力を、マスタ画像と比
較対象画像との間で認識対象物が一致している場合を示
す値と、マスタ画像が比較対象画像であり入力画像が背
景画像である場合を示す値と、比較対象画像が認識対象
画像でありマスタ画像が背景画像である場合を示す値と
に3値化して出力する3値化手段と、上記3値化手段か
らの3値化出力に基づいて上記マスタ画像中の認識対象
画像と上記比較対象画像中の基準認識対象画像との面積
差異を求め、その面積差異により上記比較対象画像中の
認識対象物を判定するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、本発明に係る画像処理装置の実施
の形態1について説明する。図1に、本発明に係る画像
処理装置の実施の形態1の構成を示す。図において、こ
の実施の形態1の画像処理装置は、カメラ部11と、信
号変換部12と、判定処理部13と、制御処理部14か
ら構成されている。
【0011】カメラ部11は、次の図2により詳細に説
明するが、入力画像600を取り込むと共に、入力画像
600を取り込んだ受光素子である特定ドット間の画像
信号の差分をアナログ信号S6として出力する画像信号
差分出力手段としての人工網膜チップ7を有するもので
ある。
【0012】信号変換部12は、カメラ部11の人工網
膜チップ7からの特定ドット間の画像信号の差分出力で
あるアナログ信号S6をディジタル信号S7に変換して
出力するものである。
【0013】判定処理部13は、そのディジタル信号S
7を入力して認識対象物の形状や面積等により認識対象
物を判定してその判定結果を判定結果信号S4として出
力するもの、制御処理部14は従来のものと同様にその
判定結果信号S4信号に基づいて各種アクチュエータに
制御信号S5を送信するものである。
【0014】なお、図中、600は人工網膜チップ7が
認識対象物を撮像した際の入力画像を示しており、61
0は認識対象物を撮像した認識対象画像、620は認識
対象物が撮像されていない部分の背景画像、630はそ
の背景画像のうちの基準ドット桁画像である。
【0015】図2に、この実施の形態1の画像処理装置
におけるカメラ部11の人工網膜チップ7の構成を示
す。人工網膜チップ7は、本発明の画像信号差分出力手
段として機能するもので、マトリクス状に受光素子であ
るセンサセルアレイが2次元配列されたセンサセルアレ
イ71を有し、そのセンサセルを入力画像の各ドットと
すると、アドレス指定した任意のセンサセル、すなわち
入力画像の各ドット同士の加減算結果を1本のアナログ
信号S6として出力する機能を有することを特徴として
おり、この発明では、ドット同士の減算結果である画像
信号の差分を出力するものである。
【0016】ここでは、人工網膜チップ7自身の発明で
はないので、それほど詳細に説明しないが、本出願人が
以前出願した特願平7−95223号(特開平8−29
2998号公報)の発明の名称「画像検出装置および画
像検出方法」の特許出願明細書に記載された画像検出装
置を利用したもので、センサセルアレイ(受光素子)ア
レイ71と、スキャナ72a〜72cと、マルチプレク
サ(MUX)73と、制御回路74と、アンプ75と、
閾値処理回路76と、領域決定回路77と、読み出しM
UX78とから構成されており、特願平7−95223
号の図1に示す画像処理装置からA/D変換器を除いて
構成したものである。なお、センサセルアレイ71のう
ち読み出す領域を限定しない場合は、閾値処理回路76
および領域決定回路77は不要であるので、本発明で
は、これらの回路を設けないようにしても良いし、ま
た、単にこれらの回路を動作させないようにしても良
い。
【0017】このため、制御回路74は、センサセルア
レイ71のうち入力画像600を撮像した各センサセル
である比較対象ドットと、比較対象の際の基準とする基
準ドットとの間の画像信号の差分が所定順序で出力され
るように、順次、比較対象ドットおよび基準ドットの列
アドレスや桁アドレスを順次指定して、比較対象ドット
に対しては非反転出力(+1)、基準ドットに対しては
反転出力(−1)の読出し制御信号をスキャナ72a〜
72cおよびマルチプレクサ73に送信するように構成
されている。なお、これらの回路71〜78の詳細な構
成、および比較対象ドットと基準ドットとの間の画像信
号の差分を出力するための処理については、本出願人が
出願した特願平7−95223号(特開平8−2929
98号公報)の特許出願明細書に記載された画像検出装
置を参照されたい。
【0018】ここで、基準ドットとは、センサセルアレ
イ71が撮像した入力画像600のうちの基準ドット桁
画像630中のドットで、且つ、画像データが読み出さ
れている比較対象ドットと列アドレスの等しいドットの
ことをいう。なお、基準ドット桁画像630は、この実
施の形態1では入力画像600中で認識対象画像610
以外のものとするため、図に示すように、入力画像60
0中においてスキャン方向と直交し、且つ、認識対象画
像610が撮像されていない背景画像620のうちのス
キャン桁(本実施の形態1では、例えば、背景画像62
0の上端の桁とする。)の画像をいい、制御回路74に
よりその桁アドレスが常に固定して設定されたスキャン
