JP5994247B2 - 商品の包装方法および包装体 - Google Patents

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Description

この発明は商品を包装する方法および商品を包装するための包装体に関する。
スーパーマーケット,薬局,コンビニエンスストア,その他の店舗で販売されるリップクリーム,化粧水,スプレー等の比較的小型の商品は台紙および透明プラスチックを用いて包装された形態で流通,販売されることが多い。包装された商品が店舗内において展示ないし陳列され,消費者の手に取られる。
商品の形状および大きさに応じた凹部を持つ透明プラスチック製のブリスター内に商品を入れ,台紙によってブリスターの背面がわの開口を閉じたブリスターパックが知られている。透明なブリスターを通して包装商品がよく見えるので展示効果は高いが,ブリスターを成形する金型の製作が必要であり製造コストは高い。
この問題点を解決するために,伸縮性を持つプラスチック材を用いて商品を包装するものが提案されている。
特開2002−2683号公報
この包装容器は,商品の表側を比較的剛性の高い平板状の透明のプラスチック材により覆い,商品の裏側を伸縮性を持つプラスチック材により覆っている。包装商品は包装容器の裏がわに突出する。このため商品の外形は包装容器を裏返して包装容器の裏がわから確認するしかない。また,裏がわに設けられる伸縮性プラスチック材は平面状に張られ,これが商品によって押されることで商品の裏面がわを覆っている。伸縮性プラスチックの伸びの限界を超える厚さを持つ商品を包装するのは困難である。
この発明は比較的厚い商品も包装できるようにすることを目的とする。
この発明はまた,包装商品の外形を表がわ(正面がわ)から把握することができるようにすることを目的とする。
この発明による商品の包装方法は,商品窓を有しかつ少なくとも一側に折り片がつながっている枠体の内がわにおいて,フィルムの一端部を上記枠体と折り片の間の折り線と間隔をあけて上記折り片に接着し,かつフィルムの他端部を上記枠体の他側がわの枠部または上記枠体の他側がわにつながる折り片に接着することで,上記商品窓を覆うようにして上記フィルムを上記枠体の内がわ面と平行に貼り,上記フィルムの端部が接着されている折り片を上記折り線の位置で内がわに折り,上記折り片が折られた上記枠体の内がわに支持体を保持することによって,上記支持体と上記フィルムとの間に入れられる商品を挟んで固定し,折り片を上記折り線の位置で折ることで上記フィルムに生じる余裕または上記フィルムに生じる余裕と上記フィルム自体の伸びとによって,張りを持つフィルムにより覆った商品の少なくとも一部を上記商品窓を通して外方に突出させ,かつ上記折り片を折られた状態に維持する。
この発明による包装体は,商品窓を有しかつ少なくとも一側に折り片がつながっている枠体,上記商品窓を覆うようにして上記枠体の内がわ面と平行に貼られるフィルムであって,一端部が上記枠体と折り片との間の折り線と間隔をあけて上記折り片に接着され,かつ他端部が上記枠体の他側がわの枠部または上記枠体の他側がわにつながる折り片に接着されるフィルム,および上記折り片が折られた上記枠体の内がわに保持される支持体を備え,上記フィルムと上記支持体との間に挟まれて固定される商品の少なくとも一部が,上記フィルムの端部が接着されている折り片を上記折り線の位置で内がわに折ることで上記フィルムに生じる余裕または上記フィルムに生じる余裕と上記フィルム自体の伸びとによって,張りを持つ上記フィルムによって覆われた状態で上記商品窓を通して外方に突出させられ,かつ上記折り片の折られた状態が上記支持体によって維持される。
