JPH10335237A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JPH10335237A
JPH10335237A JP9156045A JP15604597A JPH10335237A JP H10335237 A JPH10335237 A JP H10335237A JP 9156045 A JP9156045 A JP 9156045A JP 15604597 A JP15604597 A JP 15604597A JP H10335237 A JPH10335237 A JP H10335237A
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JP
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door
exposure
handle
reticle
laser
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JP9156045A
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English (en)
Inventor
Shigeru Ogiwara
茂 荻原
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Epidemiology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Lasers (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大がかりな機構を設けることなく、作業者の
保護を確保することのできる露光装置を提供する。 【解決手段】モータ107が、露光装置の動作状態に応
じて、取っ手105,205を扉102,202内に収
納、または扉102,202から突出させるので、例え
ば露光動作時またはアライメント動作時等において高強
度なレーザ光が照射されるような場合には、取っ手10
5,205を扉102,202内に収納することによ
り、作業者が取っ手105,205を握れないように
し、それにより作業者に扉102,202を開けること
ができないことを認識させ、あるいは不注意であっても
扉部材102,202を開けることができないようにし
ている。一方、例えば露光動作時またはアライメント動
作時等が終了した場合には、取っ手105,205を扉
102,202から突出させて、レチクル等の交換のた
め、作業者が扉102,202を開けることができるよ
うにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体または、液
晶表示素子等をフォトリソグラフィ工程で製造する際に
使用される露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体素子等を製造するための
フォトリソグラフィ工程(マスクパターンのレジスト像
を基板上に形成する工程)では、マスクとしてのレチク
ルのパターンを投影光学系を介して、フォトレジストが
塗布された基板(又はウエハ等)上に露光する投影露光
装置(ステッパー等)が使用されている。
【0003】ところで、近年においてはULSIの集積
度が更に高まり、例えば0.35ミクロン以下の線幅を
有するパターンをウエハに形成することが要求されるよ
うになった。このような線幅の狭いパターンを形成した
いという要求に対し、露光波長としてi線等を用いる従
来型のステッパでは対応が困難になりつつあり、これに
代わるものとして、露光用光としてエキシマレーザ光を
使用したエキシマステッパが登場するに至った。
【0004】ここで、エキシマレーザは高出力レーザで
あるために、作業者保護の観点から、レチクルの交換等
のため作業者がチャンバ内部の露光装置にアクセスする
場合は、所定の扉を開けることによってのみ行えるよう
にしている。
【0005】更に、エキシマレーザが照射されている間
はかかる扉をロックし、あるいは扉を開けようとしたと
きにはレーザの発振を即座に停止する、いわゆるインタ
ーロック機構が通常設けられている。従って、一般的に
はエキシマレーザが照射されている露光中には、レチク
ルの交換等はできないことになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、エキシマス
テッパにおいてこのように安全性を優先させた結果、以
下のような問題点が指摘された。エキシマステッパにお
いては、作業者保護の為に設けられたインターロック機
構により、露光中にレチクル交換等のため作業者が不用
意に扉を開けてしまうと、自動的にレーザ発振装置が停
止して、露光していたウエハの露光量が不足する、いわ
ゆるミスショットを招く恐れがあった。また、インター
ロック機構により、レーザ発振装置が停止するようにな
