JPH10336478A - 電磁フォーカス回路 - Google Patents

電磁フォーカス回路

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JPH10336478A
JPH10336478A JP15812497A JP15812497A JPH10336478A JP H10336478 A JPH10336478 A JP H10336478A JP 15812497 A JP15812497 A JP 15812497A JP 15812497 A JP15812497 A JP 15812497A JP H10336478 A JPH10336478 A JP H10336478A
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JP
Japan
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focus
current waveform
electron beam
power supply
circuit
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Application number
JP15812497A
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English (en)
Inventor
Takaaki Gyoten
敬明 行天
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE69804874T priority patent/DE69804874T2/de
Priority to CN98103981.2A priority patent/CN1130082C/zh
Priority to CA002227080A priority patent/CA2227080C/en
Priority to CNA031386148A priority patent/CN1516478A/zh
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子ビームの水平振幅値を調整した際で
も理想電流波形に対する近似精度を低下させることのな
い電磁フォーカス回路を提供する。 【解決手段】 フォーカスコイル14は、供給電流の電
流波形に基づいて、ラスタを形成する電子ビームの焦点
を調整する。電磁フォーカス回路16は、水平同期信号
S1に同期して第1〜第4スイッチ22〜25をON/
OFF制御する。このON/OFF制御によって、フォ
ーカスコイル14に供給される電流波形が形成される。
マイクロコンピュータ35は、電子ビームの水平振幅値
に応じて各スイッチ22〜25のON/OFF制御のタ
イミングを調整する。この調整によって、水平振幅値に
応じた理想電流波形に前記電流波形を近似させていくこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管に用いら
れる電磁フォーカス回路に関し、特に、供給電流の電流
波形に基づいて、ラスタを形成する電子ビームの焦点を
調整するフォーカスコイルに接続され、水平同期信号に
同期して複数のスイッチをON/OFF制御することに
より前記電流波形を作り出す電磁フォーカス回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の電磁フォーカス回路を示
す。この電磁フォーカス回路100は、第1および第2可
変電圧電源101、102と、ラスタを形成する電子ビ
ームが通過するフォーカスコイル103とを互いに接続
する。電磁フォーカス回路100は、4つのスイッチ1
04〜107のON/OFF制御を通じて、図3に示す
ように、水平同期信号に同期した電流波形を作り出す。
【0003】マイクロコンピュータ108は、水平同期
信号S1の同期パルスSSを検出すると、その同期パル
スSSに基づいてスイッチ104〜107のON/OF
Fの既定のタイミングを設定する。設定されたタイミン
グに合わせて4つのパルス発生回路110〜113から
対応するスイッチ104〜107に向けてパルスが出力
される。各スイッチ104〜107は、供給されたパル
スに応じてON/OFF制御される。
【0004】第2および第3スイッチ105、106が
同時にオンされると、第2可変電圧電源102とフォー
カスコイル103とが接続される。フォーカスコイル1
03には、第2可変電圧電源102から時間に比例して
直線的に増大する電流が流れる。また、第1および第3
スイッチ104、106が同時にオンされると、第1お
よび第2可変電圧電源101、102とフォーカスコイ
ル103とが接続される。フォーカスコイル103に
