JPH10108043A - モアレキャンセル方法およびその回路装置 - Google Patents

モアレキャンセル方法およびその回路装置

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JPH10108043A
JPH10108043A JP8256026A JP25602696A JPH10108043A JP H10108043 A JPH10108043 A JP H10108043A JP 8256026 A JP8256026 A JP 8256026A JP 25602696 A JP25602696 A JP 25602696A JP H10108043 A JPH10108043 A JP H10108043A
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moiré
horizontal
displacement
screen
beam spot
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JP8256026A
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Inventor
Kenji Nishino
健志 西野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画面中央部におけるスポットサイズが最小と
なる一般のCRTにおいて画面中央部におけるモアレが
軽減されるように変位量を調整すると、画面周辺部に対
しては過補正となって、見かけ上のフォーカス特性を劣
化させてしまう課題があった。 【解決手段】 水平偏向周波数に同期して、水平走査ラ
インの画面走査位置に応じて異なった変位量の所定方向
への変位を水平走査を行う際のビームスポット位置に付
与し、画面中央部付近の前記ビームスポット位置へ付与
される前記所定方向への変位を、画面周辺部付近の前記
ビームスポット位置へ付与される前記所定方向への変位
よりも大きくしてモアレを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシャドウマスクやア
パーチャグリルを用いたカラー陰極線管で発生するモア
レを低減することのできるモアレキャンセル方法および
その回路装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シャドウマスクやアパーチャグリルを用
いたカラー陰極線管では、供給される映像信号や走査線
の空間周波数成分がシャドウマスクやアパーチャグリル
の細部構造の繰り返し周期と非常に近い場合、両者の干
渉によってカラー陰極線管の画面上に特有な縞模様(以
下、シャドウマスクやアパーチャグリルを用いたCRT
で発生するモアレをビデオモアレ、シャドウマスクを用
いたCRTで発生するモアレを走査線モアレとい、一般
にカラー陰極線管の画面上に生じる特有な縞模様を総称
してモアレという)が発生することがある。
【0003】従来のモアレキャンセル方法としては、水
平同期信号を位相変調する方法や水平走査ライン数によ
って垂直同期でのリセットを追加する方法などがある。
以下、図10を参照して前者のモアレキャンセル方法を
実現するモアレキャンセル回路装置について説明する。
外部からの複合同期信号(CS)が同期分離回路1に供
給されて、水平同期信号(HS)および垂直同期信号
(VS)が分離される。そして、外部からの垂直同期信
号(VS)または同期分離回路1で分離された垂直同期
信号(VS)が直接、水平/垂直発振回路2に供給され
る。モアレキャンセル回路5を構成する水平走査線検出
回路6には、外部からの水平同期信号(HS)または同
期分離回路1で分離された水平同期信号(HS)が供給
さる。水平走査線検出回路6の検出出力の供給される水
平同期信号位相変調回路7には、外部からの水平同期信
号(HS)または同期分離回路1で分離された水平同期
信号(HS)および外部からの垂直同期信号(VS)ま
たは同期分離回路1で分離された垂直同期信号(VS)
が供給される。
【0004】そして、モアレキャンセル回路5の水平同
期信号位相変調回路7からの位相変調された水平同期信
号(HS)が水平/垂直発振回路2に供給される。水平
/垂直発振回路2からは位相変調された水平発振出力が
水平偏向出力回路3に供給され、また位相変調されてい
ない垂直発振出力が垂直偏向主力回路4にそれぞれ供給
される。
【0005】この結果、カラー陰極線管の偏向ヨークに
供給される水平偏向信号が位相変調されているため、カ
ラー陰極線管の画面上のモアレ、特に、トリニトロンの
如き水平方向に空間周波数成分を有するカラー陰極線管
の画面に発生するビデオモアレの発生を除去することが
できる。なお、上述した後者の水平走査ライン数によっ
て垂直同期でのリセットを追加する方法でも同様であ
る。
【0006】このような従来のモアレキャンセル方法お
よびその回路装置では水平/垂直発振回路に供給する水
平同期信号を直接変調するため、その変調回路が故障し
た場合は、水平/垂直発振回路に水平同期信号が供給さ
れないため同期外れが生じてしまうとともに、垂直方向
にも空間周波数成分を有するシャドウマスクを使用した
カラー陰極線管に適用した場合に垂直方向の空間周波数
成分に起因する走査線モアレを低減することが出来ない
課題がある。
【0007】これらの課題を解決するものとして、特開
平6−121195号公報や特開平6−113177号
公報に開示されたモアレキャンセル方法およびその装置
が提案されているが、これらのモアレキャンセル方法
は、水平同期信号を位相変調したり水平偏向回路におけ
るAFC(自動周波数制御)電圧または水平センタリン
グ電圧を交番電圧により変調することで、入力信号の表
示位置を1ライン毎に左右にわずかに変位させることで
ビデオモアレを減少させたり、さらに垂直同期信号の位
相変調や交番電圧による変調信号を垂直偏向回路の垂直
センタリング入力または垂直偏向電流のフィードバック
回路に重畳させ走査線を1ライン毎に上下にわずかに変
位させることで、シャドーマスクを用いたカラーCRT
