JPH10336070A - 人工衛星のアンテナ切替装置 - Google Patents
人工衛星のアンテナ切替装置Info
- Publication number
- JPH10336070A JPH10336070A JP9145453A JP14545397A JPH10336070A JP H10336070 A JPH10336070 A JP H10336070A JP 9145453 A JP9145453 A JP 9145453A JP 14545397 A JP14545397 A JP 14545397A JP H10336070 A JPH10336070 A JP H10336070A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- satellite
- antenna
- output
- signal
- power
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Transceivers (AREA)
- Radio Relay Systems (AREA)
- Radio Transmission System (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 人工衛星がどのような姿勢の場合でも、低損
失で送受信する。 【解決手段】 開示される人工衛星のアンテナ切替装置
は、供給された信号を所定の電力分配比で分配して出力
する電力分配器6と、各出力端が送・受分波器2a,2
bを介してアンテナ1a,1bに接続され、各第1の入
力端が電力分配器6の第1及び第2の出力端にそれぞれ
接続されたサーキュレータ12a,12bと、送信信号
を、人工衛星が不安定な姿勢の場合には、入力接点Td
及び出力接点Tcを介して電力分配器6に供給し、人工
衛星が安定した姿勢の場合には、入力接点Td及び出力
接点Ta又はTbを介して高い利得を有するアンテナ1
a又は1bに対応したサーキュレータ12a又は12b
のいずれかの第2の入力端に供給する切替器11とを備
えている。
失で送受信する。 【解決手段】 開示される人工衛星のアンテナ切替装置
は、供給された信号を所定の電力分配比で分配して出力
する電力分配器6と、各出力端が送・受分波器2a,2
bを介してアンテナ1a,1bに接続され、各第1の入
力端が電力分配器6の第1及び第2の出力端にそれぞれ
接続されたサーキュレータ12a,12bと、送信信号
を、人工衛星が不安定な姿勢の場合には、入力接点Td
及び出力接点Tcを介して電力分配器6に供給し、人工
衛星が安定した姿勢の場合には、入力接点Td及び出力
接点Ta又はTbを介して高い利得を有するアンテナ1
a又は1bに対応したサーキュレータ12a又は12b
のいずれかの第2の入力端に供給する切替器11とを備
えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、人工衛星のアン
テナ切替装置に係り、特に、テレメトリ信号の送信やコ
マンド信号の受信のためのアンテナを複数搭載している
人工衛星において、人工衛星の姿勢に応じて複数のアン
テナへの給電経路を切り替える人工衛星のアンテナ切替
装置に関する。
テナ切替装置に係り、特に、テレメトリ信号の送信やコ
マンド信号の受信のためのアンテナを複数搭載している
人工衛星において、人工衛星の姿勢に応じて複数のアン
テナへの給電経路を切り替える人工衛星のアンテナ切替
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレメトリ信号の送信やコマンド信号の
受信のためのアンテナを複数搭載している大型の人工衛
星においては、地上より打ち上げてから宇宙空間で太陽
電池パドルを展開するまでの間は、その姿勢が不安定で
あり、ある程度のスピンレートで回転していることが多
い。一方、太陽電池パドル展開後においては、人工衛星
の姿勢は安定しており、ほとんど回転しない。
受信のためのアンテナを複数搭載している大型の人工衛
星においては、地上より打ち上げてから宇宙空間で太陽
電池パドルを展開するまでの間は、その姿勢が不安定で
あり、ある程度のスピンレートで回転していることが多
い。一方、太陽電池パドル展開後においては、人工衛星
の姿勢は安定しており、ほとんど回転しない。
【0003】このように、その置かれた状況に応じて異
