JPH10335800A - 半田バンプの形成方法 - Google Patents

半田バンプの形成方法

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JPH10335800A
JPH10335800A JP9146554A JP14655497A JPH10335800A JP H10335800 A JPH10335800 A JP H10335800A JP 9146554 A JP9146554 A JP 9146554A JP 14655497 A JP14655497 A JP 14655497A JP H10335800 A JPH10335800 A JP H10335800A
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JP
Japan
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solder
printing
opening
wiring board
printed wiring
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JP9146554A
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English (en)
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Kazuhito Yamada
和仁 山田
Yoshinori Wakihara
義範 脇原
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Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線板とフリップチップ等とを位置決めする
ために使用されるアライメントマークやプリント配線板
をマザーボードに実装するにつきプリント配線板とマザ
ーボードとを位置決めするために使用されるアライメン
トマークに対して、クリーム半田に含有される半田粒子
が付着してしまうことを確実に防止し、もって印刷用マ
スクによるクリーム半田の連続印刷を可能とする半田バ
ンプの形成方法を提供する。 【解決手段】 印刷用マスク1における開口部3の開口
径Bをソルダーレジスト層14における開口部14Aの
開口径A1よりも大きく形成し、また、プリント配線板
5の実装パッド11の径をソルダーレジスト層14の露
出用開口部14Aの開口径A1よりも大きく形成して実
装パッド11がその周縁でソルダーレジスト層14によ
り被覆され、更に、半田印刷用開口部3の内周面には、
積層面側における開口部3の径と反対面における開口部
3の径との差が10〜15μmとなるテーパを形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半田印刷用マスク
(スクリーンマスク)を使用してプリント配線板におけ
る半導体素子実装用パッドに対してクリーム半田を印刷
するとともに、リフロー処理を行って半導体素子実装用
パッドに半田バンプを形成する方法に関し、特に、クリ
ーム半田を印刷する毎にプリント配線板に積層される印
刷用マスクの積層面をクリーニングするに際して、アラ
イメントマークに対して、クリーム半田に含有される半
田粒子が付着してしまうことを確実に防止し、もって印
刷用マスクによるクリーム半田の連続印刷を可能とする
半田バンプの形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フリップチップ、CSP等の
半導体素子(ICチップ)をプリント配線板上に実装す
る場合、先ず、プリント配線板上に形成された半導体素
子実装用パッドに対して半田バンプを形成することが行
われる。
【0003】半導体実装用パッドに半田バンプを形成す
るには、先ず、クリーム半田印刷機にプリント配線板を
セットし、次いで、プリント配線板に半田印刷用マスク
(プリント配線板に形成されている半導体素子実装用パ
ッドに対応して印刷用開口部が設けられている)を積層
するとともに、プリント配線板に形成されたアライメン
トマークと印刷用マスクのアライメントマークとの位置
合わせを行う。そして、半導体素子実装用パッドにクリ
ーム半田を印刷した後、プリント配線板をリフロー装置
にセットしてリフロー処理を行う。これにより、半導体
素子実装用パッド上に半田バンプが形成される。前記各
処理が順次新たなプリント配線板に施されて連続的に半
田バンプの形成が行われていく。
【0004】このとき、プリント配線板について順次半
田バンプの形成を連続して行う際、印刷用マスクがプリ
ント配線板に積層される積層面(通常、下面)に付着さ
れたクリーム半田を取り除くべく、クリーム半田印刷機
に付設されたクリーニング機構によって印刷用マスクの
積層面のクリーニングが行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プリント配
線板のファイン化が推進されている現今においては、フ
リップチップ等を接続するための半導体素子実装用パッ
ドのピッチは、0.3mm〜0.2mm程度であり、ま
た、パッド径は100μm〜150μm程度に設定され
ている。また、同様の理由に基づき、クリーム半田に含
有される半田粒子の粒子径も10μm〜35μm程度に
小さくなっており、更に、印刷用マスクの厚さも30μ
m〜100μmと薄く形成されている。
【0006】また、クリーム半田印刷機に付設されるク
リーニング機構としては各種の機構が採用されている
が、一般的には、金属又はプラスチックからなる掻取ブ
レードによって印刷用マスクの積層面に付着したクリー
ム半田を掻き取った後、拭取用ロールペーパーを印刷用
マスクの積層面に接触移動させて、積層面に付着したク
リーム半田を除去する方式が採用されている。
【0007】しかしながら、前記したように、プリント
配線板のファイン化に伴ってクリーム半田に含有される
