JPH10338352A - ケース積付け・取出し設備 - Google Patents

ケース積付け・取出し設備

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JPH10338352A
JPH10338352A JP15387097A JP15387097A JPH10338352A JP H10338352 A JPH10338352 A JP H10338352A JP 15387097 A JP15387097 A JP 15387097A JP 15387097 A JP15387097 A JP 15387097A JP H10338352 A JPH10338352 A JP H10338352A
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JP
Japan
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case
unloading
stacking
pallet
loading
Prior art date
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Pending
Application number
JP15387097A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Matsumaru
勉 松丸
Junichi Sudo
淳一 須藤
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Toyo Kanetsu KK
Original Assignee
Toyo Kanetsu KK
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Publication date
Application filed by Toyo Kanetsu KK filed Critical Toyo Kanetsu KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケース積み付け・取り出し効率を大幅に向上
させる。 【解決手段】 搬入・搬出装置20は、つば付ケースW
を搬入又は搬出する。段積み・段ばらし装置40は、つ
ば付ケースWを複数段に段積みし、又は1段1個に段ば
らしする。積み付け・取り出し装置90は、断面略I字
状のセンター把持部材91と、断面略コの字状の一対の
サイド把持部材92を備える。積み付け・取り出し装置
90は、つば付ケースWの最下段のつば付ケースWを、
つば付ケースWの深さに応じて各把持部材91,92の
上側又は下側ケース支持突起で保持し、複数段まとめて
カゴ車型パレット112又は整列・払い出し装置60に
移載する。パレット導入装置110は、空のカゴ車型パ
レット112、又はつば付ケースWを段積み状態で収容
したカゴ車型パレット112を導入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フランジ状の上縁
部を有するつば付ケースを、複数段まとめてパレットに
積付け、又は取り出すケース積付け・取出し設備に関
し、詳しくは深さの異なるつば付ケースをパレットに積
付け、又は取り出すための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特公平5−71493号公報に
は、図14に示すように、ケース積付装置130とし
て、整列装置131によって整列させられたつば付ケー
ス132を、把持装置133によって把持してカゴ車型
パレット134内に積付けるものが記載されている。
【0003】整列装置131は、つば付ケース132を
1列2個の2列1段に整列させ、計4個のつば付ケース
132を1単位とする。把持装置133は、センター保
持アーム及び一対のサイド保持アームからなる保持アー
ム(図示しない)によって、4個単位のつば付ケース1
32を把持して持ち上げるとともに、カゴ車型パレット
134の底部棚135上に降ろす。すなわち把持装置1
33においては、各保持アームがそれぞれ、上面をつば
付ケース132のフランジ状のつば部136の下面に当
接させた状態で昇降装置137によって上昇され、つば
付ケース132を持ち上げる。そして各保持アームはそ
れぞれ、カゴ車型パレット134側に水平移動され、所
定の位置で下降してつば付ケース132をカゴ車型パレ
ット134の底部棚135上に降ろす。以後、上述と同
様の過程を経て、把持装置133は、つば付ケース13
2をカゴ車型パレット134内に複数段に積み上げる。
【0004】また特公平6−51522号公報には、図
15に示すように、ケース取出し装置140として、カ
ゴ車型パレット141内に段状に積み上げられたつば付
ケース142を、把持装置143によって把持してカゴ
車型パレット141から取り出すものが記載されてい
る。
【0005】把持装置143は、センター保持アーム及
び一対のサイド保持アームからなる保持アーム(図示し
ない)によって、1列2個の2列1段、計4個のつば付
ケース142を把持して持ち上げるとともに、カゴ車型
パレット141から払出し装置144に移載する。
【0006】すなわち把持装置143においては、各保
持アームがそれぞれ、上面を最上段のつば付ケース14
2のフランジ状のつば部145の下面に当接させた状態
で、昇降装置146によって上昇され、最上段の4個の
つば付ケース142を持ち上げる。そして各保持アーム
はそれぞれ、カゴ車型パレット141内から払出し装置
144側に水平移動され、所定の位置で下降して4個の
つば付ケース142を、払出し装置144の払出しコン
ベヤ147上に取り出す。以後、上述と同様の過程を経
て、把持装置143は各段の4個のつば付ケース142
をカゴ車型パレット141から払出しコンベヤ147上
に取り出す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のケース
積付装置130及びケース取出し装置140では、ケー
スの積付け及び取出しをそれぞれ別個の装置130,1
40で行っている。したがって、ケースの積付け及び取
