JPH10339315A - アンカーナット - Google Patents
アンカーナットInfo
- Publication number
- JPH10339315A JPH10339315A JP14927897A JP14927897A JPH10339315A JP H10339315 A JPH10339315 A JP H10339315A JP 14927897 A JP14927897 A JP 14927897A JP 14927897 A JP14927897 A JP 14927897A JP H10339315 A JPH10339315 A JP H10339315A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nut
- outer member
- anchor nut
- screw
- internal thread
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単にしかも比較的高い強度をもって硬質材
料に結合させることの可能なアンカーナットを提供す
る。 【解決手段】 雌ねじ3を備えたナット部材4と、雌ね
じの軸線に直行する向きに突出した鋸刃状部分8を備え
た側部が側方へ拡開変形可能なアウタ部材2とを有し、
雌ねじに螺着した雄ねじを捻回させることによるナット
部材の軸線方向移動によってアウタ部材の側部を側方へ
拡開変形させるべく、ナット部材とアウタ部材とがねじ
の軸線方向に相対移動可能だが相対回動は不能に楔手段
を介して係合しており、雌ねじに螺着した雄ねじを締め
込むことによってアウタ部材が拡開し、被取り付け体に
形成された凹所15の側壁に鋸刃状部分が食い込むよう
にする。
料に結合させることの可能なアンカーナットを提供す
る。 【解決手段】 雌ねじ3を備えたナット部材4と、雌ね
じの軸線に直行する向きに突出した鋸刃状部分8を備え
た側部が側方へ拡開変形可能なアウタ部材2とを有し、
雌ねじに螺着した雄ねじを捻回させることによるナット
部材の軸線方向移動によってアウタ部材の側部を側方へ
拡開変形させるべく、ナット部材とアウタ部材とがねじ
の軸線方向に相対移動可能だが相対回動は不能に楔手段
を介して係合しており、雌ねじに螺着した雄ねじを締め
込むことによってアウタ部材が拡開し、被取り付け体に
形成された凹所15の側壁に鋸刃状部分が食い込むよう
にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、そのままではねじ
が効かない材質のものを反復着脱可能にするためのアン
カーナットに関するものである。
が効かない材質のものを反復着脱可能にするためのアン
カーナットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、タップによるねじ孔加工や木ねじ
のねじ込みが効かない人工大理石の如き硬質材料で形成
された天板をシステムキッチンやキャビネットの収納部
にねじ手段をもって固定する場合、ボルトを螺着するた
めのアンカーナットを天板の下面に接着剤で固定する手
法が採られることが一般的であった。
のねじ込みが効かない人工大理石の如き硬質材料で形成
された天板をシステムキッチンやキャビネットの収納部
にねじ手段をもって固定する場合、ボルトを螺着するた
めのアンカーナットを天板の下面に接着剤で固定する手
法が採られることが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、この従来の
手法は、接着剤の実用強度に達するまでの乾燥時間を要
する上、使用する接着剤の性状によっては、加熱装置が
必要であったり、長期間臭気が抜けなかったりするとい
った不都合がある。
手法は、接着剤の実用強度に達するまでの乾燥時間を要
する上、使用する接着剤の性状によっては、加熱装置が
必要であったり、長期間臭気が抜けなかったりするとい
った不都合がある。
【0004】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、
簡単にしかも比較的高い強度をもって硬質材料に結合さ
せることの可能なアンカーナットを提供することにあ
る。
解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、
簡単にしかも比較的高い強度をもって硬質材料に結合さ
せることの可能なアンカーナットを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本発明においては、雌ねじを備えたナット部材
と、雌ねじの軸線に直行する向きに突出した鋸刃状部分
を備えた側部が側方へ拡開変形可能なアウタ部材とを有
し、雌ねじに螺着した雄ねじを捻回させることによるナ
ット部材の軸線方向移動によってアウタ部材の側部を側
方へ拡開変形させるべく、ナット部材とアウタ部材とが
ねじの軸線方向に相対移動可能だが相対回動は不能に楔
手段を介して係合しており、雌ねじに螺着した雄ねじを
締め込むことによってアウタ部材が拡開し、被取り付け