なる姿勢をとる人工衛星においては、図6に示すよう
に、送信時に、切替器3によりアンテナ1a又は1bの
いずれかを選択して送・受分波器2a又は2bを介し
て、送信機5からの送信信号をアンテナ1a又は1bに
供給する構成では、太陽電池パドルが展開するまでの姿
勢が不安定な状態において一方向に偏ったアンテナパタ
ーンとなってしまうので、送信感度をよくするために
は、切替器3の切り替えを頻繁に行わなければならない
という欠点がある。なお、図6において、4a,4bは
受信機である。そこで、従来から、太陽電池パドルが展
開するまでの状態で全方向に対し均等のアンテナパター
ンを得るために、図7に示すように、電力分配器6を介
してアンテナ1a,1bに等振幅の電力を供給してい
る。図7において、図6の各部に対応する部分には同一
の符号を付して、その説明を省略する。
なる姿勢をとる人工衛星においては、図6に示すよう
に、送信時に、切替器3によりアンテナ1a又は1bの
いずれかを選択して送・受分波器2a又は2bを介し
て、送信機5からの送信信号をアンテナ1a又は1bに
供給する構成では、太陽電池パドルが展開するまでの姿
勢が不安定な状態において一方向に偏ったアンテナパタ
ーンとなってしまうので、送信感度をよくするために
は、切替器3の切り替えを頻繁に行わなければならない
という欠点がある。なお、図6において、4a,4bは
受信機である。そこで、従来から、太陽電池パドルが展
開するまでの状態で全方向に対し均等のアンテナパター
ンを得るために、図7に示すように、電力分配器6を介
してアンテナ1a,1bに等振幅の電力を供給してい
る。図7において、図6の各部に対応する部分には同一
の符号を付して、その説明を省略する。
【0004】また、特開平7−30470号公報には、
以下に示す技術が開示されている。すなわち、図8に示
すように、アンテナ1a及び1bによってそれぞれ受信
されたコマンド信号は、電力分配器6a及び6bにより
分配された後、分配された各一方の信号は電力合波器7
により合波されて合波信号となり、入力接点Tbから切
替器8に入力する。また、電力分配器6a及び6bによ
り分配された各他方の信号は、それぞれ入力接点Ta及
びTcから切替器8に入力する。これにより、オンボー
ド・コンピュータ10からの選択信号によって選択され
た信号が切替器8の出力接点Tdから出力され、受信機
4によって復調された後、コマンド・デコーダ9により
コマンドがデコードされる。オンボード・コンピュータ
10は、アップリンク検出時には入力接点Tbから供給
される合波信号を受信機4に供給し、その後は、受信機
4から供給される受信感度を示すAGC信号のレベルと
基準レベルとを比較し、受信感度のよいアンテナ1a又
は1bによって受信された信号を選択すべく選択信号を
切替器8に供給する。この技術によれば、アップリンク
を複数のアンテナを用いて広範囲で検出できると共に、
常に高感度でコマンド信号の受信が可能となる。
以下に示す技術が開示されている。すなわち、図8に示
すように、アンテナ1a及び1bによってそれぞれ受信
されたコマンド信号は、電力分配器6a及び6bにより
分配された後、分配された各一方の信号は電力合波器7
により合波されて合波信号となり、入力接点Tbから切
替器8に入力する。また、電力分配器6a及び6bによ
り分配された各他方の信号は、それぞれ入力接点Ta及
びTcから切替器8に入力する。これにより、オンボー
ド・コンピュータ10からの選択信号によって選択され
た信号が切替器8の出力接点Tdから出力され、受信機
4によって復調された後、コマンド・デコーダ9により
コマンドがデコードされる。オンボード・コンピュータ
10は、アップリンク検出時には入力接点Tbから供給
される合波信号を受信機4に供給し、その後は、受信機
4から供給される受信感度を示すAGC信号のレベルと
基準レベルとを比較し、受信感度のよいアンテナ1a又
は1bによって受信された信号を選択すべく選択信号を
切替器8に供給する。この技術によれば、アップリンク
を複数のアンテナを用いて広範囲で検出できると共に、
常に高感度でコマンド信号の受信が可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7に示す
従来の人工衛星のアンテナ切替装置においては、人工衛
星の姿勢が安定な状態でも電力分配器6を介してアンテ
ナ1a,1bに等振幅の電力を供給しているので、送信
