JPH10335818A - 配線板の製造方法 - Google Patents

配線板の製造方法

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JPH10335818A
JPH10335818A JP13896197A JP13896197A JPH10335818A JP H10335818 A JPH10335818 A JP H10335818A JP 13896197 A JP13896197 A JP 13896197A JP 13896197 A JP13896197 A JP 13896197A JP H10335818 A JPH10335818 A JP H10335818A
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JP
Japan
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liquid
resin composition
curable resin
substrate
opening
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Application number
JP13896197A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Takagi
光司 高木
Shinichi Iketani
晋一 池谷
Shoichi Fujimori
正一 藤森
Isao Hirata
勲夫 平田
Hiroaki Fujiwara
弘明 藤原
Kiyoaki Ihara
清暁 井原
Shuji Maeda
修二 前田
Satoru Ogawa
悟 小川
Yoshihiro Nakagawa
義廣 中川
Masayuki Ishihara
政行 石原
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口部12を表面に備えた基板10の表面
に、硬化性樹脂組成物16を塗布して、基板10の表面
に樹脂層17を形成すると共に、開口部12に硬化性樹
脂組成物16を挿入し、次いでその硬化性樹脂組成物1
6を硬化させて製造する配線板の製造方法であって、開
口部12の部分が硬化性樹脂組成物16で埋まり易い、
配線板の製造方法を提供する。 【解決手段】 開口部12に硬化性樹脂組成物16を挿
入する方法が、塗布しようとする硬化性樹脂組成物16
を溶解可能な液体25を、開口部12に供給した後、そ
の供給した液体25が開口部12内に存在する状態で、
基板10の表面に硬化性樹脂組成物16を塗布して、開
口部12に硬化性樹脂組成物16を挿入する方法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気・電子機器等
に使用される配線板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、多層の配線板は、例えば以下
の方法で製造されている。材料として、表面に銅箔の層
を有する銅張り積層板と、ガラスクロス等の基材にエポ
キシ樹脂組成物等の硬化性樹脂組成物を含浸した後、加
熱乾燥してBステージ化(半硬化)させたプリプレグ
と、外層用の銅箔とを用いる。そして、銅張り積層板の
表面の銅箔をエッチングして内層用の導体回路を形成し
た後、その導体回路の表面に、プリプレグを所要枚数積
層すると共に、外層用の銅箔をそのプリプレグの外側に
積層する。次いで、加熱・加圧して成形を行うことによ
り一体化して、内層用の導体回路と外層の銅箔の間に、
基材及び樹脂組成物よりなる絶縁層を形成した多層の積
層板を製造する。次いで、この多層の積層板に貫通する
穴、又は貫通しない穴をあけた後、この穴の壁面にメッ
キ皮膜を形成して内層用の導体回路と外層の銅箔を導通
し、次いで外層の銅箔等をエッチングして外層用の導体
回路を形成することにより多層の配線板は製造されてい
る。
【0003】近年の配線板の高密度化や、生産性向上の
要求に伴い、例えば特開平2−260491号に記載さ
れたような、内層用の導体回路と外層の導体回路の間
に、基材を用いない樹脂組成物単独の絶縁層を形成し
た、一般にビルドアップ基板と呼ばれる配線板が検討さ
れている。このビルドアップ基板は、内層用の導体回路
の表面に樹脂組成物を塗布することにより、樹脂組成物
単独の絶縁層を形成した後、その絶縁層の表面に導体回
路を形成して製造する配線板であり、露光・現像という
フォトプロセスまたはレーザーで穴あけが可能なため、
穴あけの生産性が高いという特徴や、壁面にメッキ皮膜
を有する穴を形成した表層部分にも、絶縁層を介して導
体回路や貫通しない穴等を形成することが可能なため、
配線板の高密度化が容易であるという特徴があり、増加
しつつある。
【0004】このビルドアップ基板と呼ばれる配線板の
製造方法としては、例えば図6(a)に示すような、表
面に第一の導体回路31を有する有機系の基板30を用
いる。そして、図6(b)に示すように、基板30の第
一の導体回路31を有する面に硬化性樹脂組成物を塗布
