JPH10338041A - 作業車の走行用伝動装置 - Google Patents

作業車の走行用伝動装置

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JPH10338041A
JPH10338041A JP9150745A JP15074597A JPH10338041A JP H10338041 A JPH10338041 A JP H10338041A JP 9150745 A JP9150745 A JP 9150745A JP 15074597 A JP15074597 A JP 15074597A JP H10338041 A JPH10338041 A JP H10338041A
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JP
Japan
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transmission
gear
speed
rotating body
input
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JP9150745A
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Inventor
Kentaro Nakamura
中村  健太郎
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業車において、低速走行用を高速走行用に
安価に切り換えられるようにする。 【解決手段】 エンジン側に連動している主変速装置1
5の出力軸13と、車輪側に連動している入力軸17と
を連結具16によって一体回転するように連結すると、
車輪を低速側で駆動するようになる。出力軸13と入力
軸17との連結具16による連結を解除するとともに増
速伝動装置44を装着すると、この増速伝動装置44の
入力ギヤ42が出力軸13に備えてある出力ギヤ38
に、出力ギヤ43が入力軸17の連結具16で成る入力
ギヤにそれぞれ噛み合って増速伝動装置44が出力軸1
3の回動力を増速して入力軸17に伝達し、車輪を高速
側で駆動できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農用トラクターな
どの作業車の走行用伝動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】農用トラクターなどの作業車において、
たとえば作業車を入手される際は、運転資格の関係から
高速走行ができない低速走行車を購入され、この後に高
速走行車の運転資格を取得されて、高速走行車の運転が
可能になるなど、低速走行車を購入した後に高速走行車
を必要とされる場合がある。従来、このような場合、高
速走行車を新たに再度入手されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、低速走行車を入
手した後に高速走行車が必要になると、高速走行車の再
入手のために経済面で不利になっていた。本発明の目的
は、低速走行車から高速走行車に経済的に有利に性能変
更できる作業車の走行用伝動装置を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】〔構成〕本発明による作業車の走行用伝動
装置にあっては、走行用ミッションのエンジン側に連動
する第1伝動回転体と、走行装置側に連動する第2伝動
回転体とを、一体回転自在に連結する連結状態と、連結
解除状態とに切り換え自在に備え、前記第1伝動回転体
の回動力を増速して前記第2伝動回転体に伝達する増速
伝動装置の入力部に連結自在な出力部を前記第1伝動回
転体に備えさせ、前記増速伝動装置の出力部に連結自在
な入力部を前記第2伝動回転体に備えさせてある。
【0006】〔作用〕第1伝動回転体と第2伝動回転体
とを連結状態にすると、両回転体が一体回転するように
連結し、走行装置を比較的低速でしか駆動できない低速
走行仕様になる。増速伝動装置を装着するとともに、第
1伝動回転体と第2伝動回転体とを連結解除状態にする
