JPH10335290A - SiC単結晶の表面処理方法 - Google Patents

SiC単結晶の表面処理方法

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JPH10335290A
JPH10335290A JP9139680A JP13968097A JPH10335290A JP H10335290 A JPH10335290 A JP H10335290A JP 9139680 A JP9139680 A JP 9139680A JP 13968097 A JP13968097 A JP 13968097A JP H10335290 A JPH10335290 A JP H10335290A
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秀一 土田
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功穂 鎌田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SiC単結晶の最表面原子の余結合手を水素
原子で終端可能とするする。 【解決手段】 SiC単結晶を、水素ガス雰囲気中で8
00℃以上の温度で熱処理を行い、表面残留酸素・酸化
層の除去ならびに最表面原子の余結合手を水素原子で終
端する。特にSiC単結晶の露出結晶面が(0001)
面、(000-1)面である場合、このSIC単結晶を、
水素ガス雰囲気中で800℃以上の温度で熱処理を行
い、表面残留酸素・酸化層の除去ならびに最表面原子の
余結合手を水素原子で終端する第一の行程の後に、前記
第一の工程と同程度またはそれ以上の温度において、水
素ガス雰囲気中で熱処理を継続して行う第二の工程を設
ければ、SiC結晶表面の凹凸を除去して(0001)
面にはSi原子、(000-1)面にはC原子のみが実質
的に最表面に位置するものとなし、かつこれら最表面に
位置する原子の余結合手をそれぞれ各1個の水素原子で
終端することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SiC単結晶を利
用した半導体素子作成プロセスなどにおいて、SiC単
結晶表面の安定化(酸化防止、汚染防止)や単結晶表面
欠陥の除去・平坦化、金属電極/SiC間の接触電圧の
低減、酸化膜/SiC界面の平坦化・低欠陥密度化、結
晶面の判別などを目的に、水素雰囲気中での高温熱処理
を用いてSiC単結晶表面を水素で終端するSiC単結
晶の表面処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、SiC単結晶表面を洗浄化するた
めに、アンモニア水、塩酸、硫酸、フッ酸などの溶液を
利用して薬品洗浄する方法や、真空中で高温熱処理して
SiC単結晶表面に残存する酸素や有機物を蒸発させる
方法がとられていた。しかし、大気中または酸素中にお
いて、これらの方法で洗浄化されたSiC単結晶表面は
酸化されやすく、その表面には酸素原子などが自然に吸
着する。また、従来の技術により洗浄化されたSiC結
晶表面は原子レベルでは平坦ではなく多くの凹凸や表面
欠陥を含んでいる。この自然酸化層や表面欠陥は、Si
C単結晶を利用した半導体素子作成プロセスにおいて、
結晶成長時の結晶欠陥の増大や酸化膜/SiC界面欠陥
の増大などをもたらす要因となっている。このため、平
坦でなおかつ大気中においても自然に酸化しにくいSi
C表面の表面処理手法が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
1)SiC単結晶の最表面に位置するシリコン原子(以
下、Si原子)またはカーボン原子(以下、C原子)は
結晶の外側にその結合手を余らせている。従来では、こ
れらの結合手は、図1に示すように、互いに結合し合う
か、酸素などの他種の原子と結合している。大気中でも
安定で、酸化しにくいSiC結晶表面を得るためには、
図2に示すように最表面のSi原子またはC原子の余っ
た結合手を水素と結合させる技術が有効である。これま
ではSiC単結晶表面を水素原子によって終端する技術
が開発されておらず、その技術開発が求められていた。
【0004】また、SiC単結晶には立方晶、六方晶な
どの結晶形があるばかりでなく、図3(a)、(b)に
示すように六方晶では積層周期が2,4,6回などであ
るものが存在するなどの多種の結晶構造が存在するた
め、それらのどの結晶構造種においても適用可能な水素
終端技術を開発することが課題となっている。なお、図