して、基板30の表面に第一の樹脂層36を形成した
後、その硬化性樹脂組成物を硬化させる。次いで、第一
の樹脂層36にレーザーを照射して、図6(c)に示す
ように、第一の導体回路31が底面に露出する穴38a
を形成する。
【0005】次いで、無電解メッキ及び電気メッキを行
って、図6(d)に示すように、第一の樹脂層36表面
の導体回路を形成しようとする部分や、穴38aの壁面
及び底面にメッキ皮膜を形成して、第二の導体回路32
を形成すると共に、その第二の導体回路32と第一の導
体回路31とを接続する。
【0006】次いで、図6(e)に示すように、第二の
導体回路32を形成した面に硬化性樹脂組成物を塗布し
て、第二の樹脂層37を形成すると共に、上記壁面にメ
ッキ皮膜を形成した穴38aの、メッキ皮膜の内側に形
成された開口部39に硬化性樹脂組成物を挿入して開口
部39を埋め、次いで、その硬化性樹脂組成物を硬化さ
せる。
【0007】次いで、図6(f)に示すように、第二の
樹脂層37にレーザーを照射して、第二の導体回路32
が底面に露出する穴38bを形成する。次いで、無電解
メッキ及び電気メッキを行って、図6(g)に示すよう
に、第二の樹脂層37表面の導体回路を形成しようとす
る部分や、穴38bの壁面及び底面にメッキ皮膜を形成
して、第三の導体回路33を形成すると共に、その第三
の導体回路33と第二の導体回路32とを接続して配線
板を製造する。
【0008】しかし、この方法で製造した配線板は、上
記開口部39の部分が硬化性樹脂組成物で十分に埋まら
ず、その部分に気泡が残留し、耐熱性の評価において、
膨れや剥がれが発生する場合があるという問題があっ
た。そのため、無電解メッキ及び電気メッキの厚みを厚
くすることによりメッキ金属で穴38a全体を埋めた
後、樹脂層(37)を形成して耐熱性を向上させること
が検討されている。しかしこの方法の場合、メッキの時
間が長くなり、生産性が低いという問題や、導体回路
(32)の厚みを所定の厚みに制御しにくいという問題
があった。
【0009】そのため、上記開口部39の部分が硬化性
樹脂組成物で埋まりやすい、配線板の製造方法が求めら
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を改善するために成されたもので、その目的とするとこ
ろは、底面を有する開口部を表面に備えた基板の表面
に、硬化性樹脂組成物を塗布して、基板の表面に樹脂層
を形成すると共に、上記開口部に硬化性樹脂組成物を挿
入し、次いでその硬化性樹脂組成物を硬化させた後、硬
化した樹脂層の表面に導体回路を形成して製造する配線
板の製造方法であって、上記開口部の部分が硬化性樹脂
組成物で埋まりやすい、配線板の製造方法を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
配線板の製造方法は、底面を有する開口部を表面に備え
た基板の表面に、硬化性樹脂組成物を塗布して、基板の
表面に樹脂層を形成すると共に、上記開口部に硬化性樹
脂組成物を挿入し、次いでその硬化性樹脂組成物を硬化
させた後、硬化した樹脂層の表面に導体回路を形成して
製造する配線板の製造方法において、硬化性樹脂組成物
を塗布して、上記開口部に硬化性樹脂組成物を挿入する
方法が、塗布しようとする硬化性樹脂組成物を溶解可能
な液体を、上記開口部に供給した後、その供給した液体
が開口部内に存在する状態で、基板の表面に硬化性樹脂
組成物を塗布して、開口部に硬化性樹脂組成物を挿入す
る方法であることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項2に係る配線板の製造方法
は、請求項1記載の配線板の製造方法において、塗布し
ようとする硬化性樹脂組成物を溶解可能な液体を、上記
開口部に供給する方法が、一方の面に、塗布しようとす
る硬化性樹脂組成物を溶解可能な液体を、離脱可能に含
有する液含有層を有すると共に、他方の面に、その液体
に難溶の難溶層を有するシート状の複層体を、液含有層
が、基板の開口部を備えた面と接するように重ねた後、
難溶層を加圧して、液含有層に含有する液体を開口部に
供給する方法であることを特徴とする。
【0013】本発明の請求項3に係る配線板の製造方法
は、請求項2記載の配線板の製造方法において、液含有
層が、上記液体を含有する不織紙又は上記液体を含有す
る多孔質膜であることを特徴とする。
【0014】本発明の請求項4に係る配線板の製造方法
は、請求項2又は請求項3記載の配線板の製造方法にお
いて、液含有層に含有する液体に、塗布しようとする硬
化性樹脂組成物に含有する溶剤と同じ溶剤を含有するこ
とを特徴とする。
【0015】本発明の請求項5に係る配線板の製造方法
は、請求項2から請求項4のいずれかに記載の配線板の
製造方法において、液含有層に含有する液体に、塗布し
ようとする硬化性樹脂組成物と同じ硬化性樹脂組成物を
も含有することを特徴とする。
【0016】本発明の請求項6に係る配線板の製造方法
は、請求項2から請求項5のいずれかに記載の配線板の
製造方法において、難溶層を加圧する方法が、難溶層を
振動させながら加圧する方法であることを特徴とする。