と、第1伝動回転体の回動力を増速伝動装置によって第
2伝動回転体に増速伝達でき、走行装置を高速で駆動で
きる高速走行仕様になる。
【0007】〔効果〕前記低速走行仕様で入手した後に
高速走行車が必要になった場合、増速伝動装置を付加す
るだけで高速走行仕様になり、高速走行車を安価に得ら
れる。
【0008】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0009】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記増速伝動装置が装着された状態において、前記
第1伝動回転体と前記第2伝動回転体とが一体回転自在
に連結するとともに前記増速伝動装置が伝動停止する低
速伝動状態と、前記第1伝動回転体と前記第2伝動回転
体とが前記増速伝動装置を介して連動する高速伝動状態
とに切り換え操作できるように構成してある。
【0010】〔作用〕増速伝動装置を付加した場合、高
速伝動状態に切り換えることにより、増速伝動装置によ
る伝動が行われて高速走行できるようになり、低速伝動
状態に切り換えることにより、第1伝動回転体と第2伝
動回転体との一体回転による低速伝動が行われて低速走
行できるようになる。
【0011】〔効果〕増速伝動装置を付加した後におい
ても、増速伝動装置を取り外すことなく操作簡単に元の
低速伝動状態に戻して低速走行を伴う作業が行える。ま
た、走行地面の起伏とか傾斜とかの状況に応じて低速伝
動と高速伝動とに切り換えるなど、走行装置の駆動速度
を多段に切り換えて有利に走行できる。
【0012】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0013】〔構成〕請求項1又は2による発明の構成
において、前記第1伝動回転体の前記出力部を第1伝動
回転体と一体回転するギヤで構成し、前記第2伝動回転
体の前記入力部を第2伝動回転体と一体回転するギヤで
構成し、第1伝動回転体の前記出力部に噛み合うととも
に第1伝動回転体の回転軸芯と平行な軸芯まわりで回動
するギヤを前記入力部として、第2伝動回転体の前記入
力部に噛み合うとともに第2伝動回転体の回転軸芯と平
行な軸芯まわりで回動するギヤを前記出力部としてそれ
ぞれ前記増速伝動装置に備えさせるとともに、この増速
伝動装置を前記第1伝動回転体および第2伝動回転体の
横側に配置するように構成してある。
【0014】〔作用〕増速伝動装置をミッションケース
内の第1伝動回転体および第2伝動回転体の横側に挿入
すると、これに伴って増速伝動装置の入力ギヤが第1伝
動回転体の出力ギヤに、増速伝動装置の出力ギヤが第2
伝動回転体の入力ギヤにそれぞれ噛み合い、増速伝動装
置が所定の使用状態に組み付くものである。
【0015】〔効果〕増速伝動装置を両伝動回転体の横
側に挿入するだけで使用状態に組み付けられ、高速走行
仕様への仕様変更を操作簡単かつ迅速に行える。
【0016】請求項4による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0017】〔構成〕請求項3による発明の構成におい
て、前記第1伝動回転体の前記出力部を構成するギヤ
を、前記第2伝動回転体の前記入力部を構成するギヤよ
りも大径ギヤに形成し、前記増速伝動装置の前記出力部
を構成するギヤを、前記入力部を構成するギヤよりも大
径ギヤに形成するとともにこの入力部構成ギヤに一体回
転自在に連結してある。
【0018】〔作用〕第1伝動回転体の出力ギヤと増速
伝動装置の入力ギヤとの径差と、増速伝動装置の出力ギ
ヤと第2伝動回転体の入力ギヤとの径差とによって第1
伝動回転体の回動力を増速して第2伝動回転体に伝達す
るもので、増速伝動装置としては入力ギヤと出力ギヤと
を一体回転自在に備えるだけの構造簡単かつコンパクト
なものにしながら、高速走行仕様に仕様変更できる。
【0019】〔効果〕増速伝動装置を構造簡単かつコン
パクトな装置に構成し、その取扱い面などから操作容易
に高速走行仕様に仕様変更できるとともに、高速走行仕
様をコンパクトに得られる。
【0020】請求項5による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0021】〔構成〕請求項1〜4のいずれか1項によ