っているといっても、扉が開いたかどうかの検出に遅れ
があると、扉が開きうる状態となっても直ちにレーザ発
振が停止しない場合も考えられ、かかる場合扉が開くこ
とでレーザ発振が停止したと勘違いした作業者が、レー
ザ光が照射されている状態で露光装置にアクセスしてし
まうこともある。
【0007】このような問題は、多量の半導体素子を製
造する半導体製造工場において、i線を露光波長とする
i線ステッパと共にエキシマステッパが併設されている
場合にしばしば起こりうる。例えばi線ステッパにおい
ては、特にインターロック機構を設ける必要がない。更
に、露光に用いられるレチクルやウエハはチャンバ内に
ストックされており、その交換は露光中にも行える。従
って、作業を急ぐ作業者は、露光中か否か特に気にする
ことなくi線ステッパのチャンバの扉を開け、レチクル
の交換やウエハの交換を行うことがたびたびある。
【0008】このようにi線ステッパの操作に慣れ親し
んだ作業者は、操作対象がエキシマステッパであった場
合、知識として露光中にレチクルの交換等ができないこ
とを十分認識していても、あるいは露光中である旨の警
告表示がなされていたとしても、作業中に無意識にi線
ステッパと同様の扱いをし、エキシマステッパの扉を開
けてしまう恐れがある。
【0009】そもそも、かかる問題が生じるのは、露光
中に作業者がエキシマステッパの扉を開けることができ
てしまう点に根本的な原因がある。一方、露光中はステ
ッパのチャンバの扉を開かないようにロックするように
し、必要な場合にはレーザ発振が停止した段階で初めて
ロックが解除されるようにすることも提案されている。
かかる提案によれば、たとえ誤って作業者が扉を開けよ
うとしても、それが開かない限り作業者保護が確保され
る。
【0010】ところが、かかる提案には次のような問題
点がある。作業対象がエキシマステッパであるにもかか
わらずi線ステッパであるとそもそも勘違いした場合に
は、作業者は露光中か否かに関わらず交換扉は開くもの
と始めから信じ切ってしまう。その為、作業者は無意識
に扉を開けようとするため、扉若しくはそのロック装置
に大きな力が加わる恐れがある。
【0011】ここで、エキシマレーザ光はアクリルのよ
うな高分子材を透過すると無害な程度に減衰すること、
及びチャンバ内部の状態が一見して把握できることか
ら、扉にはアクリル板等を用いたいという要求がある。
従って、ロック装置の強度をいくら高めても、扉がアク
リル板等で形成されている限り、作業者の力に十分耐え
るようにすることは困難といえる。
【0012】そこで、本願発明は、大がかりな機構を設
けることなく、作業者の保護を確保することのできる露
光装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決すべ
く、本願発明の露光装置は、マスク(R)上のパターン
を基板(W)上に露光転写する露光システムと、露光シ
ステムを囲うチャンバ(1)と、チャンバ(1)に設け
られた開閉可能な扉部材(102,202)と、扉部材
(102,202)に設けられた取っ手部材(105,
205)と、露光システムの動作状態に応じて、取っ手
部材(105,205)を扉部材(102,202)内
に収納、または扉部材(102,202)から突出させ
る駆動装置(107)とを有することを特徴とする。
【0014】本願発明にかかる露光装置によれば、駆動
装置(107)が、露光システムの動作状態に応じて、
取っ手部材(105,205)を扉部材(102,20
2)内に収納、または扉部材(102,202)から突
出させるので、例えば露光動作時またはアライメント動
作時等において高強度なレーザ光が照射されるような場
合には、取っ手部材(105,205)を扉部材(10
2,202)内に収納することにより、作業者が取っ手
部材(105,205)を握れないようにし、それによ
り作業者に扉部材(102,202)を開けことができ
ないことを認識させ、あるいは不注意であっても扉部材
(102,202)を開けることができないようにして
いる。一方、例えば露光動作時またはアライメント動作
時等が終了した場合には、取っ手部材(105,20
5)を扉部材(102,202)から突出させて、レチ
クル等の交換のため、作業者が扉部材(102,20
2)を開けることができるようにしている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図面を参照して以下に詳細に説明する。図1に示した露
光システムとしての投影露光装置は、レチクルと感光基
板をレチクル上の照明領域に対して同期して走査しなが
ら露光する走査型エキシマステッパの一例である。図1
に示したように、一般に、ステッパは、恒温チャンバ1
の中に設置されている。恒温チャンバ1内では、通常の
クリーンルームよりも精度の高い温度制御がなされてお
り、例えば、クリーンルームの温度制御が±2乃至3℃
の範囲であるのに対して、恒温チャンバ1内では±0.