は、直列に接続された第1および第2可変電圧電源10
1、102から時間に比例して直線的に増大する電流が
流れる。このとき、電流が増加する割合は電源電圧に比
例する。
【0005】第1スイッチ104がオフされると同時
に、フォーカスコイル103には逆起電力が生成され、
第1ダイオード115がオンされる。第1ダイオード1
15と第3スイッチ106とによってフォーカスコイル
103は短絡され、フォーカスコイル103には一定の
電流が流れ続ける。続いて第3スイッチ106がオフさ
れると、フォーカスコイル103に生成される逆起電力
によって第2ダイオード116がオンされる。フォーカ
スコイル103には、直列に接続された第1および第2
可変電圧電源101、102から逆向きに電流が流れ
る。その電流は、時間に反比例して減衰する。続いて第
4スイッチ107がオンされると、第2可変電圧電源1
02とフォーカスコイル103が逆向きに接続され、フ
ォーカスコイル103に流れる電流は時間に反比例して
減衰する。このとき、電流が減衰する割合は電源電圧に
比例する。
【0006】フォーカスコイル103に電流が流れなく
なった瞬間、フォーカスコイル103の逆起電力もゼロ
になり、その結果、第1ダイオード115がオフされ
る。第1および第2可変電圧電源101、102から供
給された電力は回生されることから、2つの可変電圧電
力101、102から供給される電力の平均値は非常に
小さくなる。
【0007】電子ビームが水平方向に走査されている
間、電子ビームの焦点を蛍光面に合わせ続けるには、図
2に示す理想電流波形をフォーカスコイルに供給するこ
とが望ましい。従来の電磁フォーカス回路は、スイッチ
のON/OFF制御を通じて可能な限り理想電流波形に
近似した電流波形をフォーカスコイルに供給する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の電磁フォーカス回路は、水平方向の有効映像期
間が変化した場合、図2に示すように近似の電流波形に
歪が生じたり、図5に示すように電流波形の振幅が変化
する。また斜め投射の場合は、図7に示すように画面の
上下でフォーカス電流の精度が変化する。その結果、理
想電流波形との誤差が大きくなり映像品質の低下を招く
問題が有る。
【0009】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、電子ビームの水平振幅値を調整したり、斜め投射の
場合でも理想電流波形に対する近似精度を低下させるこ
とのない電磁フォーカス回路を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下のような手段を講じた。
【0011】請求項1記載の発明は、電子ビームの焦点
を調整するフォーカスコイルと、このフォーカスコイル
の電流波形をスイッチのON/OFFにより作り出すス
イッチング回路と、水平同期信号に同期して前記スイッ
チをON/OFF制御する制御手段と、電子ビームの水
平振幅値に基づいて前記ON/OFF制御のタイミング
を調整するタイミング調整手段とを具備する構成を採
る。
【0012】この構成により、水平方向の有効映像期間
が変化した場合であっても、水平振幅値に応じて複数個
のスイッチのスイッチングのタイミングが調整されるの
で、フォーカスコイルに流れる電流の電流波形が理想電
流波形に近似されるという作用を有する。
【0013】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の電磁フォーカス回路において、タイミング調整手段
が、水平同期信号に同期して電子ビームの理想の焦点位
置を確立させる理想電流波形に基づいて前記ON/OF
F制御のタイミングを調整する構成を採る。
【0014】この構成により、フォーカスコイルに流れ
る電流の電流波形が理想電流波形に近似されるようにス
イッチのON/OFF制御のタイミングが調整されて、
フォーカスコイルの電流波形が理想電流波形に近似され
るという作用を有する。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の電磁フォーカス回路において、タイミング調
整手段が、スイッチング回路を構成するスイッチの個数
に応じてON/OFF制御の基準タイミングを決定する
基準値と、前記水平振幅値に応じて基準値を補正する補
正値とを生成し、この補正値によってON/OFF制御
のタイミングを基準タイミングからずらす構成を採る。
【0016】この構成により、スイッチング回路のON
/OFF制御のタイミングが水平振幅値に応じて基準タ
イミングからずらされることでフォーカスコイルの電流
波形が理想電流波形に近似されるという作用を有する。
【0017】請求項4記載の発明は、電子ビームの焦点
を調整するフォーカスコイルと、このフォーカスコイル
