JPH10338241A

JPH10338241A - 包装袋

Info

Publication number: JPH10338241A
Application number: JP14662397A
Authority: JP
Inventors: Katsumi Watanabe; 克己渡辺
Original assignee: Howa Sangyo KK
Current assignee: Howa Sangyo KK
Priority date: 1997-06-04
Filing date: 1997-06-04
Publication date: 1998-12-22

Abstract

(57)【要約】【課題】極めて容易に底部に台紙を載置可能な包
装袋を提供する。【解決手段】側面シート2 と底面シート4 から構成さ
れた包装袋本体1 内部の少なくとも底面シート4 の一部
に底敷台紙5bが載置された包装袋において、前記側面シ
ート2 の内面に貼着され、且つ前記底敷台紙5bの一辺に
折り目15を介して一体的に延設された側面台紙5aが設け
られている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、包装袋に関する。
さらに詳しくは、底部に台紙が載置された包装袋に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、菓子等の被収容物を収容するため
の包装袋には底部が設けられており、収容する被収容物
の型くずれを生じさせず、且つ包装袋の強度を保つた
め、包装袋内部に台紙が挿入されている。そして、被包
装物の包装時に、作業者等が手作業で前記台紙を包装袋
の底部にセットしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述の如く、台紙が内
部に挿入された包装袋は、使用する際に作業者自身が手
作業で台紙を底部にセットしなければならず、面倒であ
るという問題がある。

【０００４】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、被包装物を包装する際、極めて
容易に底部に台紙を載置可能な包装袋を提供することを
課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明に係る包装袋は請求項１記載の如く、
側面シート2 と底面シート4 から構成された包装袋本体
1 内部の少なくとも底面シート4 の一部に底敷台紙5bが
載置された包装袋において、前記側面シート2の内面に
貼着され、且つ前記底敷台紙5bの一辺に折り目15を介し
て一体的に延設された側面台紙5aが設けられてなること
を特徴とする。このように底敷台紙5bが側面台紙5aに一
体的に延設され、側面台紙5aが側面シート2 に貼着され
ることにより、包装袋本体1 に菓子等の被包装物を収容
する際、容易に底面シート4 に底敷台紙5bを載置可能で
ある。

【０００６】本発明に係る包装袋は請求項２記載の如
く、前記側面シート2 と底面シート4が別々のシートで
形成され、且つ前記側面シートの下端縁が前記底面シー
トの周縁部に貼着されて一体的に形成されてなること
が、包装袋の製造を容易にするため好ましい。

【０００７】本発明に係る包装袋は請求項３記載の如
く、前記底面シート4 の形状が、矩形状の両側に三角形
状の延設部が設けられた略六角形状をなしていると共
に、側面シート2 の下端部に、前記延設部と同形状の切
欠部6 が設けられ、底面シート4の前記矩形状の部分に
前記底敷台紙5bが設けられていることが、底敷台紙5bを
底面シート4 に載置する際、底面シート4 の延設部に底
敷台紙5bが引っ掛かるのを防止することができるため好
ましい。

【０００８】本発明に係る包装袋は請求項４記載の如
く、前記底面シート4 の幅方向の中央部において、底面
シート4 が袋の内側方向に突設するよう、前記側面シー
ト2 の下端縁に平行に折り目4aが設けられていること
が、包装袋本体1 を使用しない場合に折り畳んでいて
も、側面シート2 に折り目がつかず、側面シートを見栄
えよく形成することができるため好ましい。

【０００９】本発明に係る包装袋は請求項５記載の如
く、前記底敷台紙5bにおいて、前記底面シート4 の折り
目4aから底敷台紙5bと側面台紙5aの折り目15までの領域
の少なくとも一部が底面シート4 に貼着されていること
が、菓子等の被包装物を包装袋に収容する際、底敷台紙
5 を極めて容易に底面シート4 に載置することができる
ため好ましい。