1℃以内に保たれている。
【0016】また、図示したエキシマステッパは、ダウ
ンフロー型のステッパであり、空気中に浮遊する粒子が
装置に付着するのを防止するためにチャンバ1の天井に
空気吹き出し口2が設置されており、図中矢印で示した
ように吹き出し口2から投影露光系PLの光軸に沿って
チャンバ床方向に温度制御された空気流が移動する。チ
ャンバ1,特に投影光学系を含む露光装置本体部に、ク
リーンルーム内に浮遊する異物(ゴミ)、硫酸イオンや
アンモニウムイオン等が流入するのを防止するため、H
EPA(又はULPA)フィルタ、及びケミカルフィル
タが、チャンバ1の空気取り入れ口または吹き出し口2
の近傍に配置されている。
【0017】図1の走査型投影露光装置は、KrF、A
rF等のエキシマレーザである光源及び照明光学系(不
図示)、レチクルRを走査方向に移動するレチクルステ
ージRST、投影光学系PL、ウエハWを移動するウエ
ハステージWST、ウエハの位置合わせ用のアライメン
ト系(14乃至18)等から主に構成されている。使用
されるエキシマレーザは、国際基準であるANSI、Z
136−1にいうクラス4に分類される、最も強度の高
いものである。また、照明光学系は、フライアイレン
ズ、コンデンサレンズ等からなり、最終的にコンデンサ
レンズ3を介してレチクルRを照明している。照明光学
系は、光源からの照明光で、回路パターン等が描かれた
マスクであるレチクルRをほぼ照度均一かつ所定の立体
角で照明する。これらの図示しない光源及び照明光学系
は、一般に、図中、レチクルRSTの上方又は光学反射
系を用いる場合にはレチクルステージRSTの側方に配
置されている。特に、光源はチャンバ1の外側に配置さ
れる。
【0018】レチクルステージRSTは、投影光学系P
Lの光軸AX上であって投影光学系PLとコンデンサレ
ンズ3との間に設置され、リニアモータ等で構成された
レチクル駆動部(不図示)により、走査方向(X方向)
に所定の走査速度で移動可能である。レチクルステージ
RSTはレチクルRのパターンエリア全面が少なくとも
投影光学系の光軸AXを横切るだけのストロークで移動
する。レチクルステージRSTは、X方向端部に、干渉
計6からのレーザビームを反射する移動鏡5を固定して
備え、レチクルステージRSTの走査方向の位置は干渉
計6によって、例えば、0.01μm単位で測定され
る。干渉計6による測定結果は、ステージ制御系20に
送られ、常時レチクルステージRSTの高精度な位置決
めが行われる。レチクルステージRST上には、レチク
ルホルダRHが設置され、レチクルRがレチクルホルダ
RH上に設置される。レチクルRは、図示しない真空チ
ャックによりレチクルホルダRHに吸着保持されてい
る。また、レチクルステージRSTの上方には、光軸A
Xを挟んで対向するレチクルアライメント顕微鏡4が装
着されている。この2組の顕微鏡4によりレチクルRに
形成された基準マークを観察して、レチクルRが所定の
基準位置に精度良く位置決められるようにレチクルステ
ージRSTの初期位置を決定する。従って、移動鏡5と
干渉計6によりレチクルRの位置を測定するだけでレチ
クルRの位置を十分高精度の調整できる。
【0019】レチクルRは、レチクルステージRST上
で、レチクルRの走査方向(X方向)に対して垂直な方
向(Y方向)を長手とする長方形(スリット状)の照明
領域で照明される。この照明領域は、レチクルステージ
の上方であってかつレチクルRと共役な面またはその近
傍に配置された視野絞り(不図示)により画定される。
【0020】レチクルRを通過した照明光は投影光学系
PLに入射し、投影光学系PLによるレチクルRの回路
パターン像がウエハW上に形成される。投影光学系PL
には、複数のレンズエレメントが光軸AXを共通の光軸
とするように収容されている。投影光学系PLは、その
外周部であって光軸方向の中央部にフランジ24を備
え、フランジ部24により露光装置本体の架台23に固
定されている。
【0021】ウエハ上に投影されるレチクルRのパター
ン像の投影倍率は、レンズエレメントの倍率及び配置に
より決定される。レチクルR上のスリット状の照明領域
(中心は光軸AXにほぼ一致)内のレチクルパターン
は、投影光学系PLを介してウエハW上に投影される。
ウエハWは投影光学系PLを介してレチクルRとは倒立
像関係にあるため、レチクルRが露光時に−X方向(又
は+X方向)に速度Vrで走査されると、ウエハWは速
度Vrの方向とは反対の+X方向(又は−X方向)にレ
チクルRに同期して速度Vwで走査され、ウエハW上の
ショット領域の全面にレチクルRのパターンが逐次露光
される。走査速度の比(Vr/Vw)は、投影光学系P
Lの縮小倍率で決定される。
【0022】ウエハWは、ウエハステージWST上に保