3(c)は立法晶3回周期SiC単結晶における原子配
列を、また図3(d)は六方晶6回周期SiC単結晶に
おける原子配列を示すものである。
【0005】2)SiC単結晶を立方晶では,<111
>軸、六方晶では<0001>軸に垂直にウエハー状に
切り出した場合には、ウエハーの片面はSi原子がC原
子よりも表面側に配置される(0001)面(以下、S
i面とも称する。)となり、反対側の片面は炭素原子が
シリコン原子よりも表面側に配置される
【0006】
【外3】
【0007】面(以下、C面とも称する。あるいは(0
00-1)面と記載する。)になる。このため、理想的に
原子レベルで平坦なSiC結晶表面においては、図2に
示すようにSi面では最表面原子はSi原子、C面では
最表面原子はC原子となる。しかしながら、従来では理
想的に平坦なSiC結晶表面は得られておらず、多くの
微視的な凹凸や表面欠陥を含んでいるため、Si面では
Si原子、C面ではC原子が最表面に位置し、なおかつ
その最表面SiまたはC原子の結晶の外側に向いた余結
合手を水素で終端する様な、図2に図示するようなSi
C単結晶表面を得ることが課題となっている。
【0008】従って本発明は、SiC単結晶の新規な表
面処理方法を提供することを目的とする。本発明はま
た、SiC単結晶の最表面原子の余結合手を水素原子で
終端するSiC単結晶の表面処理方法を提供することを
目的とする。本発明はさらに、SiC結晶表面の凹凸を
除去し、SiC単結晶の(0001)面および(000
-1)面の最表面原子をそれぞれSi原子およびC原子と
なし、かつこれらの最表面原子を各1個の水素原子で終
端するSiC単結晶の表面処理方法を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、SiC単結晶を、水素ガス雰囲気中で800℃以
上の温度で熱処理を行い、表面残留酸素・酸化層の除去
ならびに最表面原子の余結合手を水素原子で終端するこ
とを特徴とするSiC単結晶の表面処理方法である。
【0010】本発明はさらに、SiC単結晶の露出結晶
面が(0001)面、(000-1)面であって、このS
iC単結晶を、水素ガス雰囲気中で800℃以上の温度
で熱処理を行い、表面残留酸素・酸化層の除去ならびに
最表面原子の余結合手を水素原子で終端する第一の行程
と、さらに前記第一の工程と同程度またはそれ以上の温
度において、水素ガス雰囲気中で熱処理を継続して行
い、SiC結晶表面の凹凸を除去して(0001)面に
はSi原子、(000-1)面にはC原子のみが実質的に
最表面に位置するものとなし、かつこれら最表面に位置
する原子の余結合手をそれぞれ各1個の水素原子で終端
するものとなす第二の工程から構成されることを特徴と
する、請求項1に記載のSiC単結晶の表面処理方法で
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施態様に基づきよ
り詳細に説明する。
【0012】本発明のSiC単結晶の表面処理方法にお
いては、SiC単結晶を、水素ガス雰囲気中で800℃
以上の温度で熱処理を行う。
【0013】本発明における水素ガス雰囲気中での高温
熱処理は、例えば、石英またはステンレス等の金属、ア
ルミナなどのセラミックといった耐熱性容器内で行う。
対象とするSiC単結晶は容器内に配置する。SiC単
結晶の加熱は、特に限定されるものではないが、高周波
加熱方式や、抵抗加熱方式によって行うことが可能であ
る。
【0014】図7は高周波加熱式高温熱処理炉の構成例
を模式的に示す図面であり、セラミックなどの耐熱性容
器2内に、グラファイトなどの導電性材料でできた台座
(サセプタ)3が配置されており、一方、容器2の外周
面には高周波加熱コイル5が巻装されている。なお、図
中符号4は、台座3を容器2の略中央部に配置するため
のセラミックス製の治具である。このような高温熱処理
炉においては、SiC単結晶試料1を台座3上に載置
し、高周波加熱コイル5による高周波加熱により容器2
の外側から台座3を加熱することで、試料1の熱処理を
行うことができる。また図8は、抵抗加熱式高温熱処理
炉の構成例を模式的に示す図面であり、セラミックなど
の耐熱性容器2内に、複数のSiC単結晶試料1を等間
隔を離間して垂設可能なセラミックスなどでできた治具
4が配置されており、一方、容器2の外側にはその周面
を全体にわたって覆うように加熱ヒータ6が配置されて
いる。このような高温熱処理炉においては、SiC単結
晶試料1を治具3上に立設保持し、加熱ヒータ6により