【0017】本発明の請求項7に係る配線板の製造方法
は、請求項2から請求項5のいずれかに記載の配線板の
製造方法において、難溶層を加圧する方法が、難溶層の
表面に接触して難溶層を加圧する加圧体が難溶層の面方
向に移動しながら、難溶層を順次加圧する方法であるこ
とを特徴とする。
【0018】本発明の請求項8に係る配線板の製造方法
は、請求項1記載の配線板の製造方法において、塗布し
ようとする硬化性樹脂組成物を溶解可能な液体を、上記
開口部に供給する方法が、塗布しようとする硬化性樹脂
組成物を溶解可能な液体に基板を浸漬した後、その浸漬
した状態で、その液体及び基板を減圧状態に保持し、次
いで、その液体から基板を引き出す方法であることを特
徴とする。
【0019】本発明の請求項9に係る配線板の製造方法
は、請求項8記載の配線板の製造方法において、液体及
び基板を減圧状態に保持する減圧度が、10〜100m
mHgであることを特徴とする。
【0020】本発明の請求項10に係る配線板の製造方
法は、請求項8又は請求項9記載の配線板の製造方法に
おいて、液体に浸漬する基板が、その液体の温度を越
え、かつ、その液体の沸点未満の温度の基板であること
を特徴とする。
【0021】本発明によると、開口部に、塗布しようと
する硬化性樹脂組成物を溶解可能な液体を供給した後、
その供給した液体が開口部内に存在する状態で、基板の
表面に硬化性樹脂組成物を塗布するため、開口部内に存
在する液体がその近くの硬化性樹脂組成物を溶解して硬
化性樹脂組成物が低粘度化し、開口部の底部まで硬化性
樹脂組成物が供給されやすくなって、開口部の部分が硬
化性樹脂組成物で埋まりやすくなると考えられる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に係る配線板の製造方法を
図面に基づいて説明する。図1及び図2は本発明に係る
配線板の製造方法の第一の実施の形態の、工程の一部を
示す図であり、図3は本発明に係る配線板の製造方法の
第一の実施の形態の、変形例の工程の一部を示す図であ
る。図4及び図5は本発明に係る配線板の製造方法の第
二の実施の形態の、工程の一部を示す図である。
【0023】[本発明に係る配線板の製造方法の第一の
実施の形態]本発明に係る配線板の製造方法は、底面を
有する開口部を表面に備えた基板の表面に、硬化性樹脂
組成物を塗布して、基板の表面に樹脂層を形成すると共
に、上記開口部に硬化性樹脂組成物を挿入し、次いでそ
の硬化性樹脂組成物を硬化させた後、硬化した樹脂層の
表面に導体回路を形成して製造する配線板の製造方法で
ある。
【0024】そして、その製造に当たっては、例えば、
図1(a)に示すような、底面を有する開口部12を表
面に備えると共に、導体回路14を表面に備えた有機系
の基板10を用いる。なお、この開口部12の底面や壁
面には、導体が形成されていても良く、絶縁層が露出し
ていても良い。また、基板10は、表面に導体回路14
を備えているものに限定するものではなく、導体回路1
4は無くても良い。
【0025】本発明に用いる基板10としては、底面を
有する開口部12を表面に備えた板であれば特に限定す
るものではなく、例えば、エポキシ樹脂系、フェノール
樹脂系、ポリイミド樹脂系、不飽和ポリエステル樹脂
系、ポリフェニレンエーテル樹脂系等の熱硬化性樹脂
や、これらの熱硬化性樹脂に無機充填材等を配合したも
のを硬化した板や、ガラス等の無機質繊維やポリエステ
ル、ポリアミド、木綿等の有機質繊維のクロス、ペーパ
ー等の基材を、上記熱硬化性樹脂等で接着した板等を用
いて、底面を有する開口部12を表面に形成したものが
挙げられる。
【0026】この底面を有する開口部12を製造する方
法としては、例えば、紫外線硬化型の硬化性樹脂組成物
を平板の表面に塗布した後、穴を形成しようとする部分
をマスクして紫外線を照射することにより、穴を形成し
ようとする部分以外の硬化性樹脂組成物の硬化を進め、
次いで、未硬化部分を現像・除去して形成する方法や、
レーザーを照射して内層の導体との間に穴をあける方法
や、ドリルの切り込み深さを制御して穴をあける方法等
により、基板10を貫通しない穴をあけ、次いで必要に
応じて、その穴の底面や壁面にメッキ皮膜を形成して製
造する。なお、底面は、平面形状でも良く、曲面形状等
でも良い。
【0027】また、基板10表面の導体回路14を製造
する方法としては、表面に銅箔等の金属箔を有する基板
10を用いて、金属箔をエッチングして形成したもの
や、上記貫通しない穴の底面や壁面にメッキ皮膜を形成
するときに、基板10の表面にもメッキ皮膜を形成し、
そのメッキ皮膜を導体回路14としたもの等が挙げられ
る。
【0028】次いで、図1(b)に示すように、一方の
面に、液体を離脱可能に含有する液含有層21を有する
と共に、他方の面に、その液体に難溶の難溶層22を有
するシート状の複層体20を、その複層体20の液含有
層21が、基板10の開口部12を備えた面と接するよ
うに重ねる。
【0029】なお、液含有層21に含有する液体は、以
後の工程で基板10表面に塗布しようとする硬化性樹脂
組成物(16)を溶解して、その硬化性樹脂組成物と相
溶しあう液体である。なお、この溶解及び相溶とは、混