持されたウエハホルダ(不図示)に真空吸着されてい
る。ウエハステージWSTは、前述の走査方向(X方
向)の移動のみならず、ウエハW上の複数のショット領
域をそれぞれ走査露光できるよう、走査方向と垂直な方
向(Y方向)にも移動可能に構成されており、ウエハW
上の各ショット領域を走査する動作と、次のショット領
域の露光開始位置まで移動する動作を繰り返す。モータ
等のウエハステージ駆動部(不図示)によりウエハステ
ージWSTは駆動される。ウエハステージWSTは、前
記比Vr/Vwに従って移動速度が調節され、レチクル
ステージRSTと同期されて移動する。ウエハステージ
WSTの端部には移動鏡8が固定され、干渉計9からの
レーザビームを移動鏡8により反射し、反射光を干渉計
9によって検出することによってウエハステージWST
のXY平面内での座標位置が常時モニタされる。移動鏡
8からの反射光は干渉計9により、例えば0.01μm
程度の分解能で検出される。干渉計9及びレチクルステ
ージRSTの干渉計6は、投影光学系PL等の装置の他
の部品と相対的に振動することを防止するために架台2
3上に設置されている。
【0023】投影露光装置では、ウエハW上にすでに露
光により形成されたパターンに対して、新たなパターン
を精度良く重ねて露光する機能がある。この機能を実行
するため、投影露光装置はウエハW上の位置合わせ用の
マークの位置を検出して、重ね合わせ露光を行う位置を
決定する機能(ウエハアライメント系)を備える。本例
では、このウエハアライメント系として、投影光学系P
Lとは別に設けられた光学式アライメント系(14乃至
18)を備えている。このウエハアライメント系の光源
13としてレーザ、あるいはハロゲンランプ等が使用さ
れる。この光源13は熱源となり投影光学系PLの周囲
温度に影響を及ぼすことになる。また、干渉計用のレー
ザ光源12も投影光学系PLの周囲温度に影響を及ぼ
す。
【0024】図2は、図1のエキシマステッパを囲う恒
温チャンバ1の正面図である。チャンバ1の図中左中央
には、エキシマステッパを操作するための操作パネル1
01が備えられている。またチャンバ1の中央には3枚
の扉102が備えられている。この扉102の内部には
レチクルのストック部(不図示)が設けられ、従ってこ
の扉102を開けることにより、作業者はレチクル交換
が可能となる。なお、扉102は3枚とも同じものであ
り、同じ制御がなされるため、以下の説明においては1
枚の扉102に関してのみ説明をする。
【0025】一方、扉102の下方には、スライド可能
な扉103が2対設けられている。この扉103はウエ
ハキャリヤを交換する際に開けられるが、露光動作中に
作業者が開けようとすることはない。なお、チャンバ1
の上方には空調用の吸気口104aが設けられ、一方チ
ャンバ1の下方には排気口104bが設けられている。
【0026】図3、4は、図2のチャンバ1に備えられ
た扉部材としての扉102を拡大して示す図であり、図
3は扉の開放が許容されている状態を示し、図4は扉の
開放が禁止されている状態を示している。扉102は、
左方中央に取っ手部材としての取っ手105を備え、一
方図中右縁をヒンジ(不図示)を介してチャンバ1に取
り付けている。従って作業者は、取っ手105を手前に
引くことにより、扉102を開けることができる。
【0027】図5は、図4の扉102を鉛直方向に切断
して取っ手105と共に示した図である。図5におい
て、扉102を貫通する断面円形の孔102bが2つ上
下に並んでおり、更に孔102bの外方端を連結するよ
うにして浅い溝102aが形成されている。
【0028】取っ手105は、丸棒を2度同方向に折り
曲げることによって略U字形に形成されており、それぞ
れ孔102bに挿入された短い脚部105aと長い脚部
105bとを有する。短い脚部105aの先端には円盤
状のストッパ105cが形成されており、一方長い脚部
105bの先端から中央にかけてラック歯105dが形
成されている。なお、図5から明らかであるが、孔10
2bの内径は脚部105a、105bの外径より大き
く、ストッパ105cの外径は孔102bの内径より大
きくなっている。
【0029】長い脚部105bの上方には、図示しない
支持台を介してモータ107が扉102に取り付けられ
ており、駆動装置としてのモータ107の回転軸に取り
付けられたピニオン107aは、長い脚部105bのラ
ック歯105dに噛み合っている。なお、モータ107
は不図示の配線を介してエキシマステッパの制御装置
(不図示)に連結されている。
【0030】かかる取っ手105は、例えば露光のため
エキシマレーザが照射されると制御装置が判断すれば、
モータ107が回転することにより、扉102の内方へ
引き込まれ、扉102の溝102aに一部が収納され