容器2内部を全体的に加熱することで、試料1の熱処理
を行うことができる。
【0015】本発明において、高温熱処理は、水素ガス
中にて行う。この場合、水素ガスとしては、100%の
水素、希ガスなどで希釈した水素、 原子状水素を混入
したものなどが考えられる。さらに、SiC単結晶表面
のSi原子の脱離を防止することを目的に、水素ガス中
にSiを含むガス(モノシランガスなど)や原子状Si
を少量混入することもある。
【0016】また、反応容器内の圧力は、数Torr以
上の圧力であれば可能であるが、SiC単結晶表面のS
i原子の脱離を防止することや、SiC単結晶表面がグ
ラファイト状炭素で覆われることを防ぎ、良好な水素終
端を得るためには圧力は高い方が好ましい。大気圧以上
では、反応容器に耐圧構造が求められるため、大気圧付
近が最も簡便で適する。
【0017】最適な加熱温度、加熱時間などはSiC単
結晶の結晶形、面方位、加熱装置構造、反応容器内圧
力、ガス濃度、初期SiC表面状態などにより若干変化
する。水素中熱処理前の初期SiC表面に酸素原子や汚
染物が吸着していない場合には800℃より低温でも水
素終端される可能性があるが、一般的には初期SiC表
面には酸素原子などが吸着しておりそれらを除去するた
めに800℃以上の高温熱処理が必要になる。100%
水素雰囲気、大気圧の条件下においては、SiC結晶の
Si面では900〜1100℃程度、C面においては9
50〜1200℃程度が最適な熱処理温度である。ま
た、同条件下における熱処理時間は、Si面、C面とと
もに30分程度が好ましいが、1100℃より高温の条
件では数分程度の熱処理によっても水素終端される可能
性がある。
【0018】さらに本発明の好ましい実施態様において
は、上記したように第一の工程として、SiC単結晶を
水素ガス雰囲気中で800℃以上の温度で熱処理を行っ
た後、さらに、第二の工程として、第一の工程と同程度
またはそれ以上の温度において、水素ガス雰囲気中で熱
処理を継続して行う。
【0019】図4は、六方晶6段周期型SiC(6H−
SiC)のSi面を、本発明の表面処理方法におけるこ
の好ましい実施態様により表面処理した場合におけるフ
ーリエ変換式赤外分光(FTIR−ATR)によるSi
C表面の水素挙動の評価結果を示す図面であり、また図
5(a)〜(d)はそれぞれ、図4に示す表面処理の各
工程におけるSiC単結晶表面の構造を示す原子モデル
である。第一の工程として、6H−SiCのSi面を水
素ガス中で高温熱処理(800〜900℃前後で30分
程度)すると、結晶表面に残存していた酸素や有機物が
次第に除去され、代わって最表面に存在するSi原子が
水素化されるため、Si−H結合に起因する吸収ピーク
が観察できるようになる。なお、この際の結晶表面の構
造は、図5(a)、(b)、(c)のように模式され
る。このときSiC単結晶表面(Si面)は水素化され
るが、図5(c)に示すように凹凸の多い表面となり、
SiC結晶の最表面に位置した各Si原子またはC原子
はそれぞれ1〜3個の水素によって終端される。ここ
で、この後、第二の工程として900〜1500℃で3
0分程度(図4においては、1000〜1100℃で3
0分)、同様に水素ガス雰囲気中において熱処理を継続
することによって、結晶表面の凹凸を除去する。このと
き、SiC単結晶の最表面に位置するSi原子が各1個
の水素原子と結合する。この際の結晶表面の構造は、図
5(d)のように模式される。
【0020】このように、第一の工程の後、第一の工程
と同程度またはそれ以上の温度において、水素ガス雰囲
気中で熱処理を継続して行うことにより、Si面ではS
i原子、C面ではC原子が最表面に位置するような理想
に近い平坦なSiC結晶表面が得られる。このとき、S
iC単結晶の最表面に位置するSi原子とC原子が各1
個の水素原子と結合する。すなわち、Si面ではシリコ
ーン水素結合(SiH結合)、C面ではカーボン水素結
合(CH結合)がSiC結晶表面に形成され、SiC結
晶表面原子の各1個の水素原子による水素終端が達成さ
れる。
【0021】なお図6は、本発明の表面処理方法におけ
るこの好ましい実施態様により表面処理した後における
SiC単結晶のC面およびSi面のフーリエ変換式赤外
分光測光による吸収スペクトルの例と、それぞれの表面
における原子モデルである。
【0022】このような本発明の好ましい実施態様にお
いては、第一の工程と第二の工程とを、断続的に行うこ
とは勿論可能であるが、水素ガス雰囲気中での熱処理温
度を制御することにより、第一の工程と第二の工程を連
続して行うことができる。第一の工程と第二の工程を連