半田粒子の粒子径が小さくなり、また、印刷用マスクの
厚さが薄くなったことに起因して、従来のクリーニング
機構によるクリーニングによっては、印刷用マスクがプ
リント配線板と積層される積層面に付着したクリーム半
田のフラックスや半田粒子を十分に除去することが困難
になっている。特に、クリーム半田の印刷時に、印刷用
マスクに形成されている印刷用開口部における積層面側
の周縁部にはクリーム半田が付着される傾向が大きく、
かかる印刷用開口部の周縁部にクリーム半田が付着され
た状態でクリーニングを行うと、クリーム半田が印刷用
マスクの積層面の全体に分散されることとなり、この結
果、印刷用マスクの積層面全体に半田粒子が分散付着さ
れた状態となってしまう。
【0008】このような状態にある印刷用マスクを使用
して順次新たなプリント配線板の半導体素子実装用パッ
ドに連続的にクリーム半田を印刷しようとすると、プリ
ント配線板と印刷用マスクとは隙間なく密着されている
ことから、積層面に残存している半田粒子が、プリント
配線板に形成されている、プリント配線板とフリップチ
ップ等とを位置決めするために使用されるアライメント
マークやプリント配線板をマザーボードに実装するにつ
きプリント配線板とマザーボードとを位置決めするため
に使用されるアライメントマークに付着してしまう。か
かる傾向は、印刷用マスクを介してプリント配線板の半
導体素子実装用パッドにクリーム半田を印刷する印刷枚
数が増加すればする程大きくなり、印刷用マスクの積層
面における半田粒子の付着範囲及び付着量が拡大されて
いく。
【0009】ここに、プリント配線板における各アライ
メントマークは、半導体素子実装用パッドと同様、導体
パッドから形成されていることから、前記のようにクリ
ーム半田が印刷されたプリント配線板のリフロー処理を
行うと、各アライメントマークに対しても半田層が形成
されてしまい、これによりプリント配線板の半導体素子
実装用パッドにフリップチップ等を接続する際、及び、
プリント配線板をマザーボードに接続する際に、プリン
ト配線板とフリップチップ等との位置決め、及び、プリ
ント配線板とマザーボードとの位置決めを正確に行うこ
とができなくなる。
【0010】本発明者は前記従来の問題点に鑑みて鋭意
実験、検討を重ねた結果、前記のように印刷用マスクの
クリーニング時に半田クリームが積層面の全体に広がっ
て付着してしまうのは、プリント配線板と印刷用マスク
とは隙間なく密着されているに対して、プリント配線板
上に形成されるソルダーレジスト層において半導体素子
実装用パッドを露出させるための露出用開口部の開口径
が、印刷用マスクの印刷用開口部の開口径よりも大きく
形成されており、印刷用マスクの積層面側における印刷
用開口部の周縁部がプリント配線板に密着されていない
ことに原因があることを知見するに至った。
【0011】従って、本発明は前記従来の問題点を解消
するためになされたものであり、クリーム半田を印刷す
る毎にプリント配線板に積層される印刷用マスクの積層
面をクリーニングするに際して、プリント配線板に形成
されるとともにフリップチップ、CPS等を実装するに
つきプリント配線板とフリップチップ等とを位置決めす
るために使用されるアライメントマークやプリント配線
板をマザーボードに実装するにつきプリント配線板とマ
ザーボードとを位置決めするために使用されるアライメ
ントマークに対して、クリーム半田に含有される半田粒
子が付着してしまうことを確実に防止し、もって印刷用
マスクによるクリーム半田の連続印刷を可能とする半田
バンプの形成方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係る半田バンプの形成方法は、印刷用マスク
に形成された半田印刷用開口部とプリント配線板に形成
されたソルダーレジスト層の露出用開口部から露出され
る半導体素子実装用パッドとを整合させた状態で印刷用
マスクをプリント配線板に積層し、半田印刷用開口部か
らクリーム半田を印刷するとともにリフロー処理を施し
て半田溶融することにより半導体素子実装用パッドに半
田バンプを形成する方法において、前記印刷用マスクに
形成された半田印刷用開口部の径は、前記ソルダーレジ
スト層の露出用開口部の径よりも大きく形成されている
ことを特徴とする。
【0013】請求項1の半田バンプの形成方法では、印
刷用マスクに形成された半田印刷用開口部の径が、プリ
ント配線板の半導体素子実装用パッドを露出させるソル
ダーレジスト層の露出用開口部の径よりも大きく形成さ
れており、これにより印刷用マスクにおける半田印刷用
開口部の周縁部はプリント配線板上に隙間なく密着され
る。従って、印刷用マスクの半田印刷用開口部からプリ
ント配線板の半導体実装用パッドにクリーム半田を印刷
する際に、クリーム半田が印刷用開口部の積層面側周縁
部に付着されることを確実に防止することが可能とな
る。これにより、クリーム半田印刷機を使用して半導体
素子実装用パッドにクリーム半田を印刷した後にクリー
ニング機構により印刷用マスクの積層面側をクリーニン
グした場合においても、クリーム半田が印刷用マスクの
全体に分散付着されることはなく、従って、プリント配
線板に形成されるとともにフリップチップ、CPS等を
実装するにつきプリント配線板とフリップチップ等とを
位置決めするために使用されるアライメントマークやプ
リント配線板をマザーボードに実装するにつきプリント
配線板とマザーボードとを位置決めするために使用され
るアライメントマークに対して、クリーム半田に含有さ
れる半田粒子が付着してしまうことを確実に防止するこ
とが可能となり、印刷用マスクによるクリーム半田の連
続印刷が可能となるものである。
【0014】また、請求項2に係る半田バンプの形成方
法は、請求項1の形成方法において、前記半導体素子実
装用パッドの径は、前記ソルダーレジスト層の露出用開
口部よりも大きく形成されており、半導体素子実装用パ
ッドはその周縁でソルダーレジスト層により被覆されて
いることを特徴とする。請求項2の半田バンプの形成方
法では、半導体素子実装用パッドの径がソルダーレジス