る本発明の構成において、前記入力部を前記第2伝動回
転体に摺動自在に支持させて第1伝動位置と第2伝動位
置とに摺動切り換えできるように構成し、前記第1伝動
位置に切り換え操作された前記入力部は、前記増速伝動
装置の前記出力部から離脱するとともに前記第1伝動回
転体と前記第2伝動回転体とにわたって連結して両伝動
回転体を一体回転自在に連結し、前記第2伝動位置に切
り換え操作された前記入力部は、前記第1伝動回転体か
ら離脱するとともに前記出力部に連結して前記増速伝動
装置による第2伝動回転体への増速伝動を可能にするよ
うに構成してある。
【0022】〔作用〕入力部を第1伝動位置に切り換え
操作すると、第1伝動回転体と第2伝動回転体とが一体
回動自在に連結して走行装置を低速駆動する状態にな
り、入力部を第2伝動位置に切り換え操作すると、増速
伝動装置が第2伝動回転体に増速伝動して走行装置を高
速駆動する状態になる。すなわち、増速伝動装置を装着
した場合には、第2伝動回転体の入力部を変速部材とし
て、走行装置を低速駆動したり、高速駆動したりでき
る。
【0023】〔効果〕増速伝動装置を装着した場合、走
行装置を低速駆動して低速走行しながらの作業を行うこ
とも、走行装置を高速駆動して高速で移動走行すること
もできるように有利に走行できるものになる。しかも、
第2伝動回転体の入力部を変速部材に利用して構造簡単
に得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1に示すように、左右一対の前
車輪1,1と後車輪2,2とによって自走するように構
成するとともに前車輪1を操向操作するステアリングハ
ンドル3、運転座席4を有する自走機体の後部にリフト
アーム5と動力取出し軸6とを備えさせて、農用トラク
ターを構成してある。この農用トラクターは、機体後部
に各種作業装置を連結して各種の乗用型作業機を構成す
るものである。たとえば図1に示すように、自走機体の
後部にロータリ耕耘装置Kをリフトアーム5によって昇
降操作するように連結するとともに動力取出し軸6から
耕耘装置Kに動力伝達するようにして乗用型耕耘機を構
成する。
【0025】前記自走機体の機体本体を形成するミッシ
ョンケース7の後部に後輪用差動機構RDを内装し、図
2におよび図3示すように、エンジンEの回転出力をク
ラッチC1を介して前記ミッションケース7の入力軸8
に伝達し、この入力軸8の回動力をギヤ機構9を介して
走行用ミッション10の入力軸11に伝達するととも
に、この走行用ミッションMの出力軸12の回動力を前
記後輪用差動機構RDに伝達するように構成してある。
【0026】前記入力軸11を入力軸としてエンジンE
からの回動力を入力し、出力軸13が一体回転および摺
動操作自在に支持する2個のシフトギヤ14a,14b
の一方のシフトギヤ14aを、入力軸11が一体回転自
在に支持する入力軸ギヤ11aと、出力軸13が相対回
転自在に支持する出力軸ギヤ13aとに掛け換え操作
し、他方のシフトギヤ14bを、入力軸11が一体回転
自在に支持する入力軸ギヤ11bと、出力軸13が相対
回転自在に支持する出力軸ギヤ13bとに掛け換え操作
することにより、入力軸11の回動力を第1速〜第4速
の4段階に変速して出力軸13から出力するように主変
速装置15を構成してある。この主変速装置15の前記
出力軸13に連結具16によって入力軸17を一体回動
自在に連結させて主変速装置15の回転出力を入力し、
入力軸17が一体回転および摺動操作自在に支持するシ
フトギヤ17bを入力軸17が相対回転自在に支持する
2個の入力軸ギヤ17c,17dの一方17cに噛み合
わせることにより、入力軸17の回動力が出力軸18の
ギヤ18aに伝達して前進駆動力として出力し、前記シ
フトギヤ17bを他方の入力軸ギヤ17dに噛み合わせ
ることにより、入力軸17の回動力が逆転ギヤ19を介
して出力軸18のギヤ18bに伝達して後進駆動力とし
て出力するように前後進切換え装置20を構成してあ
る。この前後進切換え装置20の出力軸18に入力軸2
1を一体回動自在に連結させて、前後進切換え装置20
からの前進駆動力または後進駆動力を入力し、入力軸2
1が一体回転および摺動操作自在に支持するシフトギヤ