続して行う場合、第一の工程の熱処理時間を数分以内に
短縮することが可能である。
【0023】なお、SiC単結晶を、水素ガス雰囲気中
で800℃以上の温度で熱処理(単一工程)を行うこと
による本発明の表面処理方法における基本的な実施態
様、すなわち、SiC単結晶の最表面原子の余結合手の
水素終端処理は、SiC単結晶のいずれの結晶面方位に
も適用可能である。一方、さらに上記したように第一の
工程における熱処理操作後に第二の工程による熱処理操
作を行う実施態様、すなわち、SiC単結晶の最表面S
i原子、C原子の多くを各1個の水素原子によって終端
することは、SiC単結晶の(0001)面、(000
-1)面において適用可能である。
【0024】このように本発明に係るSiC単結晶の表
面処理方法を実施することによってSiC単結晶表面原
子が水素終端されるために、処理後のSiC単結晶は、
以下のような特性を有することとなる。すなわち、 1)高温水素ガス雰囲気中加熱処理によって得られたS
iC表面(Si面、C面)は、SiC結晶表面の外側に
向いた余結合手が水素によって終端されることにより、
その表面は化学変化に対して不活性となり、大気中にお
いても酸化しずらくなるとともに有機物などによっても
汚染しにくくなる、 2)高温水素ガス雰囲気中加熱処理によって得られたS
iC表面(Si面、C面)は、水素によって終端されて
いるとともに原子レベルで平坦であるため、SiC単結
晶表面欠陥密度が極めて小さくなる、というものであ
る。
【0025】また、本発明のSiC単結晶の表面処理方
法は、さらに次のような応用的な利用も可能である。す
なわち、 3)水素終端形SiC単結晶では、Si面ではSi−H
結合、C面ではC−H結合が形成される。Si−H結合
の分子振動数は2100〜2200cm-1であり、C−
H結合の分子振動数は2800〜2900cm-1であ
る。このため、結晶表面に存在する水素結合種がSi−
H結合であるかC−H結合であるかの判別は、水素終端
されたSiC単結晶表面の水素結合の分子振動数を測定
することにより可能となる。水素結合の分子振動数を測
定は、フーリエ変換式赤外分光法などによって可能であ
る。すなわち、水素終端されたSiC単結晶表面より、
Si−H結合が観察される結晶面はSi面であり、C−
H結合が観測される結晶面C面であることから、SiC
結晶の結晶面方位を知ることができる。Si−H結合と
C−H結合の両者が同時に観察される場合は、その結晶
面の結晶面方位がSi面、C面から角度がずれているこ
とを示し、Si−H結合とC−H結合の観測量の比より
その傾き角度を知ることが可能となる。
【0026】
【実施例】
実施例1 (0001)面を露出面として有する市販の六方晶6回
周期型SiC単結晶ウェハ(直径35mm)に対し、種
々の温度条件下で水素雰囲気中での熱処理を行った。な
お、ウェハ試料は実験に先立ち、RCA洗浄された後
に、緩衝HF溶液および超純水にて洗浄された。
【0027】実験には、直径100mmの石英管中に、
高純度グラファイトサセプタを配置してなる装置を用い
た。そして、このサセプタ上に試料を(0001)面が
露出するように載置し、2×10-6Torrまで一旦減
圧したのち、水素ガスを5リットル/分の流速で定常的
に流し、大気圧条件下、高周波加熱により所定の温度で
30分間加熱した。なお、所定温度までの温度上昇およ
び下降速度はいずれも約30℃/分とした。
【0028】水素雰囲気中での熱処理の後、試料を大気
中に取り出し、(0001)面における水素結合をFT
IR−ATR法により調べた。
【0029】FTIR−ATR分析には、端面を60°
にカットした厚さ1mmのGeプリズムを使用した。S
iC基板をC軸がGeプリズムの接触面に対して垂直に
なるように、Geプリズムの両面に押さえつけた。なお
この取り付け操作は大気中にて行い、水素熱処理後、試
料を大気中から取り出してから測定までの時間は5〜1
0分程度とした。また赤外光の検出には液体窒素で冷却
したHgCdTe検出器を使用した。図9は、SiC表
面のFTIR−ATR分析の装置構成図を示すものであ
る。全反射回数は18回である。FTIRにはニコレー
のモデル740を使用した。データは分解能1cm-1
取り込み、512回または1024回の積算を行った。
得られた結果(高温水素熱処理前後での6H−SiC
(0001)表面からのSi−H振動のp偏光スペクト
ル)を図4に示す。
【0030】Si−H振動は、2000〜2300cm
-1の範囲で観測され、Si原子に結合する原子または原
