JPH10337306A - 吸液処理材 - Google Patents
吸液処理材Info
- Publication number
- JPH10337306A JPH10337306A JP9148222A JP14822297A JPH10337306A JP H10337306 A JPH10337306 A JP H10337306A JP 9148222 A JP9148222 A JP 9148222A JP 14822297 A JP14822297 A JP 14822297A JP H10337306 A JPH10337306 A JP H10337306A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- absorptive
- contact layer
- waterproof
- nonwoven fabric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 少なくとも接触層1、吸収層2、防水層
3から構成されるものとしており、前記接触層1を漂白
のみ行い脂肪分を含む綿繊維の交絡不織布としたものと
している。 【効果】 綿花から採取した天然繊維を原料とし、繊維
交絡させた不織布を接触層としたので、吸液機能が無
く、使用時にドライ感を維持することのできるものとな
り、しかも皮膚障害を最小限度に抑えることができるも
のとなった。
3から構成されるものとしており、前記接触層1を漂白
のみ行い脂肪分を含む綿繊維の交絡不織布としたものと
している。 【効果】 綿花から採取した天然繊維を原料とし、繊維
交絡させた不織布を接触層としたので、吸液機能が無
く、使用時にドライ感を維持することのできるものとな
り、しかも皮膚障害を最小限度に抑えることができるも
のとなった。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、生理用ナプキン
や使い捨ておむつなど素肌に接触させて使用する吸液処
理材に関するものである。
や使い捨ておむつなど素肌に接触させて使用する吸液処
理材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の吸液処理材においては、
素肌に接触させる接触層には合成繊維や、多数の小孔が
形成されたポリエチレンフィルム等が採用されている。
素肌に接触させる接触層には合成繊維や、多数の小孔が
形成されたポリエチレンフィルム等が採用されている。
【0003】しかしながら、化学合成物であるこのよう
な接触層は、使用者に接触性皮膚炎を発生させるので天
然繊維を使用したものが要望されている。天然繊維は、
木材パルプ、綿花、バガス、ケナフ、ラミー等に含まれ
ているが、一般的には木材パルプや綿花から採取された
ものが使用されている。ここで天然繊維と合成繊維との
特性差は、繊維自体に吸液機能が有るか無いかで比較で
き、吸液処理材とした場合は、素肌への接触時のドライ
感の有無がその機能の優劣を決める尺度となる。したが
って、この種の吸液処理材としては、吸液機能の無い合
成繊維が使用されるようになった経緯がある。天然繊維
の場合はどうしても吸液機能があり、吸液処理材の接触
層への展開は皆無であった。なお、過去に上記天然繊維
への要望に対処するため、吸液機能を無くす手段として
防水剤を添加し、天然繊維に吸着機能の阻害要因を与え
ることで対処することも考えられたが、添加した防水剤
による皮膚障害も報告され、現在天然繊維は吸液処理材
の接触層として使用されていないのが実情である。
な接触層は、使用者に接触性皮膚炎を発生させるので天
然繊維を使用したものが要望されている。天然繊維は、
木材パルプ、綿花、バガス、ケナフ、ラミー等に含まれ
ているが、一般的には木材パルプや綿花から採取された
ものが使用されている。ここで天然繊維と合成繊維との
特性差は、繊維自体に吸液機能が有るか無いかで比較で
き、吸液処理材とした場合は、素肌への接触時のドライ
感の有無がその機能の優劣を決める尺度となる。したが
って、この種の吸液処理材としては、吸液機能の無い合
成繊維が使用されるようになった経緯がある。天然繊維
の場合はどうしても吸液機能があり、吸液処理材の接触
層への展開は皆無であった。なお、過去に上記天然繊維
への要望に対処するため、吸液機能を無くす手段として
防水剤を添加し、天然繊維に吸着機能の阻害要因を与え
ることで対処することも考えられたが、添加した防水剤
による皮膚障害も報告され、現在天然繊維は吸液処理材
の接触層として使用されていないのが実情である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、合成繊維は
熱に対して自己接着性を有し、比較的簡単に繊維間結合
ができ不織布を製造することができるが、天然繊維には
そういった作用特性がないため、結合剤を用いて繊維間
を止める方法がとられてきた。しかし現在では、水流交
絡法の技術が確立し、高圧水流を当てることにより天然
繊維においても繊維交絡させた不織布を製造することが
