JP2017164134A - 吸収性物品 - Google Patents
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上記構成によれば、親水処理により第1シート領域を形成することができる。
上記構成によれば、界面活性剤で親水性領域を形成することができる。
上記構成によれば、吸収体に吸収された液体がトップシートまで逆戻りするおそれのある領域を小さくすることができる。
上記構成によれば、股下部領域に流れた液体を効果的に吸収することができる。
上記構成によれば、端部領域に、吸収体に吸収された液体が逆戻りで滲みだすことを抑えることができる。
上記構成によれば、臀部の領域に、吸収体に吸収された液体が逆戻りで滲みだすことを抑えることができる。
上記構成によれば、非接着領域が第1シート領域と第2シート領域とに跨るので、トップシートからの液体を吸収体へ案内することができる。
上記構成によれば、接着領域の連続線が第1シート領域と第2シート領域とに跨るので、トップシートからの液体を吸収体へ案内することができる。
上記構成によれば、拡散シートによって、第1シート領域を透過した液体を広い範囲に拡散させ、吸収体に吸収させることができる。そして、吸収体が局所的に膨潤することを抑えることができる。
図1および図2に示すように、パンツ型使い捨ておむつ10(以下、単に「おむつ10」という。)は、人体の腹部形状に追従する形状を有する腹部領域10Fと、人体の背部形状に追従する形状を有する背部領域10Rと、腹部領域10Fおよび背部領域10Rをつなぐ股下部領域10Cとを備えている。
図5に示すように、おむつ10が着用されている状態において、排泄物である尿などの液体は、液透過性のトップシート11を透過し、次いで、不織布シート14の第1シート領域14Aを透過する。第1シート領域14Aを透過した液体は、拡散シート15で拡散し、吸収体13の広い領域に吸収される。吸収体13に対して体圧などで荷重が加わった場合や吸収体13に過剰に液体が吸収されている場合において、吸収体13から逆戻りする液体は、第2シート領域14Bによって、トップシート11まで戻ることが抑えられる。端部領域10Eや背部領域10Rや臀部領域10Bは、第2シート領域14Bとなっている。したがって、吸収体13からの逆戻りがあったとしても、逆戻りした液体がトップシート11まで戻ることはなく、これらの領域では肌と触れることが抑えられる。
(1)トップシート11と吸収体13との間に疎水材料で形成された不織布シート14が配置されるので、吸収体13から逆戻りした液体がトップシート11にまで至り肌と接触することを抑えることができる。すなわち、吸収体13の高吸収性ポリマーの量を従来より増やすことなく、不織布シート14によって逆戻りを抑えることができる。したがって、着用者の肌がかぶれることを抑えることができる。
(2)吸収体13の他に、従来のように吸収性シートなどを配置することもないので、構成の複雑化を抑制することができる。
(4)第1シート領域14Aの総面積は、第2シート領域14Bの総面積より小さいので、吸収体13から逆戻りした液体がトップシート11まで滲みだすおそれのある領域を小さくすることができる。
(5)股下部領域10Cに第1シート領域14Aを備えているので、着用時において、尿などの液体を効果的に吸収することができる。
(7)非接着領域22Bが第1シート領域14Aと第2シート領域14Bとに跨って存在するので、確実に、トップシート11からの液体を第1シート領域14Aを通じて吸収体13へ案内することができる。
(8)接着領域22Aは、連続線で構成され、第1シート領域14Aと第2シート領域14Bとに跨って存在するので、液体の肌側から非肌側への通過をさせない液体難通過性となった接着領域22Aで液体の流れを案内することができる。
(9)拡散シート15によって、不織布シート14を透過した液体を吸収体13の全面で吸収させることができる。そして、吸収体13が局所的に膨潤することを抑えることができる。
(10)吸収体13における高吸収性ポリマーの量を増やすことがないので、安価におむつ10を製造することができる。
〔第1シート領域の変形例1〕
