JPH10339073A - 窓枠部の漏水防止構造及び工法 - Google Patents
窓枠部の漏水防止構造及び工法Info
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- JPH10339073A JPH10339073A JP16507097A JP16507097A JPH10339073A JP H10339073 A JPH10339073 A JP H10339073A JP 16507097 A JP16507097 A JP 16507097A JP 16507097 A JP16507097 A JP 16507097A JP H10339073 A JPH10339073 A JP H10339073A
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- water leakage
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コンクリート建物外壁の開口部周辺の水漏れ
を特殊な構造材等を用いずに簡単に施工する。 【解決手段】 窓枠４等を取付ける外壁１の開口部内面
２にポリマーセメントの接着層７を形成してから窓枠等
との空間６に防水モルタル層８を充填する。
を特殊な構造材等を用いずに簡単に施工する。 【解決手段】 窓枠４等を取付ける外壁１の開口部内面
２にポリマーセメントの接着層７を形成してから窓枠等
との空間６に防水モルタル層８を充填する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンクリート建
物におけるサッシ窓枠又は扉枠周辺のコンクリート外壁
部からの漏水を防止する構造及び工法に関する。
物におけるサッシ窓枠又は扉枠周辺のコンクリート外壁
部からの漏水を防止する構造及び工法に関する。
【０００２】
【従来の技術】コンクリート外壁中に埋設されたサッシ
窓枠の周辺部から漏水し易いことは周知であって、この
防水手段としてサッシ窓枠の裏面にゴム製の鍔を連設し
てコンクリート壁体内に埋設する構造（特開昭６３−９
７７８８）や、サッシ枠の外側に伸縮性シール材を貼着
してモルタル壁を構成する方法（特開平３−３９５８
６）が提案されている。上記従来工法は、漏水がサッシ
の金属枠とモルタル層との間に生ずる隙間に起因すると
考えているものであるが、実際の建物を調査するとモル
タルとサッシ窓枠等との隙間よりも充填するモルタルと
コンクリート壁との接合部付近で漏水していることの方
が多い。
窓枠の周辺部から漏水し易いことは周知であって、この
防水手段としてサッシ窓枠の裏面にゴム製の鍔を連設し
てコンクリート壁体内に埋設する構造（特開昭６３−９
７７８８）や、サッシ枠の外側に伸縮性シール材を貼着
してモルタル壁を構成する方法（特開平３−３９５８
６）が提案されている。上記従来工法は、漏水がサッシ
の金属枠とモルタル層との間に生ずる隙間に起因すると
考えているものであるが、実際の建物を調査するとモル
タルとサッシ窓枠等との隙間よりも充填するモルタルと
コンクリート壁との接合部付近で漏水していることの方
が多い。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、鉄筋コンク
リート建物の外壁開口部にサッシ窓枠又は扉枠（以下単
に窓枠という）を取付ける場合、枠体外周に充填するモ
ルタルとコンクリート開口部内面との接着を強固にでき
る構造及び工法を提供するものである。
リート建物の外壁開口部にサッシ窓枠又は扉枠（以下単
に窓枠という）を取付ける場合、枠体外周に充填するモ
ルタルとコンクリート開口部内面との接着を強固にでき
る構造及び工法を提供するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は鉄筋コンクリー
ト開口部内面にポリマーセメントペーストを１〜３ｍｍ
厚さに塗布し、２週間以内の適時に窓枠との間にセメン
トモルタルを充填するものであって、ポリマーセメント
ペーストはポリマーがエチレン酢酸ビニル系、アクリル
酸エステル系、ＳＢＲ系のものである。充填する防水モ
ルタルは通常の防水モルタル（防水剤入りモルタル）の
他、エチレン酢酸ビニル系、アクリル酸エステル系、Ｓ
ＢＲ系のポリマーを樹脂固形分換算で１〜１０重量部の
範囲で混和したポリマー防水モルタルがよい。ポリマー
セメントペースト層はコンクリートとの親和性がよく、
更に適度の保水性を保持していることによって振動及び
衝撃に対しても優れた性質を備え、長期間漏水防止効果
を発揮するものである。
ト開口部内面にポリマーセメントペーストを１〜３ｍｍ
厚さに塗布し、２週間以内の適時に窓枠との間にセメン
トモルタルを充填するものであって、ポリマーセメント
ペーストはポリマーがエチレン酢酸ビニル系、アクリル
酸エステル系、ＳＢＲ系のものである。充填する防水モ
ルタルは通常の防水モルタル（防水剤入りモルタル）の