に流れる電流を供給する電源と、前記フォーカスコイル
の電流波形をスイッチのON/OFFにより作り出すス
イッチング回路と、水平同期信号に同期して前記スイッ
チをON/OFF制御する制御手段と、電子ビームの水
平振幅値に基づいて前記電源の出力電圧を調整する電源
電圧調整手段とを具備する構成を採る。
【0018】この構成により、水平方向の有効映像期間
が変化した場合であっても、水平振幅値に応じて電源の
出力電圧を調整することで、フォーカスコイルに流れる
電流の電流波形の振幅が理想電流波形に近似されるとい
う作用を有する。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項4記載の電
磁フォーカス回路において、電源電圧調整手段が、水平
同期信号に同期して電子ビームの理想の焦点位置を確立
させる理想電流波形に基づいて前記出力電圧を調整する
構成を採る。
【0020】この構成により、フォーカスコイルに流れ
る電流の電流波形が理想電流波形に近似されるように出
力電圧が調整されて、フォーカスコイルの電流波形が理
想電流波形に近似されるという作用を有する。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項4又は請求
項5記載の電磁フォーカス回路において、電源電圧調整
手段が、スイッチング回路を構成するスイッチの個数に
応じて電源の基準電圧を決定する基準値と、水平振幅値
に応じて基準値を補正する補正値とを生成し、この補正
値によって前記出力電圧を基準電圧からずらす構成を採
る。
【0022】この構成により、電源の出力電圧が水平振
幅値に応じて基準電圧からずらされることでフォーカス
コイルの電流波形が理想電流波形に近似されるという作
用を有する。
【0023】請求項7記載の発明は、電子ビームの焦点
を調整するフォーカスコイルと、このフォーカスコイル
に流れる電流を供給する電源と、前記フォーカスコイル
の電流波形をスイッチのON/OFFにより作り出すス
イッチング回路と、水平キーストン歪みに基づいて前記
電源の出力電圧を変調する電圧変調手段とを具備する構
成を採る。
【0024】この構成により、ラスタ形状の変化に伴っ
て水平キーストン歪みが変化しても、その水平キースト
ン歪みの変化に応じた理想電流波形に前記電流波形を近
似させていくことが可能となる。その結果、画面の上下
で電流波形の近似精度を一定に維持することが可能とな
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の実施形態を説明する。
【0026】(第1実施形態)図1に本発明の第1実施
形態に係る電磁フォーカス回路の回路構成を示し、図9
に第1実施形態に係る電磁フォーカス回路が適用された
陰極線管10の構成を概略的に示す。
【0027】陰極線管10は、アノード11と協働して
電子ビームを発射するカソード12と、電子ビームの衝
突によって発光し、画面を形成する蛍光面13とを備え
る。カソード12から発射された電子ビームの焦点はフ
ォーカスコイル14の働きによって調整される。焦点が
調整された電子ビームは、偏向ヨーク15の働きによっ
て水平同期信号に同期して水平方向に走査される。その
結果、蛍光面13には電子ビームによってラスタが形成
される。フォーカスコイル14の働きは電磁フォーカス
回路16によって制御され、偏向ヨーク15の働きは水
平偏向回路17によって制御される。
【0028】図1に示すように、電磁フォーカス回路1
6は、第1可変電圧電源20と、この第1可変電圧電源
20の陰極側に直列に接続される第2可変電圧電源21
とを備える。電磁フォーカス回路16は、これらの第1
および第2可変電圧電源20、21から供給される電流
に基づいて電流波形を形成する。この電流波形に基づい
てフォーカスコイル14は電子ビームの焦点を調整する
こととなる。
【0029】電流波形の形成は、4つのスイッチ22〜
25をON/OFF制御することによって達成される。
第1スイッチ22は、第1可変電圧電源20の陽極とフ
ォーカスコイル14の一端14aとを接続する。第2ス
イッチ23は、第2可変電圧電源21の陽極とフォーカ
スコイル14の一端14aとを接続する。第3スイッチ
24は、第2可変電圧電源21の陰極とフォーカスコイ
ル14の他端14bとを接続する。第4スイッチ25
は、フォーカスコイル14の他端14bおよび第2可変
電圧電源21の陽極とを接続する。したがって、第1お
よび第3スイッチ22、24が同時にオンされると、フ
ォーカスコイル14には第1および第2可変電圧電源2
0、21から電流が供給される。第2および第3スイッ
チ23、24が同時にオンされると、フォーカスコイル
14には第2可変電圧電源21から電流が供給される。
【0030】また、電流波形の形成には第1および第2
ダイオード28、29の働きが寄与する。第1ダイオー
