JPH10337612A - 砥粒付ソーワイヤの製造方法 - Google Patents
砥粒付ソーワイヤの製造方法Info
- Publication number
- JPH10337612A JPH10337612A JP14653197A JP14653197A JPH10337612A JP H10337612 A JPH10337612 A JP H10337612A JP 14653197 A JP14653197 A JP 14653197A JP 14653197 A JP14653197 A JP 14653197A JP H10337612 A JPH10337612 A JP H10337612A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- binder
- abrasive grains
- core wire
- abrasive
- wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】低コストで製造でき、かつ、高い生産性を図る
ことができる砥粒付ソーワイヤの製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】バインダ塗布装置２０において、塗布ユニ
ット２１によって心線１０にバインダ２５を塗布しバイ
ンダ付心線１２とするとともに、その外径を均一化する
ためにバインダ絞りダイス２２で絞り、砥粒付着装置３
０において、ブロア３１の気流によって浮遊している砥
粒３２をバインダ付心線１２に吹き付けて付着させ、焼
付固着装置４０において、適温に焼付加熱しバインダ２
５を固形化させて心線１０と砥粒３１を固着させる。
ことができる砥粒付ソーワイヤの製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】バインダ塗布装置２０において、塗布ユニ
ット２１によって心線１０にバインダ２５を塗布しバイ
ンダ付心線１２とするとともに、その外径を均一化する
ためにバインダ絞りダイス２２で絞り、砥粒付着装置３
０において、ブロア３１の気流によって浮遊している砥
粒３２をバインダ付心線１２に吹き付けて付着させ、焼
付固着装置４０において、適温に焼付加熱しバインダ２
５を固形化させて心線１０と砥粒３１を固着させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、砥粒付ソーワイヤ
の製造方法に関し、特に、砥粒付ソーワイヤの製造に際
し、低コストで製造でき、かつ、高い生産性を図ること
ができる砥粒付ソーワイヤの製造方法に関するものであ
る。
の製造方法に関し、特に、砥粒付ソーワイヤの製造に際
し、低コストで製造でき、かつ、高い生産性を図ること
ができる砥粒付ソーワイヤの製造方法に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】砥粒付ソーワイヤの製造方法として、
「ダイヤモンドソーワイヤ“ワイヤモンド”の開発」
（「住友電気」第１３２号 昭６３．３ 住友電気工業
株式会社発行）に見られるものがある。この砥粒付ソー
ワイヤの製造方法によると、粉末金属中に砥粒を混練さ
せてワイヤ母材上に焼結させた後、金属部分を溶解除去
して砥粒を表面上に固着させている。この方法によれ
ば、砥粒が母材表面に浮き出て固着されるので、被スラ
イス物のスライスが容易にできる。
「ダイヤモンドソーワイヤ“ワイヤモンド”の開発」
（「住友電気」第１３２号 昭６３．３ 住友電気工業
株式会社発行）に見られるものがある。この砥粒付ソー
ワイヤの製造方法によると、粉末金属中に砥粒を混練さ
せてワイヤ母材上に焼結させた後、金属部分を溶解除去
して砥粒を表面上に固着させている。この方法によれ
ば、砥粒が母材表面に浮き出て固着されるので、被スラ
イス物のスライスが容易にできる。
【０００３】また、本出願人は、特願平９−１３１９９
９号「砥粒付ソーワイヤの製造方法」により、ワニス等
の有機材料からなるバインダに砥粒を混練し、回転ダイ
スを用いて心線方向を中心にダイスを回転させながら心
線の表面に砥粒を混練したバインダを塗布した後、焼き
付け一体化する方法を提案している。この方法による
と、ソーワイヤに偏肉状態が発生せず外径が均一な砥粒
付ソーワイヤを提供できる。
９号「砥粒付ソーワイヤの製造方法」により、ワニス等