する必要のない方向へも常に電波が放射され、その分利
得の損失があるという欠点があった。また、図8に示す
従来の人工衛星のアンテナ切替装置においては、受信信
号が常に電力分配器6a,6bを通過するため、これら
の分配比に応じた分配損が生じてしまうという問題があ
った。
従来の人工衛星のアンテナ切替装置においては、人工衛
星の姿勢が安定な状態でも電力分配器6を介してアンテ
ナ1a,1bに等振幅の電力を供給しているので、送信
する必要のない方向へも常に電波が放射され、その分利
得の損失があるという欠点があった。また、図8に示す
従来の人工衛星のアンテナ切替装置においては、受信信
号が常に電力分配器6a,6bを通過するため、これら
の分配比に応じた分配損が生じてしまうという問題があ
った。
【0006】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、人工衛星の姿勢がどのような状態の場合でも、
低損失で送受信できる人工衛星のアンテナ切替装置を提
供することを目的としている。
もので、人工衛星の姿勢がどのような状態の場合でも、
低損失で送受信できる人工衛星のアンテナ切替装置を提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明に係る人工衛星のアンテナ切替
装置は、供給された信号を所定の電力分配比で所定数に
分配して出力する電力分配器と、人工衛星に搭載された
複数のアンテナに対応して設けられ、出力端が対応する
アンテナに接続され、第1の入力端が上記電力分配器の
いずれかの出力端に接続された複数のサーキュレータ
と、送信信号を、上記人工衛星が不安定な姿勢の場合に
は、上記電力分配器に供給し、上記人工衛星が安定した
姿勢の場合には、高い利得を有するアンテナに接続され
たサーキュレータの第2の入力端に供給する切替器とを
備えてなることを特徴としている。
に、請求項1記載の発明に係る人工衛星のアンテナ切替
装置は、供給された信号を所定の電力分配比で所定数に
分配して出力する電力分配器と、人工衛星に搭載された
複数のアンテナに対応して設けられ、出力端が対応する
アンテナに接続され、第1の入力端が上記電力分配器の
いずれかの出力端に接続された複数のサーキュレータ
と、送信信号を、上記人工衛星が不安定な姿勢の場合に
は、上記電力分配器に供給し、上記人工衛星が安定した
姿勢の場合には、高い利得を有するアンテナに接続され
たサーキュレータの第2の入力端に供給する切替器とを
備えてなることを特徴としている。
【0008】また、請求項2記載の発明に係る人工衛星
のアンテナ切替装置は、人工衛星に搭載された複数のア
ンテナに対応して設けられ、対応するアンテナによって
受信された信号を受信側に供給すると共に、送信すべく
供給された信号を対応するアンテナに給電する複数の送
・受分波器と、供給された信号を所定の電力分配比で所
定数に分配する電力分配器と、上記複数の送・受分波器
に対応して設けられ、出力端が対応する送・受分波器の
入力端に接続され、第1の入力端が上記電力分配器のい
ずれかの出力端に接続された複数のサーキュレータと、
入力接点が送信機の出力端に接続され、第1の出力接点
が上記電力分配器の入力端に接続され、他の出力接点が
上記複数のサーキュレータの第2の入力端のいずれかに
接続された切替器と、上記切替器の上記入力接点を、上
記人工衛星が不安定な姿勢の場合には、上記第1の出力
接点と接続させ、上記人工衛星が安定した姿勢の場合に
は、高い利得を有するアンテナに対応したサーキュレー
タの第2の入力端に接続された出力接点と接続させる制
御装置とを備えてなることを特徴としている。
のアンテナ切替装置は、人工衛星に搭載された複数のア
ンテナに対応して設けられ、対応するアンテナによって
受信された信号を受信側に供給すると共に、送信すべく
供給された信号を対応するアンテナに給電する複数の送
・受分波器と、供給された信号を所定の電力分配比で所
定数に分配する電力分配器と、上記複数の送・受分波器
に対応して設けられ、出力端が対応する送・受分波器の
入力端に接続され、第1の入力端が上記電力分配器のい
ずれかの出力端に接続された複数のサーキュレータと、
入力接点が送信機の出力端に接続され、第1の出力接点
が上記電力分配器の入力端に接続され、他の出力接点が
上記複数のサーキュレータの第2の入力端のいずれかに
接続された切替器と、上記切替器の上記入力接点を、上