ト層の露出用開口部よりも大きく形成されて半導体素子
実装用パッドがその周縁でソルダーレジスト層により被
覆されており、これに基づきソルダーレジスト層の露出
用開口部の径を変えることにより半導体素子実装用パッ
ド間のピッチを小さくでき、プリント配線板のファイン
化に対応することが可能となる。また、ソルダーレジス
ト層によって半導体素子実装用パッドの周縁を被覆して
半導体素子実装用パッドの剥離を防止することが可能と
なる。
【0015】更に、請求項3に係る半田バンプの形成方
法は、請求項1又は請求項2の形成方法において、前記
印刷用マスクにおける半田印刷用開口部の内周面には、
前記プリント配線板の積層面に向かって徐々に拡径する
テーパが形成されていることを特徴とし、また、請求項
4に係る半田バンプの形成方法は、請求項3の形成方法
において、前記テーパは、前記プリント配線板の積層面
における半田印刷用開口部の径と積層面の反対面におけ
る半田印刷用開口部の径との差が5〜20μmになるよ
うに形成されていることを特徴とする。請求項3及び請
求項4の半田バンプの形成方法では、印刷用マスクにお
ける半田印刷用開口部の内周面にプリント配線板の積層
面に向かって徐々に拡径するテーパが形成されていると
ともに、そのテーパはプリント配線板の積層面における
半田印刷用開口部の径と積層面の反対面における半田印
刷用開口部の径との差が5〜20μmになるように形成
されていることから、クリーム半田が半田印刷用開口部
の積層面側に多少残存している場合においても、クリー
ム半田印刷機を使用して半導体素子実装用パッドにクリ
ーム半田を印刷した後にクリーニング機構により印刷用
マスクの積層面側をクリーニングする際に、半田印刷用
開口部の内周面にテーパが形成されているためクリーム
半田が半田印刷用開口部の内部に入りやすくなる。この
ため、クリーム半田が印刷用マスクの積層面側全体に分
散付着されることを防止することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半田バンプの
形成方法について、本発明を具体化した実施形態に基づ
き図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、フリップチ
ップ、CPS等の半導体素子(ICチップ)が接続搭載
されるプリント配線板について図1に基づき説明する。
図1はプリント配線板の平面図である。
【0017】図1において、プリント配線板5は、所定
のサイズ(50mm×50mm程度)の個片(製品)基
板50を所定個数(図1(a)では、9個)有してお
り、プリント配線板5にてその対角位置には、後述する
ように、半田バンプを形成する際に、プリント配線板5
と半田印刷用マスク1とを位置決めする指標となるアラ
イメントマーク120が形成されている。各個片基板5
0の中央部には、フリップチップ等のICチップが接続
実装される実装パッド11(150μm程度の大きさを
有する)が所定ピッチ(0.3mm程度)で、所定個数
(1000個程度)設けられている。また、実装パッド
11の外側において、ICチップの実装時に、ICチッ
プとの位置決めを行う時に使用される十字状のアライメ
ントマーク(導体パッドから構成される)13が形成さ
れており、更に、アライメントマーク13の外側には、
プリント配線板5をマザーボードに実装する際にプリン
ト配線板5とマザーボードとを位置決めする時に使用さ
れるアライメントマーク(導体パッドから構成される)
12が形成されている。
【0018】次に、前記プリント配線板5の詳細な構
成、及び、実装パッド11に対して半田バンプを形成す
る方法について図2に基づき説明する。図2は実装パッ
ド11に半田バンプを形成する一連の方法を連続的に示
す説明図である。尚、図2においては、個片基板50を
例示して説明することとする。
【0019】図2に示す個片基板50において、絶縁基
材6上に第1層導体回路8及び層間絶縁層(無電解メッ
キ用接着剤層)9が形成されており、また、層間絶縁層
9上には、メッキレジスト層(永久レジスト層)10が
形成されるとともに、かかるメッキレジスト層10の非
形成部分に第2層導体回路の一部である実装パッド11
(導体パターン)が形成されている。更に、実装パッド
11の外方両側にアライメントマーク13及びアライメ
ントマーク12が設けられている。また、メッキレジス
ト層10の上には、各アライメントマーク13、12及
び実装パッド11以外の部分をリフロー処理時に保護す
るためのソルダーレジスト層14が形成されている。か
かるソルダーレジスト層14には、実装パッド11に対
応して開口部14A、及び、各アライメントマーク1
3、12に対応して開口部14Bが形成されている。こ
こに、開口部14Aの開口径はA1に設定されており、
また、開口部14Bの開口径はA2に設定されている。
【0020】ここに、個片基板50の第1層導体回路
8、第2層導体回路は、所謂、ビルドアップ法により多
層に形成されている。但し、各導体回路は多層である必
要はなく、単層であってもよい。
【0021】絶縁基材6としては、例えば、樹脂基板、
セラミック基板、ガラス基板、薄膜基板等が使用でき
る。また、絶縁基材6の厚さは、通常、0.1mm〜2
mm程度であることが好ましい。
【0022】各アライメントマーク13、12は、図1
(b)に示すように、各個片基板50毎に2個ずつ設け
られ、また、アライメントマーク13、12の形状につ
いては特に限定はなく、任意の形状に形成することがで
きる。更に、各アライメントマーク13、12におい
て、そのパッド径はソルダーレジスト層14の開口部1
4Bの開口径A2よりも大きく形成されており、従っ
て、各アライメントマーク13、12の導体層の周縁部
はソルダーレジスト層14とオーバラップされることと
なり、ソルダーレジスト層14の開口部14Bからは導
体層のみが露出されている。また、アライメントマーク
13、12の導体層表面に粗化層7が設けられており、
導体層の周縁部にてソルダーレジスト層14との密着性
が高くされている。これにより、ソルダーレジスト層1