枠体の内がわにおいてフィルムの端部が枠体と折り片との間の折り線と間隔をあけて上記折り片に接着されているので,折り片が折り線の位置で内がわに折られるとフィルムの端部(接着位置)が枠体の商品窓に近づき,フィルムに余裕が生じる。この上記フィルムに生じる余裕によって商品窓から突出する商品を覆うことができる。比較的厚みを有する商品であっても包装することができる。上記フィルムが伸びを生じるものであれば,上記フィルムに生じる余裕とフィルム自体に生じる伸びの両方によって商品窓から突出する商品を覆うことができる。
上記フィルムの端部の接着には典型的には接着剤が用いられるが,接着のための固定具(テープ,ステープラーなど)を用いてもよい。上記フィルムの端部が接着されるべき折り片上の箇所に熱可塑性樹脂等をあらかじめ設けておき,溶着(熱溶着,超音波溶着など)により上記フィルムの端部を接着してもよい。
商品は,折り片が折られた枠体の内がわに保持される支持体と,枠体の内がわ面に貼られるフィルムとによって挟まれることで固定される。支持体はまた,折り片を折られた状態に維持するためにも用いられる。枠体の内がわまたは折り片に支持体を接着する,差込み片等を用いて枠体に支持体を係合させる,筒状の支持体によって枠体を包囲する等によって,上記支持体は折り片が折られた枠体の内がわに保持される。支持体は折り片の外がわに保持しても,折り片の内がわに保持してもよい。
上記フィルムには,たとえばプラスチック材料が用いられる。上述のように,フィルムに生じる余裕またはフィルムに生じる余裕とフィルムの伸びとによって商品窓から突出する商品が覆われる。すなわち,フィルムは伸びを生じないものであってもよく,伸びを生じるものであってもよい。伸びを生じるフィルムを用いると,フィルムの端部と上記折り線との間の間隔の調整を行いやすいという利点がある。また,伸びを生じるフィルムは商品にフィット(密着)しやすいので,商品が安定して固定されやすく,かつ外観的にも良好なものとなる。もちろんフィルムは弾性を兼ね備えたもの(すなわち縮む性質を持つもの)であってもよく,この場合包装された商品はフィルムによって圧迫された状態で固定される。さらに上記フィルムには透明または半透明のものを用いるとよい。透明または半透明のフィルムを用いることによって商品に印刷された商品名等をフィルムを通して確認することできる。いずれにしてもフィルムによって覆われた商品の少なくとも一部が枠体の商品窓から外方に突出するから,商品の外形を表がわから確認することができる。枠体の商品窓は,包装される商品の外形および大きさに応じた形状および大きさとすればよい。
一実施態様では,上記枠体の両側のそれぞれに互いに反対方向に延びる折り片がつながっており,上記フィルムの一端部および他端部が上記2つの折り片のそれぞれに接着されており,上記フィルムの一端部および他端部の少なくともいずれ一方が上記折り片に上記間隔をあけて接着されている。上記間隔は上記フィルムの一端部がわのみに設けてもよいし,一端部と他端部の両方に設けてもよい。
他の実施態様では上記支持体が上記折り片であり,上記フィルムの一端部が上記支持体に上記間隔をあけて接着され,他端部が上記枠体の他側がわの枠部に接着される。支持体(折り片)を折ることによって,上述したように商品窓から突出する商品を覆う余裕が上記フィルムに生じる。
さらに他の実施態様では上記支持体が上記折り片を兼ねており,上記枠体の一側に第1の折り線を介して上記支持体が,上記枠体の上記一側と反対がわの他側に第2の折り線を介して上記折り片が,それぞれ互いに反対方向につながっており,上記フィルムの一端部が上記支持体に,他端部が上記折り片にそれぞれ接着されており,上記フィルムの一端部および他端部の少なくともいずれか一方が,上記第1の折り線および第2の折り線の少なくともいずれか一方と上記間隔をあけて接着されている。