ド28のアノード端子は、第3スイッチ24と第2可変
電圧電源21の陰極との間に接続され、そのカソード端
子はフォーカスコイル14の一端14aに接続される。
第2ダイオード29のアノード端子はフォーカスコイル
14の他端14bに接続される一方で、そのカソード端
子は第1可変電圧電源20の陽極に接続されている。し
たがって、第3スイッチ24がオンで第4スイッチ25
がオフであれば、フォーカスコイル14は第1ダイオー
ド28の働きを通じて短絡される。第3スイッチ24が
オフで第4スイッチ25がオンであれば、第1ダイオー
ド28の働きを通じてフォーカスコイル14には第2可
変電圧電源21が逆方向に接続される。第3および第4
スイッチ24、25がともにオフであれば、第1および
第2ダイオード28、29を通じてフォーカスコイル1
4には第1および第2可変電圧電源20、21が逆方向
に接続される。
【0031】第1〜第4スイッチ22〜25のON/O
FF制御は、各スイッチ22〜25に対応して設けられ
る第1〜第4パルス発生回路30〜33から供給される
パルスによって実行される。パルス供給のタイミング、
すなわち、第1〜第4スイッチ22〜25のON/OF
F制御のタイミングはマイクロコンピュータ35が決定
する。
【0032】マイクロコンピュータ35は、スイッチの
個数に応じてON/OFF制御の基準タイミングを決定
する基準値を出力する。この基準値は、水平同期信号の
1周期の始まりから経過する時間によって規定される。
基準タイミングは、水平同期信号に同期して電子ビーム
の理想の焦点位置を確立させる理想電流波形に基づいて
決定される。基準値を受け取った第1〜第4パルス発生
回路30〜33では、その基準値が規定する基準タイミ
ングに従ってパルスを出力することとなる。
【0033】マイクロコンピュータ35は、水平振幅調
整回路36から供給される水平振幅値に応じて基準値を
補正する補正値を出力するタイミング調整手段として機
能することができる。マイクロコンピュータ35が基準
値とともにこの補正値を出力すると、基準値および補正
値を受け取った第1〜第4パルス発生回路30〜33で
は、基準タイミングからずれたタイミングでパルスを出
力することとなる。なお、マイクロコンピュータ35お
よび第1〜第4パルス発生回路30〜33には、これら
の動作を同期させる水平同期信号が供給される。
【0034】次にこの電磁フォーカス回路の動作を説明
する。図2に示すように、一般的な有効映像期間に従っ
て電流波形を形成する場合を考える。電子ビームを水平
方向に走査するにあたって、陰極線管の蛍光面の形状に
よって理想電流波形が規定される。この理想電流波形に
基づいて、マイクロコンピュータ35は第1〜第4パル
ス発生回路に基準値を送り込む。第2および第3スイッ
チ23、24が同時にオンされた時点で、フォーカスコ
イル14には第2可変電圧電源21が接続される。その
結果、第2可変電圧電源21の出力電圧によって規定さ
れる傾きでフォーカスコイル14に供給される電流は直
線的に増加する。第2スイッチ23に代わって第1スイ
ッチ22がオンされると、その時点で、フォーカスコイ
ル14には第1および第2可変電圧電源20、21が直
列に接続される。フォーカスコイル14に流れる電流
は、第1および第2可変電圧電源20、21によって足
し合わされた出力電圧によって規定される傾きで直線的
に増加していく。
【0035】続いて、第1スイッチ22がオフされる
と、その瞬間に、フォーカスコイル14に生成される逆
起電力によって第1ダイオード28がオンされる。第1
ダイオード28および第3スイッチ24によってフォー
カスコイル14は短絡され、フォーカスコイル14には
一定の電流が流れ続ける。電流が一定に保たれている
間、電子ビームはリトレースされ、蛍光面の走査開始位
置に戻される。
【0036】次の有効映像期間が始まると同時に第3ス
イッチ24がオフされる。このとき発生する逆起電力に
よって第2ダイオード29がオンされる。その結果、フ
ォーカスコイル14には、第1および第2ダイオード2
8、29の働きによって第1および第2可変電圧電源2
0、21が逆方向に接続される。第1および第2可変電
圧電源20、21からの電流が直線的に増加するに従っ
て、フォーカスコイル14に流れる電流は直線的に減少
していく。続いて第4スイッチ25がオンされると、第
4スイッチ25と第1ダイオード28とによってフォー
カスコイル14には第2可変電圧電源21が逆方向に接
続される。したがって、第2可変電圧電源21からの電
流が直線的に増加するに従って、フォーカスコイル14
に流れる電流は直線的に減少していく。フォーカスコイ
ル14に電流が流れなくなると、逆起電力がゼロになっ
て第1ダイオード28はオフされる。この時点で、第4
スイッチ25はオフされる。
【0037】こうした一連の動作を水平同期信号に同期