子団の電気陰性度の総和の増加につれて高周波側にシフ
トすることが良く知られている。図4に示すように、高
温水素熱処理前の6H−SiC(0001)表面から
は、Si−H振動は観察されなかった。従って、化学処
理後の6H−SiC(0001)表面上のSi−Hの結
合量は、観測限界以下であった。
【0031】一方、800〜1100℃での高温水素熱
処理後の試料には、数種のSi−H結合が2100〜2
300cm-1の周波数領域で、6H−SiC(000
1)表面から観察された。800℃での高温水素熱処理
後の試料では、2140、2180、2220、229
0cm-1を中心とする位置にSi−H振動と見られるブ
ロードな吸収が確認された。900℃の高温水素熱処理
後の試料では、2180cm-1以上の周波数領域に観測
された吸収が消滅したのと対照的に、2173cm-1
比較的鋭いピークを持つ吸収、2134cm-1周辺に3
個のピークを持つ強い吸収が現れた。1000℃の高温
水素熱処理後の試料では、2173cm-1の吸収はほぼ
消滅したが、2156cm-1に弱い吸収が残された。2
134cm -1周辺に3個のピークを持っていた吸収は、
2129cm-1に単一の細い線幅のピークを持つ吸収と
なった。2129cm-1の吸収は、1100℃の高温水
素熱処理後の試料では、弱められブロードになった。
【0032】図10は、CまたはOをバックボンドとす
るSi−H振動周波数を計算した結果を示すものであ
る。なお、この計算は、ルコブスキーらの文献(G. Luc
ovskyet al., Solid State Commun. 29 (1979) 571)に
基づいて行ったものである。
【0033】計算された周波数の精度はあまり良くない
が、実験結果と定性的に一致している。図11は、80
0℃の処理によって形成されたSi−H結合の化学特性
を示すものであり、緩衝HF溶液に試料を浸漬した後に
おける吸収の変化を観察したものである。2220、2
290cm-1周辺のブロードな吸収は、緩衝HF溶液浸
漬後には完全に消えたのとは対照的に、2140、21
80cm-1周辺の吸収は残された。さらに、2180c
-1周辺の吸収は2175cm-1まで低周波側にシフト
した。このことは、約2180cm-1以上に観測された
Si−H結合と約2180cm-1以下に観測されたSi
−H結合の化学特性が異なることを示す。同様な違い
は、800℃と900℃の熱処理の間にも確認される。
図10に示した計算結果によると、2140、218
0、2220、2290cm-1の吸収はそれぞれ、M1
とD1との合計、M2、D2、T1、T2の合計、M3
とD3の合計、M4と考えられる。すなわち、2180
cm-1以上に観測されたSi−H結合は、酸素が結合さ
れたSiによるものと考えられる。一方、900℃での
熱処理の後に観察される2134および2173cm-1
周辺の吸収は、炭素のみに結合したSiによるものと考
えられる。この挙示は化学特性と水素熱処理特性の結果
と論理的に一致する。上記したような挙示により、80
0℃と900℃において水素熱処理された6H−SiC
(0001)表面より観測されたSi−H伸縮振動は以
下のように説明される。1)800℃の水素熱処理で
は、周辺残留酸素または表面の残留酸素が原因となっ
て、酸素が結合したSi原子にSi−H結合が形成され
る。2)900℃の水素熱処理によって、バックボンド
に炭素のみが結合したSi原子にSi−H結合が選択的
に形成される。
【0034】さらに1000℃での水素熱処理した試料
において、2129cm-1にp偏光で観測されたSi−
H結合は、図12に示すように狭いライン幅と強い強度
を有するものであった。p偏光に対する半値幅と1回当
たりの吸収は、2.0cm-1と1.4×10-3であっ
た。これらは、pH調節された緩衝HF溶液や弗化アン
モニウム処理により理想的に終端されたSi単結晶の
(111)表面でのシリコンモノハイドライドの値とほ
ぼ同等である。さらに図12に示すようにs偏光に対す
る2129cm-1の吸収は非常に小さい。このことは、
Si−H結合は表面に対して垂直方向に強く配向してい
ることを示す。狭いライン幅の単一の吸収と結合の配向
より、2129cm-1に観測されたSi−H結合は、シ
リコンモノハイドライドによるものであると考えられ
る。
【0035】このシリコンモノハイドライドであると推
定された吸収ピーク周波数はSi単結晶の(111)表
面上のモノハイドライドの文献に報告された周波数より
も45cm-1高い(G. S. Higashi, Y. J. Chabal, G.