合して放置した場合、均一に溶解し、時間とともに層分
離をしない状態を表す。なお、この液体としては、塗布
しようとする硬化性樹脂組成物の種類に応じて適宜選択
すれば良いが、例えば、エチレングリコールモノエチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセ
テート、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、
N,N−ジメチルホルムアミド、メチルエチルケトン等
の単独液や混合液が挙げられる。
【0030】なお、塗布しようとする硬化性樹脂組成物
に溶剤を含有している場合、液含有層21に、塗布しよ
うとする硬化性樹脂組成物に含有する溶剤と同じ溶剤を
含有していると、硬化性樹脂組成物との相溶性が特に優
れるため、以後の工程で開口部12の部分が硬化性樹脂
組成物で特に埋まりやすく好ましい。
【0031】また、この液体に、塗布しようとする硬化
性樹脂組成物と同じ硬化性樹脂組成物、又はその一部の
樹脂成分をも含有している場合も、開口部12の部分が
硬化性樹脂組成物で特に埋まりやすく好ましい。なお、
この場合、液体100重量部中に、硬化性樹脂組成物又
はその一部の樹脂成分を5〜20重量部含有すると、特
に開口部12が埋まりやすく好ましい。20重量部を越
える場合、液体の粘度が高くなるため、開口部12に液
体が供給され難くなって、開口部12が埋まり難くなる
場合がある。
【0032】なお、液含有層21の上記液体を保持する
部分は、その内部に液体を含有することができる部分を
有し、その液体に難溶のものであり、かつ、加圧したと
きに、その液体を離脱可能な程度の柔軟性を有するもの
である。具体的には例えば、セルロース繊維、ポリエチ
レン繊維、ポリプロピレン繊維等の有機繊維を、必要に
応じてバインダーと共に抄造し、必要に応じて温度及び
圧力をかけて紙状に形成した不織紙や、同様の繊維を織
成して布状に形成した織布や、多孔質膜等が挙げられ
る。なお、不織紙や多孔質膜の場合、液体をぼぼ均一に
含みやすく好ましい。
【0033】また、複層体20を構成する難溶層22
は、液含有層21に含有する液体に難溶のシート状のも
のであり、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムや、ポリプロピレンフィルム等のプラスチックフィル
ムや、金属箔等が挙げられる。なお、プラスチックフィ
ルムの場合、柔軟性が高いため、次工程で難溶層22を
加圧するとき、基板10表面の凹凸を吸収してほぼ均一
に加圧でき好ましい。
【0034】次いで、図1(c)に示すように、難溶層
22全体を基板10の方向に加圧し、液含有層21を圧
縮して、液含有層21に含有する液体25を開口部12
に供給する。
【0035】この難溶層22を加圧して、液含有層21
に含有する液体25を開口部12に供給する方法として
は、難溶層22全体を基板10の方向に加圧する方法に
限定するものではなく、基板10の一方の面全体を複層
体20で覆った後、難溶層22を、上下左右前後方向等
に振動させながら基板10の方向に加圧する方法や、図
3(a)に示すように、基板10の一方の面全体に複層
体20を重ねた後、難溶層22の表面に接触して難溶層
22を基板10の方向に加圧する加圧体28を、難溶層
22の面方向に移動させながら、難溶層22を順次加圧
する方法や、図3(b)に示すように、基板10の一方
の面全体に複層体20を重ねた後、難溶層22の表面に
接触して難溶層22を加圧するロール状加圧体28を、
難溶層22の表面で回転させて、難溶層22を順次加圧
する方法等が挙げられる。
【0036】なお、難溶層22を振動させながら加圧す
る方法の場合、その振動により、開口部12全体に液体
25が供給されやすく、開口部12の部分が硬化性樹脂
組成物で特に埋まりやすく好ましい。また、加圧体28
が、難溶層22の面方向に移動しながら、難溶層22を
順次加圧する方法の場合も、順次加圧するとき開口部1
2から空気が抜けやすいため、開口部12全体に液体2
5が供給されやすく、開口部12の部分が硬化性樹脂組
成物で特に埋まりやすく好ましい。なお、加圧体28が
難溶層22の面方向に移動しながら、難溶層22を順次
加圧する方法の場合、加圧体28が難溶層22の表面を
移動する軌跡が、回転運動と直線運動を組み合わせたよ
うな形状となるように移動すると、開口部12の部分が
特に埋まりやすく好ましい。
【0037】なお、難溶層22を加圧する方法は、複層
体20を基板10の一方の面全体に重ねた後、難溶層2
2を加圧する方法に限定するものではなく、基板10の
一部に複層体20を重ねた後、難溶層22を加圧して、
重ねた部分の開口部12に液体25を供給し、次いで、
複層体20の位置をずらしてから、難溶層22を再度加
圧する方法のように、複数回に分けて開口部12に液体
25を供給しても良い。
【0038】次いで、複層体20を基板10から分離し
た後、開口部12に供給した液体25が開口部12内に
存在する状態で、図1(d)に示すように、基板10の
表面に硬化性樹脂組成物16を塗布して、基板10の表
