JPH10339276A - トロコイド型オイルポンプ - Google Patents

トロコイド型オイルポンプ

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JPH10339276A
JPH10339276A JP14789497A JP14789497A JPH10339276A JP H10339276 A JPH10339276 A JP H10339276A JP 14789497 A JP14789497 A JP 14789497A JP 14789497 A JP14789497 A JP 14789497A JP H10339276 A JPH10339276 A JP H10339276A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer rotor
bypass passage
rotor
oil pump
oil
Prior art date
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Pending
Application number
JP14789497A
Other languages
English (en)
Inventor
Motohisa Suzuki
木 幹 尚 鈴
Tetsuyuki Ogawa
川 哲 之 小
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP14789497A priority Critical patent/JPH10339276A/ja
Publication of JPH10339276A publication Critical patent/JPH10339276A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アウターロータの摺動の潤滑と、アウターロ
ータとインナーロータとの噛み合いによる容積効率向上
のために、オイルポンプの回転数が小さく吐出圧力が小
さきときにのみアウターロータの外周に作動油の一部を
供給すること。 【解決手段】 吐出ポート19から最大容積ポンプ室に
対向するハウジング内周面に作動油を供給するバイパス
通路22を設け、バイパス通路22に作動油の圧力によ
って作動するバルブ21を設けたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トロコイド型オイ
ルポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術としては、特開平7
−151066号公報に開示されるものが知られてい
る。この公報に開示された技術は、円筒状空間を形成す
るハウジングと、円筒状空間内に回転自在に配置され内
歯を有するアウターロータと、内歯と係合する外歯を有
し前記アウターロータ内に回転自在に配設されると共に
アウターロータとの間で膨張および圧縮を繰り返す複数
のポンプ室を形成するインナーロータと、円筒状空間に
連通する吸入ポートおよび突出ポートとからなるトロコ
イド型オイルポンプであって、ハウジング内周面に配置
した潤滑溝と、この潤滑溝を介して吐出ポートに連通す
る油溝を形成したものである。この構成によって、アウ
ターロータの内歯とインナーロータの外歯との間に発生
する隙間を極力小さくするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
トロコイド型オイルポンプにおいては、アウターロータ
とインナーロータの回転変動や、アウターロータとハウ
ジングとの間のクリアランス、アウターロータとインナ
ーロータとの間のクリアランスを減少させて容積効率を
向上させるために、ハウジングの空間形成部、アウター
ロータおよびインナーロータを極めて高い寸法精度で加
工する必要がある。また、吐出ポートから潤滑溝を介し
て油溝にオイルを導いているため、導かれる油量はポン
プの吐出油量に応じて変動し、ポンプの回転数が大きい
場合には、油溝導く油量が増えてアウターロータの外周
から必要以上の押し付け力でアウターロータの内歯をイ
ンナーロータの外歯へ押し付ける不具合が発生する場合
がある。
【0004】本発明は、上記の従来技術の問題点を解決
したトロコイド型オイルポンプを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明において
講じた手段は、円筒状空間を形成するハウジングと、円
筒状空間内に回転自在に配置され内歯を有するアウター
ロータと、内歯と係合する外歯を有しアウターロータ内
に回転自在に配設されると共にアウターロータとの間で
膨張および圧縮を繰り返す複数のポンプ室を形成するイ
ンナーロータと、円筒状空間に連通する吸入ポートおよ
び突出ポートとからなるトロコイド型オイルポンプにお
いて、一端を前記吐出ポートに連通させ、他端をハウジ
ングの内周面に連通させたバイパス通路を形成したこと
である。この構成とすることによって、アウターロータ
を潤滑させるためにハウジングの内周部とアウターロー
タの外周部との間にオイルを供給する位置をバイパス通
路の他端の任意の位置に設定することが可能となる。
【0006】請求項2の発明において講じた手段は、バ
イパス通路を流れる流体が所定圧以上になったときにの
みバイパス通路を連通させるバルブをバイパス通路に設
けたことである。この構成とすることによって、吐出ポ
ートの吐出圧力に応じてバイパス通路に設けたバルブが
バイパス通路を遮断するので、ハウジングの内周部とア
ウターロータの外周部との間に高い圧力の流体が流れ込