記人工衛星が不安定な姿勢の場合には、上記第1の出力
接点と接続させ、上記人工衛星が安定した姿勢の場合に
は、高い利得を有するアンテナに対応したサーキュレー
タの第2の入力端に接続された出力接点と接続させる制
御装置とを備えてなることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の態様について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。図1はこの発明の一実施例である人工
衛星のアンテナ切替装置の電気的構成を示すブロック図
であり、この図において、図7の各部に対応する部分に
は同一の符号を付け、その説明を省略する。この図に示
す人工衛星のアンテナ切替装置においては、電力分配器
6と送・受分波器2aとの間にサーキュレータ12a
が、電力分配器6と送・受分波器2bとの間にサーキュ
レータ12bが新たに設けられている。電力分配器6
は、その第1の出力端とサーキュレータ12aの第1の
入力端と接続され、その第2の出力端とサーキュレータ
12bの第1の入力端と接続されている。
の実施の態様について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。図1はこの発明の一実施例である人工
衛星のアンテナ切替装置の電気的構成を示すブロック図
であり、この図において、図7の各部に対応する部分に
は同一の符号を付け、その説明を省略する。この図に示
す人工衛星のアンテナ切替装置においては、電力分配器
6と送・受分波器2aとの間にサーキュレータ12a
が、電力分配器6と送・受分波器2bとの間にサーキュ
レータ12bが新たに設けられている。電力分配器6
は、その第1の出力端とサーキュレータ12aの第1の
入力端と接続され、その第2の出力端とサーキュレータ
12bの第1の入力端と接続されている。
【0010】また、送信機5と電力分配器6との間に切
替器11が新たに設けられている。切替器11は、その
入力接点Tdが送信機5の出力端と接続され、その出力
接点Taがサーキュレータ12aの第2の入力端に接続
され、その出力接点Tbが電力分配器6の入力端に接続
され、その出力接点Tcがサーキュレータ12bの第2
の入力端に接続されている。送・受分波器2a,2b
は、サーキュレータやダイプレクサ等の低損失のものを
用いる。
替器11が新たに設けられている。切替器11は、その
入力接点Tdが送信機5の出力端と接続され、その出力
接点Taがサーキュレータ12aの第2の入力端に接続
され、その出力接点Tbが電力分配器6の入力端に接続
され、その出力接点Tcがサーキュレータ12bの第2
の入力端に接続されている。送・受分波器2a,2b
は、サーキュレータやダイプレクサ等の低損失のものを
用いる。
【0011】次に、上記構成の人工衛星のアンテナ切替
装置を用いてテレメトリ信号を送信する場合の動作につ
いて、図2に示すフローチャート及び図3〜図5に示す
ブロック図を参照して説明する。まず、図示せぬ制御装
置は、図2のステップS1へ進み、人工衛星の姿勢が安
定しているか否かを判断する。この判断は、例えば、人
工衛星の回転速度を検出するセンサ(図示略)の出力信
号に基づいて行う。ステップS1の判断結果が「NO」
の場合、すなわち、現在、人工衛星が地上より打ち上げ
られてから宇宙空間で太陽電池パドルを展開する前の状
態にあり、上記センサの出力信号から人工衛星が所定の
スピンレートで回転していると判断した場合には、ステ
ップS2へ進む。
装置を用いてテレメトリ信号を送信する場合の動作につ
いて、図2に示すフローチャート及び図3〜図5に示す
ブロック図を参照して説明する。まず、図示せぬ制御装
置は、図2のステップS1へ進み、人工衛星の姿勢が安
定しているか否かを判断する。この判断は、例えば、人
工衛星の回転速度を検出するセンサ(図示略)の出力信
号に基づいて行う。ステップS1の判断結果が「NO」
の場合、すなわち、現在、人工衛星が地上より打ち上げ
られてから宇宙空間で太陽電池パドルを展開する前の状
態にあり、上記センサの出力信号から人工衛星が所定の
スピンレートで回転していると判断した場合には、ステ
ップS2へ進む。
【0012】ステップS2では、図3に示すように、切
替器11の入力接点Tdを出力接点Tcへ接続する。こ
れにより、送信機5から出力されたテレメトリ信号は、
切替器11の入力接点Td及び出力接点Tcを介して電