桁の画像のことをいう。
【0019】図3に、この実施の形態1の画像処理装置
の信号変換部12の構成を示す。この実施の形態1の信
号変換部12は、2値化処理部12aと、メモリ12b
と、メモリ制御処理部12cとから構成されている。2
値化処理部12aは、カメラ部11から出力された人工
網膜チップ7のセンサセルアレイ71のうち比較対象ド
ットと基準ドットとの間の差分出力データであるアナロ
グ信号S6を、例えば“1”等の認識対象画像610を
示す値と、“0”等の背景画像620を示す値との2値
で表わしたディジタル信号に変換して出力するものであ
り、メモリ12bはそのA/D変換して出力された画像
データ信号を記憶するもの、メモリ制御処理部12cは
メモリ12bからの出力をメモリ制御信号により制御す
るものである。
【0020】次に、この実施の形態1の画像処理装置の
動作を説明する。
【0021】図4に、この実施の形態1の画像処理装置
の動作を示す。まず、カメラ部11の人工網膜チップ7
が認識対象物を撮像して、認識対象画像610を含む入
力画像600を取り込むと、人工網膜チップ7は、その
入力画像600を撮像したセンサセルアレイ71のセン
サセル(受光素子)、すなわち入力画像600の各ドッ
トの内で順次アドレス指定される比較対象ドットの出力
と、基準ドット桁画像630のうちでその比較対象ドッ
トと列アドレスの等しい基準ドットの出力との差分出力
をアナログ信号S1として読み出して信号変換部12に
送信する。
【0022】信号変換部12では、2値化処理部12a
がカメラ部11の人工網膜チップ7からの比較対象ドッ
トと基準ドットとの差分出力であるアナログ信号S1
を、背景画像620を示す例えば“0”と、認識対象画
像610を示す例えば“1”との2値で表わしたディジ
タル信号に変換し、各ドット毎に画像データ格納用のメ
モリ12bに記憶させる(ステップ100)。
【0023】そして、メモリ12bに1画面分、すなわ
ち1入力画像600分のデータが記憶された場合(ステ
ップ110“YES”)、メモリ制御処理部12cがメ
モリ12bに対しメモリ制御信号を送り、その1入力画
像600分のデータをデジタル信号S7として判定処理
部13に送信する(ステップ120)。
【0024】判定処理部13では、信号変換部12から
の1入力画像600分のディジタル信号S7を受信する
と、そのディジタル信号S7に基づいて認識対象画像6
10のドット数および座標を認識して(ステップ13
0)、そのドット数より認識対象物の面積を求めると共
に、その座標より認識対象物の形状を求めて(ステップ
140)、その求めた認識対象物の面積および形状に基
づいて、予め認識対象物の面積と形状とに対応してテー
ブル(図示せず。)等に記憶しておいた判定結果を読み
出して、制御処理部14に送信する(ステップ15
0)。
【0025】すると、制御処理部14では、従来技術の
場合と同様に、判定処理部13からの判定結果に基づい
て、選別機構等の各種アクチュエータ(図示せず。)に
制御信号を送信して動作させることになる。
【0026】図5に、人工網膜チップ7および信号変換
部12における処理を図式化して示す。図において、D
1は、人工網膜チップ7のセンサセルアレイ71が撮像
した入力画像600のうち、桁方向1ドット幅で列方向
(スキャン方向)数ドット幅であるドット群640の比
較対象ドットデータを示しており、D2は、人工網膜チ
ップ7のセンサセルアレイ71が撮像した入力画像60
0のうちでドット群640と列アドレスの等しい基準ド
ット桁画像630のうちのドット650の基準ドットデ
ータを示している。また、D3は、人工網膜チップ7が
アナログ信号S6として出力する比較対象ドットデータ
D1から基準ドットデータD2との間の画像信号の差分
出力データを示しており、660は、メモリ12bに格
納される入力画像600を2値化したデータを白と黒と
により表わしたドットイメージを示している。
【0027】ここで、データD3を参照して信号変換部
12の2値化処理部12aにおける2値化処理を説明す
ると、差分出力データD3を人工網膜チップ7から受信
すると、2値化処理部12aは、0付近の一定範囲、す
なわち基準ドット桁画像630のデータD2からの差分
が一定範囲R1内の背景画像620のデータは、基準ド
ット桁画像630のデータD2とほぼ同じ値になるため
その減算結果が階調の中心付近の値となるので、背景画
像620として例えば“0”に変換する一方、その一定
範囲外R2,R3、すなわち基準ドット桁画像630の
データD2からの差分が一定値より大きいか、あるいは
小さい認識対象部の形状等は明暗差の分階調の中心付近
より離れた値となるので、認識対象画像610として
“1”に変換するようにする。なお、この2値化処理部
12aにおける2値化処理のレンジR1〜R3は、調整
可能で任意に入力画像600に応じて任意に設定可能な
ものである。
【0028】以上のような処理を入力画像600全てに
ついて行なうと、信号変換部12のメモリ12bには、
認識対象画像610を示す“1”の部分が例えば黒く塗
り潰され、背景画像620を示す“0”の部分が白く抜
き打ちされたドットイメージ660のような2値化デー