・図6に示すように、不織布シート14の第1シート領域14Aは、排尿される領域21Aと領域21Aの両側に長手方向に沿うように設けられる湾曲線部21Bとを備えている。これにより、排尿があった際に、主として、液体を領域21Aで透過し、例えば領域21Aで通過しきれない液体を湾曲線部21Bで透過させることができる。
・なお、湾曲線部21Bは直線部で構成してもよいし、連続線で構成してもよいし、点線で構成してもよい。また、複数の直線状の第1シート領域を平行に設けたストライプ模様で構成してもよいし、複数の波線状の第1シート領域で構成してもよい。また、散点模様もしくはドット模様で構成してもよい。また、領域21Aの形状は、三角形や四角形などの多角形形状でもよいし、円形や楕円形状であってもよい。
・図7に示すように、腹部領域10Fから股下部領域10Cに亘っては、第1シート領域14Aは、腹部領域10Fから股下部領域10Cに跨ったストライプ模様のパターン形状を有している。すなわち、ストライプを構成する所定幅を有する各直線部21Cは、長手方向に沿って互いに平行に配置されている。複数の直線部21Cは長さを異ならせて設けられており、ここでは、真ん中の直線部21Cが最も長くなるように設けられている。また、両側の直線部21Cは、真ん中の直線部21Cより幅広に設けられている。このように、複数の直線部21Cは、長さが異なっていてもよいし、幅が異なっていてもよい。また、直線部21Cは、波線や点線であってもよい。
・第1シート領域14Aのパターンは、以上の例に限定されるものではなく、腹部領域10Fと股下部領域10Cと背部領域10Rとに亘って散点状もしくはドット状に設けられていてもよい。また、波線状や点線状に設けられていてもよい。
・図4に示す各直線部21は、等間隔に設けられていなくてもよいし、互いに平行に設けられていなくてもよいし、全てが同じ幅でなくてもよい。また、長手方向に対して斜めに設けられていてもよいし、長手方向に対して直交するように設けられていてもよい。
・第1シート領域14Aは、界面活性剤を塗布する以外の方法で形成してもよい。例えば、親水性処理は、プラズマ処理で行ってもよい。また、第1シート領域14Aは、液体を透過できる程度にまで第2シート領域14Bより薄く形成して構成してもよい。また、第1シート領域14Aは、不織布シートにおける開口、あるいは微小孔の多数形成により構成してもよい。
・図8に示すように、接着領域22Aは、直線状の連続線ではなく、螺旋状の連続線で構成してもよい。この場合にも、接着領域22A以外の非接着領域22Bは、第1シート領域14Aと第2シート領域14Bとに跨って存在することで、第1シート領域14Aを接着領域22Aで塞がないようにすることができる。
・また、接着領域22Aは、第1シート領域14Aを塞がないように配置されるのであれば、第1シート領域14Aのパターンより幅広のものであってもよい。
・接着領域22Aを構成する連続線は、第1シート領域14Aと第2シート領域14Bとに跨って存在していなくてもよい。
・非接着領域22Bは、第1シート領域14Aと第2シート領域14Bとに跨って存在していなくてもよい。例えば、接着領域22Aを第2シート領域14Bに全体的に設け、非接着領域22Bを第1シート領域14Aとしてもよい。これにより、不織布シート14には、第1シート領域14Aと第2シート領域14Bとが設けられることになる。
・不織布シート14は、吸収体13の吸収面の大きさと比較して、吸収体13の吸収面より小さくてもよいし、大きくてもよい。
・不織布シート14は、股下部領域10Cと腹部領域10Fに配置されていてもよい。腹部領域10Fを第2シート領域14Bとしたときには、腹部の肌がかぶれることを抑制することができる。
・不織布シート14は、股下部領域10Cと背部領域10Rに配置されていてもよい。背部領域10Rを第2シート領域14Bとしたときには、背部の肌がかぶれることを抑制することができる。
・第2シート領域14Bは、ウェストギャザーなどが配置された腹部や背部と接触する端部領域の少なくとも一方に設けられているだけでもよい。
・不織布シート14は、疎水性材料で形成されていなくてもよく、例えば、親水性の不織布で構成し、撥水処理などによって第2シート領域14Bを設けるようにしてもよい。
・第2シート領域14Bは、トップシート11との接着領域22Aで構成するようにしてもよい。この場合、親水性の不織布で構成された不織布シート14は、接着剤が含浸されることで、第2シート領域14Bが設けられることになる。
