JPH08269859A - 複合不織布および該複合不織布を用いた衛生材料 - Google Patents

複合不織布および該複合不織布を用いた衛生材料

Info

Publication number
JPH08269859A
JPH08269859A JP7075930A JP7593095A JPH08269859A JP H08269859 A JPH08269859 A JP H08269859A JP 7075930 A JP7075930 A JP 7075930A JP 7593095 A JP7593095 A JP 7593095A JP H08269859 A JPH08269859 A JP H08269859A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonwoven fabric
sheet
woven fabric
paper
paper sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7075930A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Kadota
優 門田
Hideo Ikezawa
秀男 池沢
Shigemi Iijima
茂美 飯島
Naomi Yamamoto
直美 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by New Oji Paper Co Ltd filed Critical New Oji Paper Co Ltd
Priority to JP7075930A priority Critical patent/JPH08269859A/ja
Publication of JPH08269859A publication Critical patent/JPH08269859A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 柔軟な風合いで、尿のような体液の透過性に
優れ、体液を通過させた後の液の逆戻りが殆どなく、表
面ドライ感に優れ、使い捨て紙おむつ、失禁者用パッ
ド、生理用ナプキン、ベッドシート等の衛生材料の表面
材として好適に使用し得る複合不織布および該複合不織
布を表面材として用いた衛生材料の提供。 【構成】 複合不織布の製造方法であって、スパンボン
ド不織布上にパルプ繊維からなる紙シート層を積層し、
該紙シート側からスパンボンド不織布側へ、0.03〜
0.25kWh/kgの範囲の付加比エネルギーで高圧
水柱流を通過させ、パルプ繊維の一部が該スパンボンド
不織布中に投描されて、交絡、接合されてなり、かつス
パンボンド不織布層と紙シート層との間の層間剥離強度
が20〜400gf/50mmである。衛生材料は、液
透過性のトップシートと、液不透過性のバックシート
と、前記両シートの間にセカンドシートと吸収体が配置
されて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、柔軟な風合いで、尿の
ような体液が透過後において表面ドライ感に優れ、使い
捨て紙おむつ、失禁者用パッド、生理用ナプキン、ベッ
ドシート等の衛生材料として好適に使用し得る複合不織
布及び該不織布を用いた衛生材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から吸収性衛生材料の一つである使
い捨て紙おむつは、表面材としての液透過性のトップシ
ートと液不透過性のバックシートの間に、綿状パルプと
高吸水性高分子物質を包んで構成される親水性シートか
らなっており、尿はトップシートを通って吸収体に吸収
される。この時、吸収体は、尿や体液を受け取り、人体
の肌に接触している表面材は、吸収液で濡れていないこ
とが重要である。従来からこのような表面材は、合成繊
維ステープルをカード法にて集積、接着したカード不織
布が主に用いられてきた。
【0003】前記紙おむつのような衛生材料の表面材に
必要な性能としては、人体の肌に接触する面の柔軟性が
あること、人体から排出された体液を速やかに透過させ
る性能(以下、体液透過性という)があること、表面材
を透過し吸収体に吸収された体液の一部が、加圧等によ
り表面材の人体の肌と接触している面へ逆戻りすること
を防止する性能(以下、液戻り防止性という)があるこ
と、人体から排出された体液が表面材を透過する際に、
表面材に体液が残留せず乾いた状態を維持する性能(以
下、表面ドライ感という)があること、表面材に人体の
肌が触れたときに冷たく感じず、紙おむつを装着すると
きに不快感がないこと(以下、冷温感という)等を挙げ
ることができ、これらのどれが欠けても衛生材料の表面
材としての性能が劣ることになる。
【0004】体液透過性と液戻り防止性あるいは表面ド
ライ感とは二者択一的で互いに相反する性能であり、表
面材として用いる不織布の親水性の度合いと疎水性の度
合いのバランスを考慮する必要がある。例えば、体液透
過性を改善するために不織布を構成する繊維の親水性を
向上させると、シートを透過して一旦吸収体に移送され
た体液が不織布へ逆戻りし易くなり、また親水性が高く
なるため、体液吸収時に不織布表面に体液が残り易くな
るため、結果として液戻り防止性と表面ドライ感は悪化
する。
【0005】逆に液戻り防止性を改善するために不織布
に若干の疎水性を持たせると、体液透過性が悪化してし
まうのである。このためカード法不織布では、これらの
性能を両立させるためにシートの厚さを増して嵩高なも
のとする試みがなされている。即ち、体液透過性を改善
するため親水性を向上させた場合でも、シートの厚さを
厚くすることで液戻り防止性の低下を少なくしようとす
るものである。しかしながらこの方法も、体液透過性と
液戻り防止性とを高度に両立させるには至らず、さらに
不織布表面に微量に残留する体液に起因する表面ドライ
感の改善は、達成し得ないのである。
【0006】このため、体液透過性、液戻り防止性、表
面ドライ感、シートの柔軟性等を両立させる目的で、合
成繊維からなる不織布の構成を変更したり、孔あきフィ
ルム等を用いたりして様々な提案がなされている。例え
ば、特開昭63ー35253号公報には表層に親水性不
織布、中間層にティシュ、裏層に3デニール以上の疎水
性不織布を配置したり、特開昭64−20844号公報
のように、表層繊維と裏層繊維とを一体に複合し、表層
の密度を裏層の密度より低くすることで、シート表面に
吸収後の体液が滲み出さないようにする試みがなされて
いる。これは、表層繊維に残留しようとする体液を、表
層繊維に比較して密度の高い裏層繊維の毛細管現象によ
り吸引、拡散し、体液吸収性と液戻り防止性を両立させ
ようとするものであるが、表層繊維と裏層繊維とが、融
着により接合されている構造のため、裏層繊維の毛細管
現象による吸引効果にはおのずと限界があり、表層繊維
の極表面に残留した微量の体液までを吸引するには至ら
ず、表面ドライ感に関しては未だ十分な性能を持つには
至っていない。
【0007】また、特開昭64−34365号公報で
は、疎水性フィルムの壁部に形成した傾斜部に孔をあ
け、表面材として用いることで、さらに特開平1−11
9251号公報では、疎水性フィルムの壁部に形成した
傾斜部に孔をあけた孔あきフィルムと繊維層とを複合し
たシートにより、体液透過性と液戻り防止性とを両立さ
せる方法が提案されている。これらの方法は、表面材を