において発生する走査線との干渉による走査線モアレを
減少させるものであり、これら入力信号の表示位置の変
位量の方向は一走査線毎に異なるが、変位量は画面上ど
の点においても等しい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のモアレキャンセ
ル方法およびその回路装置は、以上の様に構成されてい
たので、画面中央部におけるスポットサイズが最小とな
る一般のCRTにおいて画面中央部におけるモアレが軽
減されるように前記変位量を調整すると、画面周辺部に
対しては過補正となって、見かけ上のフォーカス特性を
劣化させてしまう課題があった。
【0009】本発明は、上記の様な課題を解決するため
になされたものであり、本発明の目的は、カラー陰極線
管の画面全体にわたって良好なフォーカス特性とモアレ
の低減を両立することの出来るモアレキャンセル方法お
よびその回路装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のモアレキャンセ
ル方法は、水平偏向周波数に同期して、水平走査ライン
の画面走査位置に応じて異なった変位量の所定方向への
変位を水平走査を行う際のビームスポット位置に付与
し、画面中央部付近の前記ビームスポット位置へ付与さ
れる前記所定方向への変位を、画面周辺部付近の前記ビ
ームスポット位置へ付与される前記所定方向への変位よ
りも大きくしてモアレを抑制するようにしたものであ
る。
【0011】また本発明のモアレキャンセル回路装置
は、画面走査位置に応じて異なる所定方向への変位を水
平走査線毎のビームスポット位置に付与するためのモア
レ補正信号を水平同期信号をもとに生成するモアレ補正
信号生成手段と、前記水平同期信号および垂直同期信号
をもとに前記水平同期信号と同期してフィールド毎に位
相の反転する交番信号を生成する交番信号生成手段と、
該交番信号生成手段で生成した交番信号に対し同相の前
記モアレ補正信号生成手段で生成したモアレ補正信号と
前記交番信号とを重畳させモアレキャンセル用の偏向信
号を生成するモアレキャンセル用偏向信号生成手段と、
該モアレキャンセル用偏向信号生成手段で生成した前記
モアレキャンセル用の偏向信号、または、前記交番信号
生成手段で生成した交番信号およびその交番信号に対し
同相の前記モアレ補正信号生成手段で生成したモアレ補
正信号をもとに、画面周辺部付近の前記ビームスポット
位置に付与する変位よりも大きな変位を画面中央部付近
の前記ビームスポット位置に付与する変位付与手段とを
備えたものである。
【0012】本発明のモアレキャンセル方法は、水平偏
向周波数に同期して、水平走査ラインの画面走査位置に
応じて画面中央部付近の前記ビームスポット位置へ付与
される変位を、画面周辺部付近の前記ビームスポット位
置へ付与される変位より大きくしてモアレを抑制するこ
とで、画面全体にモアレキャンセルを均一に行う場合に
生じる画面周辺部付近でのフォーカス特性の劣化を回避
する。
【0013】本発明のモアレキャンセル回路装置が備え
る変位付与手段は、モアレキャンセル用偏向信号生成手
段で生成したモアレキャンセル用の偏向信号、または、
交番信号生成手段で生成した交番信号およびその交番信
号に対し同相のモアレ補正信号生成手段で生成したモア
レ補正信号をもとに、画面周辺部付近のビームスポット
位置に付与する変位よりも大きな変位を画面中央部付近
の前記ビームスポット位置に付与してモアレを抑制する
ことで、画面全体にモアレキャンセルを均一に行う場合
に生じる画面周辺部付近でのフォーカス特性の劣化を回
避する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のモアレキャンセル
方法およびその回路装置の実施の形態例を説明する。C
RTの画面上に発生するビデオモアレはビデオ信号と蛍
光面ストライプまたは蛍光面ドットとの位相関係、また
走査線モアレは走査線と蛍光面ドットとの位相関係に従
い、画面上で1ドットを構成するために励起される蛍光
体からの発光量の総和が、CRTの画面上の場所により
規則正しく変化するために生じ、1ドットを構成する電
子ビームの径(スポットサイズの径)が小さいときには
顕著に現われる。図1は、このようなビデオモアレや走
査線モアレの出現を説明するための説明図であり、ハン
チング部分を蛍光体ストライプの発光部分としたときの
スポットサイズと蛍光体との関係を示しており、同図
(a),(b)はスポットサイズが蛍光体ピッチの約3
倍である場合、同図(c),(d)はスポットサイズが
蛍光体ピッチの約2.5倍である場合を示す。図1の
(a),(b)に示すようなスポットサイズが蛍光体ピ
ッチの約3倍である場合には、ビームの位相が180゜
(0.5ピッチ分)ずれても発光部分の総和は大きく異
なることはないのに対し、同図(c),(d)の場合に
はビームの位相が180゜(0.5ピッチ分)ずれると
発光部分の総和は大きく異なったものとなるため、この
位相のずれが周期的に発生する場合にモアレとなる。ま
た、一般的にCRT画面上におけるスポットサイズは画
面位置により異なり、画面中央位置が最小、画面周辺部
になるに従って大きくなる傾向にあり、このためビデオ
モアレ、走査線モアレも画面中央部でより顕著に現われ
ることになる。従って、この実施の形態のモアレキャン
セル方法およびその回路装置では、CRT画面の位置に
応じて、スポットサイズの小さい画面中央付近位置での
走査線の変位量を大きくするとともに、スポットサイズ
の大きい画面周辺位置での走査線の変位量を小さくして
CRT画面全体でのモアレの軽減を図り、さらに良好な
フォーカス特性がCRT画面全体で得られるようにす
る。
【0015】図2は、この発明のモアレキャンセル方法
およびその回路装置の第1の実施の形態の構成を示すブ
ロック図、図3は図2に示すセット/リセット回路およ
び交番電圧発生回路の構成を示す電気回路図である。以
下、図2および図3を参照して、この第1の実施の形態
を説明する。なお、図10と同一または相当の部分につ
いては同一の符号を付した。外部からの複合同期信号
(CS)が同期分離回路に供給されて水平同期信号お
よび垂直同期信号が分離される。外部からの垂直同期