上記フィルムの上端部および下端部を,上記枠体の上記商品窓の上がわの枠部および下がわの枠部にそれぞれ接着してもよい。商品窓から突出する商品のほぼ全周囲において商品を覆うフィルムに張りが生じるので,包装された商品を美しく見せることができる。さらに,上記枠体の上端および下端(いずれか一方でもよい)に折り片を連設し,上記フィルムの上端部および下端部を,上記枠体の上端および下端に連設された折り片上に,上記枠体と折り片との間に間隔をあけて,接着してもよい。左右方向および上下方向の両方において,商品窓から突出する商品を覆う余裕が上記フィルムにつくられる。
好ましくは枠体,折り片および支持体が1枚の厚紙からつくられている。厚紙とは,植物性繊維を材料とするもののみならず,合成繊維を材料の一部または全部とするもの,表面または両面に合成樹脂膜をコーティングしたもの等,合成樹脂による厚紙のシート等を含む。
上記フィルムは上記枠体の内がわ面に上記枠体と平行に貼られるので自動窓貼り機による接着に適している。
第1実施例の包装体の斜視図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 包装体を構成する部材の分解斜視図である。 フィルムが接着された展開状態の正面枠および折り片を内側から見たものである。 図4のV-V線に沿う断面図である。 包装体を商品を省略して示す断面図である。 第1変形例の包装体を示すもので,フィルムが接着された展開状態の正面枠を示す断面図である。 第1変形例の包装体を示すもので,商品を省略して示す断面図である。 第2変形例の包装体を示すもので,フィルムが接着された展開状態の正面枠を示す断面図である。 第2変形例の包装体を示すもので,商品を省略して示す断面図である。 第3変形例の包装体を示すもので,商品を省略して示す断面図である。 第4変形例の包装体を示すもので,商品を省略して示す断面図である。 第5変形例の包装体を示すもので,商品を省略して示す断面図である。 第2実施例の包装体の分解斜視図である。 第3実施例の包装体の展開図である。 第3実施例の包装体の組み立ての様子を示す斜視図である。 第4実施例の包装体の展開図である。 第4実施例の包装体の組み立ての様子を示す斜視図である。 第4実施例の変形例の包装体の展開図である。 第5実施例の包装体の展開図である。 第5実施例の包装体の組み立ての様子を示す斜視図である。 第6実施例の包装体の展開図である。 第6実施例の包装体の組み立ての様子を示す斜視図である。
図1は第1実施例のディスプレイ用の包装体1を,商品7を包装している状態で示す斜視図である。図2は図1のII−II線に沿う断面図である。図3は包装体1を構成する複数の部材を,商品7を含めて示す分解斜視図である。図3において,後述する折り片3,4が展開状態(折られていない状態)で示されている。
包装体1は,矩形の正面枠2と,矩形の背面パネル(台紙)5と,これらの正面枠2および背面パネル5の間に位置する矩形のフィルム6を備える。正面枠2の両側に互いに反対方向に延びる折り片3,4がそれぞれつながっている。正面枠2,折り片3,4および背面パネル5は典型的には厚紙によりつくられる。ボール紙,プラスチック・シート,これらの複合材を用いてもよい。フィルム6は透明または半透明の薄いプラスチック製のフィルムである。伸びを生じる塑性を有するフィルムを使用するのが好ましいが伸びを生じないフィルムを用いてもよい。また,弾性を有するフィルムを使用してもよい。フィルム6の素材には,ポリ塩化ビニル,ポリプロピレン,ポリスチレン,ポリオレフィン,ポリエチレンテレフタレートなどを用いることができる。
正面枠2のほぼ中央に矩形の商品窓2Aが形成されている。商品窓2Aの上方の枠部には円形のフック孔2Bがあけられている。商品窓2Aは包装体1によって包装される商品7の正面がわの形状に応じた好ましくは合致した形状を持ち,その大きさも商品7の大きさに応じたもの,好ましくは合致したものまたはやや大きいものとされる。いずれにしても商品窓2Aは商品7がその正面がわから通る形状および大きさを持つ。