できるようになった。
熱に対して自己接着性を有し、比較的簡単に繊維間結合
ができ不織布を製造することができるが、天然繊維には
そういった作用特性がないため、結合剤を用いて繊維間
を止める方法がとられてきた。しかし現在では、水流交
絡法の技術が確立し、高圧水流を当てることにより天然
繊維においても繊維交絡させた不織布を製造することが
できるようになった。
【0005】そこで、この発明は、綿花から採取した天
然繊維を原料とし、繊維交絡させた不織布を接触層とす
ることにより、吸液機能が無く、使用時にドライ感を維
持することのできる吸液処理材を提供することを目的と
してなされたものである。
然繊維を原料とし、繊維交絡させた不織布を接触層とす
ることにより、吸液機能が無く、使用時にドライ感を維
持することのできる吸液処理材を提供することを目的と
してなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、この発明の吸
液処理材は、少なくとも接触層1、吸液層2、防水層3
から構成されるものとしており、前記接触層1を漂白の
み行い脂肪分を含む綿繊維の交絡不織布としたものとし
ている。
液処理材は、少なくとも接触層1、吸液層2、防水層3
から構成されるものとしており、前記接触層1を漂白の
み行い脂肪分を含む綿繊維の交絡不織布としたものとし
ている。
【0007】このようにした吸液処理材は、接触層1が
適度な発水作用を示し、吸液機能がなくドライ感を維持
することのできるものとなった。しかも、接触層1は、
綿繊維を素材とする天然繊維であるので、皮膚障害を最
小限度に抑えることができるものとなった。
適度な発水作用を示し、吸液機能がなくドライ感を維持
することのできるものとなった。しかも、接触層1は、
綿繊維を素材とする天然繊維であるので、皮膚障害を最
小限度に抑えることができるものとなった。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の吸液処理材の実
施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】図1は、接触層1、吸液層2、防水層3か
ら構成される吸液処理材を示しており、接触層1、吸液
層2、防水層3の順でこれらの層を重ね合わせたものと
している。そして、接触層1と吸液層3は通気性を有す
るものとするのは言うまでもないが、防水層2において
も通気性を有するものとするのが好ましい。
ら構成される吸液処理材を示しており、接触層1、吸液
層2、防水層3の順でこれらの層を重ね合わせたものと
している。そして、接触層1と吸液層3は通気性を有す
るものとするのは言うまでもないが、防水層2において
も通気性を有するものとするのが好ましい。
【0010】前記接触層1は、原綿の漂白のみを行い、
脂肪分を含んだ綿繊維に高圧水流を噴射して、繊維交絡
させた不織布としたものとしている。なお、原綿の漂白
を行うのは、漂白を行わないものは黄褐色を示し、衛生
材料への展開には不向きであるからである。
脂肪分を含んだ綿繊維に高圧水流を噴射して、繊維交絡
させた不織布としたものとしている。なお、原綿の漂白
を行うのは、漂白を行わないものは黄褐色を示し、衛生
材料への展開には不向きであるからである。
【0011】前記吸液層2は、脱脂綿、吸液紙、高吸液
性シートなどからなり、一層としてもよいが、図に示し
たように、複数層として実施することもできる。この実
施形態では、脱脂綿2aと高吸液性シート2bを重ね合
わせた二層からなるものとした。
性シートなどからなり、一層としてもよいが、図に示し
たように、複数層として実施することもできる。この実
施形態では、脱脂綿2aと高吸液性シート2bを重ね合
わせた二層からなるものとした。
【0012】前記防水層3は、ポリエチレンフィルム、
ポリエチレンフィルムをラミネートした不織布、ポリエ
チレンフィルムをラミネートした防水紙などからなるも
のとしており、前記接触層1との間に吸液層2を挟ん
で、その接触層1と熱溶着し易いようにしている。そし
て、この防水層3は、通気性を有するものとするには多
数の微細孔を設けたものとすればよい。また、前記防水
層3は、一層としてもよいが、図に示したように、複数
層として実施することもできる。この実施形態では、多
数の微細孔を設けたポリエチレンフィルム3aと防水不
織布3bを重ね合わせた二層からなるものとした。
ポリエチレンフィルムをラミネートした不織布、ポリエ
チレンフィルムをラミネートした防水紙などからなるも
のとしており、前記接触層1との間に吸液層2を挟ん
で、その接触層1と熱溶着し易いようにしている。そし
て、この防水層3は、通気性を有するものとするには多
数の微細孔を設けたものとすればよい。また、前記防水
層3は、一層としてもよいが、図に示したように、複数
層として実施することもできる。この実施形態では、多
数の微細孔を設けたポリエチレンフィルム3aと防水不
織布3bを重ね合わせた二層からなるものとした。
【0013】次に、この発明の吸液処理材の実施品であ
る生理ナプキンIと比較例として作成した生理用ナプキ