構成する基材の毛細管現象による体液の逆戻りが極めて
少なく、また体液透過性も十分な性能をもつが、未開孔
部に残留した体液のため表面ドライ感が不足し、また、
表面を構成する基材がフィルムであるために冷温感に劣
り、装着時に冷たく感じるという致命的な欠点があっ
た。
【0008】一方、特開平5−214654号公報に
は、目付が5〜30g/m2、繊度が1.5〜3デニー
ルの連続長繊維ウェブの両面に薄葉紙を積層して積層物
とし、各薄葉紙側から高圧の水柱流を噴射して、パルプ
繊維と長繊維を絡合させて一体化させ、スパンボンド不
織布を用いた複合不織布からなる拭き布を製造する方法
が開示されている。得られる拭き布は、パルプ繊維によ
る優れた吸水性と長繊維不織布相互間の絡合による高引
張強度を有するため、使い捨て手拭き、ウェットティシ
ュ、使い捨て雑巾等に好適に使用できるというものであ
る。
【0009】特開平5−253160号公報には、目付
が5〜30g/m2、繊度1〜4デニールの長繊維ウェ
ブの表面に、JIS P 8135による湿潤引張強度
0.04〜0.06kgfを有する紙シートを積層し、紙
シートの表面から長繊維ウェブ側へ向けて高圧水柱流を
噴射することによりパルプ繊維と長繊維を絡合させて、
スパンボンド不織布を用いた複合不織布からなる拭き布
の製造方法が開示されている。
【0010】また、特開平5−286100号公報に
は、前記複合不織布に用いられるスパンボンド不織布
が、長繊維相互間を自己融着させてなる点融着区域が間
隔をおいて多数配列されているとともに、個々の点融着
区域の面積は、0.01〜4mm 2であり、且つ全ての
点融着区域の総面積が長繊維不織布表面積に対して2〜
20面積%を有するものであって、このような長繊維不
織布の表面にパルプ繊維からなる紙シートを積層して、
紙シート側から不織布側へ高圧水柱流を貫通するように
噴射して長繊維とパルプ繊維を水交絡させる拭き布の製
造方法が開示されている。
【0011】この方法では、水交絡を行う際に、長繊維
不織布の点融着により固定されている長繊維が、水柱流
により付与される運動エネルギーに影響されず、点融着
がなされていない長繊維とパルプ繊維が互いに絡み合う
ので、長繊維間に大きな間隙が生ぜず、しかもパルプ繊
維が高圧水柱流とともに流出することを防止できるので
好ましいとされている。しかしながら、これらの方法に
よる複合不織布を衛生材料の表面材として使用すると、
不織布を構成する繊維とパルプ繊維とが完全に交絡一体
化しているため、体液吸収性は非常に優れるものの、表
面に数多く露出するパルプ繊維に吸収された体液により
常に濡れた状態となり、表面ドライ感が非常に劣ってし
まうという致命的欠点があった。
【0012】また、実開平6ー92338号公報には、
疎水性長繊維ウェブ層とパルプ層とが積層されてなり、
長繊維とパルプ繊維とは高圧水流によるウォータージェ
ット処理の作用によって、相互に絡合しており、あるい
は前記層同士は疎水性長繊維の部分的な溶融固化により
接合されており、長繊維層が人体の肌側に配設され、パ
ルプ層が体液吸収体側に配設された表面材が開示されて
いる。このような表面材を使用したおむつのような衛生
材料は、長繊維層が疎水性であり、パルプ層が親水性で
あるため、表面材から透過する体液は、速やかに体液吸
収体まで移動し、吸収され、表面材には体液が滞留する
ことが少なく、従って体液の透過性に優れ、表面材にべ
とつき感が少なく、装着感に優れるという効果が期待さ
れた。しかしながら、前記引例は、長繊維不織布とセル
ロース系繊維シートとを熱接着あるいは高圧水流により
接合し、柔らかさを維持しながら密着性の向上を図るこ
とをその目的としており、長繊維不織布中に絡合された
セルロース系繊維の吸水性を利用した体液透過性および
表面ドライ感の向上に関しては、その効果を見いだすに
は至らなかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、かかる
現状に鑑み、表面ドライ感の向上について鋭意検討を重
ねた結果、スパンボンド不織布と紙シートとを、ある特
定のエネルギー範囲で高圧水柱流の処理を施して得られ
る複合不織布を、スパンボンド不織布側を人体の肌に接
触する衛生材料の表面材として使用することにより、公
知の複合不織布、カード不織布、穴あきフィルム等を表
面材として使用した場合の欠点を解消し、体液透過性と
表面ドライ感とがバランスよく両立できること、さらに
そのような複合不織布を液透過性のトップシートとし、
該トップシートと液不透過性のバックシートとの間に該
トップシートと当接するセカンドシートとそれに続く吸
収体が配置されてなる衛生材料の構成とすると、前記の
液透過性と表面ドライ感が極めて顕著に改善されること
を見い出し、本発明を完成するに至った。本発明の目的
は、柔軟な風合いで、体液通過性に優れ、尿のような体
液を透過させた後の液体の逆戻り性が殆どなく、表面ド
ライ感に優れ、使い捨て紙おむつ、失禁者用パッド、生
理用ナプキン、ベッドシート等の衛生材料の表面材とし
て好適に使用し得る複合不織布および該複合不織布を表
面材として用いた衛生材料を提供することにある。
【0014】
【発明を解決するための手段】本発明の第一は、スパン
ボンド不織布上にパルプからなる紙シートが積層され、
該紙シート側からスパンボンド不織布側へ、下記式
(1)で算出される付加比エネルギー、Eが0.03〜
0.25kWh/kgの範囲で高圧水柱流処理が施さ
れ、それによって紙シートが前記高圧水柱流処理後もシ
ートの形状を維持しながら、該紙シートを構成するパル
プ繊維の一部が該スパンボンド不織布中へ投錨されて交
絡、接合されてなり、かつスパンボンド不織布層と紙シ
ート層との間の、JIS P 8111に記載された方
法で前処理し、長さ100mm、幅50mmで剥離速度
50mm/分で剥離したときの層間剥離強度が20〜4
00gf/50mmであることを特徴とする複合不織布
である。 E={A×(2/ρ)1/2×(g×P)3/2}/{(M0+M1)×60×S} ・・・・・(1) ただし、E=付加比エネルギー(kWh/kg) A=高圧水柱流を処理する幅1m当りのノズル孔面積の
和 ρ=水の密度(kg/cm3) g=重力加速度(m/s2) P=ノズル部での水圧(Pa) S=複合不織布の通過速度(m/分) M0=紙シートの坪量(g/m2) M1=スパンボンド不織布の坪量(g/m2) 本発明の第二は、液透過性のトップシートと、液不透過
性のバックシートと、前記両シートの間にセカンドシー
トおよび該セカンドシートに続く吸収体が配置されて構
成される衛生材料であって、該トップシートが本発明第
二に記載の複合不織布であり、かつ坪量20〜100g
/m2を有し、該セカンドシートは、前記トップシート
の紙シート側と当接し、坪量10〜100g/m2およ
び平均密度0.01〜0.1g/cm3の不織布からな
ることを特徴とする衛生材料である。
【0015】本発明は、スパンボンド不織布からなる不
織布層とパルプ繊維からなる紙シート層とが、該紙シー
ト側からスパンボンド不織布側へ、前記式(1)で算出
される付加比エネルギーが0.03〜0.25kwh/
kgの範囲の高圧水柱流が貫通するように処理が施さ
れ、その際に紙シートはそのシート形状を維持しなが
ら、なおかつ紙シートを構成するパルプ繊維の一部は、
該スパンボンド不織布中へ投錨されて交絡、一体化させ
られており、さらに該スパンボンド不織布層と該紙シー
ト層との層間剥離強度が400gf/50mm以下であ