4が剥離することを防止して各アライメントマーク1
3、12の機能を確実に保持することができる。
【0023】粗化層7は、銅−ニッケル−リンからなる
針状合金メッキ層であることが望ましく、かかる粗化層
7は無電解メッキにより形成される。このときのメッキ
液組成としては、銅イオン濃度、ニッケルイオン濃度、
次亜リン酸イオン濃度は、それぞれ2.2×10-2
4.1×10-2mol/l、2.2×10-3〜4.1×
10-3mol/l、0.20〜0.25mol/lであ
ることが望ましい。かかる組成を有するメッキ液によれ
ば、析出する皮膜の結晶構造が針状構造になり、アンカ
ー効果に優れることを勘案したものである。尚、無電解
メッキ浴には、前記化合物に加えて錯化剤や添加剤を加
えてもよい。
【0024】前記のような無電解メッキ液から析出する
合金層の組成は、銅、ニッケル、リンの割合で、それぞ
れ90〜96重量%、1〜5重量%、0.5〜2重量%
になることが望ましい。かかる組成割合の時に、合金層
の構造が針状構造となることに基づく。
【0025】また、図6に示すように、導体回路、アラ
イメントマーク13、12は、セミアディティブ法によ
っても形成することができる。ここに、セミアディティ
ブ法は、粗化された無電解メッキ用接着剤層の表面に無
電解メッキ膜を形成し、この無電解メッキ膜にレジスト
を設けて電解メッキを行った後、メッキレジストを除去
してメッキレジスト下の無電解メッキ膜をエッチングす
ることにより独立して導体回路を形成する方法である。
かかるセミアディティブ法によれば、アライメントマー
ク13、12は、無電解メッキ膜19と電解メッキ膜1
8からなる。側面に粗化層7を形成すると、ヒートサイ
クル時にソルダーレジスト層14とアライメントマーク
13、12の界面を起点としてソルダーレジスト層14
等に発生する垂直方向のクラックを防止できる。各アラ
イメントマーク13、12において開口部から露出する
導体層(その表面に粗化層7が形成されているのが好ま
しい)上には、更にニッケル−金−からなる金属層16
が形成されていることが望ましい。ここに、金は反射率
が高いためアライメントマーク13、12の表面に被覆
されると有利である。ニッケル−金からなる金属層16
はの形成は、無電解メッキにより行うことができる。金
属層16の厚さは、5μmであり、金厚さ0.1μmの
フラッシュ金メッキ、又は、金厚さ0.5μmの厚付け
金メッキでもよい。
【0026】前記第1導体回路8は、通常、電源層、グ
ランド層等として作用するので、面状あるいは格子状の
いずれであってもよい。
【0027】また、層間絶縁層9としては、例えば、無
電解メッキ用接着剤が用いられる。かかる無電解メッキ
用接着剤としては、たとえは、絶縁性を有する各種樹脂
等を挙げることができる。かかる樹脂の代表例として
は、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等が挙げら
れる。これらの樹脂は硬化剤によって硬化される性質を
有し、この種硬化剤としては、例えば、イミダゾール系
硬化剤、酸無水物系硬化剤等が挙げられる。
【0028】前記層間絶縁層9には、酸又は酸化剤に可
溶の耐熱性樹脂粒子が分散されていることが望ましい。
このような耐熱性樹脂粒子を層間絶縁層9内に分散させ
た場合には、層間絶縁層9の表面を粗面化させることが
でき、メッキレジスト10及び実装パッド11との接着
強度を高めることができる。
【0029】前記耐熱性樹脂粒子としては、例えば、ア
ミン系硬化剤で硬化させたエポキシ樹脂からなる樹脂粒
子をはじめ、メラミン樹脂、尿素樹脂、グアナミン樹脂
等に代表されるアミノ系樹脂からなる樹脂粒子があげら
れる。
【0030】前記耐熱性樹脂粒子としては、例えば、
平均粒径が10μm以下の耐熱性樹脂粒子、平均粒径
が2μm以下の耐熱性1次樹脂粒子を凝集させて得られ
た平均粒径10μm以下の凝集粒子、平均粒径が2μ
m〜10μmの耐熱性樹脂粒子と、平均粒径が2μm以
下の耐熱性樹脂粒子との混合物、平均粒径が2〜10
μmの耐熱性樹脂粒子の表面に、平均粒径が2μm以下
の耐熱性樹脂粒子およびシリカ、アルミナ、炭酸カルシ
ウムなどの無機粒子の少なくとも1種を付着させた疑似
粒子、平均粒径が0.1〜0.8μmの耐熱性樹脂粒
子と平均粒径が0.8μmを超え2μm未満の耐熱性樹
脂粒子の混合物等があげらえる。これらの樹脂粒子は、
メッキレジスト10および半田バンプ形成用パッド11
に対して複雑なアンカー効果(投錨効果)を呈するの
で、本発明において好適に使用しうるものである。
【0031】なお、層間絶縁材9には、感光性樹脂を用
いることが望ましい。このように感光性樹脂を用いた場
合には、かかる感光性樹脂に露光、現像処理を施すこと
により、バイアホール形成用の孔等を容易に形成させる
ことができる。かかる感光性樹脂の代表的なものとして
は、例えば、エポキシアクリレート樹脂等があげられ
る。
【0032】層間絶縁材9の厚さは、特に限定がない
が、通常、5〜100μm程度であることが好ましい。
なお、層間絶縁材9の表面には、例えば、酸や酸化剤等
を用いて、常法により粗面化処理が施されている。
【0033】メッキレジスト10は、通常用いられてい
るものであれば、特に限定がない。かかるメッキレジス
ト10には、例えば、エポキシ樹脂とアクリル酸、メタ
クリル酸等とを反応させて得られたエポキシアクリレー
ト樹脂とイミダゾール系硬化剤とからなる組成物;エポ
キシアクリレート樹脂、ポリエーテルスルホンおよびイ
ミダゾール系硬化剤からなる組成物等があげられる。メ
ッキレジスト10の厚さは、特に限定がないが、5〜4
0μm程度であることが好ましい。
【0034】実装パッド11は、バイアホールからなっ
て第2層導体回路の一部を構成し、例えば、無電解メッ
キ法等によって形成される。また、実装パッド11にお
けるパッド径は、ソルダーレジスト層14に形成された
開口部14Aの開口径よりも大きく設定されており、従
って、前記各アライメントマーク13、12と同様、実
装パッド11の周縁部はソルダーレジスト層14とオー