信号または同期分離回路1で分離された垂直同期信号
は直接、水平/垂直発振回路2へ供給される。また、
外部からの水平同期信号または同期分離回路1で分離
された水平同期信号、および外部からの垂直同期信号
または同期分離回路1で分離された垂直同期信号
も、水平/垂直発振回路2に直接、供給される。水平/
垂直発振回路2からの水平発振信号および垂直発振信号
はそれぞれ直接、水平偏向出力回路3および垂直偏向出
力回路4に供給される。
【0016】外部からの垂直同期信号または同期分離
回路1で分離された垂直同期信号はセット/リセット
回路9に供給される。セット/リセット回路9は、図3
に示すようにJKフリップフロップ24と、JKフリッ
プフロップ24の非反転出力を微分するコンデンサ25
および抵抗26からなる微分回路と、その微分回路の出
力の正極性パルス出力のみをセットパルスとして取り
出すダイオード27と、JKフリップフロップ24の反
転出力を微分するコンデンサ28および抵抗29からな
る微分回路と、その微分回路の出力の正極性パルス出力
のみリセットパルスとして取り出すダイオード30と
を備えている。そして、このセット/リセツト回路9の
出力するセットパルスやリセットパルスと外部から
の水平同期信号や同期分離回路1で分離された水平同
期信号が交番電圧発生回路10へ供給される。
【0017】交番電圧発生回路10は、図3に示すよう
に、JKフリップフロップ17と、JKフリップフロッ
プ17の出力の直流成分をカットするコンデンサ18お
よびポテンショメータ19、20からなる振幅調整回路
と、ポテンショメータ19、20の可動接点からそれぞ
れ取り出された前記回路の出力を増幅する増幅回路2
1,22を備えている。増幅回路21の出力は変調信号
として水平偏向周波数制御回路11と水平センタリン
グ回路12のうちのいずれか一方またはそれら両方へ供
給され、増幅回路22の出力は変調信号として垂直セ
ンタリング回路13と垂直偏向電流フィードバック回路
14のうちのいずれか一方またはそれら両方と加算器4
3へ供給される。そして、水平偏向周波数制御回路11
の出力は水平/垂直発振回路2に供給される。
【0018】一方、外部からの水平同期信号または同
期分離回路1で分離された水平同期信号は正弦波発生
回路41へも供給される。正弦波発生回路41では、供
給された水平同期信号に同期するとともに周期が前記
水平同期信号の周期の2倍、つまり周波数が前記水平
同期信号の繰り返し周波数の1/2の互に位相が180
゜異なった正弦波である変調信号+と変調信号−を
生成し出力する。正弦波発生回路41から出力されたこ
れら変調信号+および変調信号−はセレクタ42へ
供給される。セレクタ42には外部からの垂直同期信号
または同期分離回路1で分離された垂直同期信号が
供給されており、セレクタ42ではこの垂直同期信号
をトリガーとしてモアレキャンセルの主信号となる、交
番電圧発生回路10の出力する変調信号と同相の変調
信号+または変調信号−を選択し、加算回路43お
よびサブコイル駆動回路44へ供給する。
【0019】加算器43は、交番電圧発生回路10から
供給される変調信号とセレクタ42で選択された変調
信号+または変調信号−とを重畳して変調信号を
生成し出力する。この変調信号は、サブコイルを使用
しない場合にCRTがトリニトロンCRTであるかシャ
ドーマスクCRTであるかに応じ供給先が異なる。トリ
ニトロンCRTであるときには水平センタリング回路1
2へ供給され、またシャドーマスクCRTであるときに
は水平センタリング回路12と、垂直センタリング回路
13と垂直偏向電流フィードバック回路14のいずれか
一方またはそれら両方へ供給される。このとき、水平セ
ンタリング回路12の出力は水平偏向出力回路3に供給
され、垂直センタリング回路13の出力は垂直偏向出力
回路4に供給され、垂直偏向電流フィードバック回路1
4では垂直偏向出力回路4との間で信号の授受が行われ
る。
【0020】従って、サブコイルを使用する場合には加
算器43が出力する変調信号は使用せず、またCRT
がトリニトロンCRTであるときには、交番電圧発生回
路10の出力する変調信号が水平偏向周波数制御回路
11と水平センタリング回路12のいずれか一方または
それら両方へ供給されることになる。また、サブコイル
を使用する場合でCRTがシャドーマスクCRTである
ときには、交番電圧発生回路10の出力する変調信号
が水平偏向周波数制御回路11と水平センタリング回路
12のいずれか一方またはそれら両方へ供給されるとと
もに、垂直センタリング回路13と垂直偏向電流フィー
ドバック回路14のいずれか一方またはそれら両方へ供
給されることになる。
【0021】また、CRTがシャドーマスクCRTであ
るときに水平用サブコイルを使用しないで垂直用サブコ
イルのみを使用する場合には、加算器43の出力する変
調信号 が水平センタリング回路12へ供給されること
になる。また、CRTがシャドーマスクCRTであると
きに垂直用サブコイルを使用しないで水平用サブコイル
のみを使用する場合には、加算器43の出力する変調信
号が垂直センタリング回路13と垂直偏向電流フィー
ドバック回路14のいずれか一方またはそれら両方へ供
給されることになる。
【0022】サブコイル駆動回路44、はサブコイルを
使用してCRT画面の中央付近および周辺部付近に応じ
たモアレキャンセルを行う場合に用いられる回路であ
り、セレクタ42で選択された変調信号+および変調
信号−をもとにセレクタ42が出力する変調信号か
ら水平用サブコイル駆動信号および垂直用サブコイル駆
動信号を生成し、水平用サブコイル駆動信号を水平用サ
ブコイルへ供給し、また垂直用サブコイル駆動信号を垂
直用サブコイルへ供給する。図7、図8および図9は前
記水平用サブコイルや垂直用サブコイルなどのサブコイ
ル配置構成を示す説明図であり、図7はトリニトロンC
RTの場合のCRTネック部63に取付けられた水平用
サブコイル61、62を示す。また、図8はシャドーマ
スクCRTの場合のCRTネック部63に取付けられた
水平用サブコイル61、62および垂直用サブコイル6
5、66を示す。また、図9は図8に示した水平用サブ
コイル61、62および垂直用サブコイル65、66を