面に樹脂層17を形成すると共に、開口部12に硬化性
樹脂組成物16を挿入する。すると、開口部12内に存
在する液体(25)がその近くの硬化性樹脂組成物16
を溶解して硬化性樹脂組成物16が低粘度化し、開口部
12の底部まで硬化性樹脂組成物16が供給されやすく
なって、開口部12の部分が硬化性樹脂組成物16で埋
まりやすくなる。また、複層体20を用いているため、
液体25を開口部12に安定して供給しやすく、特に開
口部12の部分が硬化性樹脂組成物16で埋まりやすく
なる。なお塗布するとき、開口部12の壁面や底面全体
に渡る程度に液体25が存在していると、硬化性樹脂組
成物16で特に埋まりやすく好ましい。
【0039】この硬化性樹脂組成物16には、エポキシ
樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等の熱や紫外線
等により硬化する硬化性樹脂を必須として含有し、必要
に応じてその硬化性樹脂の硬化剤、硬化促進剤や、粒
体、溶剤等を含有することができる。また、この硬化性
樹脂組成物16を塗布する方法としては、カーテンコー
ター法、ロールコーター法、スクリーン印刷法等が挙げ
られる。
【0040】次いで、塗布した硬化性樹脂組成物16を
加熱、又は紫外線を照射する方法等により硬化させた
後、図2(a)に示すように、その硬化した樹脂層17
にレーザーを照射して、導体回路14が底面に露出する
穴18を形成する。
【0041】次いで、無電解メッキ及び電気メッキを行
って、図2(b)に示すように、樹脂層17表面の導体
回路を形成しようとする部分や、穴18の壁面及び底面
にメッキ皮膜を形成して、表層導体回路19を形成する
と共に、その表層導体回路19と用いた基板10の表面
に備えていた導体回路14とを接続して配線板を製造す
る。
【0042】なお、上記の実施の形態は、硬化性樹脂組
成物16を硬化させた後、その硬化した硬化性樹脂組成
物16に穴18を形成する実施の形態を説明したが、こ
の方法に限定するものではなく、硬化性樹脂組成物16
として紫外線硬化型の硬化性樹脂組成物16を用いる場
合には、基板10の表面に硬化性樹脂組成物16を塗布
した後、穴18を形成しようとする部分をマスクして紫
外線を照射することにより、穴18を形成しようとする
部分以外の硬化を進め、次いで、未硬化部分を現像・除
去することにより穴18を形成しても良い。
【0043】[本発明に係る配線板の製造方法の第二の
実施の形態]本発明に係る配線板の製造方法の第二の実
施の形態は、図4(a)に示すような、第一の実施の形
態の場合と同様の基板10を用いる。
【0044】次いで、図4(b)に示すように、減圧ポ
ンプでその内部を減圧可能に形成した減圧漕29内に、
以後の工程で基板10表面に塗布しようとする硬化性樹
脂組成物(16)を溶解可能な液体25を入れ、更にそ
の液体25に基板10を浸漬した後、その浸漬した状態
で、減圧漕29内を減圧化して、その液体25及び基板
10を減圧状態に保持する。なお、硬化性樹脂組成物を
溶解可能な液体25としては、第一の実施の形態の場合
と同様のものが挙げられる。
【0045】一般に、底面を有する開口部12を表面に
備える基板10を液体25に浸漬した場合、開口部12
の開口面側が先に液体25で覆われてしまい、開口部1
2の内側底面付近に気泡が残りやすいが、上記のよう
に、液体25及び基板10を減圧状態に保持すると、開
口部12内の気泡が膨張して開口部12の内側から抜け
出し、開口部12の底面まで液体25が供給されやすく
なる。なお、減圧状態に保持した後、常圧に戻し、再度
減圧状態に保持するサイクルを繰り返すと、気泡が開口
部12の内側から特に抜けやすくなり、液体25が開口
部12の底面まで供給されやすくなって好ましい。
【0046】この液体25及び基板10を減圧状態に保
持する減圧度としては、10〜100mmHgであると
好ましい。100mmHgを越える場合、気泡を開口部
12の内側から抜き出す効果が小さいため、開口部12
の底面まで液体25が供給されない場合があり、10m
mHg未満まで減圧しても、気泡を抜き出す効果に差が
ないため、経済的でない。
【0047】なお基板10を、浸漬しようとする液体2
5の温度を越え、かつ、その液体25が沸騰しない程度
の温度に加温した状態で、その液体25に浸漬すると、
気泡が開口部12の内側から特に抜けやすく好ましい。
これは、基板10付近の液体25が基板10に加熱され
て対流しやすくなり、液体25が開口部12の内側まで
供給されやすくなるためと考えられる。
【0048】次いで、その液体25から基板10を引き
出した後、開口部12に供給した液体25が開口部12
内に存在する状態で、図4(c)に示すように、基板1
0の表面に硬化性樹脂組成物16を塗布して、基板10
の表面に樹脂層17を形成すると共に、開口部12に硬
化性樹脂組成物16を挿入する。すると、開口部12内
に存在する液体(25)がその近くの硬化性樹脂組成物
16を溶解して硬化性樹脂組成物16が低粘度化し、開
口部12の底部まで硬化性樹脂組成物16が供給されや
すくなって、開口部12の部分が硬化性樹脂組成物16
で埋まりやすくなる。また、液体25に基板10を浸漬