の有機材料からなるバインダに砥粒を混練し、回転ダイ
スを用いて心線方向を中心にダイスを回転させながら心
線の表面に砥粒を混練したバインダを塗布した後、焼き
付け一体化する方法を提案している。この方法による
と、ソーワイヤに偏肉状態が発生せず外径が均一な砥粒
付ソーワイヤを提供できる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の砥粒付ソーワイヤの製造方法によると、以下のような
解決したい問題がある。 （１）前記「ダイヤモンドソーワイヤ“ワイヤモンド”
の開発」に記載された方法によれば、粉末金属中に砥粒
を混練し、これをワイヤ母材上に焼結させ、金属部分を
溶解除去して砥粒を表面上に固着させているため製造工
程が複雑であり、また、金属粉末を用いることから高価
になる。 （２）特願平９−１３１９９９号によって提案した方法
によれば、予めバインダと砥粒を十二分に混練しておく
必要があるため、準備作業に手間がかかり、生産性の向
上に限界がある。
の砥粒付ソーワイヤの製造方法によると、以下のような
解決したい問題がある。 （１）前記「ダイヤモンドソーワイヤ“ワイヤモンド”
の開発」に記載された方法によれば、粉末金属中に砥粒
を混練し、これをワイヤ母材上に焼結させ、金属部分を
溶解除去して砥粒を表面上に固着させているため製造工
程が複雑であり、また、金属粉末を用いることから高価
になる。 （２）特願平９−１３１９９９号によって提案した方法
によれば、予めバインダと砥粒を十二分に混練しておく
必要があるため、準備作業に手間がかかり、生産性の向
上に限界がある。
【０００５】
【発明の目的】従って、本発明の目的は、砥粒付ソーワ
イヤの製造に際し、低コストで製造でき、かつ、高い生
産性を図ることができる砥粒付ソーワイヤの製造方法を
提供することにある。
イヤの製造に際し、低コストで製造でき、かつ、高い生
産性を図ることができる砥粒付ソーワイヤの製造方法を
提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、有機材料，無機材料等からなるバインダ
によって砥粒を心線の表面に固着焼付した砥粒付ソーワ
イヤの製造方法において、前記バインダを所定の厚みで
走行中の前記心線に塗布し、前記バインダを塗布された
前記心線を走行させながら前記砥粒を前記バインダに吹
き付けて前記バインダに付着し、前記砥粒が付着した前
記バインダを加熱して前記心線と前記砥粒を焼付固着す
ることを特徴とする砥粒付ソーワイヤの製造方法を提供
するものである。
成するために、有機材料，無機材料等からなるバインダ
によって砥粒を心線の表面に固着焼付した砥粒付ソーワ
イヤの製造方法において、前記バインダを所定の厚みで
走行中の前記心線に塗布し、前記バインダを塗布された
前記心線を走行させながら前記砥粒を前記バインダに吹
き付けて前記バインダに付着し、前記砥粒が付着した前
記バインダを加熱して前記心線と前記砥粒を焼付固着す
ることを特徴とする砥粒付ソーワイヤの製造方法を提供
するものである。
【０００７】この場合、前記砥粒の付着は、ブロアによ
って前記砥粒を前記バインダに吹き付けて行っても良
く、前記バインダに付着しないで降下した前記砥粒を前
記ブロアの近傍へ収集する工程と並行して行っても良
く、前記バインダの周上から落下する前記砥粒を回収す
る工程と並行して行っても良く、前記砥粒と前記心線の
間に所定の電界を印加して行っても良い。
って前記砥粒を前記バインダに吹き付けて行っても良
く、前記バインダに付着しないで降下した前記砥粒を前
記ブロアの近傍へ収集する工程と並行して行っても良
く、前記バインダの周上から落下する前記砥粒を回収す
る工程と並行して行っても良く、前記砥粒と前記心線の
間に所定の電界を印加して行っても良い。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態を詳細に説明する。
明の実施の形態を詳細に説明する。
【０００９】図１は、本発明の実施の形態に係る砥粒付
ソーワイヤの製造方法が適用される砥粒付ソーワイヤの
製造装置を示す。図１に示すように、この砥粒付ソーワ
イヤの製造装置は、高抗張力を有する金属線、例えば、
黄銅メッキピアノ線，特殊合金鋼線，超高強度合金線あ
るいはアモルファス合金線等、または、高抗張力を有す
る非金属繊維、例えば、炭素繊維あるいはアラミド繊維