斜に配置した1対のサブコイル68、69で代用させた
ものである。
【0023】これら正弦波発生回路41、セレクタ42
および加算器43、サブコイル駆動回路44および図
7、図8、図9に示した水平用サブコイル61、62、
垂直用サブコイル65、66、サブコイル68、69に
より本実施の形態のモアレキャンセル方法を実現するモ
アレキャンセル回路装置の主要部が構成されている。
【0024】図6は、このモアレキャンセル方法を実現
するモアレキャンセル回路装置の動作を示すタイミング
チャートである。以下、このタイミングチャートに基づ
いて説明を行う。同期分離回路1では復号同期信号(C
S)から水平同期信号および垂直同期信号を分離す
る。図6の(ロ)に示す復号同期信号(CS)から分離
された垂直同期信号または外部から供給された垂直同
期信号をもとに、セット/リセット回路9では垂直同
期信号の立ち下がりエッジのタイミングで同図(ハ)
に示すセットパルス と同図(ニ)に示すリセットパル
スが交互に生成される。この場合、セットパルスは
CRT画像の第1フィールド画像に対応し、リセットパ
ルスは第2フィールド画像に対応する。また、交番電
圧発生回路10では、外部から供給された水平同期信号
、または復号同期信号(CS)から分離された図6の
(イ)に示す水平同期信号、セットパルスおよびリ
セットパルスをもとに同図(ホ)に示す第1フィール
ド画像および第2フィールド画像に対応した変調信号
が生成される。この第1フィールド画像に対応した変調
信号と第2フィールド画像に対応した変調信号と
は、同図(ホ)に示すように互いに位相反転されたパル
ス信号であり、第1フィールド画像を構成する奇数番号
の各走査線と第2フィールド画像を構成する偶数番号の
各走査線とに対応する。
【0025】また、正弦波発生回路41では、図6の
(イ)に示す復号同期信号(CS)から分離された水平
同期信号または外部から供給された水平同期信号を
もとに、同図(ヘ)に示す変調信号+および同図
(ト)に示す変調信号−が生成される。この変調信号
+および変調信号−は、画面中央部で走査線の変位
量を大きくするとともに、画面周辺部では走査線の変位
量を小さくしてモアレキャンセル効果をCRT画面位置
に応じて変えるための前記走査線の変位量を規定する信
号であり、水平同期信号に同期するとともに周期が前
記水平同期信号の周期の2倍、周波数が前記水平同期
信号の繰り返し周波数の1/2の互に位相が180゜異
なった正弦波である。なお、この正弦波発生回路41で
発生する変調信号、は正弦波に限定するものではな
く、モアレをキャンセルするためのCRT画面位置に応
じた理想的な前記変位量が得られるように規定されたパ
ラボラ波などの二次関数波形、ディジタル処理により前
記理想的な変位量を付与する最適化手段などを用いるこ
とが可能である。
【0026】正弦波発生回路41で生成された変調信号
+および変調信号−に対しては、セレクタ42にお
いて垂直同期信号をトリガにして交番電圧発生回路1
0の出力する変調信号と同相の変調信号が選択され、
選択された変調信号は図6の(チ)に示す変調信号と
して加算器43とサブコイル駆動回路44とへ供給され
る。サブコイル駆動回路44では、変調信号をもとに
水平用サブコイル駆動信号および垂直用サブコイル駆動
信号を生成し、サブコイルを使用する場合にはトリニト
ロンCRTやシャドーマスクCRTに応じて水平用サブ
コイル駆動信号を水平用サブコイルへ供給し、また垂直
用サブコイル駆動信号を垂直用サブコイルへ供給する。
【0027】一方、加算器43では、交番電圧発生回路
10が出力する変調信号とセレクタ42により選択さ
れた前記変調信号と同相の変調信号とを加算処理して
重畳させ、図6の(リ)に示す変調信号を生成し出力
する。この変調信号は、前述したように前記サブコイ
ルが使用されない場合に用いられる変調信号であり、ト
リニトロンCRTであるときには水平センタリング回路
12へ供給され、またシャドーマスクCRTであるとき
には水平センタリング回路12と、垂直センタリング回
路13と垂直偏向電流フィードバック回路14のいずれ
か一方またはそれら両方へ供給される。
【0028】従って、前記サブコイルを用いないでトリ
ニトロンCRTに適用する場合には、水平センタリング
回路12へ供給された変調信号の波形に応じ、電子ビ
ームが左右に変位されるだけでなく画面の中央部付近で
は電子ビームの前記変位の量が大きく、周辺部分では前
記変位の量が小さい適正なモアレキャンセルが行われ、
さらに良好なフォーカス特性がCRT画面全体で得られ
る。また、前記サブコイルを用いないでシャドーマスク
CRTに適用する場合には、水平センタリング回路12
と、垂直センタリング回路13と垂直偏向電流フィード
バック回路14のいずれか一方またはそれら両方へ供給
された変調信号の波形に応じ、電子ビームが左右、上
下に変位されるだけでなく画面の中央部付近では電子ビ
ームの前記変位の量が大きく、周辺部分では前記変位の
量が小さい適正なモアレキャンセルが行われ、さらに良
好なフォーカス特性がCRT画面全体で得られる。
【0029】また、前記サブコイルを用いたトリニトロ
ンCRTに適用する場合には、図7に示す水平用サブコ
イル61、62へ供給された変調信号の波形に応じた
水平用サブコイル駆動信号により、電子ビームが左右に
変位されるだけでなく画面の中央部付近では電子ビーム
の前記変位の量が大きく、周辺部分では前記変位の量が
小さい適正なモアレキャンセルが行われ、さらに良好な
フォーカス特性がCRT画面全体で得られる。また、前
記サブコイルを用いたシャドーマスクCRTに適用する
場合には、図8に示す水平用サブコイル61、62およ
び垂直用サブコイル65、66、または図9に示したサ
ブコイル68、69へ供給された変調信号の波形に応
じた水平用サブコイル駆動信号および垂直用サブコイル
駆動信号により、電子ビームが左右、上下に変位される
だけでなく画面の中央部付近では電子ビームの前記変位
の量が大きく、周辺部分では前記変位の量が小さい適正
なモアレキャンセルが行われ、さらに良好なフォーカス
特性がCRT画面全体で得られる。
【0030】次に、図4に示すモアレキャンセル回路装