した状態で、その液体25及び基板10を減圧状態に保
持して液体25を開口部12に供給しているため、液体
25を開口部12に安定して供給しやすく、特に開口部
12の部分が硬化性樹脂組成物16で埋まりやすくな
る。なお、用いる硬化性樹脂組成物16及びそれを塗布
する方法としては、第一の実施の形態の場合と同様のも
の及び方法が挙げられる。
【0049】なお、硬化性樹脂組成物16を塗布する前
に、基板10を絞りロール等に挟んで、基板10表面に
付着している液体25を除去した後、硬化性樹脂組成物
16を塗布すると、形成される樹脂層17の厚みのばら
つきが小さくなり好ましい。
【0050】次いで、塗布した硬化性樹脂組成物16を
硬化させた後、図5(a)に示すように、その硬化した
樹脂層17にレーザーを照射して、導体回路14が底面
に露出する穴18を形成する。
【0051】次いで、無電解メッキ及び電気メッキを行
って、図5(b)に示すように、樹脂層17表面の導体
回路を形成しようとする部分や、穴18の壁面及び底面
にメッキ皮膜を形成して、表層導体回路19を形成する
と共に、その表層導体回路19と用いた基板10の表面
に備えていた導体回路14とを接続して配線板を製造す
る。
【0052】
【実施例】
(実施例1)基板の1次材料として、大きさ50×50
cm、銅箔を除く厚み1.2mmのガラス基材エポキシ
樹脂両面銅張り積層板[松下電工株式会社製、商品名
R−1705]を用いて、その銅箔(厚み18μm)を
エッチングすることにより、積層板の表面に導体回路を
形成した。次いで、その積層板の表面に、チバガイギー
社製硬化性樹脂[商品名 プロビマ−52]5000重
量部と、その硬化剤[チバガイギー社製、商品名 XJ
9001]1000重量部と、その艶消し剤[チバガイ
ギー社製、商品名 DW91T]1600重量部と、シ
クロヘキサノンを25体積%含有しエチレングリコール
モノメチルエーテルを75体積%含有するシンナー13
00重量部と、を混合した硬化性樹脂組成物を、カーテ
ンコーター法で塗布した後、90℃で20分加熱して揮
発成分を蒸発させ、厚み約0.05mmの樹脂層を積層
板の表面に形成した。
【0053】次いで、穴を形成しようとする部分をマス
クして樹脂層に紫外線を照射することにより、穴を形成
しようとする部分以外の硬化を進めた後、未硬化部分を
現像・除去することにより、樹脂層に直径約0.1mm
の穴を複数形成し、次いで、135℃で2時間加熱し
て、硬化性樹脂組成物を硬化させた。次いで、メッキを
行って、樹脂層の表面及び穴の壁面、底面に厚み約20
μmのメッキ皮膜を形成して、底面を有する開口部を表
面に備えると共に、導体回路を表面に備えた基板を得
た。
【0054】また、基板の表面に塗布する硬化性樹脂組
成物として、上記積層板の表面に塗布した硬化性樹脂組
成物と同じものを用いた。なお、この硬化性樹脂組成物
を、上記シンナーと混合して放置したところ相溶性があ
り、上記シンナーは硬化性樹脂組成物を溶解可能である
ことが確認された。
【0055】そして、一方の面に、上記シンナーを離脱
可能に含有する、厚み約0.1mmのセルロース繊維不
織紙製液含有層を有すると共に、他方の面に、厚み約
0.75mmの、上記シンナーに難溶のポリエチレンテ
レフタレートフィルム製難溶層を有するシート状の複層
体を、液含有層が、基板の開口部を備えた面と接するよ
うに重ねた。次いで、難溶層を加圧して、液含有層に含
有するシンナーを、基板表面に形成された開口部に供給
した。なお、難溶層を加圧する方法としては、難溶層全
体を基板の方向に、2Kg/cm2の面圧で1分間加圧
する方法で加圧した。
【0056】次いで、複層体を基板から分離した後、開
口部に供給したシンナーが開口部内に存在する状態で、
基板の表面に硬化性樹脂組成物をカーテンコーター法で
塗布して、基板の表面に樹脂層を形成すると共に、開口
部に硬化性樹脂組成物を挿入した。次いで、135℃で
2時間加熱して、硬化性樹脂組成物を硬化させた後、そ
の硬化した樹脂層の表面に、メッキを行って導体回路を
形成して配線板を製造した。
【0057】得られた配線板の開口部の部分が硬化性樹
脂組成物で埋まっているか否かの代用評価として、吸湿
耐熱性を評価した。その方法は、得られた配線板を50
×50mmに切断した後、121℃、相対湿度100%
のプレッシャークッカーテスト処理を1時間行い、次い
で、260℃のハンダに10秒浸漬した後、ふくれ、剥
がれ等の異常の有無を観察した。その結果、異常は観察
されなかった。
【0058】(実施例2)難溶層を加圧する方法とし
て、基板の一方の面全体を複層体で覆った後、難溶層
を、基板の面方向に振幅約1mm、振動数約50Hzで
振動させながら基板の方向に、2Kg/cm2の面圧で
1分間加圧したこと以外は、実施例1と同様にして配線
板を製造した。次いで、実施例1と同様にして得られた
配線板の吸湿耐熱性を評価したところ、異常は観察され
なかった。
【0059】(実施例3)難溶層を加圧する方法とし
て、図3(a)に示すような、基板の一方の面全体を複
層体で覆った後、難溶層の表面に接触して難溶層を基板
の方向に加圧する加圧体を、難溶層の面方向に移動させ