等からなる心線１０にワニス等の有機材料や無機材料等
からなるバインダ２５を塗布するバインダ塗布装置２０
と、バインダ塗布装置２０によって供給されるバインダ
付心線１２の外周に、ＧＣ砥粒，アルミナあるいは炭化
珪素（ＳｉＣ）等からなる砥粒３２を付着させバインダ
砥粒付心線１３とする砥粒付着装置３０と、砥粒付着装
置３０によって供給されるバインダ砥粒付心線１３を強
固に焼き付け固着させて砥粒付ソーワイヤ１４とする焼
付固着装置４０とから構成される。
ソーワイヤの製造方法が適用される砥粒付ソーワイヤの
製造装置を示す。図１に示すように、この砥粒付ソーワ
イヤの製造装置は、高抗張力を有する金属線、例えば、
黄銅メッキピアノ線，特殊合金鋼線，超高強度合金線あ
るいはアモルファス合金線等、または、高抗張力を有す
る非金属繊維、例えば、炭素繊維あるいはアラミド繊維
等からなる心線１０にワニス等の有機材料や無機材料等
からなるバインダ２５を塗布するバインダ塗布装置２０
と、バインダ塗布装置２０によって供給されるバインダ
付心線１２の外周に、ＧＣ砥粒，アルミナあるいは炭化
珪素（ＳｉＣ）等からなる砥粒３２を付着させバインダ
砥粒付心線１３とする砥粒付着装置３０と、砥粒付着装
置３０によって供給されるバインダ砥粒付心線１３を強
固に焼き付け固着させて砥粒付ソーワイヤ１４とする焼
付固着装置４０とから構成される。
【００１０】以上の構成において、バインダ塗布装置２
０は、バインダ２５を心線１０に塗布する塗布ユニット
２１と、塗布ユニット２１によって塗布されたバインダ
２５の外径を均一化するためのバインダ絞りダイス２２
とを有している。ここにおいて、バインダ絞りダイス２
２には内径の選定によって任意の塗布径（塗布厚み）を
調整することができるアプリケータあるいは塗布ダイス
が用いられている。また、バインダ絞りダイス２２によ
って絞り出された残余のバインダ２５は、バインダ塗布
装置２０内に常時貯留され、循環装置（図示せず）によ
って循環的に塗布ユニット２１に供給されるようになっ
ている。このバインダ２５は、バインダ塗布装置２０内
で循環して用いられ、自然酸化，自然硬化等で変質しな
い限り、繰り返し使用される。
０は、バインダ２５を心線１０に塗布する塗布ユニット
２１と、塗布ユニット２１によって塗布されたバインダ
２５の外径を均一化するためのバインダ絞りダイス２２
とを有している。ここにおいて、バインダ絞りダイス２
２には内径の選定によって任意の塗布径（塗布厚み）を
調整することができるアプリケータあるいは塗布ダイス
が用いられている。また、バインダ絞りダイス２２によ
って絞り出された残余のバインダ２５は、バインダ塗布
装置２０内に常時貯留され、循環装置（図示せず）によ
って循環的に塗布ユニット２１に供給されるようになっ
ている。このバインダ２５は、バインダ塗布装置２０内
で循環して用いられ、自然酸化，自然硬化等で変質しな
い限り、繰り返し使用される。
【００１１】砥粒付着装置３０には、適当な風量の気流
をボックス内に発生させ、この気流中に砥粒３２を浮遊
させ砥粒付着装置３０内を走行するバインダ付心線１２
に吹き付けて付着させるブロア３１が設けられている。
をボックス内に発生させ、この気流中に砥粒３２を浮遊
させ砥粒付着装置３０内を走行するバインダ付心線１２
に吹き付けて付着させるブロア３１が設けられている。
【００１２】焼付固着装置４０には、装置内に導入され
たバインダ砥粒付心線１３を適温に焼付加熱し、揮発分
を昇華させてバインダ２５を固形化させて心線１０と砥
粒３１を固着させるヒータ４１が設けられている。
たバインダ砥粒付心線１３を適温に焼付加熱し、揮発分
を昇華させてバインダ２５を固形化させて心線１０と砥
粒３１を固着させるヒータ４１が設けられている。
【００１３】以下、図１を参照しながら、本発明の実施
の形態に係る砥粒付ソーワイヤの製造方法を説明する。
まず、心線１０を心線送出装置（図示せず）から送出し
てバインダ塗布装置２０に供給する。次に、バインダ塗
布装置２０において、塗布ユニット２１によって心線１
０にバインダ２５を塗布しバインダ付心線１２とすると
ともに、その外径を均一化するためにバインダ絞りダイ
ス２２で絞り、砥粒付着装置３０に供給する。砥粒付着
装置３０においては、ブロア３１の気流によって浮遊し
ている砥粒３２をバインダ付心線１２に吹き付けて付着
させバインダ砥粒付心線１３とし、焼付固着装置４０に