置について説明する。図5は図4に示したモアレキャン
セル回路装置のセット/リセット回路9と交番電圧発生
回路10の構成を示す電気回路図である。なお、図4に
おいて図2と同一または相当の部分については同一の符
号を付し説明を省略する。また、図5において図3と同
一または相当の部分については同一の符号を付し説明を
省略する。このモアレキャンセル回路装置では、加算器
43から出力された変調信号 が水平用サブコイルや垂
直用サブコイルを使用するかしないかに応じて選択され
る。つまり、トリニトロンCRTにおいて水平用サブコ
イルを使用する場合には加算器43から出力される変調
信号を用いることなく、交番電圧発生回路10が出力
する変調信号を電流増幅器72で電流増幅した出力に
より水平制御回路71のモアレキャンセルコイル73が
駆動され、CRT画面位置にかかわらず均一に電子ビー
ムを変位させる。また、このときサブコイル駆動回路4
4により図7に示す水平用サブコイル61、62が駆動
され、画面の中央部付近では電子ビームの前記変位の量
が大きく、周辺部分では前記変位の量が小さい適正なモ
アレキャンセルが行われ、さらに良好なフォーカス特性
がCRT画面全体で得られることになる。なお、モアレ
キャンセルコイルは図7、図8、図9に示したサブコイ
ルと同一構成のコイルとしてCRTネック部に前記サブ
コイルとは別に設けられ、または前記サブコイルと兼用
されるものである。
【0031】また、トリニトロンCRTにおいて水平用
サブコイルを使用しない場合には、加算器43から出力
される変調信号を用いて、さらにこの変調信号を電
流増幅器72で電流増幅した出力により水平制御回路7
1のモアレキャンセルコイル73が駆動され、画面の中
央部付近では電子ビームの前記変位の量が大きく、周辺
部分では前記変位の量が小さい適正なモアレキャンセル
が行われ、さらに良好なフォーカス特性がCRT画面全
体で得られることになる。
【0032】また、シャドーマスクCRTにおいて水平
用サブコイルや垂直用サブコイルを使用する場合には、
加算器43から出力される変調信号を用いることな
く、交番電圧発生回路10が出力する変調信号を電流
増幅器72で電流増幅した出力により水平制御回路71
のモアレキャンセルコイル73が駆動され、また変調信
号 を水平制御回路71と同一構成の垂直制御回路74
の電流増幅器で電流増幅した出力により垂直制御回路7
4のモアレキャンセルコイル75が駆動され、CRT画
面位置にかかわらず均一に電子ビームを変位させる。ま
た、このときサブコイル駆動回路44により図8に示す
水平用サブコイル61、62および垂直用サブコイル6
5、66が駆動され、画面の中央部付近では電子ビーム
の前記変位の量が大きく、周辺部分では前記変位の量が
小さい適正なモアレキャンセルが行われ、さらに良好な
フォーカス特性がCRT画面全体で得られることにな
る。
【0033】また、シャドーマスクCRTにおいて水平
用サブコイルや垂直用サブコイルを使用しない場合には
交番電圧発生回路10から出力される変調信号とセレ
クタ42で選択された前記変調信号と同相の変調信号
をもとに加算器43で生成された変調信号を水平制御
回路71の電流増幅器72で電流増幅した出力によりモ
アレキャンセルコイル73が駆動され、また垂直制御回
路74の電流増幅器で電流増幅した出力により垂直制御
回路74のモアレキャンセルコイル75が駆動され、画
面の中央部付近では電子ビームの前記変位の量が大き
く、周辺部分では前記変位の量が小さい適正なモアレキ
ャンセルが行われ、さらに良好なフォーカス特性がCR
T画面全体で得られることになる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のモアレキ
ャンセル方法によれば、水平走査ラインの画面走査位置
に応じてビームスポット位置を、例えば正弦波、CRT
画面位置に応じたモアレキャンセルのための理想的な変
位量が得られるように規定されたパラボラ波などの二次
関数波形、モアレキャンセルのための理想的な変位量を
付与するディジタル処理により変位させ、画面周辺部付
近の前記ビームスポット位置へ付与される変位より画面
中央部付近で付与される変位を大きくするように構成し
たので、画面全体にモアレキャンセルを均一に行った場
合に生じる画面周辺部付近でのフォーカス特性の劣化が
抑制され、画面全体におけるフォーカス特性を改善した
モアレキャンセルを実現できる効果がある。
【0035】本発明のモアレキャンセル回路装置によれ
ば、モアレキャンセル用偏向信号生成手段で生成したモ
アレキャンセル用の偏向信号、または、交番信号生成手
段で生成した交番信号およびその交番信号に対し同相の
モアレ補正信号生成手段で生成したモアレ補正信号をも
とに、画面周辺部付近のビームスポット位置に付与する
変位よりも大きな変位を画面中央部付近の前記ビームス
ポット位置に付与してモアレを抑制する変位付与手段を
備えるように構成したので、画面全体にモアレキャンセ
ルを均一に行った場合に生じる画面周辺部付近でのフォ
ーカス特性の劣化が抑制され、画面全体におけるフォー
カス特性を改善したモアレキャンセルを実現できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるモアレキャン
セル方法およびその回路装置におけるビデオモアレや走
査線モアレの出現を説明するための説明図である。
【図2】本発明のモアレキャンセル方法およびその回路
装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施の形態によるモアレキャン
セル方法およびその回路装置のセット/リセット回路お
よび交番電圧発生回路の構成を示す電気回路図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態によるモアレキャン
セル方法およびその回路装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施の形態によるモアレキャン
セル方法およびその回路装置のセット/リセット回路お
よび交番電圧発生回路の構成を示す電気回路図である。
