JPH10336A - 排ガス浄化装置における触媒構造 - Google Patents
排ガス浄化装置における触媒構造Info
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- JPH10336A JPH10336A JP8154480A JP15448096A JPH10336A JP H10336 A JPH10336 A JP H10336A JP 8154480 A JP8154480 A JP 8154480A JP 15448096 A JP15448096 A JP 15448096A JP H10336 A JPH10336 A JP H10336A
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Landscapes
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課 題】グラスファイバー製のバグフィルタより発生
する剥離片が触媒の貫通孔を閉塞しない触媒構造を提供
する。 【解決手段】 燃焼器から排出される排ガスを、グラス
ファイバーで構成されたバグフィルタで除塵し、還元剤
を注入した後、触媒の貫通孔を通過させて脱硝反応を行
なわせるようにした排ガス浄化装置において、前記触媒
の貫通孔の寸法を６ｍｍ以上でかつ１５ｍｍ以下の範囲
としたことを特徴とする排ガス浄化装置における触媒構
造。
する剥離片が触媒の貫通孔を閉塞しない触媒構造を提供
する。 【解決手段】 燃焼器から排出される排ガスを、グラス
ファイバーで構成されたバグフィルタで除塵し、還元剤
を注入した後、触媒の貫通孔を通過させて脱硝反応を行
なわせるようにした排ガス浄化装置において、前記触媒
の貫通孔の寸法を６ｍｍ以上でかつ１５ｍｍ以下の範囲
としたことを特徴とする排ガス浄化装置における触媒構
造。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は排ガス浄化装置にお
ける触媒構造、より詳しくはボイラー等の燃焼器で発生
した燃焼排ガス浄化装置における触媒構造に関するもの
である。
ける触媒構造、より詳しくはボイラー等の燃焼器で発生
した燃焼排ガス浄化装置における触媒構造に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】一般にボイラや焼却炉等から排出される
燃焼排ガス中には煤塵と窒素酸化物が含まれるため、こ
の燃焼排ガスを集塵装置に供給して除塵した後、脱硝反
応器へ供給して窒素酸化物を除去、即ち燃焼排ガスを浄
化して大気中に放出することが行なわれている。
燃焼排ガス中には煤塵と窒素酸化物が含まれるため、こ
の燃焼排ガスを集塵装置に供給して除塵した後、脱硝反
応器へ供給して窒素酸化物を除去、即ち燃焼排ガスを浄
化して大気中に放出することが行なわれている。
【０００３】かゝる燃焼排ガスの浄化装置の集塵装置と
しては、集塵効率の点からバグフィルターが使用され、
後続して配置された脱硝反応器中には、例えば酸化チタ
ン、タングステン、バナジュウム等よりなり、かつ３〜
６ｍｍ□未満の四角形の貫通孔を複数個配列した触媒が
配置されている。そしてこの集塵装置であるバグフィル
ターをグラスファイバーで構成するとともに、この集塵
装置に近接して脱硝反応器を配置した排ガス浄化装置が
実施されている。即ち、この集塵装置と脱硝反応器とは
据付面積と装置の小型化を図るため接近して配置される
とともに、脱硝反応効率を高めるため脱硝反応器での所
定温度（例えば２２０℃〜２３０℃）を維持するためバ
グフィルターを耐熱性のあるグラスファイバーで製作す
るようにしている。
しては、集塵効率の点からバグフィルターが使用され、
後続して配置された脱硝反応器中には、例えば酸化チタ
ン、タングステン、バナジュウム等よりなり、かつ３〜
６ｍｍ□未満の四角形の貫通孔を複数個配列した触媒が
配置されている。そしてこの集塵装置であるバグフィル
ターをグラスファイバーで構成するとともに、この集塵
装置に近接して脱硝反応器を配置した排ガス浄化装置が
実施されている。即ち、この集塵装置と脱硝反応器とは
据付面積と装置の小型化を図るため接近して配置される
とともに、脱硝反応効率を高めるため脱硝反応器での所