ることを特徴とする衛生材料等の表面材として好適な複
合不織布である。
【0016】本発明の複合不織布を得るためには、まず
スパンボンド不織布と紙シートを準備する。ここで、ス
パンボンド不織布としては、ポリオレフィン系スパンボ
ンド不織布、ポリエステル系スパンボンド不織布、ある
いはポリアミド系スパンボンド不織布等、従来公知のス
パンボンド不織布を使用することができる。本発明にお
いて、スパンボンド不織布を使用する理由は、連続長繊
維よりなるスパンボンド不織布が、ステープルファイバ
ーよりなる不織布と比較して、繊維間が絡合あるいは自
己融着により接着している場合、引張強度や形態安定性
に優れており、また生産性に優れ、安価に入手できるか
らである。スパンボンド不織布の平均繊度は、1〜5デ
ニールである。スパンボンド不織布の平均繊度が5デニ
ールを超えると、スパンボンド不織布の柔軟性が低下す
ると共に、不織布表面の滑らかさが低下し、得られる複
合不織布を衛生材料の表面材として使用した場合に、肌
触りが劣るものとなる。逆に、スパンボンド不織布の平
均繊度が1デニール未満では、スパンボンド不織布の製
造条件が厳密になって、スパンボンド不織布を高速度で
生産し難くなる。
【0017】また、スパンボンド不織布の坪量は10〜
50g/m2である。スパンボンド不織布の坪量が50
g/m2を超えると、スパンボンド不織布の剛性が高く
なり、得られる複合不織布の風合いが、衛生材料の表面
材として使用するには硬いものとなってしまい適さな
い。逆に、スパンボンド不織布の坪量が、10g/m2
未満では、紙シートを積層し、高圧水柱流処理を施して
複合不織布を得る際に、パルプ繊維が貫通しやすくな
り、複合不織布の不織布表面に貫通するパルプ繊維の量
が多くなり過ぎるとともに、スパンボンド不織布の地合
ムラによる部分的な厚さの薄い部分に紙シートが露出し
てしまい、衛生材料の表面材として使用した場合に、表
面ドライ感の劣るものとなってしまうため適さない。
【0018】以上のようにして準備したスパンボンド不
織布の表面に、パルプ繊維からなる紙シートを積層す
る。使用する紙シートの坪量は、任意に決定しうる事項
であるが、特にJIS P 8124に示された方法で
測定した坪量が5〜50g/m 2の範囲の紙シートを使
用することが好ましい。紙シートの坪量が50g/m2
を超えると、紙シートの剛性が高くなり過ぎ、得られる
複合不織布の風合いが硬いものとなり、また体液透過後
に、複合不織布の紙シート層に保持される水分量が多く
なり過ぎるため、表面ドライ感が悪化する傾向がある。
逆に、紙シートの坪量が5g/m2未満では、不織布表
面にパルプ繊維の一部が貫通するように高圧水柱流処理
を施すと、紙シートの形態が保持できず、そのような複
合不織布に体液を透過させると、不織布層から紙シート
層へ体液が移動した時に、体液が拡散し難くなって、不
織布表面に残留した微量の水分を吸引し難くなるため、
表面ドライ感が悪化する。
【0019】紙シートを構成するパルプ繊維としては従
来公知のパルプ繊維を使用することができる。例えば、
針葉樹および広葉樹木材をクラフト法、サルファイト
法、ソーダ法、ポリサルファイド法等で蒸解して得られ
る化学パルプ繊維、または針葉樹木材からのグランドパ
ルプ繊維、サーモメカニカルパルプ繊維等の機械パルプ
繊維を、晒もしくは未晒の状態で、単独でまたは混合し
て使用することができる。また、本発明に使用される紙
シートの密度(JIS P 8118に示された方法で
測定)は、0.6g/cm3以下、好ましくは0.55
g/cm3以下である。紙シートの密度が0.6g/c
3を超えると、紙シートの剛性が高くなり、得られる
複合シートの風合いが硬いものとなる。一方、紙シート
の密度を小さくしようとしても自ずと限度があり、その
下限はティシュペーパーのような柔らかい状態の0.2
0g/cm3程度である。
【0020】紙シートの抄紙にあたっては、例えば、ポ
リアミド・エピクロルヒドリン樹脂、その変性物、ポリ
アミン・エピクロルヒドリン樹脂、メラニン樹脂、尿素
樹脂等の湿潤紙力増強剤を、必要に応じて適宜添加して
も良い。スパンボンド不織布の表面に紙シートを積層し
た後、紙シートの表面からスパンボンド不織布側へ向け
て高圧水柱流を施す。即ち、積層物の紙シート側からス
パンボンド不織布側へ高圧水柱流が貫通するようにし
て、高圧水柱流を施すのである。この高圧水柱流は、微
細な直径のノズル孔を通して、高圧で水を噴出させて得
られるものである。そのような高圧水柱流とは、孔径
0.01〜0.3mmのノズル孔を通して、10〜18
0kg/cm2の範囲の圧力で水を噴出させて得られる
ものである。この水柱流を積層物に施すと、高圧水柱流
は紙シートに衝突する。そして紙シートはまずスパンボ
ンド不織布に密着し、次いで密着した状態で、紙シート
を構成するパルプ繊維を部分的に単離させ、パルプ繊維
に曲げやねじれ等の変形を起こさせると共に、パルプ繊
維に運動エネルギーを充分に与え、このパルプ繊維にラ
ンダムな運動を生じさせる。その結果、これらの複合作
用によって、パルプ繊維とスパンボンド不織布の連続長
繊維とが絡み合い、更に一部のパルプ繊維は、スパンボ
ンド不織布を貫通して、スパンボンド不織布表面に露出
するのである。
【0021】本発明において最も重要なことは、この高
圧水柱流処理に際して、下記式(1)で算出される付加
比エネルギーが、ある特定の範囲になるように高圧水柱
流処理を施すことにある。 E={A×(2/ρ)1/2×(g×P)3/2}/{(M0+M1)×60×S} ・・・・・(1) ただし、E=付加比エネルギー(kWh/kg) A=高圧水柱流を処理する幅1m当りのノズル孔面積の
和 ρ=水の密度(kg/cm3) g=重力加速度(m/s2) P=ノズル部での水圧(Pa) S=複合不織布の通過速度(m/分) M0=紙シートの坪量(g/m2) M1=スパンボンド不織布の坪量(g/m2
【0022】即ち、スパンボンド不織布と紙シートの積
層物に、0.03〜0.25kWh/kgの範囲の付加
比エネルギーを付与するように高圧水柱流処理を施し、
紙シートを構成するパルプの一部がスパンボンド不織布
を貫通するように交絡、一体化させるのである。0.0
3〜0.25kWh/kgの範囲の付加比エネルギーを
付与する処理条件とは、例えば、不織布が25g/
2、紙シートが20g/m2の基材を用い、ノズル孔径
が0.15mm、ノズル孔数が1mあたり1001個の
ノズルを3列使用して処理した場合、処理速度50m/
分で、水圧が約15〜60kg/cm2の範囲の処理条
件である。
【0023】付加比エネルギーが0.25kWh/kg
を超えると、スパンボンド不織布と紙シートの積層物に
付与するエネルギーが強くなり過ぎ、その結果スパンボ
ンド不織布と紙シートとの交絡が強くなり、スパンボン
ド不織布表面へ貫通するパルプ繊維の割合が高くなり過
ぎてしまうか、あるいは、紙シート層が高圧水柱流によ
り完全に破壊され、スパンボンド不織布と完全に一体化
してしまうため体液の逆戻り防止性がなくなり、そのよ
うな複合不織布を衛生材料の表面材として使用すると表
面ドライ感の非常に劣るものとなってしまう。逆に、付
加比エネルギーが0.03kWh/kg未満では、積層
物に付与するエネルギーが弱くなり過ぎ、パルプ繊維の
スパンボンド不織布への投錨が不十分となり、スパンボ
ンド不織布と紙シートとが接合された複合不織布を得る
ことができなくなるため、パルプ繊維の吸水性を利用し
てスパンボンド不織布表面に残留した体液を、スパンボ