むことを制限することが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るトロコイド型
オイルポンプの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0008】図1には、本発明を用いた実施の形態のト
ロコイド型オイルポンプの断面を示している。
【0009】図1に示すトロコイド型オイルポンプ10
は、図示しないエンジンのシリンダブロックにハウジン
グ11が固定されている。ハウジング11は円筒状空間
13を有する鉄製のスペーサ12を備えている。円筒状
空間13の内部には、アウターロータ14が回転自在に
配置され、アウターロータ14の外周面はスペーサ12
の内周面に当接している。アウターロータ14の内周面
には複数の内歯14aを有しており、アウターロータ1
4内にはこの内歯14aに係合する複数の外歯15aを
有するインナーロータ15が回転自在に配置されてい
る。このインナーロータ15はハウジング11に軸支さ
れる回転軸16により駆動され、インナーロータ15の
回転中心はアウターロータ14の回転中心に対して偏心
している。なお、回転軸16は、図示しないエンジンの
クランクシャフトに直結されていても、クランクシャフ
トからタイミングチェーン又はタイミングベルトおよび
タイミングプーリ(共に図示されていない)を介しても
よい。アウターロータ14の内歯14aとインナーロー
タ15の外歯15aとの間には、膨張又は圧縮を繰り返
す複数のポンプ室17が形成され、そのうちの1つのポ
ンプ室である17aは、容積が最大となるポンプ室であ
る。ハウジング11の円筒状空間13の底部に位置する
部分には、作動油を導入するための吸入ポート18が形
成され、円筒状空間13に連通している。更に、ハウジ
ング11の円筒状空間13の底部に位置する部分には、
作動油を吐出するための吐出ポート19も形成され、円
筒状空間13に連通している。なお、吸入ポート18と
吐出ポート19は、前述の最大ポンプ室17aと連通し
ない位置に形成されている。従って、吸入ポート18か
ら導入された作用油がポンプ室17の容積変化により、
最大ポンプ室17aの容積に膨張したのちに、吐出ポー
ト19から吐出されるようになっている。
【0010】図2は、図1のAで囲った部分のスペーサ
12の内周面の拡大斜視図である。図1および図2に示
されるように、スペーサ12の内周面には吐出ポートに
連通するように潤滑溝20が形成され、回転軸16の軸
方向に延存している。この潤滑溝20は、アウターロー
タ14の外周面全域に微量の作動油を供給し、アウター
ロータ14の回転時の潤滑を行うものである。
【0011】更に、図1および図2に示されるように、
ハウジング11にはスプールバルブ21を備えたバイパ
ス通路22が形成されている。バイパス通路22の導入
側端部23は吐出ポート19に連通しており、排出側端
部24は油溝25に連通している。油溝25はスペーサ
12の内周面で、最大容積ポンプ室17aに対向する位
置に配置され、バイパス通路22を介して吐出ポート1
9と連通している。なお、油溝25はアウターロータ1
4の円周方向に延在している。バイパス通路22は、ス
プールバルブ21より上流側にバイパス通路より分岐す
る分岐通路26を備えている。スプールバルブ21は、
大径部27a、27bと大径部27a、27bに挟まれ
た小径部27cとからなるバルブ本体27、バルブ本体
27を図示右方向に付勢するコイルスプリング28およ
びバルブ本体27の大径部27bの外側に取り付けられ
たストッパ29から構成されている。分岐通路26は、
バルブ本体27のコイルスプリング28に対向する側面
に導かれており、分岐通路26の圧力上昇により、コイ
ルスプリング28の力に抗してバルブ本体27を図示左
方向に移動する。従って、スプールバルブ21は、バイ
パス通路22を流れる作動油の流体圧が低いとき、例え
ばオイルポンプの回転数が低回転から中回転域の場合に
は、バイパス通路22の連通を許容する。また、スプー
ルバルブ21は、バイパス通路22を流れる作動油の流
体圧が上がるとき、例えばオイルポンプの回転数が高回
転域となったときに、バイパス通路22の連通を閉鎖す
る。
【0012】上記の如く構成されたトロコイド型オイル
ポンプ10の作用について説明する。
【0013】回転軸16の回転に伴いインナーロータ1
5が時計の回転と反対方向に回転して、インナーロータ
15の外歯15aと係合する内歯14aを備えたアウタ
ーロータ14も回転軸16と同じ方向に回転する。この
回転により、ポンプ室17の容積変化により周知のポン
プ作用が行われる。ここでポンプ室17の内圧は、吸入
ポート18、吐出ポート19のいずれにもに連通しない
17aの位置で最大圧力となり、この圧力で吐出ポート
19に連通すると作動油が吐出ポート19を介してポン
プ10の外部へ吐出し供給される。
【0014】このとき、吐出ポート19と連通する潤滑
溝20を介して微量の作動油がアウターロータ14の外
周面に潤滑する。更に、トロコイド型オイルポンプ10
の回転数が低回転から中回転域等の吐出圧力が小さい状
態においては、吐出ポート19から吐出される作動油の
圧力が小さいことにより分岐通路26内の圧力がコイル
スプリング28の付勢力よりも小さくスプールバルブ2
1が開放状態となって、作動油の一部をバイパス通路2
2を介して油溝25に供給される。油溝25に供給され
た作動油は、最大容積ポンプ室17aの位置に対応する
アウターロータ14の外周側に作用し、インナーロータ
15の外歯15aとアウターロータ14の内歯14aと
を隙間なく噛み合うように付勢する。また、トロコイド
型オイルポンプ10の回転数が高回転域等の吐出圧力が
高圧となる状態においては、分岐通路26内の圧力がコ