バラップされることとなり、ソルダーレジスト層14に
より被覆されている。尚、実装パッド11は、例えば、
円形、長円形、長方形等の形状を有し、配線の幅よりも
その幅が大きくなるように、形成されている。実装パッ
ド11の厚さは、特に限定がないが、通常5〜40μm
であることが好ましい。
【0035】ソルダーレジスト層14は、例えば、市販
品をそのまま用いることができる。例えば、エポキシ樹
脂のアクリレート等を用いることが好ましく、また必要
に応じてフタロシアニングリーン等の色素や顔料を混合
して用いてもよい。ソルダーレジスト層14の厚さは、
特に限定がないが、例えば、5〜40μm程度であるこ
とが好ましい。
【0036】次に、前記のように構成された個片基板5
0を所定個数有するプリント配線板5の実装パッド11
に半田バンプを形成する方法について図2に基づき説明
する。実装パッド11に対して半田バンプを形成するに
は、先ず、プリント配線板5に印刷用マスク1を積層す
る。ここに、印刷用マスク1をプリント配線板5に積層
する方法としては、特に限定がなく、例えば、印刷用マ
スク1及びプリント配線板5をクリーム半田印刷機に配
設し、印刷用マスク1に形成されているアライメントマ
ーク(図示せず)の位置を、CCDカメラ等を用いて認
識し、次いでプリント配線板5の上方からCCDカメラ
等を用いてプリント配線板5に形成されたアライメント
マーク120を認識し、印刷用マスク1及びプリント配
線板5の位置ずれを補正し、両者に形成されているそれ
ぞれのアライメントマークが整合するようにプリント配
線板5に印刷用マスク1を積層する方法等があげられ
る。この方法の場合、プリント配線板5に形成されたア
ライメントマーク120を認識するにあたり、プリント
配線板5を印刷機の印刷ステージ上で吸引又はクランプ
固定しておくことが望ましい。
【0037】ここで、印刷用マスク1について図2
(b)に基づき説明する。印刷用マスク1は金属部分
2、メッシュ(紗)、金属枠から形成されており、この
金属部分2には、プリント配線板5の個片基板50にお
ける各実装パッド11に対応する位置にて半田印刷用の
開口部(貫通孔)3が形成されている。かかる半田印刷
用の開口部3における開口径Bは、前記ソルダーレジス
ト層14に形成された開口部14Aの開口径(A1)よ
りも大きく設定されている。
【0038】このように、印刷用マスク1における開口
部3の開口径Bをソルダーレジスト層14における開口
部14Aの開口径A1よりも大きく形成することによ
り、印刷用マスク1における半田印刷用開口部3の周縁
部はプリント配線板5(具体的には、ソルダーレジスト
層14)上に隙間なく密着され、従って、後述するよう
に、印刷用マスク1の半田印刷用開口部3を介してプリ
ント配線板5の実装パッド11にクリーム半田を印刷す
る際に、クリーム半田が印刷用開口部3の積層面側周縁
部に付着されることを確実に防止することができる。こ
れにより、クリーム半田印刷機を使用して実装パッド1
1にクリーム半田を印刷した後にクリーニング機構によ
り印刷用マスク1の積層面側をクリーニングした場合に
おいても、クリーム半田が印刷用マスク1の全体に分散
付着されることはなく、従って、個片基板50とフリッ
プチップ等のICチップとを位置決めするために使用さ
れるアライメントマーク13や個片基板50をマザーボ
ードに実装するにつき個片基板50とマザーボードとを
位置決めするために使用されるアライメントマーク12
に対して、クリーム半田に含有される半田粒子が付着し
てしまうことを確実に防止することが可能となり、印刷
用マスク1によるクリーム半田の連続印刷が可能となる
ものである。
【0039】また、印刷用マスク1における半田印刷用
開口部3の内周面にプリント配線板5の積層面に向かっ
て徐々に拡径するテーパが形成されていてもよい。この
場合、そのテーパは、プリント配線板5に対する印刷用
マスク1の積層面における半田印刷用開口部3の径と積
層面の反対面における半田印刷用開口部3の径との差が
5〜20μmになるように形成されていることが望まし
い。このようなテーパを半田印刷用開口部3に設けるこ
とにより、後述のようにクリーム半田を印刷した際にク
リーム半田が半田印刷用開口部3の積層面側に多少残存
している場合においても、クリーム半田印刷機を使用し
て実装パッド11にクリーム半田を印刷した後にクリー
ニング機構により印刷用マスク1の積層面側をクリーニ
ングする際にクリーム半田は、テーパを設けてあるため
半田印刷用開口部3の内部に入り込みやすくなる。従っ
て、クリーム半田が印刷用マスク1の積層面側全体に分
散付着されることを防止することが可能となる。
【0040】ここに、印刷用マスク1としては、特に限
定がなく、従来用いられているものを用いることができ
る。印刷用マスク1の材質としては、例えば、ニッケル
合金、ニッケル−コバルト合金等のメタルマスク;エポ
キシ樹脂、ポリイミド樹脂等のプラスチックマスク等が
あり、また、その製法としてエッチング、アディティブ
加工、レーザ加工があげられるが、本発明はかかる例示
のみに限定されるものではない。なお、これらのなかで
は、コスト、耐久性、開口部の精度等の点から、ニッケ
ル合金、ニッケル−コバルト合金のアディティブ法が好
ましい。また、印刷用マスク1の厚さは、特に限定がな
いが、通常30〜150μm程度、好ましくは40〜6
0μm程度であることが望ましい。更に、印刷用マスク
1の開口部3の形状、大きさ等は、特に限定がなく、任
意である。その一例として、例えば、直径100〜20
0μm程度の円形等をあげることができる。
【0041】次に、印刷用マスク1に設けられた開口部
3に、図2(c)に示されるようにクリーム半田15を
充填する。クリーム半田15としては、一般に使用され
ているものであれば特に限定がない。かかるクリーム半
田15の代表例としては、例えば、Sn63Pb37、
Sn62Pb63Ag2、Sn96.5Ag3.5等があ
げられる。半田粒子径10〜40μmの範囲で、例え
ば、20〜30μmを使用する。フラックス含有量9.