タが記憶され、この2値化データはメモリ制御処理部1
2cの制御によりメモリ12bから出力されて、判定処
理部13へ送られ、上述のような処理が行なわれること
になる。
【0029】従って、この実施の形態1の画像処理装置
によれば、人工網膜チップ7が入力画像600のうちの
基準ドット桁画像630の画像信号と、入力画像600
を取り込んだ各センサセルの画像信号との減算結果であ
る差分を出力するようにしたので、図11に示す従来技
術のように信号変換部2と判定処理部4との間に画像デ
ータ加工部3を設ける必要がなくなり、ハードウェアや
ソフトウェア(H/W)の量を減少できると共に、信号
変換部と画像データ加工部との間で大量の画像加工前の
ディジタル信号の送信する必要がなくなり、データ転送
量を削減することができ、認識対象物の判定処理を高速
に行なうことができる。
【0030】具体的に数値を挙げて説明すると、データ
転送量の削減では、例えばカメラ部11の解像度が64
0×480ドットで、1ドット当たり256階調(8ビ
ット)であるとし、また信号変換部12のメモリ12b
を1入力画像600の画像データを格納するだけの容量
とすれば、従来技術においては信号変換部2が256階
調(8ビット)のデータを画像データ加工部3に転送し
ていたの対し、この実施の形態1では、カメラ部11か
ら出力されるアナログ信号の差分出力を信号変換部12
の2値化処理部12aがそのまま2階調(1ビット)に
変換した後、メモリ12bに格納して1入力画像600
分記憶してその後出力するので、メモリ量およびデータ
転送量が1/8となり、1入力画像当り約2.45Mb
itのメモリ領域およびデータ転送が、その約1/8の
307Kbitに大幅に削減できることになる。
【0031】実施の形態2.この実施の形態2では、上
記実施の形態1では信号変換部12内に設けたデータ格
納用のメモリ12bを、カウンタに置換することによ
り、H/W削減、処理速度向上を実現したものである。
このため、上記実施の形態1とは、信号変換部とデータ
判定部との構成や機能が異なるだけなので、これらの異
なる点の構成および動作を中心に説明する。
【0032】図6に、この第2実施の形態における信号
変換部22及びデータ判定部23を示す。この実施の形
態2の信号変換部22は、2値化処理部22aと、カウ
ンタ22bと、カウンタ制御処理部22cとから構成さ
れている。2値化処理部22aは、実施の形態1のもの
と同様にカメラ部11から出力された人工網膜チップ7
の比較対象ドットと基準ドットとの間の差分出力である
アナログ信号S6を認識対象画像610を示す値と背景
画像を示す値との2値で表わしたディジタル画像データ
信号に変換して出力するものである。カウンタ22b
は、カウンタ制御処理部22cからのカウンタ制御信号
により、2値化処理部22aからのA/D変換された画
像データ信号中の認識対象画像610を示す“1”をカ
ウントして、認識対象画像610を撮像したセンサセル
(受光素子)のドット数をカウントして、1入力画像6
00分そのドット数をカウントした後出力するものであ
る。
【0033】また、実施の形態2のデータ判定部23
は、認識対象画像610の面積に対応して判定結果をテ
ーブル(図示せず。)等に記憶しており、面積に対応し
た判定結果を出力するものである。なお、信号変換部2
2及びデータ判定部23以外の構成は、図1に示す上記
実施の形態1のものと同じである。
【0034】次に、この実施の形態2の画像処理装置の
動作を、信号変換部22および判定処理部23の処理を
中心に説明する。
【0035】図7に、この実施の形態2の画像処理装置
の動作を示す。まず、カメラ部11の人工網膜チップ7
は、入力画像600を取り込んで、人工網膜チップ7を
構成するセンサセルアレイ71のうち入力画像600を
取り込んだセンサセルである比較対象ドットと、入力画
像600のうちの基準ドット桁画像630を撮像してい
る基準ドットとの間の画像信号の差分出力をアナログ信
号S1として読み出して信号変換部2に送信する。
【0036】信号変換部22では、2値化処理部22a
が人工網膜チップ7からの比較対象ドットと基準ドット
との間の画像信号の差分出力であるアナログ信号S1
を、背景を示す例えば“0”と、認識対象物を示す例え
ば“1”とに2値化して、カウンタ12dへ出力する
(ステップ200)。なお、ここまでの処理は、上記実
施の形態1の場合と同様である。
【0037】すると、この実施の形態2では、カウンタ
12dがカウンタ制御処理部22cからのカウンタ制御
信号により、2値化処理部22aからのディジタル信号
を入力して、そのディジタル信号中に含まれる認識対象
画像610を示す値“1”のときインクリメントして、
認識対象画像610を撮像したセンサセル数であるドッ
ト数をカウントして(ステップ210)、1入力画像6
00分カウントした後、そのカウント数をディジタル信
号S8として判定処理部23へ送信する(ステップ22
0)。
【0038】判定処理部23では、信号変換部22から
のカウンタ数を示すディジタル信号S8を受信して、そ
のディジタル信号S8より認識対象画像610を撮像し
たセンサセルのドット数であるカウント数を検出する
