JPH10338255A - 食品収納用容器 - Google Patents

食品収納用容器

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JPH10338255A
JPH10338255A JP9146679A JP14667997A JPH10338255A JP H10338255 A JPH10338255 A JP H10338255A JP 9146679 A JP9146679 A JP 9146679A JP 14667997 A JP14667997 A JP 14667997A JP H10338255 A JPH10338255 A JP H10338255A
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JP
Japan
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container
edge
protruding
food
lid
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JP9146679A
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Yoshihiro Okada
義弘 岡田
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Chugoku Pearl Kasei Kk
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Chugoku Pearl Kasei Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱食品や食品収納後の加熱によって、容器
内に生じた膨張空気を水蒸気とともに漏出させ容器内の
結露を緩和する構造を備えた食品収納用容器を提供す
る。 【解決手段】 互いに接合する鍔面6を有して嵌合する
縁部を有した容器本体2と蓋3とからなり、この容器本
体2の縁部12に突出部13を形成し、容器本体2と蓋
3の嵌合状態において、当該突出部13と対向する縁部
との間に適度に幅広の空隙aを形成する。このとき、突
出部13は、周壁9下部の折返端部13aを介して形成
した膨出面13b及び断面コの字状の折返端部13cか
らなるものとして形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成樹脂製シート
(合成樹脂フィルムを含む)を成形してなる容器、例え
ば圧空真空等のサーモフォーミング成形による食品収納
用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種の容器には種々の構造を
備えたものが知られている。かかる容器には、高温加熱
後の食品を収納した際に容器内の膨張空気を容器外に逃
がすための構造を備えたものがある。例えば特開平7−
237658号公報には、蓋体の一部に凹部を形成する
とともに、かかる凹部の中央部付近に小孔を形成し、こ
の小孔から容器内の空気を漏出させるようにした食品容
器が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特に水分を多
く含む食品を容器に収納して電子レンジなどにより容器
ごと加熱すると、容器内の空気が膨張し、これに伴って
水蒸気が容器内に発生する。このとき、上記食品容器の
ように蓋体に小孔を形成してあると、膨張した空気とと
もに水蒸気を漏出させることはできるものの、小孔の周
辺に水蒸気が付着して結露を生じてしまい、これが容器
外にも付着しやすいという問題の解決までには至らな
い。
【0004】そこで、本発明は、かかる問題点の解決を
図るべくなされたものであり、加熱した食品の収納や、
食品収納後の加熱によって、容器内に生じた膨張空気を
水蒸気とともに漏出させ、さらに、容器内に生じる結露
を緩和させるような構造を備えた食品収納用容器を提供
せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決を図るべ
く本発明は、互いに対面する鍔面を有して嵌合する縁部
を有した容器本体と蓋の少なくとも一方の縁部に突出部
を形成し、容器本体と蓋との嵌合状態において、当該突
出部と他方の嵌合する縁部との間に容器内外に連通する
空隙を形成するようにした構成を有する食品収納用容器
を特徴とするものである。
【0006】この場合、前記突出部は、蓋の周壁の下部
に下方突出状の折返端部を形成し、その外側に膨出面と
垂下面とを連設して形成したものである食品収納用容器
とすることができる。また、前記突出部と対向する容器
本体の鍔面の外側縁を上方に突出した突縁とするかまた
は外側縁よりも内方の鍔面を凹面状態に形成した食品収
納用容器とするのが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる食品収納用
容器の一例として、好適な実施の形態を図面を用いて説
明する。図1は、本発明にかかる食品収納用容器1の斜
視図を示したものである。食品収納用容器1は、容器本
体2に蓋3を被嵌する構造となっており、いずれも、圧
空、真空成形などのサーモフォーミング法により成形さ
れている。
【0008】容器本体2は、底面4と周壁5を有し、周
壁5の上部を外側に折り返してやや内向き傾斜状の鍔面
6とし、鍔面6の外側縁を若干上方に突出した突縁6a
としてある。この周壁5には、その鍔面6から内側壁面
5aの上部にわたって図4に示すような傾斜溝7を多数
形成してある。また、内側壁面5aは、図示しないが周
方向に沿って模様を形成してあり、底面4にはその四隅
を若干深くした下方突出部4aとしてあるが、これらの
構成は任意である。
【0009】蓋3は、天面8と下方傾斜の周壁9を形成