5重量%〜12.0重量%の範囲で、例えば、10.0
重量%を使用する。
【0042】印刷用マスク1に設けられた開口部3に、
クリーム半田15を充填した後に、図2(d)に示され
るように、印刷用マスク1をプリント配線板5(個片基
板50)から離脱させることにより、プリント配線板5
にクリーム半田15を印刷することができる。
【0043】印刷終了後には、図2(e)に示すよう
に、印刷されたクリーム半田15にリフロー処理を施
し、半田バンプ17を形成する。これにより、プリント
配線板5の個片基板50における実装パッド11に対し
て半田バンプ17を形成することができる。さらに、必
要に応じて洗浄を行う。
【0044】前記のように、各個片基板50の実装パッ
ド11に半田バンプ17を形成した後、印刷用マスク1
がプリント配線板5に積層される積層面(図2中、下
面)がクリーニング機構によりクリーニングされる。こ
のとき、印刷用マスク1における開口部3の開口径Bが
ソルダーレジスト層14における開口部14Aの開口径
A1よりも大きく形成されているため、クリーム半田の
印刷時に、印刷用マスク1における半田印刷用開口部3
の周縁部はプリント配線板5(具体的には、ソルダーレ
ジスト層14)上に隙間なく密着されることとなり、印
刷用マスク1の半田印刷用開口部3を介してプリント配
線板5の実装パッド11にクリーム半田を印刷する際
に、クリーム半田が印刷用開口部3の積層面側周縁部に
付着しない。これにより、クリーム半田印刷機を使用し
て実装パッド11にクリーム半田を印刷した後に、金属
又はプラスチックからなるかき取りブレードによって印
刷用マスクの積層面に付着したクリーム半田をかき取っ
た後、拭取用ロールペーパーを印刷用マスクの積層面に
接触移動させて積層面に付着したクリーム半田を除去し
てクリーニングした場合においても、クリーム半田が印
刷用マスク1の全体に分散付着されることはなく、従っ
て、個片基板50とフリップチップ等のICチップとを
位置決めするために使用されるアライメントマーク13
や個片基板50をマザーボードに実装するにつき個片基
板50とマザーボードとを位置決めするために使用され
るアライメントマーク12に対して、クリーム半田に含
有される半田粒子が付着してしまうことを確実に防止す
ることが可能となり、印刷用マスク1によるクリーム半
田の連続印刷が可能となるものである。
【0045】そして、クリーム半田印刷機には新たなプ
リント配線板5がセットされ、プリント配線板5の各個
片基板50における実装パッド11に対して順次連続し
て半田バンプ17が形成されていく。
【0046】次に、前記実施形態を更に具体化した実施
例について図3乃至図5に基づき説明する。図3は実施
例1に係るプリント配線板5の部分断面図、図4は実施
例2に係るプリント配線板5の部分断面図、図5は実施
例3に係るプリント配線板5の部分断面図である。
【0047】(実施例1)先ず、前記フルアディティブ
法を使用したビルドアップ法により、一片50mmの個
片(製品)基板50の9個からなるプリント配線板5を
作成した。このプリント配線板5は、製品サイズの個片
基板50が9個集合形成され、個片基板50において
は、0.3mmピッチでパッド径190μmの実装パッ
ド11が1000個形成されている。また、実装パッド
11と同時に、パッド径1.0mmのアライメントマー
ク(パッド)13、12が個片基板50の対向する角部
にそれぞれ2個ずつ形成されている(図1参照)。更
に、実装パッド11、アライメントマーク13、12の
表面には、銅−ニッケル−リンの粗化層7が形成されて
おり、かかる粗化層7の表面にはニッケル−金メッキが
施されている。プリント配線板5に形成されるソルダー
レジスト層14には、実装パッド11に対応して開口径
150μmの開口部14Aが形成されている。尚、アラ
イメントマーク13は半導体素子実装用に、アライメン
トマーク12は個片基板50をマザーボードに実装する
ために使用する。
【0048】前記プリント配線板5上に、アディティブ
法により作成された厚さ70μmで開口径230μmの
半田印刷用開口部3を有する印刷用マスク(メタルマス
ク)1を積層した。この状態が図3に示されている。図
3において、実装パッド11のパッド径は190μm、
ソルダーレジスト層14の開口部14Aの開口径は15
0μmであることから、実装パッド11の周縁部はソル
ダーレジスト層14により被覆されている。また、印刷
用マスク1の半田印刷用開口部3は、ソルダーレジスト
層14の開口部14Aよりも大きく、従って、印刷用マ
スク11はソルダーレジスト層14の開口部14の周縁
で隙間なく密着されている。尚、半田印刷用開口部3の
内周面には、積層面側における開口部3の径と反対面に
おける開口部3の径との差が5μm以下であるテーパが
形成されている。
【0049】前記した状態となるように、プリント配線
板5及び印刷用マスク1をクリーム半田印刷機にセット
し、印刷用アライメントマーク120を指標としてプリ
ント配線板5及び印刷用マスク1を積層し、粒子径15
〜35μmの半田粒子、フラックス含有量10重量%の
クリーム半田を実装パッド11に印刷した後プリント配
線板5を取り外し、掻取ブレードと拭取ロールペーパー
とを有するクリーニング機構を1往復させて印刷用マス
ク1のクリーニングを行った。このような印刷動作を連
続的に繰り返しながら、プリント配線板5のアライメン
トマーク13、12における半田粒子の付着状態を顕微
鏡により検査した。
