JPH0545886A - 角形基板の露光装置 - Google Patents

角形基板の露光装置

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JPH0545886A
JPH0545886A JP3201629A JP20162991A JPH0545886A JP H0545886 A JPH0545886 A JP H0545886A JP 3201629 A JP3201629 A JP 3201629A JP 20162991 A JP20162991 A JP 20162991A JP H0545886 A JPH0545886 A JP H0545886A
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exposure
rectangular substrate
plate
substrate
irradiation
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Application number
JP3201629A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Nakakoji
佳史 中小路
Masamitsu Yanagihara
政光 柳原
Gen Uchida
玄 内田
Yoshihiro Shiraishi
嘉弘 白石
Toshinobu Morioka
利伸 森岡
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 角形の感光プレートの周辺部、又は任意の位
置に、互いに直交する2方向に伸びた帯状の露光領域を
形成する。 【構成】 角形プレートの搬送路中に、直進移動ユニッ
トと回転機構とを設けるとともに、搬送路中の一部に、
直進移動ユニットの移動方向と直交する方向に可動なス
ポット照射系を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示パネル等を製造
するための角形プレートの露光装置に関し、特に角形プ
レート上の本来のパターン転写と無関係な領域を露光用
照明光で照射して、その部分の感光層を事前に感光させ
る機能を備えた露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電卓、ワープロ、パソコン、携帯
テレビ等の表示素子として液晶表示パネルが多用される
ようになった。液晶表示パネルは、ガラス基板上に透明
薄膜電極をフォトリソグラフィの手法で所望の形状にパ
ターニングして作られる。このリソグラフィのための装
置として、マスク上に形成された原画パターンを投影光
学系を介してガラス基板上のフォトレジスト層に露光す
るミラープロジェクション方式のアライナーやステッパ
ーが使われている。被露光基板としてのガラス基板は年
々大型化し、最近では500mm×500mm程度のサ
イズのものが用意されている。
【0003】アライナーやステッパーは、そのガラス基
板のほぼ全面に同一のマスクパターンの複数を露光する
が、通常、ガラス基板の周辺部は数mm程度の余白を作
るように各マスクパターンの露光位置が配列される。こ
のためリソグラフィ工程でポジ型のレジストを使うと、
現像処理の後ではガラス基板の周辺部(余白部)には未
露光によってレジストが残存することになる。この残存
レジストはガラス基板の端面にも付着していることもあ
る。以後のプロセスにおいてガラス基板の端面が何らか
のストッパーによって係止される際に、その端面の残存
レジストが剥離してゴミになるといった問題があった。
また、ガラス基板の端面以外のレジスト塗布面上の周辺
部に残ったレジストがプロセス処理中に悪影響を及ぼす
ことがあり、プロセスの都合上で周辺のレジストを除去
したいという要求がある。
【0004】この問題点は、半導体ウェハを扱うリソグ
ラフィ工程では以前から着目されており、現像処理の前
にウェハの周辺部のみを一定の幅でレジスト除去のため
の露光することでその問題点を解決しようとする試みが
多数提案されている。ウェハの場合は、その外形が円形
であることから、ウェハをほぼ偏心なく回転させつつ、
ウェハ周縁部に露光用照明光を1〜5mm程度の幅で照
射することによってプリ露光を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、角形のガラ
ス基板等の周辺部のみを一定の幅で露光する方式につい
ての具体的な提案はなく、スループット低下が少なく、