上述のように,正面枠2の両側に互いに反対方向に延びる折り片3,4がつながっている。正面枠2と折り片3,4と間の折り線をL1,L2でそれぞれ示す。詳細は後述するが,フィルム6は正面枠2および折り片3,4に設けられる糊部Nによって,正面枠2の内側となる面に接着される。その後に折り片3,4は折り線L1,L2の位置で正面枠2の内がわに折返される。
背面パネル5の内側となる面の両側部に糊部nがそれぞれ線状に設けられている。後述するように,この糊部nによって正面枠2につながる折られた状態の折り片3,4と背面パネル5とが接着される。また,背面パネル5の上部にも円形のフック孔5Aがあけられている。
商品7を商品窓2Aに対応する位置に位置決めし,フィルム6と背面パネル5とで商品7を前後(表裏)から挟む。折返された折り片3,4と背面パネル5とを糊部nによって接着する。背面パネル5は裏がわ(背面がわ)にわずかに湾曲し(図2参照),商品7の後面(背面)が背面パネル5によって支えられる。また,背面パネル5によって折り片3,4の折返しの状態が維持される。他方,表がわ(正面がわ)では正面枠2を越えて商品7が商品窓2Aから外方に突出する。フィルム6は商品7によって商品窓2Aから突出する向きに押されて商品7に密着する。フィルム6が伸びを生じるものであれば,商品7によって押されることでフィルム6に伸びが生じる。フィルム6は透明ないし半透明であるから,フィルム6を通して商品7に印字された文字および図形,商品7の色などが確認される。またフィルム6に覆われた商品7が商品窓2Aから突出するので,商品7の外形も表がわから確認される。また,正面枠2にあけられたフック孔2Bと背面パネル5にあけられたフック孔5Aは重なり合う(図1参照)。包装体1によって包装された商品7はこれらのフック孔2B,5Aを用いてフックに掛けられて,店舗等において陳列される。
図4はフィルム6の接着位置を示すもので,正面枠2および折り片3,4の内側となる面を見たものである。図5は図4のV−V線に沿う断面図である。図6は正面枠2の両側の折り片3,4をそれぞれ内がわに折返し,かつ背面パネル5を接着した状態の断面図である。この発明の特徴を分かりやすくするために,図6の断面図において商品7は示されていないが,上述したように,実際にはフィルム6と背面パネル5との間には商品7が位置する(図1,図2参照)。
上述したように,正面枠2およびその両側の折り片3,4には糊部Nが設けられている。図4を参照して,この実施例では,糊部Nは,折り片3,4のそれぞれと,正面枠2の商品窓2Aの上方および下方の枠部のそれぞれとに線状に設けられている。
フィルム6は正面枠2の内がわにおいて商品窓2Aを覆うのみならず,折り線L1,L2を越えて折り片3,4上にも延在する広がりを持つ。フィルム6の貼付け(糊付け)は自動窓貼り機を用いることで行われる。正面枠2と折り片3,4とが面一状態(展開状態)で自動窓貼り機に与えられ,内側となる面に上述の糊部Nが線状に塗布される。正面枠2の内がわ面と平行にされたフィルム6が,商品窓2Aを覆うようにして正面枠2の内側となる面に被せられ,糊部Nの位置が押されることでフィルム6が密着する。フィルム6の上下左右の余剰部分が切断されることでフィルム6の貼付けが完了する。
図4を参照して,折り片3上の糊部Nは,正面枠2と折り片3との間の折り線L1からaだけ間隔をあけて設けられている。折り片4上に設けられる糊部Nも同様であり,正面枠2と折り片4との間の折り線L2と糊部Nの端との間には間隔aがあいている。図5および図6を参照して,折り片3,4が折り線L1,L2の位置でそれぞれ内がわに折返されると,この間隔aの存在によってフィルム6の両がわの糊部N(接着位置)がいずれも商品窓2Aに近づき,これにより商品窓2Aから突出する商品7を覆う余裕がフィルム6につくられる。包装される商品7の厚みが比較的厚いものであったとしても,余裕がつくられたフィルム6によって商品窓2Aから突出する商品部分を充分に覆うことができる。