力分配器6へ入力されるので、電力分配器6によって所
定の電力分配比で分配される。従って、電力分配器6の
第1の出力端から出力されたテレメトリ信号は、サーキ
ュレータ12a及び送・受分波器2aを介してアンテナ
1aに給電される。一方、電力分配器6の第2の出力端
から出力されたテレメトリ信号は、サーキュレータ12
b及び送・受分波器2bを介してアンテナ1bに給電さ
れる。これにより、全方向に対し均等のアンテナパター
ンが得られる。
替器11の入力接点Tdを出力接点Tcへ接続する。こ
れにより、送信機5から出力されたテレメトリ信号は、
切替器11の入力接点Td及び出力接点Tcを介して電
力分配器6へ入力されるので、電力分配器6によって所
定の電力分配比で分配される。従って、電力分配器6の
第1の出力端から出力されたテレメトリ信号は、サーキ
ュレータ12a及び送・受分波器2aを介してアンテナ
1aに給電される。一方、電力分配器6の第2の出力端
から出力されたテレメトリ信号は、サーキュレータ12
b及び送・受分波器2bを介してアンテナ1bに給電さ
れる。これにより、全方向に対し均等のアンテナパター
ンが得られる。
【0013】一方、ステップS1の判断結果が「YE
S」の場合、すなわち、現在、人工衛星の太陽電池パド
ルが展開されており、上記センサの出力信号から人工衛
星の姿勢が安定していると判断した場合には、ステップ
S3へ進む。ステップS3では、アンテナ1aの利得A
1aがアンテナ1bの利得A1bより高いか否かを判断す
る。この判断結果が「YES」の場合には、ステップS
4へ進む。ステップS4では、図4に示すように、切替
器11の入力接点Tdを出力接点Taへ接続する。これ
により、送信機5から出力されたテレメトリ信号は、切
替器11の出力接点Td及び入力接点Taを介して出力
されるので、サーキュレータ12a及び送・受分波器2
aを介してアンテナ1aに給電される。
S」の場合、すなわち、現在、人工衛星の太陽電池パド
ルが展開されており、上記センサの出力信号から人工衛
星の姿勢が安定していると判断した場合には、ステップ
S3へ進む。ステップS3では、アンテナ1aの利得A
1aがアンテナ1bの利得A1bより高いか否かを判断す
る。この判断結果が「YES」の場合には、ステップS
4へ進む。ステップS4では、図4に示すように、切替
器11の入力接点Tdを出力接点Taへ接続する。これ
により、送信機5から出力されたテレメトリ信号は、切
替器11の出力接点Td及び入力接点Taを介して出力
されるので、サーキュレータ12a及び送・受分波器2
aを介してアンテナ1aに給電される。
【0014】一方、ステップS3の判断結果が「NO」
の場合、すなわち、アンテナ1bの利得A1bがアンテナ
1aの利得A1a以下の場合には、ステップS5へ進む。
ステップS5では、図5に示すように、切替器11の入
力接点Tdを出力接点Tbへ接続する。これにより、送
信機5から出力されたテレメトリ信号は、切替器11の
入力接点Td及び出力接点Tbを介して出力されるの
で、サーキュレータ12b及び送・受分波器2bを介し
てアンテナ1bに給電される。
の場合、すなわち、アンテナ1bの利得A1bがアンテナ
1aの利得A1a以下の場合には、ステップS5へ進む。
ステップS5では、図5に示すように、切替器11の入
力接点Tdを出力接点Tbへ接続する。これにより、送
信機5から出力されたテレメトリ信号は、切替器11の
入力接点Td及び出力接点Tbを介して出力されるの
で、サーキュレータ12b及び送・受分波器2bを介し
てアンテナ1bに給電される。
【0015】また、地上から送信されたコマンド信号を
受信する場合には、アンテナ1aによって受信されたコ
マンド信号は、送・受分波器2aを介して受信機4aに
供給され、アンテナ1bによって受信されたコマンド信
号は、送・受分波器2bを介して受信機4bに供給され
る。
受信する場合には、アンテナ1aによって受信されたコ
マンド信号は、送・受分波器2aを介して受信機4aに
供給され、アンテナ1bによって受信されたコマンド信
号は、送・受分波器2bを介して受信機4bに供給され
る。
【0016】このように、この例の構成によれば、人工
衛星の姿勢が安定している場合には、送信信号が電力分
配器6を介さず直接選択されたアンテナ1a、あるいは
1bに給電され、人工衛星の姿勢が不安定の場合には、
送信信号が電力分配器6を介してアンテナ1a及び1b