22を出力軸12が相対回転自在に支持するギヤ23の
大径ギヤ部に噛み合わせるとともに、出力軸12が一体
回転自在に支持するシフトギヤ24を、前記ギヤ23に
一体回転自在に係合するギヤ25に噛み合わせることに
よって入力軸21の回動力を低速で出力軸12から後輪
用差動機構RDに伝達し、シフトギヤ22を前記ギヤ2
3の小径ギヤ部に噛み合わせるとともにシフトギヤ24
を前記ギヤ25に噛み合わせることによって入力軸21
の回動力を高速で出力軸12から後輪用差動機構RDに
伝達するように2段変速可能な副変速装置26を構成し
てある。この副変速装置26の前記ギヤ25に噛み合う
減速ギヤ27を一体回転自在に支持する回転支軸28に
ギヤ29を一体回転自在に支持させ、このギヤ29に前
記シフトギヤ24を噛み合わせるることによって副変速
装置26のギヤ25の回動力を減速して出力軸12から
後輪用差動機構RDに伝達する入りになり、前記シフト
ギヤ24をギヤ29から外すことによってギヤ28から
出力軸12への連動が切りになるように超減速装置30
を構成し、この超減速装置30、前記副変速装置26、
前後進切換え装置20、前記主変速装置15のそれぞれ
によって前記走行用ミッション10を構成してある。
【0027】すなわち、前後進切換え装置20を切り換
え操作することにより、エンジンEによる後輪2の駆動
回転方向が前進側と後進側とに切り換わり、自走機体を
前進走行と後進走行とに切り換えられる。主変速装置1
5の変速操作と副変速装置26の変速操作とを行うこと
により、エンジンEによる後輪2の駆動速度が変化し、
自走機体の走行速度を変更できる。暗渠を形成するなど
の作業を行う際、超減速装置30を入りに切り換え操作
すると、後輪2の駆動速度が超低速になり、自走機体を
極低速で走行させられる。
【0028】図2および図4に示すように、前記連結具
16を前後進切換え装置20の入力軸17の端部17a
にスプライン係合のために一体回転および摺動自在に支
持させるとともに、主変速装置15の出力軸13の端部
13aにもスプライン部を備えさせ、連結具16に先端
側が相対回転自在に係合するシフトフォート32をミッ
ションケース7が支持するフォーク支軸33に対して摺
動操作することにより、連結具16が入力軸17と出力
軸13とに沿って摺動し、入力軸17の前記端部17a
と、前記主変速装置15の出力軸13の端部13aとに
わたって連結するとともに前記出力軸13の端部13a
に対してもスプライン係合して両方の軸13,17を一
体回転するように連結する連結入り位置と、出力軸13
の端部13aから離脱して両軸13,17の連結を解除
する連結切り位置とに切り換わるように構成してある。
【0029】図5に示すように、ミッションケース7の
横側壁部に位置する機体横外向きの増速装置組込み口3
4に対する着脱自在な蓋体36の内面側に前記連結具1
6のためのロック部材37を固定してある。前記蓋体3
6は、増速装置組込み口34のまわりの取付け座部7a
に取付けボルト35によって連結して増速装置組込み口
34を閉じるように構成するとともに、蓋体36をミッ
ションケース7に取り付けた状態では、ロック部材37
の先端側がフォーク支軸33に対する所定の取り付け位
置にあるシフトフォーク32の操作アーム係合溝に入り
込んでシフトフォーク32をその取り付け位置に固定す
ることにより、ロック部材37が連結具16を前記連結
入り位置に保持するように構成してある。
【0030】前記連結具16を一端側の外周囲にギヤ部
16aが形成されているギヤで構成するとともに、主変
速装置15の出力軸13の端部に、連結具16よりも大
きな外径を有する出力ギヤ38を一体回転自在に備えさ
せてある。図6に示すように、前記増速装置組込み口3
4に対する蓋体39の内面側に固定のブラケット40が
回転自在に支持する回転軸41と、この回転軸41の一
端側がスプライン係合によって一体回転自在に支持する
入力ギヤ42と、前記回転軸40の他端側が回転軸40
との一体成型によって一体回転自在に支持する出力ギヤ
43とにより、走行用ミッション10のエンジン側に連
動する第1伝動回転体としての前記出力軸13の回動力
を、走行用ミッション10の走行装置側に連動する第2
伝動回転体としての前記入力軸17に増速して伝達する