・不織布シート14は、拡散シート15に接着されていてもよい。また、拡散シート15を備えていない場合は、吸収体13に対して接着されていてもよい。
・おむつ10において、拡散シート15は備えていなくてもよい。
・第1シート領域14Aの総面積は、第2シート領域14Bの総面積と同じであってもよいし、第2シート領域14Bの総面積より大きくてもよい。
・吸収性物品は、テープ型のおむつであってもよいし、尿パッド等であってもよい。また、幼児用おむつであってもよいし、成人用おむつであってもよい。
Claims (10)
- 液不透過性のバックシートと、
吸収性物品のなかで前記バックシートよりも肌側に位置する液透過性のトップシートと、
前記トップシートと前記バックシートとの間に位置する吸収体と、
前記トップシートと前記吸収体との間に位置する不織布シートとを備え、
前記不織布シートは、前記トップシート側から前記吸収体側への液体の通過を可能とする液体通過性を有した第1シート領域と、前記液体の通過をさせない液体難通過性を有した第2シート領域とから構成される
吸収性物品。 - 前記第1シート領域は、疎水性の不織布に対して設けられた親水性領域である
請求項1に記載の吸収性物品。 - 前記親水性領域は、前記疎水性の不織布に対して界面活性剤を付与した領域である
請求項2に記載の吸収性物品。 - 前記第1シート領域の総面積は、前記第2シート領域の総面積より小さい
請求項1ないし3のうち、何れか1項に記載の吸収性物品。 - 前記吸収性物品は、腹部領域と、背部領域と、前記腹部領域と前記背部領域との間に位置する股下部領域とを備え、
前記股下部領域は、前記第1シート領域を備えている
請求項1ないし4のうち、何れか1項に記載の吸収性物品。 - 前記吸収体の長手方向における少なくとも何れか一方の端部領域は、前記第2シート領域で構成されている
請求項1ないし5のうち、何れか1項に記載の吸収性物品。 - 前記吸収性物品は、着用された際に着用者の臀部に接触する臀部領域を備え、
前記臀部領域は、前記第2シート領域で構成されている
請求項1ないし6のうち、何れか1項に記載の吸収性物品。 - 前記不織布シートと前記トップシートとは、一部が接着領域を介して接着されており、
前記接着領域は、前記トップシートにおける前記液体の肌側から非肌側への通過をさせない液体難通過性であり、
前記接着領域以外の部分を構成する非接着領域は、平面視で前記第1シート領域と前記第2シート領域とに跨って存在する
請求項1ないし7のうち、何れか1項に記載の吸収性物品。 - 前記接着領域は、一または二以上の連続線で構成され、
前記連続線のそれぞれは、前記第1シート領域と前記第2シート領域とに跨って存在している
請求項8に記載の吸収性物品。 - 前記不織布シートと前記吸収体の間には、拡散シートをさらに備える
請求項1ないし9のうち、何れか1項に記載の吸収性物品。
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JPH08269859A (ja) * | 1995-03-31 | 1996-10-15 | New Oji Paper Co Ltd | 複合不織布および該複合不織布を用いた衛生材料 |
JP2004073759A (ja) * | 2002-06-21 | 2004-03-11 | Uni Charm Corp | 吸収性物品 |
JP2007143676A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-06-14 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 拡散性に優れた体液吸収物品 |
JP2015112341A (ja) * | 2013-12-12 | 2015-06-22 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
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- 2016-03-15 JP JP2016050691A patent/JP6569569B2/ja active Active
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