して繰り返すことによって、蛍光面13上に電子ビーム
の焦点は合わせ続けられる。
【0038】いま、図3に示すように、有効映像期間を
短くする場合を考える。この場合、水平振幅調整回路3
6は、短くされた有効映像期間にマッチする電子ビーム
の水平振幅値を設定する。有効映像期間の短縮に伴い理
想電流波形も変化する。マイクロコンピュータ35は、
この変化した理想電流波形に基づいて補正値を設定す
る。第1〜第4パルス発生回路30〜33には基準値に
併せて補正値が供給されることとなる。この補正値によ
ってON/OFF制御のタイミングは基準タイミングか
らずらされる。その結果、図3に示すように、電磁フォ
ーカス回路16から出力される電流波形を理想電流波形
に近似させることが可能となる。したがって、電子ビー
ムの水平振幅値を調整した際でも理想電流波形に対する
近似精度を良好に維持することが可能となる。
【0039】(第2実施形態)図4は本発明の第2実施
形態に係る電磁フォーカス回路40を示す。この第2実
施形態では、第1実施形態のタイミング調整手段に代え
て、水平振幅調整回路で設定された電子ビームの水平振
幅値に基づいて第1および第2可変電圧電源20、21
の出力電圧を調整する電源電圧調整手段が設けられるこ
とに特徴を有する。出力電圧の調整を通じてフォーカス
コイル14に供給される電流波形の振幅が調整されるこ
ととなる。なお、前述の第1実施形態と同様な機能を発
揮する構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な
説明を省略する。
【0040】この第2実施形態では、第1および第2可
変電圧電源20、21の出力電圧は電源電圧調整手段と
してのマイクロコンピュータ35によって調整される。
マイクロコンピュータ35は、スイッチの個数に応じて
第1および第2可変電圧電源20、21の基準電圧を決
定する基準値と、水平振幅調整回路36から供給される
水平振幅値に基づいて基準値を補正する補正値とを生成
する。この補正値によって第1および第2可変電圧電源
20、21の基準電圧に修正が加えられることとなる。
【0041】いま、図5に示すように、図2に比べて有
効映像期間を短くする場合を考える。この場合、水平振
幅調整回路36は、短くされた有効映像期間にマッチす
る電子ビームの振幅値を設定する。有効映像期間の短縮
に伴い理想電流波形も変化する。このとき、マイクロコ
ンピュータ35は、この変化した理想電流波形に基づい
て補正値を設定する。第1および第2可変電圧電源2
0、21には基準値に併せて補正値が供給される。この
補正値によって第1および第2可変電圧電源20、21
の出力電圧は変化することとなる。その結果、図5に示
すように、従来と同様な第1〜第4スイッチ22〜25
に対するON/OFF制御のタイミングであっても、フ
ォーカスコイル14に流れる電流の増加や減少の割合、
すなわち、増加の傾きや減少の傾きを変化させることに
よって、電磁フォーカス回路40から出力される電流波
形を理想電流波形に近似させることが可能となる。した
がって、電子ビームの水平振幅値を調整した際でも理想
電流波形に対する近似精度を良好に維持することが可能
となる。
【0042】(第3実施形態)図6は本発明の第3実施
形態に係る電磁フォーカス回路50を示す。この第3実
施形態では、水平キーストン歪み調整回路51によって
設定された水平キーストン歪み値に基づいて、電子ビー
ムの理想の焦点位置を確立される理想電流波形を生成す
る波形生成回路52と、理想電流波形に基づいて第1お
よび第2可変電圧電源20、21の出力電圧を変調する
第1および第2電圧変調回路53、54とが設けられ
る。出力電圧の変調を通じて、電磁フォーカス回路50
からの電流波形の振幅を調整するのである。なお、前述
の第1および第2実施形態と同様な機能を発揮する構成
要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略
する。
【0043】図8から明らかなように、直角投射によっ
てラスタを形成する場合には、電子ビームの水平方向走
査が下方に進んでも理想電流波形の電流振幅は一定に保
たれる。その一方で、斜め投射によってラスタを形成す
る場合、電子ビームの水平方向走査が下方に進むにつれ
て理想電流波形の電流振幅が直線的に大きくなっていく
ことがわかる。マイクロコンピュータ35は、水平キー
ストン歪み調整回路51で設定された水平キーストン歪
み値の変化を検出すると、波形生成回路52からその変
化に応じた理想電流波形を出力させる。この理想電流波
形に基づいて第1および第2電圧変調回路53、54で
は第1および第2可変電圧電源20、21からの出力電
圧が変調されることとなる。その結果、画面の上下で、
電磁フォーカス回路50から出力される電流波形を理想
電流波形に近似させることが可能となる。したがって、