且つガラス基板上の周辺部以外の任意の領域についても
露光ができる実用的な露光装置が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、被露光基板
である角形基板(ガラスプレート)を保管する保管部
(プレートキャリア)と露光位置に基板を保持するため
の基板ステージとの間で基板を搬送する自動搬送機構を
設ける。さらにこの自動搬送機構には、基板の互いに対
向する2辺の夫々とほぼ平行な方向に、且つその2辺の
長さとほぼ等しい距離だけ基板を一次元移動させる一次
元移動機構と、基板の向きを90°だけ回転させる回転
機構とを設ける。
【0007】そして、基板の一次元移動軌跡中に露光用
照明光の照射領域が配置され、基板上のマスクパターン
転写領域外を局所的に露光する露光手段と、その局所的
な照射領域の位置を一次元移動の方向と直交する方向に
変更するために露光手段の一部を駆動させる照射位置変
更手段とを設けるようにした。上記、一次元移動機構に
よって基板上にはその一次元移動方向に延びた第1の帯
状露光領域が形成され、さらに回転機構によって基板を
回転させてから再び一次元移動させることによって、基
板上には第1の帯状露光領域と直交する方向に延びた第
2の露光領域が形成される。
【0008】
【作用】本発明では、自動搬送機構の一部(一次元移動
機構)が露光手段からの照明光に対して基板を一次元移
動させるため、その一次元移動を基板のローディング、
又はアンローディングの動作と兼用させることができ、
スループット低下を少なくすることができる。さらに回
転機構を設けたので、基板上には直交する2方向に延び
た帯状露光領域を形成することができる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の実施例による露光装置に設
けられたプレート搬送機構を模式的に表したものであ
る。図1においてマスクパターンの露光装置本体はステ
ッパーとし、投影光学系の光軸AXとプレートステージ
STのみを図示する。本実施例ではプレートステージS
Tはステップアンドリピート方式でXY座標系内で二次
元移動する。
【0010】表面にレジスト層が塗布された角形のガラ
スプレートの複数枚は保管部としてのプレートキャリア
PC1及びPC2内にZ方向に積載される。本実施例の
プレート搬送機構は、プレートPGの裏面を保持するフ
ォーク状のアーム10と、このアーム10を一次元にス
ライドさせるためのアームガイド部12と、アームガイ
ド部12を最大180°回転させるターンテーブル14
と、このターンテーブル14を載置して図1中のY方向
に矢印K1のように一次元移動させるためのベース移動
ユニット16と、このユニット16の一次元移動をガイ
ドするガイド部18とで構成される。プレートPGが図
1のような状態でアーム10上に保持された位置を引き
出し位置と呼び、この位置からアーム10がY方向に矢
印K2のように繰り出されると、プレートPGはローダ
センターアップ20の直上に位置する。センターアップ
20は矢印K3のようにZ方向に上下動することによっ
て、プレートPGをアーム10から受け取る。またセン
ターアップ20は回転機構を備え、ステージST上へ載
置されるプレートの向きを変えることができる。スライ
ダーアーム22A,22Bは矢印K4のようにY方向に
一次元移動し、センターアップ20上のプレートPGを
受け渡す。こうしてステージST上に載置されたプレー
トPGは、光軸AXに対して二次元移動され、マスクの
パターンがステップアンドリピート方式で露光される。
【0011】マスクパターンの露光が終了したプレート
PGは、アーム10を介して、再び図1の引き出し位置
まで戻される。この引き出し位置にプレートPGがきた
とき、ターンテーブル14の回転中心はプレートPGの
ほぼ中央にくる。そこでターンテーブル14は図1の状
態から時計回りに90°だけ回転し、アーム10がキャ
リアPC1又はPC2に向けてX方向に繰り出され、プ
レートPGはキャリアPC1又はPC2内の元のスロッ
トに収納される。
【0012】ところで本実施例では、図1の引き出し位
置とセンターアップ20との間のY方向搬送路中に、局
所的な露光手段として2つのスポット照射ユニット24
A,24Bを設け、プレートPG上に矩形の照射領域S
Pを投影するようにしてある。この照射ユニット24
A,24Bの一部は図1中でX方向に独立に移動可能に
構成される。また照射ユニット24A,24Bにはフォ
ーカスセンサーが組み込まれ、ユニット24A,24B
の投影対物レンズの先端からプレートPGまでのZ方向