【００１０】本発明に係る包装袋は請求項６記載の如
く、前記底敷台紙5bの前記一辺に対向する他辺に折り目
を介して一体的に延設された予備台紙が設けられている
ことが、菓子等の被包装物を包装袋に収容する際、包装
袋本体1 を開放した状態が保たれ易く、且つ包装袋本体
1 を安定に立設させることができるため好ましい。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。図１は、本発明に係る包装
袋の一実施形態を折り畳んだ状態の正面図を示し、図２
は本発明に係る包装袋の一実施形態の斜視図を示す。

【００１２】図１及び図２において、1 は別々のシート
で形成された側面シート2 と底面シート4 とから構成さ
れる包装袋本体を示す。

【００１３】側面シート2 は、長方形状等の矩形状に形
成されたポリプロピレン等からなる同一形状の透明の合
成樹脂フィルムを２枚、重ね合わせ、その両側縁を例え
ば熱シール等の方法で貼着し、両端が開口された筒状と
した後、該合成樹脂フィルムの前記開口された端部のう
ち一方の端部（図１及び２における下側端部）におい
て、合成樹脂フィルムの中央に向かって細くなるよう切
欠部6,6 が切り欠かれている。

【００１４】前記側面シート2 の切断された側（図１及
び２における下側）の端部には、袋の底部を形成すべ
く、底面シート4 が設けられている。該底面シート4
は、矩形状のシートの両端に三角形状の延設部3,3 が一
体として設けられ、且つ側面シート2 の幅方向に平行と
なるよう予め山折りされており、底面シート4 の周縁部
と側面シート2 の下端縁が熱シールされる等して貼着さ
れることにより、包装袋本体1 が一体として形成されて
いる。

【００１５】5 は包装袋本体1 に内蔵される長方形等の
矩形状の台紙を示す。該台紙5 は、図２に示すように、
底面シート4 との境界部14に相当する箇所にて包装袋本
体1の内部側に折り曲げられて立設され得るよう、折り
目15が予め設けられており、該折り目15は、台紙5 を包
装袋本体1 に挟持する際、谷折りされて収納されてい
る。

【００１６】尚、折り目15から底面シート4 側の台紙
（以下、底敷台紙という）5bは、底面シート4 の延設部
を除く部分（即ち矩形状のシート部分）に載置可能な幅
で、且つ図３（ロ）に示される如く底面シートを伸長し
た長さＬを略有するような大きさに形成されている。ま
た、折り目15から側面シート2 側の台紙（以下、側面台
紙という）5aは、側面シート2 の開口された端部から突
出しない所定の大きさ、例えば側面シート2 の上下端の
長さの半分程度の大きさに形成されている。即ち、底敷
台紙5bの一辺から側面台紙5aが一体的に延設されている
ことにより、台紙5 が形成されている。

【００１７】尚、前記境界部14にて折られた台紙5 の底
敷台紙5bにおいて、折り目15から底面シート4 の山折り
された折り目4aまでの領域は、一部が底面シート4 に接
着されて固定されている。また、台紙5 の側面台紙5aの
一部も側面シート2 に接着されて固定されている。

【００１８】上述のように構成された、台紙5 が内蔵さ
れた包装袋本体1 を図３のように使用する。図３（イ）
は本発明に係る包装袋の使用前の状態の断面図を示し、
図３（ロ）は図３（イ）の包装袋の使用状態の断面図を
示す。図３（イ）に示すように、底面シート4 が折り目
4aにて予め折り畳まれている包装袋本体1 において、菓
子等の被包装物を収容する際、作業者は底面シート4の
折り目4aを伸長すべく台紙5 の底敷台紙5bを押し下げ
る。