糊部Nと折り線L1,L2との間の間隔aが広いほど,折り片3,4が折返されたときにフィルム6に生じる余裕は大きくなる。包装される商品の厚みに応じて上記間隔aは適宜調整すればよい。
図7および図8は第1変形例の包装体を示すもので,図5および図6に対応する断面図である。
第1変形例では,正面枠2の両側の折り片3,4が,折り線L1,L2においてそれぞれほぼ直角に内がわに折られる。背面パネル5の両側からは側壁(折り片)5a,5bが立ち上がっている。直角に折られた折り片3,4の外がわの面と,背面パネル5の両側壁5a,5bの内がわの面とが糊部nによって接着される。第1変形例においても,糊部Nと折り線L1,L2との間に間隔aがあるので,折り片3,4が折られるとフィルム6の両がわの糊部N(接着位置)が互いに近づき,商品窓2Aから突出する商品を覆う余裕がフィルム6につくられる。
図9および図10は第2変形例の包装体を示すもので,図5および図6に対応する断面図である。
第2変形例では,正面枠2の左側に2つの折り線L11,L12が間隔をあけて設けられ,右側にも2つの折り線L21,L22が間隔をあけて設けられている。正面枠2の左側において折り線L11に沿って第1折り片3aがほぼ直角に内がわに折られ,さらに折り線L12に沿って第2折り片3bがさらにほぼ直角に内がわに折られる。正面枠2の右側においても同様であり,折り線L21に沿って第1折り片4aがほぼ直角に内がわに折られ,さらに折り線L22に沿って第2折り片4bがさらにほぼ直角に内がわに折られる。第2折り片3b,4bの外がわの面と,背面パネル5の両側部の内側の面とが糊部nによって接着される。第2変形例においても,糊部Nと折り線L12,L22との間に間隔aがあるので,折り片3a,3b,4a,4bが折られるとフィルム6の両がわの糊部N(接着位置)が互いに近づき,商品窓2Aから突出する商品を覆う余裕がフィルム6につくられる。
図11,図12および図13も包装体の変形例を示す断面図である。
図11に示す包装体は,折り片3,4が背面パネル5を挟むようにして折返されている点が第1実施例の包装体1(図2参照)と異なる。折返された折り片3,4は,背面パネル5の外がわとなる面に糊部nによって接着される。
図12に示す包装体は,正面枠2の一端(左がわ)のみに折り片3がつながっており,正面枠2の他端(右がわ)には折り片が設けられていないものである。左がわの折り片3が折返されることで,フィルム6の左がわの糊部N(接着位置)が商品窓2Aに近づき,これにより商品窓2Aから突出する商品を覆う余裕がフィルム6につくられる。正面枠2の他端(右)がわでは,正面枠2の内がわの面と背面パネル5の内がわの面とが糊部nによって接着される。
上述した第1実施例および変形例は適宜組合わせてもよい。図13に示す包装体は,第1実施例(図2)と第2変形例(図10)とを組合わせたものを示している。
図14は第2実施例の包装体1Aの分解斜視図である。
第2実施例の包装体1Aは,背面パネル5を持たない点が第1実施例の包装体1(図1)と異なる。背面パネル5に代えて,第2実施例の包装体1Aは筒状カバー10を備える。その他の構成部材は第1実施例と同様であるので,第1実施例の包装体1と同一部材には同一符号を付し,重複説明を避ける。