体に形成された凹所の側壁に鋸刃状部分が食い込むよう
にされることを特徴とするアンカーナットを提供するも
のとした。
ために、本発明においては、雌ねじを備えたナット部材
と、雌ねじの軸線に直行する向きに突出した鋸刃状部分
を備えた側部が側方へ拡開変形可能なアウタ部材とを有
し、雌ねじに螺着した雄ねじを捻回させることによるナ
ット部材の軸線方向移動によってアウタ部材の側部を側
方へ拡開変形させるべく、ナット部材とアウタ部材とが
ねじの軸線方向に相対移動可能だが相対回動は不能に楔
手段を介して係合しており、雌ねじに螺着した雄ねじを
締め込むことによってアウタ部材が拡開し、被取り付け
体に形成された凹所の側壁に鋸刃状部分が食い込むよう
にされることを特徴とするアンカーナットを提供するも
のとした。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面に示された実施
例を参照して本発明の構成について詳細に説明する。
例を参照して本発明の構成について詳細に説明する。
【0007】図1〜図7は、本発明に基づき構成された
アンカーナットAを示している。このアンカーナットA
は、インナ部材1とアウタ部材2とからなっている。
アンカーナットAを示している。このアンカーナットA
は、インナ部材1とアウタ部材2とからなっている。
【0008】インナ部材1は、合成樹脂材を射出成型し
てなり、雌ねじ3(図6参照)が形成されたナット部4
と、スペーサ部5と、これら両部4・5を相互に連結す
るループ状板ばね部6とからなっている。
てなり、雌ねじ3(図6参照)が形成されたナット部4
と、スペーサ部5と、これら両部4・5を相互に連結す
るループ状板ばね部6とからなっている。
【0009】アウタ部材2は、ステンレス材のように弾
性に富む板材をΩ形状に曲折してなり、ナット部4を相
対回動不能に受容するホルダ部7と、ぎざぎざの鋸刃状
部分8が外周縁に設けられたフランジ部9とからなって
いる。そしてホルダ部7には、インナ部材1のナット部
4に形成された凸部10に係止するスロット11と、ナ
ット部4を安定に押さえるガイド片12とが設けられて
いる(図5参照)。
性に富む板材をΩ形状に曲折してなり、ナット部4を相
対回動不能に受容するホルダ部7と、ぎざぎざの鋸刃状
部分8が外周縁に設けられたフランジ部9とからなって
いる。そしてホルダ部7には、インナ部材1のナット部
4に形成された凸部10に係止するスロット11と、ナ
ット部4を安定に押さえるガイド片12とが設けられて
いる(図5参照)。
【0010】ホルダ部7のフランジ部9との接続部に
は、フランジ部9側が狭くなる傾斜面13が設けられて
いる。そしてナット部4は、初期状態のホルダ部7の内
周輪郭と概ね等しい輪郭形状をなしており、ホルダ部7
内に概ねぴったりとはまり込むようになっている。
は、フランジ部9側が狭くなる傾斜面13が設けられて
いる。そしてナット部4は、初期状態のホルダ部7の内
周輪郭と概ね等しい輪郭形状をなしており、ホルダ部7
内に概ねぴったりとはまり込むようになっている。
【0011】次にこのアンカーナットAの使用方法につ
いて図8及び図9を参照して説明する。インナ部材1と
アウタ部材2とが相互に係合した状態のアンカーナット
Aを、天板14の下面に予め形成されている凹所15に
入れ込み、キャビネット16側に固着されている例えば
アングル材からなるブラケット17の上面にスペーサ部
5の下面を付き当てる。この状態でブラケット17に穿
設されたボルト挿通孔18を介してナット部4の雌ねじ
3にボルト19を螺着する。そのままボルト19を捻回
させると、ナット部4が軸線方向沿って下向きに移動す
る。すると両者が傾斜面13同士で当接しているので、
楔効果によってホルダ部7が側方へ拡開させられる。
いて図8及び図9を参照して説明する。インナ部材1と
アウタ部材2とが相互に係合した状態のアンカーナット
Aを、天板14の下面に予め形成されている凹所15に
入れ込み、キャビネット16側に固着されている例えば
アングル材からなるブラケット17の上面にスペーサ部
5の下面を付き当てる。この状態でブラケット17に穿
設されたボルト挿通孔18を介してナット部4の雌ねじ
3にボルト19を螺着する。そのままボルト19を捻回
させると、ナット部4が軸線方向沿って下向きに移動す
る。すると両者が傾斜面13同士で当接しているので、
楔効果によってホルダ部7が側方へ拡開させられる。
【0012】これによって凹所15の内壁面にフランジ
部9の鋸刃状部分8が食い込み、アンカーナットAが天
板14に固定され、かつボルト19によってキャビネッ
ト16と天板14とが相互に結合される。
部9の鋸刃状部分8が食い込み、アンカーナットAが天
板14に固定され、かつボルト19によってキャビネッ
ト16と天板14とが相互に結合される。
【0013】この際、フランジ部9は、合成樹脂材から
なるスペーサ部5に摺接しているので、ボルト19を捻
回させるのに抵抗が少なく、かつフランジ部9の側方へ
の変形が円滑に行われる。またナット部4とスペーサ部
5とは板ばね部6を介して一体化されているので、取り