と、そのカウント数より認識対象画像610の面積を求
めて(ステップ230)、予めテーブル(図示せず。)
等により面積と対応して記憶した判定結果を読み出し、
その面積に対応して記憶しておいた判定結果を制御処理
部14に送信する(ステップ240)。すると、制御処
理部14では、判定処理部23からの判定結果に基づい
て、選別機構等の各種アクチュエータに動作信号を送信
するようにする。
【0039】従って、この実施の形態2の画像処理装置
によれば、上記実施の形態1の場合と同様に、人工網膜
チップ7が入力画像600のうちの基準ドット桁画像6
30の画像信号と、入力画像600を取り込んだ各セン
サセルの画像信号との減算結果である差分を出力するよ
うにしたので、信号変換部22と判定処理部23との間
に画像データ加工部を設ける必要がなくなり、S/Wの
量を減少できると共に、信号変換部と画像データ加工部
との間で大量の画像加工前のディジタル信号の送信処理
がなくなるので、データ転送量を削減することができ、
認識対象物の判定処理を高速に行なうことができる。
【0040】また、特に、この実施の形態2では、信号
変換部22に画像データ記憶用のメモリ12bの代わり
に画像データ中に含まれる認識対象画像630を撮像し
ているセンサセル(受光素子)の数であるドット数をカウ
ントするカウンタ2bを設けて、判定処理部23ではそ
のカウント数により認識対象物の面積を判定するように
したので、上記実施の形態1と比べても信号変換部22
から判定処理部13へのデータ転送量がより減少し、判
定処理部23における高速処理が可能になる。
【0041】具体的に数値を挙げて説明すると、データ
転送量の削減では、例えばカメラ部11の解像度が64
0×480ドットで、256階調(8ビット)/ドット
であるとすると、信号変換部に1入力画像の画像格納メ
モリ搭載とすれば、従来技術においては信号変換部2が
256階調(8ビット)のデータを画像データ加工部3
に転送していたの対し、この実施の形態2では、カメラ
部11から出力されるアナログ信号の差分出力を信号変
換部22の2値化処理部22aがそのまま2階調(1ビ
ット)に変換した後、カウンタ12cがその2階調のデ
ータの有意側の値となっているドット数をカウントする
ため、この場合には、最大のドット数が640×480
=307Kドットなり、19ビットカウンタで十分にカ
ウントでき、データ転送量も19ビットの従来技術の1
/130000に大幅に減少させることができることに
なる。
【0042】実施の形態3.この実施の形態3は、上記
第1実施の形態の画像処理装置のカメラ部11および信
号変換部22をそれぞれ2台ずつ設けて、直方体等の立
体形状を有する認識対象物の体積を判定するように構成
したことを特徴とするものである。
【0043】図8に、この実施の形態3の画像処理装置
の全体構成を示す。図において、11a,11bはそれ
ぞれ上記実施の形態1のものと同じ人工網膜チップ7
a,7bを有し、認識対象物800を下方向(垂直方
向)または横方向(水平方向)の直交する2方向から認
識対象物800を撮像する2台のカメラ部、12a,1
2bはそれぞれカメラ部11a,11bからの差分出力
であるアナログ信号S6a,S6bをディジタル信号S
7a,S7bに変換して出力する上記実施の形態1のも
のと同様な2台の信号変換部、44は信号変換部12
a,12bからのディジタル信号S7a,S7bに基づ
いて後述するように認識対象物800の体積を求めて、
その体積に応じた判定結果を制御処理部14に送信する
判定処理部である。
【0044】次に、この実施の形態3の画像処理装置の
動作を説明する。図9に、この実施の形態3の画像処理
装置における処理を図式化して示す。図において、80
0は認識対象物を示しており、810はカメラ部11a
により下方向(垂直方向)から認識対象物800を撮像
した際の入力画像、820は信号変換部22aにより人
工網膜チップ7aからの入力画像600aの出力を2値
化して白と黒とで表示したドットイメージ、830は判
定処理部44においてドットイメージ820より求めた
認識対象物800の下方向からの面積のイメージを示し
ている。
【0045】また、図中、840はカメラ部11bによ
り横方向(水平方向)から認識対象物800を撮像した
際の入力画像を示しており、850は信号変換部22b
により人工網膜チップ7bからの入力画像600bの出
力を2値化して白と黒とで表示した場合のドットイメー
ジ、860は判定処理部44においてドットイメージ8
50により求めた認識対象物800の高さのイメージを
示している。
【0046】このため、この判定処理部44では、信号
変換部22aの出力によリ求めた認識対象物800の上
下方向からの面積データと、信号変換部22bの出力に
よリ求めた認識対象物800の横方向の高さデータとを
積算し、さらにこの積算値に人工網膜チップ7a,7b
のセンサセルアレイ71の1センサセルである1ドット
当たりの撮像体積、すなわち人工網膜チップ7aの1ド
ット当たりの撮像面積と人工網膜チップ7bの1ドット
当たりの撮像長さとの積算値を積算することにより、認
識対象物800の体積を求めることができる。
【0047】そして、この判定処理部44では、認識対