筒状カバー10は正面部11,背面部12および糊代13を備える。正面部11,背面部12および糊代13は1枚の厚紙からつくられており,正面部11と背面部12の境界を折り,正面部11につながる糊代13を折って背面部12に接着することで,上下が開口した筒状カバー10がつくられる。正面部11の中央に矩形の窓11Aがあけられており,この窓11Aの大きさは商品7の正面がわの大きさよりも大きい。正面枠2およびフィルム6によって覆われた商品7が上記筒状カバー10によって覆われると,筒状カバー10の正面部11にあけられた窓11Aからフィルム6によって覆われた商品7が外方に突出する。商品7の後面(背面)は筒状カバー10の背面部12によって支えられる。商品カバー10の正面部11にあけられた窓11Aのデザインと,正面枠2に形成された商品窓2Aのデザインとは異ならせてもよい。正面に2つの窓を持つ,デザイン性に富む包装体1Aが得られる。
第2実施例の包装体1Aは,好ましくはラップラウンド方式によって組立てられる。ラップラウンド方式では展開状態の筒状カバー10が用意され,その背面部12上に商品7が載置される。商品7の上からフィルム6が接着された正面枠2が載置される。このとき,正面枠2に形成された商品窓2Aと商品7との位置合わせが行われる。筒状カバー10の正面部11が折返され,さらに糊代13が折られて背面部12の内側の面に接着される。このように筒状カバー10によって正面枠2を包込むようにすることで,包装体1Aが完成する。
図15から図23は上述した正面枠2,折り片3,4,および背面パネル5が一枚の厚紙によりつくられている包装体を示している。
図15および図16は第3実施例の包装体1Bを示すもので,図15は包装体1Bの展開図であり,内側となる面をみたものである。図16は組立て途中の包装体1Bの斜視図である。図15および図16においても商品の図示は省略されている。また図15の展開図において示す糊部N,nは,図16の組立て斜視図において省略されている。このことは後述する他の実施例も同様である。
矩形の正面枠2の両側に折り片3,4が互いに反対方向に折り線L1,L2を介してそれぞれつながっている。さらに正面枠2の上端には折り線L3を介して上部折り片8が,下端には折り線L4を介して背面パネル5がそれぞれつながっている。正面枠2のほぼ中央に矩形の商品窓2Aが位置している。
第1実施例と同様に,折り片3,4上に折り線L1,L2から間隔をあけて糊部Nがそれぞれ設けられている。正面枠2の商品窓2Aの上方および下方のそれぞれの枠部にも糊部Nが設けられている。これらの糊部Nによって平面状のフィルム6が正面枠2の内がわに貼り付けられる。
折り線L1,L2と糊部Nとの間にそれぞれ間隔があいているので,折り片3,4を折り線L1,L2に沿って内がわに折返すと,上述したようにフィルム6には商品窓2Aから突出する商品を覆う余裕がつくられる。次に背面パネル5を折り線L4に沿って内がわに折り返し,背面パネル5の両側部に設けられた糊部nによって折り片3,4と接着する。フィルム6によって覆われた商品が正面枠2の商品窓2Aから外方に突出する。最後に上部折り片8を折返して正面枠2と折り片3,4との間の隙間に差込む,または背面パネル5の外がわの面に接着する(テープでとめてもよい)ことで,包装体1Bによる商品包装が完成する。
折返された折り片3,4に背面パネル5を糊部nによって接着して封筒状とし,上部開口から商品を充填し,最後に上部折り片8で上部開口を閉鎖するようにしてもよい。封筒状とした(上部開口があいている)包装体を作り貯めしておくと,商品の充填作業を分業することができる。もちろん,商品窓2Aの位置に商品を配置しておき,その後に包装体1Bの組み立て(折り片3,4の折返し,背面パネル5の接着など)を行ってもよい。
図17および図18は第4実施例の包装体1Cを示すもので,図17は包装体1Cの展開図であり,内側となる面をみたものである。図18は組立て途中の包装体1Cの斜視図である。
第4実施例の包装体1Cは,背面パネル5に糊部が設けられていない点が上述した第3実施例の包装体1Bと異なる。糊部を用いることなく包装体1Cを組み立てるために,背面パネル5の両側のそれぞれに反対方向にのびる折り片5a,5bがつながっている。