供給する。このとき、砥粒３２は、一部が心線上のバイ
ンダ層内に入り込む。そして、焼付固着装置４０内に導
入されたバインダ砥粒付心線１３を適温に焼付加熱し、
バインダ２５を固形化させて心線１０と砥粒３１を固着
させ砥粒付ソーワイヤ１４とし、巻取装置（図示せず）
によって砥粒付ソーワイヤ１４を巻き取る。以上によ
り、砥粒付ソーワイヤの製造が完了する。
の形態に係る砥粒付ソーワイヤの製造方法を説明する。
まず、心線１０を心線送出装置（図示せず）から送出し
てバインダ塗布装置２０に供給する。次に、バインダ塗
布装置２０において、塗布ユニット２１によって心線１
０にバインダ２５を塗布しバインダ付心線１２とすると
ともに、その外径を均一化するためにバインダ絞りダイ
ス２２で絞り、砥粒付着装置３０に供給する。砥粒付着
装置３０においては、ブロア３１の気流によって浮遊し
ている砥粒３２をバインダ付心線１２に吹き付けて付着
させバインダ砥粒付心線１３とし、焼付固着装置４０に
供給する。このとき、砥粒３２は、一部が心線上のバイ
ンダ層内に入り込む。そして、焼付固着装置４０内に導
入されたバインダ砥粒付心線１３を適温に焼付加熱し、
バインダ２５を固形化させて心線１０と砥粒３１を固着
させ砥粒付ソーワイヤ１４とし、巻取装置（図示せず）
によって砥粒付ソーワイヤ１４を巻き取る。以上によ
り、砥粒付ソーワイヤの製造が完了する。
【００１４】この砥粒付ソーワイヤの製造方法に基づ
き、砥粒付ソーワイヤの製造試験を行ったところ、以下
の試験結果が得られた。まず、アミドイミド樹脂，エポ
キシ樹脂またはフェノール樹脂等からなるバインダ２５
を、予め洗浄した外径０．１６ｍｍのピアノ線からなる
心線１０の表面に平均厚さ５〜８μｍで塗布した。この
心線１０を砥粒付着装置３０内に導入し、装置３０内で
飛散している＃２０００のＳｉＣ砥粒３２をブロア３１
によりバインダ付心線１２の表面に付着させたところ、
ほぼ密の状態で砥粒３２を付着させることができた。砥
粒３２はバインダ上に一層のみ付着しており、砥粒の上
に更に砥粒が重なっている部分は見当たらなかった。
き、砥粒付ソーワイヤの製造試験を行ったところ、以下
の試験結果が得られた。まず、アミドイミド樹脂，エポ
キシ樹脂またはフェノール樹脂等からなるバインダ２５
を、予め洗浄した外径０．１６ｍｍのピアノ線からなる
心線１０の表面に平均厚さ５〜８μｍで塗布した。この
心線１０を砥粒付着装置３０内に導入し、装置３０内で
飛散している＃２０００のＳｉＣ砥粒３２をブロア３１
によりバインダ付心線１２の表面に付着させたところ、
ほぼ密の状態で砥粒３２を付着させることができた。砥
粒３２はバインダ上に一層のみ付着しており、砥粒の上
に更に砥粒が重なっている部分は見当たらなかった。
【００１５】次に、この砥粒付着ワイヤを４５０±２０
℃に設定された焼付装置４０内に導入し、炉中有効加熱
長４ｍを１００ｍ／分の速度で走行させたところ、バイ
ンダ２５の揮発分が昇華してバインダ成分が残り、砥粒
３２の心線側の面を固着している砥粒付ソーワイヤ１４
が得られた。
℃に設定された焼付装置４０内に導入し、炉中有効加熱
長４ｍを１００ｍ／分の速度で走行させたところ、バイ
ンダ２５の揮発分が昇華してバインダ成分が残り、砥粒
３２の心線側の面を固着している砥粒付ソーワイヤ１４
が得られた。
【００１６】以上のように、バインダを塗布した後に砥
粒を付着させるようにしたので、バインダと砥粒を混練
するという予備的作業が不要となる。また、バインダ塗
布後に砥粒を付着させるので、砥粒をバインダ表面上に
出すことも容易にできる。しかも、砥粒はバインダ表面
に一層しか付着しないため、余分な砥粒が付着すること
なく、無駄がないと同時に、大きな焼付強度でワイヤ表
面に均一に砥粒を分散付着させることができる。更に、
バインダと砥粒を別々に使用するので、作業中断となっ
ても変質なく砥粒を保管することができ、また、塗料は
塗料のみで保管管理ができる。塗料塗布装置において
は、砥粒が混入していないので、砥粒による絞りダイス
の磨耗が発生せず長時間にわたって作業ができる。
粒を付着させるようにしたので、バインダと砥粒を混練
するという予備的作業が不要となる。また、バインダ塗
布後に砥粒を付着させるので、砥粒をバインダ表面上に
出すことも容易にできる。しかも、砥粒はバインダ表面
に一層しか付着しないため、余分な砥粒が付着すること
なく、無駄がないと同時に、大きな焼付強度でワイヤ表