る。この収納状態において、取っ手105と溝102a
との間にはすきまがなく、作業者が取っ手105を握る
ことができないようになっている。一方、例えば露光が
終了しもはやレーザは照射されないと制御装置が判断す
れば、モータ107が逆転し、取っ手105は、ストッ
パ105cが扉102の内側面に当たるまで扉102の
外方へと突き出される。この突き出し状態においては、
作業者は取っ手105を握ることができ、よって自由に
扉102を開けることが可能となる。
【0031】次に、本実施の形態にかかるエキシマステ
ッパにおいて、露光動作と取っ手の収納動作との制御関
係の概要を以下に説明する。まず露光動作に入る際に取
っ手が突き出されていれば、ステッパの制御装置は扉の
取っ手105を収納せよという指令を出し、取っ手10
5が収納されたことが確認されて初めてエキシマレーザ
光を照射することを許可し、露光動作に移行する。すな
わちレーザ発振中は、取っ手105は常に収納されてい
る。
【0032】このように収納された状態では取っ手を握
ることができないため、作業者がレチクルやウエハカセ
ットの交換をしようとするときは、まず操作パネル10
1(図2)に設けられたレーザ発振停止スイッチを押す
ことを要求する。かかるスイッチのオンによりレーザの
発振は一旦停止する。このとき露光中である場合には、
現ショットの露光動作が終了した時点でレーザ発振が停
止するか遮光される。レーザ停止スイッチはチャンバ側
面にあっても良い。
【0033】更にレーザ発振が完全に停止するか、遮光
が完了した時点で、扉102より取っ手105が突き出
される。それにより作業者は扉102を開けてレチクル
交換等の作業を行うことができる。作業が終了し扉10
2が閉じられたことがドアセンサ等により確認された時
点で、レーザ停止状態から復帰する。扉102の取っ手
105が収納されたことが確認された後に、露光中であ
った場合には次ショットからの残りの露光が再開される
こととなる。
【0034】上述した露光動作と取っ手の収納動作との
制御関係を、フローチャートを参照して更に具体的に説
明する。図6は、本実施の形態にかかるエキシマステッ
パにおいて、レーザの発振から終了までの工程を示すフ
ローチャートである。
【0035】まずステッパは露光動作前であり、作業者
がチャンバの扉を開けてレチクル交換等ができるよう、
取っ手105は突き出した状態にあるものとする。この
状態から、ステップS101において、ステッパの制御
装置からレーザ発振開始命令が出されると、ステップS
102で取っ手105が収納される。更に、ステップS
103において、取っ手105の収納が確認されると、
ステップS104でレーザ発振が開始される。
【0036】レーザの発振動作あるいは遮光状態につい
ては、それぞれの状態が把握できるようなコマンドステ
ータスがあるが、これを利用することにより、露光動作
が終了したか否か確認できる(ステップS105)。し
かしながら、レーザの状態検出用センサが装備されてい
る場合には、かかるセンサを用いて露光動作の終了を確
認しても良い。ここで、レーザ発振が終了していれば、
取っ手105を突き出してもかまわないはずであるが、
引き続き露光動作がなされる場合もある。次のレーザ発
振を行うまであまり時間がないときは、取っ手105を
突き出さない方が作業促進等に有利である。そこで、ス
テップS106において、次のレーザ発振までの時間が
十分長いか否か判断し、長い場合に限りステップS10
7において取っ手105を突き出す。
【0037】なお、「次のレーザ発振までの時間は十分
長いか」については、次のレーザ発振までの時間間隔が
取っ手の出し入れに要する時間と比較して長いかどうか
についての判断である。これは予め、露光命令やアライ
メント命令時に、レーザの発振間隔についての情報を示
すフラグ等を立てることで容易に判断することが出来
る。一方、ステップS106において、次のレーザ発振
までの時間が短いと判断した場合、取っ手105を収納
した状態で指令待ちとなる(ステップS108)。
【0038】図7は、発振中のレーザを停止させる動作
を示すフローチャートであり、一方図8は、発振停止中
のレーザの発振を再開させる動作を示すフローチャート
である。図7のステップS201においてレーザ発振が
開始された後、操作パネル101(図2)内のレーザ発
振停止ボタンが押されたと判断されると(ステップS2
02)、続くステップS203において、中断できない
最低限の露光(例えば1ショット)が終了したか否か判
断される。かかる最低限の露光が終了すれば、ステップ
S204でレーザ発振が停止される。
【0039】レーザ発振停止中のエキシマステッパにお
いて、作業者がレチクル交換等を行った後、再び露光を