の間隔を常に一定に保つように投影対物レンズをZ方向
に移動させるオートフォーカス機構が設けられている。
【0013】この照射ユニット24A,24Bを用いた
プレートPGの周辺露光は、基本的にはベース移動ユニ
ット16の一次元(Y方向)移動によって行われる。勿
論、図1のようにアーム10がY方向に移動するような
状態では、アーム10のY方向移動によっても周辺露光
が可能である。ところが、図1の位置からターンテーブ
ル14を90°回転させた状態では、最早アーム10単
体の移動によってはプレートPGをY方向へ移動させる
ことができないので、そのときにはベース移動ユニット
16のY方向移動のみで周辺露光が行われる。照射ユニ
ット24A,24Bによる照射領域SPはY方向に関し
て数mm程度の寸法しかない。そのため、プレートPG
の一辺の全長を露光する場合を考慮して、ベース移動ユ
ニット16のY方向の移動ストロークは、プレートPG
の最大の辺の長さ以上に定められる。
【0014】以上、図1の概略構成において、各部の駆
動モータやシーケンス制御用のプロセッサー及び真空吸
着の配管系は省略したが、それらは周知の方法で設けら
れている。尚、真空吸着は、アーム10、センターアッ
プ20、スライダーアーム22A,22B、及びステー
ジSTのプレート保持面で行われ、搬送機構側での駆動
モータとしては、キャリアPC1、PC2の夫々の上下
動用に2個、アーム10のガイド部12に対する移動用
に1個、ターンテーブル14の旋回用に1個、ベース移
動ユニット16のY方向移動用に1個、センターアップ
20の上下動用に1個、そしてスライダーアーム22
A、22Bの移動用に1個の計7個が設けられる。また
スライダーアーム22A、22Bを2個用意してダブル
スライダーにする場合は、さらにもう1個のモータが必
要である。
【0015】次に照射ユニット24A、24Bの具体的
な構成を、図2〜図6を参照して説明する。図2は照射
ユニット24A、24Bの全体構成を示す斜視図であ
る。照射ユニット24A、24Bの夫々はX方向に伸び
たコラム30内のガイドレールに沿って、互いに独立に
X方向に移動する。そして照射ユニット24Aには光フ
ァイバー32A、シャッター34Aを介して光源(水銀
ランプ等)からの露光光が導かれる。照射ユニット24
Bについても同様に光ファイバー32Bを介して露光光
が導かれる。また照射ユニット24A、24Bはそれぞ
れオートフォーカスのためにZ方向に移動される。その
ためのモータはコラム30内に設けられている。ここで
2つの照射ユニット24A、24Bは、いずれもその照
射領域SPがローダーセンターラインCL上に位置する
ようにX方向へ移動可能とされる。ただし、2つの照射
ユニット24A、24Bを同時にセンターラインCL上
にもってくることはできない。そして図2のようにプレ
ートPGのY方向に延びた2辺の夫々を一定の幅で露光
するときは、照射ユニット24A、24Bの各照射領域
SPが破線で示したプレートPGの移動軌跡L1、L2
上に位置するようにユニット24A、24Bを位置決め
する。尚、図2中のセンターラインCLの延長線上には
ターンテーブル14の回転中心とセンターアップ20の
中心とが位置する。
【0016】図3は照射ユニット24A、又は24B内
の構造を表し、光ファイバー32A(32B)の射出端
の断面はスリット状に成形され、そのスリット状断面の
長手方向は固定ブラインド40のエッジと、可動ブライ
ンド41のエッジとによって規定される。光ファイバー
32A(32B)からの露光光はミラー43で直角に折
り曲げられ、投影対物レンズ44によって集光され、所
定の結像面内に光ファイバー32A(32B)の端面の
像が照射領域SPとして結像される。投影対物レンズ4
4の先端には光学式斜入射フォーカスセンサーとしての
投光系46と受光系47とが一体に取り付けられてい
る。投光系46は投影対物レンズ44によって投影され
たスリット状(又はピンホール状)の照射領域SP内に
向けて、レジストに対する感度の低い光でスリット(ピ
ンホール)像を形成するための光束BMをプレートPG
へ斜めに照射する。受光系47は光束BMのプレートP
Gでの反射光束BRを受光し、その受光位置の変化を半
導体素子によるポジションセンサー等で検出する。ここ
で、プレートPGの表面が投影対物レンズ44の最良結
像面(光ファイバー32A、32Bの射出端と共役な
面)と合致したとすると、プレートPGの表面には、投
光系46から投影されたスリット(又はピンホール)像
が投影対物レンズ44の最良結像面の位置に最もピント