面に均一に砥粒を分散付着させることができる。更に、
バインダと砥粒を別々に使用するので、作業中断となっ
ても変質なく砥粒を保管することができ、また、塗料は
塗料のみで保管管理ができる。塗料塗布装置において
は、砥粒が混入していないので、砥粒による絞りダイス
の磨耗が発生せず長時間にわたって作業ができる。
【００１７】図２は、砥粒付着装置の他の例を示す。こ
の砥粒付着装置３０Ａは、装置内の上下の片隅に設けら
れた２個のブロア３１Ａ，３１Ｂと、ブロア３１Ａ，３
１Ｂの気流によってバインダ付心線１２に付着しない砥
粒３２を収集する爪付きエンドレスベルトからなるベル
ト型砥粒回収装置３３とを有している。この砥粒付着装
置３０Ａによると、２個のブロア３１Ａ，３１Ｂを設
け、バインダ付心線１２に付着しない砥粒３２をベルト
型砥粒回収装置３３で回収し、ベルト型砥粒回収装置３
３の一端にブロア３１Ｂの風を当てることにより、効率
良く砥粒３２をバインダ付心線１２に付着させることが
できる。
の砥粒付着装置３０Ａは、装置内の上下の片隅に設けら
れた２個のブロア３１Ａ，３１Ｂと、ブロア３１Ａ，３
１Ｂの気流によってバインダ付心線１２に付着しない砥
粒３２を収集する爪付きエンドレスベルトからなるベル
ト型砥粒回収装置３３とを有している。この砥粒付着装
置３０Ａによると、２個のブロア３１Ａ，３１Ｂを設
け、バインダ付心線１２に付着しない砥粒３２をベルト
型砥粒回収装置３３で回収し、ベルト型砥粒回収装置３
３の一端にブロア３１Ｂの風を当てることにより、効率
良く砥粒３２をバインダ付心線１２に付着させることが
できる。
【００１８】また、砥粒付着装置３０Ａの出口側には、
心線１３上の余剰の砥粒３２を回収する砥粒回収装置３
５が設けられている。この砥粒回収装置３５で回収され
た砥粒３２は再度砥粒付着装置３０Ａに還元して再利用
することができる。
心線１３上の余剰の砥粒３２を回収する砥粒回収装置３
５が設けられている。この砥粒回収装置３５で回収され
た砥粒３２は再度砥粒付着装置３０Ａに還元して再利用
することができる。
【００１９】なお、以上の実施の形態においては、１個
または２個のブロアによって砥粒を付着させるようにし
ているが、これに限定されるものではなく、２個以上の
ブロアを設置してもよい。この場合、更に、付着効率が
向上することになる。
または２個のブロアによって砥粒を付着させるようにし
ているが、これに限定されるものではなく、２個以上の
ブロアを設置してもよい。この場合、更に、付着効率が
向上することになる。
【００２０】付着効率の向上という点からは、心線と砥
粒に電界をかけ、例えば、心線を正電位に砥粒を負電位
に保持することにより更なる付着効率を向上させること
ができる。
粒に電界をかけ、例えば、心線を正電位に砥粒を負電位
に保持することにより更なる付着効率を向上させること
ができる。
【００２１】また、バインダ，バインダの塗布厚さ，心
線のサイズ，付着させる砥粒の種類や形状およびサイ
ズ，あるいは製造時の線速等によって、それぞれに見合
った焼付温度等の最適条件が適用されることは言うまで
もない。
線のサイズ，付着させる砥粒の種類や形状およびサイ
ズ，あるいは製造時の線速等によって、それぞれに見合
った焼付温度等の最適条件が適用されることは言うまで
もない。
【００２２】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の砥粒付ソー
ワイヤの製造方法によれば、バインダを所定の厚みで走
行中の心線に塗布し、このバインダを塗布された心線を
走行させながら砥粒をバインダに吹き付けてバインダに
付着させ、砥粒が付着したバインダを加熱して心線と砥
粒を焼付固着するようにしたので、低コストで砥粒付ソ
ーワイヤを製造することができ、かつ、高い生産性を図
ることができる。
ワイヤの製造方法によれば、バインダを所定の厚みで走
行中の心線に塗布し、このバインダを塗布された心線を
走行させながら砥粒をバインダに吹き付けてバインダに
付着させ、砥粒が付着したバインダを加熱して心線と砥
粒を焼付固着するようにしたので、低コストで砥粒付ソ
ーワイヤを製造することができ、かつ、高い生産性を図
ることができる。
【図１】本発明の実施の形態に係る砥粒付ソーワイヤの
製造方法が適用される砥粒付ソーワイヤの製造装置を示
す図である。
製造方法が適用される砥粒付ソーワイヤの製造装置を示