出しの両方を1台の装置で行うことができず、コスト及
び設置スペースの増大を招くという問題があった。
【0008】また、図14に示すケース積付装置130
では、つば付ケース132を整列装置131によって1
列2個の2列1段、計4個の1単位とした後、把持装置
133によって各単位毎にカゴ車型パレット134内に
複数段に積み上げる。したがって、整列装置131及び
把持装置133のそれぞれの動作に比較的多くの時間を
要し、ケース積付け効率が低いという問題があった。同
じく、図15に示すケース取出し装置140では、つば
付ケース142を各段毎に4個単位で把持装置143に
よってカゴ車型パレット141内から払出しコンベヤ1
47上に取り出す。したがって、把持装置143及び昇
降装置146のそれぞれの動作に比較的多くの時間を要
し、ケース取出し効率が低いという問題があった。
【0009】更にケース積付装置130及びケース取出
し装置140では、深さの異なる異種のつば付ケース1
32,142が混在すると、つば付ケース132をかご
車型パレット内に複数段に積付けることができない、又
はつば付ケース142をかご車型パレット141内から
取り出すことができないという問題もあった。
【0010】この問題は、すなわち把持装置133,1
43の各保持アームはそれぞれ、上面をつば付ケース1
32,142のつば部136,145の下面に当接させ
た状態で、つば付ケース132,142を持ち上げる。
したがって、つば付ケース132,142の積み上げ又
は積み降ろしに際して、各保持アームが昇降するための
スペースをつば付ケース132,142のつば部13
6,145下方に垂直方向に沿って確保する必要があ
る。しかし、つば付ケース132,142の深さが異な
る物を重ねてゆくと、隣り合う列において、つば部13
6,145の上下方向位置に大きなズレが生じ、前記ス
ペースを確保できない場合がある。そのような場合、つ
ば付ケース132,142を積み上げ又は積み降ろすこ
とができない。
【0011】本発明は、つば付ケースを複数段まとめて
迅速かつ確実にパレットに積付け、及び、取出しができ
るとともに、パレットにランダムな段状に積み上げられ
た異なる深さのつば付ケースについても、まとめて迅速
かつ確実に積付け・取出しを行うことができ、これによ
りケース積付け・取出し効率を大幅に向上させることが
できるケース積付け・取出し設備を提供することを目的
としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、少
なくとも2組に並べて段積みされたつば付ケースを収容
できるパレットの導入・導出を行うパレット導入装置
と、パレット導入装置内のパレットに対し、段積みされ
た内の最下段のつば付ケースを把持して、前記2組の並
び方向へ複数段をまとめて移載・取出しを行う積付け・
取出し装置と、積付け・取出し装置の積み付け動作前
に、段積みされたつば付ケースを少なくとも前記2組に
整列して積付け可能状態とし、取出し後のつば付ケース
を各組毎に切り出す整列・払出し装置と、整列・払出し
装置に対して、つば付ケースを搬入し又は搬出する搬入
・搬出装置とを備えたことを特徴とするケース積付け・
取出し設備により達成される。
【0013】また、前記整列・払出し装置と搬入・搬出
装置との間に設けられ、つば付ケースを段状に積み上
げ、又はすでに積み上げられているつば付ケースを1段
ずつに段ばらしする段積み・段ばらし装置を備える構成
とすることができる。
【0014】前記積付け・取出し装置が、略水平に配置
され相互間隔が可変の断面略コの字状の一対の把持部材
と、各把持部材間に配置される断面略I字状の把持部材
とを有することが好ましい。
【0015】
【作用】本発明に係るケース積付け・取出し設備におい
て、パレットへつば付ケースを積付ける際には、まずパ
レット導入装置で空パレットを導入する。この工程とは
別に搬入・搬出装置ではつば付ケースを順次搬入してい
る。搬入・搬出装置によって搬入され、段積みされてい
るつば付ケースは、整列・払出し装置によってパレット
の奥行き方向へ少なくとも2組並んで入る状態で整列さ
れる。積付け・取出し装置は、このように整列された段
積みケースの最下のつば付ケースを把持して、複数段及
び複数組まとめて空パレットに移載する。
【0016】また、つば付ケースの取出しを行う際、パ
レット導入装置は段積みされたつば付ケースを収容した
パレットを導入する。積付け・取出し装置は、パレット
に段積みされたものの最下のつば付ケースを把持して、
複数段及び複数組まとめてパレットから取り出す。整列
・払出し装置では、一組ずつ段積みケースを切り出し、
これらのケースは搬入・搬出装置により送出される。
【0017】本発明に係るケース積付け・取出し設備に
おいて、上記段積み・段ばらし装置は、まず、ケース積
付けを行う場合、搬入・搬出装置によって1個ずつ搬入
されたつば付ケースを段状に積み上げる。そして、整列
・払い出し装置を経て、積付け・取出し装置が、このよ
うに段状に積み上げられたつば付ケースの最下のつば付
ケースを把持して、複数段及び複数組まとめてパレット
に移載する。この段積み・段ばらし装置の積み上げの動
作としては、段積み・段ばらし装置内の最下段のケース
をフックによりまず持ち上げ、その下に新しいケースを
搬入し、持ち上げたケースを降ろして積み上げる。
【0018】一方、上記段積み・段ばらし装置で、つば
付ケースの取出しを行う際には、積付け・取出し装置に
より複数段まとめてパレットから取り出しされ、更に、
整列・払い出し装置によって一組ずつ切り出された段積
みケースに対して、1段ずつに段ばらしする。この段ば
らし動作としては、上述の段積み動作とは異なり、段積
み・段ばらし装置内の最下段から一つ上のケースをフッ
クにより持ち上げ、最下段のケースを搬出する。従っ
て、この段積み・段ばらしの各工程は、単純に逆の動作
を実施する物ではない。
【0019】次に、本発明に係るケース積付け・取出し
設備において、積付け・取出し装置は、略水平に配置さ
れ相互間隔が可変の断面略コの字状の一対の把持部材
と、各把持部材間に配置される断面略I字状の把持部材
とを有しており、段状に積み上げられたつば付ケースの
最下のつば付ケースを、各把持部材におけるつば付ケー