良く結像し、同時に反射光束BRを受けた受光系47は
プレートPG上のスリット(又はピンホール)像の再生
像をポジションセンサーの受光面上に形成する。このよ
うな斜入射光式の焦点検出系は、スライドプロジェクタ
ー等で古くから使われている方式と基本的には同じもの
である。また露光光による照射領域SPとフォーカスセ
ンサーの投光系46で投影されたスリット(又はピンホ
ール)像との平面的な関係は図5に示す通りである。す
なわちスリット像SLの長手方向はX方向、Y方向のい
ずれとも交差する方向、例えば45°方向に設定され、
投光系46の光軸のXY平面への写影BM’、及び受光
系47の光軸のXY平面への写影BR’の方向はスリッ
ト像SLの長手方向と直交するように設定される。
【0017】また、図3に示した固定ブラインド40と
可動ブラインド41の構造を図4に拡大して示す。図4
は図3中の光ファイバー32A(32B)を光軸AXa
を含む平面で切断した断面であり、光ファイバー32A
は図4ではスリット状射出端の長手方向を表している。
光ファイバー32Aの射出端は金物50によって保持さ
れており、この金物50の一部に固定ブラインド40が
固定され、ファイバー32Aの射出端の長手方向の一方
をナイフエッジ40aで規定する。可動ブラインド41
は金物50に対して矢印方向にスライド可能に設けら
れ、ファイバー32Aの射出端の長手方向の他方側から
固定ブラインド40のエッジ40aまでの間を、ナイフ
エッジ41aで規定する。この可動ブラインド41が光
ファイバー32Aの射出端を全閉したとき、光ファイバ
ー32Aからの露光光の光量(強度)をモニターするた
めの照度センサー60が射出端と対向するように設けら
れている。照度センサー60は周辺露光の開始前に光フ
ァイバー32Aからの露光光の強度をモニターし、レジ
ストに対する適正露光量に応じて決まるプレートPGの
Y方向移動速度を設定するために使われる。また照度セ
ンサー60は、光ファイバー32Aへ露光光を供給する
光源と、光ファイバー32Bへ露光光を供給する光源と
の劣化のチェック、双方の露光光の強度ばらつき等のチ
ェックにも使われる。
【0018】2つの照射ユニット24A、24Bの夫々
には図4のブラインド機構が組み込まれているが、プレ
ートPG上での各ブラインドは図6に示すように働く。
図6で2ヶ所に投影される照射領域SPの夫々のうち、
センターラインCLから離れている方の端部が可動ブラ
インド41のエッジ41aで規定される。従ってエッジ
41aを固定ブラインド40のエッジ40aに接近させ
るように設定すれば、プレートPG上にX方向の幅が極
めて狭いライン状の露光領域を形成することも可能であ
る。このことから、焦点検出系から投影されたスリット
像SLは、実際は図5のように位置するのではなく、図
6中の固定ブラインド40aの投影点近傍に配置するの
が望ましい。
【0019】以上により、周辺露光手段を有する露光装
置の構成を説明したが、図3に示したフォーカスセンサ
ーは光学式であるため、プレートPGのように透明な基
板ではその表面からの反射光束BRの他に裏面からの反
射光束もポジションセンサーで受光され、正確なフォー
カス検出に支障をきたすことがある。このことを図7を
使って説明する。図7において、光束BMによってスリ
ット(又はピンホール)像SLがプレートPGの表面側
に正確に結像しているものとする。このとき表面からの
反射光束BRは受光系47の対物レンズ47aによって
集光され、ポジションセンサー47bの受光面上の位置
Paにスリット像として再結像される。ところが光束B
Mの一部はプレートPGの内部へ進むため、裏面で反射
してきた光束BGも同時に対物レンズ47aによって集
光され、ポジションセンサー47b上の位置Pbで受光
される。一般にポジションセンサーは受光した全光束の
光量重心の位置を検出するものであるから、図7のよう
に本来の位置Pa以外の横ずれした位置Pbにも反射光
束BGが受光されると、真のフォーカス位置に対して常
に一定のオフセットが含まれた状態でのフォーカス位置
が検出されることになる。
【0020】そこで本実施例では、図8に示すように1
次元のポジションセンサー47bのスリット状受光面D
Aの一部に、裏面反射光束BGを遮光するためのマスク
47cと正常な反射光束BRとノイズとなる光束BGと
の択一受光のためのマスク47dとを貼り付ける。正規
の反射光束BRの受光位置Paと、ノイズとなる裏面反
射光束BGの受光位置Pbとが、ポジションセンサー4
7b上でどれくらいずれるかは、投光ビームBMの入射
角とプレートPGの厚みによって変化するが、フォーカ