他、エチレン酢酸ビニル系、アクリル酸エステル系、Ｓ
ＢＲ系のポリマーを樹脂固形分換算で１〜１０重量部の
範囲で混和したポリマー防水モルタルがよい。ポリマー
セメントペースト層はコンクリートとの親和性がよく、
更に適度の保水性を保持していることによって振動及び
衝撃に対しても優れた性質を備え、長期間漏水防止効果
を発揮するものである。
【０００５】
【実施例】図は、窓枠の防水構造を示すものである。１
はコンクリート外壁、２は開口部内面、３は開口部であ
ってサッシ窓枠４が支持片５によって支持されている。
６はモルタル充填空間である。７は開口部内面に厚さ約
３ｍｍで塗布されたポリマーセメントペーストの接着
層、８は充填した防水モルタル層であって厚さを６０ｍ
ｍとした。上記構造においてポリマーセメントペースト
としてエチレン酢酸ビニル系ポリマーを固形分換算で
４．５重量％粉体に添加してなるＮＳボンドスーパー又
は伸長性アクリル酸エステル系ポリマーを固形分換算で
３５．７重量％粉体に添加した伸長性ポリマーセメント
ペーストＺ−１０（共に日本化成株式会社製）の２種を
用いた。また、防水モルタルは、水練りした防水モルタ
ルと、ＥＶＡ系エマルジョン（ＮＳハイフレックス：日
本化成株式会社製）を粉体１００重量部に対して樹脂固
形分換算で４重量部混入したポリマー防水モルタルを施
工した。モルタル層の施工を接着層の塗布直後、１日
後、１４日後として漏水試験を行なった結果は表１のよ
うであった。
はコンクリート外壁、２は開口部内面、３は開口部であ
ってサッシ窓枠４が支持片５によって支持されている。
６はモルタル充填空間である。７は開口部内面に厚さ約
３ｍｍで塗布されたポリマーセメントペーストの接着
層、８は充填した防水モルタル層であって厚さを６０ｍ
ｍとした。上記構造においてポリマーセメントペースト
としてエチレン酢酸ビニル系ポリマーを固形分換算で
４．５重量％粉体に添加してなるＮＳボンドスーパー又
は伸長性アクリル酸エステル系ポリマーを固形分換算で
３５．７重量％粉体に添加した伸長性ポリマーセメント
ペーストＺ−１０（共に日本化成株式会社製）の２種を
用いた。また、防水モルタルは、水練りした防水モルタ
ルと、ＥＶＡ系エマルジョン（ＮＳハイフレックス：日
本化成株式会社製）を粉体１００重量部に対して樹脂固
形分換算で４重量部混入したポリマー防水モルタルを施
工した。モルタル層の施工を接着層の塗布直後、１日
後、１４日後として漏水試験を行なった結果は表１のよ
うであった。
【０００６】
【表１】
【０００７】例１、例３のポリマーペーストは夫々ＥＶ
Ａ系ポリマーペーストであり、例２の伸長性ポリマーペ
ーストはアクリル酸エステル系ポリマーペーストであ
る。
Ａ系ポリマーペーストであり、例２の伸長性ポリマーペ
ーストはアクリル酸エステル系ポリマーペーストであ
る。
【０００８】漏水試験は、モルタルの材令が３カ月とな
ったときに５０ｃｍ離れた場所から高圧洗浄機（圧力７
０ｋｇｆ／ｃｍ2、水の吐出量７００ｌ／ｈ：日産アル
ティア株式会社製）で１０分間噴霧して漏水の有無を観
察した。比較例はコンクリート開口部内面に直接各モル
タルを充填したものである。
ったときに５０ｃｍ離れた場所から高圧洗浄機（圧力７
０ｋｇｆ／ｃｍ2、水の吐出量７００ｌ／ｈ：日産アル
ティア株式会社製）で１０分間噴霧して漏水の有無を観
察した。比較例はコンクリート開口部内面に直接各モル
タルを充填したものである。
【０００９】接着力の強さをみるためコンクリート板に
各接着剤を３ｍｍ厚さで塗布し、防水モルタルを上記と
同様にして厚さ３０ｍｍで塗布したものの試験結果は表
２のようであった。接着強さ試験は、モルタル塗布後、
材令が２８日となったときにダイヤモンドカッターによ
り４０×４０ｍｍになるようコンクリートに達するまで
の切り込みを入れて引張試験機（建研式）を用いて測定
した。
各接着剤を３ｍｍ厚さで塗布し、防水モルタルを上記と
同様にして厚さ３０ｍｍで塗布したものの試験結果は表
２のようであった。接着強さ試験は、モルタル塗布後、
材令が２８日となったときにダイヤモンドカッターによ
り４０×４０ｍｍになるようコンクリートに達するまで
の切り込みを入れて引張試験機（建研式）を用いて測定
した。
【００１０】
【表２】
【００１１】上記各実施例は比較例に較べて極めて大き
な接着強さを有し、これが漏水防止性能に寄与している
ことは明らかである。また、充填モルタルにポリマーを
混入したポリマー防水モルタルの場合は例３に示す如く
接着強さがさらに向上し、漏水防止効果も一層向上す
る。接着層を施工した後充填モルタルを塗布するまでの
時間は、直後、１日後及び１４日後いずれも良好である
から作業時間に拘束されずに使用できる。これに対して
比較例のように接着層がない場合は、接着強さが極めて
小さく、充填モルタルにポリマーを混入してもその値は
格段に低い。そして、表１の如く漏水試験においては裏
面からの漏水が認められた。これらによってポリマーペ
ーストを接着層として防水モルタルを充填した窓枠部の