【0050】前記検査の結果、40枚目までのプリント
配線板5を印刷を行っている間は、アライメントマーク
13、12に対する半田粒子の付着は発生しなかった。
40枚を越えて印刷すると、アライメントマーク13、
12に対する半田粒子の付着は、発生したり発生しなか
ったりしたが、50枚以上の印刷を行った時点で印刷用
マスク1に対するクリーム半田のフラックスの付着が顕
著になり、また、実装パッド11上へのクリーム半田の
滲みが増加した。
【0051】(実施例2)前記実施例1と同様、フルア
ディティブ法を使用したビルドアップ法により、一片5
0mmの個片基板50からなるプリント配線板5を作成
した。また、実装パッド11と同時に、パッド径1.0
mmのアライメントマーク(パッド)13、12がプリ
ント配線板5の対向する角部にそれぞれ2個ずつ形成さ
れている(図1参照)。更に、実装パッド11、アライ
メントマーク13、12の表面には、銅−ニッケル−リ
ンの粗化層7が形成されており、かかる粗化層7の表面
にはニッケル−金メッキが施されている。プリント配線
板5に形成されるソルダーレジスト層14には、実装パ
ッド11に対応して開口径190μmの開口部14Aが
形成されている。
【0052】前記プリント配線板5上に、アディティブ
法により作成された厚さ60μmで開口径230μmの
半田印刷用開口部3を有する印刷用マスク(メタルマス
ク)1を積層した。この状態が図4に示されている。図
4において、実装パッド11のパッド径は150μm、
ソルダーレジスト層14の開口部14Aの開口径は19
0μmであることから、実施例1の場合とは異なり、実
装パッド11の周縁部はソルダーレジスト層14により
被覆されていない。また、印刷用マスク1の半田印刷用
開口部3は、ソルダーレジスト層14の開口部14Aよ
りも大きく、従って、印刷用マスク11はソルダーレジ
スト層14の開口部14の周縁で隙間なく密着されてい
る。尚、半田印刷用開口部3の内周面には、積層面側に
おける開口部3の径と反対面における開口部3の径との
差が5μm以下となるテーパが形成されていてもよい。
【0053】前記した状態となるように、プリント配線
板5及び印刷用マスク1をクリーム半田印刷機にセット
し、粒子径15〜35μmの半田粒子、フラックス含有
量10重量%のクリーム半田を実装パッド11に印刷し
た後プリント配線板5を取り外し、掻取ブレードと拭取
ロールペーパーとを有するクリーニング機構を1往復さ
せて印刷用マスク1のクリーニングを行った。このよう
な印刷動作を連続的に繰り返しながら、プリント配線板
5のアライメントマーク13、12における半田粒子の
付着状態を顕微鏡により検査した。
【0054】前記検査の結果、40枚目までのプリント
配線板5を印刷を行っている間は、アライメントマーク
13、12に対する半田粒子の付着は発生しなかった。
40枚を越えて印刷すると、アライメントマーク13、
12に対する半田粒子の付着は、発生したり発生しなか
ったりしたが、50枚以上の印刷を行った時点で印刷用
マスク1に対するクリーム半田のフラックスの付着が顕
著になり、また、実装パッド11上へのクリーム半田の
滲みが増加した。
【0055】(実施例3)前記実施例1と同様、フルア
ディティブ法を使用したビルドアップ法により、一片5
0mmの個片基板50からなるプリント配線板5を作成
した。また、実装パッド11と同時に、パッド径1.0
mmのアライメントマーク(パッド)13、12がプリ
ント配線板5の対向する角部にそれぞれ2個ずつ形成さ
れている(図1参照)。更に、実装パッド11、アライ
メントマーク13、12の表面には、銅−ニッケル−リ
ンの粗化層7が形成されており、かかる粗化層7の表面
にはニッケル−金メッキが施されている。プリント配線
板5に形成されるソルダーレジスト層14には、実装パ
ッド11に対応して開口径150μmの開口部14Aが
形成されている。
【0056】前記プリント配線板5上に、アディティブ
法により作成された厚さ70μmで開口径230μmの
半田印刷用開口部3を有する印刷用マスク(メタルマス
ク)1を積層した。この状態が図5に示されている。図
5において、実装パッド11のパッド径は190μm、
ソルダーレジスト層14の開口部14Aの開口径は15
0μmであることから、実装パッド11の周縁部はソル
ダーレジスト層14により被覆されている。また、印刷
用マスク1の半田印刷用開口部3は、ソルダーレジスト
層14の開口部14Aよりも大きく、従って、印刷用マ
スク11はソルダーレジスト層14の開口部14の周縁
で隙間なく密着されている。尚、半田印刷用開口部3の
内周面には、積層面側における開口部3の径と反対面に
おける開口部3の径との差が10〜15μmとなるテー
パが形成されている。
【0057】前記した状態となるように、プリント配線
板5及び印刷用マスク1をクリーム半田印刷機にセット
し、粒子径15〜35μmの半田粒子、フラックス含有
量10重量%のクリーム半田を実装パッド11に印刷し
た後プリント配線板5を取り外し、掻取ブレードと拭取
ロールペーパーとを有するクリーニング機構を1往復さ
せて印刷用マスク1のクリーニングを行った。このよう
な印刷動作を連続的に繰り返しながら、プリント配線板
5のアライメントマーク13、12における半田粒子の
付着状態を顕微鏡により検査した。
【0058】前記検査の結果、50枚目までのプリント
配線板5を印刷を行っている間は、アライメントマーク
13、12に対する半田粒子の付着は発生しなかった。
これは、クリーニングの際に半田粒子が開口部14Aの