スの深さに応じた所定の部位で把持して、複数段まとめ
てパレットに移載・取り出しする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図示実施形態により、本発明
を説明する。図1は、本発明の一実施形態であるケース
積付け・取出し設備を示す平面図であり、図2は、図1
のケース積付け・取出し設備のA矢視側面図、図3は、
図1のケース積付け・取出し設備のB矢視側面図であ
る。また図4は、図1のケース積付け・取出し設備の反
転装置を示す側面図であり、図5は、図1のケース積付
け・取出し設備の段積み・段ばらし装置を示す斜視図で
ある。
【0021】更に図6は、図1のケース積付け・取出し
設備の整列・払出し装置のチェーントランスファ及びオ
ープナーを示す正面図であり、図7は、図6の左側面
図、図8は、図6のオープナーの拡大正面図、図9は、
図8のオープナーの側面図である。図10は、図1のケ
ース積付け・取出し設備の積付け・取出し装置を示す斜
視図であり、図11は、図10の積付け・取出し装置の
把持部材及びカゴ車型パレットを示す側面図である。図
12は、図1のケース積付け・取出し設備の入荷時の運
用例を示す概略平面図であり、図13は、図1のケース
積付け・取出し設備の出荷時の運用例を示す概略平面図
である。
【0022】図1〜図3を参照すると、ケース積付け・
取出し設備10において、積付けに際しての大まかな流
れとして、上縁部にフランジ状のつば部11を有するつ
ば付ケースWは、反転装置30によって水平反転・反転
なしのいずれかの処理を行われた後、搬入・搬出装置2
0によって搬入され、段積み・段ばらし装置40によっ
て複数段に段積みされる。段積みされたつば付ケースW
は、整列・払出し装置60によって図1中左右に並んだ
2列に整列された後、パレット導入装置110から供給
されるカゴ車型パレット112内に、積付け・取出し装
置90によって2列まとめて積付けられる。
【0023】一方、取出しに際しての大まかな流れとし
て、つば付ケースWは、カゴ車型パレット112内に段
積みされた状態で、パレット導入装置110によってカ
ゴ車型パレット112ごと導入される。導入されたつば
付ケースWに対して、図2中左右に並んだ2列がまとめ
られて最下段のケースWが保持されて、積付け・取出し
装置90によって整列・払出し装置60に一気に移載さ
れる。更に搬送ローラ63上のつば付ケースWが搬出さ
れ、その後、整列・払出し装置60によってもう1列が
搬送ローラ63上に移載され、段積み・段ばらし装置4
0側に送り出される。段積み・段ばらし装置40におい
て、つば付ケースWは1段1個に段ばらしされ、搬入・
搬出装置20によって搬出される。
【0024】上記のような概要で積付け・取出しが行わ
れる。詳しい装置構成として、まず搬入・搬出装置20
は、多数の搬送ローラ21を備えたローラコンベヤ等か
らなる。搬入・搬出装置20は、ケース積付けに際して
各搬送ローラ21を正転させ、ケース積付け・取出し設
備10内につば付ケースWを搬入する。また搬入・搬出
装置20は、ケース取出しに際して各搬送ローラ21を
逆転させ、積付け・取出し装置90によってカゴ車型パ
レットから整列・払出し装置60に取り出され、更に段
積み・段ばらし装置40によって1段1個に段ばらしさ
れたつば付ケースWを搬出する。
【0025】図1〜図4を参照すると、反転装置30
は、ケース積付けに際してのみ作動され、つば付ケース
Wに予め付されたバーコード表示等(図示しない)に基
づいて、回転板31の回転によってつば付ケースWの水
平反転を行う。つば付ケースWは、段積みされる他のつ
ば付ケースWとの嵌合深さが、向きによって変わるよう
に構成されている。したがって反転装置30は、つば付
ケースWの向きを例えば1個置きに水平面内で約180
°転換させることにより、つば付ケースW同士の嵌合深
さを変更させ、つば付ケースWの内容物の潰れ等を防止
する。
【0026】すなわち反転装置30は、つば付ケースW
を水平反転させる際、下流側ストッパ32を搬送ローラ
33間から搬送面上に突出させることにより、反転させ
るつば付ケースWを係止して回転板31上に位置決めす
る。このとき上流側ストッパ(図示しない)も、搬送ロ
ーラ33間から搬送面上に突出され、後続のつば付ケー
スWを回転板31の上流側で係止する。次に反転装置3
0は、つば付ケースWが載った回転板31を、回転板昇
降用エアシリンダ34によって所定の高さ位置まで上昇
させ、ロータリーシリンダ35の作動に伴って約180
°回転させた後、元の位置まで下降させる。これにより
回転板31上のつば付ケースWは、その向きを水平面内
で約180°転換される。
【0027】図1、図2及び図5を参照すると、段積み
・段ばらし装置40は、ケース積付けに際して、反転装
置30によって水平反転・反転なしのいずれかの処理が
行われた後、つば付ケースWを所定数段状に積み上げ
る。一方、ケース取出しに際しては、段積み・段ばらし
装置40はその状態が切り換えられることができ、積付
け・取出し装置90によってカゴ車型パレット112内
から段積み状態のまま取り出されて整列・払出し装置6
0によって払い出されたつば付ケースWが1段1個に段
ばらしされる。
【0028】すなわち段積み・段ばらし装置40におい
ては、ケース積付けに際して、切り出しストッパ41
が、反転装置30からの1個目のつば付ケースW1を切
り出すとともに、段積みストッパ42が、つば付ケース
W1を所定の位置で係止する。この状態で傾動フック4
3が、昇降アーム44の上昇に伴ってつば付ケースW1
の把持動作を行い、つば付ケースW1を把持して持ち上
げる。次に切り出しストッパ41が、2個目のつば付ケ
ースW2を切り出すとともに、段積みストッパ42が、
つば付ケースW2を所定の位置で係止する。この状態で
傾動フック43が、昇降アーム44の下降に伴ってつば
付ケースW1の解放動作を行い、つば付ケースW1をつ
ば付ケースW2上に段積みする。以後、同様にして所定
数のつば付ケースWが段積みされる。所定数段積みされ
たつば付ケースWは、段積みストッパ42による係止か
ら解放されて整列・払出し装置60側(図5中左側)に
送り出される。
【0029】また段積み・段ばらし装置40において
は、ケース取出しに際して、ガイドストッパ45が、整