に同時に給電されるので、いずれの場合にも、損失の少
ない給電経路を選択することができる。また、人工衛星
の姿勢不安定時に切替器11を頻繁に切り替える必要が
ない。また、上記構成によれば、アンテナ1a,1b端
における送信信号の合成にサーキュレータを用いている
ため、切替器の個数を減らすことができると共に、損失
が少なく、トータルシステムとしての信頼度をあげるこ
とができる。
衛星の姿勢が安定している場合には、送信信号が電力分
配器6を介さず直接選択されたアンテナ1a、あるいは
1bに給電され、人工衛星の姿勢が不安定の場合には、
送信信号が電力分配器6を介してアンテナ1a及び1b
に同時に給電されるので、いずれの場合にも、損失の少
ない給電経路を選択することができる。また、人工衛星
の姿勢不安定時に切替器11を頻繁に切り替える必要が
ない。また、上記構成によれば、アンテナ1a,1b端
における送信信号の合成にサーキュレータを用いている
ため、切替器の個数を減らすことができると共に、損失
が少なく、トータルシステムとしての信頼度をあげるこ
とができる。
【0017】以上、この発明の実施例を図面を参照して
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られる
ものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述
の実施例においては、説明を簡単にするために、人工衛
星に2本のアンテナ1a,1bが搭載された例を示した
が、これに限定されず、この発明は、さらに多くのアン
テナが搭載された人工衛星にも適用できることはいうま
でもない。この場合、電力分配器は、全てのアンテナの
本数分均等に分配するのではなく、それらのうちの何本
かのアンテナの本数分分配してもよいし、全てのアンテ
ナの本数分分配するにしても、分配比をアンテナによっ
て変えてもよい。
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られる
ものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述
の実施例においては、説明を簡単にするために、人工衛
星に2本のアンテナ1a,1bが搭載された例を示した
が、これに限定されず、この発明は、さらに多くのアン
テナが搭載された人工衛星にも適用できることはいうま
でもない。この場合、電力分配器は、全てのアンテナの
本数分均等に分配するのではなく、それらのうちの何本
かのアンテナの本数分分配してもよいし、全てのアンテ
ナの本数分分配するにしても、分配比をアンテナによっ
て変えてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の人工衛
星のアンテナ切替装置によれば、送信信号を、人工衛星
が不安定な姿勢の場合には、電力分配器を用いて所定の
電力分配比で複数のアンテナに供給し、人工衛星が安定
した姿勢の場合には、高い利得を有するアンテナに供給
するように切替器で切り替えるべく構成したので、人工
衛星がどのような姿勢の場合でも、低損失で送受信でき
るという効果がある。
星のアンテナ切替装置によれば、送信信号を、人工衛星
が不安定な姿勢の場合には、電力分配器を用いて所定の
電力分配比で複数のアンテナに供給し、人工衛星が安定
した姿勢の場合には、高い利得を有するアンテナに供給
するように切替器で切り替えるべく構成したので、人工
衛星がどのような姿勢の場合でも、低損失で送受信でき
るという効果がある。
【図1】この発明の一実施例である人工衛星のアンテナ
切替装置の電気的構成を示すブロック図である。
切替装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】同人工衛星のアンテナ切替装置の動作を表すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図3】同人工衛星のアンテナ切替装置の動作を説明す
るためのブロック図である。
るためのブロック図である。
【図4】同人工衛星のアンテナ切替装置の動作を説明す
るためのブロック図である。
るためのブロック図である。
【図5】同人工衛星のアンテナ切替装置の動作を説明す
るためのブロック図である。
るためのブロック図である。
【図6】従来における人工衛星のアンテナ切替装置の第
1の構成例を示すブロック図である。
1の構成例を示すブロック図である。