す図である。
【図２】砥粒付着装置の他の例を示す図である。
１０ 心線 １２ バインダ付心線 １３ バインダ砥粒付心線 １４ 砥粒付ソーワイヤ ２０ バインダ塗布装置 ２１ 塗布ユニット ２２ バインダ絞りダイス ３０ 砥粒付着装置 ３０Ａ 砥粒付着装置 ３１ ブロア ３１Ａ ブロア ３１Ｂ ブロア ３２ 砥粒 ３３ 爪付エンドレスベルト ３５ 砥粒回収装置 ４０ 焼付固着装置 ４１ ヒータ
Claims (5)
- 【請求項１】有機材料，無機材料等からなるバインダに
よって砥粒を心線の表面に固着焼付した砥粒付ソーワイ
ヤの製造方法において、 前記バインダを所定の厚みで走行中の前記心線に塗布
し、 前記バインダを塗布された前記心線を走行させながら前
記砥粒を前記バインダに吹き付けて前記バインダに付着
し、 前記砥粒が付着した前記バインダを加熱して前記心線と
前記砥粒を焼付固着することを特徴とする砥粒付ソーワ
イヤの製造方法。 - 【請求項２】前記砥粒の付着は、ブロアによって前記砥
粒を前記バインダに吹き付けて行う請求項１に記載の砥
粒付ソーワイヤの製造方法。 - 【請求項３】前記砥粒の付着は、前記バインダに付着し
ないで降下した前記砥粒を前記ブロアの近傍へ収集する
工程と並行して行う請求項２に記載の砥粒付ソーワイヤ
の製造方法。 - 【請求項４】前記砥粒の付着は、前記バインダの周上か
ら落下する前記砥粒を回収する工程と並行して行う請求
項１〜３に記載の砥粒付ソーワイヤの製造方法。 - 【請求項５】前記砥粒の付着は、前記砥粒と前記心線の
間に所定の電界を印加して行う請求項１に記載の砥粒付
ソーワイヤの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14653197A JPH10337612A (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 砥粒付ソーワイヤの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14653197A JPH10337612A (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 砥粒付ソーワイヤの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10337612A true JPH10337612A (ja) | 1998-12-22 |
Family
ID=15409760
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14653197A Pending JPH10337612A (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 砥粒付ソーワイヤの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10337612A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100317677B1 (ko) * | 1999-06-16 | 2001-12-22 | 최의박 | 와이어 소우용 와이어 및 그 제조방법 |
| US6463921B2 (en) | 1999-02-04 | 2002-10-15 | Ricoh Company, Ltd. | Abrasive wire for a wire saw and a method of manufacturing the abrasive wire |
| CN100371117C (zh) * | 2004-05-27 | 2008-02-27 | 沈阳晶通金刚石复合材料有限公司 | 复合电喷镀法制备不锈钢金刚石切割线的方法 |
| JP2011067934A (ja) * | 2009-08-24 | 2011-04-07 | Noritake Super Abrasive Co Ltd | 固定砥粒ワイヤおよびその製造方法 |
| CN102059665A (zh) * | 2010-11-30 | 2011-05-18 | 刘余林 | 一种金刚砂纱线产品的制造工艺及其制造设备 |
| CN102896592A (zh) * | 2012-09-21 | 2013-01-30 | 南京航空航天大学 | 钎焊超硬磨料串珠磨料有序排布设备及方法 |