背面パネル5の両側の折り片5a,5bを折り線L5,L6に沿って内がわに折返し,その後に背面パネル5を折り線L4に沿って内がわに折返す。正面枠2の上端につながる上部折り片(差し込み片)8を内がわに折返しつつ,折り片5a,5bと背面パネル5との間の隙間に差し込んで係合する。正面枠2と背面パネル8とが簡易に固定される。
図19は第4実施例の変形例の包袋体1Dの展開図を示している。フィルム6の下部が正面枠2と背面パネル5の間の折り線L4を越えて背面パネル5上にまで伸びている点,フィルム6の下端部が糊部Nによって背面パネル5の内がわに貼り付けられており,この背面パネル5上の糊部Nの端(上端)と折り線L4との間にも間隔があいている点,および正面枠2と背面パネル5の間の切欠き(Vカット)が大きい点が,第4実施例の包装体1C(図17)と異なる。
背面パネル5を折り線L4に沿って内がわに折り返すと,フィルム6の下端がわ(上下方向)にも商品窓2Aから突出する商品を覆う余裕が生じ,厚みのある商品を入れやすくなる。もちろん,フィルム6の上端がわについても上部折り片8上に延在する広がりを持たせ,折り線L3と間隔をあけて上部折り片8上に糊部Nによって接着してもよい。
背面パネル5を折り線L4に沿って内がわに折り返すと,折り線L4の左右端部ではフィルム6と,折り片3,4と,折り片5a,5bとが重なり合う。商品窓2Aから外方に突出する商品を覆うようにフィルム6が移動するときにこの重なりの箇所においてフィルム6が動きづらくなるのを避けるために,上述したように,正面枠2と背面パネル5との間の切欠きが大きく形成されている。
図20および図21は第5実施例の包装体1Eを示すもので,図20は包装体1Eの展開図であり,内側となる面をみたものである。図21は組立て途中の包装体1Eの斜視図である。
包装体1Eは,背面パネル5が上述した折り片3として用いられるものである。正面枠2の右側に背面パネル5が折り線Lを介してつながっている。フィルム6の右側の端部が背面パネル5上に糊部Nによって接着され,フィルム6の左側端部,上端部および下端部はいずれも正面枠2の枠部に糊部Nによって接着されている。正面枠2と背面パネル5との境界の折り線Lと背面パネル5上の糊部Nの端との間に間隔があいている。折り線Lに沿って背面パネル5を内がわに折返すと,フィルム6に商品窓2Aから突出する商品を覆う余裕がつくられる。正面枠2の上端部,左端部および下端部に設けられた糊部nによって,折返された背面パネル5が正面枠2に接着される。包装体1Eは背面パネル5が折り片を兼ねており折り箇所が少なく,自動包装機による商品包装に適している。
図22および図23は第6実施例の包装体1Fを示すもので,図22は包装体1Fの展開図であり,内側となる面を見たものである。図23は包装体1Fの組み立て途中の斜視図である。
正面枠2の左側に折り線L1を介して折り片3がつながっており,右側には折り線L2を介して背面パネル5がつながっている。正面枠2の上端および下端のそれぞれには折り線L3,L4を介して上部折り片8および下部折り片9がそれぞれつながっている。
折り片3上に折り線L1から間隔をあけて糊部Nが設けられ,背面パネル5上にも折り線L2から間隔をあけて糊部Nが設けられている。正面枠2の商品窓2Aの上方および下方の枠部のそれぞれにも糊部Nが設けられている。これらの糊部Nによって平面状のフィルム6が正面枠2の内がわに接着される。
折り片3と背面パネル5とを折り線L1,L2に沿ってそれぞれ内がわに折り返す。背面パネル5の右側端部に設けられた糊部nによって背面パネル5を折り片3の外がわの面に接着する。最後に上部折り片8および下部折り片9を折り返して背面パネル5の外がわの面に接着する(テープでとめてもよい)ことで,包装体1Fによる商品包装が完成する。この包装体1Fは自動包装機による高速生産に適している。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F 包装体