【図7】従来における人工衛星のアンテナ切替装置の第
2の構成例を示すブロック図である。
2の構成例を示すブロック図である。
【図8】従来における人工衛星のアンテナ切替装置の第
3の構成例を示すブロック図である。
3の構成例を示すブロック図である。
1a,1b アンテナ 2a,2b 送・受分波器 4a,4b 受信機 5 送信機 6 電力分配器 11 切替器 12a,12b サーキュレータ
Claims (2)
- 【請求項1】 供給された信号を所定の電力分配比で所
定数に分配して出力する電力分配器と、 人工衛星に搭載された複数のアンテナに対応して設けら
れ、出力端が対応するアンテナに接続され、第1の入力
端が前記電力分配器のいずれかの出力端に接続された複
数のサーキュレータと、 送信信号を、前記人工衛星が不安定な姿勢の場合には、
前記電力分配器に供給し、前記人工衛星が安定した姿勢
の場合には、高い利得を有するアンテナに接続されたサ
ーキュレータの第2の入力端に供給する切替器とを備え
てなることを特徴とする人工衛星のアンテナ切替装置。 - 【請求項2】 人工衛星に搭載された複数のアンテナに
対応して設けられ、対応するアンテナによって受信され
た信号を受信側に供給すると共に、送信すべく供給され
た信号を対応するアンテナに給電する複数の送・受分波
器と、 供給された信号を所定の電力分配比で所定数に分配する
電力分配器と、 前記複数の送・受分波器に対応して設けられ、出力端が
対応する送・受分波器の入力端に接続され、第1の入力
端が前記電力分配器のいずれかの出力端に接続された複
数のサーキュレータと、 入力接点が送信機の出力端に接続され、第1の出力接点
が前記電力分配器の入力端に接続され、他の出力接点が
前記複数のサーキュレータの第2の入力端のいずれかに
接続された切替器と、 前記切替器の前記入力接点を、前記人工衛星が不安定な
姿勢の場合には、前記第1の出力接点と接続させ、前記
人工衛星が安定した姿勢の場合には、高い利得を有する
アンテナに対応したサーキュレータの第2の入力端に接
続された出力接点と接続させる制御装置とを備えてなる
ことを特徴とする人工衛星のアンテナ切替装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9145453A JPH10336070A (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 人工衛星のアンテナ切替装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9145453A JPH10336070A (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 人工衛星のアンテナ切替装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10336070A true JPH10336070A (ja) | 1998-12-18 |
Family
ID=15385587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9145453A Pending JPH10336070A (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 人工衛星のアンテナ切替装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10336070A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101310649B1 (ko) * | 2011-12-16 | 2013-10-14 | 한국항공우주연구원 | 위성 rf 송수신 신호 분배 장치 |
CN105959057A (zh) * | 2016-04-22 | 2016-09-21 | 上海微小卫星工程中心 | 高增益卫星对地通信覆盖系统及方法 |
CN108123734A (zh) * | 2018-01-31 | 2018-06-05 | 桂林电子科技大学 | 一种基于方向回溯阵列的姿态不稳定小卫星通信装置 |
-
1997