オーバドライブ用の増速伝動装置44を構成してある。
【0031】すなわち、図4および図6に示すように、
前記蓋体39は、前記ミッションケース7の取付け座部
7aに前記蓋体36に替えて取付けボルト35によって
取り付けて前記増速装置組込み口34を閉じるように形
成してある。蓋体39をミッションケース7に取り付け
ると、増速伝動装置44が出力軸13および入力軸17
の横側に位置し、増速伝動装置44の入力ギヤ42が前
記出力軸13の出力ギヤ38に噛み合うとともに、増速
伝動装置44の出力ギヤ43が入力軸17の前記連結切
り位置にある前記連結具16に噛み合うことにより、主
変速装置15の出力軸13は、その回動力を出力ギヤ3
8を出力部として増速伝動装置44の入力ギヤ42に出
力し、前後進切換え装置20の入力軸17は、連結具1
6を入力部として増速伝動装置44の出力ギヤ43の回
動力を入力する。そして、増速伝動装置44の出力ギヤ
43を入力ギヤ42よりも外径が大きい大径ギヤに形成
してあることにより、出力軸13の回動力が増速して入
力軸17に伝達する。
【0032】図6に明示するように、前記蓋体39の内
面側に前記連結具16の切り換え操作のための操作アー
ム45を備えさせてある。蓋体39をミッションケース
7に取り付けて増速伝動装置44を組付け状態にする
と、操作アーム45の先端側が前記シフトフォーク32
の操作アーム係合溝に入り込み、蓋体39のボス部39
aを回動自在に貫通して操作アーム45を蓋体39に揺
動自在に支持させているアーム支軸46の蓋体39から
外部に突出している部分に切り換えレバー(図示せず)
を連結し、この切り換えレバーによってアーム支軸46
を回動操作することにより、操作アーム45を揺動操作
してシフトフォーク32をフォーク支軸33に沿わせて
摺動操作でき、連結具16を前記連結入り位置と連結切
り位置とに切り換え操作できるようにしてある。すなわ
ち、増速伝動装置44を組付けた状態では、アーム支軸
46の回動操作によって操作ーム45を揺動操作するこ
とにより、連結具16を前記連結入り位置と連結切り位
置とに切り換え操作できる。そして、連結具16を連結
入り位置に操作すると、連結具16が増速伝動装置44
の出力ギヤ43から離脱するとともに出力軸13と入力
軸17とにわたって連結して両軸13,17を一体回転
自在に連結する第1伝動位置になる。これにより、走行
用ミッション10は、出力軸13と入力軸17とが一体
回転自在に連結するとともに増速伝動装置44が伝動停
止し、主変速装置15の回転出力をそのままの回転速度
で前後進切換え装置20に伝達する低速伝動状態にな
る。これに対し、連結具16を連結切り位置に操作する
と、連結具16が出力軸13から離脱するとともに増速
伝動装置44の出力ギヤ43に連結して増速伝動装置4
4による入力軸17への増速伝動を可能にする第2伝動
位置となる。これにより、走行用ミッション10は、出
力軸13と入力軸17とが増速伝動装置44を介して連
動し、主変速装置15の回転出力を増速して前後進切換
え装置20に伝達する増速伝動状態になる。
【0033】つまり、蓋体36をミッションケース7に
取り付けると、ロック部材37がシフトフォーク32を
介して連結具16を前記連結入り位置に固定する。これ
により、走行ミッション10は、主変速装置10の出力
軸13の回動力をそのままの回転速度で前後進切換え装
置20の入力軸17に伝達する低速伝動状態になり、後
輪2を比較的低速側で変速して駆動することになる。増
速伝動装置44を組み付け、入力軸17の入力部として
の連結具16を前記第2伝動位置に切り換え操作する
と、走行ミッション10は主変速装置10の出力軸13
の回動力を増速伝動装置44によって増速して前後進切
換え装置20の入力軸17に伝達するオーバドライブ用
の増速伝動状態になり、後輪2を高速側で変速して駆動
することになる。増速伝動装置44を組み付けた場合で
も、連結具16を前記第1伝動位置に切り換え操作する
と、走行ミッション10は、前記低速伝動状態に切り換
わり、後輪2を比較的低速側で変速して駆動することに
なる。
【0034】〔別実施形態〕図7および図8は、別の実
施形態を備える走行用ミッションを示し、2個のシフト