ながら、200g/cm2の面圧で難溶層を順次加圧す
る方法で加圧したこと以外は、実施例1と同様にして配
線板を製造した。次いで、実施例1と同様にして得られ
た配線板の吸湿耐熱性を評価したところ、異常は観察さ
れなかった。
【0060】(実施例4)難溶層を加圧する方法とし
て、図3(b)に示すような、基板の一方の面全体を複
層体で覆った後、難溶層の表面に接触して難溶層を加圧
する、表面をシリコンゴムで被覆したロール状加圧体
を、難溶層の表面で回転させて、難溶層を順次加圧する
方法で加圧したこと以外は、実施例1と同様にして配線
板を製造した。次いで、実施例1と同様にして得られた
配線板の吸湿耐熱性を評価したところ、異常は観察され
なかった。
【0061】(実施例5)セルロース繊維不織紙製液含
有層に代えて、厚み約0.09mmのパルプ紙製液含有
層を有するシート状の複層体を用いたこと以外は、実施
例1と同様にして配線板を製造した。次いで、実施例1
と同様にして得られた配線板の吸湿耐熱性を評価したと
ころ、異常は観察されなかった。
【0062】(実施例6)セルロース繊維不織紙製液含
有層に代えて、厚み約0.03mmの多孔質膜[W.L
ゴア・アンドアソシエーツ社製]製液含有層を有するシ
ート状の複層体を用いたこと以外は、実施例1と同様に
して配線板を製造した。次いで、実施例1と同様にして
得られた配線板の吸湿耐熱性を評価したところ、異常は
観察されなかった。
【0063】(実施例7)シンナーに代えて、メチルエ
チルケトンを液含有層に含有するシート状の複層体を用
いたこと以外は、実施例1と同様にして配線板を製造し
た。なお、用いた硬化性樹脂組成物とメチルエチルケト
ンを混合して放置したところ相溶性があり、メチルエチ
ルケトンは用いた硬化性樹脂組成物を溶解可能であるこ
とが確認された。次いで、実施例1と同様にして得られ
た配線板の吸湿耐熱性を評価したところ、異常は観察さ
れなかった。
【0064】(実施例8)シンナーに代えて、シンナー
90重量部にチバガイギー社製硬化性樹脂[商品名 プ
ロビマ−52]を10重量部溶解させた液を液含有層に
含有するシート状の複層体を用いたこと以外は、実施例
1と同様にして配線板を製造した。次いで、実施例1と
同様にして得られた配線板の吸湿耐熱性を評価したとこ
ろ、異常は観察されなかった。
【0065】(実施例9)複層体を用いずに、室温のシ
ンナーに基板を浸漬し、次いで、その浸漬した状態で、
シンナー及び基板を50mmHgに減圧した後、常圧に
戻すサイクルを3回繰り返して、シンナーを開口部に供
給したこと以外は、実施例1と同様にして配線板を製造
した。次いで、実施例1と同様にして得られた配線板の
吸湿耐熱性を評価したところ、異常は観察されなかっ
た。
【0066】(実施例10)100℃に加温した基板
を、シンナーに浸漬したこと以外は、実施例9と同様に
して配線板を製造した。なお、100℃はシンナーの沸
点未満の温度である。次いで、実施例1と同様にして得
られた配線板の吸湿耐熱性を評価したところ、異常は観
察されなかった。
【0067】(比較例1)複層体を用いず、開口部にシ
ンナーを供給すること無しに基板の表面に硬化性樹脂組
成物を塗布したこと以外は、実施例1と同様にして配線
板を製造した。次いで、実施例1と同様にして得られた
配線板の吸湿耐熱性を評価したところ、開口部に対応す
る部分でふくれが観察された。
【0068】(比較例2)難溶層を加圧せずに複層体を
基板から分離することにより、開口部にシンナーを供給
すること無しに基板の表面に硬化性樹脂組成物を塗布し
たこと以外は、実施例1と同様にして配線板を製造し
た。次いで、実施例1と同様にして得られた配線板の吸
湿耐熱性を評価したところ、開口部に対応する部分でふ
くれが観察された。
【0069】(結果のまとめ)各比較例で得られた積層
板は、開口部に対応する部分でふくれが観察されてお
り、開口部の部分が硬化性樹脂組成物で埋まっていない
ことが確認されたが、各実施例は、各比較例と比べて吸
湿耐熱性が優れており、開口部の部分が硬化性樹脂組成
物で埋まりやすくなっていることが確認された。
【0070】
【発明の効果】本発明に係る配線板の製造方法は、塗布
しようとする硬化性樹脂組成物を溶解可能な液体を、上
記開口部に供給した後、その供給した液体が開口部内に
存在する状態で、基板の表面に硬化性樹脂組成物を塗布
するため、開口部の部分が硬化性樹脂組成物で埋まりや
すくなる。
【0071】本発明の請求項2から請求項10に係る配
線板の製造方法は、塗布しようとする硬化性樹脂組成物
を溶解可能な液体を、開口部に安定して供給しやすいた
め、特に開口部の部分が硬化性樹脂組成物で埋まりやす
くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配線板の製造方法の第一の実施の
形態の、工程の一部を示す図である。
【図2】本発明に係る配線板の製造方法の第一の実施の
形態の、工程の一部を示す図である。
【図3】本発明に係る配線板の製造方法の第一の実施の
形態の、変形例の工程の一部を示す図である。
【図4】本発明に係る配線板の製造方法の第二の実施の
形態の、工程の一部を示す図である。