キーストン歪みが発生した場合でも、画面の上下で理想
電流波形に対する近似精度を一定に維持することが可能
となる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電子ビー
ムの水平振幅値を調整したり、斜め投射の場合でも理想
電流波形に対する近似精度を低下させることのない電磁
フォーカス回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電磁フォーカス回
路の構成図。
【図2】第1実施形態におけるスイッチのON/OFF
制御に伴う電流波形図。
【図3】第1実施形態における有効映像期間を変化させ
た際の電流波形図。
【図4】本発明の第2実施形態に係る電磁フォーカス回
路の構成図。
【図5】第2実施形態における有効映像期間を変化させ
た際の電流波形図。
【図6】本発明の第3実施形態に係る電磁フォーカス回
路の構成図。
【図7】第3実施形態における平面キーストン歪みに基
づくラスタ形状変化と電流振幅との関係を示す図。
【図8】従来の電磁フォーカス回路の構成図。
【図9】陰極線管の概略構成図。
【符号の説明】
14 フォーカスコイル 16、40、50 電磁フォーカス回路 20 第1可変電圧電源 21 第2可変電圧電源 22 第1スイッチ 23 第2スイッチ 24 第3スイッチ 25 第4スイッチ 28 第1ダイオード 29 第2ダイオード 30〜33 第1〜第4パルス発生回路 35 マイクロコンピュータ 36 水平振幅調整回路 51 水平キーストン歪み調整回路 52 波形発生回路 53 第1電圧変調回路 54 第2電圧変調回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームの焦点を調整するフォーカス
    コイルと、このフォーカスコイルの電流波形をスイッチ
    のON/OFFにより作り出すスイッチング回路と、水
    平同期信号に同期して前記スイッチをON/OFF制御
    する制御手段と、電子ビームの水平振幅値に基づいて前
    記ON/OFF制御のタイミングを調整するタイミング
    調整手段とを具備する電磁フォーカス回路。
  2. 【請求項2】 タイミング調整手段は、水平同期信号に
    同期して電子ビームの理想の焦点位置を確立させる理想
    電流波形に基づいて前記ON/OFF制御のタイミング
    を調整することを特徴とする請求項1記載の電磁フォー
    カス回路。
  3. 【請求項3】 タイミング調整手段は、スイッチング回
    路を構成するスイッチの個数に応じてON/OFF制御
    の基準タイミングを決定する基準値と、前記水平振幅値
    に応じて基準値を補正する補正値とを生成し、この補正
    値によってON/OFF制御のタイミングを基準タイミ
    ングからずらすことを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の電磁フォーカス回路。
  4. 【請求項4】 電子ビームの焦点を調整するフォーカス
    コイルと、このフォーカスコイルに流れる電流を供給す
    る電源と、前記フォーカスコイルの電流波形をスイッチ
    のON/OFFにより作り出すスイッチング回路と、水
    平同期信号に同期して前記スイッチをON/OFF制御
    する制御手段と、電子ビームの水平振幅値に基づいて前
    記電源の出力電圧を調整する電源電圧調整手段とを具備
    する電磁フォーカス回路。
  5. 【請求項5】 電源電圧調整手段は、水平同期信号に同
    期して電子ビームの理想の焦点位置を確立させる理想電
    流波形に基づいて前記出力電圧を調整することを特徴と
    する請求項4記載の電磁フォーカス回路。
  6. 【請求項6】 電源電圧調整手段は、スイッチング回路
    を構成するスイッチの個数に応じて電源の基準電圧を決
    定する基準値と、水平振幅値に応じて基準値を補正する
    補正値とを生成し、この補正値によって前記出力電圧を
    基準電圧からずらすことを特徴とする請求項4又は請求
    項5記載の電磁フォーカス回路。
  7. 【請求項7】 電子ビームの焦点を調整するフォーカス
    コイルと、このフォーカスコイルに流れる電流を供給す
    る電源と、前記フォーカスコイルの電流波形をスイッチ
    のON/OFFにより作り出すスイッチング回路と、水
    平キーストン歪みに基づいて前記電源の出力電圧を変調
    する電圧変調手段とを具備する電磁フォーカス回路。
JP15812497A 1997-01-14 1997-05-30 電磁フォーカス回路 Pending JPH10336478A (ja)

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