ギヤ14a,14bによって4段変速可能な主変速装置
15の出力軸13の回動力を油圧クラッチC2を介して
前後進切換え装置20の入力軸17に伝達し、この前後
進切換え装置20の出力軸18の回動力をシフトギヤ2
2によって低速と高速の2段階に変速可能な副変速装置
26に伝達し、シフトギヤ24を副変速装置26のギヤ
25に噛み合わせることにより、副変速装置26のギヤ
25と出力軸12とが一体回転自在に連結するとともに
超減速装置30が切りになって副変速装置26から後輪
用差動機構RDに伝動する状態になり、シフトギヤ24
をギヤ29に噛み合わせることにより、超減速装置30
が入りになり、副変速装置26のギヤ25の回動力がギ
ヤ27,29,24を介して出力軸12に伝達して後輪
用差動機構RDに伝達する状態になるように構成してあ
る。前記油圧クラッチC2は、主変速装置15および副
変速装置26の変速や前後進切換え装置20の切り換え
を行う際に、変速や切り換えの開始時には切りになって
変速や切り換えが完了すると入り戻るように、シフトギ
ヤ14a,14b,20,22の摺動に連係して自動的
に切り換え操作されるものである。すなわち、主クラッ
チC1の切り操作を行わないで主変速装置15および副
変速装置26の変速や前後進切換え装置20の切り換え
を可能にするものである。
【0035】図7に示すように、前記クラッチC2の出
力側回転体50のボス部50aを前後進切換え装置20
の入力軸17にスプライン係合によって一体に回転する
ように連結し、クラッチC2の入力側回転体51のボス
部51aが出力側回転体50のボス部50aに相対回転
自在に外嵌するように構成してある。主変速装置15の
出力軸13が一体回転自在に支持するギヤ支持部材52
にシフトギヤ53をスプライン係合によって一体回転お
よび摺動自在に支持させ、シフトギヤ53に相対回転自
在に係合するシフトフォーク54をミッションケース3
が支持する図10の如きフォーク支軸55に沿わせて摺
動操作すると、シフトギヤ53がギヤ支持部材52に対
して摺動し、このギヤ支持部材52と、前記ボス部51
aの端部に備えてあるギヤ部51bとにわたって連結す
るとともにこのギヤ部51bにも噛み合って出力軸13
と入力側回転体51とを一体回転自在に連結する連結位
置と、ボス部51aのギヤ部51bから離脱して出力軸
13と入力側回転体51とを相対回転するように両者1
3,51の連結を解除する連結切り位置とに切り換わる
ように構成してある。すなわり、シフトフォーク54の
摺動操作によってシフトギヤ53を入力側回転体51の
ボス部51aに係合させることにより、主変速装置15
の出力軸13と入力側回転体51とを一体回転する連結
状態にでき、シフトギヤ53を入力側回転体51のボス
部51aから離脱させることにより、出力軸13と入力
側回転体51とを連結解除状態にできる。
【0036】図10に示すように、ミッションケース7
の底壁部に位置する機体下向きの増速装置組込み口56
に対する蓋体57を、増速装置組込み口56のまわりの
取付け座部7bに取付けボルト35によって連結する
と、蓋体57の内面側に固定のロック部材(図示せず)
が前記シフトフォーク54の操作アーム係合溝に入り込
んでシフトフォーク54をその取り付け位置に固定する
ことにより、シフトギヤ53を前記連結入り位置に保持
するように構成してある。
【0037】前記入力側回転体51のボス部51aに入
力ギヤ部51cを備えさせるとともに、主変速装置15
の出力軸13の端部に出力ギヤ58を備えさせてある。
この出力ギヤ58は出力軸13に相対回転自在に外嵌し
ており、前記シフトギヤ53をギヤ支持部材52に対し
て摺動操作して出力ギヤ58の一側面に備えさせてある
ギヤ部58aとギヤ支持部材52とにわたって連結する
取付け位置にすると、シフトギヤ53が前記ギヤ部58
aにも噛み合うことにより、出力ギヤ58は出力軸13
に対して一体回転自在に連結して出力軸13の回動力を
出力できるようになる。出力ギヤ58は、入力側回転体
51の入力ギヤ部51cよりも外径が大の大径ギヤに形
成してある。
【0038】図9および図11に示すように、前記増速
装置組込み口56に対する蓋体59の内面側に固定のブ
ラケット60が回転自在に支持する回転軸61と、この