ンド不織布層から紙シート層へ吸引することができなく
なり、衛生材料の表面材として使用した場合に表面ドラ
イ感が劣るので適さない。
【0024】スパンボンド不織布層と紙シート層との層
間剥離強度は、スパンボンド不織布層と紙シート層との
交絡の度合いを示しており、本発明において、この積層
シートの層間剥離強度はある特定の範囲内の強度である
ことが重要である。即ち、得られた複合複合不織布のス
パンボンド不織布層と紙シートとの層間剥離強度が20
〜400gf/50mmの範囲の強度となるように付加
比エネルギーを与えるのである。ここで、スパンボンド
不織布層と紙シート層との層間剥離強度は、以下に示さ
れる方法で測定して得られる値である。まず、JIS
P 8111に記載された方法で前処理された複合不織
布を、長さ150mm×幅50mmの大きさの試料に切
りとり、長さ50mmをスパンボンド不織布層と紙シー
ト層を手で剥離して、残りの長さ100mmとなるよう
に調整する。次いで、引張試験機(ストログラフV1−
B、東洋精機社製)のチャックに、剥離した50mm長
さのスパンボンド不織布層と紙シート層それぞれを取付
け、剥離速度50mm/分で2層を剥離し、2層が完全
に剥離するまでの間に示される最大強度を層間剥離強度
とした。
【0025】スパンボンド不織布層と紙シート層との層
間剥離強度が400gf/50mmを超えると、パルプ
繊維がスパンボンド不織布表面へ投錨され、しかも貫通
している割合が高くなっていることを示し、このような
複合不織布を衛生材料の表面材として使用すると、スパ
ンボンド不織布表面に残留した微量の水分を吸引する効
果は高くなるが、逆に、吸水したパルプ繊維が不織布表
面に多数露出しているため、表面ドライ感が悪化するの
で適さない。また、このように付加比エネルギーが高め
られると、スパンボンド不織布と紙シートとの交絡がそ
れだけ一層強くなっているので、剥離強度の測定時にス
パンボンド不織布層と紙シート層とを剥離する前に紙シ
ート層が破壊され、層間剥離強度の測定ができなくな
る。
【0026】一方、付加比エネルギーを小さくしていく
と、層間剥離強度も小さくなるが、スパンボンド不織布
と紙シートとの接合を可能とするパルプ繊維の投錨があ
れば、スパンボンド不織布中に投錨されたパルプ繊維の
吸水力により、体液透過性と、液戻り防止性と表面ドラ
イ感の両立が可能となるのである。しかしながら、スパ
ンボンド不織布へのパルプ繊維の投錨が不足し、2層が
接合した複合不織布が得られず、層間剥離強度が20g
f/50mm未満となる場合、スパンボンド不織布中へ
残されたパルプ繊維が殆ど存在しないので、スパンボン
ド不織布表面に残留した微量の水分を効果的に吸引して
移動できなくなり、優れた体液透過性や表面ドライ感の
効果を得ることはできない。
【0027】複合不織布を衛生材料の表面材として使用
する際に、スパンボンド不織布層の透水性能を向上させ
る目的で、複合不織布に、カルボン酸塩、硫酸エステル
塩、スルホン酸塩、リン酸エステル塩等のアニオン界面
活性剤、第1級アミン塩、第2級アミン塩、第3級アミ
ン塩、第4級アンモニウム塩等のカチオン界面活性剤、
アミノ酸型両性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤
等の両性界面活性剤、ポリエチレングリコール型非イオ
ン界面活性剤、多価アルコール型非イオン界面活性剤等
の非イオン界面活性剤等の界面活性剤を、単独あるいは
複数混合して含有させることが好ましい。このような界
面活性剤は、スパンボンド不織布と紙シートとを高圧水
柱流により接合した後で含有させられる。この理由は、
高圧水柱流の処理前にスパンボンド不織布あるいは紙シ
ートの片方、あるいはスパンボンド不織布と紙シートの
両方に界面活性剤を含有させた場合、高圧水柱流の処理
時の大量の水流により、含有させられた界面活性剤の多
くが洗い流されてしまい、界面活性剤の処理効果が大幅
に減少してしまうためである。
【0028】複合不織布に界面活性剤を含有させる方法
としては、含浸法、グラビア塗工法、泡塗工法、スプレ
ー法等、公知の方法を用いることができるが、スパンボ
ンド不織布側から、グラビア塗工法、泡塗工法、スプレ
ー法等により界面活性剤を含有させる方法が好ましい。
複合不織布の界面活性剤の含有量は、絶乾複合不織布重
量当り0.05〜1.0重量%の範囲である。界面活性
剤の含有量が1.0重量%を超えると、複合不織布の透
水性が増し、体液透過性は非常に優れたものとなるが、
吸収層からの体液も複合不織布表面へ滲み出し易くな
り、液戻り防止性が悪化する。逆に界面活性剤の含有量
が0.05重量%未満では、複合不織布の透水性の向上
効果が小さくなり、体液透過性の顕著な改善が得られな
い。
【0029】以上のようにして得られた複合不織布は、
スパンボンド不織布からなる不織布層とパルプからなる
紙シート層とが、高圧水柱流により接合されているもの
であり、スパンボンド不織布層側を表側として、人体の
肌に触れる衛生材料等の表面材として使用されるのであ
る。前記表面材を衛生材料として使用する好適な例は、
本発明の複合不織布からなる表面材を液透過性のトップ
シートとして用い、このトップシートと液不透過性のバ
ックシートとの両シートの間にセカンドシートと吸収体
が配置されて構成される衛生材料であって、前記トップ
シートが坪量15〜100g/m2の範囲にあり、トッ
プシートの不織布側が人体の肌に触れ、紙シート側がセ
カンドシートと当接し、さらに前記セカンドシートが坪
量10〜100g/m2および平均密度0.01〜0.
1g/cm3の範囲の不織布からなる使い捨て衛生材料
である。驚いたことに、本発明の複合不織布をトップシ
ートとして、前記のごとく不織布からなるセカンドシー
ト、それに続けて吸収体を組み合わせて用いると、液透
過性、液戻り防止性および表面ドライ感がより一層顕著
に改善されるので、綿状パルプの使用量を減少させ、高
吸収性ポリマーの使用量を増加させた厚みの薄い吸収体
を用いても、液体の吸収能力を下げることないから、従
来よりも薄い使い捨て紙おむつを得ることができる。
【0030】本発明の衛生材料の一つとしての使い捨て
紙おむつを図1の平面図および図1のX−X’線におけ
る断面図、図2により説明すると、不織布層が外側面、
紙シート層が内側面のトップシート(表面材)1とバッ
クシート3の間にはトップシートの紙シート層と当接す
るセカンドシート2と吸収体4が配置されている。バッ
クシート3は、ポリエチレンのような液不透過性のフィ
ルム、あるいはこのような液不透過性のフィルムに不織
布、綿布等を張り合わせた素材からなる。吸収体4は、
綿状パルプ5、高吸収性ポリマー6、任意に用いられる
熱融着性繊維8からなりティシュペーパーのような親水
性シート7により包まれて、セカンドシート2とバック
シート3の間に収納されている。即ち、吸収体4とトッ
プシート(表面材)1の紙シート層の間には、親水性
で、前記したように低密度の少なくとも1層からなる不
織布がセカンドシート2として当接するように配置され
ている。このセカンドシートは、表面材を透過した尿、
体液等を一時的に保有し、吸収体への受渡しを円滑にさ
せる。そのためセカンドシートは、表面材を通過してき
た尿や体液の吸収速度を早め、吸収体へ吸収される前に
尿や体液が表面材へ滞留したり、吸収された尿や体液が
再び表面材へ漏れ出る現象を防ぐことができる。
【0031】前記セカンドシートは、前記したように坪
量が10〜100g/m2、平均密度が0.01〜0.