-
1997
- 1997-06-04 JP JP14653197A patent/JPH10337612A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6463921B2 (en) | 1999-02-04 | 2002-10-15 | Ricoh Company, Ltd. | Abrasive wire for a wire saw and a method of manufacturing the abrasive wire |
| KR100317677B1 (ko) * | 1999-06-16 | 2001-12-22 | 최의박 | 와이어 소우용 와이어 및 그 제조방법 |
| CN100371117C (zh) * | 2004-05-27 | 2008-02-27 | 沈阳晶通金刚石复合材料有限公司 | 复合电喷镀法制备不锈钢金刚石切割线的方法 |
| JP2011067934A (ja) * | 2009-08-24 | 2011-04-07 | Noritake Super Abrasive Co Ltd | 固定砥粒ワイヤおよびその製造方法 |
| CN102059665A (zh) * | 2010-11-30 | 2011-05-18 | 刘余林 | 一种金刚砂纱线产品的制造工艺及其制造设备 |
| CN102896592A (zh) * | 2012-09-21 | 2013-01-30 | 南京航空航天大学 | 钎焊超硬磨料串珠磨料有序排布设备及方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN1081972C (zh) | 磨料制品及其制造方法 | |
| JP3002310U (ja) | 工業用ブラシに使用する改善されたブラシセグメント | |
| CN1230281C (zh) | 有序结构砂带制品 | |
| JPH10328932A (ja) | 砥粒付ソーワイヤおよびその製造方法 | |
| JPH11320379A (ja) | ワイヤソ―の製造方法、製造装置及び該方法により製造されたワイヤソ― | |
| JPH10337612A (ja) | 砥粒付ソーワイヤの製造方法 | |
| US3310431A (en) | Method and apparatus for coating electrical components | |
| KR20190119044A (ko) | 연삭 공구 제조 방법 및 연삭 공구 | |
| JPH11216658A (ja) | ワイヤーソーの製造方法並びにワイヤーソー | |
| JP2004009239A (ja) | ソーワイヤ製造方法 | |
| CN2583688Y (zh) | 涂覆光纤及其制造装置 | |
| JPH10257727A (ja) | 粉体塗装方法、および電機子コアの製造方法 | |
| CN1333171A (zh) | 环形带、传送装置、管形膜、及其制造方法,与图像形成装置 | |
| US5624516A (en) | Methods of making preforms for composite material manufacture | |
| JPH11245154A (ja) | ワイヤソーの製造方法 | |
| EP0607639B1 (en) | A method and apparatus for manufacturing a flexible abrasive hone | |
| JPH10315049A (ja) | 砥粒付ソーワイヤの製造方法 | |
| JPS61146366A (ja) | 連続粉体静電塗装ラインにおける加熱炉 | |
| JP3435549B2 (ja) | 粉体皮膜形成方法 | |
| JP4176287B2 (ja) | ワイヤ工具およびその製造方法 | |
| JPS5925901A (ja) | 粉体粒子の処理方法 | |
| KR940004790B1 (ko) | 다이아몬드 공구의 제조방법 | |
| JP2001025975A (ja) | ワイヤ工具およびその製造方法 | |
| JP3580839B2 (ja) | 粉体皮膜形成方法及び皮膜形成媒体 | |
| JP4252190B2 (ja) | ワイヤ工具の製造方法 |