ンII、および市販の生理用ナプキンIII を用いて、40
名の女性を対象としてモニターテストを行っ結果を、表
1に示す。
る生理ナプキンIと比較例として作成した生理用ナプキ
ンII、および市販の生理用ナプキンIII を用いて、40
名の女性を対象としてモニターテストを行っ結果を、表
1に示す。
【0014】生理ナプキンI:漂白のみ行い脂肪分を含
む綿繊維の交絡不織布を接触層としたもの。 生理ナプキンII:漂白と脱脂を行った綿繊維の交絡不織
布を接触層としたもの。 生理ナプキンIII :合成繊維を接触層としたK株式会社
製品。
む綿繊維の交絡不織布を接触層としたもの。 生理ナプキンII:漂白と脱脂を行った綿繊維の交絡不織
布を接触層としたもの。 生理ナプキンIII :合成繊維を接触層としたK株式会社
製品。
【0015】
【表1】
【0016】上記モニターテストを行った結果、この発
明の吸液処理材の実施品である生理ナプキンIは、80
%以上ものモニターがドライ感が有ると認めており、市
販の生理用ナプキンIII と比較しても、ほぼ同等の結果
となった。
明の吸液処理材の実施品である生理ナプキンIは、80
%以上ものモニターがドライ感が有ると認めており、市
販の生理用ナプキンIII と比較しても、ほぼ同等の結果
となった。
【0017】
【発明の効果】この発明の吸液処理材は、綿花から採取
した天然繊維を原料とし、繊維交絡させた不織布を接触
層としたので、吸液機能が無く、使用時にドライ感を維
持することのできるものとなり、しかも皮膚障害を最小
限度に抑えることができるものとなった。
した天然繊維を原料とし、繊維交絡させた不織布を接触
層としたので、吸液機能が無く、使用時にドライ感を維
持することのできるものとなり、しかも皮膚障害を最小
限度に抑えることができるものとなった。
【図1】この発明の吸液処理材の一実施例を示す断面図
である。
である。
1 接触層 2 吸液層 3 防水層
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも接触層(1)、吸液層
(2)、防水層(3)から構成される吸液処理材であっ
て、前記接触層(1)を漂白のみ行い脂肪分を含む綿繊
維の交絡不織布としたことを特徴とする吸液処理材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9148222A JPH10337306A (ja) | 1997-06-05 | 1997-06-05 | 吸液処理材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9148222A JPH10337306A (ja) | 1997-06-05 | 1997-06-05 | 吸液処理材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10337306A true JPH10337306A (ja) | 1998-12-22 |
Family
ID=15448015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9148222A Pending JPH10337306A (ja) | 1997-06-05 | 1997-06-05 | 吸液処理材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10337306A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001097731A3 (en) * | 2000-06-21 | 2002-05-16 | Procter & Gamble | Absorbent barrier structures having a high convective air flow rate and articles made therefrom |
JP2004230127A (ja) * | 2003-01-31 | 2004-08-19 | Kobayashi Pharmaceut Co Ltd | 体液吸収具 |
-
1997
- 1997-06-05 JP JP9148222A patent/JPH10337306A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001097731A3 (en) * | 2000-06-21 | 2002-05-16 | Procter & Gamble | Absorbent barrier structures having a high convective air flow rate and articles made therefrom |
JP2004230127A (ja) * | 2003-01-31 | 2004-08-19 | Kobayashi Pharmaceut Co Ltd | 体液吸収具 |
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