回転軸61の一端側がスプライン係合によって一体回転
自在に支持する入力ギヤ62と、前記回転軸61の他端
側が回転軸61との一体成型によって一体回転自在に支
持する出力ギヤ63とにより、走行用ミッション10の
エンジン側に連動する第1伝動回転体としての前記出力
軸13の回動力を、走行用ミッション10の走行装置側
に連動する第2伝動回転体としての前記入力側回転体5
1に増速して伝達するオーバドライブ用の増速伝動装置
64を構成してある。すなわち、図11に示すように、
前記蓋体59は、前記ミッションケース7の取付け座部
7bに前記蓋体57に替えて取付けボルト35によって
取り付けて前記増速装置組込み口56を閉じるように形
成してある。シフトギヤ53を出力ギヤ58に噛み合う
位置に切り換えるとともに、蓋体59をミッションケー
ス7に取り付ける。すると、図9に示すように、入力ギ
ヤ62が出力ギヤ58に噛み合うとともに、出力ギヤ6
3が入力側回転体51の入力ギヤ部51bに噛み合うこ
とにより、主変速装置15の出力軸13は、その回動力
を出力ギヤ58を出力部として増速伝動装置64の入力
ギヤ62に出力し、クラッチC2の入力側回転体51は
入力ギヤ部51aを入力部として増速伝動装置64の出
力ギヤ63の回動力を入力する。増速伝動装置64の出
力ギヤ63を入力ギヤ62よりも外径が大きい大径ギヤ
に形成してあることにより、出力軸13の回動力が増速
して入力側回転体51に伝達する。
【0039】つまり、蓋体57をミッションケース7に
取り付けると、ロック部材がシフトフォーク54を介し
てシフトギヤ53を前記連結入り位置に固定する。する
と、シフトギヤ53が主変速装置15の出力軸13と、
クラッチC2の入力側回転体51とを一体回転する状態
に連結する。これにより、走行ミッション10は、主変
速装置15の回転出力をそのままの回転速度でクラッチ
C2に伝達する低速伝動状態になり、後輪2を比較的低
速側で変速して駆動することになる。これに対し、増速
伝動装置64を組み付けるとともに、シフトギヤ53を
出力ギヤ58に噛み合わせ操作する。すると、シフトギ
ヤ53がクラッチC2の入力側回転体51から外れて出
力軸13と入力側回転体51との相対回転を可能にする
とともに出力軸13と出力ギヤ58とを一体回転するよ
うに連結する。これにより、走行ミッション10は、主
変速装置15の出力軸13とクラッチC2の入力側回転
体51とが増速伝動装置64を介して連動する増速伝動
状態になり、主変速装置15の回動力を増速伝動装置6
4によって増速してクラッチC2の入力側回転体51に
伝達して後輪2を高速側で変速して駆動することにな
る。増速伝動装置64を組み付けた場合でも、シフトギ
ヤ53を前記連結入り位置に切り換え操作すると、シフ
トギヤ53が出力ギヤ58から外れるとともに出力軸1
3を入力側回転体51に一体回転するように連結する。
これにより、走行ミッション10は、出力軸13と入力
側回転体51とが一体回転自在に連結するとともに増速
伝動装置64が伝動停止する低速伝動状態に切り換わ
り、主変速装置15の回動力をそのままの回転速度でク
ラッチC2に伝達して後輪2を比較的低速側で変速して
駆動することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型耕耘機全体の側面図
【図2】走行用ミッションにおける主変速装置の断面図
【図3】走行用ミッションにおける前後進切換え装置お
よび副変速装置、超減速装置の断面図
【図4】走行用ミッションの増速伝動装置を装着した状
態での断面図
【図5】走行用ミッションの増速伝動装置装着用部分の
断面図
【図6】走行用ミッションの増速伝動装置を装着した状
態での縦断面図
【図7】別の実施形態を備える走行用ミッションにおけ
る主変速装置の断面図
【図8】別の実施形態を備える走行用ミッションにおけ
る前後進切換え装置および副変速装置、超減速装置の断
面図
【図9】別の実施形態を備える走行用ミッションの増速
伝動装置を装着した状態での断面図
【図10】別の実施形態を備える走行用ミッションの増
速伝動装置装着用部分の断面図
【図11】別の実施形態を備える走行用ミッションの増
速伝動装置を装着した状態での縦断面図
【符号の説明】