列・払出し装置60によって1列ずつ払い出された段積
み状態のつば付ケースWを、所定の位置で係止する。こ
の状態で傾動フック43が、昇降アーム44の上昇に伴
って下から2段目のつば付ケースW2の把持動作を行
い、当該つば付ケースW2を把持して、2段目より上の
全てのつば付ケースWを持ち上げる。2段目より上のつ
ば付ケースWが持ち上がると、ガイドストッパ45に係
止されない最下段のつば付ケースW1が、搬送ローラ4
6によって下流側に搬出される。更に傾動フック43
が、昇降アーム44の下降に伴ってつば付ケースWの解
放動作を行い、保持したつば付ケースWを搬送ローラ4
6上に載置する。以後、上述したのと同様の過程を経
て、段積みされたつば付ケースWが最下段から1段1個
ずつ搬出され、段ばらしされる。
【0030】傾動フック43は、昇降アーム44の回動
軸50に、軸方向に沿って所定の間隔をあけて固定され
ている。傾動フック43は、回動軸50の回動に伴って
傾動されることにより、つば付ケースWの把持動作及び
解放動作を行う。回動軸50は、段積み時には段積み用
ガイド51によって案内され、かつ、段ばらし時には段
ばらし用ガイド52によって案内される。段積み用ガイ
ド51及び段ばらし用ガイド52はそれぞれ、切り換え
プレート53に設けられる。
【0031】図1〜図3、図6及び図7を参照すると、
整列・払出し装置60は、ケース積付けに際しては、段
積み・段ばらし装置40によって段積みされたつば付ケ
ースWを、図1中左右に並んだ1列ずつ、チェーントラ
ンスファ61によって搬送ローラ63上から整列・払出
しローラ62上に移載し、図1中左右方向に所定の間隔
をあけた状態に整列させる。
【0032】一方、ケース取出しに際しては、積付け・
取出し装置90によってカゴ車型パレット内から整列・
払出しローラ62上に取り出されたつば付ケースWに対
し、チェーントランスファ61によって整列・払出しロ
ーラ62上から搬送ローラ63上に移載する。そして整
列・払出し装置60はつば付ケースWをストッパ64に
よって適宜係止し、1列ずつ図1中右側に払い出す。
【0033】図6及び図7を参照すると、チェーントラ
ンスファ61は可動ベース65の上下動に伴って搬送面
上に進退される複数(本実施形態では4個)のチェーン
66を備える。チェーントランスファ61は、各チェー
ン66を搬送面上に突出させることにより、整列・払出
しローラ62上又は搬送ローラ63上の2列のつば付ケ
ースWを持ち上げる。この状態で、チェーントランスフ
ァ61は、各チェーン66をチェーン駆動用モータ67
によって所定の同一方向に駆動することにより、つば付
ケースWを2列まとめて整列・払出しローラ62上から
搬送ローラ63上、又は搬送ローラ63上から整列・払
出しローラ62上に移載する。
【0034】可動ベース65は可動ベース駆動用シリン
ダ68によって上下動される。可動ベース駆動用シリン
ダ68はシリンダ本体69を装置フレーム70にブラケ
ット71を介して図6中下向き状態で固定されており、
シリンダロッド72先端に可動ベース65の図6中左端
部が固定される。可動ベース駆動用シリンダ68はシリ
ンダロッド72をシリンダ本体69内に引き込むことに
より、可動ベース65を上昇させて各チェーン66を搬
送面上に突出させる。
【0035】可動ベース65の図6中右端部は可動ベー
ス用ガイド73によって案内される。すなわち可動ベー
ス用ガイド73はガイド本体74を装置フレーム70に
ブラケット75を介して固定されている。可動ベース用
ガイド73は、可動ベース65が可動ベース駆動用シリ
ンダ68の作動に伴って上下動する際、可動ベース65
の図6中右端部に突設されたガイドピン76をガイド本
体74のガイド孔(図示しない)に沿って摺動させるこ
とにより、可動ベース65を案内する。
【0036】各チェーン66はそれぞれ、4個一組のチ
ェーンスプロケット77間に渡って巻回されている。各
組4個のチェーンスプロケット77のうち、1個はそれ
ぞれチェーン駆動軸78に固定されており、残りの3個
はそれぞれ、可動ベース65上に固定された支持ブラケ
ット79に支持されている。チェーン駆動軸78は、前
記支持ブラケット79に回転可能に支持されており、図
示しないギヤ等を介してチェーン駆動用モータ67によ
って回転駆動される。
【0037】なお上記チェーントランスファ61におい
ては、各チェーン66に代えてベルト等(図示しない)
を用いてもよく、又は駆動ローラ(図示しない)を搬送
面上に進退させるように構成してもよい。
【0038】ストッパ64は搬送ローラ63における搬
送方向に所定の間隔をあけた3箇所にそれぞれ設けられ
る。各ストッパ64はそれぞれ、搬送ローラ63間から
搬送面上に突出することにより、つば付ケースWを後述
するセンター把持部材91の挿入可能な間隔を備えた所
定の位置で係止可能である。
【0039】図2、図6、図8及び図9を参照すると、
整列・払出しローラ62の略中央には、オープナー80
が設けられる。また、搬送ローラ63の所定の位置に
は、図示しないスペーサが、搬送面上に進退可能に設け
られる。このオープナー80及びスペーサはケース取出
しに際してのみ作動される。すなわち積付け・取出し装
置90によってつば付ケースWが取り出された際、一対
のヨーク81の間隔をシリンダ82の作動に伴って図8
中左右方向に所定量まで拡大する。これによりオープナ
ー80は、整列・払出しローラ62上のつば付ケースW
の間に、後述するセンター把持部材91を上方に抜くた
めの所定の間隙を形成する。前記スぺーサも、搬送ロー
ラ63上のつば付ケースWに対して同様の作用を行う。
【0040】ヨーク81はそれぞれ上端部に引張りバネ
83を連結され、かつ、下端部をピンボルト84を介し
てシリンダブラケット85に図8中左右方向に揺動可能
に支持されている。ヨーク81はそれぞれ、ケース取出
しに際して、シリンダ82の作動によるシリンダブラケ
ット85の上昇に伴って、整列・払出しローラ62上の
つば付ケースWの対向する側面に当接して、各つば付ケ
ースWを間隙を拡げる方向に押圧する。
【0041】各ヨーク81間には、ヨークガイド86が
配置される。ヨークガイド86は、長手方向両端に設け
られた脚部87を、保持ブラケット88に垂直に固定さ