象物800の体積を求めると、予めその認識対象物80
0の体積に対応してテーブル(図示せず。)等に記憶し
ておいた判定結果を読み出して、制御処理部14に送信
する。すると、制御処理部14では、上記実施の形態の
場合と同様に、判定処理部13からの判定結果に基づい
て、選別機構等の各種アクチュエータに動作信号を送信
するようにする。
【0048】従って、この実施の形態3の画像処理装置
によれば、上記実施の形態1の画像処理装置と同様のカ
メラ部11a,11bおよび信号変換部22a,12b
を2つ設け、その2つのカメラ部11a,11bにより
異なる2方向から認識対象物800を撮像して認識対象
物800の面積および高さを抽出し、判定処理部44が
認識対象物800の体積を求めるようにしたので、上記
実施の形態1〜3の場合と同様に、画像データ加工部を
設ける必要がなくなり、H/S量を減少でき、信号変換
部と画像データ加工部との間で大量の画像加工前のディ
ジタル信号の送信処理がなくなるので、データ転送量を
削減することができ、認識対象物の判定処理を高速に行
なうことができると共に、上記実施の形態1〜3による
認識対象物800の投射面積のみによる判定の場合よ
り、より正確に認識対象物800を判定することができ
る。
【0049】実施の形態4.上記実施の形態1〜3で
は、入力画像600毎にその入力画像600のうちの認
識対象画像610以外の基準ドット桁画像630を基準
ドット画像として使用していたため、入力画像600毎
に明るさが異なっていても認識対象物の形状等を判定で
きるものであった。
【0050】これに対し、この実施の形態4では、各入
力画像における認識対象画像がほぼ一定の明るさである
ことを前提として、上記実施の形態2を改良したもの
で、上記実施の形態1〜3のようにカメラ部11が取り
込んだ入力画像600中において背景となる基準ドット
桁画像630と各センサセルである各ドットとの画像信
号の差分出力を求めるようにするものではなく、基準と
する認識対象物を常に撮像して人工網膜チップ7のセン
サセルアレイ71の半分のセンサセルに常に取り込むよ
うにしたり、あるいは基準とする認識対象物を撮像した
マスタ画像を予め人工網膜チップ7のセンサセルアレイ
71の半分のセンサセルに取り込んでおき、そのマスタ
画像と、センサセルアレイ71の残り半分のセルで比較
すべき認識対象物を順次撮像して取り込んだ比較対象画
像との間の面積差異に基づいて認識対象物の形状等を判
定するようにしたことを特徴とするものである。このた
め、上記実施の形態1とは、信号変換部とデータ判定部
との構成や機能が異なるだけなので、これらの異なる点
の構成および動作を中心に説明する。
【0051】図10に、この実施の形態4の信号変換部
32および判定処理部33の構成を示す。実施の形態4
の信号変換部32は、3値化処理部32aと、カウンタ
32bと、カウンタ制御部32cとから構成されてお
り、3値化処理部32aはカメラ部11の人工網膜チッ
プ7からのドット間の差分出力を後述するように例えば
“1”、“0”、“−1”に3値化してディジタル信号
に変換するものである。また、カウンタ32bは、その
“1”、“0”、“−1”に3値化されたディジタル信
号の値に基づいてインクリメントあるいはデクリメント
して比較対象画像とマスタ画像との面積の差異をドット
数によりカウントしてディジタル信号S9として出力す
るもの、カウンタ制御部32cはカウンタ32bの出力
等を制御するものである。
【0052】また、判定処理部33は、予めマスタ画像
中の基準認識対象画像との面積差異に対応した認識対象
画像610の判定結果を記憶しており、カウンタ32b
からのカウント数に対応した認識対象画像の判定結果を
制御処理部14に送信するものである。
【0053】次に、この実施の形態4の画像処理装置の
動作を説明する。
【0054】図11に、この実施の形態4の画像処理装
置の動作を示す。まず、この実施の形態4では、カメラ
部11の人工網膜チップ7が、制御回路74の制御によ
り、人工網膜チップ7のセンサセルアレイ71を構成す
るセンサセル群を上下2つに分けて、例えばその下半分
には一定の基準とする認識対象物を撮像したマスタ画像
を常時取り込むようにする一方、その上半分の残りのセ
ンサセル群には認識対象物を含む比較対象画像を取り込
むと共に、比較対象画像を取り込んだセンサセルである
比較対象ドットと、マスタ画像を撮像している基準ドッ
トとの間の画像信号の差分出力をアナログ信号S1とし
て読み出して信号変換部2に送信する。
【0055】すると、この実施の形態4の信号変換部3
2では、3値化処理部32aが人工網膜チップ7からの
比較対象ドットと基準ドットとの間の画像信号の差分出
力であるアナログ信号S1を、例えば“1”、“0”、
“−1”に3値化してディジタル信号に変換する(ステ
ップ300)。
【0056】図12に、この実施の形態4の人工網膜チ
ップ7および信号変換部32における処理を図式化して
示す。図において、700は、この実施の形態4におい
て、認識対象物を撮像する度に取り込む比較対象画像7
10と、その比較対象画像710と比較するため常時取
り込んでおく固定されたマスタ画像750とからなる人