10 走行用ミッション 13 第1伝動回転体 16,51c 入力部 17,51 第2伝動回転体 38,58 出力部 42,62 増速伝動装置の入力部 43,63 増速伝動装置の出力部 44,64 増速伝動装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行用ミッションのエンジン側に連動す
    る第1伝動回転体と、走行装置側に連動する第2伝動回
    転体とを、一体回転自在に連結する連結状態と、連結解
    除状態とに切り換え自在に備え、前記第1伝動回転体の
    回動力を増速して前記第2伝動回転体に伝達する増速伝
    動装置の入力部に連結自在な出力部を前記第1伝動回転
    体に備えさせ、前記増速伝動装置の出力部に連結自在な
    入力部を前記第2伝動回転体に備えさせてある作業車の
    走行用伝動装置。
  2. 【請求項2】 前記増速伝動装置が装着された状態にお
    いて、前記第1伝動回転体と前記第2伝動回転体とが一
    体回転自在に連結するとともに前記増速伝動装置が伝動
    停止する低速伝動状態と、前記第1伝動回転体と前記第
    2伝動回転体とが前記増速伝動装置を介して連動する高
    速伝動状態とに切り換え操作できるように構成してある
    請求項1記載の作業車の走行用伝動装置。
  3. 【請求項3】 前記第1伝動回転体の前記出力部を第1
    伝動回転体と一体回転するギヤで構成し、前記第2伝動
    回転体の前記入力部を第2伝動回転体と一体回転するギ
    ヤで構成し、第1伝動回転体の前記出力部に噛み合うと
    ともに第1伝動回転体の回転軸芯と平行な軸芯まわりで
    回動するギヤを前記入力部として、第2伝動回転体の前
    記入力部に噛み合うとともに第2伝動回転体の回転軸芯
    と平行な軸芯まわりで回動するギヤを前記出力部として
    それぞれ前記増速伝動装置に備えさせるとともに、この
    増速伝動装置を前記第1伝動回転体および第2伝動回転
    体の横側に配置するように構成してある請求項1又は2
    記載の作業車の走行用伝動装置。
  4. 【請求項4】 前記第1伝動回転体の前記出力部を構成
    するギヤを、前記第2伝動回転体の前記入力部を構成す
    るギヤよりも大径ギヤに形成し、前記増速伝動装置の前
    記出力部を構成するギヤを、前記入力部を構成するギヤ
    よりも大径ギヤに形成するとともにこの入力部構成ギヤ
    に一体回転自在に連結してある請求項3記載の作業車の
    走行用伝動装置。
  5. 【請求項5】 前記入力部を前記第2伝動回転体に摺動
    自在に支持させて第1伝動位置と第2伝動位置とに摺動
    切り換えできるように構成し、前記第1伝動位置に切り
    換え操作された前記入力部は、前記増速伝動装置の前記
    出力部から離脱するとともに前記第1伝動回転体と前記
    第2伝動回転体とにわたって連結して両伝動回転体を一
    体回転自在に連結し、前記第2伝動位置に切り換え操作
    された前記入力部は、前記第1伝動回転体から離脱する
    とともに前記出力部に連結して前記増速伝動装置による
    第2伝動回転体への増速伝動を可能にするように構成し
    てある請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業車の走
    行用伝動装置。
JP9150745A 1997-06-09 1997-06-09 作業車の走行用伝動装置 Pending JPH10338041A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011251572A (ja) * 2010-05-31 2011-12-15 Kubota Corp 作業機の伝動構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011251572A (ja) * 2010-05-31 2011-12-15 Kubota Corp 作業機の伝動構造

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