2 正面枠(枠体)
2A 商品窓
3,4 折り片
5 背面パネル(支持体)
6 フィルム
7 商品
10 筒状カバー(支持体)
L,L1,L2,L3,L4,L11,L12,L21,L22 折り線

Claims (7)

  1. 商品窓を有しかつ少なくとも一側に折り片がつながっている枠体の内がわにおいて,フィルムの一端部を上記枠体と折り片の間の折り線と間隔をあけて上記折り片に接着し,かつフィルムの他端部を上記枠体の他側がわの枠部または上記枠体の他側がわにつながる折り片に接着することで,上記商品窓を覆うようにして上記フィルムを上記枠体の内がわ面と平行に貼り,
    上記フィルムの端部が接着されている折り片を上記折り線の位置で内がわに折り,
    上記折り片が折られた上記枠体の内がわに支持体を保持することによって,上記支持体と上記フィルムとの間に入れられる商品を挟んで固定し,折り片を上記折り線の位置で折ることで上記フィルムに生じる余裕または上記フィルムに生じる余裕と上記フィルム自体の伸びとによって,張りを持つフィルムにより覆った商品の少なくとも一部を上記商品窓を通して外方に突出させ,かつ上記折り片を折られた状態に維持する,
    商品の包装方法。
  2. 商品窓を有しかつ少なくとも一側に折り片がつながっている枠体,
    上記商品窓を覆うようにして上記枠体の内がわ面と平行に貼られるフィルムであって,一端部が上記枠体と折り片との間の折り線と間隔をあけて上記折り片に接着され,かつ他端部が上記枠体の他側がわの枠部または上記枠体の他側がわにつながる折り片に接着されるフィルム,および
    上記枠体の一側だけに折り片がつながっている場合にはその折り片が,上記枠体の一側がわおよび他側がわのそれぞれに折り片がつながっている場合にはそれらの両方の折り片が折られた上記枠体の内がわに保持される支持体を備えている,
    包装体。
  3. 上記枠体の両側のそれぞれに互いに反対方向に延びる折り片がつながっており,上記フィルムの一端部および他端部が上記2つの折り片のそれぞれに接着されており,上記フィルムの一端部が一方の折り片に上記間隔をあけて接着されている,または上記フィルムの一端部および他端部の両方が上記2つの折り片のそれぞれに上記間隔をあけて接着されている,
    請求項2に記載の包装体。
  4. 上記支持体が上記折り片であり,上記フィルムの一端部が上記支持体に上記間隔をあけて接着され,他端部が上記枠体の他側がわの枠部に接着されている,
    請求項2に記載の包装体。
  5. 上記支持体が上記折り片を兼ねており,上記枠体の一側に第1の折り線を介して上記支持体が,上記枠体の上記一側と反対がわの他側に第2の折り線を介して上記折り片が,それぞれ互いに反対方向につながっており,
    上記フィルムの一端部が上記支持体に,他端部が上記折り片にそれぞれ接着されており,
    上記フィルムの一端部が上記第1の折り線と上記間隔をあけて接着されている,または上記フィルムの一端部および他端部の両方が上記第1の折り線および第2の折り線のそれぞれと上記間隔をあけて接着されている,
    請求項2に記載の包装体。
  6. 上記フィルムの上端部および下端部が,上記枠体の上記商品窓の上がわの枠部および下がわの枠部にそれぞれ接着されている,請求項2から5のいずれか一項に記載の包装体。
  7. 枠体,折り片および支持体が1枚の厚紙からつくられている,請求項2から5のいずれか一項に記載の包装体。
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