定温度（例えば２２０℃〜２３０℃）を維持するためバ
グフィルターを耐熱性のあるグラスファイバーで製作す
るようにしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記したよう
な排ガス浄化装置においては、バグフィルターを構成す
るグラスファイバーの剥離片が触媒の貫通孔内面に付着
堆積する。即ち、かゝるバグフィルターにおいては排ガ
ス処理における圧損を防止するため、定期的にその内部
に圧力空気を供給して表面に付着している煤塵を除去す
る、所謂逆洗浄を行なう必要がある。
な排ガス浄化装置においては、バグフィルターを構成す
るグラスファイバーの剥離片が触媒の貫通孔内面に付着
堆積する。即ち、かゝるバグフィルターにおいては排ガ
ス処理における圧損を防止するため、定期的にその内部
に圧力空気を供給して表面に付着している煤塵を除去す
る、所謂逆洗浄を行なう必要がある。
【０００５】しかし、このグラスファイバーを使用した
バグフィルターは不織布で構成されており、このグラス
ファイバー自体の曲げ強度が小さいために逆洗浄によっ
てその一部が剥離し、この剥離片が触媒の貫通孔内面に
付着し、この貫通孔の断面積が減少して排ガスの圧力損
失が大になるという問題があった。
バグフィルターは不織布で構成されており、このグラス
ファイバー自体の曲げ強度が小さいために逆洗浄によっ
てその一部が剥離し、この剥離片が触媒の貫通孔内面に
付着し、この貫通孔の断面積が減少して排ガスの圧力損
失が大になるという問題があった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記したよう
な従来の問題点を解決するためになされたものであっ
て、燃焼器から排出される排ガスをグラスファイバーで
構成されたバグフィルタで除塵し、還元剤を注入した
後、触媒の貫通孔を通過させて脱硝反応を行なわせるよ
うにした排ガス浄化装置において、前記触媒の貫通孔の
寸法を６ｍｍ□以上で、かつ１５ｍｍ□以下の範囲内で
選定するのが好ましい。そしてこの触媒の開口率は６４
％〜７０％の範囲から選ばれるのが好ましい。
な従来の問題点を解決するためになされたものであっ
て、燃焼器から排出される排ガスをグラスファイバーで
構成されたバグフィルタで除塵し、還元剤を注入した
後、触媒の貫通孔を通過させて脱硝反応を行なわせるよ
うにした排ガス浄化装置において、前記触媒の貫通孔の
寸法を６ｍｍ□以上で、かつ１５ｍｍ□以下の範囲内で
選定するのが好ましい。そしてこの触媒の開口率は６４
％〜７０％の範囲から選ばれるのが好ましい。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下図１〜図３を参照して本発明
による排ガス浄化装置における触媒構造の実施例を説明
する。図１において１は、例えばボイラや焼却炉の如き
燃焼器であって、この燃焼器１で発生した燃焼排ガスＧ
1 は煤塵、窒素酸化物を含有する汚れたガスであり、こ
の燃焼排ガスＧ1 は、冷却器２（又は熱回収装置）を経
てガス浄化装置３で浄化されて低温のクリーンな排ガス
Ｇ2 となって煙突４から大気中へ放出される。
による排ガス浄化装置における触媒構造の実施例を説明
する。図１において１は、例えばボイラや焼却炉の如き
燃焼器であって、この燃焼器１で発生した燃焼排ガスＧ
1 は煤塵、窒素酸化物を含有する汚れたガスであり、こ
の燃焼排ガスＧ1 は、冷却器２（又は熱回収装置）を経
てガス浄化装置３で浄化されて低温のクリーンな排ガス
Ｇ2 となって煙突４から大気中へ放出される。
【０００８】ガス浄化装置３は、図２にも示されるよう
にグラスファイバーを材料とする筒状体からなる複数の
バグ５ａ〜５ｅを有するバグフィルター６と、このバグ
フィルター６に後続して設けた脱硝反応器８で構成さ
れ、この脱硝反応器８は図３に示すように、酸化チタ
ン，タングステン，バナジュウム等よりなる、多数の四
角形の貫通孔を配列した触媒７を内装している。
にグラスファイバーを材料とする筒状体からなる複数の
バグ５ａ〜５ｅを有するバグフィルター６と、このバグ
フィルター６に後続して設けた脱硝反応器８で構成さ
れ、この脱硝反応器８は図３に示すように、酸化チタ
ン，タングステン，バナジュウム等よりなる、多数の四
角形の貫通孔を配列した触媒７を内装している。