テーパ内に入り込んで開口部14A内に付着することに
基づくものと考えられる。これにより、開口部14Aの
テーパを大きくすることにより、印刷用マスク1の積層
面側に半田粒子が付着することを防止することができ
る。
【0059】(比較例)比較例では、実装パッド11の
パッド径が150μm、ソルダーレジスト層14の開口
部14Aの開口径が190μm、印刷用マスク1の半田
印刷用開口部3の開口径が170μmである点を除い
て、前記各実施例と同様の方法でクリーム半田を印刷
し、また、半田付着検査を行った。
【0060】尚、比較例の場合、開口部14Aの開口径
の方が半田印刷用開口部3の開口径よりも大きく、この
点で印刷用マスク1は、その開口部3の周縁部でソルダ
ーレジスト層14に完全に密着されておらず、開口部3
の内周縁部がフリーな状態にある。
【0061】前記と同様にしてアライメントマーク1
3、12に対する半田粒子の付着検査を行ったところ、
10枚までプリント配線板5の印刷を行った時点で、ア
ライメントマーク13、12に対する半田粒子の付着が
発生し、20枚目までは半田粒子の付着が発生したり発
生しなかったりしたが、20枚以上になった時点で全て
のプリント配線板5のアライメントマーク13、12に
対する半田粒子の付着が発生した。
【0062】尚、本発明は前記実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、プ
リント配線板5はフルアディティブ法に限らずセミアデ
ィティブ法を使用して作成してもよい。
【0063】また、印刷用マスクは、アディティブ法の
他、レーザ加工法、エッチング法等により作成してもよ
く、また、プラスチックから作成してもよい。更に、実
装パッド11はバイアホールで構成した例を示したが、
バイアホール以外で構成してもよい。また、印刷用マス
ク1の厚さ、開口径は、目標とする半田バンプの高さに
対応して適宜決定すればよい。
【0064】
【発明の効果】以上の通り本発明は、クリーム半田を印
刷する毎にプリント配線板に積層される印刷用マスクの
積層面をクリーニングするに際して、プリント配線板に
形成されるとともにフリップチップ、CPS等を実装す
るにつきプリント配線板とフリップチップ等とを位置決
めするために使用されるアライメントマークやプリント
配線板をマザーボードに実装するにつきプリント配線板
とマザーボードとを位置決めするために使用されるアラ
イメントマークに対して、クリーム半田に含有される半
田粒子が付着してしまうことを確実に防止し、もって印
刷用マスクによるクリーム半田の連続印刷を可能とする
半田バンプの形成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリント配線板の平面図である。
【図2】実装パッドに半田バンプを形成する一連の方法
を連続的に示す説明図である。
【図3】実施例1に係るプリント配線板の部分断面図で
ある。
【図4】実施例2に係るプリント配線板の部分断面図で
ある。
【図5】実施例3に係るプリント配線板の部分断面図で
ある。
【図6】セミアディティブ法により作成したプリント配
線板の部分断面図である。
【符号の説明】
1 印刷用マスク 2 金属部分 3 開口部 5 プリント配線板 6 絶縁基材 7 粗化層 8 第1導体回路 9 層間絶縁層 10 メッキレジスト 11 実装パッド 12、13 アライメントマーク 14 ソルダーレジスト層 14A 開口部 15 クリーム半田 17 半田バンプ A1 開口部14Aの開口径 B 開口部3の開口径

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷用マスクに形成された半田印刷用開
    口部とプリント配線板に形成されたソルダーレジスト層
    の露出用開口部から露出される半導体素子実装用パッド
    とを整合させた状態で印刷用マスクをプリント配線板に
    積層し、半田印刷用開口部からクリーム半田を印刷する
    とともにリフロー処理を施して半田溶融することにより
    半導体素子実装用パッドに半田バンプを形成する方法に
    おいて、 前記印刷用マスクに形成された半田印刷用開口部の径
    は、前記ソルダーレジスト層の露出用開口部の径よりも
    大きく形成されていることを特徴とする半田バンプの形
    成方法。
  2. 【請求項2】 前記半導体素子実装用パッドの径は、前
    記ソルダーレジスト層の露出用開口部よりも大きく形成
    されており、半導体素子実装用パッドはその周縁でソル
    ダーレジスト層により被覆されていることを特徴とする
    請求項1に記載の半田バンプの形成方法。
  3. 【請求項3】 前記印刷用マスクにおける半田印刷用開
    口部の内周面には、前記プリント配線板の積層面に向か
    って徐々に拡径するテーパが形成されていることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の半田バンプの形成
    方法。
  4. 【請求項4】 前記テーパは、前記プリント配線板の積
    層面における半田印刷用開口部の径と積層面の反対面に
    おける半田印刷用開口部の径との差が5〜20μmにな
    るように形成されていることを特徴とする請求項3に記
    載の半田バンプの形成方法。
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