【００１９】このように台紙5 の底敷台紙5bを押し下げ
ても、上述のように台紙5 の側面台紙5aの少なくとも一
部が側面シート2 に接着されているので、台紙5 の側面
台紙5aは側面シート2 に固定されている。従って、作業
者は台紙5 が側面シート2 に支えられた状態で底敷台紙
5bを底面シート4 にセットするので、底敷台紙5bを極め
て容易に底面シート4 にセットすることができる（図３
（ロ）参照）。また、底敷台紙5bは底面シート4 の矩形
状の部分にのみ載置されるので、底敷台紙5bが底面シー
ト4 の延設部に引っ掛かる等の障害がなく、底敷台紙5b
を底面シート4 に容易に載置することができる。

【００２０】また、包装袋本体1 が図３（ロ）に示すよ
うに立設された状態で、例えばおにぎり、菓子等の被包
装物7 を収容すれば、台紙5 によって包装袋本体1 の形
状が固定される。従って、被包装物7 の型くずれが発生
することを防止する効果が得られる。

【００２１】上述のように、包装袋本体1 を透明の合成
樹脂フィルムで形成すれば、包装袋本体1 の内部に収容
する被収容物を外部より確認可能であり、且つ見栄えが
よい上に、製造が容易である。しかし、本発明に係る包
装袋本体1 は透明の合成樹脂フィルムに限定されること
なく、被包装物が外部からわかるものであれば、例えば
半透明なフィルムやデザインフィルム等であってもよ
い。

【００２２】また、台紙5 としては腰があり且つ清潔な
もの、例えば通常の白色厚紙、デザイン紙等、台紙とな
り得る素材のものであれば、包装袋本体1 を立設するこ
とができる。

【００２３】前記実施形態においては、台紙の底敷台紙
のうち、台紙の折り目から底面シートの山折りされた折
り目までの領域の一部が底面シートと接着されていた
が、前記領域の全面が底面シートと接着されていてもよ
く、また、台紙の底敷台紙は底面シートに接着されず単
に底面シートに挟持されていてもよい。

【００２４】本発明の他の実施形態として、底面シート
の形状が長方形の矩形状である包装袋本体に、上述の台
紙と同様、底敷台紙が底面シートの折り目を伸長した長
さを略有する台紙が載置されたものを用いることも可能
である。尚、台紙の底敷台紙の幅は、必ずしも底面シー
ト全面に載置されるべく形成されていなくとも、おにぎ
り、菓子等の被包装物の型くずれを防止可能な程度の幅
に形成されていればよい。

【００２５】上述の実施形態においては、２枚の合成樹
脂フィルムを熱シールする等の方法で接着し、両端が開
口された筒状とした後、該合成樹脂フィルムの前記開口
された端部のうち一方の端部において、合成樹脂フィル
ムの中央に向かって細くなるよう切欠部を切り欠いて側
面シートを形成したが、本発明に係る側面シートはこれ
に限定されることなく、例えば予め筒状に形成された側
面シートを外側方向に折り曲げた後、前述と同様に合成
樹脂フィルムの切欠部を切り欠いて側面シートを形成し
てもよい。

【００２６】また、上述の実施形態においては、底敷台
紙の一辺から側面台紙が延設されている台紙について説
明したが、底敷台紙の前記一辺に対向する他辺から、前
記側面台紙よりも短い予備側面台紙を設けてもよい。こ
のように台紙を形成することによって、包装袋本体の開
口端を開放した状態を保つことができ、且つ立設した際
の安定性が増大する。

【００２７】

【発明の効果】本発明に係る包装袋によれば、側面シー
トと底面シートから構成された包装袋本体内部の少なく
とも底面シートの一部に底敷台紙が載置された包装袋に
おいて、前記側面シートの内面に貼着され、且つ前記底
敷台紙の一辺に折り目を介して一体的に延設された側面
台紙が設けられてなるので、包装袋本体に菓子等の被包
装物を収容する際、容易に底面シートに底敷台紙を載置
可能である。従って、作業を効率よく行うことができ
る。