【０００９】そしてこのバグフィルター６には図示しな
い空気供給源に連接された洗浄空気ａの空気供給ライン
９が連結され、ヘッダー１２と分岐管１３を介して個々
のバグ５ａ〜５ｅに分散して供給されるようになってい
る。このバグの下方にはベルトコンベア１１が配置さ
れ、このバグで捕集した煤塵埃を排出口６ａまで移送す
るようになっている。
い空気供給源に連接された洗浄空気ａの空気供給ライン
９が連結され、ヘッダー１２と分岐管１３を介して個々
のバグ５ａ〜５ｅに分散して供給されるようになってい
る。このバグの下方にはベルトコンベア１１が配置さ
れ、このバグで捕集した煤塵埃を排出口６ａまで移送す
るようになっている。
【００１０】図２に示すように前記脱硝反応器８の上流
側にはアンモニア等の還元剤ｂを供給する還元剤供給ラ
イン１０が接続されている。脱硝反応器８内には複数の
触媒７が内装されているが、この触媒７は図３に示すよ
うに、複数の貫通孔１４を有するセラミック製の多孔体
であって、その貫通孔１４の寸法は、６〜１５ｍｍ□、
好ましくは６〜１０ｍｍ□の範囲内となるよう選定され
る。
側にはアンモニア等の還元剤ｂを供給する還元剤供給ラ
イン１０が接続されている。脱硝反応器８内には複数の
触媒７が内装されているが、この触媒７は図３に示すよ
うに、複数の貫通孔１４を有するセラミック製の多孔体
であって、その貫通孔１４の寸法は、６〜１５ｍｍ□、
好ましくは６〜１０ｍｍ□の範囲内となるよう選定され
る。
【００１１】本発明者の知見によれば、かゝる寸法を持
つ貫通孔１４とすることにより、前段のバグフィルター
６を構成するグラスファイバーの剥離片が排ガスＧ2 に
同伴して排出されても、この貫通孔１４内に付着するこ
とがなく、そのために脱硝性能が低下することがないこ
とが確認されている。そして発明者の更なる知見による
と、前記触媒９の横断面積に占める貫通孔１４の面積、
即ち開口率は６４％〜７０％とするのが好ましい。貫通
孔１４の一辺が１５ｍｍより大きいと脱硝反応器８が充
分に機能せず、また、６ｍｍ未満であると従来の装置で
問題となったグラスファイバーの剥離片が堆積して通過
する面積を縮小すると共に触媒９の表面を覆ってその機
能を低下させることが判明している。
つ貫通孔１４とすることにより、前段のバグフィルター
６を構成するグラスファイバーの剥離片が排ガスＧ2 に
同伴して排出されても、この貫通孔１４内に付着するこ
とがなく、そのために脱硝性能が低下することがないこ
とが確認されている。そして発明者の更なる知見による
と、前記触媒９の横断面積に占める貫通孔１４の面積、
即ち開口率は６４％〜７０％とするのが好ましい。貫通
孔１４の一辺が１５ｍｍより大きいと脱硝反応器８が充
分に機能せず、また、６ｍｍ未満であると従来の装置で
問題となったグラスファイバーの剥離片が堆積して通過
する面積を縮小すると共に触媒９の表面を覆ってその機
能を低下させることが判明している。
【００１２】次に本発明者による試験例を示す。 １．ガス ・種類：都市ごみ焼却炉排ガス ・各件（脱硝反応器入口） １）ガス温度 ２００℃ ２）ガス圧力 −３００ｍｍＨ2 Ｏ ２．供試体（触媒）の貫通孔寸法
【００１３】
【００１４】
【００１５】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による排ガス浄化装置における触媒構造によれば、グラ
スファイバーで構成したバグフィルターの後流側に接近
して設けられる触媒の貫通孔の寸法を、６ｍｍ□以上１
５ｍｍ□以下の範囲内で選定するようにしたため、バグ
フィルターで発生するグラスファイバーの剥離片が、後
続して配置した多数の貫通孔を持つ触媒の、前記貫通孔
内に付着することなく、そのため排ガスの圧力損失を防
止しながら徐塵と脱硝を行なって清浄な排気ガスとする
ことができるという効果がある。
による排ガス浄化装置における触媒構造によれば、グラ
スファイバーで構成したバグフィルターの後流側に接近
して設けられる触媒の貫通孔の寸法を、６ｍｍ□以上１
５ｍｍ□以下の範囲内で選定するようにしたため、バグ
フィルターで発生するグラスファイバーの剥離片が、後
続して配置した多数の貫通孔を持つ触媒の、前記貫通孔
内に付着することなく、そのため排ガスの圧力損失を防
止しながら徐塵と脱硝を行なって清浄な排気ガスとする