W. Trucks, and K. Raghavachari: Appl. Phys. Lett.
56 (1990) 656)。このことは、観測されたシリコンモ
ノハイドライドはSiよりも電気陰性度の大きい原子と
接続されていることを示す。また小さな半値幅は、その
Si−H結合の構成が結晶においてよく規則化されてお
り、酸素や表面欠陥によって大きな不規則化がなされて
いないことを示す。
【0036】6H−SiCの結合構成より、理想的な
(0001)面は、それぞれが、表面と垂直な1個のダ
イリングボンドを有しかつSi原子よりも電気陰性度の
大きい3つの炭素原子に結合してなるSi原子によって
のみ、終端されているものとなる。さらに、本実験にお
いて、炭素終端の6H−SiC(000-1)面からはS
i−H結合は観測されなかった。ピーク周波数、線幅、
結合配向、表面極性、および吸収強度から考慮して、1
000℃で水素熱処理された6H−SiC(0001)
面の多くは3個の炭素原子と結合したSi原子のシリコ
ンモノハイドライドによって終端されたものであること
が明らかである。なお、2156cm-1に観察された弱
い吸収は、1000℃の水素熱処理後における表面欠陥
モードを示す異なる構造で終端された部位によるものと
考えられた。
【0037】このような検討結果に基づき、900℃か
ら1000℃への水素熱処理温度の上昇による2134
cm-1周辺の吸収の幅細化と2173cm-1の吸収の消
滅は、1000℃の水素熱処理によって表面欠陥密度が
低減し、6H−SiC(0001)表面が規則的にな
り、表面の多くが3個の炭素原子と結合したSi原子の
シリコンモノハイドライドによって終端されたものであ
ると結論づけられた。
【0038】なお、超高真空中で1050℃以上に加熱
すると6H−SiC(0001)表面の炭素密度が上昇
するという報告が従来なされており、本実験における1
100℃での水素熱処理後における2120cm-1の吸
収の大きな低下や幅広化は、表面の炭素密度と関係して
いるものかとも思われた。
【0039】実施例2 (0001)面を露出面として有する市販の六方晶6回
周期型SiC単結晶ウェハ(直径35mm)、および
(000-1)面を露出面として有する市販の六方晶6回
周期型SiC単結晶ウェハ(直径35mm)に対し、種
々の温度条件下で水素雰囲気中での熱処理を行った。な
お、ウェハ試料は実験に先立ち、HF希釈液に浸漬され
た後に、H2SO4:H22溶液、NH4OH:H22
液、およびHCl:H22:H2O溶液で洗浄され、最
後に緩衝HF溶液で10分間処理された後、超純水にて
10分間リンスされた。
【0040】実験には、実施例1と同様に石英管中に、
高純度グラファイトサセプタを配置してなる装置を用い
た。そして、このサセプタ上に試料を載置し、2×10
-6Torrまで一旦減圧したのち、水素ガスを5リット
ル/分の流速で定常的に流し、大気圧条件下、高周波加
熱により所定の温度で30分間加熱した。なお、所定温
度までの温度上昇および下降速度はいずれも約30℃/
分とした。
【0041】水素雰囲気中での熱処理の前後の試料の
(0001)面および(000-1)面における水素結合
を前記実施例1と同様にしてFTIR−ATR法により
調べた。なお、データは分解能1cm-1で取り込み、5
12回の積算を行った。得られた結果を図13に示す。
図13において、(a)は水素熱処理前の(000-1)
面からのC−H振動領域における偏光スペクトル、
(b)は1100℃での水素熱処理後の(000-1)面
からのC−H振動領域における偏光スペクトル、(c)
は水素熱処理前の(0001)面からのC−H振動領域
における偏光スペクトル、(d)は1000℃での水素
熱処理後の(0001)面からのC−H振動領域におけ
る偏光スペクトルをそれぞれ示すものであり、実線はp
偏光スペクトル、破線はs偏光スペクトルである。
【0042】水素熱処理前の(000-1)面からは、図
13に示すように、2855、2920、2960cm
-1の周波数に比較的ブロードなC−H結合からの吸収が
見られた。これらの吸収位置は、有機物におけるC
2、CH3の吸収位置に良く一致し、2855、292
0、2960cm-1はそれぞれCH3非対称伸縮、CH2
対称伸縮、CH3対称伸縮と推定された。デコンボリュ
ーションにより求めたこれらの半値幅はそれぞれ10、
20、10cm-1である。このことから、6H−SiC