イルスプリング28の付勢力よりも大きくなり、スプー
ルバルブ21がバイパス通路22の連通を閉鎖すること
により吐出ポート19の作動油を油溝25へ供給するこ
とを停止する。つまり、油溝25に供給される作動油
は、トロコイド型オイルポンプ10の回転数が小さく、
容積室17の作動油の圧力が小さくなることにより、イ
ンナーロータ15の外歯15aとアウターロータ14の
内歯14aとの間にガタが発生する場合のみに、アウタ
ーロータ14を内側に押さえつけるように作用する。従
って、内歯14aと外歯15aとの打音および噛み合い
音を防止できる。また、油溝25に供給される作動油が
アウターロータ14に作用する力は、トロコイド型オイ
ルポンプ10の回転数が小さいときの吐出ポート19の
油圧であり、必要以上の強い力でアウターロータ14を
内側に押さえつけることがなく、トロコイド型オイルポ
ンプ10の摺動ロス、内歯14aと外歯15aとの歯先
の摩耗を低減することができる。
【0015】
【発明の効果】上記した請求項1の発明によれば、円筒
状空間を形成するハウジングと、円筒状空間内に回転自
在に配置され内歯を有するアウターロータと、内歯と係
合する外歯を有しアウターロータ内に回転自在に配設さ
れると共にアウターロータとの間で膨張および圧縮を繰
り返す複数のポンプ室を形成するインナーロータと、円
筒状空間に連通する吸入ポートおよび突出ポートとから
なるトロコイド型オイルポンプにおいて、一端を前記突
出ポートに連通させ、他端をハウジングの内周面に連通
させたバイパス通路を形成したことである。この構成と
することによって、アウターロータを潤滑させるために
ハウジングの内周部とアウターロータの外周部との間に
オイルを供給する位置をバイパス通路の他端の任意の位
置に設定することができる。
【0016】請求項2の発明において講じた手段は、バ
イパス通路を流れる流体が所定圧以上になったときにの
みバイパス通路を連通させるバルブをバイパス通路に設
けたことである。この構成とすることによって、吐出ポ
ートの吐出圧力に応じてバイパス通路に設けたバルブが
バイパス通路を遮断するので、ハウジングの内周部とア
ウターロータの外周部との間に高い圧力の流体が流れ込
むことを制限することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のトロコイド型オイルポン
プの平面図である。
【図2】図1のAで囲んだ部分の油溝および潤滑溝の斜
視図である。
【符号の説明】
10・・・トロコイド型オイルポンプ 11・・・ハウジング 13・・・円筒状空間 14・・・アウターロータ 15・・・インナーロータ 17・・・ポンプ室 18・・・吸入ポート 19・・・吐出ポート 21・・・バルブ 22・・・バイパス通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状空間を形成するハウジングと、前
    記円筒状空間内に回転自在に配置され内歯を有するアウ
    ターロータと、前記内歯と係合する外歯を有し前記アウ
    ターロータ内に回転自在に配設されると共に前記アウタ
    ーロータとの間で膨張および圧縮を繰り返す複数のポン
    プ室を形成するインナーロータと、前記円筒状空間に連
    通する吸入ポートおよび突出ポートとからなるトロコイ
    ド型オイルポンプにおいて、 一端を前記突出ポートに連通させ、他端を前記ハウジン
    グの内周面に連通させたバイパス通路を形成したことを
    特徴とするトロコイド型オイルポンプ。
  2. 【請求項2】 前記バイパス通路を流れる流体が所定圧
    以上になったときにのみ前記バイパス通路を連通させる
    バルブを前記バイパス通路に設けたことを特徴とする請
    求項1記載のトロコイド型オイルポンプ。
JP14789497A 1997-06-05 1997-06-05 トロコイド型オイルポンプ Pending JPH10339276A (ja)

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JP14789497A JPH10339276A (ja) 1997-06-05 1997-06-05 トロコイド型オイルポンプ

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JP (1) JPH10339276A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020052538A (ko) * 2000-12-26 2002-07-04 이계안 차량의 오일펌프내 압력 제어장치
JP2014148911A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Aisin Seiki Co Ltd トロコイドポンプ
JP2014181606A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Honda Motor Co Ltd オイルポンプ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020052538A (ko) * 2000-12-26 2002-07-04 이계안 차량의 오일펌프내 압력 제어장치
JP2014148911A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Aisin Seiki Co Ltd トロコイドポンプ
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