スセンサーとしての検出レンジを確保しつつ有効に裏面
反射光束BGを遮光するためには、フォーカスが合致し
た状態で得られる位置PaとPbとのほぼ中間に、マス
ク47cのエッジを配置するとよい。またマスク47d
とマスク47cの間隔LHは、2つの位置Pa,Pbの
間隔よりも狭くしておき、位置Pa,Pbが同時に受光
面DA上にこないようにする。この図8のように、受光
面DAの長手方向の両端側にマスク47c,47dを設
けると、例えば正規の表面反射光BRの受光位置Paが
右側のマスク47dのエッジによって遮光されたとき、
代わりに表面反射光BGの受光位置Pbがマスク47c
上から受光面DA上に現れる。今、マスク47cと47
dの各エッジの中間点がベストフォーカス位置に対応す
るものとすると、ポジションセンサー47bの出力信号
に基づいて検出されたフォーカスずれ量は、位置Paが
マスク47dのエッジ近傍の受光面上のとき+ΔFだっ
たとすると、その後フォーカスずれ量は急激に−ΔFに
飛ぶことになる。このため、2つのマスク47c,47
dの間隔LHを位置PaとPbの間隔よりも若干狭くし
ておき、表面反射光束BRと表面反射光束BGとのいず
れか一方のみが受光面DAで受光されるようにしておけ
ば、焦点の検出レンジからはずれたことが分かりやすく
なる。勿論、ポジションセンサー47bの受光面DAの
長手方向の寸法そのものをLH程度の小さなものとして
おけば、ことさらマスク47c,47dを設ける必要は
ない。
【0021】次に本実施例における代表的な周辺露光動
作の一例を図9を参照して説明する。図9においてプレ
ートPGは長方形をしており、まずその長辺側を露光す
るものとする。2つの照射ユニット24A、24Bの夫
々によるスポット照射領域をSPa、SPbとすると、
まず2つの照射領域SPa、SPbのX方向の間隔を設
定する。さらに露光帯EX1 、EX2 の幅に応じて照射
領域SPa、SPbの露光幅(X方向の寸法)が設定さ
れるように可動ブラインド41を自動調整する。その
後、プレートPGのY方向の端部でオートフォーカスを
かけてから、シャッター34A(34B)を開き、ベー
ス移動ユニット16をY方向に所定速度で移動させ、露
光帯EX1 、EX2 の露光を行う。
【0022】次にターンテーブル14によってプレート
PGを90°回転させた後、プレートPGの短辺側の露
光帯EX3 、EX4 について同様のシーケンスで露光す
る。以上のシーケンスから明らかなように、プレートP
G上に形成される露光帯の位置や幅、及び方向は、照射
ユニット24A、24BのX方向の位置設定、可動ブラ
インド41の設定、及びターンテーブル14の90°回
転の各組み合せによって意図したものにできる。またプ
レートPGのY方向のスキャンと90°回転との組み合
わせ動作、或いはY方向のスキャンのみの動作は、原理
的には何度でも繰り返すことができる。
【0023】また、プレートによってはその中央付近に
露光帯を入れることもある。その場合は照射ユニット2
4A、24Bのいずれか一方をローダーセンターライン
CL近傍に移動させればよい。以上、本発明の実施例を
説明したが、周辺露光のタイミングは、ステッパーによ
ってマスクパターンが露光された後、キャリア2(ある
いはキャリア1)にプレートPGを戻す過程で行っても
よいし、またはステッパーによるマスクパターンの露光
の直前に行ってもよい。また周辺露光によって形成され
る露光帯は、プレートの各辺の長さよりも短くすること
もある。その場合、露光帯の長さや、プレート上での配
置を正確に管理する必要があるので、ベース移動ユニッ
ト16にはリニアエンコーダ(又はロータリーエンコー
ダ)等の測長器を設けることが望ましい。このようにす
ると、例えば図10に斜線で示すように、一方向に並ん
だ露光帯を分断したり、露光帯の交差部を排除したりす
ることができる。
【0024】またベース移動ユニット16のY方向移動
による周辺露光は、正方向又は負方向のどちらの移動に
よってもよい。さらに2つの照射ユニット24A,24
Bの夫々からの露光光の照度をセンサー60で計測して
プレートPGのY方向移動速度を決定する際、照射ユニ
ット24A,24Bのうち低い照度値が得られた方を基
準として速度を決めるものとする。
【0025】さらに周辺露光中は、フォーカスセンサー
によって常にプレートPG上の照射領域SPのZ方向の
変位(デフォーカス量)をモニターできるので、その変
位量が所定の許容範囲内に追い込まれるように、照射ユ
ニット24A,24Bの夫々をフォーカスサーボさせて
もよい。勿論、プレートPGの周辺露光時の移動がXY