【図5】本発明に係る配線板の製造方法の第二の実施の
形態の、工程の一部を示す図である。
【図6】従来の配線板の製造方法を示す工程図である。
【符号の説明】
10,30 基板 12,39 開口部 14 導体回路 16 硬化性樹脂組成物 17 樹脂層 18,38a,38b 穴 19 表層導体回路 20 複層体 21 液含有層 22 難溶層 25 液体 28 加圧体 29 減圧漕 31 第一の導体回路 32 第二の導体回路 33 第三の導体回路 36 第一の樹脂層 37 第二の樹脂層
フロントページの続き (72)発明者 平田 勲夫 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 藤原 弘明 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 井原 清暁 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 前田 修二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 小川 悟 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 中川 義廣 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 石原 政行 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面を有する開口部を表面に備えた基板
    の表面に、硬化性樹脂組成物を塗布して、基板の表面に
    樹脂層を形成すると共に、上記開口部に硬化性樹脂組成
    物を挿入し、次いでその硬化性樹脂組成物を硬化させた
    後、硬化した樹脂層の表面に導体回路を形成して製造す
    る配線板の製造方法において、硬化性樹脂組成物を塗布
    して、上記開口部に硬化性樹脂組成物を挿入する方法
    が、 塗布しようとする硬化性樹脂組成物を溶解可能な液体
    を、上記開口部に供給した後、その供給した液体が開口
    部内に存在する状態で、基板の表面に硬化性樹脂組成物
    を塗布して、開口部に硬化性樹脂組成物を挿入する方法
    であることを特徴とする配線板の製造方法。
  2. 【請求項2】 塗布しようとする硬化性樹脂組成物を溶
    解可能な液体を、上記開口部に供給する方法が、 一方の面に、塗布しようとする硬化性樹脂組成物を溶解
    可能な液体を、離脱可能に含有する液含有層を有すると
    共に、他方の面に、その液体に難溶の難溶層を有するシ
    ート状の複層体を、液含有層が、基板の開口部を備えた
    面と接するように重ねた後、難溶層を加圧して、液含有
    層に含有する液体を開口部に供給する方法であることを
    特徴とする、請求項1記載の配線板の製造方法。
  3. 【請求項3】 液含有層が、上記液体を含有する不織紙
    又は上記液体を含有する多孔質膜であることを特徴とす
    る、請求項2記載の配線板の製造方法。
  4. 【請求項4】 液含有層に含有する液体に、塗布しよう
    とする硬化性樹脂組成物に含有する溶剤と同じ溶剤を含
    有することを特徴とする、請求項2又は請求項3記載の
    配線板の製造方法。
  5. 【請求項5】 液含有層に含有する液体に、塗布しよう
    とする硬化性樹脂組成物と同じ硬化性樹脂組成物をも含
    有することを特徴とする、請求項2から請求項4のいず
    れかに記載の配線板の製造方法。
  6. 【請求項6】 難溶層を加圧する方法が、難溶層を振動
    させながら加圧する方法であることを特徴とする、請求
    項2から請求項5のいずれかに記載の配線板の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 難溶層を加圧する方法が、難溶層の表面
    に接触して難溶層を加圧する加圧体が難溶層の面方向に
    移動しながら、難溶層を順次加圧する方法であることを
    特徴とする、請求項2から請求項5のいずれかに記載の
    配線板の製造方法。
  8. 【請求項8】 塗布しようとする硬化性樹脂組成物を溶
    解可能な液体を、上記開口部に供給する方法が、 塗布しようとする硬化性樹脂組成物を溶解可能な液体に
    基板を浸漬した後、その浸漬した状態で、その液体及び
    基板を減圧状態に保持し、次いで、その液体から基板を
    引き出す方法であることを特徴とする、請求項1記載の
    配線板の製造方法。
  9. 【請求項9】 液体及び基板を減圧状態に保持する減圧
    度が、10〜100mmHgであることを特徴とする、
    請求項8記載の配線板の製造方法。
  10. 【請求項10】 液体に浸漬する基板が、その液体の温
    度を越え、かつ、その液体の沸点未満の温度の基板であ
    ることを特徴とする、請求項8又は請求項9記載の配線
    板の製造方法。
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