【００２８】本発明に係る包装袋は、前記側面シートと
底面シートが別々のシートで形成され、且つ前記側面シ
ートの下端縁が前記底面シートの周縁部に貼着されて一
体的に形成されていれば、包装袋の製造を容易にするこ
とができる。

【００２９】本発明に係る包装袋は、前記底面シートの
形状が、矩形状の両側に三角形状の延設部が設けられた
略六角形状をなしていると共に、側面シートの下端部
に、前記延設部と同形状の切欠部が設けられ、底面シー
トの前記矩形状の部分に前記底敷台紙が設けられていれ
ば、底敷台紙を底面シートに載置する際、底面シートの
延設部に底敷台紙が引っ掛かる等して開放を妨げるのを
防止することができる。

【００３０】また、本発明に係る包装袋は、前記底面シ
ートの幅方向の中央部において、底面シートが袋の内側
方向に突設するよう、前記側面シートの下端縁に平行に
折り目が設けられていれば、包装袋本体を使用しない場
合に折り畳んでいても、側面シートに折り目がつかず、
側面シートを見栄えよく形成することができる。

【００３１】また、本発明に係る包装袋は、前記底敷台
紙において、前記底面シートの折り目から底敷台紙と側
面台紙の折り目までの領域の少なくとも一部が底面シー
トに貼着されていれば、菓子等の被包装物を包装袋に収
容する際、底敷台紙を極めて容易に底面シートに載置す
ることができる。

【００３２】また、本発明に係る包装袋は、前記底敷台
紙の前記一辺に対向する他辺に折り目を介して一体的に
延設された予備台紙が設けられていれば、菓子等の被包
装物を包装袋に収容する際、包装袋本体を開放した状態
が保たれ易く、且つ包装袋本体を安定に立設させること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る包装袋本体の一実施形態を折り畳
んだ状態を示す正面図。

【図２】本発明に係る包装袋本体の一実施形態を示す斜
視図。

【図３】（イ）は本発明に係る包装袋の使用前の状態を
示す断面図、（ロ）は（イ）の包装袋の使用状態を示す
断面図。

【符号の説明】

１包装袋本体２側面シート３延設部４底面シート５台紙５ａ側面台紙５ｂ底敷台紙

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】側面シート(2) と底面シート(4) から構
成された包装袋本体(1) 内部の少なくとも底面シート
(4) の一部に底敷台紙(5b)が載置された包装袋におい
て、前記側面シート(2) の内面に貼着され、且つ前記底
敷台紙(5b)の一辺に折り目(15)を介して一体的に延設さ
れた側面台紙(5a)が設けられてなることを特徴とする包
装袋。
【請求項２】前記側面シート(2) と底面シート(4) が
別々のシートで形成され、且つ前記側面シートの下端縁
が前記底面シートの周縁部に貼着されて一体的に形成さ
れてなる請求項１記載の包装袋。
【請求項３】前記底面シート(4) の形状が、矩形状の
両側に三角形状の延設部が設けられた略六角形状をなし
ていると共に、側面シート(2) の下端部に、前記延設部
と同形状の切欠部(6) が設けられ、底面シート(4) の前
記矩形状の部分に前記底敷台紙(5b)が設けられてなる請
求項１又は２記載の包装袋。
【請求項４】前記底面シート(4) の幅方向の中央部に
おいて、底面シート(4) が袋の内側方向に突設するよ
う、前記側面シート(2) の下端縁に平行に折り目(4a)が
設けられてなる請求項１〜３の何れかに記載の包装袋。
【請求項５】前記底敷台紙(5b)において、前記底面シ
ート(4) の折り目(4a)から底敷台紙(5b)と側面台紙(5a)
の折り目(15)までの領域の少なくとも一部が底面シート
(4) に貼着されてなる請求項４記載の包装袋。
【請求項６】前記底敷台紙(5b)の前記一辺に対向する
他辺に折り目を介して一体的に延設された予備台紙が設
けられてなる請求項１〜５の何れかに記載の包装袋。