れたボルト89に沿って上下動可能に支持される。
【0042】すなわちオープナー80においては、シリ
ンダ82の作動によるシリンダブラケット85の上昇に
伴って、ヨーク81及びヨークガイド86がそれぞれ上
昇される。そしてヨークガイド86が、脚部87をボル
ト89頭部に係止されて上昇を阻止された後、ヨーク8
1がそれぞれヨークガイド86に沿って摺動する。これ
によりヨーク81はそれぞれ、引張りバネ83の付勢力
に抗して互いに離間する方向(図8中左右方向)に揺動
し、つば付ケースWの間隙を所定量拡げる。
【0043】図1〜図3、図10及び図11を参照する
と、積付け・取出し装置90は、ケース積付けに際し
て、整列・払出し装置60の整列・払出しローラ62上
に整列された2列のつば付ケースWの最下段のつば付ケ
ースWを、把持部材91,92におけるつば付ケースW
の深さに応じた所定の部位で把持する。そして積付け・
取出し装置90は、把持したつば付ケースWを所定量持
ち上げて図1中下方に移動させ、カゴ車型パレット11
2内に降ろす。これにより積付け・取出し装置90は、
各列の全てのつば付ケースWを、まとめてカゴ車型パレ
ット112に移載する。
【0044】一方、ケース取出しに際しての積付け・取
出し装置90は、カゴ車型パレット内に段積みされたす
べてのつば付ケースWの最下段のものを把持部材91,
92におけるつば付ケースWの深さに応じた所定の部位
で把持する。そして積付け・取出し装置90は、把持し
たつば付ケースWを所定量持ち上げて図1中上方に移動
させ、整列・払出し装置60の整列・払出しローラ62
上に降ろす。これにより積付け・取出し装置90は、段
積みされたつば付ケースWを2列まとめて整列・払出し
装置60に移載する。
【0045】把持部材91,92は、図11中左右一対
の把持部材92(以下、サイド把持部材92という)
と、各サイド把持部材92間の略中央に配置される把持
部材91(以下、センター把持部材91という)からな
る。
【0046】センター把持部材91は、把持部材本体9
3の図11中上下端部に、図11中左右両側に突出する
ケース支持突起94を有しており、断面略I字状に形成
されている。センター把持部材91は、後述する昇降フ
レーム95に支持された支持フォーク96に固定されて
いる。
【0047】各サイド把持部材92はそれぞれ、把持部
材本体97の図11中上下端部に、センター把持部材9
1側に突出するケース支持突起98を有しており、断面
略コの字状に形成されている。各サイド把持部材92は
それぞれ、昇降フレーム95の支持フォーク96に水平
方向に沿って相対移動可能に支持されている。各サイド
把持部材92はそれぞれ、支持フォーク96との間に設
けられたエアシリンダ99の作動に伴って、矢印C方向
に水平移動されることにより、水平方向に沿う相互間隔
を調整可能である。
【0048】センター把持部材91及び各サイド把持部
材92はそれぞれ、例えば一般的な深さのつば付ケース
W(以下、通常タイプのつば付ケースWという)を把持
する際には、図11中上側のケース支持突起94,98
(以下、上側ケース支持突起94,98という)の上面
に、つば付ケースWのつば部11下面を当接させて保持
する。
【0049】すなわちセンター把持部材91及び各サイ
ド把持部材92はそれぞれ、通常タイプのつば付ケース
Wを把持する際、上側ケース支持突起94,98の上面
が通常タイプのつば付ケースWのつば部11下面よりや
や下方となる位置まで、昇降フレーム95の下降に伴っ
て下降される。次に、各サイド把持部材92がそれぞ
れ、エアシリンダ99の作動に伴って矢印C方向に沿っ
て水平移動され、水平方向に沿う相互間隔を狭める。こ
の状態で、センター把持部材91及び各サイド把持部材
92はそれぞれ、昇降フレーム95の上昇に伴って上昇
される。これによりつば付ケースWは、各把持部材9
1,92の上側ケース支持突起94,98によって保持
される。
【0050】またセンター把持部材91及び各サイド把
持部材92はそれぞれ、例えば薄型のつば付ケースW
(以下、異種タイプのつば付ケースWという)を把持す
る際には、図11中下側のケース支持突起94,98
(以下、下側ケース支持突起94,98という)の上面
に、つば付ケースWのつば部11下面を当接させて保持
する。
【0051】すなわちセンター把持部材91及び各サイ
ド把持部材92はそれぞれ、異種タイプのつば付ケース
Wを把持する際、下側ケース支持突起94,98の上面
が異種タイプのつば付ケースWのつば部11下面よりや
や下方となる位置まで、昇降フレーム95の下降に伴っ
て下降される。以後、上述した通常タイプのつば付ケー
スWの場合と同様にして、つば付ケースWは、各把持部
材91,92の下側ケース支持突起94,98によって
保持される。
【0052】昇降フレーム95は、装置フレーム100
に昇降可能に支持されており、昇降フレーム駆動用モー
タ101によって昇降駆動される。昇降フレーム95に
は、支持フォーク96が、水平方向に沿ってスライド可
能に支持されている。昇降フレーム95は、昇降フレー
ム駆動用モータ101による昇降に伴って、支持フォー
ク96、センター把持部材91及びサイド把持部材92
を昇降させ、適宜所定の高さ位置に位置決めする。また
支持フォーク96は、図示しない所要の駆動源によって
スライドされることにより、ケース積み込み・取出し位
置にあるカゴ車型パレット112内に、水平方向から進
退動される。
【0053】図1〜図3を参照すると、パレット導入装
置110は、人手等により図1中矢印D方向から軌道路
111上に導入された空のカゴ車型パレット112、又
はつば付ケースWを収容したカゴ車型パレット112
を、パレットプッシャ113によって軌道路111上の
所定のケース積み込み・取出し位置に導入する。またパ
レット導入装置110は、つば付ケースWを積み込み又
は取出し終えたカゴ車型パレット112を、パレットプ
ッシャ113によってケース積み込み・取出し位置から
図1中右方に送り出す。
【0054】軌道路111は、装置フレーム114に図
1中上下方向に所定の間隔をあけて一対設けられてお
り、カゴ車型パレット112の底面に設けられた走行用
車輪112a(図2)を案内する。
【0055】パレットプッシャ113は、軌道路111