工網膜チップ7への入力画像を示しており、この実施の
形態4では、実行網膜チップ7のセンサセルアレイ71
のうちそれぞれ上下半分のセンサセルにより撮像される
ものである。720は比較対象画像710中の認識対象
画像、730は比較対象画像710中の背景画像、76
0はマスタ画像750中の認識対象画像、770は比較
対象画像750中の背景画像である。
【0057】また、図において、D4は、人工網膜チッ
プ7が上半分のセンサセルにより取り込んだ比較対象画
像700のうち桁方向1ドット幅で列方向数ドット幅で
あるドット群740のセンサセルからの画像信号のデー
タを示しており、D5は、人工網膜チップ7が入力して
いるマスタ画像750のうちでドット群740の箇所と
対応するドット群780のセンサセルからの画像信号の
データを示している。また、D6は、人工網膜チップ7
が出力するデータD4からデータD5を減算して求めた
データD4とデータD5との間の画像信号の差分出力を
示している。
【0058】ここで、3値化処理部32aの3値化処理
を説明すると、この実施の形態4では、差分出力データ
D6を人工網膜チップ7から入力して、その差分出力デ
ータを所定のしきい値に基づくレンジR4〜R6によ
り、例えば“1”、“0”、“−1”の3値に変換する
ようにする。
【0059】つまり、差分出力データD6において比較
対象画像710とマスタ画像750との画像信号がほぼ
等しい0付近のレンジR4内のデータは、画像一致とし
て例えば“0”に変換する一方、マスタ画像750が背
景画像750hで比較対象画像710が認識対象画像7
10nの場合には、差分出力データD6の値が明暗差の
分階調中心付近より+方向でレンジR4より大きいレン
ジR5に属することになるので例えば“1”に変換し、
さらに、差分出力データD6の値が明暗差の分階調中心
付近より−方向でレンジR4より小さいレンジR6に属
することになるので、例えば“−1”に変換して、差分
出力データD6を3値化することができる。なお、3値
化処理部32aは、実施の形態2の2値化処理部22a
と同様に、差分出力データD6に応じてレンジR4〜R
6の幅を任意に設定することが可能である。
【0060】このようにして、信号変換部32の3値化
処理部32aは、カメラ部11の人工網膜チップ7から
の差分出力データを、それぞれマスタ画像750と比較
対象画像710との間で認識対象画像720,760が
一致している場合と、マスタ画像750のみ背景画像7
60(比較対象画像710のみ認識対象画像720)の
場合と、比較対象画像710のみ背景画像730(マス
タ画像750のみ認識対象画像750)の3つの場合を
示す“0”、“1”、“−1”の3値に分別することが
できる。
【0061】ところで、図11に戻り、この実施の形態
4の動作を説明すると、続いてカウンタ32bが、3値
化処理部32aからの差分出力を“1”、“0”、“−
1”に3値化したディジタル信号を受信すると、マスタ
画像750のみ背景画像770であることを示す“1”
の信号の場合は1だけインクリメントする一方、比較対
象画像710とマスタ画像750とで認識対象画像72
0,760が一致していることを示す“0”の信号の場
合はカウントせず、比較対象画像710のみが背景画像
730であることを示す“−1”の場合には1だけデク
リメントするように動作する(ステップ310)。
【0062】そして、カウンタ32bは、1つの比較対
象画像710分のカウント処理が終了すると、カウンタ
制御処理部32cの制御により、1つの比較対象画像7
10とマスタ画像750との間のドット換算の面積差異
であるカウント値をデータ判定部33に送信する(ステ
ップ320)。なお、カウンタ32bのカウント値が正
である場合は、マスタ画像750より比較対象画像71
0のほうが認識対象画像がそのカウント値のドット分だ
け大きい場合を示しており、負である場合は比較対象画
像710よりマスタ画像750のほうがそのカウント値
のドット分だけ認識対象画像が大きい場合を示している
ことになる。
【0063】そして、判定処理部33では、信号変換部
22から送られてきたカウント値を受信すると、そのカ
ウント値から比較対象画像710とマスタ画像750と
の間における認識対象物の面積差異を割り出して(ステ
ップ330)、その面積差異に対応してテーブル(図示
せず。)等に予め記憶しておいた判定結果を読み出し
て、その判定結果を制御処理部14に送信する(ステッ
プ340)。すると、制御処理部14では、上記実施の
形態2の場合と同様に、判定処理部13からの判定結果
に基づいて、選別機構等の各種アクチュエータに動作信
号を送信するようにする。
【0064】従って、この実施の形態4の画像処理装置
では、人工網膜チップ7の差分出力を利用するようにし
たので、上記実施の形態1〜3の場合と同様に、信号変
換部と判定処理部との間に画像データ加工部を設ける必
要がなくなり、H/S量を減少できると共に、信号変換
部と画像データ加工部との間で大量の画像加工前のディ
ジタル信号の送信処理がなくなるので、データ転送量を
削減することができ、認識対象物の判定処理を高速に行
なうことができる。
【0065】また、特に、この実施の形態4では、人工