1g/cm3の範囲にある。坪量が100g/m2を越え
る場合、あるいは平均密度が0.01g/cm3未満の
場合、尿や体液が表面材を通過して吸収体に吸収される
までの間にセカンドシート中を流れ易くなり、漏れにつ
ながるので適さない。また、坪量が10g/m2未満で
ある場合、或いは平均密度が0.1g/cm3を越える
場合、吸収速度が早くならないので適さない。前記セカ
ンドシートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエチレンテレフタレート等の疎水性の合成繊維に親
水化処理を施したもの、あるいはレーヨン繊維のような
親水性繊維やパルプ繊維のようなセルロース繊維を、単
独であるいは混合して、熱融着または接着剤で接着して
なる、あるいは接着剤を用いない一層以上の不織布を挙
げることができる。このような不織布は、T型、W型、
アメーバー型、中空型等の異形断面繊維やクリンプ状に
捲縮した繊維を含むものが好ましいが、特に限定される
ものではない。親水化処理は、前記界面活性剤を塗布や
含浸により含有させることにより行ってもよい。
【0032】本発明の衛生材料に用いられる吸収体は、
公知のものがそのまま用いられるが、綿状パルプと高吸
収性ポリマーおよび任意に熱融着性物質が均一に混合さ
れてマット状にされ、エンボスロールあるいは熱プレス
ロールで吸収体自身の見かけ密度が調整されたものが用
いられる。この吸収体は、さらにセルロース繊維からの
ティシュペーパーのような親水性シートにより包まれて
いる。熱融着性物質を用いる場合は、絶乾綿状パルプ重
量当り3〜60重量%で添加されて用いられる。綿状パ
ルプは、200〜300g/m2の坪量に抄紙された化
学パルプシートあるいは機械パルプシートを粉砕機で解
繊することにより得られる繊維長5mm以下のパルプ繊
維である。パルプ原料としては、針葉樹に限らず、広葉
樹、わら、竹、ケナフ等を挙げることができ、適宜選択
して用いることができる。このパルプの使用量は、目的
とする吸収体により、単独で用いるか、複数積層して用
いるか、他の吸収剤を併用するか等により異なるが、坪
量50〜400g/m2である。
【0033】高吸収性ポリマーとしては、公知のものが
そのまま本発明に用いることができ、ポリアクリル酸ナ
トリウム系の粒子が自重の20倍以上の尿や体液を吸収
するので好適である。このような高吸収性ポリマーは、
乾燥綿状パルプ重量当り10〜500重量%、好ましく
は15〜300重量%用いられ、この高吸収性ポリマー
は、ポリマーが尿や体液を吸収し、膨潤した時、粒子は
相互に干渉することを最小にとどめ、それによって粒子
自身が連続的に接触して透過障壁を形成することなく、
尿や体液を3次元的に透過、吸収するように、綿状パル
プの中に均一に分布されている。また、熱融着性物質と
しては、綿状パルプと混合して使用できるように繊維状
のものが好ましく、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リエステル樹脂等の公知のものがそのまま用いられる。
強度の面からは、前記樹脂の2成分以上から構成される
複合繊維が好ましい。これらの熱融着性物質は、綿状パ
ルプと高吸収性ポリマーと一緒に混合されてマット状に
され、熱圧着されることにより、骨格を有する構造とさ
れる。親水性シートは、例えばセルロース繊維からのテ
ィシュペーパー、吸収紙、親水性不織布等の公知のもの
本発明のために使用できる。表面材とセカンドシートの
間、およびセカンドシートと吸収体との間は、ホットメ
ルト接着剤、あるいは澱粉、カルボキシメチルセルロー
ス等の水溶性の接着剤で部分的に、あるいは全面的に接
着されてもよい。
【0034】本発明の複合不織布を表面材として用いた
衛生材料は、着用者の肌にはその表面材の不織布層が直
接接触し、パルプ繊維層が吸収体側にあるため、肌触り
がよく、不織布中に投錨されているパルプ繊維によって
不織布表面に残留する微量の尿や体液までも表面材をす
ばやく透過して吸収体へ移行させられ、その上不織布層
とパルプ繊維層は、緩く交絡させられているため、嵩高
であり、パルプ繊維層に取り込まれた液体はその中に封
じ込まれているので液戻り防止性に優れ、さらに冷温感
と柔軟性に優れる。一方、前記表面材からなるトップシ
ートとバックシートとの間にセカンドシートと吸収体が
配置して用いられている本発明の衛生材料の場合、トッ
プシート(表面材)を透過した尿や体液が直ちにセカン
ドシートに吸収され、迅速に拡散されて吸収体に至るの
で、体液透過性、液戻り防止性および表面ドライ感はよ
り一層改善されたものとなる。
【0035】
【実施例】 実施例1 ポリプロピレン連続繊維が集積されてなり、且つこのポ
リプロピレン連続繊維相互間が自己融着された点融着区
域を多数もつスパンボンド不織布を準備した。このスパ
ンボンド不織布を構成する連続繊維の平均繊度は2.5
デニールであり、スパンボンド不織布の坪量は、25g
/m2であった。このスパンボンド不織布の表面に、針
葉樹晒クラフトパルプ繊維を用い、湿式抄紙して得られ
た紙シートを積層した。この紙シートの坪量は20g/
2で、またJIS P 8118に示された方法で測
定した密度は、0.30g/cm 3であった。次いで、
紙シートが上に、スパンボンド不織布が下に位置するよ
うに積層して、金網で形成された移送コンベア上に戴置
し、この積層物を、孔径0.15mmのノズル孔が1m
m間隔で並んでいる高圧水柱流処理ユニットが、積層物
の流れ方向に3列設置された高圧水柱流処理装置に導入
し、水圧30kg/cm2、移動速度30m/分で高圧
水柱流が紙表面からスパンボンド不織布に貫通するよう
に施した。この処理により積層物に付与された付加比エ
ネルギーは、0.148kWh/kgであり、このよう
にして得られた複合不織布のスパンボンド不織布層と紙
シート層間の層間剥離強度は、143gf/50mmで
あった。
【0036】次に、この複合不織布のスパンボンド不織
布側から、アニオン系界面活性剤(ペレックスOT−
P、花王社製)を含有させた。界面活性剤は、泡塗工法
(発泡倍率20倍)により塗工し、界面活性剤の含有量
は、絶乾複合不織布重量当り0.3重量%であった。こ
の複合不織布を衛生材料の表面材としてトップシートに
用い、該トップシートと坪量23g/m2の液不透過性
のバックシート(ポリエステルシート)の間に下記に記
載の吸収体を収納した図1および図2においてセカンド
シートを除外した構造で示される使い捨て紙おむつを作
製した。 吸収体 綿状パルプ85重量%とポリアクリル酸ナトリウムから
なる高吸収性ポリマー15重量%を均一に混合、分散し
てなる坪量が390g/m2のマットを、坪量が20g
/m2のティシュペーパーで包み、エンボスロールでプ
レスし、吸収体の平均見掛け密度を0.06g/cm3
(厚み7.2mm)に調整した。
【0037】この使い捨て紙おむつに用いられたトップ
シート(表面材)の冷温感と柔軟性、さらに使い捨て紙
おむつの体液透過性、液戻り防止性および表面ドライ感
を次に示す方法で試験し、評価した。
【0038】試験法 (1)体液透過性 使い捨ておむつのトップシート側から下記組成の人工尿
50mlを滴下し、滴下した前記尿が消失するまでの時
間、即ち紙おむつに吸収されるまでの時間を測定する。
人工尿の適下は、同一の紙おむつを用いて、30分毎に
3回繰り返し行い、それぞれ、1回目、2回目、3回目
の時間を測定し、値が低いほど体液透過性に優れるとし
て評価した。人工尿組成 組成 含有量 尿素 1.9 重量% NaCl 0.8 重量% CaCl2 0.1 重量% MgSO4 0.1 重量% 蒸留水 97.1 重量%
【0039】(2)液戻り防止性 「(1)体液透過性」を測定した後の3回目の人工尿を
吸収させたおむつを試料として用いて測定する。まず、
紙おむつのトップシート(表面材)の上に、100mm
×100mmの濾紙(INDUSTRIAL No.26、東洋濾
紙社製)を10枚積層して置き、0.05kgf/cm
2の荷重を静かにかけて、5分間放置する。 その後、
濾紙を取り外し、濾紙の重量を測定し下式より濾紙に吸
収された尿の重量を測定し、この値が低いほど液戻り防
止性に優れると評価した。 液戻り防止性(g)=(試験後の濾紙の重量、g)−
(試験前の濾紙の重量、g)(3)表面ドライ感 前記人工尿を50mlづつ3回吸収させた後の紙おむつ