扱いが容易であり、しかもナット部4の軸線方向移動が
阻害されずに済む。
なるスペーサ部5に摺接しているので、ボルト19を捻
回させるのに抵抗が少なく、かつフランジ部9の側方へ
の変形が円滑に行われる。またナット部4とスペーサ部
5とは板ばね部6を介して一体化されているので、取り
扱いが容易であり、しかもナット部4の軸線方向移動が
阻害されずに済む。
【0014】
【発明の効果】このように本発明によれば、きわめて単
純な構造で硬質材に容易に固着できるアンカーナットを
提供し得る。
純な構造で硬質材に容易に固着できるアンカーナットを
提供し得る。
【図1】本発明によるアンカーナットの正面図。
【図2】本発明によるアンカーナットの平面図。
【図3】本発明によるアンカーナットの背面図。
【図4】本発明によるアンカーナットの底面図。
【図5】本発明によるアンカーナットの右側面図。
【図6】図5におけるVI−VI線に沿う断面図。
【図7】図5におけるVII−VII線に沿う断面図。
【図8】本発明によるアンカーナットの締結前の状態を
示す説明図。
示す説明図。
【図9】本発明によるアンカーナットの締結後の状態を
示す説明図。
示す説明図。
1 インナ部材 2 アウタ部材 3 雌ねじ 4 ナット部 5 スペーサ部 6 板ばね部 7 ホルダ部 8 鋸刃状部分 9 フランジ部 10 凸部 11 スロット 12 ガイド片 13 傾斜面 14 天板 15 凹所 16 キャビネット 17 ブラケット 18 ボルト挿通孔 19 ボルト
Claims (2)
- 【請求項1】 雌ねじを備えたナット部材と、雌ねじの
軸線に直行する向きに突出した鋸刃状部分を備えた側部
が側方へ拡開変形可能なアウタ部材とを有し、 前記雌ねじに螺着した雄ねじを捻回させることによる前
記ナット部材の軸線方向移動によって前記アウタ部材の
側部を側方へ拡開変形させるべく、前記ナット部材と前
記アウタ部材とが前記ねじの軸線方向に相対移動可能だ
が相対回動は不能に楔手段を介して係合しており、 前記雌ねじに螺着した雄ねじを締め込むことによって前
記アウタ部材が拡開し、被取り付け体に形成された凹所
の側壁に前記鋸刃状部分が食い込むようにされることを
特徴とするアンカーナット。 - 【請求項2】 前記鋸刃状部分に摺接するスペーサ部
が、撓曲可能な板ばね状部を介して前記ナット部材と連
結された態様に合成樹脂材で一体成形されることを特徴
とする請求項1に記載のアンカーナット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14927897A JPH10339315A (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | アンカーナット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14927897A JPH10339315A (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | アンカーナット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10339315A true JPH10339315A (ja) | 1998-12-22 |
Family
ID=15471722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14927897A Pending JPH10339315A (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | アンカーナット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10339315A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011099528A (ja) * | 2009-11-09 | 2011-05-19 | Tpv Electronics (Fujian) Co Ltd | 空中懸架式ナットを有する明面構造 |
RU167438U1 (ru) * | 2016-04-15 | 2017-01-10 | Игорь Викторович Прохоров | Гайка |
-
1997
- 1997-06-06 JP JP14927897A patent/JPH10339315A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011099528A (ja) * | 2009-11-09 | 2011-05-19 | Tpv Electronics (Fujian) Co Ltd | 空中懸架式ナットを有する明面構造 |
RU167438U1 (ru) * | 2016-04-15 | 2017-01-10 | Игорь Викторович Прохоров | Гайка |
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