網膜チップ7のセンサセルアレイ71の例えば下半分の
センサセルには常時マスタ画像750を取り込ませてお
くとともに、残りの上半分のセンサセルには比較対象画
像710を取り込ませて同時に撮像して、そのマスタ画
像750と比較対象画像710との間で対応するセンサ
セル毎に画像信号の差分出力を出力させ、その差分出力
を3値化してマスタ画像750と比較対象画像710と
の間で認識対象画像720,760の面積差異をカウン
タにより求めて、判定処理部33がその面積差異を示す
カウント数により認識対象画像720の面積の判定を行
うようにしたので、上記実施の形態2の場合よりも、判
定処理部33の判定処理の負担が軽くなり、信号変換部
22から判定処理部13へのデータ転送量を減少させる
ことができると共に、判定処理部13の高速処理が可能
になる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像処理
装置によれば、入力画像を受光素子群を構成する各受光
素子により取り込むと共に、基準とする受光素子と各受
光素子とを順次指定して基準受光素子と各受光素子との
間の画像信号の差分を受光素子毎にアナログ信号として
出力させ、受光素子毎に出力された基準受光素子と各受
光素子との間の画像信号の差分出力を2値化して入力画
像中の認識対象物を判定するようにしたため、従来技術
のように高解像度の画像アナログ信号を高解像度のディ
ジタル信号に変換した後に2値化する必要がなくなり、
画像判定処理に必要なデータ量を初期段階で削減でき
る。
【0067】このため、本発明によれば、ハードウェア
もしくはソフトウェア量が減少すると共に、画像加工前
の大量のディジタル信号の送信する必要がなくなるの
で、データ転送量を削減することができ、認識対象物の
判定処理を高速に行なうことができる。
【0068】また、次の発明では、2値化手段からの2
値化出力中の認識対象物を示す値をカウントするカウン
タを設け、カウンタがカウントした認識対象物を示す値
のカウント数により入力画像中の認識対象物の面積を判
定するようにしたため、カウント結果をデータとして送
信させることにより送信データ量を削減することがで
き、認識対象物の判定処理を高速に行なうことができ
る。
【0069】また、次の発明では、異なる2方向から認
識対象物を撮像して2方向からの入力画像を取り込み、
それぞれの方向からの基準受光素子と各受光素子との間
の画像信号の差分を受光素子毎に出力させ、各方向から
受光素子毎にそれぞれ出力された基準受光素子と各受光
素子との間の画像信号の差分出力を認識対象物を示す値
と背景部分を示す値との2値に変換し、一の方向からの
認識対象物を示す値をカウントして認識対象物の面積を
検出する一方、他の方向からの認識対象物を示す値によ
り認識対象物の高さを検出して、認識対象物の面積およ
び高さより認識対象部の体積を求めて判定するようにし
たため、ハードウェアもしくはソフトウェア量を減少さ
せることなく、しかも大量の画像加工前のディジタル信
号の送信する必要なく、認識対象物の判定処理を高速に
行なうことができる。
【0070】また、次の発明では、入力画像として比較
対象画像とマスタ画像とを取り込み、マスタ画像を取り
込んだ受光素子とその受光素子に対応する比較対象画像
を取り込んだ受光素子との間の画像信号の差分を受光素
子毎に出力させ、その画像信号の差分出力をマスタ画像
および比較対象画像中の認識対象物が一致していること
を示す値と、マスタ画像が認識対象物であり比較対象画
像が背景であることを示す値と、比較対象画像が認識対
象物でありマスタ画像が背景であることを示す値との3
値に変換して、その3値化出力に基づいてマスタ画像中
の認識対象物と比較対象画像中の認識対象物との面積差
異を求め、その面積差異により比較対象画像中の認識対
象物を判定するようにしたため、ハードウェアもしくは
ソフトウェア量を減少させることなく、しかも大量の画
像加工前のディジタル信号の送信する必要なく、認識対
象物の判定処理を高速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像処理装置の実施の形態1の
構成を示す構成図である。
【図2】 実施の形態1の画像処理装置におけるカメラ
部11の人工網膜チップ7の構成を示す構成図である。
【図3】 実施の形態1の画像処理装置の信号変換部1
2の構成を示す構成図である。
【図4】 実施の形態1の画像処理装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図5】 人工網膜チップ7および信号変換部12にお
ける処理を図式化して示す説明図である。
【図6】 第2実施の形態における信号変換部22及び
データ判定部23を示す説明図である。
【図7】 実施の形態2の画像処理装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図8】 実施の形態3の画像処理装置の全体構成を示
す構成図である。
【図9】 実施の形態3の画像処理装置における処理を
図式化して示す説明図である。
【図10】 実施の形態4の信号変換部32および判定