【図6】本発明の第1および第2の実施の形態によるモ
アレキャンセル方法を実現するモアレキャンセル回路装
置の動作を示すタイミングチャートである。
【図7】トリニトロンCRTの場合のCRTネック部に
取付けられた水平用サブコイルを示す説明図である。
【図8】シャドーマスクCRTの場合のCRTネック部
に取付けられた水平用サブコイルおよび垂直用サブコイ
ルを示す説明図である。
【図9】図8に示した水平用サブコイルおよび垂直用サ
ブコイルを、斜に配置した1対のサブコイルで代用させ
たときの説明図である。
【図10】従来のモアレキャンセル方法を実現するモア
レキャンセル回路装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
2……水平/垂直発進回路(変位付与手段)、3……水
平偏向出力回路(変位付与手段)、4……垂直偏向出力
回路(変位付与手段)、10……交番電圧発生回路(変
位付与手段)、11……水平偏向周波数制御回路(変位
付与手段)、12……水平センタリング回路(変位付与
手段)、13……垂直センタリング回路(変位付与手
段)、14……垂直偏向電流フィードバック回路(変位
付与手段)、41……正弦波発生回路(モアレ補正信号
生成手段)、43……加算器(モアレキャンセル用偏向
信号生成手段)、44……サブコイル駆動回路(変位付
与手段)、61,62……水平用サブコイル、65,6
6……垂直用サブコイル、68,69……サブコイル、
73……モアレキャンセルコイル(水平用モアレキャン
セルコイル)、75……モアレキャンセルコイル(垂直
用モアレキャンセルコイル)。

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平偏向周波数に同期して、水平走査ラ
    インの画面走査位置に応じて異なった変位量の所定方向
    への変位を水平走査を行う際のビームスポット位置に付
    与し、画面中央部付近の前記ビームスポット位置へ付与
    される前記所定方向への変位を、画面周辺部付近の前記
    ビームスポット位置へ付与される前記所定方向への変位
    よりも大きくしてモアレを抑制することを特徴とするモ
    アレキャンセル方法。
  2. 【請求項2】 前記画面周辺部付近の前記ビームスポッ
    ト位置に付与する変位よりも大きな水平方向への変位
    を、前記水平偏向周波数に同期して前記画面中央部付近
    の前記ビームスポット位置に付与することを特徴とする
    請求項1記載のモアレキャンセル方法。
  3. 【請求項3】 前記画面周辺部付近の前記ビームスポッ
    ト位置に付与する変位よりも大きな水平方向および垂直
    方向への変位を、前記水平偏向周波数に同期して前記画
    面中央部付近の前記ビームスポット位置に付与すること
    を特徴とする請求項1記載のモアレキャンセル方法。
  4. 【請求項4】 画面走査位置に応じて異なる所定方向へ
    の変位を水平走査線毎のビームスポット位置に付与する
    ためのモアレ補正信号を水平同期信号をもとに生成する
    モアレ補正信号生成工程と、前記水平同期信号および垂
    直同期信号をもとに前記水平同期信号と同期してフィー
    ルド毎に位相の反転する交番信号を生成する交番信号生
    成工程と、該交番信号生成工程で生成した交番信号に対
    し同相の前記モアレ補正信号生成工程で生成したモアレ
    補正信号と前記交番信号とを重畳させモアレキャンセル
    用の偏向信号を生成するモアレキャンセル用偏向信号生
    成工程と、該モアレキャンセル用偏向信号生成工程で生
    成した前記モアレキャンセル用の偏向信号、または、前
    記交番信号生成工程で生成した交番信号およびその交番
    信号に対し同相の前記モアレ補正信号生成工程で生成し
    たモアレ補正信号をもとに、画面周辺部付近の前記ビー
    ムスポット位置に付与する変位よりも大きな変位を画面
    中央部付近の前記ビームスポット位置に付与する走査線
    変位工程とを備えていることを特徴とする請求項1から
    請求項3のうちのいずれか1項記載のモアレキャンセル
    方法。
  5. 【請求項5】 前記走査線変位工程は、前記モアレキャ
    ンセル用偏向信号生成工程で生成した前記モアレキャン
    セル用の偏向信号をもとに水平方向のビーム位置調整を
    行う水平センタリング電圧を制御することで偏向信号を
    位相制御しながら、画面周辺部付近の前記ビームスポッ
    ト位置に付与する変位よりも大きな水平方向の変位を画
    面中央部付近の前記ビームスポット位置に付与すること
    を特徴とする請求項4記載のモアレキャンセル方法。
  6. 【請求項6】 前記走査線変位工程は、前記モアレキャ
    ンセル用偏向信号生成工程で生成した前記モアレキャン
    セル用の偏向信号をもとに水平方向のビーム位置調整を
    行う水平センタリング電圧と、垂直方向のビーム位置調
    整を行う垂直センタリング電圧と垂直偏向電流のいずれ
    か一方またはそれら両方を制御することで偏向信号を位
    相制御しながら、画面周辺部付近の前記ビームスポット
    位置に付与する変位よりも大きな水平方向および垂直方
    向の変位を画面中央部付近の前記ビームスポット位置に
    付与することを特徴とする請求項4記載のモアレキャン
    セル方法。
  7. 【請求項7】 前記走査線変位工程は、前記交番信号生
    成工程で生成した交番信号をもとに水平方向のビーム位
    置調整を行う水平センタリング電圧と水平偏向周波数制
    御のAFC電圧のうちのいずれか一方またはそれら両方
    を制御することで偏向信号を位相制御しながら、前記モ
    アレ補正信号生成工程で生成したモアレ補正信号をもと
    に水平用サブコイルを励起してビームスポット位置を水
    平方向へ変位させ、画面周辺部付近の前記ビームスポッ
    ト位置に付与する変位よりも大きな水平方向の変位を画
    面中央部付近の前記ビームスポット位置に付与すること
    を特徴とする請求項4記載のモアレキャンセル方法。