し、この周壁9の下部を容器本体2との嵌合縁10とし
て形成してある。天面8は、その四隅をそれぞれ下方突
出部4aに対応するように適宜凹ませて受部11を形成
し、周壁9には、補強用のリブ9aを形成してあるが、
これらの構成は任意である。嵌合縁10は、図2及び図
3に示すように、容器本体2の鍔面6に対面する水平状
の鍔面12aと垂下する外折れ部12b及び断面コの字
状に折返端部12cからなる縁部12に、鍔面6に接合
しない突出部13を所定間隔で形成するとともに、その
四隅の外折れ部12bに係止凹部14を形成してなって
いる。突出部13は、各々が図2に示すように、周壁9
下部の折返端部13aと、膨出面13b及びこれに垂下
面を介して形成した断面コの字状の折曲端部13cとか
らなるものである。
【0010】上記構成において、蓋3の嵌合縁10を鍔
面6に接合させて容器本体2に蓋3を被嵌させると、図
3に示すように、縁部12が突縁6aに接合するととも
に、係止凹部14が突縁6aの下端に係止するので、蓋
3が外れることはない。
【0011】またこのとき、突出部13は折返端部13
aを介して膨出面13bを有する構造であるため、図2
に示すように、突出部13の内方において、鍔面6乃至
突縁6aとの間に適度に幅広の空隙aを形成することが
できる。この空隙aは、容器1の内外を連通し、容器1
内部の膨張空気の通路となるものである。よって、容器
本体2に加熱した食品を収納した上で蓋3を被嵌させた
場合、或いは、食品収納後に容器1ごと電子レンジなど
で加熱した場合、容器内部の膨張空気が空隙aを経由し
て容器外部に排出することになるが、このとき、内部に
発生した水蒸気も膨張空気同様に空隙aを経由して外部
に排出する。このように、容器1には水蒸気を含む空気
が外部に漏出する際の通路が大きく確保されるので、発
生した水蒸気を無理なく外部に漏出することができる。
それだけ、容器の中に結露が発生しにくい構造となって
いるのである。
【0012】ところで、水蒸気は、一般に発生すると上
向きに流れる傾向があるため、例えば、天面8に小孔を
形成したとすると、水蒸気が上昇して小孔乃至その周縁
に集まりやすくなり、その結果として小孔の周縁で水蒸
気が冷却されて結露を生じさせやすいものとなる。しか
し、空隙aのように通路が横向き水平方向に確保されて
いると、水蒸気は、周壁9の下部乃至内側面5aの周囲
に接触して冷却されることがあるものの、空隙aからの
漏出が自然で無理のないものとなることから、容器1
は、その分結露の発生を抑制し得る構造となっているの
である。
【0013】また、周壁9の下部乃至折返端部13aに
水蒸気が接触すると、これにより、結露を生じる。そし
て、発生した結露は、周壁9の内面を下方に伝わるが、
折返端部13aを介して膨出面13bが上方傾斜状に形
成してあるため、折返端部13aが発生した結露に対す
る水切りとして機能し、結露は折返端部13aから落下
して鍔面6上に溜まることになる。このとき、鍔面6が
その外側を上方に折り返した突縁6aとなっているた
め、鍔面6上に溜まった結露が容器外側に回り込むのも
防止することができる。
【0014】このように、容器1は、容器本体2に蓋3
を被嵌させた状態において、突出部13の内方におい
て、鍔面6乃至突縁6aとの間に適度な空隙aを形成す
ることができるが、この空隙aが適度に幅広のものとし
て形成されるため、内部の膨張空気とともに水蒸気を外
部に効果的に漏出させることができる。しかも、空隙a
が横向き水平方向に形成されるため、水蒸気の付着によ
る結露の発生を抑制でき、この点でも優れた効果を奏す
るものとなる。よって、容器1は、天面に小孔を形成し
た場合と比較して、空隙aが幅広のものとして形成され
る分、膨張空気を水蒸気とともに漏出する効果が優れて
いるが、それだけにとどまらず、空隙aが横向き水平方
向に形成されることで、結露の発生をより効果的に抑制
できる構造となっているのである。
【0015】なお、鍔面6乃至内側壁面9aには、傾斜
溝9aを形成してあるため、鍔面6に溜まった結露は、
傾斜溝9aを伝って下方に流れることにもなる。また、
図示のように、底面4の四隅に下方突出部4aを形成す
るとともに、蓋3に受部11を形成すると、容器本体2
と蓋3との嵌合状態で積み重ねても、横ズレしにくくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる食品収納容器の一例を示す斜視
図である。
【図2】図1のII-II 線断面図である。
【図3】図1のIII-III 線断面図である。
【図4】容器本体の要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 食品収納容器 2 容器本体 3 蓋 6 鍔面 6a 突縁 10 嵌合縁 12 縁部 13 突出部 13a 折返端部 13b 膨出面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対面する鍔面を有して嵌合する縁
    部を有した容器本体と蓋の少なくとも一方の縁部に突出
    部を形成し、容器本体と蓋との嵌合状態において、当該
    突出部と他方の嵌合する縁部との間に容器内外に連通す
    る空隙を形成するようにした構成を有する食品収納用容
    器。
  2. 【請求項2】 前記突出部は、蓋の周壁の下部に下方突
    出状の折返端部を形成し、その外側に膨出面と垂下面と
    を連設して形成したものであることを特徴とする請求項
    1に記載の食品収納用容器。
  3. 【請求項3】 前記突出部と対向する容器本体の鍔面の
    外側縁を上方に突出した突縁とするかまたは外側縁より
    も内方の鍔面を凹面状態に形成したことを特徴とする請
    求項1または2に記載の食品収納用容器。
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