単結晶の表面の一部はCH2、CH3種で覆われているこ
とがわかる。同様な形状の種による吸収がシリコンウェ
ハにおいても観測されることから、これらは大気中での
ウェハ上の有機汚染物と考えられる。
【0043】これに対し1100℃での水素熱処理後の
(000-1)面からは、CH2、CH3に加えて、鋭い単
一のC−H吸収が見られた。分解能0.3cm-1で測定
した吸収位置と半値幅はそれぞれ2850.1cm-1
1.6cm-1である。この半値幅は水素化されたダイヤ
モンドの(111)表面で観測されたC−H振動数
(7、室温)に比べても大幅に小さく、測定されたC−
H振動がSiCの(000-1)表面の結晶性により高度
に規則化されていることを示している。この吸収はp偏
光において強く観測され、s偏光では観測されなかっ
た。このことは、測定されたC−H振動が表面に垂直方
向に強く配向しており、欠陥密度が小さいことを示して
いる。鋭い吸収が単一ピークであること、p偏光におい
て強く観測されs偏光においては観測されないことは、
観測されたC−H結合がカーボンモノハイドライドに起
因するものであることを示している。
【0044】(000-1)面からは水素熱処理の前後に
おいてSi−H結合は観測されないのに対して、水素熱
処理後の(0001)面からは、p偏光時に鋭い単一の
Si−H結合が2129.1cm-1(半値幅2.0cm
-1)の位置に観測された。s偏光における吸収は極めて
小さいものであった。この吸収は上記実施例1において
詳述したように3個の炭素がバックボンドに結合したシ
リコンモノハイドライドであると考察されており、(0
001)表面のシリコン原子がモノハイドライドによっ
て終端されていることを示している。一方で、このよう
に水素熱処理されて水素終端された(0001)面で
は、水素熱処理後の(000-1)面で見られた285
0.1cm-1の吸収は観測されなかった。さらに、(0
001)面の水素熱処理前後において、CH2、CH3
よる表面汚染が減少していることが確認された。
【0045】この実施例において測定されたC−H結合
の振動数は、水素終端されたダイヤモンド表面のC−H
結合のものよりもわずかに高い周波数である。測定され
たC−H結合がSiCのC面の最表面炭素を終端するも
のであれば、CのバックボンドはSiであるため、ダイ
ヤモンド表面のC−H結合とは異なった電荷分布をもつ
はずであり、その振動数は異なるはずである。また水素
と水素間の距離も変化し水素結合同士の相互作用の大き
さも変化するはずである。観測されたC−H結合のバッ
クボンドがSiであることの正確な断定は行っていない
が、C面からの鋭いC−H振動、Si面から鋭いSi−
H振動が見られたことから、これらはSiC表面の面極
性を良く示している。また、観測されたC−H、Si−
Hの半値幅が狭く、s偏光で吸収が弱いことから、これ
らのモノハイドライドが強く垂直に配向していることを
示している。このことから、水素熱処理によって、C
面、Si面ともに高い規則性で水素終端されるものであ
ることが推定された。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、水素ガス雰
囲気中で800℃以上の温度で熱処理を行うことで、表
面残留酸素・酸化層の除去ならびに最表面原子の余結合
手を水素原子で終端する表面処理方法であり、1)水素
終端されたSiC単結晶表面では酸化や汚染が少ないた
め、これらが原因となっていたSiC半導体素子の素子
特性の低下、歩留まりの低下、結晶成長時の結晶欠陥の
増大、電極形成時の金属電極/SiC間の接触電圧の増
加、酸化膜形成時の酸化膜/SiC界面の欠陥密度の増
加などの問題の有効な解決手段となる。
【0047】また 2)SiC単結晶には立方晶、六方
晶などの結晶形があるばかりでなく、六方晶では積層周
期が2,4,6回等であるものが存在し、多種の結晶構
造種があるが、本発明の表面処理方法は、いずれの結晶
構造種においても適用可能である。
【0048】さらに、3)水素終端されたSiC表面の
Si面からはSi−H結合、C面からはC−H結合がフ
ーリエ変換式赤外分光法などによって観測可能となり、
本発明の表面処理方法を応用すれば、結晶面方位、表面
平坦性、酸化、汚染の程度などを知ることができるよう
になる。このことは、SiC単結晶を利用した半導体プ