のトップシート表面を、手で軽く触れ、次の5段階で評
価する。評価は、モニター20人の合計点数で行った。 5点…おむつ表面が完全に乾いており、表面ドライ感が
非常に優れている。 4点…おむつ表面が乾いており、表面ドライ感が優れて
いる 3点…おむつ表面は、ほぼ乾いており、表面ドライ感は
普通である。 2点…おむつ表面が湿っており、表面ドライ感が劣って
いる。 1点…おむつ表面がかなり湿っており、表面ドライ感は
非常に劣る。
【0040】(4)冷温感 冷温感は、トップシート(表面材)として用いる基材の
熱伝導率で表すことができる。即ち、基材の熱伝導率が
大きい場合、基材を手でふれたときに体温を速やかに吸
収するので冷たく感じ、熱伝導率が小さい場合、体温を
吸収し難く、温かく感じるのである。このため、冷温感
の評価は、複合不織布(表面材)の熱伝導率を測定し
て、その値が小さいものほど冷温感に優れると評価し
た。熱伝導率(W/(cm・℃))は、(W×D)÷
(A×ΔT)で算出される値で示され、カトーテック社
製熱伝導率測定機(型式:KES−FB7)を用いて測
定した。ここで、Wは熱流損失、Dは不織布の厚さ、A
は熱板面積、ΔTは不織布の温度差を表す。(5)柔軟性 複合不織布(表面材)についてモニター20人による触
感テストで柔らかさを判定した。判定の基準は、下記の
5段階で行い、合計点で柔らかさを評価した。 5点…非常に柔軟な風合いで、紙おむつ表面材として非
常に優れている。 4点…柔軟な風合いで、紙おむつ表面材として優れてい
る。 3点…風合いの柔軟さは普通である。 2点…風合いはやや硬く、紙おむつ表面材としてやや劣
る。 1点…風合いは硬く、紙おむつ表面材として非常に劣
る。
【0041】実施例2 連続繊維の平均繊度は2.5デニール、坪量が30g/
2のスパンボンド不織布を準備した。このスパンボン
ド不織布の表面に、針葉樹晒クラフトパルプ繊維を用
い、湿式抄紙して得られた紙シートを積層した。この紙
シートの坪量は15g/m2で、またJIS P 81
18に示された方法で測定した密度は、0.25g/c
3であった。そして、紙シートが上に位置するように
して、金網で形成された移送コンベア上に戴置した。次
いで、この積層物を、孔径0.15mmのノズル孔が1
mm間隔で並んでいる高圧水柱流処理ユニットがシート
の流れ方向に3列設置された高圧水柱流処理装置に導入
し、水圧30kg/cm2、処理速度50m/分で高圧
水柱流を施し、複合不織布を作製した。この処理により
積層物に付与された付加比エネルギーは、0.089k
Wh/kgであり、得られた複合シートのスパンボンド
不織布層と紙シート層間の層間剥離強度は、34.3g
f/50mmであった。次に、この複合不織布の不織布
側から、アニオン系界面活性剤を実施例1と同様にして
塗工し、含有させた。この複合不織布をトップシート
(表面材)として用い、実施例1と同様にして使い捨て
紙おむつを作製して、トップシートと紙おむつの品質を
評価した。
【0042】実施例3 実施例1と同じスパンボンド不織布と紙シートとを用
い、実施例1と同様にして高圧水柱流処理を施し、複合
不織布を作製した。高圧水柱流を施した際の水圧は40
kg/cm2、処理速度は30m/分で、この処理によ
り積層物に付与された付加比エネルギーは、0.227
kWh/kgであり、得られた複合不織布の不織布層と
紙シート層間の層間剥離強度は、238gf/50mm
であった。次いで、この複合不織布の不織布側からアニ
オン系界面活性剤を実施例1と同様にして塗工により含
有させた。界面活性剤の含有量は0.5重量%であっ
た。この複合不織布をトップシート(表面材)として用
い、実施例1と同様にして使い捨て紙おむつを作製し
て、トップシートと紙おむつの品質を評価した。
【0043】実施例4 実施例2と同じスパンボンド不織布の表面に、針葉樹晒
クラフトパルプ繊維を用い、湿式抄紙して得られた紙シ
ートを積層した。この紙シートの坪量は40g/m
2で、またJIS P 8118に示された方法で測定
した密度は、0.20g/cm3であった。次いで、こ
の積層物を実施例1で用いた高圧水柱流処理装置に導入
し、水圧50kg/cm2、処理速度50m/分で高圧
水柱流を施し、複合不織布を作製した。この処理により
積層物に付与された付加比エネルギーは、0.123k
Wh/kgであり、得られた複合不織布の不織布層と紙
シート層間の層間剥離強度は、98.7gf/50mm
であった。次に、この複合不織布に実施例1と同様にし
て界面活性剤を0.3重量%含有させた後、この複合不
織布をトップシートとして用い、使い捨て紙おむつを作
製して、トップシートと紙おむつの品質を評価した。
【0044】実施例5 界面活性剤を0.1重量%含有させたこと以外は、実施
例1と同様にして複合不織布を作製し、さらにこの複合
不織布をトップシートとして用いて使い捨て紙おむつを
作製し、トップシートと紙おむつの品質を評価した。
【0045】実施例6 界面活性剤を0.8重量%含有させたこと以外は、実施
例1と同様にして複合不織布を作製し、さらにこの複合
不織布をトップシートとして用いて使い捨て紙おむつを
作製し、トップシートと紙おむつの品質を評価した。
【0046】比較例1 高圧水柱流を施す際の水圧を60kg/cm2、処理速
度を30m/分、この処理により積層物に付与された付
加比エネルギーを0.418kWh/kgとしたこと以
外は、実施例1と同様にして複合不織布を作製した。得
られた複合不織布は、不織布層と紙シート層とが完全に
一体化しており、層間剥離強度は測定できなかった。次
いで、実施例1と同様にしてこの複合不織布に界面活性
剤を含有させ、その後トップシートとして用いて使い捨
て紙おむつを作製し、トップシートと紙おむつの品質を
評価した。
【0047】比較例2 高圧水柱流を施す際の水圧を50kg/cm2、処理速
度を30m/分、この処理により積層物に付与された付
加比エネルギーを0.318kWh/kgとしたこと以
外は、実施例1と同様にして複合不織布を作製した。得
られた複合不織布の不織布層と紙シート層間の層間剥離
強度は、530gf/50mmであった。次いで、実施
例1と同様にしてこの複合不織布に界面活性剤を含有さ
せ、その後トップシートとして用いて使い捨て紙おむつ
を作製し、トップシートと紙おむつの品質を評価した。
【0048】比較例3 高圧水柱流を施す際の水圧を10kg/cm2、処理速
度を50m/分、この処理により積層物に付与された付
加比エネルギーを0.017kWh/kgとしたこと以
外は、実施例1と同様にして積層物を処理した。しかし
ながら、不織布層と紙シート層の接合ができず、複合不
織布は得られなかった。このスパンボンド不織布と紙シ
ートの積層物に、実施例1と同様にして界面活性剤を含
有させ、その後該積層物(一体化されていない不織布と
紙シート)をトップシートとして用いて使い捨ておむつ
を作製し、トップシートと紙おむつの品質を評価した。
【0049】比較例4 実施例1で使用したのと同じスパンボンド不織布のみを
用いて、界面活性剤を実施例1と同様にして不織布全重
量当り0.3重量%含有させた、これをトップシートと
して用いたこと以外は、実施例1と同様にして使い捨て
おむつを作製し、その品質を評価した。
【0050】実施例1〜6および比較例1〜4で得られ
た結果を表1に示した。
【0051】
【表1】
【0052】実施例7 実施例1で作製された使い捨ておむつにおいて、下記に
示されるセカンドシートと吸収体を、図1および図2に
示されるようにトップシートと坪量23g/m 2のバッ
クシート(ポリエステルシート)の間に収納する構成と
した薄型の使い捨て紙おむつを作製し、実施例1と同様
にして紙おむつの体液透過性、液戻り防止性および表面
ドライ感を評価した。 セカンドシート 表面側ウェブとして親水性ポリエステルとポリエチレン
の複合円形断面の繊維(ソフィットN710、クラレ
製)50重量%、裏面側ウェブとして親水性ポリエステ
ルのT型断面の繊維(クラレ製)50重量%からなるウ
ェブをそれぞれ積層し、次いで150℃で15秒間加熱
して複合繊維のポリエチレンの一部を溶融接合し、厚さ
0.93mm、坪量24.0g/m2 、平均密度0.0
26g/cm3 から構成されるものをセカンドシートと
して使用した。 吸収体 綿状パルプ47.6重量%、ポリアクリル酸ナトリウム