  8. 【請求項8】 前記走査線変位工程は、前記交番信号生
    成工程で生成した交番信号をもとに水平方向のビーム位
    置調整を行う水平センタリング電圧と水平偏向周波数制
    御のAFC電圧のうちのいずれか一方またはそれら両方
    と、垂直方向のビーム位置調整を行う垂直センタリング
    電圧と垂直偏向電流のいずれか一方またはそれら両方を
    制御することで偏向信号を位相制御しながら、前記モア
    レ補正信号生成工程で生成したモアレ補正信号をもとに
    水平用サブコイルおよび垂直用サブコイルを励起してビ
    ームスポット位置を水平方向および垂直方向へ変位さ
    せ、画面周辺部付近の前記ビームスポット位置に付与す
    る変位よりも大きな水平方向および垂直方向への変位を
    画面中央部付近の前記ビームスポット位置に付与するこ
    とを特徴とする請求項4記載のモアレキャンセル方法。
  9. 【請求項9】 前記走査線変位工程は、前記モアレキャ
    ンセル用偏向信号生成工程で生成した前記モアレキャン
    セル用の偏向信号をもとに水平用モアレキャンセルコイ
    ルを励起してビームスポット位置を水平方向へ変位さ
    せ、画面周辺部付近の前記ビームスポット位置に付与す
    る前記変位よりも大きな水平方向の変位を画面中央部付
    近の前記ビームスポット位置に付与することを特徴とす
    る請求項4記載のモアレキャンセル方法。
  10. 【請求項10】 前記走査線変位工程は、前記モアレキ
    ャンセル用偏向信号生成工程で生成した前記モアレキャ
    ンセル用の偏向信号をもとに水平用モアレキャンセルコ
    イルおよび垂直用モアレキャンセルコイルを励起してビ
    ームスポット位置を水平方向および垂直方向へ変位さ
    せ、画面周辺部付近の前記ビームスポット位置に付与す
    る変位よりも大きな水平方向および垂直方向への変位を
    画面中央部付近の前記ビームスポット位置に付与するこ
    とを特徴とする請求項4記載のモアレキャンセル方法。
  11. 【請求項11】 前記走査線変位工程は、前記交番信号
    生成工程で生成した交番信号をもとに水平用モアレキャ
    ンセルコイルを励起してビームスポット位置を水平方向
    へ変位させるとともに、前記交番信号に対し同相の前記
    モアレ補正信号生成工程で生成したモアレ補正信号をも
    とに水平用サブコイルを励起して、画面周辺部付近の前
    記ビームスポット位置に付与する変位よりも大きな水平
    方向の変位を画面中央部付近の前記ビームスポット位置
    に付与することを特徴とする請求項4記載のモアレキャ
    ンセル方法。
  12. 【請求項12】 前記走査線変位工程は、前記交番信号
    生成工程で生成した交番信号をもとに水平用モアレキャ
    ンセルコイルおよび垂直用サブコイルを励起してビーム
    スポット位置を水平方向および垂直方向へ変位させると
    ともに、前記交番信号に対し同相の前記モアレ補正信号
    生成工程で生成したモアレ補正信号をもとに水平用サブ
    コイルおよび垂直用サブコイルを励起して、画面周辺部
    付近の前記ビームスポット位置に付与する変位よりも大
    きな水平方向および垂直方向の変位を画面中央部付近の
    前記ビームスポット位置に付与することを特徴とする請
    求項4記載のモアレキャンセル方法。
  13. 【請求項13】 前記水平用サブコイルは前記水平用モ
    アレキャンセルコイルと同一のコイルであることを特徴
    とする請求項11または請求項12記載のモアレキャン
    セル方法。
  14. 【請求項14】 前記垂直用サブコイルは前記垂直用モ
    アレキャンセルコイルと同一のコイルであることを特徴
    とする請求項12または請求項13記載のモアレキャン
    セル方法。
  15. 【請求項15】 画面走査位置に応じて異なる所定方向
    への変位を水平走査線毎のビームスポット位置に付与す
    るためのモアレ補正信号を水平同期信号をもとに生成す
    るモアレ補正信号生成手段と、前記水平同期信号および
    垂直同期信号をもとに前記水平同期信号と同期してフィ
    ールド毎に位相の反転する交番信号を生成する交番信号
    生成手段と、該交番信号生成手段で生成した交番信号に
    対し同相の前記モアレ補正信号生成手段で生成したモア
    レ補正信号と前記交番信号とを重畳させモアレキャンセ
    ル用の偏向信号を生成するモアレキャンセル用偏向信号
    生成手段と、該モアレキャンセル用偏向信号生成手段で
    生成した前記モアレキャンセル用の偏向信号、または、
    前記交番信号生成手段で生成した交番信号およびその交
    番信号に対し同相の前記モアレ補正信号生成手段で生成
    したモアレ補正信号をもとに、画面周辺部付近の前記ビ
    ームスポット位置に付与する変位よりも大きな変位を画
    面中央部付近の前記ビームスポット位置に付与する変位
    付与手段とを備えたことを特徴とするモアレキャンセル
    回路装置。
  16. 【請求項16】 前記変位付与手段は、前記交番信号生
    成手段で生成した前記交番信号を水平偏向周波数制御の
    ためのAGC電圧として供給するとともに、前記交番信
    号生成手段で生成した前記交番信号に対し同相の前記モ
    アレ補正信号生成手段により生成したモアレ補正信号を
    前記交番信号に重畳してビーム位置調整回路や偏向電流
    フィードバック回路へ出力し、画面周辺部付近のビーム
    スポット位置に付与する変位よりも大きな変位を、画面
    中央部付近のビームスポット位置に付与することを特徴
    とする請求項15記載のモアレキャンセル回路装置。
  17. 【請求項17】 前記変位付与手段は、前記交番信号生
    成手段で生成した前記交番信号を水平偏向周波数制御の
    ためのAGC電圧として供給するとともに、前記交番信
    号生成手段で生成した前記交番信号に対し同相の前記モ