間の略中央に設けられたロッドレスシリンダ115によ
って、図1中右方に移動されることにより、カゴ車型パ
レット112をケース積み込み・取出し位置に導入す
る。同時にパレットプッシャ113は、つば付ケースW
を積み込み又は取出し終えたカゴ車型パレット112
を、ケース積み込み・取出し位置から図1中右方に送り
出す。すなわちパレットプッシャ113は、図2中左端
部に設けられた後部プッシャピン116を、カゴ車型パ
レット112の底面前部に設けられたパレット前部フッ
ク(図示しない)に係合するとともに、図2中右端部に
設けられた前部プッシャピン117をカゴ車型パレット
112の底面後部に設けられたパレット後部フック(図
示しない)に係合する。この状態でパレットプッシャ1
13は、ロッドレスシリンダ115によって図1中右方
に移動し、カゴ車型パレット112のケース積み込み・
取出し位置への導入、及びケース積み込み・取出し位置
からの排出を同時に行う。
【0056】なおパレットプッシャ113によって移動
されるカゴ車型パレット112は、パレットプッシャ1
13の移動に連動する複数の位置決め用ストッパ(図示
しない)によって、所定の位置で係止・位置決めされ
る。位置決め用ストッパはそれぞれ、装置フレーム11
4における所定の位置に設けられる。
【0057】本実施形態の作用を説明する。まずケース
積付けにおいては、つば付ケースWは、搬入・搬出装置
20によって搬入され、段積み・段ばらし装置40によ
って段状に所定数積み上げられ、更に整列・払出し装置
60によって整列・払出しローラ62上に2列に整列さ
れる。整列されたつば付ケースWは、積付け・取出し装
置90によってカゴ車型パレット112内の所定の収納
棚118上に積付けられる。
【0058】積付け・取出し装置90において、センタ
ー把持部材91及び各サイド把持部材92はそれぞれ、
2列のつば付ケースWの最下段のつば付ケースWを、つ
ば付ケースWの深さに応じて、各把持部材91,92の
上側又は下側ケース支持突起94,98で保持する。す
なわち通常タイプのつば付ケースWであれば、各把持部
材91,92の上側ケース支持突起94,98で保持
し、また異種タイプのつば付ケースWであれば、各把持
部材91,92の下側ケース支持突起94,98で保持
する。
【0059】その後、センター把持部材91及び各サイ
ド把持部材92はそれぞれ、保持したつば付ケースWが
カゴ車型パレット112内の下段奥(図3中左側下部)
の収納棚118上方に位置するまで、支持フォーク96
のスライドに伴ってケース積み込み・取出し位置にある
カゴ車型パレット112内に進出される。更にセンター
把持部材91及び各サイド把持部材92はそれぞれ、保
持したつば付ケースWが前記収納棚118上に載置され
るまで、昇降フレーム95の下降に伴って下降される。
これにより、センター把持部材91及び各サイド把持部
材92に保持された2列のつば付ケースWは、まとめて
カゴ車型パレット112に移載される。
【0060】以後、上述したのと同様の過程を経て、積
付け・取出し装置90は、カゴ車型パレット112内の
下段手前(図3中右側下部)、上段奥(図3中左側上
部)、上段手前(図3中右側上部)の各収納棚118上
に順次つば付ケースWを移載する。
【0061】一方、ケース取出しに際して、段積みされ
たつば付ケースWを収容したカゴ車型パレット112
は、パレット導入装置110によって軌道路上のケース
積み込み・取出し位置に導入される。カゴ車型パレット
112のケース積み込み・取出し位置において、つば付
ケースWは、カゴ車型パレット112の収納棚118上
から図2中左右に並んだ2列まとめて整列・払出し装置
60の整列・払出しローラ62上に、積付け・取出し装
置90によって移載される。
【0062】積付け・取出し装置90において、センタ
ー把持部材91及び各サイド把持部材92はそれぞれ、
カゴ車型パレット112の上段手前(図3中右側上部)
の収納棚118上方に位置するまで、支持フォーク96
のスライドに伴ってカゴ車型パレット112内に進出さ
れる。そしてセンター把持部材91及び各サイド把持部
材92はそれぞれ、前記収納棚118の2列のつば付ケ
ースWの最下段のつば付ケースWを、つば付ケースWの
深さに応じて、各把持部材91,92の上側又は下側ケ
ース支持突起94,98で保持する。すなわち通常タイ
プのつば付ケースWであれば、各把持部材91,92の
上側ケース支持突起94,98で保持し、また異種タイ
プのつば付ケースWであれば、各把持部材91,92の
下側ケース支持突起94,98で保持する。
【0063】その後、センター把持部材91及び各サイ
ド把持部材92はそれぞれ、保持したつば付ケースWが
整列・払出しローラ62上方に位置するまで、支持フォ
ーク96のスライドに伴ってカゴ車型パレット112内
から取り出される。更にセンター把持部材91及び各サ
イド把持部材92はそれぞれ、保持したつば付ケースW
が整列・払出しローラ62上に載置されるまで、昇降フ
レーム95の下降に伴って下降される。これにより、セ
ンター把持部材91及び各サイド把持部材92に保持さ
れたつば付ケースWは、カゴ車型パレット112の収納
棚118上から整列・払出しローラ62上に2列まとめ
て移載される。
【0064】以後、上述したのと同様の過程を経て、積
付け・取出し装置90は、カゴ車型パレット112内の
上段奥(図3中左側上部)、下段手前(図3中右側下
部)、下段奥(図3中左側下部)の各収納棚118か
ら、つば付ケースWを順次整列・払出し装置60に移載
する。
【0065】積付け・取出し装置90によって取り出さ
れた2列のつば付ケースWは、段積み状態のまま、整列
・払出し装置60のチェーントランスファ61によって
1列ずつ搬送ローラ63上に移載される。更につば付ケ
ースWは、搬送ローラ63及び各ストッパ64の作動に
よって1組ずつ段積み・段ばらし装置40側に送り出さ
れ、段積み・段ばらし装置40において1段1個に段ば
らしされる。段ばらしされて1段1個となったつば付ケ
ースWは、搬入・搬出装置20によって搬出される。
【0066】図12は、図1に示した本実施形態のケー
ス積付け・取出し設備を倉庫内仕分けに使用した入荷時
の運用例を示す概略平面図であり、図13は、図1のケ