平面に対して平行性よく行われるなら、照射ユニット2
4A,24Bのオートフォーカスは周辺露光の直前に一
度だけ行い、周辺露光時はそのフォーカス状態にロック
しておいてもよい。
【0026】本実施例の照射ユニット24A,24B
は、X方向に独立に可動であるため、ユニット24A,
24BのX方向移動機構を速度制御可能なものとしてお
くと、ユニット24A,24BのX方向移動によっても
周辺露光が可能である。また照射ユニット24A,24
Bは必ずしも同時に使う必要はない。さらに2つの照射
ユニットによるスポット照射領域SPa,SPbのY方
向位置は必ずしも一致している必要はなく、Y方向にず
れていてもよい。
【0027】また図1の構成からも明らかであるが、タ
ーンテーブル14を図1の状態から90°以外の任意の
角度だけ回転させてから、ベース移動ユニット16によ
って周辺露光を行うと、プレートPG上に露光帯を斜め
に形成することができる。
【0028】
【発明の効果】以上、本発明によれば、角形基板の任意
の位置に、互いに直交する方向に延びた複数の露光帯を
形成することができるので、角形基板上に形成される本
来のマスクパターン露光領域の外形や配置がどのような
ものであっても、そのマスクパターン露光領域の周辺の
不要部分を、確実に露光させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による露光装置におけるプレー
ト搬送装置を示す斜視図
【図2】周辺露光部の全体的な構成を示す斜視図
【図3】スポット照射系と焦点検出系との構成を示す斜
視図
【図4】スポット照射系のブラインド部の構成を示す部
分断面図
【図5】周辺露光用のスポット照射領域と焦点検出系の
スリット投影点との配置を示す図
【図6】周辺露光用の2つのスポット照射領域の配置を
示す図
【図7】斜入射光式の焦点検出系の検出原理を説明する
【図8】焦点検出系に使われるポジションセンサーの構
成を示す斜視図
【図9】プレート周辺露光の代表的な動作を説明する図
【図10】プレート上に、異なる方向、異なる幅で複数
の帯状露光領域を形成する一例を示す図
【符号の説明】
10 アーム 14 ターンテーブル 16 ベース移動ユニット 24A スポット照射系 24B スポット照射系 32A 光ファイバー 32B 光ファイバー 40 ブラインド機構 41 ブラインド機構 44 スポット照射用の投影対物レンズ PG プレート ST ステージ SP スポット照射領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白石 嘉弘 東京都品川区西大井1丁目6番3号 株式 会社ニコン大井製作所内 (72)発明者 森岡 利伸 東京都品川区西大井1丁目6番3号 株式 会社ニコン大井製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に感光層を有する角形基板を自動搬
    送機構によって基板保管部から搬送して基板ステージ上
    に載置し、該角形基板の感光層にマスクのパターンを転
    写露光する露光装置において、 前記自動搬送機構は、前記基板保管部と前記基板ステー
    ジとの間の搬送路中に、前記角形基板の互いに対向する
    2つの辺の夫々とほぼ平行な方向に、且つ該2つの辺の
    長さとほぼ等しい距離だけ前記角形基板を一次元移動さ
    せる一次元移動機構と、前記角形基板の向きをほぼ90
    °回転させる回転機構とを有し;さらに、前記一次元移
    動機構による前記角形基板の移動軌跡中に露光用照明光
    の照射領域が配置され、前記角形基板上の前記マスクの
    パターンの転写領域外を局所的に露光する露光手段と;
    該露光手段による局所的な照射領域を、前記一次元移動
    の方向と直交する方向に関して変更するために、前記露
    光手段の一部を駆動させる照射位置変更手段と;を備
    え、 前記一次元移動機構により前記角形基板を移動させつつ
    前記露光手段による局所的な露光を行うことによって前
    記角形基板上に一方向に延びた第1の帯状露光領域を形
    成し、前記回転機構によって前記角形基板を回転させて
    から前記一次元移動機構により前記角形基板を移動させ
    ることによって前記角形基板上に前記一方向とほぼ直交
    する方向に延びた第2の帯状露光領域を形成することを
    特徴とする角形基板の露光装置。
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