再開しようとするときは、図8のステップS301にお
いて、レーザ発振停止の解除要求として、操作パネル1
01の再開ボタンを押すことになる。そうすると、続く
ステップS302において、不図示の検出装置により扉
102が完全に閉まっているか否か判断される。
【0040】ステップS302において、扉102が完
全に閉まっていると判断されれば、取っ手105が収納
され(ステップS303)、その後ステップS304に
おいて、レーザ発振が再開される。ステップS305に
おいて、レーザ発振停止前に未露光であった残りのウエ
ハの露光(所定のタスク)が終了したと判断されれば、
露光動作は終了する(ステップS306)。
【0041】以上述べたように、本実施の形態によれ
ば、エキシマステッパにおいてレーザ照射がなされてい
る若しくはなされようとしている場合には、チャンバの
扉の取っ手を扉内に収納することによって、作業者が取
っ手を握ることができないようにし、それにより無意識
であっても作業者はかかる扉を開けることができず、作
業者の保護は確保される。更に、露光中等において不注
意により扉が開放されると安全装置であるインターロッ
ク機構が作動し、レーザがダウンして露光中のショット
がミスショットになってしまう恐れがあるが、本実施の
形態によればこのようなことがミスショットを防止する
ことができる。また、このように取っ手を収納すれば、
かかる時点ではレチクルやウエハの交換が許可されてい
ないことを作業者に視覚的に認識させる効果もあり、よ
って特別な開閉禁止の表示を要しないという利点があ
る。
【0042】なお、例えばアライメントに用いられるH
e−Neレーザについてもその出力によっては、人体の
保護装置が不要となるクラス1(ANSI、Z136−
1)を満たさなくなる場合がある。従って、アライメン
ト用レーザがクラス2(同上)以上の高い出力を有する
ときは、アライメント用のレーザが発振中で、かつシャ
ッタ等による遮光がなされていない場合は、エキシマレ
ーザと同様にインターロック機構が働くようになってい
る。そのようなアライメント用のレーザ発振にも、本願
発明が適用できることはもちろんである。例えば、上述
した実施の形態において励磁した露光に用いるエキシマ
レーザ発振を、アライメントに用いるHe−Neレーザ
発振に置き換えることも可能である。
【0043】次に、本願発明の第2の実施の形態を図面
を参照して説明する。図9,10は、第2の実施の形態
にかかる扉202を取っ手205と共に示した図であ
る。第2の実施の形態が、上述した第1の実施の形態と
異なるのは、扉202に、取っ手205の外形と同じ内
形の溝202aが形成され、収納時には取っ手205
は、端部を中心に鉛直線回りに90度回転し、この溝2
02aに嵌まり込むようになっている点である。なお、
取っ手205を回転させるには、第1の実施の形態のよ
うにモータを適宜設ければ良く、よって以下に詳細は記
載しない。
【0044】更に、上述した実施の形態においては、レ
ーザ発振停止時には自動的に取っ手が突き出すようにし
たが、通常は収納状態にあり要求があったときのみ取っ
手を突き出すようにすることも可能である。
【0045】その場合には、不図示の収納解除ボタンを
作業者が押すことで、取っ手が出てくるようにすれば足
りる。なお、かかる場合に取っ手が突き出した状態で
は、レーザ発振中は解除ボタンを押しても解除が効かな
いようにして、作業者の保護を確保する。
【0046】更に、作業者に扉の開閉が可能かどうかが
分かりやすいように、解除ボタンの近くや、扉の近くあ
るいは操作パネルに開閉可能状態を示すLEDやその他
のディスプレイ装置を設けても良い。
【0047】また、別の実施の形態として、チャンバの
扉の取っ手の取付方法自体を変えることも考えられる。
これは例えば、レーザが非発振中・もしくはレーザ光を
遮光中にのみ電磁石を通電して取っ手を扉に吸着させ、
それにより作業者がかかる取っ手を握って扉を開けるこ
とができるようにするものである。一方、レーザが発振
中である場合には、電磁石の通電を中止しそれにより取
っ手が扉から取り外し可能な状態にしておく。それによ
り、レーザ発振中に誤って作業者が取っ手を引いたとき
でも、取っ手が扉から外れるため扉が開くことはない。
【0048】なお、扉から取っ手が外れても取っ手が紛
失しないように、取っ手と扉の間を非発塵性で伸縮性の
あるロープで連結しても良い。
【0049】更に、別の実施の形態としては、例えばオ
ーディオキャビネットの扉のように、その上端を一度押
すと、指を差し込める程度に扉が開き、もう一度押す
と、扉が閉じる機構を用いることも考えられる。この実
施の形態においては、レーザ発振中には、例えば電磁ア
クチュエータの駆動端を扉の裏面に当てて、扉を押せな