    アレ補正信号生成手段により生成したモアレ補正信号を
    前記交番信号に重畳して水平方向のビーム位置調整回路
    へ出力し、画面周辺部付近のビームスポット位置に付与
    する変位よりも大きな水平方向の変位を、画面中央部付
    近のビームスポット位置に付与することを特徴とする請
    求項15記載のモアレキャンセル回路装置。
  18. 【請求項18】 前記変位付与手段は、前記交番信号生
    成手段で生成した前記交番信号を水平偏向周波数制御の
    ためのAGC電圧として供給するとともに、前記交番信
    号生成手段で生成した前記交番信号に対し同相の前記モ
    アレ補正信号生成手段により生成したモアレ補正信号を
    前記交番信号に重畳して水平方向および垂直方向のビー
    ム位置調整回路および偏向電流フィードバック回路へ出
    力し、画面周辺部付近のビームスポット位置に付与する
    変位よりも大きな水平方向および垂直方向の変位を、画
    面中央部付近のビームスポット位置に付与することを特
    徴とする請求項15記載のモアレキャンセル回路装置。
  19. 【請求項19】 前記交番信号生成手段で生成した前記
    交番信号に対し同相の前記モアレ補正信号生成手段によ
    り生成したモアレ補正信号をもとにサブコイルを励起す
    るサブコイル駆動手段を有し、前記変位付与手段は、前
    記交番信号生成手段で生成した交番信号のビーム位置調
    整回路,水平偏向周波数制御回路,垂直偏向電流フィー
    ドバック回路などへの供給および前記サブコイル駆動手
    段による前記サブコイルの励起をもとに、画面周辺部付
    近のビームスポット位置に付与する変位よりも大きな変
    位を、画面中央部付近を走査する前記水平走査線に付与
    することを特徴とする請求項15記載のモアレキャンセ
    ル回路装置。
  20. 【請求項20】 前記変位付与手段は、水平方向の前記
    ビーム位置調整回路や前記水平偏向周波数制御回路への
    前記交番信号の供給および前記サブコイル駆動手段によ
    る水平用サブコイルの励起をもとに、画面周辺部付近の
    ビームスポット位置に付与する変位よりも大きな水平方
    向の変位を、画面中央部付近のビームスポット位置に付
    与することを特徴とする請求項19記載のモアレキャン
    セル回路装置。
  21. 【請求項21】 前記変位付与手段は、水平方向および
    垂直方向の前記ビーム位置調整回路,前記水平偏向周波
    数制御回路,前記垂直偏向電流フィードバック回路への
    前記交番信号の供給、および前記サブコイル駆動手段に
    よる水平用サブコイルおよび垂直用サブコイルの励起を
    もとに、画面周辺部付近のビームスポット位置に付与す
    る変位よりも大きな水平方向および垂直方向の変位を、
    画面中央部付近のビームスポット位置に付与することを
    特徴とする請求項19記載のモアレキャンセル回路装
    置。
  22. 【請求項22】 前記変位付与手段は、前記モアレキャ
    ンセル用偏向信号生成手段で生成した前記モアレキャン
    セル用の偏向信号をもとに水平用モアレキャンセルコイ
    ルを励起してビームスポット位置を水平方向へ変位さ
    せ、画面周辺部付近の前記ビームスポット位置に付与す
    る前記変位よりも大きな水平方向の変位を画面中央部付
    近の前記ビームスポット位置に付与することを特徴とす
    る請求項15記載のモアレキャンセル回路装置。
  23. 【請求項23】 前記変位付与手段は、前記モアレキャ
    ンセル用偏向信号生成手段で生成した前記モアレキャン
    セル用の偏向信号をもとに水平用モアレキャンセルコイ
    ルおよび垂直用モアレキャンセルコイルを励起してビー
    ムスポット位置を水平方向および垂直方向へ変位させ、
    画面周辺部付近の前記ビームスポット位置に付与する変
    位よりも大きな水平方向および垂直方向への変位を画面
    中央部付近の前記ビームスポット位置に付与することを
    特徴とする請求項15記載のモアレキャンセル回路装
    置。
  24. 【請求項24】 前記変位付与手段は、前記交番信号生
    成手段が生成した交番信号をもとに水平用モアレキャン
    セルコイルを励起してビームスポット位置を水平方向へ
    変位させるとともに、前記交番信号に対し同相の前記モ
    アレ補正信号生成手段で生成したモアレ補正信号をもと
    に水平用サブコイルを励起して、画面周辺部付近の前記
    ビームスポット位置に付与する変位よりも大きな水平方
    向の変位を画面中央部付近の前記ビームスポット位置に
    付与することを特徴とする請求項15記載のモアレキャ
    ンセル回路装置。
  25. 【請求項25】 前記変位付与手段は、前記交番信号生
    成手段が生成した交番信号をもとに水平用モアレキャン
    セルコイルおよび垂直用サブコイルを励起してビームス
    ポット位置を水平方向および垂直方向へ変位させるとと
    もに、前記交番信号に対し同相の前記モアレ補正信号生
    成手段が生成したモアレ補正信号をもとに水平用サブコ
    イルおよび垂直用サブコイルを励起して、画面周辺部付
    近の前記ビームスポット位置に付与する変位よりも大き
    な水平方向および垂直方向の変位を画面中央部付近の前
    記ビームスポット位置に付与することを特徴とする請求
    項15記載のモアレキャンセル回路装置。
  26. 【請求項26】 前記水平用サブコイルは前記水平用モ
    アレキャンセルコイルと同一のコイルであることを特徴
    とする請求項24または請求項25記載のモアレキャン
    セル回路装置。
  27. 【請求項27】 前記垂直用サブコイルは前記垂直用モ
    アレキャンセルコイルと同一のコイルであることを特徴
    とする請求項25または請求項26記載のモアレキャン
    セル回路装置。
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