からなる高吸収性ポリマー47.6重量%およびポリエ
ステルおよびポリエチレンの複合円形断面の熱融着性繊
維(ES繊維、チッソ製)4.8重量%を均一に混合、
分散したものを坪量が20g/m2のティシュペーパー
で包み、表面温度150℃の熱プレスロールにて吸収体
全体の平均見掛け密度が0.10g/cm3 (厚み4.
1mm)となるように調整し、坪量が420g/m2
ものを吸収体として使用した。
【0053】実施例8 実施例3で使用したのと同じ表面材をトップシートとし
て用いて実施例7と同様にして使い捨て紙おむつを作製
し、その品質を評価した。 実施例9 実施例2で使用したのと同じ表面材をトップシートとし
て用いて実施例7と同様にして使い捨て紙おむつを作製
し、その品質を評価した。 実施例10 平均繊度が2.5デニールで坪量18g/m2のポリプ
ロピレンスパンボンド不織布の表面に、針葉樹晒クラフ
トパルプ繊維を湿式抄紙して得られた密度0.30g/
cm3で坪量が10g/m2の紙シートを積層して、金網
で形成された移送コンベア上に戴置し、この積層物を、
孔径0.15mmのノズル孔が1mm間隔で並んでいる
高圧水柱流処理ユニットが、積層物の流れ方向に3列設
置された高圧水柱流処理装置に導入し、水圧22kg/
cm2、移動速度30m/分で高圧水柱流が紙表面から
スパンボンド不織布に貫通するように施した。この処理
により積層物に付与された付加比エネルギーは、0.1
49kWh/kgであり、このようにして得られた複合
不織布のスパンボンド不織布層と紙シート層間の層間剥
離強度は、151gf/50mmであった。この複合不
織布を実施例1と同様にして界面活性剤を含有させ、表
面材とし、これをトップシートとして用いたこと以外
は、実施例7と同様にして使い捨て紙おむつを作製し、
その品質を評価した。
【0054】実施例11 平均繊度2.5デニールで坪量が30g/m2 のポリプ
ロピレン不織布の表面に、針葉樹晒クラフトパルプ繊維
を湿式抄紙して得られた密度0.28g/cm 3で坪量
が6g/m2の紙シートを積層して、金網で形成された
移送コンベア上に戴置し、この積層物を、孔径0.15
mmのノズル孔が1mm間隔で並んでいる高圧水柱流処
理ユニットが、積層物の流れ方向に3列設置された高圧
水柱流処理装置に導入し、水圧50kg/cm2、移動
速度30m/分で高圧水柱流が紙表面からスパンボンド
不織布に貫通するように施した。この処理により積層物
に付与された付加比エネルギーは、0.159kWh/
kgであり、このようにして得られた複合不織布のスパ
ンボンド不織布層と紙シート層間の層間剥離強度は、1
53gf/50mmであった。この複合不織布を実施例
1と同様にして界面活性剤を含有させ、表面材とし、こ
れをトップシートとして用いたこと以外は、実施例7と
同様にして使い捨て紙おむつを作製し、その品質を評価
した。
【0055】比較例5 セカンドシートを用いないこと以外は、実施例7と同様
にして使い捨て紙おむつを作製し、その品質を評価し
た。実施例7〜比較例5で得られた結果を表2に示し
た。
【0056】
【表2】
【0057】表1から分かるように、本発明の複合不織
布は、冷温感と柔軟性に優れ、またこの複合不織布を表
面材として用いて衛生材料とすると、体液透過性、液戻
り防止性および表面ドライ感が優れている。付加比エネ
ルギーを大きくして、不織布層とパルプ繊維層を剥離で
きない程十分に繊維同士を交絡させると(比較例1)、
あるいは層間剥離が可能でも繊維同士が十分に交絡して
いると(比較例2)、冷温感と柔軟性が劣ったものとな
り、体液透過性は優れるが、嵩高さがないので吸収した
体液の保持ができず、液戻り防止性と表面ドライ感が顕
著に悪くなる。一方、繊維同士の交絡が全く生じていな
いと(比較例3)、あるいは不織布単独の場合(比較例
4)、冷温感と柔軟性に劣り、体液透過性が悪く、液戻
り防止性と表面ドライ感がやや改善されるが依然として
劣っている。
【0058】表2から分かるように、本発明の衛生材料
は、前記複合不織布を表面材として、さらにセカンドシ
ートを併用すると、吸収体で綿状パルプの使用量を減少
させてその代わりに高吸収ポリマーを増加させても体液
透過性、液戻り防止性および表面ドライ感に極めて優れ
ているので、液体の吸収能力を下げることなく厚みがよ
り一層薄い使い捨て紙おむつを得ることができる。これ
に対して本発明の複合不織布を表面材として用い、セカ
ンドシートがない場合(比較例5)、液戻り防止性と表
面ドライ感は優れているが、体液透過性が極端に悪くな
り、従って一定容積で比較して吸収体の綿状パルプの使
用量を減少させて、高吸収性ポリマーを増加させること
ができないので液体吸収能力の向上した衛生材料とする
ことができない。
【0059】
【発明の効果】本発明は、柔軟な風合いで、体液通過性
に優れ、尿のような体液を通過させた後の液の逆戻りが
殆どなく、表面ドライ感に優れ、使い捨て紙おむつ、失
禁者用パッド、生理用ナフキン、ベッドシート等の衛生
材料の表面剤として好適に使用し得る複合不織布および
該複合不織布を用いた衛生材料を提供するという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の衛生材料の一つとしての使い捨てお
むつの一部切り欠き平面図である。
【図2】 本発明の衛生材料の一つとしての使い捨てお
むつの図1のX−X’線における断面図である。
【符号の説明】
1.液透過性のトップシート(表面材) 2.セカンドシート 3.液不透過性のバックシート 4.吸収体 5.綿状パルプ 6.高吸収性ポリマー 7.親水性シート 8.熱融着性物質 9.伸縮性弾性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 5/00 A61F 13/18 310Z (72)発明者 山本 直美 東京都江東区東雲1丁目10番6号 新王子 製紙株式会社東京商品研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパンボンド不織布上にパルプからなる
    紙シートが積層され、該紙シート側からスパンボンド不
    織布側へ、下記式(1)で算出される付加比エネルギ
    ー、Eが0.03〜0.25kWh/kgの範囲で高圧
    水柱流処理が施され、それによって紙シートが前記高圧
    水柱流処理後もシートの形状を維持しながら、該紙シー
    トを構成するパルプ繊維の一部が該スパンボンド不織布
    中へ投錨されて交絡、接合されてなり、かつスパンボン
    ド不織布層と紙シート層との間の、JIS P 811
    1に記載された方法で前処理し、長さ100mm、幅5
    0mmで剥離速度50mm/分で剥離したときの層間剥
    離強度が20〜400gf/50mmであることを特徴
    とする複合不織布。 E={A×(2/ρ)1/2×(g×P)3/2}/{(M0+M1)×60×S} ・・・・・(1) ただし、E=付加比エネルギー(kWh/kg) A=高圧水柱流を処理する幅1m当りのノズル孔面積の
    和 ρ=水の密度(kg/cm3) g=重力加速度(m/s2) P=ノズル部での水圧(Pa) S=複合不織布の通過速度(m/分) M0=紙シートの坪量(g/m2) M1=スパンボンド不織布の坪量(g/m2
  2. 【請求項2】 液透過性のトップシートと、液不透過性
    のバックシートと、前記両シートの間にセカンドシート
    および該セカンドシートに続く吸収体が配置されて構成
    される衛生材料であって、該トップシートが請求項1記
    載の複合不織布であり、かつ坪量20〜100g/m2
    を有し、該セカンドシートは、前記トップシートの紙シ
    ート側と当接し、坪量10〜100g/m2および平均
    密度0.01〜0.1g/cm3の不織布からなること
    を特徴とする衛生材料。