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による構造の触媒を装備した排ガス処理
装置の系統図である。
装置の系統図である。
【図２】排ガス浄化装置の概略側面図である。
【図３】触媒の正面図である。
１ 燃焼器 ２ 冷却器 ３ ガス浄化装置 ４ 煙突 ５ａ〜５３ バグ ６ バグフィルター ７ 脱硝反応器 ９ 空気供給ライン １０ 還元剤供給ライン １４ 貫通孔 １１ ベルトコンベア １２ ヘッダー １３ 分岐管
Claims (2)
- 【請求項１】 燃焼器から排出される排ガスを、グラス
ファイバーで構成されたバグフィルタで除塵し、還元剤
を注入した後、触媒の貫通孔を通過させて脱硝反応を行
なわせるようにした排ガス浄化装置において、 前記触媒の貫通孔の寸法を６ｍｍ以上でかつ１５ｍｍ以
下の範囲としたことを特徴とする排ガス浄化装置におけ
る触媒構造。 - 【請求項２】 開口率を６４％〜７０％の範囲とした請
求項１記載の触媒構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8154480A JPH10336A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 排ガス浄化装置における触媒構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8154480A JPH10336A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 排ガス浄化装置における触媒構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10336A true JPH10336A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15585176
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8154480A Withdrawn JPH10336A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 排ガス浄化装置における触媒構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10336A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2603775A1 (fr) * | 1986-09-17 | 1988-03-18 | Agri Poitou Ste Indle Agric Po | Procede pour ameliorer la digestibilite des pailles et autres matieres ligno-cellulosiques pour les ruminants, par traitement a l'ozone |
| JP2011032953A (ja) * | 2009-08-04 | 2011-02-17 | Ne Chemcat Corp | 船舶用排気ガス浄化装置、および排気ガス浄化方法 |
-
1996
- 1996-06-14 JP JP8154480A patent/JPH10336A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2603775A1 (fr) * | 1986-09-17 | 1988-03-18 | Agri Poitou Ste Indle Agric Po | Procede pour ameliorer la digestibilite des pailles et autres matieres ligno-cellulosiques pour les ruminants, par traitement a l'ozone |
| JP2011032953A (ja) * | 2009-08-04 | 2011-02-17 | Ne Chemcat Corp | 船舶用排気ガス浄化装置、および排気ガス浄化方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030902 |