構造が漏水防止に有効であることが明らかである。
な接着強さを有し、これが漏水防止性能に寄与している
ことは明らかである。また、充填モルタルにポリマーを
混入したポリマー防水モルタルの場合は例３に示す如く
接着強さがさらに向上し、漏水防止効果も一層向上す
る。接着層を施工した後充填モルタルを塗布するまでの
時間は、直後、１日後及び１４日後いずれも良好である
から作業時間に拘束されずに使用できる。これに対して
比較例のように接着層がない場合は、接着強さが極めて
小さく、充填モルタルにポリマーを混入してもその値は
格段に低い。そして、表１の如く漏水試験においては裏
面からの漏水が認められた。これらによってポリマーペ
ーストを接着層として防水モルタルを充填した窓枠部の
構造が漏水防止に有効であることが明らかである。
【図１】実施例の部分平面図。
【図２】モルタル充填後のＡ−Ａ断面図。
１ コンクリート外壁 ２ 開口部内面 ４ サッシ窓枠 ５ 支持片 ７ ポリマーセメントペースト ８ 防水モルタル層
Claims (3)
- 【請求項１】 鉄筋コンクリート外壁のサッシ窓枠取付
構造において、コンクリート開口内面に厚さ１ｍｍ〜３
ｍｍのポリマーセメントペースト接着層が設けられ、窓
枠との間に防水セメントモルタルが充填されてなる窓枠
部の漏水防止構造。 - 【請求項２】 充填モルタルがエチレン酢酸ビニル系、
アクリル酸エステル系又はＳＢＲ系ポリマーを混和した
ポリマー防水セメントモルタルである請求項１記載の窓
枠部の漏水防止構造。 - 【請求項３】 鉄筋コンクリート外壁にサッシ窓枠を装
着するに当り、コンクリート開口内面に予め１ｍｍ〜３
ｍｍのポリマーセメントペースト接着層を形成して窓枠
を開口部に支持して防水セメントモルタル又はポリマー
防水セメントモルタルを充填することを特徴とする窓枠
部の漏水防止工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16507097A JP2951921B2 (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | 窓枠部の漏水防止構造及び工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16507097A JP2951921B2 (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | 窓枠部の漏水防止構造及び工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10339073A true JPH10339073A (ja) | 1998-12-22 |
| JP2951921B2 JP2951921B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=15805306
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16507097A Expired - Fee Related JP2951921B2 (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | 窓枠部の漏水防止構造及び工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2951921B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109083305A (zh) * | 2018-08-22 | 2018-12-25 | 江苏南通三建集团股份有限公司 | 建筑物外窗周边防渗漏施工工艺 |
| CN109441289A (zh) * | 2018-12-21 | 2019-03-08 | 上海建工七建集团有限公司 | 一种外窗框防水节点结构及其施工方法 |
-
1997
- 1997-06-06 JP JP16507097A patent/JP2951921B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109083305A (zh) * | 2018-08-22 | 2018-12-25 | 江苏南通三建集团股份有限公司 | 建筑物外窗周边防渗漏施工工艺 |
| CN109441289A (zh) * | 2018-12-21 | 2019-03-08 | 上海建工七建集团有限公司 | 一种外窗框防水节点结构及其施工方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2951921B2 (ja) | 1999-09-20 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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