ース積付け・取出し設備の出荷時の運用例を示す概略平
面図である。
【0067】図12を参照すると、入荷時、カゴ車型パ
レット112に収容されたつば付ケースWは、人手等に
よりトラック120から降ろされ、ケース積付け・取出
し設備10のパレット導入装置110に導入される。ケ
ース積付け・取出し設備10において、上述した過程を
経て1個ずつ取り出されたつば付ケースWは、所要の搬
送ライン121によって仕分装置122に運ばれ、例え
ば地域別等に仕分けられる。
【0068】図13を参照すると、出荷時、仕分装置1
22によって例えば地域別等に仕分けられたつば付ケー
スWは、所要の搬送ライン123によって図12中矢印
E方向に運ばれ、搬入・搬出装置20によってケース積
付け・取出し設備10内に搬入される。ケース積付け・
取出し設備10において、上述した過程を経てカゴ車型
パレット112内に段積み状態で収容されたつば付ケー
スWは、人手等によりトラック120に例えば地域別に
積み込まれる。このように、パレットをパレット導入装
置110に導入する以外は人手を必要としない仕分設備
を作り上げることができる。
【0069】以上のように上記実施形態によれば、積付
け・取出し装置90は、センター把持部材91及び各サ
イド把持部材92を備えており、ケース積付けに際し
て、段状に積み上げられたつば付ケースWの最下段のつ
ば付ケースWを、つば付ケースWの深さに応じて各把持
部材91,92の上側又は下側ケース支持突起94,9
8で保持して、複数段まとめてカゴ車型パレット112
内の所定の収納棚118上に移載する。また積付け・取
出し装置90は、ケース取出しに際して、カゴ車型パレ
ット112内の収納棚118上に段積みされたつば付ケ
ースWの最下段のつば付ケースWを、つば付ケースWの
深さに応じて各把持部材91,92の上側又は下側ケー
ス支持突起94,98で保持して、複数段まとめて整列
・払出し装置60に移載する。
【0070】したがって、例え深さの異なるつば付ケー
スWであっても、複数段まとめて迅速かつ確実にカゴ車
型パレット112内の所定の収納棚118上に積付ける
ことができ、かつ、カゴ車型パレット112から取り出
すことができる。これにより、ケース積付け・取出し効
率を大幅に向上させることができる。
【0071】すなわち図14に示す従来のケース積付装
置130に比較して、換言すれば、つば付ケース132
を整列装置131によって1列2個の2列1段、計4個
の1単位とした後、把持装置133によって各単位毎に
カゴ車型パレット134内に複数段に積み上げる場合に
比較して、整列装置及び把持装置の動作時間を短縮する
ことができる。これにより、深さの異なる異種ケースに
対応することができ、かつ、ケース積付け効率を大幅に
向上させることができる。更に図15に示す従来のケー
ス取出し装置140に比較して、すなわちつば付ケース
Wを各段毎に4個単位で、把持装置143によってカゴ
車型パレット141内から払出し装置144に取り出す
場合に比較して、取出し装置及び払出し装置の動作時間
を短縮することができる。これにより、深さの異なる異
種ケースに対応することができ、かつ、ケース取出し効
率を大幅に向上させることができる。
【0072】また従来のケース積付装置及びケース取出
し装置の双方の機能を併せたものと同等の機能を、本実
施形態のケース積付け・取出し設備10のみで達成する
ことができる。これにより、大幅なコスト削減と設置ス
ペースの大幅な縮小が可能となる。
【0073】なお上記実施形態では、つば付ケースWを
所定数段状に積み上げ、又は所定数段積みされたつば付
ケースWを1段1個に段ばらしする段積み・段ばらし装
置40を設けたが、これに限らない。すなわち段積み・
段ばらし装置40を設けることなく、つば付ケースWの
段積み作業及び段ばらし作業を人手により行うこともで
きる。
【0074】また、つば付ケースWを所定数段状に積み
上げる段積み装置(図示しない)と、所定数段積みされ
たつば付ケースWを、1段1個に段ばらしする段ばらし
装置(図示しない)をそれぞれ別個に設けてもよい。こ
の場合、つば付ケースWの段積みに際しては、段積み装
置を作動させるとともに、段ばらし装置を非作動状態と
する。またつば付ケースWの段ばらしに際しては、段積
み装置を非作動状態とするとともに、段ばらし装置を作
動させる。
【0075】更に上記実施形態では、整列・払出し装置
60において、つば付ケースWを搬送ローラ63と整列
・払出しローラ62との間でチェーントランスファ61
によって移載するように構成したが、これに限らない。
すなわち例えば、整列・払出し装置60の図1中上下端
部近傍に、一対のプッシャ(図示しない)を設け、各プ
ッシャによってつば付ケースWを移載するように構成し
てもよい。
【0076】具体的構成として、例えば各プッシャはそ
れぞれ、平板状に形成された押圧部材(図示しない)
と、押圧部材を図1中上下方向に進退動させるエアシリ
ンダ(図示しない)から構成する。図1中上端部近傍に
設けるプッシャは、ケース積付けに際して、エアシリン
ダを作動させることによって、押圧部材を搬送ローラ6
3上に進出させ、搬送ローラ63上の2列のつば付ケー
スWの各列の最下段のつば付ケースWに当接させて押圧
する。これによりプッシャは、つば付ケースWを搬送ロ
ーラ63上から整列・払出しローラ62上に2列まとめ
て移載する。また図1中下端部近傍に設けるプッシャ
は、ケース取出しに際して、エアシリンダを作動させる
ことによって、押圧部材を整列・払出しローラ62上に
進出させ、整列・払出しローラ62上の2列のつば付ケ
ースWに当接させて押圧する。これによりプッシャは、
つば付ケースWを整列・払出しローラ62上から搬送ロ
ーラ63上に2列まとめて移載する。
【0077】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、積付け・
取出し装置と、段状に積み上げられたつば付ケースの最
下のつば付ケースを把持して、複数段まとめてパレット
に移載し、又はパレットから取り出す。したがって、つ
ば付ケースを複数段まとめて迅速かつ確実にパレットに
積付けることができるとともに、パレットに段状に積み
上げられたつば付ケースを、複数段まとめて迅速かつ確
実にパレットから取り出すことができる。これにより、