ロセス中における結晶表面状態のモニターとして有効で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のSiC単結晶基板の結晶構造の一例を示
す模式図である。
【図2】理想的な水素終端型SiC単結晶基板の結晶構
造のを示す模式図である。
【図3】(a)はSiC単結晶の結晶形と積層順を示す
表、(b)は(a)に示す積層の位置を示す図、(c)
は立方晶3回周期SiC単結晶における原子配列を示す
図、(d)は六方晶6回周期SiC単結晶における原子
配列を示す図である。
【図4】六方晶6段周期型SiC(6H−SiC)のS
i面を、本発明の一実施例において表面処理した場合に
おけるフーリエ変換式赤外分光(FTIR−ATR)に
よるSiC表面の水素挙動の評価結果を示す図である。
【図5】(a)〜(d)はそれぞれ、図4に示す表面処
理の各工程におけるSiC単結晶表面の構造を示す原子
モデルである。
【図6】本発明の表面処理方法の別の実施態様により表
面処理した後におけるSiC単結晶のC面およびSi面
のフーリエ変換式赤外分光測光による吸収スペクトル
と、それぞれの表面の構造を示す原子モデルである。
【図7】高周波加熱式高温熱処理炉の構成例を模式的に
示す図であり、(a)は横断面図、(b)は縦断面図で
ある。
【図8】抵抗加熱式高温熱処理炉の構成例を模式的に示
す図であり、(a)は横断面図、(b)は縦断面図であ
る。
【図9】本発明の実施例において用いられたSiC表面
のFTIR−ATR分析の装置構成図である。
【図10】CまたはOをバックボンドとするSi−H振
動周波数を計算した結果を示す表である。
【図11】本発明の表面処理方法の実施例によって形成
されたSi−H結合の化学特性を示すものであり、図中
(a)の実線は800℃の水素熱処理を行った6H−S
iC(0001)表面からの吸収スペクトル、破線は9
00℃の水素熱処理を行った6H−SiC(0001)
表面からの吸収スペクトル、(b)の実線は800℃の
水素熱処理後、緩衝HF溶液に試料を浸漬した後におけ
る吸収の変化を観察し緩衝HF溶液に浸漬した試料の6
H−SiC(0001)表面からの吸収スペクトルを示
す。
【図12】本発明の表面処理方法のさらに別の実施例に
おいて1000℃の水素熱処理を行った6H−SiC
(0001)表面からの吸収スペクトルを示す。
【図13】本発明の表面処理方法のさらに別の実施例に
おける水素熱処理前後のSiC単結晶表面からの吸収ス
ペクトルを示すものであり、図中(a)は水素熱処理前
の(000-1)面からのC−H振動領域における偏光ス
ペクトル、(b)は1100℃での水素熱処理後の(0
00-1)面からのC−H振動領域における偏光スペクト
ル、(c)は水素熱処理前の(0001)面からのC−
H振動領域における偏光スペクトル、(d)は1000
℃での水素熱処理後の(0001)面からのC−H振動
領域における偏光スペクトルをそれぞれ示すものであ
り、実線はp偏光スペクトル、破線はs偏光スペクトル
である。
【符号の簡単な説明】
1 SiC単結晶試料 2 耐熱性容器 3 台座(サセプタ) 4 治具 5 高周波加熱コイル 6 抵抗加熱ヒータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SiC単結晶を、水素ガス雰囲気中で8
    00℃以上の温度で熱処理を行い、表面残留酸素・酸化
    層の除去ならびに最表面原子の余結合手を水素原子で終
    端することを特徴とするSiC単結晶の表面処理方法。
  2. 【請求項2】 SiC単結晶の露出結晶面が(000
    1)面、 【外1】 面であって、このSiC単結晶を、水素ガス雰囲気中で
    800℃以上の温度で熱処理を行い、表面残留酸素・酸
    化層の除去ならびに最表面原子の余結合手を水素原子で
    終端する第一の行程と、さらに前記第一の工程と同程度
    またはそれ以上の温度において、水素ガス雰囲気中で熱
    処理を継続して行い、SiC結晶表面の凹凸を除去して
    (0001)面にはSi原子、 【外2】 面にはC原子のみが実質的に最表面に位置するものとな
    し、かつこれら最表面に位置する原子の余結合手をそれ
    ぞれ各1個の水素原子で終端するものとなす第二の工程
    から構成されることを特徴とする、請求項1に記載のS
    iC単結晶の表面処理方法。
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