JP7075930A 1995-03-31 1995-03-31 複合不織布および該複合不織布を用いた衛生材料 Pending JPH08269859A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7075930A JPH08269859A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 複合不織布および該複合不織布を用いた衛生材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7075930A JPH08269859A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 複合不織布および該複合不織布を用いた衛生材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08269859A true JPH08269859A (ja) 1996-10-15

Family

ID=13590485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7075930A Pending JPH08269859A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 複合不織布および該複合不織布を用いた衛生材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08269859A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005082305A1 (ja) * 2004-03-01 2005-09-09 Daio Paper Corporation 吸収体、この吸収体を備えたおむつ及び吸収性物品
JP2009153631A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Kao Corp 吸収性物品
JP2010035980A (ja) * 2008-08-08 2010-02-18 Oji Nepia Co Ltd 吸収性物品及びその製造方法
JP2014507246A (ja) * 2011-03-14 2014-03-27 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー エンボス加工したトップシートを備える使い捨て吸収性物品
JP2017164134A (ja) * 2016-03-15 2017-09-21 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品
JP2019043102A (ja) * 2017-09-06 2019-03-22 花王株式会社 積層シート及びその製造方法
JP2019042403A (ja) * 2017-09-06 2019-03-22 花王株式会社 吸収性物品用シート及び吸収性物品
WO2020223149A1 (en) * 2019-04-30 2020-11-05 Microban Products Company Formulation for durable wicking softening and anti-static textiles
FR3129063A1 (fr) * 2021-11-16 2023-05-19 Swm Luxembourg Filtre pour article à fumer ou vapoter comprenant un matériau bicouche

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005082305A1 (ja) * 2004-03-01 2005-09-09 Daio Paper Corporation 吸収体、この吸収体を備えたおむつ及び吸収性物品
JP2009153631A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Kao Corp 吸収性物品
JP2010035980A (ja) * 2008-08-08 2010-02-18 Oji Nepia Co Ltd 吸収性物品及びその製造方法
JP2014507246A (ja) * 2011-03-14 2014-03-27 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー エンボス加工したトップシートを備える使い捨て吸収性物品
JP2017164134A (ja) * 2016-03-15 2017-09-21 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品
JP2019043102A (ja) * 2017-09-06 2019-03-22 花王株式会社 積層シート及びその製造方法
JP2019042403A (ja) * 2017-09-06 2019-03-22 花王株式会社 吸収性物品用シート及び吸収性物品
WO2020223149A1 (en) * 2019-04-30 2020-11-05 Microban Products Company Formulation for durable wicking softening and anti-static textiles
FR3129063A1 (fr) * 2021-11-16 2023-05-19 Swm Luxembourg Filtre pour article à fumer ou vapoter comprenant un matériau bicouche
WO2023088957A1 (en) * 2021-11-16 2023-05-25 Swm Luxembourg Filter for smoking or vaping article comprising a two-layer material

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6548731B2 (en) Absorbent article with hydrophilic aggregates in topsheet
US6417427B1 (en) Absorbent article having layer of continuous fibers bonded in a pattern
EP1035817B1 (en) Absorbent article
EP2656826B1 (en) Absorptive article
US5968855A (en) Nonwoven fabrics having liquid transport properties and processes for manufacturing the same
US6916969B1 (en) Material laminate for use as a covering sheet in an absorbent article
EP1274383B1 (en) Fibrous material layer, method for its manufacture, and absorbent article comprising the material layer in question
JP2002153510A (ja) 吸収性物品
JPH09117470A (ja) 吸収性物品
JP6607609B2 (ja) 極細繊維不織布
JP2011062227A (ja) 吸収性物品
JP2003103740A (ja) ペーパー層と繊維ウェブ層の複合体シート及びその製造方法、多機能トップシート、吸収体製品及びその製造方法、吸収性複合体シート及びその製造方法
JPH10273884A (ja) 複合化不織布及びそれを用いた吸収性物品
WO2020190955A1 (en) Ultrathin absorbent articles with absorbent pods
JPH0465694B2 (ja)
JPH08269859A (ja) 複合不織布および該複合不織布を用いた衛生材料
JPH09562A (ja) 吸収性物品
JPS6128003A (ja) 衛生物品における吸収体およびその製造方法
JP4522353B2 (ja) 補助吸収性物品
JPH0956748A (ja) 吸収性物品
JPH09156014A (ja) 吸収性シート及びその製造方法並びに吸収性物品
JP2004229766A (ja) 吸収性物品およびその製造方法
JPH09117471A (ja) 吸収性物品
JP3427525B2 (ja) 吸収性物品
KR101164697B1 (ko) 음순간 패드