ケース積付け・取出し効率を大幅に向上させることがで
きる。本発明によれば、積付け・取出し装置と、段状に
積み上げられたつば付ケースの最下のつば付ケースを把
持して、複数段まとめてパレットに移載し、又はパレッ
トから取り出す。また段積み・段ばらし装置が、つば付
ケースを段状に積み上げ、又は段状に積み上げられたつ
ば付ケースを1段ずつに段ばらしする。したがって、つ
ば付ケースを複数段まとめて迅速かつ確実にパレットに
積付けることができるとともに、パレットに段状に積み
上げられたつば付ケースを、複数段まとめて迅速かつ確
実にパレットから取り出すことができる。これにより、
ケース積付け・取出し効率を大幅に向上させることがで
きる。本発明によれば、積付け・取出し装置は、略水平
に配置され相互間隔が可変の断面略コの字状の一対の把
持部材と、各把持部材間に配置される断面略I字状の把
持部材とを有しており、段状に積み上げられたつば付ケ
ースの最下のつば付ケースを、各把持部材におけるつば
付ケースの深さに応じた所定の部位で把持して、複数段
まとめてパレットに移載し、又はパレットから取り出
す。したがって、例え深さの異なるつば付ケースであっ
ても、複数段まとめて迅速かつ確実にパレットに積付け
ることができるとともに、パレットに段状に積み上げら
れたつば付ケースを、複数段まとめて迅速かつ確実にパ
レットから取り出すことができる。これにより、ケース
積付け・取出し効率を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるケース積付け・取出
し設備を示す平面図である。
【図2】図1のケース積付け・取出し設備のA矢視側面
図である。
【図3】図1のケース積付け・取出し設備のB矢視側面
図である。
【図4】図1のケース積付け・取出し設備の反転装置を
示す側面図である。
【図5】図1のケース積付け・取出し設備の段積み・段
ばらし装置を示す斜視図である。
【図6】図1のケース積付け・取出し設備の整列・払出
し装置のチェーントランスファ及びオープナーを示す正
面図である。
【図7】図6の左側面図である。
【図8】図6のオープナーの拡大正面図である。
【図9】図8のオープナーの側面図である。
【図10】図1のケース積付け・取出し設備の積付け・
取出し装置を示す斜視図である。
【図11】図10の積付け・取出し装置の把持部材及び
カゴ車型パレットを示す側面図である。
【図12】図1のケース積付け・取出し設備の入荷時の
運用例を示す概略平面図である。
【図13】図1のケース積付け・取出し設備の出荷時の
運用例を示す概略平面図である。
【図14】従来のケース積付装置を示す斜視図である。
【図15】従来のケース取出し装置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 ケース積付け・取出し設備 20 搬入・搬出装置 30 反転装置 31 回転板 40 段積み・段ばらし装置 43 傾動フック 44 昇降アーム 50 回動軸 51 段積み用ガイド 52 段ばらし用ガイド 53 切り換えプレート 60 整列・払出し装置 61 チェーントランスファ 62 整列・払出しローラ 63 搬送ローラ 65 可動ベース 66 チェーン 80 オープナー 81 ヨーク 90 積付け・取出し装置 91 把持部材(センター把持部材) 92 把持部材(サイド把持部材) 94,98 ケース支持突起 95 昇降フレーム 110 パレット導入装置 112 パレット(カゴ車型パレット) 113 パレットプッシャ 118 カゴ車型パレット内の収納棚 W つば付ケース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2組に並べて段積みされたつ
    ば付ケース(W)を収容できるパレット(112)の導
    入・導出を行うパレット導入装置(110)と、 パレット導入装置(110)内のパレット(112)に
    対し、段積みされた内の最下段のつば付ケース(W)を
    把持して、前記2組の並び方向へ複数段をまとめて移載
    ・取出しを行う積付け・取出し装置(90)と、 積付け・取出し装置(90)の積み付け動作前に、段積
    みされたつば付ケース(W)を少なくとも前記2組に整
    列して積付け可能状態とし、取出し後のつば付ケース
    (W)を各組毎に切り出す整列・払出し装置(60)
    と、 整列・払出し装置(60)に対して、つば付ケース
    (W)を搬入し、又は搬出する搬入・搬出装置(20)
    とを備えたことを特徴とするケース積付け・取出し設備
    (10)。
  2. 【請求項2】 前記整列・払出し装置(60)と搬入・
    搬出装置(20)との間に設けられ、つば付ケース
    (W)を段状に積み上げ、又はすでに積み上げられてい
    るつば付ケース(W)を1段ずつに段ばらしする段積み
    ・段ばらし装置(40)を備えたことを特徴とする請求
    項1記載のケース積付け・取出し設備(10)。
  3. 【請求項3】 前記積付け・取出し装置(90)が、略
    水平に配置され相互間隔が可変の断面略コの字状の一対
    の把持部材(92)と、各把持部材(92)間に配置さ
    れる断面略I字状の把持部材(91)とを有することを
    特徴とする請求項1又は2記載のケース積付け・取出し
    設備(10)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008247541A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Sharp Corp 移載装置、保持方法および移載方法
CN103144797A (zh) * 2013-03-04 2013-06-12 江苏迅捷装具科技有限公司 用于发篮机的分取装置
JP2015042588A (ja) * 2013-08-26 2015-03-05 株式会社ダイフク カゴ車供給装置
JP2017001810A (ja) * 2015-06-09 2017-01-05 株式会社ダイフク 搬送設備

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