- 1997-06-03 JP JP9145453A patent/JPH10336070A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101310649B1 (ko) * | 2011-12-16 | 2013-10-14 | 한국항공우주연구원 | 위성 rf 송수신 신호 분배 장치 |
CN105959057A (zh) * | 2016-04-22 | 2016-09-21 | 上海微小卫星工程中心 | 高增益卫星对地通信覆盖系统及方法 |
CN105959057B (zh) * | 2016-04-22 | 2019-03-12 | 上海微小卫星工程中心 | 高增益卫星对地通信覆盖系统及方法 |
CN108123734A (zh) * | 2018-01-31 | 2018-06-05 | 桂林电子科技大学 | 一种基于方向回溯阵列的姿态不稳定小卫星通信装置 |
CN108123734B (zh) * | 2018-01-31 | 2024-05-31 | 桂林电子科技大学 | 一种基于方向回溯阵列的姿态不稳定小卫星通信装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3333978B1 (en) | Antenna device and fading elimination method | |
CN105449362B (zh) | 一种双星双波束s频段卫星通信相控阵天线 | |
US9078140B2 (en) | Method and system of beacon transmission and reception using directional antennas | |
CN100566205C (zh) | 无线通信系统及用于其的发射器和接收器、无线通信方法 | |
WO2002049238A1 (fr) | Appareil radio portatif presentant une fonction de commutation d'antennes | |
US20020070897A1 (en) | Phased array antenna having reduced beam settling time and related methods | |
JPH10336070A (ja) | 人工衛星のアンテナ切替装置 | |
KR101310649B1 (ko) | 위성 rf 송수신 신호 분배 장치 | |
CN216774771U (zh) | 一种星载通信系统 | |
US7050019B1 (en) | Concentric phased arrays symmetrically oriented on the spacecraft bus for yaw-independent navigation | |
US11641067B1 (en) | Passive antenna elements used to fill gaps in a paneltzed phased array antenna | |
JP2018074456A (ja) | アンテナ装置および人工衛星 | |
KR100392253B1 (ko) | 다중위성신호 이동 수신용 능동안테나 시스템 및 추적제어방법 | |
JP3288174B2 (ja) | 直線偏波面を制御することが可能なアレーアンテナおよびそれを備える衛星通信地球局 | |
KR19990039250A (ko) | 선택적 다중 편파 송수신 안테나 | |
CA1327075C (en) | Method of feeding electromagnetic power from an antenna element | |
JP3600745B2 (ja) | デュアルモード式携帯無線通信装置及びアンテナ切替え方法 | |
JPH0514899A (ja) | Csコンバータ | |
JPS6359233A (ja) | 衛星放送受信装置 | |
JPH08148923A (ja) | 偏波面の検出方法および衛星通信における偏波制御方法 | |
JPH09264942A (ja) | 衛星搭載用追尾系センサの校正装置 | |
US7663548B2 (en) | Switched combiner GPS receiver system | |
JP2001211027A (ja) | アンテナ合成分配装置 | |
JP2965067B2 (ja) | 通信衛星及び多元接続衛星通信方式 | |
JPH08204429A (ja) | アンテナ装置 |