いようにすることにより、扉の開放を防止するものであ
る。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本願発明の露光装置
によれば、駆動装置が、露光システムの動作状態に応じ
て、取っ手部材を扉部材内に収納、または扉部材から突
出させるので、例えば露光動作時またはアライメント動
作時等において高強度なレーザ光が照射されるような場
合には、取っ手部材を扉部材内に収納することにより、
作業者が取っ手部材を握れないようにし、それにより作
業者に扉部材を開けることができないことを認識させ、
あるいは不注意であっても扉部材を開けることができな
いようにしている。一方、例えば露光動作時またはアラ
イメント動作時等が終了した場合には、取っ手部材を扉
部材から突出させて、レチクル等の交換のため、作業者
が扉部材を開けることができるようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明によるエキシマステッパの概略図であ
る。
【図2】図1のエキシマステッパを囲う恒温チャンバ1
の正面図である。
【図3】図2のチャンバ1に備えられた扉102を拡大
して示す図であり、扉の開放が許容されている状態を示
している。
【図4】図2のチャンバ1に備えられた扉102を拡大
して示す図であり、扉の開放が禁止されている状態を示
している。
【図5】図4の扉102を鉛直方向に切断して取っ手1
05と共に示した図である。
【図6】本実施の形態にかかるエキシマステッパにおい
て、レーザの発振から終了までの工程を示すフローチャ
ートである。
【図7】発振中のレーザを停止させる動作を示すフロー
チャートである。
【図8】発振停止中のレーザの発振を再開させる動作を
示すフローチャートであ
【図9】第2の実施の形態にかかる扉202を取っ手2
05と共に示した図である。
【図10】第2の実施の形態にかかる扉202を取っ手
205と共に示した図である。
【符号の説明】
1………照明系 2………レチクルアライメント顕微鏡 3………レチクルステージ 3a………レチクルステージのアクチュエータ 4………ミラー 8………ウエハステージ 8a………ウエハステージのアクチュエータ 9a、9b………ミラー 13………基準指標 102、202………扉 105、205………取っ手 107………モータ R………レチクル W………ウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/30 515B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスク上のパターンを基板上に露光転写
    する露光システムと、 前記露光システムを囲うチャンバと、 前記チャンバに設けられた開閉可能な扉部材と、 前記扉部材に設けられた取っ手部材と、 前記露光システムの動作状態に応じて、前記取っ手部材
    を前記扉部材内に収納、または前記扉部材から突出させ
    る駆動装置とを有することを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動装置は、前記露光システムが露
    光動作及びアライメント動作の少なくとも一方を行って
    いるときに、前記取っ手部材を、前記扉部材に収納する
    ことを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 前記露光システムは、前記マスクのパタ
    ーン像を前記基板上に露光するための露光光、及び前記
    マスクと前記基板との位置合わせのためのアライメント
    光の少なくとも一方に、エキシマレーザを用いることを
    特徴とする請求項1記載の露光装置。
JP9156045A 1997-05-30 1997-05-30 露光装置 Withdrawn JPH10335237A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002203775A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Nikon Corp 露光装置
CN102741978A (zh) * 2009-12-18 2012-10-17 株式会社尼康 基板处理装置的维护方法以及安全装置

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JP2002203775A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Nikon Corp 露光装置
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