処理部33の構成を示す構成図である。
【図11】 実施の形態4の画像処理装置の動作を示す
フローチャートである。
【図12】 実施の形態4の人工網膜チップ7および信
号変換部32における処理を図式化して示す説明図であ
る。
【図13】 従来の画像処理装置の構成を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
11,11a,11b カメラ部、12,22,32
信号変換部、12a,22a 2値化処理部(2値化手
段)、12b メモリ、12c メモリ制御部、22
b,22c カウンタ、22c,32c カウンタ制御
部、32a 3値化処理部、13,23,33 判定処
理部(判定処理手段)、14 制御処理部、7,7a,
7b 人工網膜チップ(画像信号差分出力手段) 71
センサセルアレイ(受光素子群) 600,700,
810,840 入力画像、610認識対象画像、62
0 背景画像。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光素子群を有し、その受光素子群によ
    り認識対象物を撮像した認識対象画像とそれ以外の背景
    画像とからなる入力画像を取り込むと共に、上記受光素
    子群のうち特定の基準受光素子と順次指定する各受光素
    子との間の画像信号の差分を当該各受光素子毎に出力す
    る画像信号差分出力手段と、 上記画像信号差分出力手段から受光素子毎に出力された
    上記基準受光素子と各受光素子との間の画像信号の差分
    出力を上記認識対象画像を示す値と上記背景画像を示す
    値とに2値化して出力する2値化手段と、 上記2値化手段からの2値化出力に基づいて上記入力画
    像中の認識対象物を判定する判定処理手段と、 を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 さらに、上記2値化手段からの2値化出
    力を入力して、その2値化出力のうち認識対象物を示す
    値をカウントするカウンタを設け、 判定処理手段は、上記カウンタがカウントした認識対象
    物を示す値のカウント数により上記入力画像中の認識対
    象物を判定する、ことを特徴とする請求項1記載の画像
    処理装置。
  3. 【請求項3】 画像信号差分出力手段と2値化手段とを
    それぞれ2台設け、 上記2台の画像信号差分出力手段がそれぞれ異なる方向
    から認識対象物を撮像して異なる方向からの入力画像を
    取り込むと共に、それぞれ基準受光素子と各受光素子と
    の間の画像信号の差分を受光素子毎に出力し、 上記2台の2値化手段は、それぞれ上記画像信号差分出
    力手段によって上記2台の画像信号差分出力手段から受
    光素子毎にそれぞれ出力された上記基準受光素子と各受
    光素子との間の画像信号の差分出力を認識対象物を示す
    値と背景部分を示す値との2値に変換し、 判定処理手段は、上記2台の2値化手段によって2値化
    された上記2台の画像信号差分出力手段からの差分出力
    に基づいて、一方向からみた上記認識対象物の投射面積
    を検出する一方、他方向からみた認識対象物の高さを検
    出し、その認識対象物の面積および高さにより認識対象
    部の体積を求めて、上記入力画像中の認識対象物を判定
    する、ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 受光素子群を有し、その受光素子群のう
    ちの一部の受光素子により認識対象物を撮像した認識対
    象画像とそれ以外の背景画像とからなる比較対象画像を
    取り込む一方、上記受光素子群のうちの残りにより基準
    とする認識対象物を撮像した基準認識対象画像とそれ以
    外の背景画像とからなるマスタ画像を取り込むと共に、
    上記受光素子群のうち上記比較対象画像を取り込んだ上
    記一部の受光素子と、その受光素子に対応する上記マス
    タ画像を取り込んだ上記残りの受光素子とを順次指定し
    てその間の画像信号の差分を出力する画像信号差分出力
    手段と、 上記画像信号差分出力手段から出力される上記比較対象
    画像を取り込んだ上記一部の受光素子と上記マスタ画像
    を取り込んだ上記残りの受光素子との間の画像信号の差
    分出力を、マスタ画像と比較対象画像との間で認識対象
    物が一致している場合を示す値と、マスタ画像が比較対
    象画像であり入力画像が背景画像である場合を示す値
    と、比較対象画像が認識対象画像でありマスタ画像が背
    景画像である場合を示す値とに3値化して出力する3値
    化手段と、 上記3値化手段からの3値化出力に基づいて上記マスタ
    画像中の認識対象画像と上記比較対象画像中の基準認識
    対象画像との面積差異を求め、その面積差異により上記
    比較対象画像中の認識対象物を判定することを特徴とす
    る判定処理手段と、 を具備することを特徴とする画像処理装置。
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